JPH09144055A - 深掘り掘削機 - Google Patents

深掘り掘削機

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Publication number
JPH09144055A
JPH09144055A JP32503295A JP32503295A JPH09144055A JP H09144055 A JPH09144055 A JP H09144055A JP 32503295 A JP32503295 A JP 32503295A JP 32503295 A JP32503295 A JP 32503295A JP H09144055 A JPH09144055 A JP H09144055A
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JP
Japan
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cylinder
bucket
rod
cam
vertical
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Application number
JP32503295A
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English (en)
Inventor
Mitsuhiro Kishi
光宏 岸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
RENTARUNO NIKKEN KK
Original Assignee
RENTARUNO NIKKEN KK
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Publication date
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Publication of JPH09144055A publication Critical patent/JPH09144055A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 深掘り掘削機で円形の穴を掘り取る際に問題
となっていた多くの労力の必要、作業の繁雑化、能率低
下、掘削穴の形状悪化等を解決する。 【解決手段】 車体10と、この車体の上方に軸支され
て上下に揺動できるアーム13と、このアームの先端に
取り付けられ、複数本のブームエレメントをテレスコピ
ック状に組み合わせてその長さ方向に伸縮ができる伸縮
ブーム21と、この伸縮ブームの先端に取り付けられて
土砂を掴み取ることができるバケット28とからなる深
掘り掘削機において、駆動源としてのシリンダー機構1
41と、このシリンダー機構のシリンダーロッド143
に係合する回転変換手段としてのカム機構142とによ
り構成され、バケット28を伸縮ブーム21の先端との
間で垂直軸心周りに少なくとも90度以上回転させるこ
とができるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、例えば土木工事、
建設工事等においてその直径に比べ深さが際めて深い穴
を掘り取る場合に用いる深掘り掘削機に関し、特に伸縮
ブームの先端に取り付けられて土砂を掴み取るためのバ
ケットを垂直軸心周りで回転できるようにして、円形の
穴を容易に掘り取ることができるようにした深掘り掘削
機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より土木工事、建設工事等において
は直径に比べ深さが際めて深い穴を掘り取る作業工程が
存在した。例えば、鉄塔を支えるアンカー用の穴、浄化
槽の埋め込み用の穴、建築物の基礎工事、井戸掘り工事
等の作業があげられる。このような深掘り作業におい
て、穴の直径が5メートル程度であるのに対し、深さが
15メートルないし20メートルといった極めて深い穴
を掘らざるを得ないものであった。
【0003】このような深掘り作業には、一般に伸縮す
る複数段のブームをテレスコピック状に組み立てた伸縮
ブームを用い、この伸縮ブームを掘削機のアームに取り
付けて、最下段のブームの先端にクラムシェルバケット
を連結した深掘り掘削機が用いられていた。この深掘り
掘削機の構造では、そのほとんどがブームの先端に取り
付けた伸縮できるアームによって構成されており、この
アームはテレスコピック状に組み合わされた2段以上の
複数段のアームによってバケットを深い穴の底まで吊り
下げるような構造となっているのが特徴であった。
【0004】ところで、従来の深掘り掘削機では、伸縮
ブームを支持するアームが車体の上方に軸支されて上下
に揺動できるとともに、水平面上で旋回できるようにな
っている。しかし、このアームに支持された伸縮ブーム
の先端に対し、バケットは水平面上で回転することはで
きない構成となっている。つまり伸縮ブームの先端には
ブラケットを介して水平な一本の軸が設けられ、この一
本の軸にバケットが自重によって垂下する構成となって
おり、この軸を中心として一方向の首振り動作が行える
ようになっているに過ぎない。そしてクラムシェルバケ
ットの場合、1対のシェルバケットが常に一定の向きで
開閉するから、掘り取る穴の形状はやや四角形状とな
る。
【0005】しかしながら、掘り取る穴の形状は穴の目
的によっても異なるが、例えば鉄塔を支えるアンカー用
の穴、浄化槽の埋め込み用の穴、建築物の基礎工事や井
戸掘り工事の穴など、多くの場合は円形の穴であること
が極めて多い。このような円形の穴を掘り取る場合にお
いて、従来の掘削機のバケットで掘り取る穴の形状はや
や四角形状にしかならないために、バケットによる掘削
位置を順次に横にずらして円形に近い形状の穴を掘削し
ているが、穴周縁の隅には角型の非掘削部分が残る。こ
のため従来では、角型に残った穴の隅の部分の土砂を、
