JPH09143805A - 防寒作業衣 - Google Patents
防寒作業衣Info
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- JPH09143805A JPH09143805A JP7310398A JP31039895A JPH09143805A JP H09143805 A JPH09143805 A JP H09143805A JP 7310398 A JP7310398 A JP 7310398A JP 31039895 A JP31039895 A JP 31039895A JP H09143805 A JPH09143805 A JP H09143805A
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Landscapes
- Professional, Industrial, Or Sporting Protective Garments (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 低温作業環境下、特に−10℃以下、さらに
は−30℃レベルあるいは−60℃レベルといった極め
て低温の作業環境下でも硬化、脆化することなく、作業
性、保温性に優れており、低温作業環境下での長時間の
作業を可能ならしめる防寒作業衣を提供する 【解決手段】 表地1と裏地2の間に中綿3を介在させ
てなる防寒作業衣において、表地1が、アラミド繊維を
50%以上含む経密度100本/インチ以上、緯密度5
0本/インチ以上の高密度織物に撥水加工を施した布帛
で構成され、中綿3が、気泡含有合成繊維の不織布又は
アラミド繊維のフェルトで構成されている。
は−30℃レベルあるいは−60℃レベルといった極め
て低温の作業環境下でも硬化、脆化することなく、作業
性、保温性に優れており、低温作業環境下での長時間の
作業を可能ならしめる防寒作業衣を提供する 【解決手段】 表地1と裏地2の間に中綿3を介在させ
てなる防寒作業衣において、表地1が、アラミド繊維を
50%以上含む経密度100本/インチ以上、緯密度5
0本/インチ以上の高密度織物に撥水加工を施した布帛
で構成され、中綿3が、気泡含有合成繊維の不織布又は
アラミド繊維のフェルトで構成されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、寒冷環境下での作
業時に着用するのに適した防寒作業衣に関し、特に、−
10℃以下、さらには−30℃レベルあるいは−60℃
レベルといった極めて低温の作業環境下でも十分に使用
できる防寒作業衣に関するものである。
業時に着用するのに適した防寒作業衣に関し、特に、−
10℃以下、さらには−30℃レベルあるいは−60℃
レベルといった極めて低温の作業環境下でも十分に使用
できる防寒作業衣に関するものである。
【0002】
【従来の技術】冬季における林業、漁業、港湾荷役、鉄
道保線などに加えて、極寒期の電源開発、石油掘削、消
防、保安作業などや、一年を通じての冷凍、冷蔵倉庫内
での作業など、産業構造の多様化によって、苛酷な低温
条件や特殊な低温労働環境下での作業が急速に拡大して
いる。
道保線などに加えて、極寒期の電源開発、石油掘削、消
防、保安作業などや、一年を通じての冷凍、冷蔵倉庫内
での作業など、産業構造の多様化によって、苛酷な低温
条件や特殊な低温労働環境下での作業が急速に拡大して
いる。
【0003】従来、低温環境下で作業する際に着用する
衣服としては、羽毛やウールなどの含気性に富んだ素材
からなる厚手の衣服が用いられており、更に、近年で
は、軽量で作業性が良いことから、ポリエステル、ポリ
アミドなどの合成繊維からなる表地、裏地に、(中空)
合成繊維綿、金属複合シート、発泡合成樹脂などを組み
合わせたものが開発されている。
衣服としては、羽毛やウールなどの含気性に富んだ素材
からなる厚手の衣服が用いられており、更に、近年で
は、軽量で作業性が良いことから、ポリエステル、ポリ
アミドなどの合成繊維からなる表地、裏地に、(中空)
合成繊維綿、金属複合シート、発泡合成樹脂などを組み
合わせたものが開発されている。
【0004】しかしながら、従来のポリエステルやポリ
アミドなどの合成繊維を用いた防寒作業衣は、5℃〜−
5℃程度の比較的穏やかな条件下で使用するには問題が
ないが、−10℃〜−15℃程度の作業環境下では硬化
してしまい、保温性(防寒性)も不十分であり、長時間
の作業が困難であるという問題がある。また、羽毛やウ
ールは、−20℃〜−30℃までの温度では十分使用に
耐えるが、−30℃よりも低くなると、脆化するという
問題があり、最も致命的な欠点は、重くて作業性が悪
く、強度的に弱いと言うことである。
アミドなどの合成繊維を用いた防寒作業衣は、5℃〜−
5℃程度の比較的穏やかな条件下で使用するには問題が
ないが、−10℃〜−15℃程度の作業環境下では硬化
してしまい、保温性(防寒性)も不十分であり、長時間
の作業が困難であるという問題がある。また、羽毛やウ
ールは、−20℃〜−30℃までの温度では十分使用に
耐えるが、−30℃よりも低くなると、脆化するという
