JPH09143098A - 抗ウイルス剤アシクロビルの経皮吸収製剤 - Google Patents

抗ウイルス剤アシクロビルの経皮吸収製剤

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JPH09143098A
JPH09143098A JP34427195A JP34427195A JPH09143098A JP H09143098 A JPH09143098 A JP H09143098A JP 34427195 A JP34427195 A JP 34427195A JP 34427195 A JP34427195 A JP 34427195A JP H09143098 A JPH09143098 A JP H09143098A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 抗ウイルス剤アシクロビルの経皮吸収製剤。 【解決手段】 アシクロビルないしアシクロビルに類似
構造を有する抗ウイルス剤を主成分として0.1〜30
%、漢方薬である促進剤を0.05〜20%、及び必要
な経皮吸収賦形剤を含有してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一種の抗ウイルス
剤の経皮吸収製剤に関する。
【0002】
【従来の技術】今世紀にあって、すでにウイルスのもた
らす害は極めて大きく世界を震撼させており、その中、
HSV−1ウイルスによる単純性疱疹、肝炎ウイルスに
よる肝炎、或いはHIVによる後天性免疫不全症候群A
IDSなどは治癒が困難な状態にある。現在知られてい
る抗ウイルス剤は、抗プリン剤、抗ピリミジン剤、抗生
物質、天然アルカロイド、そして酵素に分類される。こ
れらには、以下の表1から表4に示されるように、アシ
クロビル(Acyclovir:ACV:D1)、ガン
シクロビル(Ganciclovir:9−(1.3−
Dihydroxy−2−propoxy−methy
l)guanine:DHPG:D2)、デシクロビル
(Desciclovir:D3)、ビダラビン(9−
β−D−arabinofuranosyl−9H−p
urin−6−amine:D4)、カルボビル(Ca
rbovir:D5)、2’,3’−ジデオキシアドノ
シン(2’,3’−Dideoxyadnosine:
2’,3’−Dideoxy−9−β−ribofur
anosyl−9H−purin−6−amine:D
DA:D6)、2’,3’−ジデオキシイノジン
(2’,3’−Dideoxyinodine:DD
I:D7)、コルジセピン(Cordycepin:D
8)、デオキシグアノシン(Deoxyguarosi
ne:D9)、[9−(3−ハイドロキシ−2−ホスホ
ニルメトキシルプロピル)アデノシン][9−(3−H
ydroxy−2−phosphonylmethox
ylpropyl)adenosine:HPMPA:
D10)、シタラビン(Cytarabine:D1
1)、2’,3’−ジデオキシサイチジン(2’,3’
−Dideoxycytidine:D12)、ジドブ
ジン(Zidovudine:ZDV:DI3)、
2’,3’−ジデハイドロ−2’,3’−デオキシチミ
ジン(2’,3’−Didchydro,2’,3’−
deoxythymidine:d4T:D14)、デ
オキシチミジン(Deoxythymidine:D1
5)、ブロモビデオキシウリジン(Bromoviny
ldeoxyuridine:BVDU:D16)、
2’−フルオロ−5−ヨードアラサイトシン(2’−F
luoro−5−idoaracytosine:FI
AC:D17)、5−ヨード−2’−デオキシサイチジ
ン(5−Iodo−2’−deoxycytidin
e:IDC:D18)、2’−デオキシウリジン(2’
−Deoxyuridine:EDU:D19)、5−
トリフルオロメチル−2’−デオキシウリジン(5−T
rifluoromethyl−2’−deoxyur
idine:F3T:D20)、1−β−D−アラビノ
フラノシルチミン(1−β−D−Arabinofur
anosylthymine:Ara−T:D21)、
[9−(3−ヒドロキシ−2−ホスホニルメトキシルプ
ロピル)サイチジン(9−(3−Hydroxy−2−
phosphonylmethoxylpropyl)
cytidine:HPMPC:D22)、リバビリン
(Ribavirin:RTCA:D23)、リボザミ
ド(Riboxamide:D24)、アマンチジン
