JP3266540B2 - 防災作業衣 - Google Patents

防災作業衣

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JP3266540B2
JP3266540B2 JP08462697A JP8462697A JP3266540B2 JP 3266540 B2 JP3266540 B2 JP 3266540B2 JP 08462697 A JP08462697 A JP 08462697A JP 8462697 A JP8462697 A JP 8462697A JP 3266540 B2 JP3266540 B2 JP 3266540B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐熱性と耐極寒性
とを兼ね備え、着用感に優れた防災作業衣に関する。
【0002】
【従来の技術】昨今、LPGやLNGなどの燃焼性を有
する液化ガスを製造する製造設備の点検や補修時に着用
する耐熱性と耐極寒性とを兼ね備え、かつ、着用感に優
れた防災作業衣の要望が高まっている。LPGやLNG
などの液化ガスは、−100〜−250℃で液化し、気
化すると燃焼する。従って、この種の防災作業衣として
は、耐熱性に優れ、かつ、耐極寒性に優れていることが
必要である。従来、低温環境下で作業する際に着用する
作業衣としては、羽毛やウールなどの含気性に富んだ素
材からなる厚手の作業衣が用いられている。また、軽量
で作業性が良いことから、ポリエステル、ポリアミドな
どの合成繊維からなる表地や裏地に、中空合成繊維、金
属複合シート、発泡合成樹脂などを組み合わせたものが
開発されている。ところが、ポリエステル、ポリアミド
などの合成繊維を用いた防寒作業衣は、5℃〜−5℃程
度の比較的穏やかな条件下で使用する場合には問題がな
いが、−10℃〜−15℃の作業環境下では硬化し、防
寒性も充分ではない。また、羽毛やウールは、−20℃
〜−30℃までの温度では充分使用に耐えるが、−30
℃よりも低くなると、脆化するという問題がある。最も
致命的な欠点は、重くて作業性が悪く、強度的に弱いと
いうことである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の従来
の問題を解消するために案出されたものであり、耐熱性
と耐極寒性とを兼ね備えるとともに、軽量で作業性に優
れ、かつ、着用感に優れた防災作業衣を提供することに
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
係る防災作業衣は、外衣と内衣とが一体化した防災作業
衣において、外衣および内衣がともに、アラミド繊維を
主要成分とする、表地と中間層および裏地の3層構造の
複合布帛で構成され、かつ、以下(a)〜(c)の要件
を満足することを特徴とする。 (a)外衣の表地がメタ−アラミド繊維50〜100重
量%、パラ−アラミド繊維0〜10重量%および他の難
燃繊維0〜40重量%〔ただし、メタ−アラミド繊維+
パラ−アラミド繊維+他の難燃繊維=100重量%〕か
ら構成されていること。 (b)外衣の裏地および/または内衣の表地に透湿性コ
ーティングが施されていること。 (c)中間層がアラミド繊維フェルトを複数枚重ねた積
層体であること。 請求項1に記載の発明によれば、外衣の表地がメタ−ア
ラミド繊維50〜100重量%、パラ−アラミド繊維0
〜10重量%および他の難燃繊維0〜40重量%から構
成されているから、LNGやLPGなどの液化ガスの液
が付着しても劣化や脆化する恐れがないばかりでなく、
火炎に曝された場合でも、焦げたり、燃焼する恐れがな
い。また、外衣の裏地および/または内衣の表地に透湿
性コーティングが施されているから、この防災作業衣自
体が外衣と内衣からなる二重構造になっていること相俟
って透湿性に優れ、蒸れることなく長時間の使用に充分
耐えられる。さらに、中間層がアラミド繊維フェルトを
複数枚重ねた積層体であるから、耐熱性および耐極寒性
に優れているばかりでなく、軽量で作業性に優れてい
る。
【0005】請求項2に記載の発明に係る防災作業衣