問題があり、最も致命的な欠点は、重くて作業性が悪
く、強度的に弱いと言うことである。
【0005】一方、アラミド繊維は、耐熱性、防炎性に
優れ、強度も高いことから、火炎に曝される可能性のあ
る人々が着用する衣服として、広く用いられており、こ
の際、他の防炎性繊維と混用したり、メタ―アラミド繊
維とパラ―アラミド繊維を混用したりすることも知られ
ている。また、アラミド繊維は、耐寒性も有しており、
低温環境下で硬くなったり、脆くなったりすることがな
く、防寒コートなどに使用することも試みられている。
優れ、強度も高いことから、火炎に曝される可能性のあ
る人々が着用する衣服として、広く用いられており、こ
の際、他の防炎性繊維と混用したり、メタ―アラミド繊
維とパラ―アラミド繊維を混用したりすることも知られ
ている。また、アラミド繊維は、耐寒性も有しており、
低温環境下で硬くなったり、脆くなったりすることがな
く、防寒コートなどに使用することも試みられている。
【0006】しかしながら、アラミド繊維が保温性(防
寒性)に優れていること、即ち低温環境下における保温
性に優れていることについては、これまで知られておら
ず、アラミド繊維を防寒作業衣の保温(防寒)素材とし
て用いることは行われていなかった。
寒性)に優れていること、即ち低温環境下における保温
性に優れていることについては、これまで知られておら
ず、アラミド繊維を防寒作業衣の保温(防寒)素材とし
て用いることは行われていなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる従来
の防寒作業衣の問題点を解消し、低温作業環境下、特に
−10℃以下、さらには−30℃レベルあるいは−60
℃レベルといった極めて低温の作業環境下でも硬化、脆
化することなく、作業性、保温性(防寒性)に優れてお
り、低温作業環境下での長時間の作業を可能ならしめる
防寒作業衣を提供することを課題とするものである。
の防寒作業衣の問題点を解消し、低温作業環境下、特に
−10℃以下、さらには−30℃レベルあるいは−60
℃レベルといった極めて低温の作業環境下でも硬化、脆
化することなく、作業性、保温性(防寒性)に優れてお
り、低温作業環境下での長時間の作業を可能ならしめる
防寒作業衣を提供することを課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、アラミド繊維を含
む織物と特殊な中綿とを組み合わせることによって、上
記課題が解決されることを見出し、本発明を完成するに
至った。
を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、アラミド繊維を含
む織物と特殊な中綿とを組み合わせることによって、上
記課題が解決されることを見出し、本発明を完成するに
至った。
【0009】即ち、本発明によれば、(1)表地と裏地
の間に中綿を介在させてなる防寒作業衣において、表地
が、アラミド繊維を50(重量)%以上含む経密度10
0本/インチ以上、緯密度50本/インチ以上の高密度
織物に撥水加工を施した布帛であり、中綿が、気泡含有
合成繊維の不織布又はアラミド繊維のフェルトであるこ
とを特徴とする防寒作業衣、(2)表地が、メタ―アラ
ミド繊維50〜100(重量)%、パラ―アラミド繊維
0〜10(重量)%及び他の難燃繊維0〜40(重量)
%を含む経密度100〜150本/インチ、緯密度50
〜100本/インチの高密度織物に撥水加工を施した布
帛であることを特徴とする上記(1)記載の防寒作業
衣、(3)表地が、フッ素樹脂又はシリコーン樹脂を3
重量%以上付着させることにより撥水加工した布帛であ
ることを特徴とする上記(1)又は(2)記載の防寒作
業衣、(4)中綿が、密度80〜300g/m2 の気泡
含有ポリエステル不織布であることを特徴とする上記
(1)〜(3)のいずれかに記載の防寒作業衣、(5)
中綿が、複数枚のアラミド繊維フェルトで構成され、か
つ裏地が、アラミド繊維を含む布帛であることを特徴と
する上記(1)〜(3)のいずれかに記載の防寒作業
衣、 (6)中綿が、密度50〜200g/m2 のアラ
ミド繊維フェルトを複数枚重ねた積層体であることを特
徴とする上記(5)記載の防寒作業衣、及び(7)ボア
生地で構成した襟部を取り付けたことを特徴とする上記
(1)〜(6)のいずれかに記載の防寒作業衣が提供さ
れる。
の間に中綿を介在させてなる防寒作業衣において、表地
が、アラミド繊維を50(重量)%以上含む経密度10
0本/インチ以上、緯密度50本/インチ以上の高密度
織物に撥水加工を施した布帛であり、中綿が、気泡含有
合成繊維の不織布又はアラミド繊維のフェルトであるこ
とを特徴とする防寒作業衣、(2)表地が、メタ―アラ
ミド繊維50〜100(重量)%、パラ―アラミド繊維
0〜10(重量)%及び他の難燃繊維0〜40(重量)
%を含む経密度100〜150本/インチ、緯密度50
〜100本/インチの高密度織物に撥水加工を施した布
帛であることを特徴とする上記(1)記載の防寒作業
衣、(3)表地が、フッ素樹脂又はシリコーン樹脂を3
重量%以上付着させることにより撥水加工した布帛であ
ることを特徴とする上記(1)又は(2)記載の防寒作