(Amantidine:D25)、リマンチジン(R
imantidine:D26)、トロマンタジン(T
romantadine:D27)、アリルドン(Ar
ildone:D28)、モロキシジン(moroxy
dine:D29)、エンビルオキシム(Enviro
xime:D30)、ホスカメトソジアム(Fosca
met sodium:D31)がある。表1から表4
に示されるのはいずれも類似構造を有する抗ウイルス剤
である。これらの薬物の投与方法は、口服、注射、局部
塗敷以外にはなく、その含有する毒性が中枢神経系統を
抑制し、また腎機能に影響するという現象が発生した。
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【0003】図1に示されるように、アシクロビル(A
CV)は、プリン(purine)と2’−デオキング
アノシン(2’−deoxyguanosine)から
なる9−[(2ハイドロオキシエトキシ)メチル](9
−[(2−Hydroxyethoxy)methy
l])のグアニン化合物である。ACVは第1型と第2
型の単純性疱疹ウイルス(HSV1、2)、水痘型帯状
疱疹ウイルス(Varicella Zoster v
irus:VZV)、エプスタイン バーウイルス(E
pstein Barr virus:EBV)及び疱
漿ウィルス(Cytomegalovirus:CM
V)のいずれに対しても抑制作用を有している。そして
その薬効は第一型単純性疱疹ウイルス(HSV−1)に
対して比較的高く、第二型単純性疱疹ウイルス(HSV
2)、水痘型帯状疱疹ウイルス(VZV)アイパウイル
ス(EBV)と疱漿ウイルス(CMV)の順に、その抑
制作用は減少する。体内実験によるとACVの単純性疱
疹ウイルスへの治療効果はHIAC或いはDHPGより
もよく、且つ単純性疱疹ウイルス第二型と第一型に対し
てはブロモビニルデオキシウリジン(Bromovin
yldlxyuridine)よりも更に有効である。
ACVの水痘型帯状疱疹ウイルス(VZV)に対する抑
制作用は、実験方法の違いにより結果に極めて大きな違
いが生じる。通常体外の実験では、ACVの胞漿ウイル
ス(CMV)に対する治療効果はイドクスウリジン(I
doxuridine)、トリフルウリジン(Trif
luridine)、ビダラビン(Vidarabin
e)或いはDHPGよりも劣る。ACVはまたアイパウ
イルスの製造サイクルを抑制するが、当該ウイルスの潜
伏期間においては全く効果を発揮できない。また疱漿ウ
イルスの治療においてACVとインターフェロンを併用
すると、相乗効果が発揮できる。現在市販のACV軟膏
の一般に使用されている基剤としてはポリエチレングリ
コール(Polyethylene glycol:P
EG)、水性コールドクリーム基剤(Modifica
tion aqueous cream)及びジメチル
スルフオキンド(dimethylsulfoxid
e:DMSO)等がある。Corey L.等は198
2年にAmerican J.of Medicine
第73巻第326〜334頁において、5%のACVを
含有するポリエチレングリコール軟膏を毎日4〜6回局
部投与すると5〜7日後には疱疹感染の皮膚に吸収され
るがその吸収量は極く少量でその血漿濃度は0.023
mg/lよりも少なく殆ど検出出来ないことを報告して
いる。またPoirror R.H.等は同年に同一刊
行物第393頁において、結合炎の症状のある25人の
眼に3%のACVを含有するPEG軟膏を5時間毎に一
回投与し(毎日4〜6回)最後の一回は投薬後5分間内
に白内障摘除手術を行いその水溶液内のACVを測定し
たところ、平均濃度1.7mg/lであり、極く高い浸
透量を示したことを報告している。1986年にFre
eman D.J.等は“J.of Inrectio
us”Diseases”という文献の第153巻第6
4〜70頁において賦形剤の単位面積と単位時間内にお
けるACV局部製剤の浸透量(FIux)について研究
し、ACV 5%を含有する水性コールドクリームベー
ス或いはポリエチレングリコール(PEG)製剤、及び
6%のACVを含有するジメチルスルフオキンド(DM
SO)の三種類を比較した結果、ポリエチレングリコー
ル(PEG)の単位面積・単位時間内の浸透量が最少で
あり、その他の二種類剤型は単位時間内において、それ
ぞれ8倍と10倍の浸透量を有することを発見した。G
reg E.等がJ.Invest.Dermtol.