穴の内部に降り立った作業員が手作業で掘り落として丸
く形成する作業が必要であった。
【0006】このため従来、円形の穴を掘り取る必要が
ある場合には非常に多くの労力を要するとともに作業が
繁雑となって、それだけ能率が低下する一方で、必ずし
も良好な円形の穴が掘削できない等の問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に鑑みてなされたものであり、従来の深掘り掘削機
で円形の穴を掘り取る際に問題となっていた多くの労力
の必要、作業の繁雑化、能率低下、掘削穴の形状悪化等
を解決しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の問題を解決するた
めに本発明に係る深掘り掘削機は、車体と、この車体の
上方に軸支されて上下に揺動できるアームと、このアー
ムの先端に取り付けられ、複数本のブームエレメントを
テレスコピック状に組み合わせてその長さ方向に伸縮が
できる伸縮ブームと、この伸縮ブームの先端に取り付け
られて土砂を掴み取ることができるバケットとからなる
深掘り掘削機において、駆動源としてのシリンダー機構
と、このシリンダー機構のシリンダーロッドに係合する
回転変換手段としてのカム機構とにより構成され、前記
バケットを伸縮ブームの先端との間で垂直軸心周りに少
なくとも90度以上回転させることができるバケット回
転機構を備えたものである。
【0009】また、本発明は、車体と、この車体の上方
に軸支されて上下に揺動できるアームと、このアームの
先端に取り付けられ、複数本のブームエレメントをテレ
スコピック状に組み合わせてその長さ方向に伸縮ができ
る伸縮ブームと、この伸縮ブームの先端に取り付けられ
て土砂を掴み取ることができるバケットとからなる深掘
り掘削機において、前記バケットを伸縮ブームの先端と
の間で垂直軸心周りに回転させることができるバケット
回転機構を備え、このバケット回転機構は、伸縮ブーム
の先端に常に水平となる状態で取り付けられた固定基盤
と、この固定基盤に垂直軸心周りで回転自在に吊り下げ
られ、その下端部にバケットを垂直軸心周りで一体回転
可能に支持する回転ハウジングと、この回転ハウジング
内に軸心を垂直にして固定されたシリンダー、およびこ
のシリンダーから突出して上下方向に伸縮動作するシリ
ンダーロッドを有するシリンダー機構と、このシリンダ
ー機構のシリンダーロッドに一体的に連結されて上下動
する垂直な棒状カム、およびこの棒状カムの外周面に形
成された螺旋状のカム溝に一端側が係合するとともに固
定基盤に他端側が一体的に連結された係合ピンを有し、
この係合ピンで棒状カムの上下動作を棒状カムの周囲に
沿う回転動作に変換して取り出し、回転ハウジングに垂
直軸心周りの回転力を付与するカム機構と、を有する構
成としたものである。
【0010】本発明において望ましくは、固定基盤は、
水平面上で互いに直交する上下配置の一対の支軸を有す
る自在継手部により、自重によって常に水平状態となる
ように、伸縮ブームの先端に吊り下げられていることで
ある。
【0011】また、本発明において望ましくは、シリン
ダー機構のシリンダーは回転ハウジングの内部に水平な
シリンダー支持板を介して固定されるとともに、シリン
ダーロッドと棒状カムとは水平なカップリングを介して
互いに連結されており、かつ、このカップリングから垂
直に突出した複数本の回転伝達ピンがシリンダー支持板
の対応位置にあけた垂直な支持孔にそれぞれ摺動可能に
挿通され、これによりカップリングの上下動を許容しつ
つカップリングのシリンダー軸心周りでの回転を回転ハ
ウジングに伝達する回転伝達機構が構成されていること
である。
【0012】さらに、本発明において望ましくは、カム
機構はシリンダー機構の上方に配設され、このカム機構
の係合ピンが、棒状カムの外周側に配置された下端が開
口する垂直な筒状のホルダーに保持されており、このホ
ルダーの上端が固定基盤の下面に一体的に連結されてい
ることである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
により説明する。図1は深掘り掘削機の外観を示す斜視
図であり、図2はバケットおよびバケット回転機構の全
体構成を示す斜視図であり、図3は図2で示すバケット
およびバケット回転機構を示す正面図であり、図4は図
3の側面図である。
【0014】この実施の形態では、地表より下部方向に
向けて垂直な深い穴を掘り、構造物の基礎工事、埋設工
事に利用するための深掘り掘削機に本発明を応用した例
について説明する。
【0015】この実施の形態では図1に示すように、車
体10の左右にそれぞれクローラー11が巻き付けてあ
り、このクローラー11により車体は前後左右に自由に
移動することができる。この車体10の上面には作業台
12が水平方向に360度旋回できるように設置してあ
り、この作業台12の上部前面にやや『く』の字形に折
り曲げたアーム13が上下方向に揺動できるように軸支
してある。このアーム13の中央と前記作業台12の前
面との間には俯仰制御用の油圧シリンダー14が介在さ
せてある。
【0016】そしてアーム13の先端には断面が四角形
をした中空の細長い外ブーム15がブラケット16およ
び支持ピン17によって上下に揺動自在に連結してあ
り、アーム14の内面中央と外ブーム15の後部との間
には油圧シリンダー18が介在させてある。この外ブー
ム15は、例えば薄肉鋼板を折り曲げて形成した断面四
角形で内部中空の細長い形状をしており、その下端開口
からは薄肉鋼板を折り曲げて形成した断面四角形で、内
部中空の中ブーム19が摺動自在に挿通してある。
【0017】さらに、この中ブーム19の下端開口から
は薄肉鋼板を折り曲げて形成した断面四角形で、内部中
空の細長い形状の内ブーム20が摺動自在に挿入させて
ある。これら外ブーム15、中ブーム19、内ブーム2
0からなる3つのブームエレメントによって三段に伸縮
できるテレスコピック状に組み立てられた伸縮ブーム2