業衣、(4)中綿が、密度80〜300g/m2 の気泡
含有ポリエステル不織布であることを特徴とする上記
(1)〜(3)のいずれかに記載の防寒作業衣、(5)
中綿が、複数枚のアラミド繊維フェルトで構成され、か
つ裏地が、アラミド繊維を含む布帛であることを特徴と
する上記(1)〜(3)のいずれかに記載の防寒作業
衣、 (6)中綿が、密度50〜200g/m2 のアラ
ミド繊維フェルトを複数枚重ねた積層体であることを特
徴とする上記(5)記載の防寒作業衣、及び(7)ボア
生地で構成した襟部を取り付けたことを特徴とする上記
(1)〜(6)のいずれかに記載の防寒作業衣が提供さ
れる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の防寒作業衣において、表
地に使用される高密度織物は、アラミド繊維を50%以
上含む織物であることが必要である。アラミド繊維を5
0%以上含まない織物、例えば、ポリエステル繊維やポ
リアミド繊維などを主体とする織物では、−10℃以下
の低温作業環境下での耐寒性が劣り、硬化、脆化して、
作業性が低下し、さらには十分な保温性が得られず、−
10℃以下の低温作業環境下での長時間の作業が不可能
になり、ウールを主体とする織物では、重くて作業性が
悪く、強度が弱い。
地に使用される高密度織物は、アラミド繊維を50%以
上含む織物であることが必要である。アラミド繊維を5
0%以上含まない織物、例えば、ポリエステル繊維やポ
リアミド繊維などを主体とする織物では、−10℃以下
の低温作業環境下での耐寒性が劣り、硬化、脆化して、
作業性が低下し、さらには十分な保温性が得られず、−
10℃以下の低温作業環境下での長時間の作業が不可能
になり、ウールを主体とする織物では、重くて作業性が
悪く、強度が弱い。
【0011】アラミド繊維には、メタ―アラミド繊維と
パラ―アラミド繊維とがあり、本発明ではどちらを用い
てもよいが、保温性の点で、メタ―アラミド繊維が好ま
しく、更に強度を高めるうえで、メタ―アラミド繊維と
パラ―アラミド繊維を混用するのが好ましい。この場
合、メタ―アラミド繊維を50〜99%、パラ―アラミ
ド繊維を1〜10%混用するのが望ましい。これに加え
て、更に、他の難燃繊維を全体の40%以下混用しても
よい。
パラ―アラミド繊維とがあり、本発明ではどちらを用い
てもよいが、保温性の点で、メタ―アラミド繊維が好ま
しく、更に強度を高めるうえで、メタ―アラミド繊維と
パラ―アラミド繊維を混用するのが好ましい。この場
合、メタ―アラミド繊維を50〜99%、パラ―アラミ
ド繊維を1〜10%混用するのが望ましい。これに加え
て、更に、他の難燃繊維を全体の40%以下混用しても
よい。
【0012】メタ―アラミド繊維としては、ポリメタフ
ェニレンイソフタルアミドやこれに第三成分を共重合し
たものからなる繊維を挙げることができる。ポリメタフ
ェニレンイソフタルアミド共重合体の一例として、下記
式で示される共重合体を挙げることができる。
ェニレンイソフタルアミドやこれに第三成分を共重合し
たものからなる繊維を挙げることができる。ポリメタフ
ェニレンイソフタルアミド共重合体の一例として、下記
式で示される共重合体を挙げることができる。
【0013】
【化1】
【0014】また、パラ―アラミド繊維としては、ポリ
パラフェニレンフタルアミドやこれに第三成分を共重合
したものからなる繊維を挙げることができる。ポリパラ
フェニレンフタルアミド共重合体の一例として、下記式
で示される共重合体を挙げることができる。
パラフェニレンフタルアミドやこれに第三成分を共重合
したものからなる繊維を挙げることができる。ポリパラ
フェニレンフタルアミド共重合体の一例として、下記式
で示される共重合体を挙げることができる。
【0015】
【化2】
【0016】更に、他の難燃繊維としては、難燃レーヨ
ン、防炎加工綿、防炎加工ウール、難燃ポリエステル繊
維、難燃アクリル繊維等を挙げることができるが、難燃
レーヨンが特に好ましい。
ン、防炎加工綿、防炎加工ウール、難燃ポリエステル繊
維、難燃アクリル繊維等を挙げることができるが、難燃
レーヨンが特に好ましい。
【0017】また、高密度織物の織密度は、経密度が1
00本/インチ以上(好ましくは、100〜150本/
インチ)、緯密度が50本/インチ以上(好ましくは、
50〜100本/インチ)であることが必要であり、こ
れよりも密度が低い場合は、低温環境下での保温性が不
十分となり、低温環境下での長時間の作業が行えなくな
る。
00本/インチ以上(好ましくは、100〜150本/
インチ)、緯密度が50本/インチ以上(好ましくは、
50〜100本/インチ)であることが必要であり、こ
れよりも密度が低い場合は、低温環境下での保温性が不
十分となり、低温環境下での長時間の作業が行えなくな
る。
【0018】上記高密度織物の製織には、例えば、全繊
度が30〜300デニールのフィラメント糸や80〜2
0番手の紡績糸が用いられ、このフィラメント糸や紡績
糸は、上記アラミド繊維のみからなるものでもよいが、
50%以上のアラミド繊維と他の繊維からなる混繊糸や
混紡糸であってもよい。
度が30〜300デニールのフィラメント糸や80〜2