の1992年第98巻第856〜863頁で発表した研
究によれば臨床において第一型単純性疱疹ウイルス(H
SV1)の治療はACV口投与の方が局部塗敷よりも好
く、患部表皮の薬物濃度は経口投与よりも2〜3倍低減
していることが分かり、また発表された18篇の論文に
おいて局部塗敷方式でACV製剤を投与してもACVは
真皮部分には作用不能であることが記載されている。こ
のことは現在市販のACV軟膏は無効であることを実証
している。ゆえに、ACV皮下吸収剤の研究においては
如何にしてこの薬物をより深層組織に進入させその治療
効果を向上させるかという点に開発の意義がある。
【0004】本発明は一種の皮下吸収製剤であり、抗ウ
イルス薬剤を含有する従来の投薬剤型に皮下吸収促進剤
を加入して皮下吸収の効能を改善せんとするものであ
る。経皮投薬系統は一種の抑制作用を有する薬物の投薬
系統を形成するものであり、局部塗敷後に保持して緩慢
に薬物を滲出させ薬物が表皮に達すると、更に薬物を表
皮層に浸透させ毛細血管に進入させ循環系統を経て治療
標的に至らせて療効を出現させるものである。この種類
のタイプの薬剤の最大の優点は使用に際して便利で、安
全であり、通常皮膚上に貼付するか或いは局部に投与し
て必要があれば除去することができ、薬物が突然大量に
滲出して臨界剤量をオーバーする危険性の無いことであ
る。一般成人の皮膚総面積は約2mであり毛細血管の
血液流量は全身の三分の一を占め、近年来、経皮投薬系
統は一種の相当な潜在力を秘めた投薬方法となってい
る。同時に、経皮投薬系統の設計は改善され続けてお
り、伝統的なタイプにあった副作用の優点を除去して適
時に適量の薬物を滲出させ最大の治療効果を発揮するこ
とができるため、臨床上に於いても非常に高い評価を受
けている。
【0005】経皮投薬系統も薬物の理化性質に影響さ
れ、例えば分配係数、分子量の大小、濃度、分子極性
等、或いは経皮投薬系統自身の理化性質例えば基剤極
性、薬物の基剤に対する溶解度、系統内組成、基剤粘
度、更に該当皮膚の生理及び病理状況等例えば角質層の
貯存効応、皮膚表面脂質膜、皮膚水合割合、皮膚温度、
塗敷貼付個所相異性、皮膚外傷、病理障害及び薬物の皮
膚内における代謝作用等の各因素に左右される。現在経
皮投薬系統に於いて最も普遍的課題は強力にして且つ安
全なる経皮吸収促進剤が欠乏していることである
【0006】近年来医学の発展とともに人類の東洋医学
に対する評価が高まっている。例えば1975年日本厚
生省は210種の漢方薬複方処方を国民健康保険の適用
を受けるものとしている。
【0007】これらの複方処方中150種類が甘草(G
lycyrrhizae Radix)を含有しその出
現率は71.%を占め最高である。その後に生薑(Zi
ngiberis rhizoma)42.9%、茯苓
(hoelen)35.2%、芍薬根(paeonia
e radix)32.9%、大棗(zizyphif
ructus)31.9%、及び肉桂(cinnamo
ni cortexct cauls))29.5%を
占めている。しかし、日本国民医薬品集第二修訂版注解
に掲載されている93種の複方処方の中で甘草の出現率
は依然として最高を占め、第二位が生薑、第一位から第
六位までの生薬の順序は上述のとおりで六位以下の順序
もまた国民保健漢方薬複方の出現率とほぼ同様である。
【0008】漢方薬複方使用度数の高い薬材の甘草根
(Glycyrrhizae Radix)に含有され
る主成分は甘草酸(glycyrrhizin)、甘草
次酸(glycyrrhetinic acid)等の
トリテルペネサポニン(triterpene sap
onin)である。その次の、生薑(Zingiher
is Rhizoma)の含有する主成分は、α−ピネ