は、表地と裏地とが経密度50本/インチ以上、緯密度
50本/インチ以上の織物である。請求項2に記載の発
明によれば、表地と裏地とが経密度50本/インチ以
上、緯密度50本/インチ以上の織物であるから、耐熱
性および通気性の双方がともに良好である。請求項3に
記載の発明に係る防災作業衣は、表地と裏地とに、導電
性糸条が1〜5本/インチ組み込まれている織物であ
る。請求項3に記載の発明によれば、表地と裏地とに、
導電性糸条が1〜5本/インチ組み込まれているから、
静電気が帯電することがなく、作業上、安全である。
【0006】請求項4に記載の発明に係る防災作業衣
は、経糸または緯糸を構成する紡績糸に、導電性を有す
るステーブルファイバーを1〜10重量%含有させてい
る。請求項4に記載の発明によれば、経糸または緯糸を
構成する紡績糸に、導電性を有するステーブルファイバ
ーを1〜10重量%含有させているから、静電気が帯電
することがなく、作業上、安全である。請求項5に記載
の発明に係る防災作業衣は、他の難燃繊維が、ポリベン
ズイミダゾール繊維、ポリ−p−フェニレンベンズビス
オキサゾール繊維、フェノール系繊維、メラミン系繊維
およびポリイミド繊維の群から選ばれた少なくとも1種
により構成されている。請求項5に記載の発明によれ
ば、防災作業衣に用いられている他の難燃繊維が、ポリ
ベンズイミダゾール繊維、ポリ−p−フェニレンベンズ
ビスオキサゾール系繊維、フェノール系繊維、メラミン
系繊維、ポリイミド繊維の少なくとも1種であるから、
難燃性に優れ、激しい火炎に曝されても焦げたり、燃焼
したりすることがない。
【0007】請求項6に記載の発明に係る防災作業衣
は、透湿性コーティングにウレタン樹脂を使用してい
る。請求項6に記載の発明によれば、透湿性コーティン
グにウレタン樹脂を使用しているから、透湿性に優れ、
蒸れることなく長時間の使用に充分耐えられる。請求項
7に記載の発明に係る防災作業衣は、中間層の繊維フェ
ルトの密度が50〜200g/m2 である。請求項7に
記載の発明によれば、中間層の繊維フェルトの密度が5
0〜200g/m2 であるから、耐熱性と耐極寒性に優
れるばかりでなく、軽量化を計ることができる。
【0008】請求項8に記載の発明に係る防災作業衣
は、作業衣が上衣と下衣とに分離して構成されている。
請求項8に記載の発明によれば、作業衣が上衣と下衣と
に分離して構成されているから、着用に便利である。請
求項9に記載の発明に係る防災作業衣は、作業衣が上衣
と下衣とが一体化して構成されている。請求項9に記載
の発明によれば、作業衣が上衣と下衣とが一体化してい
るから、上衣と下衣に分離している場合に比べて安全性
が高い。請求項10に記載の発明に係る防災作業衣は、
外衣の上衣にフードを装備している。請求項10に記載
の発明によれば、外衣の上衣にフードを装備しているか
ら、頭部や顔面を防護することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明の実施の
形態を説明する。なお、この実施の形態では、上衣と下
衣が接続されている、いわゆるツナギ服を例にとる。図
1に示すように、この防災作業衣1は、外衣(以下「ア
ウター」と称する)10の内側に内衣(以下「インナ
ー」と称する)20を取り付けた二重構造になってい
る。図1および図2に示すように、アウター10は、上
衣(以下「上着部」と称する)11と下衣(以下「ズボ
ン部」と称する)12が胴部13で接続している。ま
た、図3および図4に示すように、インナー20も、ア
ウター10と同様に、上衣(以下「上着部」と称する)
21と下衣(以下「ズボン部」と称する)22が胴部2
3で接続している。
【0010】インナー20は、ボタン掛け方式によりア
ウター10の内側に取り付けられている。図3および図
4に示すように、インナー20には、ボタン孔24を備
えた布帛製の連結片25が所定の箇所に取り付けられて
いる。すなわち、連結片25は、胴部23および襟の付
け根26の周りに所定の間隔で取り付けられている。さ
らに、連結片25は、上着部21の左右の袖27に一個
ずつ取り付けられている。さらに、連結片25は、ズボ