0番手の紡績糸が用いられ、このフィラメント糸や紡績
糸は、上記アラミド繊維のみからなるものでもよいが、
50%以上のアラミド繊維と他の繊維からなる混繊糸や
混紡糸であってもよい。
【0019】このように、アラミド繊維、特にメタ―ア
ラミド繊維を50%以上含む高密度織物、あるいは、メ
タ―アラミド繊維と共に、10%以下のパラ―アラミド
繊維と40%以下の他の難燃繊維を含む高密度織物を用
いた場合に、意外にも、低温環境下で好ましい保温効果
が得られる。
ラミド繊維を50%以上含む高密度織物、あるいは、メ
タ―アラミド繊維と共に、10%以下のパラ―アラミド
繊維と40%以下の他の難燃繊維を含む高密度織物を用
いた場合に、意外にも、低温環境下で好ましい保温効果
が得られる。
【0020】本発明において、表地に使用される高密度
織物は、撥水加工が施されている必要がある。この撥水
加工は、水が付着して氷結するのを防止し、さらには汚
れの付着を防止するために行うものである。この撥水加
工は、特に限定されず、従来公知の方法を任意に採用す
ることができるが、フッ素樹脂又はシリコーン樹脂を3
重量%以上、更に好ましくは3〜5重量%以上付着させ
る方法が好ましい。
織物は、撥水加工が施されている必要がある。この撥水
加工は、水が付着して氷結するのを防止し、さらには汚
れの付着を防止するために行うものである。この撥水加
工は、特に限定されず、従来公知の方法を任意に採用す
ることができるが、フッ素樹脂又はシリコーン樹脂を3
重量%以上、更に好ましくは3〜5重量%以上付着させ
る方法が好ましい。
【0021】次に、中綿について説明すると、本発明で
は、中綿が、気泡含有合成繊維の不織布又はアラミド繊
維のフェルトであることが必要である。上記表地と気泡
含有合成繊維の不織布又はアラミド繊維のフェルトとの
組み合わせにより、はじめて、−10℃以下の低温作業
環境下でも硬化、脆化することなく、作業性、保温性に
優れており、低温作業環境下での長時間の作業が可能な
防寒作業衣が得られるのであって、どちらの要件を欠い
ても、上記効果を達成することができない。
は、中綿が、気泡含有合成繊維の不織布又はアラミド繊
維のフェルトであることが必要である。上記表地と気泡
含有合成繊維の不織布又はアラミド繊維のフェルトとの
組み合わせにより、はじめて、−10℃以下の低温作業
環境下でも硬化、脆化することなく、作業性、保温性に
優れており、低温作業環境下での長時間の作業が可能な
防寒作業衣が得られるのであって、どちらの要件を欠い
ても、上記効果を達成することができない。
【0022】特に、−30℃レベルの低温環境下では、
中綿として気泡含有合成繊維の不織布を用いるのが好ま
しい。この気泡含有合成繊維の不織布としては、例え
ば、バースト法により紡糸して得た気泡含有ポリエステ
ル(特に、ポリブチレンテレフタレート)長繊維不織布
などが好ましく用いられる。この不織布の坪量は、80
〜300g/m2 であることが好ましく、不織布の坪量
が小さ過ぎると、十分な保温効果が得られず、一方、大
き過ぎると、通気性、透湿性が不十分になると共に、作
業時の身体の動きが制限されて、作業性が低下すること
になる。
中綿として気泡含有合成繊維の不織布を用いるのが好ま
しい。この気泡含有合成繊維の不織布としては、例え
ば、バースト法により紡糸して得た気泡含有ポリエステ
ル(特に、ポリブチレンテレフタレート)長繊維不織布
などが好ましく用いられる。この不織布の坪量は、80
〜300g/m2 であることが好ましく、不織布の坪量
が小さ過ぎると、十分な保温効果が得られず、一方、大
き過ぎると、通気性、透湿性が不十分になると共に、作
業時の身体の動きが制限されて、作業性が低下すること
になる。
【0023】また、−60℃レベルの低温環境下では、
中綿としてアラミド繊維のフェルトを用いるのが好まし
い。このフェルトには、前記表地に使用したアラミド繊
維を用いることができ、メタ―アラミド繊維、パラ―ア
ラミド繊維のどちらでもよいが、特に、メタ―アラミド
繊維が好ましく用いられる。なかでも、中綿は、密度5
0〜200g/m2 、厚さ0.5〜3.5mmのアラミ
ド繊維フェルトを複数枚重ねた積層体であることが好ま
しい。フェルト密度が小さ過ぎると、十分な保温効果が
得られず、一方、大き過ぎると、通気性、透湿性が不十
分になると共に、作業時の身体の動きが制限されて、作
業性が低下することになる。
中綿としてアラミド繊維のフェルトを用いるのが好まし
い。このフェルトには、前記表地に使用したアラミド繊
維を用いることができ、メタ―アラミド繊維、パラ―ア
ラミド繊維のどちらでもよいが、特に、メタ―アラミド
繊維が好ましく用いられる。なかでも、中綿は、密度5
0〜200g/m2 、厚さ0.5〜3.5mmのアラミ
ド繊維フェルトを複数枚重ねた積層体であることが好ま
しい。フェルト密度が小さ過ぎると、十分な保温効果が
得られず、一方、大き過ぎると、通気性、透湿性が不十
分になると共に、作業時の身体の動きが制限されて、作
業性が低下することになる。
【0024】裏地には、軽量で、保温性に優れ、適度な
通気性、透湿性を有していれば、任意の布帛を用いるこ
とができ、例えば、ポリエステルトリコット編物やナイ