ン(α−Pincne)、β−マイルセン(β−Myr
cene)、シネオール(Cineole)等の精油
(essential oil)が主である。そして常
用の大棗(Zizyphi Fructus)の含有す
る主成分はオレアノ酸(0leanolicaci
d)、ウルソル酸(Ursolic acid)等のト
リテルペノイド(triterpenoid)である。
皀角(Gleditsia sinensis La
m.)の含有する主成分はグレジニン(Gledini
nn)、グレジチアサポニン(Gleditschia
Saponin)等のトリテルペノイド(trite
rpenoid)及びタンニン(Tannins)であ
る。茯苓(Hoelen)中に含有される主成分はエビ
ウリコ酸(Eburicoic acid)、3β−0
−アセチルデハイドトムロシ酸(3β−0−acety
ldehydrotumulosic acid)、3
β−0−アセチルトムロ酸(3β−0−acetylt
umulosic acid)、デハイドロエブリコ酸
(Dehydroeburicoic acid)、エ
ルゴステロール(Ergosterol)等のトリテル
ペンサポニンである。芍薬根中に含まれている主成分は
パエオニフロリン(paeoniflorin)、アル
ビフロリン(albiflorin)、オキシパエオニ
フロン(Oxypaconiflorin)、パエオニ
フロリゼノン(Paeonirlorigenon
e)、ベンゾイルパエオニフロリン(Benzoy p
aeoflorin)、テトラウンデカガロイルグルコ
ース(Tetraundecagalloylgluc
ose)、及び(+)−カテチン((+)−Catec
hin)、プロシアニジンB−1(Procyanid
ion B−1) 、モノテルペングリコサイド(mo
noterpeneglycoside)などのタンニ
ンである。桂皮(Cinnamoni Cortex
et caulis)に含まれている主成分はシナミル
アセテート(Cinnamyl acetate)、シ
ナマルデハイド(Cinnamaldehyde)、等
の精油成分とシンカシオールA(Cinncassio
l A)、アンヒドロ−シンジラノール(Anhydr
ocinnzeylanol)、アンヒドロシンジラニ
ン(Anhydrocinnzeylanine)、シ
ンジラニン(Cinnzeylanine)、シンジラ
ノル(Cinnzeylanol)等のタンニンであ
る。
【0009】以上の諸事項より帰納すれば、これら薬材
の主成分はモノテルペネグリコサイド(Monoter
peneglycoside)、トリテルペノイド(T
riterpenoid)、トリテルペンサポニン、タ
ンニン、精油等であり、トリテルペンサポニン自身は界
面活性剤の性質を有し、皮膚の表面張力を降下させ、薬
物に皮膚を経由して更に深層の組織へ到達させる事がで
き、薬物の滲透及び治療効果を増進することができる。
精油、甘草酸及び甘草次酸等の成分は体外試験において
いずれも消炎作用を有することが実証され、その中の甘
草酸と甘草次酸は更に脚掌腫張(paw swelli
ng)を抑制する能力がある。
【0010】1987年、Segal R.等は0.2
%のヨードウリジン(IDU)と2%の甘草酸、0.1
%の安息香酸(bonzoic acid)のゲル製剤
を経口投与して単純性疱疹(HSV)を治療しアメリカ
合衆国特許第4678772号の特許を獲得している。
また同年にSegal R.等はJ.ClinicPh
arm.第12巻第1−7頁に2%のヨードウリジン
(IDU)と甘草酸のゲル剤と、5%のヨードウリジン
を含むバイルソン(Viruson)治療用の市販軟膏
剤とを比べて唇或いは鼻上の単純性疱疹を治療した結果
を報告している。その中において前者は単に治療時間を
短縮できるのみならず更にその疼痛を降下させられるこ
とを発見したことが述べられている。そうしてToui
touE. 等は翌年のDrug Design an
d Delivery 第3巻第267−272頁に裸
鼠の完整な皮膚に対し、34℃と25の下で、2%のヨ
ードウリジン(IDU)と甘草酸のゲル剤について体外
拡散実験を行ったところ、単位面積、単位時間における
透過量(Flux)が温度の違いにより変化し前者(3
4℃)では後者(25℃)の6倍と20倍となったこと
を発表している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は軟膏剤、懸濁
剤、ゲル化剤、溶液剤、貼付剤、噴霧剤等の局部投与製
剤として広く応用され、漢方薬の経皮吸収促進剤を単一
種類、或いは複方し添加することで、高い経皮吸収効果
を上げられ、治療効果を高める、抗ウイルス剤の経皮吸
収製剤を提供することを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、主成
分として0.1%〜30%の抗ウイルス剤と、0.05
%〜20%の漢方薬の経皮吸収促進剤及び必要な経皮吸
収賦形剤を包括する構成の抗ウイルス剤の経皮吸収製剤
としている。
【0013】請求項2の発明では、上記抗ウイルス剤
を、アシクロビル(Acyclovir:ACV)、
ガンシクロビル (Ganciclovir:DHP
G)、デシクロビル(Desciclovir:DC
V)、ビダラビン(Vidarabine:Ara−
A)、カルボビル(Carbovir)、2’,3’−
ジデオキシアドノシン(2’,3’−Dideoxya
dnosine:DDA)、2’,3’−ジデオキシイ
ノシン(2’,3’−Dideoxyinosine:
DDI)、コルジセピン(Cordycepin)、デ
オキシグアノシン(Deoxyguanosine)、
[9−(3−ハイドロキシ−2−ホスホニルメトキシル
プロピル)アデノシン]([9−(3−hydroxy
−2−phosphonylmethoxylprop
yl)adenosine]:HPMPA)、シタラビ
ン(Cytarabine:Ara−C) 、2’,
3’−ジデオキシサイチジン(2’,3’−Dideo
xycytidine:DDC)、ジドプジン (Zi
dovudine:ZDV:AZT)、2’,3’−ジ
デハイドロ−2’,3’−デオキシチミジン(2’,
3’−Didehydro−2’,3’−deoxym
idine:d4T:DHH)、デオキシチミジン(D
eoxythymidine)、プロモビニルデオキシ
ウリジン(Bromovinyldeoxyuridi
ne:BVDU)、2’−フルオロ−5−ヨードアラサ
イトシン(2’−Fluoro−5−iodoarac
ytosine:FIAC)、5−ヨード−2’−デオ
キシサイチジン(5−lodo−2’−deoxycy
tidine:IDC)、デオキシウリジン(Deox
yuridine:EDU) 、5−トリフルオロメチ
ル−2’−デオシウリジン(5−Trifluorom
ethyl−2’−deoxyuridine:F3
T)、I−β−D−アラビノフラノシルチミン(1−β
−D−Arabinofuranosylthymin
e:Ara−T)、[9−(3−ヒドロキシ−2−ホス
ホニルメトキシルプロピル)サイチジン([9−(3−
Hydroxy−2−phosphonylmetho
xypropyl)cytidine]:HPMPC)
、リバビリン(Ribavirin:RTCA)、リ
ボザミド (Ribozamide:TCAR)、アマ
ンチジン(Amantidine) 、リマンチジン
(Rimantidine)、トロマンタジン(Tro
mantadine)、アリルドン(Arildon
e) 、モロキシジン(moroxydine:ABO
B)、エンビルオキシム(Enviroxime)、ホ
スカメトソジアム(F oscameLsodium)
より選出するものとしている。
【0014】請求項3の発明では、 抗ウイルス剤はブ
ロモビニルデオキシウリジン(Bromovinyld
eoxyuridine)、アシクロビル(ACV)、
ビダラビン(Vidarabine)、ガンシク ロビ
ル (Ganciclovir:DHPG)、トリフル
ウリジン(Trifluridine)、5−トリフル
オロメチル−2’−デオキシウリジン(5−Trifl
oromethy1−2’−deoxyuridin
e:F3T)、 2’−フルオロ−5−ヨードアラサイ
トシン(2’−Fluoro−5−iodoaracy
tosine:FIAC)のいずれかとしている。
【0015】請求項4の発明では、抗ウイルス剤をアシ
クロビル(ACV)としている。
【0016】請求項5の発明では、漢方薬の経皮吸収促
進剤として、トリテルペンサポニン 、精油、トリテル
ペン、タンニンのいずれかを使用している。
【0017】請求項6の発明では、漢方薬の経皮吸収促
進剤として、甘草、皀角及び茯苓に含有されるトリテル
ペンサポニンのいずれか、或いは桂皮、白朮、当帰、陳
皮、センキュウ、択実、茵陳蒿、洋甘菊、木香、荊芥、
茴香、丁香、案葉、セネガ、呉茱萸、花椒、細辛、十
薬、五味子、益智仁、縮砂に含有される精油のいずれ
か、或いは沢潟、甘遂、トラガント、桃仁、升麻、桑白
皮に含有されるトリテルペンのいずれか、或いは皀角、
芍薬、大黄の含有するタンニンのいずれかを使用するこ
とを特徴としている。
【0018】請求項7の発明では、 漢方薬の経皮吸収
促進剤として、連翹、山茱萸、丁香、大棗の含有するオ
レアノル酸(Oleanolic acid)のいずれ
かを使用するか、或いはウワウルシ、山茱萸、大棗の含
有するウルソル酸(Ursolic acid)のいず
れかを使用することを特徴としている。
【0019】請求項8の発明は、賦形剤として2%〜9
9.5 %のポリエチレングリコール(PEG)、カル
ボキシメチルセルロースソジウム(CMC−Na)、グ
リセリン、エチレングリのいずれかを含むことを特徴と
している。
【0020】請求項9の発明は、漢方薬の経皮吸収促進
剤として複方した皀角(Gleditsia sine
nsis Lam.)或いはオレアノル酸(Olean
olic acid)を0.05〜20%と、0.1〜
30 %の抗ウイルス剤と、必要な賦形剤を含有してな
るものとしている。
【0021】請求項10の発明では、抗ウイルス剤とし
てアシクロビル(ACV)を採用している。
【0022】請求項11の発明は、軟膏剤、懸濁剤、ゲ
ル化剤、溶液剤、噴霧剤、貼付剤のいずれかの局部投与
製剤であるものとしている。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明はその安全性を考慮の上、
常用の漢方薬の促進剤の中、有効な経皮促進剤を探し出
した。本発明の経皮吸収促進剤は抗ウイルス薬物の漢方
薬の促進剤を、噴霧剤、軟膏剤、ゲル剤、溶液剤、懸濁
剤、貼付剤等に添加して局部投薬製剤としたものであ
る。上述漢方薬の促進剤は甘草、生薑、茯苓、芍薬、大
棗、桂皮の6種類の漢方薬中、単一成分を包括する外
に、モノテルペン配糖体、トリテルプン配糖体、トリテ
ルペン、サポニン、タンニン、精油を包括する。サポニ
ン成分を含有する植物は50の科に分かれ400種類も
ある。表5〜14中に示される漢方薬中、常用される漢
方薬の促進剤は、サポニン、タンニン、精油或いはテル
ペン類である。
【0024】本発明の経皮吸収剤の抗ウイルス薬物とし
て使用できるものはアシクロビル(A CV)、及びそ
の他の化学構造の類似するヌクレオサイド(nucle
oside)の薬品で、表1〜4及び図2〜4に示され
るものである。それは、アシクロビル(D1)、ガンシ
クロビル(D2)、デシクロビル(ダンシクロビル)
(D3)、アラA(D4)、カルボビル(D5)、
2’,3’−ジデオキシアドノシン(D6)、2’,
3’−ジデオキシイノシン(D7)、コルジセピン(D
8)、デオキシグアノシン(D9)、[9−(3−ヒド
ロキシ−2−ホスホニルメトキシルプロピル)アデノシ
ン(D10)、シタラビン(D11)、2’,3’−ジ
デオキシサイチジン(D12)、ジドブジン(D1
3)、2’,3’−ジデハイドロ−2’,3’−デオキ
シチミジン(D14)、デオキシチミジン(D15)、
プロモビニルデオキシウリジン(D16)、2’−フル
オロ−5−ヨードアラサイトジン(D17)、5−ヨー
ド−2’−デオキシサイチジン(D18)、デオキシウ
リジン(D19)、5−トリフルオロメチル−2’−デ
オキシウリジン(D20)、1−β−D−アラビノフラ
ノシルチミン(D21)、[9−(3−ヒドロキシ−2
−ホスホニルメトキシルプロピル)サイチジン(D2
2)、リバビリン(D23)、リボクスアミド(D2
4)、アマンチジン(D25)、リマンチジン(D2
6)、トロマンタジン(D27)、アリルドン(D2
8)、モロオキシジン(D29)、エンビロオキシム
(D30)、ホスカメトソジアム(D31)である。そ
の中、経皮吸収剤の薬物製成に最も適当なものは、アシ
クロビル(ACV:D1)、ガンシクロビル(DHP
G:D2)、アラA(Ara−A:D4)、ブロモビニ
ルデオキシウリジン(BVDU−D16)、2’−フル
オロ−5−ヨードアラサイトジン(HIAC:D1
7)、5−トリフルオロメチル−2’−デオキシウリジ
ン(F3T:D20)である。
【0025】本発明の経皮吸収促進剤は、従来の局部投
薬剤型の軟膏剤、懸濁剤、ゲル化剤溶液剤、貼付剤、噴
霧剤の中に0.1%〜30%の抗ウイルス薬物を主成分
として添加したものである。その中のアシクロビル(A
CV)、ブロモビニルデオキシウリジン(bromob
inyldeoxyuridine)、ガンシクロビル
(DHPG)、ビダラビン(Vidarabine)、
トリフルウリジン(Trifluridine)、5
−トリフルオロメチル−2’−デオキシウリジン(F3
T)、2’−フルオロ−5−ヨードアラサイトジン(H
IAC)の含有量は0.1%〜10%が最適である。い
かなる薬剤タイプであっても添加する賦形剤は2%〜9
9.95%が最適であり、5%のエチレングリコール
(EG)、42.5〜45%のポリエチレングリコール
(PEG400)及び42.5〜45%のポリエチレン
グリコール(PEG400)を含有する軟膏剤を製成す
る。ゲル化剤としては使用する賦形剤をカルボキシルメ
チルセルロースのナトリウム塩(CMc−Na)、ポリ
エチレングリコール、グリセリン、エチレングリコール
から選択することで、三種類のタイプに分けられる。い
ずれのタイプにおいても、水分を適宜に含有する外、第
1タイプのものは2〜6%のカルボキシメチルセルロー
スソジウム(CMC−Na)を含み、それに50%のグ
リセリンを配合したものである。第二タイプのものは、
20%のエチレングリコールを含み2%のカルボキシメ
チルセルロースソジウム(CMC−Na)が配合されて
いる。第三タイプのものは20%のエチレングリコール
のみを含有している。懸濁剤は50〜98%のエチレン
グリコール及び適量の水から成っている。その他、溶液
剤は充分な水分を超音波振動器を使用して完全に溶解、
混合させている。各製剤タイプにおける促進剤の含有量
は0.05%〜20%の範囲とし、最適の含有量は0.
