JP2008163572A - 水栓 - Google Patents

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Abstract

【課題】 流し台のカウンターに取付けられる水栓の使い勝手を向上させる
【解決手段】 水栓Aは、流し台1のカウンター2に取付けられる水栓本体5と、この水栓本体5の上部に回転自在に装着され先端に吐水ヘッド12を備えた吐水管10と、水栓本体5の正面側に装着され吐水ヘッド12から供給される湯水の流路を開閉操作するためのレバー14とを備え、レバー14はその操作部15が吐水ヘッド12の先端より高い位置に配置されるようにした。
【選択図】図3

Description

この発明は、流し台のカウンターに取付けられる水栓に関するものである。
流し台では複数の人が同時に調理などの作業を行なう場合があり、カウンターに取付けられる水栓は、複数の人が多方向からレバーの操作を行なうことがあるため、その正面側からだけでなく、左右からも容易にレバーの操作を行なうことができるようにすることが望ましい。このような流し台に取付けられる水栓として公知のものに特許文献1がある。
特許文献1に開示された水栓は、カウンターに固定的に取付けられたベース部と、ベース部の上部に装着されシンクの上方に向かって延びる給水ヘッドと、給水ヘッドへの給水経路の開閉操作を行なうためのレバーとを備え、レバーはベース部の正面側に設けられており、給水ヘッドは水栓の上部から略U字型に湾曲させ、給水ヘッドの先端部より低い位置にレバーが設けられている。水栓はこのような構成であるため、流し台の周囲の広い範囲からレバーに手が届き、操作性が優れているものである。また、水栓がカウンターの中央付近だけでなく、左右の何れかに配置されていてもレバーを容易に操作することができるものである。
特開2005−273157号公報
特許文献1の水栓では、給水ヘッドは略U字型に湾曲し、レバーはこの給水ヘッドの先端よりも低い位置に設けられている。給水ヘッドをベース部の上部に装着し、略U字型に湾曲させたこのような水栓では、給水ヘッドの下に容器を置き、給水ヘッドから容器に湯水を入れる場合に便利であるが、給水ヘッドから吐水される湯水を容器に入れたい場合、レバーが給水ヘッドの先端より低い位置に設けられているため、給水ヘッドの下に配置される容器は、正面側からシンクの奥に向けて移動させるとレバーに当たってしまい、シンク内で置ける範囲が制限され、使用できる容器の寸法に制限ができ、大きな容器は使用することができず、使い勝手の悪いものであった。
また、特許文献1の水栓では、給水ヘッドを手に持って左右に回転させたり、給水ヘッドの先端に設けられているシャワーヘッドをホースと共に引き出したり、シャワーヘッドの切換えスイッチを操作して湯水の吐水形態の切り換えを行なうことができるが、レバーがベース部の低い位置に装着されているため、レバーと給水ヘッドとは上下に離れた位置にあり、レバーと給水ヘッドの各操作部とを続けて操作しようとすると、手の移動距離が長くなり、操作性が悪く、手を移動する間に無駄な湯水を供給するものであった。
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その課題は、流し台のカウンターに取付けられる水栓の使い勝手を向上させることである。
上記課題を達成するため、請求項1記載の発明では、流し台のカウンターに取付けられる水栓本体と、この水栓本体の上部に回転自在に装着され先端に吐水ヘッドを備えた吐水管と、水栓本体の正面側に装着され吐水ヘッドから供給される湯水の流路を開閉操作するためのレバーとを備え、レバーはその操作部が吐水ヘッドの先端より高い位置に配置されるようにした水栓であることを特徴としている。
請求項2に記載の発明では請求項1記載の発明において、前記吐水管の内部には、レバーにより調節された湯水を吐水ヘッドへ供給するホースを挿通し、吐水ヘッドは吐水管の先端に引き出し自在に支持される水栓であることを特徴としている。
請求項3記載の発明では請求項1又は請求項2記載の発明において、前記吐水ヘッドはホースから供給される湯水の吐水形態を切り替える摘みを備えた水栓であることを特徴としている。
本発明の請求項1記載の発明では、レバーを水栓本体の比較的高い位置に装着し、その操作部を吐水ヘッドの下端より上部に位置するようにすることで、容器を吐水管の下に配置した場合に、容器とレバーの操作部とが衝突することがなく、容器の寸法が大きくても使用することができる。しかも、レバーの操作部を吐水ヘッドに接近させることで、レバーによる湯水の止水、吐水、流量調節、温度調節の操作と、吐水管の回転操作とを接近した位置で素早く行なうことができ、操作性が良く、節水を図ることができる。
請求項2又は請求項3に記載の発明では、請求項1記載の発明において、吐水ヘッドの吐水管からの引き出し操作と、吐水ヘッドのつまみによる流路切替操作との何れも操作部が接近しているため、手の移動量を少なくすることで、操作を素早く行なうことができる。
以下、本発明を具体化した実施例を図に基づいて詳細に説明する。