ロンタフタ織物などが用いられる。しかしながら、−6
0℃レベルの低温環境下で使用する防寒作業衣の場合
は、裏地もアラミド繊維を含む布帛であることが好まし
い。この裏地のアラミド繊維としては、前記表地のアラ
ミド繊維と同じものが用いられる。アラミド繊維を含む
裏地の好ましい一例として、メタ―アラミド繊維、パラ
―アラミド繊維及びポリエステル繊維を含む糸条からな
る織物を挙げることができる。
通気性、透湿性を有していれば、任意の布帛を用いるこ
とができ、例えば、ポリエステルトリコット編物やナイ
ロンタフタ織物などが用いられる。しかしながら、−6
0℃レベルの低温環境下で使用する防寒作業衣の場合
は、裏地もアラミド繊維を含む布帛であることが好まし
い。この裏地のアラミド繊維としては、前記表地のアラ
ミド繊維と同じものが用いられる。アラミド繊維を含む
裏地の好ましい一例として、メタ―アラミド繊維、パラ
―アラミド繊維及びポリエステル繊維を含む糸条からな
る織物を挙げることができる。
【0025】なお、上記表地、裏地、中綿には、必要に
応じて、導電性繊維などの他の特性を付与するための繊
維を混用してもよい。
応じて、導電性繊維などの他の特性を付与するための繊
維を混用してもよい。
【0026】本発明の防寒作業衣は、図1に示すよう
に、上記表地1と上記裏地2との間に、上記中綿3を介
在させた布帛複合体を縫製したものである。中綿3は、
洗濯を繰り返した場合にズレが生ずるのを防ぐうえで、
表地1と裏地2に固定しておくことが望ましい。この固
定方法としては、接着剤を介して接着させるボンディン
グ法や、逢着によるキルティング法などが例示される
が、洗濯に対する耐久性を向上させるためには、キルテ
ィング法が好ましく用いられる。この場合、キルティン
グ4の間隔は、35〜50mm程度が好ましい。
に、上記表地1と上記裏地2との間に、上記中綿3を介
在させた布帛複合体を縫製したものである。中綿3は、
洗濯を繰り返した場合にズレが生ずるのを防ぐうえで、
表地1と裏地2に固定しておくことが望ましい。この固
定方法としては、接着剤を介して接着させるボンディン
グ法や、逢着によるキルティング法などが例示される
が、洗濯に対する耐久性を向上させるためには、キルテ
ィング法が好ましく用いられる。この場合、キルティン
グ4の間隔は、35〜50mm程度が好ましい。
【0027】更に、本発明の防寒作業衣には、ボア生地
で構成した襟部を取り付けるのが、保温効果を高めるう
えで好ましい。この襟部には、−30℃レベルの低温環
境下で使用する防寒作業衣の場合は、通常の防寒衣に用
いられるアクリル繊維等のボア生地でもよいが、−60
℃レベルの低温環境下で使用する防寒作業衣の場合は、
アラミド繊維からなるハイパイルボア生地を用いるのが
好ましい。
で構成した襟部を取り付けるのが、保温効果を高めるう
えで好ましい。この襟部には、−30℃レベルの低温環
境下で使用する防寒作業衣の場合は、通常の防寒衣に用
いられるアクリル繊維等のボア生地でもよいが、−60
℃レベルの低温環境下で使用する防寒作業衣の場合は、
アラミド繊維からなるハイパイルボア生地を用いるのが
好ましい。
【0028】本発明の防寒作業衣は、上着だけでもよい
が、上下が一体となった、いわゆる上下続きの「ツナ
ギ」作業衣でもよい。
が、上下が一体となった、いわゆる上下続きの「ツナ
ギ」作業衣でもよい。
【0029】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
する。
する。
【0030】なお、実施例中の作業性及び保温性は、次
のようにして評価した。
のようにして評価した。
【0031】(1)作業性 −30℃又は−60℃の雰囲気下で作業衣を着用した際
の作業のし易さを官能判定し、極めて良好を◎、良好を
○、表地が硬化、脆化したり、表地、中綿が厚すぎたり
して、身体の動きが制限される場合を×で示した。
の作業のし易さを官能判定し、極めて良好を◎、良好を
○、表地が硬化、脆化したり、表地、中綿が厚すぎたり
して、身体の動きが制限される場合を×で示した。
【0032】(2)保温性 −30℃又は−60℃の雰囲気下で、サーマルマネキン
を使用し、作業上衣の胸部及び前腕部のクロー値を測定
し、その値に基づいて、極めて良好◎、良好○、不良×
に区分した。
を使用し、作業上衣の胸部及び前腕部のクロー値を測定
し、その値に基づいて、極めて良好◎、良好○、不良×
に区分した。
【0033】(3)作業可能時間 −30℃又は−60℃の雰囲気下で、連続して作業が可
能な時間を求めた。
能な時間を求めた。
【0034】[実施例1〜4、比較例1〜4]下記の表
地、裏地、中綿を用い、表地と裏地との間に中綿を介在
させて、キルティング加工により中綿を表地と裏地に逢
着した。この際、キルティングの縫目間隔は40mmで
あった。
地、裏地、中綿を用い、表地と裏地との間に中綿を介在
させて、キルティング加工により中綿を表地と裏地に逢
着した。この際、キルティングの縫目間隔は40mmで
あった。
【0035】(1)表地 表1に示す紡績糸(40番手双糸)を用い、経密度11
2本/インチ、緯密度57本/インチに製織した織物