ン部22の左右の裾28にそれぞれ左右一個ずつ取り付
けれている。
【0011】上記アウター10は、インナー20に取り
付けた各連結片25に対応する箇所にそれぞれボタン1
4を有し、このボタン14をインナー20の連結片25
のボタン孔24に掛けることにより、インナー20をア
ウター10の内側に取り付けることができる。上記アウ
ター10とインナー20は、ボタン掛け方式の代わりに
ファスナーによって一体化させても良く、また、縫着に
より一体化させてもよい。また、この防災作業衣1は、
図5に示すようなフード40がアウター10の襟部15
に格納されており、襟部15に取り付けられているファ
スナー16を開放することにより外方に取り出すことが
できるようになっている。
【0012】上記アウター10は、図6に示すように、
表地31と中間層32および裏地33の3層構造になっ
ている。中間層33は、洗濯時におけるズレを防ぐため
に表地31と裏地33に固定しておくことが望ましい。
固定方法としては、接着剤を介して接着させるボンディ
ング法や、縫着によるキルティング法などがあるが、洗
濯に対する耐久性を向上させるためには、キルティング
法が好ましい。この場合、キルテング34の間隔は、3
5〜50mm程度が好ましい。
【0013】アウター用の表地31は、メタ−アラミド
繊維50〜100重量%、パラ−アラミド繊維0〜10
重量%および他の難燃繊維0〜40重量%から構成され
ていることが必要である。アウター用の表地31を、メ
タ−アラミド繊維50〜100重量%、パラ−アラミド
繊維0〜10重量%および他の難燃繊維0〜40重量%
で構成すると、LPGやLNGなどの液化ガスの液が付
着しても硬化、脆化する恐れがないばかりでなく、火炎
に曝されても焦げたり、燃焼する恐れがない。
【0014】メタ−アラミド繊維としては、ポリメタフ
ェニレンイソフタルアミドやこれに第3成分を共重合し
たものからなる繊維を挙げることができる。ポリメタフ
ェニレンイソフタルアミド共重合体の一例としては、次
式で示される共重合体を挙げることができる。
【0015】
【化1】
【0016】(ただし、x=y+z,y>z、nは繰り
返し単位数を示す。) また、パラ−アラミド繊維としては、ポリパラフェニレ
ンフタルアミドやこれに第3成分を共重合したものから
なる繊維を挙げることができる。ポリパラフェニレンフ
タルアミド共重合体の一例としては、次式で示される共
重合体を挙げることができる。
【0017】
【化2】
【0018】(ただし、x=y、nは繰り返し単位数を
示す。) さらに、他の難燃繊維としては、ポリベンズイミダゾー
ル繊維、ポリ−p−フェニレンベンズビスオキサゾール
系繊維、フェノール系繊維、メラミン系繊維、ポリイミ
ド繊維などを挙げることができる。
【0019】上記アウター用の中間層32は、アラミド
繊維製のフェルトを複数枚重ねた積層体であることが必
要である。中間層32をアラミド繊維製のフェルトを複
数枚重ねた積層体で構成すると、耐熱性と耐極寒性に優
れ、かつ、軽量化を計ることができる。アラミド繊維に
は、メタ−アラミド繊維、パラ−アラミド繊維のどちら
でもよいが、特に、メタ−アラミド繊維が好ましい。中
でも、中間層32は、密度50〜200g/m2 、厚さ
0.5〜3.5mmのアラミド繊維フェルトを複数枚重
ねた積層体であることが好ましい。フェルト密度が低す
ぎたり、厚さが薄すぎると、充分な耐熱効果が得られな
い。一方、フェルト密度が高過ぎたり、厚すぎると、通
気性が不充分になるうえ、重量が増加して作業時の身体
の動きが制限され、作業性が低下することになる。上記
アウター用の裏地33は、アラミド繊維が望ましい。こ
の場合、メタ−アラミド繊維、パラ−アラミド繊維のど
ちらでもよいが、両者を組み合わせてもよい。
【0020】さらに、織物である表地31および裏地3
3の織密度は、経密度が50本/インチ以上、好ましく
は50〜150本/インチ、緯密度が50本/インチ以
上、好ましくは50〜100本/インチであることが望
ましい。これより、経密度および緯密度の織密度が双方
とも50本/インチ未満の場合は、耐熱性が不充分にな
り、経密度が150本/インチを超えるか、および/ま
