JPH09143150A - 芳香族スルホンの製造方法 - Google Patents

芳香族スルホンの製造方法

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JPH09143150A
JPH09143150A JP30863795A JP30863795A JPH09143150A JP H09143150 A JPH09143150 A JP H09143150A JP 30863795 A JP30863795 A JP 30863795A JP 30863795 A JP30863795 A JP 30863795A JP H09143150 A JPH09143150 A JP H09143150A
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Japan
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aromatic
reaction
aromatic compound
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dialkyl sulfate
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JP30863795A
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Kojiro Miyazaki
幸二郎 宮崎
Shinichi Kawahara
信一 河原
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Tokuyama Corp
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Tokuyama Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、蒸留工程において、芳香族スルホン
酸の生成を抑制し且つ良好な回収率で硫酸ジメチルを留
去して、芳香族スルホンを得ることを目的とする。 【解決手段】硫酸ジアルキル、三酸化硫黄及び芳香族化
合物を反応させて芳香族スルホンが含有される反応液を
得、次いで、該反応液を100℃未満の液温で蒸留して
該反応液から芳香族化合物を留去し、さらに、残液を1
00℃以上の液温で蒸留して該残液から硫酸ジアルキル
を留去することを特徴とするジクロロジフェニルスルホ
ン等の芳香族スルホンの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、芳香族スルホンの
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ジクロロジフェニルスルホン等の芳香族
スルホンは、合成樹脂原料、医薬品中間体等として重要
な化合物である。従来、こうした芳香族スルホンは、硫
酸ジアルキル、三酸化硫黄及び芳香族化合物とを反応さ
せることにより得られることが知られている。
【0003】例えば、特開昭51−82237号公報に
は、予め硫酸ジメチルと三酸化硫黄とを反応させた後、
さらにクロロベンゼンを反応させ、得られた反応液を減
圧下に100〜200℃の液温で蒸留して硫酸ジメチル
を留去し、残液を水に注加して、析出したジクロロジフ
ェニルスルホンを分離する方法が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記公報の実施例で
は、硫酸ジメチルに対する三酸化硫黄のモル比を2と
し、反応液の蒸留時の液温を140〜150℃とした場
合において、目的物をクロロベンゼンを基準にして9
1.8%の収率で得ている。また、未反応物が含まれた
状態で硫酸ジメチルを蒸留しても問題はないと記載され
ている。
【0005】ところが、本発明者らが上記技術を追試し
たところ、まず、前記反応で得られた未精製の反応液
は、用いたクロロベンゼンが98.2%消費されている
にもかかわらず、用いたクロロベンゼンに対するジクロ