(2/1綾織)。この織物には、常法によりフッ素樹脂
(アサヒガードLS―317(商品名)、旭硝子(株)
製)を4重量%付着させて、撥水加工を施した。
2本/インチ、緯密度57本/インチに製織した織物
(2/1綾織)。この織物には、常法によりフッ素樹脂
(アサヒガードLS―317(商品名)、旭硝子(株)
製)を4重量%付着させて、撥水加工を施した。
【0036】なお、表1の紡績糸において、m―アラミ
ド、p―アラミド、ポリエステル及び難燃レーヨンは、
それぞれ、下記の繊維を示す。
ド、p―アラミド、ポリエステル及び難燃レーヨンは、
それぞれ、下記の繊維を示す。
【0037】(イ)m―アラミド 下記式で示されるポリメタフェニレンイソフタルアミド
共重合体の繊維、「コーネックス」(登録商標)(帝人
株式会社製)。
共重合体の繊維、「コーネックス」(登録商標)(帝人
株式会社製)。
【0038】
【化3】
【0039】(ロ)p―アラミド 下記式で示されるポリパラフェニレンフタルアミド系共
重合体の繊維、「テクノーラ」(登録商標)(帝人株式
会社製)。
重合体の繊維、「テクノーラ」(登録商標)(帝人株式
会社製)。
【0040】
【化4】
【0041】(ハ)ポリエステル ポリエチレンテレフタレート繊維、「テトロン」(登録
商標)(帝人株式会社製)。
商標)(帝人株式会社製)。
【0042】(ニ)難燃セルロース 難燃レーヨン、「タフバン」(登録商標)(東洋紡株式
会社製)。
会社製)。
【0043】(2)裏地 ポリエステル100%トリコット編物。
【0044】(3)中綿 バースト法により紡糸して得た多数の気泡を含有するポ
リブチレンテレフタレート長繊維不織布(「アイザッ
ク」(登録商標)、帝人(株)製)、坪量100g/m
2 。但し、比較例4では、同じ坪量のウールを用いた。
リブチレンテレフタレート長繊維不織布(「アイザッ
ク」(登録商標)、帝人(株)製)、坪量100g/m
2 。但し、比較例4では、同じ坪量のウールを用いた。
【0045】得られた布帛複合体を縫製して、防寒作業
衣を作成した。
衣を作成した。
【0046】この防寒作業衣を、−30℃の低温環境下
で評価した。結果は、表1に示す通りであり、表地に、
50%以上のアラミド繊維を含む高密度織物を用い、中
綿に、多数の気泡を含有するポリブチレンテレフタレー
ト長繊維不織布(「アイザック」)を用いた場合(実施
例1〜4)は、−30℃の低温環境下でも、作業性、保
温性共に良好で、長時間の連続作業が可能であったが、
ポリエステル繊維100%あるいはアラミド繊維を50
%未満含有するポリエステル織物を表地に使用した場合
(比較例1、3)は、表地が硬化して、作業性が低下
し、保温性も悪く、連続して作業が行える限界は、わず
か40分程度であった。また、表地にウールを用いた場
合(比較例2)及び中綿にウールを用いた場合(比較例
4)は、重くて作業性が悪く、強度も劣っていた。
で評価した。結果は、表1に示す通りであり、表地に、
50%以上のアラミド繊維を含む高密度織物を用い、中
綿に、多数の気泡を含有するポリブチレンテレフタレー
ト長繊維不織布(「アイザック」)を用いた場合(実施
例1〜4)は、−30℃の低温環境下でも、作業性、保
温性共に良好で、長時間の連続作業が可能であったが、
ポリエステル繊維100%あるいはアラミド繊維を50
%未満含有するポリエステル織物を表地に使用した場合
(比較例1、3)は、表地が硬化して、作業性が低下
し、保温性も悪く、連続して作業が行える限界は、わず
か40分程度であった。また、表地にウールを用いた場
合(比較例2)及び中綿にウールを用いた場合(比較例
4)は、重くて作業性が悪く、強度も劣っていた。
【0047】
【表1】
【0048】[実施例5〜8、比較例5〜6]実施例3
において、表地の織物の織密度を表2に示すように変更
した。結果は、表2に示す通りであり、経密度が100
本/インチ以上、緯密度が50本/インチ以上の場合
(実施例5〜8)は、保温性が良好で、長時間の連続作
業が可能であったが、経密度が100本/インチ未満の
場合(比較例5)及び緯密度が50本/インチ未満の場
合(比較例6)は、保温性が悪く、長時間の連続作業が
行えなかった。
において、表地の織物の織密度を表2に示すように変更
した。結果は、表2に示す通りであり、経密度が100
本/インチ以上、緯密度が50本/インチ以上の場合
(実施例5〜8)は、保温性が良好で、長時間の連続作
業が可能であったが、経密度が100本/インチ未満の
場合(比較例5)及び緯密度が50本/インチ未満の場
合(比較例6)は、保温性が悪く、長時間の連続作業が
行えなかった。
【0049】
【表2】
【0050】[実施例9〜12、比較例7〜9]下記の
表地、裏地、中綿を用い、表地と裏地との間に中綿を介
在させて、キルティング加工により中綿を表地と裏地に
逢着した。この際、キルティングの縫目間隔は40mm
であった。
表地、裏地、中綿を用い、表地と裏地との間に中綿を介
在させて、キルティング加工により中綿を表地と裏地に
逢着した。この際、キルティングの縫目間隔は40mm
であった。
【0051】(1)表地 表3に示す紡績糸(40番手双糸)を用い、経密度11
2本/インチ、緯密度57本/インチに製織した織物