1が構成されている。
【0018】そして、内ブーム20の先端にはブラケッ
ト25が取り付けられ、このブラケット25に自在継手
部26を介して、バケットを垂直な軸心の周りで回転さ
せるためのバケット回転機構27が吊り下げられるとと
もに、このバケット回転機構27には土砂を掘り取るた
めのバケット28が保持されている。
【0019】この自在継手部26は、図2、図3および
図4に示すように、内ブーム20の先端のブラケット2
5に回転自在に支持された水平な上側支軸35と、この
上側支軸35に両側部が回転自在に支持された上側が開
口する『コ』の字形の連結具32と、この連結具32の
底面から下向きに垂下する一対の対向した垂下片33、
34と、これらの垂下片33、34に回転自在に挿通さ
れ上側支軸35の下方に位置して水平面上で互いに直交
するように配置された下側支軸36とを有する構成であ
る。この下側支軸36に、バケット回転機構27の上端
から立ち上がる一対の起立片37が回転自在に軸支して
あり、これによって上側支軸35と下側支軸36との相
互に直角に交差する2軸の回転自在な支持によりバケッ
ト回転機構27およびバケット28が自重によって常に
垂直な状態で支持されている。
【0020】バケット回転機構27は、後に図5〜図1
1を使用して詳述するが、ここで図2、図3および図4
を使用して主に外郭部のみ説明する。このバケット回転
機構27は、自在継手部26に吊り下げられる前記の起
立片37の下側に一体に連設された水平な円形の固定基
盤41と、この固定基盤41に吊り下げられて垂直軸心
周りで回転自在な縦長な箱形の回転ハウジング42とを
有する。この回転ハウジング42内に、回転力を発生さ
せる後述のシリンダー機構およびカム機構(図5〜図1
1で詳細に示す)が設けられている。
【0021】この回転ハウジング42の外側面には、垂
直な軸心周りの回転時に生じる捩じれモーメントに対処
するために、縦方向に沿う各隅角縁部から前後方向に向
かって末広がり状に突出する幅広な前後縦リブ43、4
4と、左右方向に向かって比較的小幅に突出する左右縦
リブ45、46とが突設されている。また、回転ハウジ
ング42の天井壁47は、側壁48および固定基盤41
よりも面積が大きい四角形状に構成されて、この天井壁
47の下面には前後縦リブ43、44および左右縦リブ
45、46の各上端部が溶接されている。なお、左右縦
リブ45、46は回転ハウジング42の側壁48の前後
部分と一体で構成され、回転ハウジング42の側壁48
の左右部分よりも横長に形成したものである。
【0022】また、回転ハウジング42の側壁48の左
右側上部には、それぞれ左右方向に突出する対向片から
なる一対ずつのシリンダー支持ブラケット49、50が
設けられている。一対の右側シリンダー支持ブラケット
49、49の先端には、それぞれ軸受55、55が設け
られ、これらの軸受55、55に回転ハウジング42の
前後方向に沿う水平な軸56が挿通されている。そし
て、この軸56にバケット開閉駆動用の縦長な油圧シリ
ンダー57が回転自在に支持され、この油圧シリンダー
57の下向きの駆動ロッド58がバケット28の右側の
シェル(下記で説明する)を開閉駆動するようになって
いる。また、一対の左側シリンダー支持ブラケット5
0、50の先端にも同様に、それぞれ軸受58、58が
設けられ、これらの軸受58、58に回転ハウジング4
2の前後方向に沿う水平な軸59が挿通されている。そ
して、この軸59にバケット開閉駆動用の縦長な油圧シ
リンダー60が回転自在に支持され、この油圧シリンダ
ー60の下向きの駆動ロッド61がバケット28の左側
のシェル(下記で説明する)を開閉駆動するようになっ
ている。
【0023】バケット28は図2、図3および図4に示
すように、クラムシェルバケットとされており、それぞ
れ先端に爪部71、72を有する左右一対のシェル7
3、74を開閉可能に組み合わせて構成されている。こ
のバケット28の右側シェル73は、上端部に前後方向
に沿うピン75を有し、このピン75の前後端部には、
それぞれ平行リンク76、77が一体に取り付けられて
いる。これらの平行リンク76、77は、その上側に配
置した支点軸78、79を中心として、右側で上下方向
に回動できるようになっている。両支点軸78、79
は、回転ハウジング42の下端に設けた1本の母軸80
に支持されている。すなわち、この母軸80は回転ハウ
ジング42の下端中央部に前後方向に沿って挿着固定さ
れており、この母軸80の前後端部が回転ハウジング4
2から前後方向に突出している。この母軸80の前後端
部の位置に、それぞれやや三角形の平行ブラケット8
1、82が、母軸80の左右にそれぞれ突出するように
取り付けられており、これらの平行ブラケット81、8
2の右側への突出部に両支点軸78、79がそれぞれ支
持されている。このようにして、右側シェル73がピン
75を介して支点軸78、79の周りで右側に回動可能
に支持されており、このピン75のさらに中央位置に、
前述した右側の油圧シリンダー57の駆動ロッド58の
下端が軸受83、連結ピン84および平行リンク85、
85を介して軸心周りに回動できるようになっていて、
この駆動ロッド58の昇降作用によってピン75を介し
て右側シェル73が支点軸78、79を中心として右側
で上下方向に回転して開閉できるようになっている。
【0024】また、バケット28の左側シェル74は、
上端部に前後方向に沿うピン86を有し、このピン86
の前後端部には、それぞれ平行リンク87、88が一体
に取り付けられている。これらの平行リンク87、88
は、その上側に配置した支点軸89、90を中心とし
て、左側で上下方向に回動できるようになっている。両
支点軸89、90は、右側シェル73の場合と同様に、
回転ハウジング42に設けた前記の1本の母軸80の前
後端部の位置に設けた三角形の平行ブラケット81、8
1、82、82の、左側への突出部にそれぞれ支持され
ている。このようにして、左側シェル74がピン86を
介して支点軸89、90の周りで左側に回動可能に支持
されており、このピン86のさらに中央位置に、前述し
た左側の油圧シリンダー60の駆動ロッド61の下端が
軸受92、連結ピン93および平行リンク94、94を
介して軸心周りに回動できるようになっていて、この駆
動ロッド61の昇降作用によってピン86を介して左側
シェル74が支点軸89、90を中心として左側で上下
方向に回転して開閉できるようになっている。
【0025】なお、右側シェル73の前後端部には、ピ
ン75の上側に位置して内側に湾曲したストッパー9
5、96が設けられ、またこれらのストッパー95、9
6と対向して、左側シェル74の前後端部にも、ピン8
6の上側に位置して内側に湾曲したストッパー97、9
8が設けられている。そして、右側シェル73と左側シ
ェル74とは油圧シリンダー57、60の作用で同時に
左右に開閉回動するように設定されていて、両シェル7
3、74が同時に開動作した場合、最大開動位置で前端
側のストッパー95、97および後端側のストッパー9
6、98同士の各上端がそれぞれ互いに当接して、両シ
ェル73、74が停止するようになっている。
【0026】次に、バケット回転機構27の詳細を図5
〜図11によって説明する。
【0027】図5はバケット回転機構27を上下に切断
して正面側から見た状態を示す縦断面図であり、図7は
図6のバケット回転機構27を左側面から見た状態を示
す縦断面図である。また、図7は図5および図6に示し
たバケット回転機構27のうち上部機構、すなわち固定
基盤41と回転ハウジング42との連結部を構成する部
品を分解して示す斜視図である。
【0028】前述したように、バケット回転機構27
は、伸縮ブーム21の先端に常に水平となる状態で取り
付けられた固定基盤41に、バケット28を垂直な軸心
周りで一体に回転可能に支持する回転ハウジング42を
設けたものである。まず、図5、図6および図7によっ
て、これら固定基盤41と回転ハウジング42との連結
部の構成を説明する。
【0029】固定基盤41は円盤形状の平板状に形成さ
れており、その上面にやや三角形状の対向する起立片3
7、37が一体に突設され、これらの起立片37、37
の各頂部の対向位置に、下側支軸36を挿通するための
軸孔111、111を有する筒状の軸支部112、11
2がそれぞれ設けられている。起立片37、37の前後
部および左右側部には、それぞれ補強リブ113、11
4が設けられている。固定基盤41の周縁部近傍には上
下方向に貫通した複数のボルト挿通孔115が穿設され
ており、このボルト挿通孔115に上方からボルト11
6がそれぞれ下方に向かって挿通されるようになってい
る。
【0030】固定基盤41の下面周囲部には、2つ割り
のリングエレメント117、118からなる回転支持リ
ング119が合併した状態で接合されている。これらの
リングエレメント117、118には、固定基盤41の
周縁部の近傍のボルト挿通孔115に対応した配置で複
数のねじ孔120が形成されており、固定基盤41の上
方からボルト挿通孔115に挿通したボルト116が各
リングエレメント117、118のねじ孔120にそれ
ぞれねじ込まれ、これによりリングエレメント117、
118が固定基盤41の下面に固定されている。回転支
持リング119の内周面には、上側が大径となる段部1
21が形成されており、この段部に回転リング122が
垂直軸心周りで回転自在に嵌合されている。
【0031】すなわち、回転リング122は、各リング
エレメント117、118の段部121上に嵌合状態で
搭載されるフランジ部123と、このフランジ部123
の下部に一体に連設された外周面が段状に小径となった
小径筒部124とからなるもので、この回転リング12
2の内周面は上下端に亘って同一径とされている。な
お、この回転リング122は、回転支持リング119の
2つ割りのリングエレメント117、118が合併する
前に段部121上に嵌合状態で搭載して取り付けられ
る。この取り付けの際、回転支持リング119の段部1
21の上部に縦リング125が、また同段部121の下
部に横リング126がそれぞれ予め嵌め込まれる。これ
らの縦リング125および横リング126は、回転支持
リング119および回転リング122と異なる摩擦係数
を有するもので、回転支持リング119の段部121と
これに嵌合する回転リング122の段状の外周面との間
に介在することによって、回転リング122と回転支持
リング119との間のかじり等を防止し、回転リング1
22を円滑に回転させる機能を果たす。
【0032】そして、回転支持リング119の下方に突
出した回転リング122の小径筒部124には、その下
側から回転ハウジング42の天井壁47が嵌合固着され
る。すなわち、天井壁47の中心部には回転リング12
2の小径筒部124の外径とやや等しい円形孔127が
穿設してあり、この円形孔127が回転リング122の
小径筒部124に嵌合された後、天井壁47の下面側に
当金128が添付されて、これら小径筒部124、天井
壁47および当金128が溶接によって一体に固着され
る。このような構成によって、固定基盤41の下面に回
転ハウジング42が回転リング122を介して垂直な軸
心周りで回転自在に支持される。
【0033】次に、バケット回転機構27の回転ハウジ
ング42を回転駆動するための駆動機構を図5、図6、
図8〜図11によって説明する。
【0034】図8はバケット回転機構27のうち下部に
設けられるシリンダー機構141の部品を分解して示す
斜視図であり、図9は図8に示したシリンダー機構14
1を拡大して示す縦断面図であり、図10はシリンダー
機構141を組み立て、さらにカム機構142を連結し
た状態を示す斜視図である。図11はバケット回転機構
27のうち上部内側に設けられるカム機構142を分解
して示す斜視図である。
【0035】前述したように、バケット回転機構27
は、回転ハウジング42の内部下側に設けられた駆動源
としてのシリンダー機構141と、回転ハウジング42
の内部の上側に設けられてシリンダー機構141のシリ
ンダーロッド143に係合する回転変換手段としてのカ
ム機構142とを備えたものである。
【0036】まず、駆動源としてのシリンダー機構14
1は図5および図6に示すように、回転ハウジング42
内の底部に軸心を垂直にして固定された油圧シリンダー
などのシリンダー144と、このシリンダー144から
上方に突出して上下方向に伸縮動作するシリンダーロッ
ド143とを有する。
【0037】シリンダー144は、回転ハウジング42
の内底部に水平なシリンダー支持板145を介して固定
されている。このシリンダー支持板145は、回転ハウ
ジング42の横断面に対応して四角形とされており、そ
の周縁部が回転ハウジング42の側壁48に溶接によっ
て固着されている。このシリンダー支持板145の中央
部には図8に示すように、ややΩ形のシリンダー挿通孔
146が穿設されており、このシリンダー挿通孔146
の周囲には複数(4個)のねじ孔147と、この各ねじ
孔147間に位置して大径な複数(3個)の貫通孔とし
ての支持孔148とが穿設されている。
【0038】ややΩ形のシリンダー挿通孔146は、シ
リンダー144を挿通するための円形部分149と、そ
のシリンダー144の上下端部に設けられる給排油管1
50、151を挿通するための角形部分152とからな
るものである。ねじ孔147はシリンダー144の上端
部に設けられるフランジ153と、このフランジ153
を支持する支持リング154とを、一括してシリンダー
支持板145に締め付けるために、上方からねじ155
を螺合するためのものである。したがって、フランジ1
53および支持リング154には、ねじ155を挿通す
るためのねじ挿通孔156、157が、それぞれねじ孔
147の位置に対応して穿設されている。また、支持孔
148は、後述する回転伝達機構の回転伝達ピン222
を挿通するためのもので、この支持孔148に対応し
て、フランジ153および支持リング154にも同数の
支持孔1158、159がそれぞれ穿設されている。な
お、上述した支持リング154の下面には、内周縁側に
沿って下向きの凸部160が一体に形成されており、こ
の凸部160をややΩ形のシリンダー挿通孔146に嵌
合して位置決め固定されるようになっている。また、こ
の支持リング154にもシリンダー144の上下端部に
設けられる給排油管150、151を挿通するための溝
孔161が形成されている。
【0039】ここで、図9によってシリンダー機構14
1の詳細な構造を説明する。シリンダー144は軸方向
の両端が開口した円筒部165と、この円筒部165の
上下端部を塞ぐ上キャップ166、下キャップ167と
によって構成されている。このシリンダー143の上端
部近傍には、開口部が下向きの上部給排油管150が設
けられ、下端部近傍には開口部が上向きの下部給排油管
151が設けられている。シリンダー143の内部には
ピストン168が上下方向に摺動可能に挿入されてお
り、このピストン168にシリンダーロッド143が挿
通され、ナット169で固定されている。シリンダーロ
ッド143は上方に伸び、その上端は上キャップ166
の中心部に穿設した孔170を介して上キャップ166
の上方に突出し、その突出部分には雄ねじ171が形成
されている。また、シリンダー143の上端部外側に
は、前述したフランジ153が一体的に固定されてい
る。そして、図9および図10に示すように、フランジ
153、支持リング154が互いにねじ挿通孔156、
157を連通させた状態で上下に積ね合わされ、さらに
シリンダー支持板145上にねじ孔147を連通させる
配置で載置されて、ねじ挿通孔156、157およびね
じ孔147にねじ込んだねじ155によって固定されて
いる。
【0040】次に、回転変換手段としてのカム機構14
2を、図6、図10および図11によって説明する。こ
れらの図に示すように、カム機構142は基本的に、シ
リンダー機構141のシリンダーロッド143の上端に
上カップリング181、下カップリング182を介して
一体的に連結されて上下動する垂直な棒状カム183
と、この棒状カム183の外周面に形成された一対の螺
旋状のカム溝184、185に一端側がそれぞれ係合す
る一対の係合ピン186、187と、棒状カム183の
外周側に配置されて下端が開口し、各係合ピン186、
187の他端側を保持した状態で固定基盤41に一体的
に連結された垂直な筒状のホルダー188とを有する構
成となっている。そして、各係合ピン186、187で
棒状カム183の上下動作を棒状カム183の周囲に沿
う回転動作に変換して取り出し、回転ハウジング42に
垂直軸心周りの回転力を付与するようになっている。
【0041】詳述すると、下カップリング182は図6
8および図10に示すように、上下面とも平坦な円板状
に形成されており、中心部にシリンダー機構141のシ
リンダーロッド143の雄ねじ171と螺合する雌ねじ
191(図8を参照)が形成されている。この雌ねじ1
91を囲む配置で、下カップリング182の外周側に上
下面を貫通する複数(4個)のねじ孔192が形成され
るとともに、後述する回転伝達ピン222の挿着および
係止用の支持孔193が、シリンダー機構141のフラ
ンジ153の支持孔158に対応する配置で複数(3
個)形成されている。なお、この各支持孔193は、そ
れぞれ上側の内径が下側よりも大きい段部を有する断面
形状となっており、その各支持孔193の大径な上側部
分には回転伝達ピン222を係止するナット189がそ
れぞれ挿入係止し得るようになっている。また、この各
支持孔193の下方に位置して、下カップリング182
の下面にそれぞれ回転伝達ピン222を挿通保持するた
めの所定縦長さの回転伝達ピン222と保持管190が
溶接等によって強固に固定されている。
【0042】一方、上カップリング181は図6および
図11に示すように、上下面ともやや平坦な円板状であ
るが、上面中心部に棒状カム183の径とやや同径の円
形窪み194が形成されている。そして、この上カップ
リング181の円形窪み194に棒状カム183の下端
を嵌合するようにしてあるとともに、その円形窪み19
4部分に棒状カム183を締結するねじ195を挿通す
るための複数(4個)のねじ挿通孔196が穿設されて
いる。また、円形窪み194の外周側には、下カップリ
ング182のねじ孔192に対応する配置で、ねじ19
7を上側から挿入するためのねじ挿通孔198が穿設さ
れている。
【0043】さらに棒状カム183は螺旋状の一対のカ
ム溝184、185を外周面の対称部位に有しており、
下端面には複数(4個)のねじ穴201が、上カップリ
ング181の円形窪み194内のねじ挿通孔196に対
応して形成されている。
【0044】そして、図5、図6および図10に示す状
態で前記各部材が組み立てられている。すなわち、まず
上カップリング181の上面の円形窪み194に棒状カ
ム183の下端を嵌合した状態で、これらをねじ195
によって締結して一体化する。次いで、上カップリング
181の下に下カップリング182を同軸的に合致さ
せ、これら両カップリング181、182を互いにねじ
197で上方から締め付けて一体化するる。さらに、シ
リンダー機構141のシリンダーロッド143の雄ねじ
171の先端を下カップリング182の雌ねじ191に
螺合させるとともに、その雄ねじ171に螺合した押え
ナット206を下カップリング182の下面に圧接する
ことで、シリンダーロッド143と下カップリング18
2とを一体化するものである。これにより、シリンダー
ロッド143の上下動がカップリング181、182を
介して棒状カム183に伝達され、棒状カム183が昇
降することができる。
【0045】一方、棒状カム183のカム溝184、1
85に係合する係合ピン186、187は、それぞれ短
円柱状のもので、ホルダー188に水平に保持されてい
る。すなわち図6および図11に示すように、ホルダー
188は縦長な円柱状のもので、下端側周壁の対向位置
に各係合ピン186、187をそれぞれ挿通するための
保持孔211、212を有するとともに、上端面に複数
(4個)のねじ穴213(図11を参照)を有してい
る。そして、棒状カム183のカム溝184、185に
それぞれ一端側を係合させた各係合ピン186、187
の他端側を、ホルダー188の保持孔211、212に
挿入して保持するとともに、ホルダー188の上端を固
定基盤41の下面に当接し、その固定基盤41に形成し
たねじ挿通孔217を介して固定基盤41の上方から挿
入したねじ218を、ホルダー188の上端面のねじ穴
213に螺合することで、ホルダー188を固定基盤4
1に非回転の状態で固定する。これにより、各係合ピン
186、187もホルダー188に保持されて固定状態
となり、棒状カム183が昇降すると各カム溝184、
185の位置が各係合ピン186、187で固定状態と
なるため、棒状カム183と、その下端に連結されてい
るカップリング181、182とが、ホルダー188に
対して相対的に垂直な軸周りで回転することになる。
【0046】そして本実施の形態では、カップリング1
81、182の上下動を許容しつつカップリング18
1、182のシリンダー軸心の周りでの回転を回転ハウ
ジング42に伝達する回転伝達機構221が構成されて
いる。この回転伝達機構221は複数本(3本)の垂直
な回転伝達ピン222によって構成されている。すなわ
ち、各回転伝達ピン222は、図6および図8に示すよ
うに、上端のねじ部223が下側カップリング182の
支持孔193内でそれぞれナット189で保持され、回
転伝達ピン保持管190の部分で強固に固定された状態
で、そこから下方に垂直に突出している。この各回転伝
達ピン222の下端部が、フランジ153、支持リング
154およびシリンダー支持板145の対応位置にあけ
た垂直な各支持孔148、158、193にそれぞれ上
下方向には摺動可能に、かつ垂直な軸心周りには一体回
転可能に挿通されている。これによりシリンダー支持板
145を介して回転ハウジング42が垂直な軸心周りに
回転するものである。
【0047】次に、例えば鉄塔を支えるアンカー用の
穴、浄化槽の埋め込み用の穴、建築物の基礎工事、井戸
掘り工事等の際に、円形穴を掘り取る場合の作業につい
て、前記構成による作用を説明する。
【0048】本実施の形態では、作業台12においてア
ーム13の角度を調整して、伸縮ブーム21を所定の穴
掘り取り位置に向けて傾ける。アーム13の先端に設け
られたバケット28は、自在継手部26により常時垂直
状態に保持されているから、油圧シリンダー60を操作
して駆動ロッド61を伸縮し、これによりバケット28
を開閉させるとともに、伸縮ブーム21の操作でバケッ
ト28を上げ下げすることで土砂の掘り取りが行えるも
のである。
【0049】この際、穴を円形に掘り取る必要が生じた
場合には、バケット回転機構27のシリンダー機構14
1に油圧等をかけ、シリンダーロッド143の伸縮動作
を行わせる。例えば、最初のバケット28の向きに対し
てシリンダーロッド143が収縮状態にある場合には、
シリンダーロッド143を伸長状態に移行させる。この
シリンダーロッド143の伸長によって、棒状カム18
3も一体的に上昇すると、この棒状カム183のカム溝
184、185に係合している係合ピン186、187
が固定基盤41によって固定されているので、前述した
ように、棒状カム183が相対的に垂直な軸心周りで回
転する。
【0050】この回転力は、上下カップリング181、
182を介して回転伝達ピン222の回転を惹起し、こ
の回転伝達ピン222の下端部が挿通されているフラン
ジ153、支持リング154およびシリンダー支持板1
45の対応位置にあけた垂直な各支持孔148、15
8、193を介して、シリンダー支持板145が回転
し、回転ハウジング42が垂直軸心周りに回転すること
になる。したがって、回転ハウジング42の下部に連結
されているバケット28は、回転ハウジング42ととも
に垂直な軸心周りで回転する。この回転角度は、シリン
ダーロッド143の伸長距離で任意に設定することがで
きる。
【0051】したがって、それまでバケット28を一定
の向きにして掘り取って深穴の周縁の隅に角型の非掘削
部分が残っている場合、その非掘削部分の位置および量
に応じてシリンダーロッド143の伸長量を設定し、バ
ケット28を必要な角度で回転させることで、穴を円形
に形成することができる。よって本実施の形態による
と、従来の深掘り掘削機で円形の穴を掘り取る際に問題
となっていた多くの労力の必要、作業の繁雑化、能率低
下、掘削穴の形状悪化等を解決することができる。
【0052】また、上述した本実施の形態によると、バ
ケット回転機構27は、回転ハウジング42の内部下側
に設けられた駆動源としてのシリンダー機構141と、
回転ハウジング42の内部上側に設けられてシリンダー
機構141のシリンダーロッド143に係合する回転変
換手段としてのカム機構142とを備えたものであるか
ら、構成が比較的簡単であるとともに、回転作用を大き
い力で十分に、円滑かつ確実に、しかも迅速に行えるの
で、実際作業用の設備として、また各種大型な穴の掘り
取り作業にとって、極めて有用なものとなる。
【0053】また、本実施の形態ではカム機構142
が、シリンダー機構141のシリンダーロッド143の
上端に上下カップリング181、182を介して一体的
に連結されて上下動する垂直な棒状カム183と、この
棒状カム183の外周面に形成された一対の螺旋状のカ
ム溝184、185に一端側がそれぞれ係合する一対の
係合ピン186、187と、棒状カム183の外周側に
配置されて下端が開口し、各係合ピン186、187の
他端側を保持した状態で固定基盤41に一体的に連結さ
れた垂直な筒状のホルダー188とを有する構成とされ
ている。そして、各係合ピン186、187で棒状カム
183の上下動作を棒状カム183の周囲に沿う回転動
作に変換して取り出し、回転ハウジング42に垂直な軸
心周りの回転力を付与するようになっているので、回転
変換手段が容易かつ確実である。
【0054】しかも、本実施の形態では、カップリング
181、182の上下動を許容しつつカップリング18
1、182のシリンダー軸心周りでの回転を回転ハウジ
ング42に伝達する回転伝達機構221を構成し、この
回転伝達機構221は複数本の垂直な回転伝達ピン22
2によってフランジ153、支持リング154およびシ
リンダー支持板145の対応位置にあけた垂直な各支持
孔148、158、193にそれぞれ上下方向には摺動
可能に、かつ垂直軸心周りに一体回転可能に挿通してシ
リンダー支持板145を介して回転ハウジング42を垂
直軸心周りに回転させるようにしたので、シリンダー機
構141に捩じれ等が発生することもなく、機械的な損
傷等も生じないで長期間の使用に十分耐え得るものであ
る。特に、各回転伝達ピン222は回転伝達ピン保持管
190の部分で強固に固定された状態で、そこから下方
に垂直に突出しているので、この各回転伝達ピン222
の強度は極めて大きくなるものである。
【0055】
【発明の効果】以上で詳述したように、本発明に係る深
掘り掘削機によれば、従来の深掘り掘削機で円形の穴を
掘り取る際に問題となっていた多くの労力の必要、作業
の繁雑化、能率低下、掘削穴の形状悪化等を解決し、労
力軽減、作業の簡易化、高能率化、掘削穴の形状改善
等、円形穴の掘り取り作業について極めて多くの効果を
奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による深掘り掘削機の外
観を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施の形態による深掘り掘削機のバ
ケットおよびバケット回転機構の全体構成を示す斜視図
である。
【図3】本発明の一実施の形態による深掘り掘削機のバ
ケットおよびバケット回転機構を示す正面図である。
【図4】図3の側面図である。
【図5】本発明の一実施の形態による深掘り掘削機のバ
ケット回転機構を拡大して正面側から見た状態を示す縦
断面である。
【図6】本発明の一実施の形態による深掘り掘削機のバ
ケット回転機構を側面から見た状態を示す縦断面図であ
る。
【図7】本発明の一実施の形態による深掘り掘削機のバ
ケット回転機構のうち上部機構を構成する部品を分解し
て示す斜視図である。
【図8】本発明の一実施の形態による深掘り掘削機のバ
ケット回転機構のうち下部に設けられるシリンダー機構
の部品を分解して示す斜視図である。
【図9】本発明の一実施の形態による深掘り掘削機のシ
リンダー機構を拡大して示す縦断面図である。
【図10】本発明の一実施の形態による深掘り掘削機の
シリンダー機構を組み立て、さらにカム機構連結した状
態を示す斜視図である。
【図11】本発明の一実施の形態による深掘り掘削機の
バケット回転機構のうち上部内側に設けられるカム機構
を分解して示す斜視図である。
【符号の説明】
10 車体 11 クローラー 12 作業台 13 アーム 14 油圧シリンダー 15 外ブーム 16 ブラケット 17 支持ピン 18 油圧シリンダー 19 中ブーム 20 内ブーム 21 伸縮ブーム 25 ブラケット 26 自在継手部 27 バケット回転機構 28 バケット 32 連結具 33 垂下片 34 垂下片 35 上側支軸 36 下側支軸 37 起立片 41 固定基盤 42 回転ハウジング 43 前後縦リブ 44 前後縦リブ 45 左右縦リブ 46 左右縦リブ 47 天井壁 48 側壁 49 右側シリンダー支持ブラケット 50 左側シリンダー支持ブラケット 55 軸受け 56 軸 57 油圧シリンダー 58 駆動ロッド 59 軸受 60 油圧シリンダー 61 駆動ロッド 71 爪部 72 爪部 73 右側シェル 74 左側シェル 75 ピン 76 平行リンク 77 平行リンク 78 支点軸 79 支点軸 80 母軸 81 平行ブラケット 82 平行ブラケット 83 軸受 84 連結ピン 85 平行リンク 86 ピン 87 平行リンク 88 平行リンク 89 支点軸 90 支点軸 92 軸受 93 連結ピン 94 平行リンク 95 