ロジフェニルスルホンの収率は84.6%であり、一方
で、クロロベンゼンスルホン酸が収率10.8%で副生
していた。そうしてさらに、この反応液から前記条件で
硫酸ジメチルを蒸留すると、反応に使用されていないク
ロロベンゼンが0.3%まで減少し、クロロベンゼンス
ルホン酸の収率が12.7%、即ち、1.9%増加し、
その結果、蒸留後の残液に大量のクロロベンゼンスルホ
ン酸が混入してしまうことがわかった。
【0006】このように、副生物が大量に混入してしま
うと、原料の芳香族化合物の利用率が低下するため、上
記方法は工業的には満足できる方法ではなかった。ま
た、反応液から目的物を単離するために水を注加した場
合、副生物として生成した芳香族スルホン酸が水溶性の
ため、芳香族スルホン酸が大量に溶解した酸廃液の処理
の問題が生じてくる。
【0007】一方、反応液の液温を100℃未満に低下
させて蒸留して硫酸ジアルキルを留去しようとすると、
良好な回収率で該硫酸ジアルキルを留去することができ
なかった。
【0008】こうした背景にあって、本発明は、蒸留工
程において、芳香族スルホン酸の生成を抑制し且つ良好
な回収率で硫酸ジメチルを留去して、芳香族スルホンを
得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題に鑑み鋭意研究を続けてきた。その結果、反応液を、
まず、100℃未満の液温で蒸留して該反応液から芳香
族化合物を留去し、さらに、残液を100℃以上の液温
で蒸留して該残液から硫酸ジアルキルを留去することに
より、上記の課題が解決できることを見いだし本発明を
完成するに至った。
【0010】即ち、本発明は、硫酸ジアルキル、三酸化
硫黄及び芳香族化合物を反応させて芳香族スルホンが含
有される反応液を得、次いで、該反応液を100℃未満
の液温で蒸留して該反応液から芳香族化合物を留去し、
さらに、残液を100℃以上の液温で蒸留して該残液か
ら硫酸ジアルキルを留去することを特徴とする芳香族ス
ルホンの製造方法である。
【0011】本発明における硫酸ジアルキルは、公知の
ものが何等制限なく用いられる。アルキル基としては、
メチル、エチル、プロピル、イソプロピル等の炭素数1
〜5のものが好適である。好適な硫酸ジアルキルとして
は、入手しやすさの点で、硫酸ジメチルおよび硫酸ジエ
チルが挙げられ、特に硫酸ジメチルが好ましい。
【0012】本発明において、三酸化硫黄は、気体、液
体、固体のいずれも使用できるが、取扱の容易さから、
気体または液体であることが好ましい。
【0013】本発明において用いられる芳香族化合物と
しては、公知のものが何等制限なく使用可能であるが、
具体的には、ベンゼン、トルエン、t−ブチルベンゼン
等のアレーン類;フルオロベンゼン、クロロベンゼン、
ブロモベンゼン、ヨードベンゼン、塩化ベンジル等のハ
ロゲン化アリール類;ベンズアルデヒド等を挙げること
ができ、特に、ベンゼン、トルエン、t−ブチルベンゼ
ン等のアレーン類;フルオロベンゼン、クロロベンゼ
ン、ブロモベンゼン、ヨードベンゼン、塩化ベンジル等
のハロゲン化アリール類が好ましく、さらには、フルオ
ロベンゼン、クロロベンゼン、ブロモベンゼン、ヨード
ベンゼン、塩化ベンジル等のハロゲン化アリール類が好
ましい。
【0014】本発明において、これらの硫酸ジアルキ
ル、三酸化硫黄及び芳香族化合物は、如何なる方法で反
応させても良い。これらの配合順序としては、例えばこ
れらの3原料を同時に配合して芳香族スルホンを生成す
る反応を遂行させても良いが、本発明では、予め、三酸
化硫黄と硫酸ジアルキルとを配合してピロ硫酸ジアルキ
ルを含む反応物を得、次いで、該反応物と芳香族化合物
とを接触させるような配合順序で反応を遂行させても良
い。また、それぞれの原料の使用量は、如何なるモル比
であってもよいが、通常、硫酸ジアルキル、三酸化硫
黄、芳香族化合物のモル比が0.01:0.02:2〜
1:2:2の範囲が好適である。
【0015】通常、上記のような硫酸ジアルキル、三酸
化硫黄及び芳香族化合物の反応を実施した場合、硫酸ジ
アルキルと三酸化硫黄とが反応して生成したピロ硫酸ジ
アルキルと芳香族化合物とが反応して芳香族スルホンと
硫酸モノアルキルが生成する他、芳香族化合物と三酸化
硫黄とが反応して芳香族スルホン酸が副生する。このよ
うな反応工程での芳香族スルホン酸の生成を抑制するた
めには、本発明者が既に出願した、三酸化硫黄と硫酸ジ
アルキルとを、該三酸化硫黄1モルに対して硫酸ジアル
キルが0.75モル以上存在する状態で反応させてピロ
硫酸ジアルキルを含む反応物を得、次いで、該反応物と
芳香族化合物とを接触させる方法(特願平7−3026
88号)により、上記の反応を行うのが効果的である。
それにより、本発明は、反応で生成する芳香族スルホン
酸の量を少なくすることができ、且つ後述する反応液の
蒸留工程でも芳香族スルホン酸の生成を抑えることがで
きるので、極めて芳香族スルホン酸の生成量を少なくす
ることができる。このことは、芳香族スルホンを分離し
たあとの水溶液中に芳香族スルホン酸がほとんど含まれ
ないので、硫酸水として利用することができるといった
利点も生じる。
【0016】上記方法の場合、三酸化硫黄と硫酸ジアル
キルの使用量は、上記した通り芳香族スルホン酸の生成
量の少なさを勘案すれば、三酸化硫黄1モルに対して硫
酸ジアルキルが0.75モル以上が良好であるが、好適
には0.85〜5の範囲、特に、実質上、この三酸化硫
黄と硫酸ジアルキルの反応工程において三酸化硫黄が残
存しない状態、即ち、0.95〜5の範囲が芳香族スル
ホン酸の選択率が最も少なくなるため好適である。さら
には、実質的に等モル、即ち、0.95〜1.05の範
囲が、無駄なく原料が反応に使用されるので、特に好適
である。
【0017】一方、この場合の芳香族化合物の使用量は
特に制限されないが、あまりに多いと反応に使用され得
ない芳香族化合物が増加するため、ピロ硫酸ジアルキル
のモル数、或いは若干量の三酸化硫黄が残存する場合に
はこれと前記ピロ硫酸ジアルキルの合計のモル数に対し
て1〜3倍の範囲であることが好ましく、特に、同じモ
ル数であることが工業的に有利であるために好ましい。
【0018】本発明において、以上の硫酸ジアルキル、
三酸化硫黄及び芳香族化合物の反応は、回分式、半連続
式、連続式のいずれでも実施可能であり、常圧、加圧、
減圧のいずれでも実施可能である。
【0019】また、反応温度は特に制限されないが、硫
酸ジアルキル、三酸化硫黄、芳香族化合物を同時に添加
する方法、或いは予め、三酸化硫黄と硫酸ジアルキルと
を配合してピロ硫酸ジアルキルを含む反応物を得、次い
で、該反応物と芳香族化合物とを接触させる方法のいず
れも、通常、30〜130℃、好ましくは50〜100
℃の範囲から選ばれる。反応時間は、反応温度によって
異なるが、いずれも、およびいずれの工程も、通常、
0.1〜20時間、好ましくは、0.5〜10時間の範
囲である。また、反応中攪拌することが好ましい。
【0020】次に、本発明では、以上により得られた反
応液を蒸留して、ピロ硫酸ジアルキルと芳香族化合物と
の反応で副生している硫酸モノアルキルを、下記式1の
平衡反応に基づき硫酸ジアルキルとして留去させる。
【0021】
【数1】
【0022】この蒸留は、前記従来技術では、上記式1
の平衡反応を硫酸ジアルキルが生成する方向に十分に傾
かせて該硫酸ジアルキルの回収率を向上させるため、1
40〜150℃といった高い液温で減圧蒸留している。
ところが、その場合、前述の如くかかる蒸留の前後で芳
香族スルホン酸の量が増大してしまう。この原因は、こ
のように140〜150℃といった高い液温で反応液を
蒸留すると、上記式1の平衡により生成する硫酸と反応
液中に残存する未反応の芳香族化合物とが、下記式2の
如く反応して芳香族スルホン酸を生成してしまうものと
推察される。
【0023】 ArH+H2SO4=ArSO3H+H2O …式2 (但し、Arはアリール基である。) こうしたことから、本発明では、まず、反応液を100
℃未満の液温で蒸留して該反応液から芳香族化合物を留
去する。ここでの蒸留は、通常、該芳香族化合物が良好
に留去できるような条件で実施すれば十分である。ま
た、この低温での蒸留で硫酸ジアルキルをも留去しよう
としても、このような低温での蒸留では前記式1の平衡
反応が硫酸ジアルキルが生成する方向に十分に傾いてお
らず、良好な回収率で該硫酸ジアルキルを留去すること
は困難である。
【0024】ここで、液温が100℃以上の条件で蒸留
すると、硫酸と、反応液中に存在する芳香族化合物とが
反応して芳香族スルホン酸が生成する。さらに、液温は
低い方が好ましく、一般には40〜90℃、特に、50
〜80℃の範囲が好ましい。
【0025】一方、真空度は、上記液温で蒸留が実施で
きる限り特に制限はないが、一般には5〜250mmH
gの範囲、特に10〜200mmHgの範囲から採用さ
れる。この場合、不活性ガス、例えば窒素等を釜液に吹
き込みながら蒸留することも、効果的に蒸留を行い、芳
香族化合物の反応液からの除去率を高めることができる
ために好ましい。
【0026】なお、かかる蒸留において、芳香族化合物
の留去の程度は特に制限されないが、該反応液中からで
きるだけ芳香族化合物を留去させるのが好ましく、通
常、蒸留後の残液中におけるこの芳香族化合物の含有量
が1重量%以下、好ましくは0.5重量%以下、特に
0.2重量%以下となるまで留去させるのが好ましい。
【0027】蒸留の形態は、特に制限されるものではな
く、回分式蒸留、連続式蒸留、半連続式蒸留のいずれで
も実施可能である。
【0028】このようにすることにより、芳香族スルホ
ン酸が生成することなく、未反応の芳香族化合物を85
%以上の回収率で回収することができ、この回収物をリ
サイクルすることにより芳香族化合物の利用率も高める
ことができる。
【0029】そうして、本発明では、上記低温での蒸留
により得られた残液を100℃以上の液温で蒸留して該
残液から硫酸ジアルキルを留去する。この場合、該残液
中には、未反応の芳香族化合物はほとんど含まれていな
いため、このような高温で蒸留しても芳香族スルホンは
ほとんど生成しない。そうして、このような高温で蒸留
することから、前記式1の平衡反応は硫酸ジアルキルが
生成する方向に良好に傾いており、その結果、高い回収
率で硫酸ジアルキルが回収できる。
【0030】ここで、液温が100℃未満の場合、硫酸
ジアルキルの回収が十分に行えなくなる。さらに、液温
は、高いと芳香族スルホンが硫酸と反応する恐れがある
ため、通常、100〜200℃が好ましく、特に、11
0〜160℃が好適である。また、この際の真空度は5
0mmHg以下、工業的には30〜2mmHgが好まし
い。
【0031】このようにすることにより、反応液中の硫
酸モノアルキルの85%以上を、硫酸ジアルキルとして
回収することができる。また、本発明の方法で回収され
た硫酸ジアルキル中には、芳香族化合物がほとんど含ま
れていないので、このものを、前記した予め、三酸化硫
黄と硫酸ジアルキルとを配合してピロ硫酸ジアルキルを
含む反応物を得、次いで、該反応物と芳香族化合物とを
接触させる芳香族スルホンの製造方法の原料にリサイク
ルした場合、反応工程で芳香族スルホン酸を生成するこ
となく該反応を実行することができる。
【0032】本発明において、芳香族化合物、および硫
酸ジアルキルを蒸留により除去したあとの残液は、主
に、芳香族スルホンと硫酸とからなる溶液であり、該溶
液から芳香族スルホンを単離する方法は、公知の方法を
何等制限なく採用することができる。例えば、該反応液
を水に注加することにより、芳香族スルホンを得ること
ができる。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、硫酸ジアルキル、三酸
化硫黄及び芳香族化合物を反応させた反応液において、
このものから低温度の蒸留で芳香族化合物を留去した後
に、高温度の蒸留で硫酸ジアルキルを留去することによ
り、かかる蒸留工程で芳香族スルホン酸を生成させるこ
となく、また、良好な回収率で硫酸ジアルキルを留去さ
せて芳香族スルホンを得ることができる。従って、本発
明は工業的に極めて有用である。
【0034】
【実施例】以下、本発明を更に具体的に説明するため実
施例を掲げるが、本発明はこれらの実施例に限定される
ものではない。
【0035】実施例1 攪拌機、温度計を備えた反応器に硫酸ジメチル252.
26gを仕込み、反応温度70〜75℃で三酸化硫黄
(日曹金属化学(株)製、安定化三酸化硫黄)160.