(2/1綾織)。この織物には、常法によりフッ素樹脂
(「アサヒガードLS―317」(商品名)、旭硝子
(株)製)を4重量%付着させて、撥水加工を施した。
2本/インチ、緯密度57本/インチに製織した織物
(2/1綾織)。この織物には、常法によりフッ素樹脂
(「アサヒガードLS―317」(商品名)、旭硝子
(株)製)を4重量%付着させて、撥水加工を施した。
【0052】なお、表3の紡績糸において、m―アラミ
ド、p―アラミド、ポリエステル及び難燃レーヨンは、
それぞれ、前記表1に示したものと同じである。
ド、p―アラミド、ポリエステル及び難燃レーヨンは、
それぞれ、前記表1に示したものと同じである。
【0053】(2)裏地 表地の織物に使用したm―アラミド繊維70%、p−ア
ラミド繊維5%、ポリエステル繊維20%からなる混紡
糸を用いて、経密度67本/インチ、緯密度54本/イ
ンチに製織した織物。
ラミド繊維5%、ポリエステル繊維20%からなる混紡
糸を用いて、経密度67本/インチ、緯密度54本/イ
ンチに製織した織物。
【0054】(3)中綿 表地の織物に使用したm―アラミド繊維からなるフェル
ト(密度:100g/cm2 、厚さ:2mm)を2枚重
ねて使用。
ト(密度:100g/cm2 、厚さ:2mm)を2枚重
ねて使用。
【0055】得られた布帛複合体を縫製して、防寒作業
衣を作成した。
衣を作成した。
【0056】この防寒作業衣を、−60℃の低温環境下
で評価した。結果は、表1に示す通りであり、表地に、
50%以上のm―アラミド繊維を含む高密度織物を用
い、中綿に、m―アラミド繊維フェルトを用いた場合
(実施例9〜12)は、−60℃という極めて低温の環
境下でも、作業性、保温性共に良好で、長時間の連続作
業が可能であったが、ポリエステル繊維100%あるい
はm―アラミド繊維を50%未満含有するポリエステル
織物を表地に使用した場合(比較例7、9)は、表地が
硬化して、作業性が低下し、保温性も悪く、連続して作
業が行える限界は、わずか15分程度であった。また、
表地にウールを用いた場合(比較例8)は、重くて作業
性が悪く、強度も劣っているうえに、−60℃では脆化
した。
で評価した。結果は、表1に示す通りであり、表地に、
50%以上のm―アラミド繊維を含む高密度織物を用
い、中綿に、m―アラミド繊維フェルトを用いた場合
(実施例9〜12)は、−60℃という極めて低温の環
境下でも、作業性、保温性共に良好で、長時間の連続作
業が可能であったが、ポリエステル繊維100%あるい
はm―アラミド繊維を50%未満含有するポリエステル
織物を表地に使用した場合(比較例7、9)は、表地が
硬化して、作業性が低下し、保温性も悪く、連続して作
業が行える限界は、わずか15分程度であった。また、
表地にウールを用いた場合(比較例8)は、重くて作業
性が悪く、強度も劣っているうえに、−60℃では脆化
した。
【0057】
【表3】
【0058】[実施例13〜16、比較例10〜11]
実施例11において、表地の織物の織密度を表4に示す
ように変更した。結果は、表4に示す通りであり、経密
度が100本/インチ以上、緯密度が50本/インチ以
上の場合(実施例13〜16)は、保温性が良好で、長
時間の連続作業が可能であったが、経密度が100本/
インチ未満の場合(比較例10)及び緯密度が50本/
インチ未満の場合(比較例11)は、保温性が悪く、長
時間の連続作業が行えなかった。
実施例11において、表地の織物の織密度を表4に示す
ように変更した。結果は、表4に示す通りであり、経密
度が100本/インチ以上、緯密度が50本/インチ以
上の場合(実施例13〜16)は、保温性が良好で、長
時間の連続作業が可能であったが、経密度が100本/
インチ未満の場合(比較例10)及び緯密度が50本/
インチ未満の場合(比較例11)は、保温性が悪く、長
時間の連続作業が行えなかった。
【0059】
【表4】
【0060】
【発明の効果】本発明によれば、低温作業環境下、特に
−10℃以下、さらには−30℃レベルあるいは−60
℃レベルといった極めて低温の作業環境下でも硬化、脆
化することなく、作業性、保温性に優れており、低温作
業環境下での長時間の作業を可能ならしめる防寒作業衣
を提供することができる。
−10℃以下、さらには−30℃レベルあるいは−60
℃レベルといった極めて低温の作業環境下でも硬化、脆
化することなく、作業性、保温性に優れており、低温作
業環境下での長時間の作業を可能ならしめる防寒作業衣
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の防寒作業衣を構成する布帛複合体の一
例を示す斜視図である。
例を示す斜視図である。
1 表地 2 裏地 3 中綿 4 キルティング
Claims (7)
- 【請求項1】 表地と裏地の間に中綿を介在させてなる
防寒作業衣において、表地が、アラミド繊維を50(重
量)%以上含む経密度100本/インチ以上、緯密度5
0本/インチ以上の高密度織物に撥水加工を施した布帛
であり、中綿が、気泡含有合成繊維の不織布又はアラミ
ド繊維のフェルトであることを特徴とする防寒作業衣。 - 【請求項2】 表地が、メタ―アラミド繊維50〜10