たは緯密度が100本/インチを超えると、製織性が不
良となり、得られる織物の品位が不良となるばかりでな
く、通気性が不充分になる。さらに、表地31および裏
地33を構成する織物には、1〜5本/インチの導電性
糸条が組み込まれていることが望ましい。導電性糸条が
組み込まれていないと、表地31および裏地33に静電
気が帯電し危険である。他方、導電性糸条の本数が5本
/インチを超えても、効果はあまり変わらない。
【0021】さらに、織物の経糸または緯糸を構成する
紡績糸に、導電性を有するステーブルファイバーを1〜
10重量%含有させることが望ましい。導電性を有する
ステーブルファイバーの含有量が1重量%未満の場合
は、表地31および裏地33に静電気が帯電し危険であ
る。一方、導電性を有するステーブルファイバーの含有
量が10重量%を超えても、効果はあまり変わらない。
【0022】上記アウター用の表地には、撥水加工を施
されたアラミド繊維が組み合わされているのが好まし
い。この際、アラミド織物の表面に撥水加工を施した織
物面を、表地面に組み合わせるのがよい。この撥水加工
は、水が付着して氷結するのを防止し、さらには汚れの
付着を防止するために行うものである。この撥水加工は
特に限定されず、従来公知の方法を任意に採用すること
ができるが、フッ素系樹脂またはシリコーン系樹脂を好
ましくは3重量%以上、さらに好ましくは3〜5重量%
付着させる方法が望ましい。
【0023】上記インナー20も、アウター10と同様
に、表地310と中間層320および裏地330の3層
構造になっている。インナー用の表地310は、アラミ
ド繊維が望ましい。アラミド繊維としては、メタ−アラ
ミド繊維でもパラ−アラミド繊維でもよい。また、両者
を組み合わせてもよい。また、インナー用の中間層32
0や裏地330は、アウター用の中間層32や裏地33
と同じなので、詳しい説明を省略する。
【0024】上記アウター用の裏地33には、透湿性コ
ーティングを施す必要がある。これを怠ると、透湿性が
不充分になる。透湿性コーティング剤としては、ウレタ
ン樹脂を挙げることができる。なお、アウター用の裏地
33に透湿性コーティングを施す代わりにインナー用の
表地310に透湿性コーティングを施しても同様の効果
が得られる。さらに、アウター用の裏地33とインナー
用の表地310の双方に透湿性コーティングを施すと、
より透湿性が向上する。さらに、上記フード40には、
アウター10と同様の素材を使用することが望ましい。
また、連結片25も難燃繊維を用いることが望ましい。
【0025】以上の説明では、上着部とズボン部が互い
に接続した、いわゆるツナギ服の場合について説明した
が、図7〜図10に示すように、上着部とズボン部とが
分離した、いわゆるセパレートタイプの防災作業衣にも
適用できる。セパレートタイプの防災作業衣2は、図7
(a)に示す上着3と図9(a)に示す吊りズボン4か
ら構成されている。図7(a)に示すように、上着3
は、外衣(以下「アウター」と称する)50の内側に内
衣(以下「インナー」と称する)60を取り付けた二重
構造になっている。
【0026】上着用インナー60は、ボタン掛け方式に
より上着用アウター50の内側に取り付けられている。
すなわち、図8(a)および(b)に示すように、上着
用インナー60には、ボタン孔61を備えた布帛製の連
結片62が所定の箇所に取り付けられている。この連結
片62は、襟の付け根63の周りに所定の間隔で取り付
けられている。さらに、連結片62を、胴64の左右両
脇65に一個ずつ取り付けると共に、左右の袖66に一
個ずつ取り付けている。一方、上着用アウター50は、
上着用インナー60に取り付けた各連結片62に対応す
る箇所にボタン51を備えており、このボタン51を上
着用インナー60のボタン孔61に掛けることにより両
者を連結させている。
【0027】一方、図9(a)に示すように、ズボン4
は、外衣(以下「アウター」と称する)70の内側に内
衣(以下「インナー」と称する)80を取り付けた二重
構造になっている。ズボン用インナー80は、ボタン掛
け方式によりズボン用アウター70の内側に取り付けら
れている。すなわち、図10(a)および(b)に示す
ように、ズボン用インナー80は、胴部81に多数のボ
タン孔82を所定の間隔で備えている。さらに、ズボン
用インナー80は、ボタン孔83を備えた布帛製の連結
片84をズボンの左右の裾85に一個ずつ取り付けてい
る。
【0028】一方、ズボン用アウター70は、ズボン用
インナー80に取り付けた各連結片84および胴81に
設けたボタン孔82に対応する箇所にボタン71を備え
ており、このボタン71を上着用インナー80のボタン
孔82,83に掛けることにより両者を連結させてい
る。
【0029】上記アウター50,70とインナー60,
80は、ボタン掛け方式の代わりにファスナーによって
一体化させても良いし、縫着により一体化させてもよ
い。また、この防災作業衣2は、図5に示すフード40
が上着用アウター50の襟部52に格納されており、襟
部52に取り付けられているファスナー53を開放する
ことにより外方に取り出せるようになっている。このセ
パレートタイプの防災作業衣2を構成する上着3および
ズボン4のアウター50,70は、ツナギ服用のアウタ
ー10と同構造であるから詳しい説明を省略する。ま
た、セパレートタイプの防災作業衣2を構成する上着3
およびズボン4のインナー60,80は、ツナギ服用の
インナー20と同構造であるから詳しい説明を省略す
る。
【0030】
【発明の効果】上記のように、請求項1に記載の発明
は、外衣の表地がメタ−アラミド繊維50〜100重量
%、パラ−アラミド繊維0〜10重量%および他の難燃
繊維0〜40重量%から構成されているから、LNGや
LPGなどの液化ガスの液が付着しても劣化や脆化する
恐れがないばかりでなく、火炎に曝された場合でも、焦
げたり、燃焼する恐れがない。また、外衣の裏地および
/または内衣の表地に透湿性コーティングが施されてい
るから、この防災作業衣自体が外衣と内衣からなる二重
構造になっていること相俟って透湿性に優れ、蒸れるこ
となく長時間の使用に充分耐えられる。さらに、中間層
がアラミド繊維フェルトを複数枚重ねた積層体であるか
ら、耐熱性および耐極寒性に優れているばかりでなく、
軽量で作業性に優れている。
【0031】さらに、請求項2に記載の発明によれば、
表地と裏地とが経密度50本/インチ以上、緯密度50
本/インチ以上の織物であるから、耐熱性および通気性
の双方がともに良好である。さらに、請求項3に記載の
発明によれば、表地と裏地とに、導電性糸条が1〜5本
/インチ組み込まれているから、静電気が帯電すること
がなく、作業上、安全である。さらに、請求項4に記載
の発明によれば、経糸または緯糸を構成する紡績糸に、
導電性を有するステーブルファイバーを1〜10重量%
含有させているから、静電気が帯電することがなく、作
業上、安全である。さらに、請求項5に記載の発明によ
れば、防災作業衣に用いられている他の難燃繊維が、ポ
リベンズイミダゾール繊維、ポリ−p−フェニレンベン
ズビスオキサゾール系繊維、フェノール系繊維、メラミ
ン系繊維、ポリイミド繊維の少なくとも1種であるか
ら、難燃性に優れ、激しい火炎に曝されても焦げたり、
燃焼したりすることがない。
【0032】さらに、請求項6に記載の発明によれば、
透湿性コーティングにウレタン樹脂を使用しているか
ら、透湿性に優れ、蒸れることなく長時間の使用に充分
耐えられる。さらに、請求項7に記載の発明によれば、
中間層の繊維フェルトの密度が50〜200g/m2
あるから、耐熱性と耐極寒性に優れるばかりでなく、軽
量化を計ることができる。さらに、請求項8に記載の発
明によれば、作業衣が上衣と下衣とに分離して構成され
ているから、着用に便利である。さらに、請求項9に記
載の発明によれば、作業衣が上衣と下衣とが一体化して
いるから、上衣と下衣に分離している場合に比べて安全
性が高い。さらに、請求項10に記載の発明によれば、
外衣の上衣にフードを装備しているから、頭部や顔面を
防護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る防災作業衣の一部断面を含む正面
図である。
【図2】本発明に係る防災作業衣の一部断面を含む背面
図である。
【図3】本発明に係る防災作業衣のインナーの正面図で
ある。
【図4】本発明に係る防災作業衣のインナーの背面図で
ある。
【図5】フードの側面図である。
【図6】アウターの断面を含む斜視図である。
【図7】(a)本発明に係る防災作業衣の上着の一部断
面を含む正面図、(b)本発明に係る防災作業衣の上着
の一部断面を含む背面図である。
【図8】(a)本発明に係る防災作業衣の上着のインナ
ーの正面図、(b)本発明に係る防災作業衣の上着のイ
ンナーの背面図である。
【図9】(a)本発明に係る防災作業衣のズボンの一部
断面を含む正面図、(b)本発明に係る防災作業衣のズ
ボンの一部断面を含む背面図である。
【図10】(a)本発明に係る防災作業衣のズボンのイ
ンナーの正面図、(b)本発明に係る防災作業衣のズボ
ンのインナーの背面図である。
【符号の説明】
1,2 防災作業衣 10,50,70 外衣 20,60,80 内衣 31,310 表地 32,320 中間層 33,330 裏地
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI A41D 31/02 A41D 31/02 A A62D 5/00 A62D 5/00 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A41D 13/00 A41D 13/02 A41D 31/00 A41D 31/02 A62D 5/00 A62B 17/00

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外衣と内衣とが一体化した防災作業衣に
    おいて、外衣および内衣がともに、アラミド繊維を主要
    成分とする、表地と中間層および裏地の3層構造の複合
    布帛で構成され、かつ、以下(a)〜(c)の要件を満
    足することを特徴とする防災作業衣。 (a)外衣の表地がメタ−アラミド繊維50〜100重
    量%、パラ−アラミド繊維0〜10重量%および他の難
    燃繊維0〜40重量%〔ただし、メタ−アラミド繊維+
    パラ−アラミド繊維+他の難燃繊維=100重量%〕か
    ら構成されていること。 (b)外衣の裏地および/または内衣の表地に透湿性コ
    ーティングが施されていること。 (c)中間層がアラミド繊維フェルトを複数枚重ねた積
    層体であること。
  2. 【請求項2】 表地と裏地とが経密度50本/インチ以
    上、緯密度50本/インチ以上の織物である請求項1記
    載の防災作業衣。
  3. 【請求項3】 表地と裏地とに、導電性糸条が1〜5本
    /インチ組み込まれている織物である請求項1または2
    記載の防災作業衣。
  4. 【請求項4】 経糸または緯糸を構成する紡績糸に、導
    電性を有するステーブルファイバーを1〜10重量%含
    有させた請求項1または2記載の防災作業衣。
  5. 【請求項5】 他の難燃繊維が、ポリベンズイミダゾー
    ル繊維、ポリ−p−フェニレンベンズビスオキサゾール
    系繊維、フェノール系繊維、メラミン系繊維、およびポ
    リイミド繊維の群から選ばれた少なくとも1種である請
    求項1ないし4のいずれか1項記載の防災作業衣。
  6. 【請求項6】 透湿性コーティングがウレタン樹脂を使
    用した請求項1ないし5いずれか1項記載の防災作業
    衣。
  7. 【請求項7】 中間層の繊維フェルトの密度が50〜2
    00g/m2 である請求項1ないし6いずれか1項記載
    の防災作業衣。
  8. 【請求項8】 作業衣が上衣と下衣とに分離して構成さ
    れている請求項1ないし7いずれか1項記載の防災作業
    衣。
  9. 【請求項9】 作業衣が上衣と下衣とが一体化して構成
    されている請求項1ないし7いずれか1項記載の防災作
    業衣。
  10. 【請求項10】 外衣の上衣にフードを装備してなる請
    求項8または9記載の防災作業衣。
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