12g(硫酸ジメチルに対する三酸化硫黄のモル比=
1.0)を30分かけて滴下し、滴下終了後、同温度で
30分間攪拌してピロ硫酸ジメチルを調製した。
【0036】本反応液を、反応温度50〜55℃に保持
したクロロベンゼン225.12g中に30分かけて滴
下し、滴下終了後、同温度で5時間攪拌した。この反応
液を分析したところ、クロロベンゼンは3.0%残存し
ており、クロロベンゼンスルホン酸、および、ジクロロ
ジフェニルスルホンが、用いたクロロベンゼンに対し
て、それぞれ、1.0%、95.5%の収率で生成して
いた(表1)。
【0037】次に、上記反応液に窒素を吹き込みなが
ら、実段数3段の蒸留塔を用い、還流比0.5で釜温7
5〜80℃で真空度40〜25mmHgで、留出物がほ
とんどでなくなり、残液中のクロロベンゼンの含有量が
0.1重量%以下(0.09重量%であった)となるま
で回分式減圧蒸留を行い、クロロベンゼンを6.21g
回収した(クロロベンゼン回収率;91.9%、純度;
98.5%)。
【0038】次いで、上記蒸留塔を用い、還流比0.5
で140〜150℃に保持して真空度20〜2mmHg
で、留出物がほとんどでなくなるまで回分式減圧蒸留を
行い、硫酸ジメチルを232.08g回収した(純度;
99.0%、硫酸ジメチル回収率;91.1%)。
【0039】この時の残液を分析したところ、クロロベ
ンゼンスルホン酸、および、ジクロロジフェニルスルホ
ンの収率は、それぞれ、1.1%、95.5%であり、
硫酸ジメチル回収の操作によるクロロベンゼンスルホン
酸の増加は0.1%であった。
【0040】実施例2 クロロベンゼンを留去する際の釜温を85〜90℃とし
たこと以外は実施例1と同様に操作した。その結果を表
1に示した。
【0041】実施例3 硫酸ジアルキルを留去する際の釜温を115〜125℃
としたこと以外は実施例1と同様に操作した。その結果
を表1に示した。
【0042】実施例4 硫酸ジメチル126.13g、三酸化硫黄160.12
g(硫酸ジメチルに対する三酸化硫黄のモル比=2.
0)を使用し、滴下終了後のクロロベンゼンとの反応時
間を1時間としたこと以外は実施例1と同様に行った。
その結果を表1に示した。
【0043】比較例1 クロロベンゼンを留去する操作を行わなかったこと以外
は実施例1と同様に操作した。その結果を表1に示し
た。
【0044】比較例2 クロロベンゼンを留去する操作を行わなかったこと、及
び硫酸ジメチルを留去する際の釜温を85〜90℃とし
たこと以外は実施例1と同様に操作した。その結果を表
1に示した。
【0045】比較例3 クロロベンゼンを留去する操作を行わなかったこと以外
は実施例4と同様に操作した。その結果を表1に示し
た。
【0046】
【表1】
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年1月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】そうして、本発明では、上記低温での蒸留
により得られた残液を100℃以上の液温で蒸留して該
残液から硫酸ジアルキルを留去する。この場合、該残液
中には、未反応の芳香族化合物はほとんど含まれていな
いため、このような高温で蒸留しても芳香族スルホン酸
はほとんど生成しない。そうして、このような高温で蒸
留することから、前記式1の平衡反応は硫酸ジアルキル
が生成する方向に良好に傾いており、その結果、高い回
収率で硫酸ジアルキルが回収できる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】硫酸ジアルキル、三酸化硫黄及び芳香族化
    合物を反応させて芳香族スルホンが含有される反応液を
    得、次いで、該反応液を100℃未満の液温で蒸留して
    該反応液から芳香族化合物を留去し、さらに、残液を1
    00℃以上の液温で蒸留して該残液から硫酸ジアルキル
    を留去することを特徴とする芳香族スルホンの製造方
    法。
JP30863795A 1995-11-28 1995-11-28 芳香族スルホンの製造方法 Pending JPH09143150A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020088241A (ko) * 2001-05-18 2002-11-27 한명완 무수(Anhydrous) 방향족 슬폰산의 연속 제조방법
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