0%、パラ―アラミド繊維0〜10(重量)%及び他の
難燃繊維0〜40(重量)%を含む経密度100〜15
0本/インチ、緯密度50〜100本/インチの高密度
織物に撥水加工を施した布帛であることを特徴とする請
求項1記載の防寒作業衣。 - 【請求項3】 表地が、フッ素樹脂又はシリコーン樹脂
を3重量%以上付着させることにより撥水加工した布帛
であることを特徴とする請求項1又は2記載の防寒作業
衣。 - 【請求項4】 中綿が、密度80〜300g/m2 の気
泡含有ポリエステル不織布であることを特徴とする請求
項1〜3のいずれかに記載の防寒作業衣。 - 【請求項5】 中綿が、複数枚のアラミド繊維フェルト
で構成され、かつ裏地が、アラミド繊維を含む布帛であ
ることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の防
寒作業衣。 - 【請求項6】 中綿が、密度50〜200g/m2 のア
ラミド繊維フェルトを複数枚重ねた積層体であることを
特徴とする請求項5記載の防寒作業衣。 - 【請求項7】 ボア生地で構成した襟部を取り付けたこ
とを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の防寒作
業衣。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7310398A JPH09143805A (ja) | 1995-11-29 | 1995-11-29 | 防寒作業衣 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7310398A JPH09143805A (ja) | 1995-11-29 | 1995-11-29 | 防寒作業衣 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09143805A true JPH09143805A (ja) | 1997-06-03 |
Family
ID=18004787
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7310398A Pending JPH09143805A (ja) | 1995-11-29 | 1995-11-29 | 防寒作業衣 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09143805A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010222715A (ja) * | 2009-03-19 | 2010-10-07 | Self Security:Kk | 保温着 |
JP2012528953A (ja) * | 2009-06-02 | 2012-11-15 | イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー | フラッシュ火災防護の改善および優れたアーク防護のための結晶化メタ系アラミド混紡品 |
KR101459525B1 (ko) * | 2013-05-15 | 2014-11-07 | 주식회사 휴비스 | 방탄성능이 향상된 방탄직물 및 이로부터 제조된 방탄복 |
JP2021161547A (ja) * | 2020-03-30 | 2021-10-11 | 倉敷紡績株式会社 | 制電性着用品及び制電性防寒衣服 |
-
1995
- 1995-11-29 JP JP7310398A patent/JPH09143805A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010222715A (ja) * | 2009-03-19 | 2010-10-07 | Self Security:Kk | 保温着 |
JP2012528953A (ja) * | 2009-06-02 | 2012-11-15 | イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー | フラッシュ火災防護の改善および優れたアーク防護のための結晶化メタ系アラミド混紡品 |
KR101459525B1 (ko) * | 2013-05-15 | 2014-11-07 | 주식회사 휴비스 | 방탄성능이 향상된 방탄직물 및 이로부터 제조된 방탄복 |
JP2021161547A (ja) * | 2020-03-30 | 2021-10-11 | 倉敷紡績株式会社 | 制電性着用品及び制電性防寒衣服 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061101 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20061227 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20070207 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |