JPH09143127A - ニトロトルエン誘導体およびその製造方法 - Google Patents

ニトロトルエン誘導体およびその製造方法

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JPH09143127A
JPH09143127A JP7332635A JP33263595A JPH09143127A JP H09143127 A JPH09143127 A JP H09143127A JP 7332635 A JP7332635 A JP 7332635A JP 33263595 A JP33263595 A JP 33263595A JP H09143127 A JPH09143127 A JP H09143127A
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alkyl group
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cycloalkyl
compound
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JP7332635A
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Masashi Kitano
正史 北野
Masahiro Takamura
昌弘 高村
Naohito Ohashi
尚仁 大橋
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Sumitomo Pharmaceuticals Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Pharmaceuticals Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】インドール−2−カルボン酸誘導体の合成原料
として有用な2−ニトロトルエン誘導体およびその新規
製造法を提供する。 【解決手段】 オルト位の少なくとも一方が無置換であ
るニトロベンゼン誘導体に塩基の存在下、よう化トリメ
チルスルホニウム((CH3 ) 3 SI)を反応させること
を特徴とする2−ニトロトルエン誘導体の製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インドール−2−
カルボン酸誘導体の合成原料として有用な2−ニトロト
ルエン誘導体およびその新規製造法に関する。インドー
ル−2−カルボン酸誘導体は医薬品の合成中間体として
有用であるが、該化合物のなかでも、例えば一般式
〔6〕
【化6】 〔式中、R1 、R2 、Ra 、Rb は後記と同意義を
有し、R7 は水素又はアルキル基を示す。〕で表される
化合物は、ナトリウム/プロトン交換輸送系阻害作用を
有し、虚血再灌流障害、脳虚血障害等の治療剤もしくは
予防剤として期待される2−インドリルカルボニル−グ
アニジン類(特開平7−10839号公報参照)の合成
中間体として有用である。
【0002】
【従来の技術】一般式〔2〕で示される構造を有する化
合物の製造方法としては、例えばトルエン誘導体をニト
ロ化することにより、2−ニトロトルエン誘導体を合成
する方法が知られており、この方法を用いた合成例とし
ては、例えば3,4−ジメチル−2−ニトロフェノール
(Synthetic Communications, 16(1), 63-68(1986); Tet
rahedron Letters, Vol.29, No.16, 1869-1872(1988);
Aust. J. Chem.,42, 689-697(1989) など) 、4−クロ
ロ−3−メチル−2−ニトフェノール (Tetrahedron, V
ol.45, No.5, 1299-1310(1989)など) 等が文献的に知ら
れている。又、2−ニトロ−m−クレゾールをブロモ化
することにより、4−ブロモ−3−メチル−2−ニトロ
フェノールを合成する方法 (J. Heterocyclic Chem.,2
0,149-153(1983))が文献的に知られている。一方、ニト
ロベンゼン誘導体から2−ニトロトルエン誘導体を合成
する方法として、例えば、ニトロベンゼン誘導体にジメ
チルスルホキソニウムメチリド((CH3 2 S(O)
CH2 + - ) を反応させてベンゼン環部分にメチル基
を導入することにより2−ニトロトルエン誘導体を合成
する方法(例えば、J. Org. Chem., Vol.31, 243-247(1
966)など) 、また、ニトロベンゼン誘導体にグリニヤー
ル試薬 (例えば、MeMgBr, MeMgClなど)を反応させて、
ベンゼン環部分にメチル基を導入することにより、2−
ニトロトルエン誘導体を合成する方法(例えば、Tetrah
edron Letters, Vol.26, No.1,115-118(1985)など)等
が文献的に知られている。なお、一般式〔2〕で表され
る化合物において、R1 がCF3 基のものは、これまで
文献等に記載されていない新規な化合物である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ニトロ化による合成法においては、異性体(例えば、4,
5−ジメチル−2−ニトロフェノール、4−クロロ−5
−メチル−2−ニトロフェノールなど)の生成は避けら
れず、目的物のみを効率良く分離精製するのは困難であ
り、大量合成に用いる方法としては不適当であると考え
られる。また、上記のブロモ化による合成法において
は、原料に用いる2−ニトロ−m−クレゾールが比較的
合成困難であり、大量に入手するのが困難である。ま
た、上記のジメルスルホキソニウムメチリド及びグリニ
ヤール試薬を用いる合成法においては、目的とする2−
ニトロトルエン誘導体は極めて低収率でしか得られな
い、等の問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記課題を解
決すべく、2−ニトロトルエン誘導体を選択的に合成
し、なおかつ大量合成が可能となる合成方法について種
々検討を重ねた結果、オルト位の少なくとも一方が無置
換であるニトロベンゼン誘導体を適当な塩基の存在下、
よう化メチルスルホニウムを反応させることにより、目
的とする2−ニトロトルエン誘導体が選択的に得られる
ことを見出した。そして、2−ニトロトルエン誘導体が
選択的に得られることにより精製が容易になり、その結
果、大量合成が可能となることを見出し、本発明を完成
した。
【0005】すなわち、本発明は、オルト位の少なくと
も一方が無置換である、またはオルト位の少なくとも一
方およびパラ位が無置換であるニトロベンゼン誘導体を
塩基の存在下、よう化トリメチルスルホニウムを反応さ
せることを特徴とする2−ニトロトルエン誘導体の製造
法、さらに詳しくは、一般式〔1〕
【化7】 〔式中、R1 、R2 はそれぞれ同一または異なっていて
もよく、アルキル基、置換アルキル基、アルケニル基、
シクロアルキル基、ハロゲン原子、芳香族基、−OR4
基、−NR5 6 基、−SO2 NR5 6 基、−S
(O)n 4 基またはCF3 基を示し、Ra 、Rb
はそれぞれ同一または異なっていてもよく、水素原子、
アルキル基、置換アルキル基、アルケニル基、シクロア
ルキル基、ハロゲン原子、芳香族基、−OR4 基、−N
5 6 基、−SO2 NR5 6 基、−S(O)n 4
基、またはCF3 基を示し、R4 は水素原子、アルキル
基、置換アルキル基、アルケニル基、シクロアルキル
基、芳香族基を示し、R5 及びR6は互いに独立して水
素原子、アルキル基、置換アルキル基、シクロアルキル
基、または芳香族基を示すか、あるいは互いに結合して
環中に他のヘテロ原子を含んでもよい飽和5ないし7員
環の環状アミノ基を示し、nは0〜2を示す。〕で表さ
れる化合物に塩基の存在下、よう化トリメチルスルホニ
ウム((CH3 3 SI)を反応させることを特徴とす
る一般式〔2〕
【化8】 〔式中、R1 、R2 、Ra およびRb は前記と同意
義を有する。〕で表される化合物の製造法、および一般
式〔5〕
【化9】 〔式中、R2 、RaおよびRbは前記と同意義を有す
る。〕で表される化合物、に関する。
【0006】前記式中において、アルキル基としては、
例えばメチル、エチル、プロピル、2−プロピル、ブチ
ル、2−ブチル、2−メチルプロピル、1,1−ジメチル
エチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチルなど
の直鎖または分枝した炭素原子数8個以下のアルキル基
が挙げられる。ハロゲン原子としては、例えば、フッ
素、塩素、臭素およびヨウ素原子が挙げられる。シクロ
アルキル基としては、例えば、シクロプロピル、シクロ
ブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルなどの炭素原
子数3〜7個のシクロアルキル基が挙げられる。芳香族
基には、置換基を有していてもよいアリール基および置
換基を有していてもよいヘテロアリール基が含まれ、ア
リール基としては、例えばフェニル、ナフチルなどの炭
素原子数10個以下のアリール基が、ヘテロアリール基
としては、例えば2−,3−,4−ピリジル、2−,3
−フリル、2−,3−チエニル、1−,3−,4−オキ
サゾリル、3−,4−,5−イソオキサゾリルなどの窒
素原子を1〜4個含む5〜6員環ヘテロアリール基、窒
素原子を0〜2個と酸素原子を1個もしくは硫黄原子を
1個を含む5〜6員環ヘテロアリール基が挙げられる。
置換基を有していてもよいアリール基および置換基を有
していてもよいヘテロアリール基の置換基としては、例
えばアルキル基、置換アルキル基、ハロゲン原子、−O
4 基、−NR5 6 基、−CONR5 6 基、−SO
2 NR5 6 基または−S(O)n 4基で示される基
が挙げられる。
【0007】R5 およびR6 が互いに結合して形成す
る、環中に他のヘテロ原子を含んでもよい飽和5ないし
7員環の環状アミノ基としては、例えば窒素原子を1〜
3個含む5〜7員環または窒素原子1個および酸素原子
1個を含む5〜7員環が挙げられ、さらに具体的には1
−ピロリジニル、1−ピペリジノ、1−ピペラジニル、
モルホリノ、4−メチルピペラジニル等が挙げられる。
置換アルキル基における置換基には、水酸基、アルコキ
シ基、芳香族基および−CONR5 6 基、−NR5
6 基もしくは一般式〔7〕
【化10】 〔式中、Eは窒素原子またはCH基を、R′は水素原
子、アルキル基または置換アルキル基を表し、環は3〜
8員環の飽和脂肪族環または窒素原子1つを含有する飽
和複素環であることを表す。〕で示される基が挙げられ
る。
【0008】そのような置換アルキル基としては、例え
ば炭素原子数3〜6のシクロアルキル基で置換された炭
素原子数1〜5のアルキル基、炭素原子数1〜6のヒド
ロキシアルキル基、炭素原子数2〜6のアルコキシアル
キル基、置換基を有していてもよいフェニルもしくはナ
フチル−C1 〜C5 アルキル基、窒素原子が1つまたは
2つのC1 〜C3 アルキルで置換されていてもよいカル
バモイル−C1 〜C3アルキル基、窒素原子が1つもし
くは2つのC1 〜C3 アルキルまたはC7 〜C11アラル
キルで置換されていてもよいアミノ−C1 〜C5 アルキ
ル基、飽和5ないし7員環状アミノ−C1 〜C3 アルキ
ル基等が挙げられる。代表的な置換アルキル基を挙げれ
ば、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、1−ヒドロ
キシエチルなどの炭素原子数1〜6のヒドロシアルキル
基、メトキシエチル、エトキシエチル、メトキシプロピ
ルなどの炭素原子数1〜6のアルコキシアルキル基、ベ
ンジル、フェニルエチル、フェニルプロピル、フェニル
ブチル、1−もしくは2−ナフチルメチルなどのフェニ
ルまたはナフチル−C1 〜C5アルキル基(フェニルま
たはナフチル部分にC1 〜C3 アルキル基、ハロゲン原
子、アミノ原子、水酸基、C1 〜C3 アルコキシ基など
の置換基を有していてもよい)、カルバモイルメチル、
カルバモイルエチル、ジメチルカルバモイルメチルなど
の窒素原子が1つもしくは2つのC1 〜C3 アルキルで
置換されていてもよいカルバモイル−C1 〜C3 アルキ
ル基、アミノエチル、アミノプロピル、ジメチルアミノ
エチル、ジメチルアミノプロピル、ジエチルアミノエチ
ルなどの、窒素原子が1つもしくは2つのC1 〜C3
ルキルで置換されていてもよいアミノ−C1 〜C5 アル
キル基などが挙げられる。
【0009】−S(O)n 4 で表される基としては、
例えばメチルスルホニル基、エチルスルホニル基、プロ
ピルスルホニル基などの炭素原子数8以下のアルキルス
ルホニル基および対応するアルキルスルフィニル基、ア
ルキルチオ基を挙げることができる。アルケニル基とし
ては、例えばビニル、アリル、プロペニル、2−プロペ
ニル、ブテニル、ペンテニル、ヘキセニルなどの炭素原
子数6個以下のアルケニル基が挙げられる。
【0010】本発明で用いる塩基としては、例えばn−
ブチルリチウム、メチルリチウムのようなアルキルリチ
ウム、フェニルリチウムのようなアリールリチウム、水
素化ナトリウム、水素化カリウムのような水素化アルカ
リ金属、tert−ブトキシカリウム、プロポキシナトリウ
ムのようなアルコラート、メチルスルフィニルカルボア
ニオン(CH3 S(O)CH2 - ; 該化合物は、例えば
ジメチルスルホキシドと水素化ナトリウムより調製され
る。)等が挙げられるが、好ましくは、tert−ブトキシ
カリウムのようなアルコラート、水素化ナトリウムのよ
うな水素化アルカリ金属、メチルスルフィニルカルボア
ニオンなどが用いられる。塩基の使用量は通常、一般式
〔1〕で表される化合物1モルに対して約1〜5モル、
好ましくは約1〜3モルであるが、特にこの範囲に限定
されるものではない。よう化トリメチルスルホニウムの
使用量は通常、一般式〔1〕で表される化合物1モルに
対して約1〜5モル、好ましくは約1〜3モルである
が、特にこの範囲に限定されるものではない。
【0011】反応に用いられる溶媒としては、テトラヒ
ドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、ジメチルホル
ムアミド、ジメチルスルホキシドあるいは上記溶媒の混
合物等が挙げられるが、好ましくはジメチルスルホキシ
ド又はテトラヒドロフランとジメチルスルホキシドの混
合溶媒が用いられる。反応に使用する溶媒量は通常、一
般式〔1〕で表される化合物1グラム当り約10〜50
ml、好ましくは約15〜30mlであるが、特にこの範囲
に限定されるものではない。反応温度は−10℃から5
0℃付近まで、通常は0〜30℃付近で行われる。反応
時間は通常30分間〜10時間、好ましくは1〜6時間
であるが、特にこの範囲に限定されるものではない。上
記の反応により生成した目的物である一般式〔2〕で表
される化合物は、反応終了後、反応液中に酸(例えば酢
酸)及び水、あるいは水を加えて反応を停止させてか
ら、適当な抽出溶媒(例えば、酢酸エチル、ジエチルエ
ーテル、トルエンなど)で抽出し、抽出液を濃縮して得
られた残渣を再結晶、クロマトグラフィー等の慣用の手
段により単離・精製することができる。
【0012】次に、原料化合物である一般式〔1〕で表
される化合物の製造法について説明する。一般式〔1〕
で表される化合物は、市販の原料を用いるか、あるいは
次式(2)もしくは次式(3)に示す方法によって容易
に調製することができる。
【化11】 〔式中、R1 、R2 、Ra 、Rb 、R4 、R5 、R
6 は前記と同意義を有し、Xはハロゲン原子を示し、M
はアルカリ金属を示す。〕 すなわち、式(2)においては、容易に入手可能な2−
ハロゲノニトロベンゼン類を、適当な溶媒(例えばテト
ラヒドロフラン、ジオキサン、ジメチルホルムアミド、
トルエンなど)中、あるいは無溶媒にてアルコールのア
ルカリ金属塩(MOR4 )もしくはアミン類(HNR5
6 )と反応させることによりR2 が−OR4 基または
−NR5 6 基である化合物〔1〕を調製することがで
きる。また、式(3)においては、容易に入手可能な2
−ニトロフェノール類のアルカリ金属塩を、適当な溶媒
(例えばテトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメチルホ
ルムアミド、トルエンなど)中、あるいは無溶媒にてハ
ロゲン化物(R4 X)と反応させることによりR2 が−
OR4 基である化合物〔1〕を調製することができる。
【0013】なお、本発明における反応、前述の式
(2)および式(3)における反応の際、R1 、R2
Ra、Rb、R4 、R5 、R6 で表される基において、
水酸基やアミノ基のような、反応に活性な基を含有する
場合には、これらの基をあらかじめ保護基で保護してお
き、該反応を実施した後に保護基を除去することにより
目的物を製造することができる。上記反応に活性な水酸
基、アミノ基などを保護する保護基としては、有機合成
化学の分野で使われる通常の保護基を用いればよく、こ
のような保護基の導入および除去は通常の方法に従って
行うことができる(例えば、Protective Groups in Org
anic Synthesys, JOHN WILLEY & SONS, 1991年) 。例え
ば水酸基の保護基としては、メトキシメチル基、テトラ
ヒドロピラニル基などが挙げられ、アミノ基の保護基と
しては、tert−ブチルオキシカルボニル基、ベンゾイ
ル、アセチル、メトキシ−又はエトキシカルボニル基な
どが挙げられる。このような水酸基の保護基は、例えば
塩酸、硫酸、酢酸などの酸の存在下、含水メタノール、
含水エタノール、含水テトラヒドロフランなどの溶媒中
で反応させることにより除去するこができ、アミノ基の
保護基は、例えば塩酸、トリフルオロ酢酸などの酸の存
在下、含水テトラヒドロフラン、塩化メチレン、クロロ
ホルム、1,2−ジクロロエタン、含水メタノールなどの
溶媒中で反応させることにより除去することができる。
【0014】本発明により得られた化合物は、例えばラ
イセルトの方法 (Reissertのインドール合成方法)や特
開平7−10839号公報に記載の公知の方法に準じ
て、次式
【化12】 〔式中、R1 、R2 、Ra 、Rb は前記と同意義を
有し、R′7 はアルキル基を示す。〕に示すように、前
記一般式〔6〕で表された化合物を経て、ナトリウム/
プロトン交換輸送系阻害剤として有用な2−インドリル
カルボニル−グアニジン類へと導くことができる。
【0015】
【実施例】以下、実施例および参考例により本発明を具
体的に説明するが、これらに限定されない。 参考例1 4−ベンジルオキシ−3−ニトロトルエンの
合成 4−メチル−2−ニトロフェノール(25.0g,163
mmol)、炭酸カリウム(49.6g,359mmol)、ベン
ジルブロマイド(30.7g,180mmol)およびアセト
ン(500ml)の混合物を攪拌下にて3時間加熱還流し
た。反応液を室温まで冷却してから不溶物を濾去し、得
られた濾液を減圧濃縮した。このようにして得られた残
渣を酢酸エチル(500ml)に溶かし、この溶液を5%
アンモニア水、1N塩酸水、つづいて5%塩化ナトリウ
ム水溶液の順に洗浄してから硫酸マグネシウムで乾燥し
てから、有機層を減圧濃縮することにより、4−ベンジ
ルオキシ−3−ニトロトルエン(36.8g)を得た。 融点 46〜47℃
【0016】参考例2 4−ベンジルオキシ−3−ニト
ロベンゾトリフルオリドの合成 60%水素化ナトリウム(18.6g,488mmol)及び
テトラヒドロフラン(500ml)の懸濁液を攪拌下、4
5〜50℃に加温した。この懸濁液中にベンジルアルコ
ール(52.7g,487mmol)を1時間かけて滴下し
た。滴下終了後45〜50℃にて、さらに2時間攪拌し
てから反応液を−10〜0℃に冷却することにより、ア
ルコラート(PhCH2 ONa)のテトラヒドロフラン
懸濁液を調製した。このアルコラート(THF懸濁液)
を、4−クロロ−3−ニトロベンゾトリフルオリド(1
02.1g,453mmol)のTHF(500mmol)溶液中
に、−10〜0℃にて1時間かけて滴下した。滴下終了
後、−10〜0℃にてさらに3時間攪拌したのち、反応
液中に5%塩化ナトリウム水溶液(1000ml)を加え
てからトルエン(1000ml) で抽出した。抽出液は
水、つづいて5%塩化ナトリウム水溶液で洗浄した後減
圧濃縮し、得られた濃縮液中にヘキサンを添加した。析
出した結晶を濾取し、濾上物を乾燥することにより、4
−ベンジルオキシ−3−ニトロベンゾトリフルオリド
(118.2g)を得た。 融点 71〜72℃
【0017】参考例3 4−(4−モルホリノ)−3−
ニトロトルエンの合成 4−クロロ−3−ニトロトルエン(5.00g,29.1
mmol)およびモルホリン(15ml)の混合物を100℃
にて8時間加熱攪拌した。反応液を室温まで冷却してか
らAcOEt(200ml)で希釈し、この希釈液を1N
塩酸、5%炭酸水素ナトリウム水溶液、5%塩化ナトリ
ウム水溶液の順で洗浄し、つづいて硫酸マグネシウムで
乾燥した。硫酸マグネシウムを濾去して得られた有機層
を減圧濃縮することにより、4−(4−モルホリノ)−
3−ニトロトルエン(6.50g)を油状物として得た。1 Hnmr(CDCl3 )δ;2.35(3H,s)、2.99〜3.02
(4H, m) 、3.81〜3.85(4H, m) 、7.08(1H, d, J=8.24H
z) 、7.29〜7.33(1H, m) 、7.57(1H, d, J=1.32Hz).
【0018】参考例4 3−クロロ−6−(4−モルホ
リノ)ニトロベンゼンの合成 2,5−ジクロロニトロベンゼン(5.00g,26.0mmo
l)及びモルホリン(12ml)の混合物を70℃にて5
時間加熱攪拌した。これ以後の後処理方法は参考例3に
記載の方法に準じて行うことにより、3−クロロ−6−
(4−モルホリノ)ニトロベンゼン(6.32g)を油状
物として得た。1 Hnmr(CDCl3 )δ;3.02〜3.05(4H, m) 、3.8
2〜3.85(4H, m) 、7.10(1H, d, J=8.91Hz) 、7.46(1H,
dd, J=2.64Hz, J=8.91Hz)、7.78(IH, d, J=2.31Hz). 参考例5 4−(4−モルホリノ)−3−ニトロベンゾ
トリフルオリドの合成 4−クロロ−3−ニトロベンゾトリフルオリド(5.00
g,22.2mmol)、モルホリン(5.79g,66.5mmo
l)及びテトラヒドロフラン(50ml)の混合物を60
℃にて2時間加熱攪拌した。これ以後の後処理方法は参
考例3に記載の方法に準じて行うとにより、4−(4−
モルホリノ)−3−ニトロベンゾトリフルオリド(6.5
0g)を油状物として得た。1 Hnmr(CDCl3 )δ;3.13〜3.17(4H, m) 、3.8
4〜3.88(4H, m) 、7.18(1H, d, J=8.91Hz) 、7.68〜7.7
2(1H, m) 、8.07(1H, d, J=1.65Hz).
【0019】参考例6 3−クロロ−6−(ジメチルア
ミノ)ニトロベンゼンの合成 2,5−ジクロロニトロベンゼン(5.00g,26.0mmo
l)、40%ジメチルアミン水溶液(10ml)及びジメ
チルホルムアミド(20ml)の混合物を50℃にて2時
間加熱攪拌した。これ以後の後処理方法は参考例3に記
載の方法に準じて行うことにより、3−クロロ−6−
(ジメチルアミノ)ニトロベンゼン(5.2g)を得た。 融点 45〜46℃
【0020】実施例1 3,4−ジメチル−2−ニトロア
ニソールの合成 4−メチル−2−ニトロアニソール(5.00g,29.9
mmol)、よう化トリメチルスルホニウム(12.20g,
59.8mmol)、ジメチルスルホキシド(50ml) および
テトラヒドロフラン(25ml)の混合物を20℃にて5
分間攪拌した。この懸濁液中にカリウム tert−ブトキ
シド(6.71g,59.8mmol)のジメチルスルホキシド
(25ml)溶液を20℃にて約2時間かけて滴下し、さ
らに20℃にて6時間攪拌した。反応終了後、反応液を
0〜5℃まで冷却してから酢酸(4.31g,71.8mmo
l)を加え、つづいて反応液の温度が15℃を超えない
ように10%塩化ナトリウム水溶液(200ml)を滴下
した。次に反応液をトルエン(200ml)で抽出し、抽
出液を5%塩化ナトリウム水溶液、5%炭酸水素ナトリ
ウム水溶液、つづいて5%塩化ナトリウム水溶液の順で
洗浄した後、減圧下にて濃縮した。得られた濃縮残渣
(約20g)にシリカゲル(2.5g)およびヘキサン
(35ml)を加え、15分間加熱還流した後、20〜3
0℃にて30分間攪拌した。次に不溶物を濾去して得ら
れた濾液を減圧下にて濃縮し、得られた残渣をイソプロ
ピルアルコール(25ml)から結晶化させることによ
り、3,4−ジメチル−2−ニトロアニソール(1.64
g)を得た。 融点 60〜61℃
【0021】実施例2 4−ベンジルオキシ−2−メチ
ル−3−ニトロトルエンの合成 参考例1で得られた4−ベンジルオキシ−3−ニトロト
ルエン(15.0g,61.7mmol)、よう化トリメチルス
ルホニウム(25.2g,123mmol)、ジメチルスルホ
キシド(225ml)およびテトラヒドロフラン(75m
l)を用い、反応温度を8〜12℃に変更する以外は、
実施例1に記載された方法に準じて反応を行うことによ
り、4−ベンジルオキシ−2−メチル−3−ニトロトル
エン(8.41g)を得た。 融点 70〜71℃ 実施例3 3−ベンジルオキシ−6−トリフルオロメチ
ル−2−ニトロトルエンの合成 参考例2で得られた4−ベンジルオキシ−3−ニトロベ
ンゾトリフルオリド(50.0g,168mmol)、よう化
トリメチルスルホニウム(68.7g,337mmol)、ジ
メチルスルホキシド(580ml)およびテトラヒドロフ
ラン(310ml)を用い、反応温度を19〜23℃に変
更する以外は実施例1に記載された方法に準じて反応を
行うことにより、3−ベンジルオキシ−6−トリフルオ
ロメチル−2−ニトロトルエン(16.8g)を得た。 融点 92〜93℃
【0022】実施例4 2−メチル−4−(4−モルホ
リノ)−3−ニトロトルエンの合成 参考例3で得られた4−(4−モルホリノ)−3−ニト
ロトルエン(30.0g,135mmol)、よう化トリメチ
ルスルホニウム(55.1g,270mmol)、ジメチルス
ルホキシド(450ml)およびテトラヒドロフラン(2
25ml)を用い、反応温度を20〜25℃に変更する以
外は実施例1に記載された方法に準じて反応を行うこと
により、2−メチル−4−(4−モルホリノ)−3−ニ
トロトルエン(20.9g)を得た。 融点 76〜77℃ 実施例5 3−クロロ−2−メチル−6−(4−モルホ
リノ)ニトロベンゼンの合成 参考例4で得られた3−クロロ−6−(4−モルホリ
ノ)ニトロベンゼン(23.0g,94.8mmol)、60%
水素化ナトリウム(5.69g,142mmol)、ジメチル
スルホキシド(150ml)およびテトラヒドロフラン
(200ml)の混合物を15〜20℃にて攪拌した。次
にこの懸濁液中に、15〜20℃にてよう化トリメチル
スルホニウム(58.0g,284mmol)のジメチルスル
ホキシド(300ml)溶液を約40分かけて滴下し、さ
らに15〜20℃にて5時間攪拌した。反応終了後、反
応液を0〜5℃まで冷却してから酢酸(25ml)を加
え、つづいて反応液の温度が15℃を超えないように5
%塩化ナトリウム水溶液(1500ml)を滴下した。次
に反応液を酢酸エチル(1000ml)で抽出し、抽出液
を5%炭酸水素ナトリウム水溶液、5%塩化ナトリウム
水溶液の順で洗浄した後、減圧下にて濃縮した。得られ
た濃縮残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精
製することにより、3−クロロ−2−メチル−6−(4
−モルホリノ)ニトロベンゼン(7.85g)を油状物と
して得た。1 Hnmr(CDCl3 )δ;2.29(3H,s)、2.91〜2.94
(4H, m) 、3.75〜3.78(4H, m) 、7.09〜7.12(2H, m) 、
7.44(1H, d, J=8.58Hz).
【0023】実施例6 2−メチル−4−(4−モルホ
リノ)−3−ニトロベンゾトリフルオリドの合成 参考例5で得られた4−(4−モルホリノ)−3−ニト
ロベンゾトリフルオリド(2.00g,7.24mmol)、よ
う化トリメチルスルホニウム(3.25g,15.9mmo
l)、ジメチルスルホキシド(30ml)の混合物中に、
15〜20℃にてカリウム tert−ブトキシド(1.54
g,13.8mmol)のテトラヒドロフラン(15ml)溶液
を約30分かけて滴下し、さらに15〜20℃にて1時
間攪拌した。反応終了後、反応液を0〜5℃まで冷却し
てから、反応液が15℃を超えないように5%塩化ナト
リウム水溶液(100ml) を滴下した。次に反応液を酢
酸エチル(150ml)で抽出し、抽出液を5%塩化ナト
リウム水溶液で洗浄した後、減圧濃縮して得られた残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製すること
により、2−メチル−4−(4−モルホリノ)−3−ニ
トロベンゾトリフルオリド(0.90g)を油状物として
得た。1 Hnmr(CDCl3 )δ;2.36(3H,d, J=1.31Hz)、
2.99〜3.03(4H, m) 、3.77〜3.80(4H, m) 、7.15(1H,
d, J=8.58Hz) 、7.70(1H, d, J=8.58Hz).
【0024】実施例7 3−クロロ−6−(ジメチルア
ミノ)−2−メチルニトロベンゼンの合成 参考例6で得られた3−クロロ−6−(ジメチルアミ
ノ)ニトロベンゼン(20.0g,99.7mmol)、60%
水素化ナトリウム(5.98g,150mmol)、よう化ト
リメチルスルホニウム(61.0g,299mmol)、ジメ
チルスルホキシド(480ml)およびテトラヒドロフラ
ン(160ml)を用いること以外は実施例5に記載され
た方法に準じて反応を行うことにより、3−クロロ−6
−(ジメチルアミノ)−2−メチルニトロベンゼン(1
0.4g)を油状物として得た。1 Hnmr(CDCl3 )δ;2.28(3H, s) 、2.74(6H,
s) 、6.97(1H, d, J=8.91Hz) 、7.36(1H, d, J=8.91H
z).
【0025】参考例7 エチル7−ベンジルオキシ−4
−メチル−2−インドールカルボキシラートの合成 (a) (3−ベンジルオキシ−6−メチル−2−ニトロフ
ェニル)ピルビン酸エチルの合成 実施例2で得られた4−ベンジルオキシ−2−メチル−
3−ニトロトルエン(17.22g,66.9mmol)、カリ
ウム tert−ブトキシド(22.5g,201mmol)、シ
ュウ酸ジエチル(29.3g,201mmol)及びテトラヒ
ドロフラン(300ml)の混合物を20〜30℃にて3
時間攪拌した。反応液を0〜5℃に冷却してから、1N
塩酸(150ml)を滴下し、つづいてトルエン(300
ml)で抽出した。抽出液を5%塩化ナトリウム水溶液で
洗浄した後、硫酸マグネシウムで乾燥した。硫酸マグネ
シウムを濾別して得られた濾液を減圧濃縮し、得られた
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製する
ことにより、(3−ベンジルオキシ−6−メチル−2−
ニトロフェニル)ピルビン酸エチルの粗結晶(26.6
g)を得た。これ以上の精製は行わず次の反応に用い
た。 融点 61〜62℃(ジイソプロピルエーテルより再結
晶) (b) エチル7−ベンジルオキシ−4−メチル−2−イン
ドールカルボキシラートの合成 上記(a) の工程で得られた(3−ベンジルオキシ−6−
メチル−2−ニトロフェニル)ピルビン酸エチル(26.
6g)、還元鉄(37.40g,670mmol)、酢酸(1
30ml)及びトルエン(130ml)の混合物を90℃に
て2時間加熱攪拌した。不溶物を濾去し濾上物をトルエ
ンで洗浄した。合一した濾液を5%塩化ナトリウム水溶
液、水、5%炭酸水素ナトリウム水溶液の順で洗浄して
から硫酸マグネシウムで乾燥した。硫酸マグネシウムを
濾別し、濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィーで精製することにより、エチ
ル7−ベンジルオキシ−4−メチル−2−インドールカ
ルボキシラート(17.85g)を得た。 融点102〜104℃(イソプロピルアルコールより再
結晶)
【0026】参考例8 エチル7−ベンジルオキシ−4
−トリフルオロメチル−2−インドールカルボキシラー
トの合成 実施例3で得られた3−ベンジルオキシ−6−トリフル
オロメチル−2−ニトロトルエンを用い、参考例7に記
載の方法に準じて反応を行うことにより、エチル7−ベ
ンジルオキシ−4−トリフルオロメチル−2−インドー
ルカルボキシラートを得た。 融点 75℃(イソプロピルアルコールより再結晶) 参考例9 エチル4−メチル−7−(4−モルホリノ)
−2−インドールカルボキシラートの合成 実施例4で得られた2−メチル−4−(4−モルホリ
ノ)−3−ニトロトルエンを用い、参考例7に記載の方
法に準じて反応を行うことにより、エチル4−メチル−
7−(4−モルホリノ)−2−インドールカルボキシラ
ートを得た。 融点 163〜164℃(イソプロピルアルコールより
再結晶)
【0027】参考例10 エチル4−クロロ−7−(4
−モルホリノ)−2−インドールカルボキシラートの合
成 実施例5で得られた3−クロロ−2−メチル−6−(4
−モルホリノ)ニトロベンゼンを用い、参考例7に記載
の方法に準じて反応を行うことにより、エチル4−クロ
ロ−7−(4−モルホリノ)−2−インドールカルボキ
シラートを得た。 融点 173〜174℃(イソプロピルアルコールより
再結晶) 参考例11 エチル7−(4−モルホリノ)−4−トリ
フルオロメチル−2−インドールカルボキシラートの合
成 実施例6で得られた2−メチル−4−(4−モルホリ
ノ)−3−ニトロベンゼンゾトリフルオリドを用い、参
考例7に記載の方法に準じて反応を行うことにより、エ
チル7−(4−モルホリノ)−4−トリフルオロメチル
−2−インドールカルボキシラートを得た。 融点 166〜167℃(イソプロピルアルコールより
再結晶)
【0028】参考例12 エチル4−クロロ−7−(ジ
メチルアミノ)−2−インドールカルボキシラートの合
成 実施例7で得られた3−クロロ−6−(ジメチルアミ
ノ)−2−メチルニトロベンゼンを用い、参考例7に記
載の方法に準じて反応を行うことにより、エチル4−ク
ロロ−7−(ジメチルアミノ)−2−インドールカルボ
キシラートを油状物として得た。1 Hnmr(CDCl3 )δ;1.43(3H, t, J=7.26Hz)
、2.86(6H, s) 、4.38〜4.46(2H, m) 、6.76〜6.81(1
H, m) 、7.06(1H, d, J=7.92Hz) 、7.29(1H, d, J=1.65
Hz) 、9.05(1H, br-s).
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 209/10 9280−4H C07C 209/10 211/52 9280−4H 211/52 C07D 295/06 C07D 295/06 Z // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】オルト位の少なくとも一方が無置換である
    ニトロベンゼン誘導体に塩基の存在下、よう化トリメチ
    ルスルホニウム((CH3 ) 3 SI)を反応させることを
    特徴とする2−ニトロトルエン誘導体の製造法。
  2. 【請求項2】ニトロベンゼン誘導体のオルト位の少なく
    とも一方、およびパラ位が無置換である請求項1記載の
    製造法。
  3. 【請求項3】一般式〔1〕 【化1】 〔式中、R1 、R2 はそれぞれ同一または異なっていて
    もよく、アルキル基、置換アルキル基、アルケニル基、
    シクロアルキル基、ハロゲン原子、芳香族基、−OR4
    基、−NR5 6 基、−SO2 NR5 6 基、−S
    (O)n 4 基またはCF3 基を示し、Ra、Rbはそ
    れぞれ同一または異なっていてもよく、水素原子、アル
    キル基、置換アルキル基、アルケニル基、シクロアルキ
    ル基、ハロゲン原子、芳香族基、−OR4 基、−NR5
    6 基、−SO2 NR5 6 基、−S(O)n 4 基、
    またはCF3 基を示し、R4 は水素原子、アルキル基、
    置換アルキル基、アルケニル基、シクロアルキル基、芳
    香族基を示し、R5 及びR6 は互いに独立して水素原
    子、アルキル基、置換アルキル基、シクロアルキル基、
    または芳香族基を示すか、あるいは互いに結合して環中
    に他のヘテロ原子を含んでもよい飽和5ないし7員環の
    環状アミノ基を示し、nは0〜2を表す。〕で表される
    化合物に塩基の存在下、よう化トリメチルスルホニウム
    ((CH3 3 SI)を反応させることを特徴とする一
    般式〔2〕 【化2】 〔式中、R1 、R2 、Ra 、Rb は前記と同意義を
    有する。〕で表される化合物の製造法。
  4. 【請求項4】一般式〔3〕 【化3】 〔式中、R1 はアルキル基、−OR3 基、ハロゲン原子
    またはCF3 基を示し、R2 は−OR4 基または−NR
    5 6 基を示す。R3 はアルキル基、シクロアルキル基
    を示し、R4 はアルキル基、置換アルキル基、シクロア
    ルキル基又は芳香族基を示し、R5 およびR6 は互いに
    独立してアルキル基、置換アルキル基、シクロアルキル
    基または芳香族基を示すか、あるいはR5 およびR6
    互いに結合して環中に他のヘテロ原子を含んでもよい飽
    和5ないし7員環の環状アミノ基を示す。〕で表される
    化合物に塩基の存在下、よう化トリメチルスルホニウム
    ((CH3 3 SI)を反応さることを特徴とする一般
    式〔4〕 【化4】 〔式中、R1 、R2 は前記と同意義を有する。〕で表さ
    れる化合物の製造法。
  5. 【請求項5】R1 で示される基がアルキル基、ハロゲン
    原子又はCF3 基である請求項3記載の製造法。
  6. 【請求項6】一般式〔5〕 【化5】 〔式中、R2 は、アルキル基、置換アルキル基、アルケ
    ニル基、シクロアルキル基、ハロゲン原子、芳香族基、
    −OR4 基、−NR5 6 基、−SO2 NR5 6 基、
    −S(O)n 4 基またはCF3 基を示し、Ra、Rb
    はそれぞれ同一または異なっていてもよく、水素原子、
    アルキル基、置換アルキル基、アルケニル基、シクロア
    ルキル基、ハロゲン原子、芳香族基、−OR4 基、−N
    5 6 基、−SO2 NR5 6 基、−S(O)n 4
    基、またはCF3 基を示し、R4 は水素原子、アルキル
    基、置換アルキル基、アルケニル基、シクロアルキル
    基、芳香族基を示し、R5 及びR6 は互いに独立して水
    素原子、アルキル基、置換アルキル基、シクロアルキル
    基、または芳香族基を示すか、あるいは互いに結合して
    環中に他のヘテロ原子を含んでもよい飽和5ないし7員
    環の環状アミノ基を示し、nは0〜2を表す。〕で表さ
    れる化合物。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100352829C (zh) * 2001-06-05 2007-12-05 卫材R&D管理有限公司 制备甲基钴胺素的方法
FR2984316A1 (fr) * 2011-12-16 2013-06-21 Oreal Coupleur de structure 7-amino-indole, composition tinctoriale en comprenant, procedes et utilisations.

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