ストッパー 96 ストッパー 97 ストッパー 98 ストッパー 111 軸孔 112 軸支部 113 補強リブ 114 補強リブ 115 ボルト挿通孔 116 ボルト 117 リングエレメント 118 リングエレメント 119 回転支持リング 120 ねじ孔 121 段部 122 回転リング 123 フランジ部 124 小径筒部 125 縦リング 126 横リング 127 円形孔 141 シリンダー機構 142 カム機構 143 シリンダーロッド 144 シリンダー 145 シリンダー支持板 146 シリンダー挿通孔 147 ねじ孔 148 支持孔 149 円形部分 150 給排油管 151 給排油管 152 角形部分 153 フランジ 154 支持リング 155 ねじ 156 ねじ挿通孔 157 ねじ挿通孔 158 支持孔 159 支持孔 160 凸部 161 溝孔 165 円筒部 166 上キャップ 167 下キャップ 168 ピストン 169 ナット 170 孔 171 雄ねじ 181 上カップリング 182 下カップリング 183 棒状カム 184 カム溝 185 カム溝 186 係合ピン 187 係合ピン 188 ホルダー 189 ナット 190 回転伝達ピン保持管 191 雌ねじ 192 ねじ孔 193 支持孔 194 円形窪み 195 ねじ 196 ねじ挿通孔 197 ねじ 198 ねじ挿通孔 201 ねじ穴 206 押えナット 211 保持孔 212 保持孔 213 ねじ穴 217 ねじ挿通孔 218 ねじ 221 回転伝達機構 222 回転伝達ピン 223 ねじ部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体と、この車体の上方に軸支されて上
    下に揺動できるアームと、このアームの先端に取り付け
    られ、複数本のブームエレメントをテレスコピック状に
    組み合わせてその長さ方向に伸縮ができる伸縮ブーム
    と、この伸縮ブームの先端に取り付けられて土砂を掴み
    取ることができるバケットとからなる深掘り掘削機にお
    いて、駆動源としてのシリンダー機構と、このシリンダ
    ー機構のシリンダーロッドに係合する回転変換手段とし
    てのカム機構とにより構成され、前記バケットを伸縮ブ
    ームの先端との間で垂直軸心周りに少なくとも90度以
    上回転させることができるバケット回転機構を備えたこ
    とを特徴とする深掘り掘削機。
  2. 【請求項2】 車体と、この車体の上方に軸支されて上
    下に揺動できるアームと、このアームの先端に取り付け
    られ、複数本のブームエレメントをテレスコピック状に
    組み合わせてその長さ方向に伸縮ができる伸縮ブーム
    と、この伸縮ブームの先端に取り付けられて土砂を掴み
    取ることができるバケットとからなる深掘り掘削機にお
    いて、前記バケットを伸縮ブームの先端との間で垂直軸
    心周りに回転させることができるバケット回転機構を備
    え、 このバケット回転機構は、 伸縮ブームの先端に常に水平となる状態で取り付けられ
    た固定基盤と、 この固定基盤に垂直軸心周りで回転自在に吊り下げら
    れ、その下端部にバケットを垂直軸心周りで一体回転可
    能に支持する回転ハウジングと、 この回転ハウジング内に軸心を垂直にして固定されたシ
    リンダー、およびこのシリンダーから突出して上下方向
    に伸縮動作するシリンダーロッドを有するシリンダー機
    構と、 このシリンダー機構のシリンダーロッドに一体的に連結
    されて上下動する垂直な棒状カム、およびこの棒状カム
    の外周面に形成された螺旋状のカム溝に一端側が係合す
    るとともに固定基盤に他端側が一体的に連結された係合
    ピンを有し、この係合ピンで棒状カムの上下動作を棒状
    カムの周囲に沿う回転動作に変換して取り出し、回転ハ
    ウジングに垂直軸心周りの回転力を付与するカム機構
    と、 を有する構成としたことを特徴とする深掘り掘削機。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の深掘り掘削機において、
    固定基盤は、水平面上で互いに直交する上下配置の一対
    の支軸を有する自在継手部により、自重によって常に水
    平状態となるように、伸縮ブームの先端に吊り下げられ
    ていることを特徴とする深掘り掘削機。
  4. 【請求項4】 請求項2または3記載の深掘り掘削機に
    おいて、シリンダー機構のシリンダーは回転ハウジング
    の内部に水平なシリンダー支持板を介して固定されると
    ともに、シリンダーロッドと棒状カムとは水平なカップ
    リングを介して互いに連結されており、かつ、このカッ
    プリングから垂直に突出した複数本の回転伝達ピンがシ
    リンダー支持板の対応位置にあけた垂直な支持孔にそれ
    ぞれ摺動可能に挿通され、これによりカップリングの上
    下動を許容しつつカップリングのシリンダー軸心周りで
    の回転を回転ハウジングに伝達する回転伝達機構が構成
    されていることを特徴とする深掘り掘削機。
  5. 【請求項5】 請求項2,3または4記載の深掘り掘削
    機において、カム機構はシリンダー機構の上方に配設さ
    れ、このカム機構の係合ピンが、棒状カムの外周側に配
    置された下端が開口する垂直な筒状のホルダーに保持さ
    れており、このホルダーの上端が固定基盤の下面に一体
    的に連結されていることを特徴とする深掘り掘削機。
JP32503295A 1995-11-20 1995-11-20 深掘り掘削機 Pending JPH09144055A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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