図1及び図2に示すように、流し台1のカウンター2には左右方向の略中央付近に本発明の水栓Aを取付けるための取付孔3が穿設されており、水栓Aはこの取付孔3に上部から取付けられている。水栓Aはカウンター2に取付けられる水栓本体5と、この水栓本体5の上端部に回転自在に装着される吐水管10と、吐水管10から供給される湯水の流路を開閉操作するためのレバー14とを備えている。
前記水栓本体5は下端部から上端部に向けてその外径を小径に形成した縦長の略円錐状で、その上部正面側には弁機構16を収容するための膨出部6が形成されている。膨出部6はその上面に背面側から正面側に向けて前下がりの傾斜面7が形成され、この傾斜面7に前記レバー14が装着される。膨出部6の後方には傾斜面7と連続して上面取付部8が形成され、この上面取付部8に前記吐水管10が回転自在に装着される。
前記吐水管10は水栓本体5の上面取付部8に対し回転自在に装着される。吐水管10はその形状は中央部分を湾曲させた略U字状に形成され、図4に示すように内部には前記弁機構16により温度及び流量が調節された湯水を前記カウンター2の前方に設けられたシンク4に向けて供給するためのホース11が挿通しており、ホース11の先端には吐水ヘッド12が接続され、この吐水ヘッド12はホース11と共に吐水管10から引き出し自在に収納されている。吐水ヘッド12には湯水の吐水形態を、例えばシャワー水又は直流水の何れか一つを選択するための摘み13が設けられている。
前記レバー14は水栓本体5の膨出部6に装着され、膨出部6に収容されている弁機構16と連繋させることで、吐水ヘッド12から供給される湯水の温度及び流量を調節することができるものである。レバー14は膨出部6の傾斜面7に装着され、この傾斜面7は背面側から正面側に向けて前下がりであるため、レバー14はその全体が前下がりである。また、レバー14はその操作部15の横幅を吐水管10の外径より幅広に形成し、操作部15の平面中央部には操作時に指を入れるこのできる操作孔15aが形成されている。従って、吐水管10の後方にレバー14が位置していてもレバー14が吐水管10により隠れてしまうことがなく、しかもレバー14にはその操作部15に操作孔15aが形成されているため、この操作孔15aに指を入れれば容易に操作をすることができる。
図3の状態はレバー14は止水位置であり、この止水位置から上方向へ操作することで湯水の吐水を行なう。レバー14はその基端から先端に向けて吐水ヘッド12と接近する方向に設けられており、その先端の操作部15は止水位置及び吐水位置の何れも、吐水ヘッド12の下端より上部に位置するようにしている。このようにレバー14を水栓本体5の比較的高い位置に装着し、その操作部15を止水位置であっても吐水位置であっても吐水ヘッド12の下端より上部に位置するようにすると、容器Bを吐水管10の下に配置した場合に、容器Bとレバー14の操作部15とが衝突することがなく、容器Bの寸法が大きくても使用することができる。
また、レバー14の操作部15を吐水ヘッド12に接近させることで、レバー14による湯水の止水、吐水、流量調節、温度調節の操作と、吐水ヘッド12の吐水管10からの引き出し操作と、吐水ヘッド12のつまみ13による流路切替操作との何れも操作部15が接近しているため、手の移動量を少なくすることで、操作を素早く行なうことができる。
図5は流し台1のカウンター2の右側に本発明の水栓Aを取付けた場合の実施例である。この実施例において、水栓Aのレバー14は水栓本体5の正面側に配置されており、吐水管10はシンク4に向けて左側に回転させた状態で使用される。このようにレバー14と吐水管10とが上下に重なり合わない状態で使用すると、レバー14を操作する場合に吐水管10が邪魔になることがない。
本発明の第1実施例の水栓が流し台のカウンターの略中央に取付けられた状態を示す斜視図である。 図1の拡大斜視図である。 水栓の側面図である。 図3の水栓において、吐水ヘッドをホースから引き出した状態を示す説明図である。 本発明の第2実施例の水栓が流し台のカウンターの右側に取付けられた状態を示す斜視図である。
符号の説明
1 : 流し台
2 : カウンター
4 : シンク
5 : 水栓本体
10 : 吐水管
11 : ホース
12 : 吐水ヘッド
13 : 摘み
14 : レバー
15 : 操作部
A : 水栓

Claims (3)

  1. 流し台のカウンターに取付けられる水栓本体と、この水栓本体の上部に回転自在に装着され先端に吐水ヘッドを備えた吐水管と、水栓本体の正面側に装着され吐水ヘッドから供給される湯水の流路を開閉操作するためのレバーとを備え、レバーはその操作部が吐水ヘッドの先端より高い位置に配置されるようにしたことを特徴とする水栓。
  2. 前記吐水管の内部には、レバーにより調節された湯水を吐水ヘッドへ供給するホースを挿通し、吐水ヘッドは吐水管の先端に引き出し自在に支持されることを特徴とする請求項1記載の水栓。
  3. 前記吐水ヘッドはホースから供給される湯水の吐水形態を切り替える摘みを備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の水栓。
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