1%から8%である。
【0026】本発明で採用した体外経皮浸透試験装置は
自家改良の直立式浸透瓶(Franz Cell)で、
図5に示される。その構造は直立式で、且つ上下に分離
できる一組の二重のガラス容器とされる。その下層の容
器に抗生物質を含有する一定量の0.15N Nacl
水溶液を充填し、底部には磁石を放置し600rpmで
攪拌する。内外壁間の間隙層は水流の循環により温度を
恒温に保持している。上層容器内には0.25g或いは
0.5gの異なる試料を投入し、上端開口はポリエチレ
ンフイルムで被覆する。上下二層の間に各実験に必要な
動物或いは人類の皮膚をさし込み浸透障壁とし、金属製
クリップで固定する。そして指定時間内においてサンプ
ル口から200μlのNacl溶液のサンプルを採取
し、直ちに容器内に同じ量のNacl溶液を添加し、そ
の固定容液量を維持する。毎回採取したサンプルに更に
200μl、5μg/mlのアセトアミノフェンを加入
し、内在標準品とする。そして高圧液態クロマトグラフ
ィー(HPLC)で試料中の含有量を分析し、曲線校正
の方法により薬物の浸透量を換算し、製剤中の主成分放
出の状態を評価する。
【0027】製剤中の抗ウイルス薬物の72時間の体外
経皮浸透試験後に、一部の薬物が皮膚の酵素によって代
謝されたか否かを判断するために、或いは実験過程にお
いて薬物損失をもたらす欠陥があるかを判断するため
に、次の数式1に示される公式をもって計算する。
【数1】
【0028】本発明は妊婦の分娩時に残された羊膜或い
は蛇全皮、生後25日、80日のギニア豚の皮膚及び雌
の生後7週〜9週のICR或いはBalb/C種の裸鼠
(Nude Mice)の腹部皮膚を試験皮膚膜材料と
して抗ウイルス薬物と漢方薬の促進剤で製成した経皮吸
収剤の経皮吸収情況を研究し、高圧液態層クロマトグラ
フィー(HPLC)で定量の抗ウイルス薬物の浸透量を
分析した。この外、家兎で体内実験を進行した。即ち、
先ず薬物で家兎の耳たぶを被覆し、72時間経過後にそ
の耳たぶの各層の皮膚のアシクロビル(ACV)及び組
織中の薬物濃度を測定した。本発明製剤の体外実験にお
いて漢方薬の経皮吸収促進剤の経皮吸収効果の促進作用
を発見した。この方法により、0.01%の甘草酸(G
lycyrrhizin)を含む0.01%のアシクロ
ビル(ACV)水溶液処方(#1)製剤に対し、蛇皮を
用いて28.75時間の体外浸透試験を行った結果、図
6に示すようにその単位面積あたりの浸透累積量は4.
8μg/cmで、甘草酸を含まない制御グループ処方
(#2)の二倍もあった。また2%カルボキシメチルセ
ルロースソジウム(CMC−Na)を基剤とした2%ア
シクロビル(ACV)ゲル化剤について、それぞれ生後
80日と25日のギニア豚皮膜と、生後7週〜9週の雌
の裸鼠の皮膜で経皮吸収効果の比較実験を行ったとこ
ろ、72時間後には図7に示すように、裸鼠の皮膜の方
でよい浸透結果が得られ、羊膜或いは生後80日と25
日のギニア豚皮膜のアシクロビル(ACV)に対する経
皮吸収効果は大きく劣っていた。
【0029】現在市販のアシクロビル(ACV)の軟膏
で常用されている基剤にポリエチレングリコール(PE
G)、水性コールドクリームの基剤(modifica
tion aqueous cream)、及びジメチ
ルスルフオキンド(dimethyl sulfoxi
de:DMSO)がある。本発明では2%のカルボキシ
メチルセルロースソジウム(CMC−Na)を基剤とし
てゲル化剤を製成し、ポリエチレングリコール(PE
G)を基剤としたときの経皮吸収効果の不良現象を改善
した。図8に示すように、この両種の製剤に72時間の
経皮浸透試験を行ったところ、その単位面積当たりの浸
透累積量は、願に34.9μg/cm、5.3μg/
cmで2%のCMC−Naを基剤として製成したゲル
化剤はPEGを基剤とした軟膏よりも7倍もよい経皮吸
収効果を有した。且つPEG基剤の軟膏に異なる含有量
の甘草酸(Gloycyrrhizin)を加入しても
体外浸透試験の結果に統計上意義のある違いは発見され
なかった。このことは甘草酸をPEG軟膏中に添加して
も甘草酸は経皮吸収効果を促進し得ないことを証明す
る。2%のCMC−Naを基剤としたゲル化剤の中に甘
草酸を添加したとき、図9に示されるように、その単位
面積当たりの浸透累積量には統計上意義のある明確な違
いがあった。しかし、この種のゲル化剤中に添加する甘
草酸が2%以上の時には、却って統計上意義のある違い
はなかった。これは甘草酸の浸透促進作用がその添加量
に関係のあることを意味するものである。
【0030】2%のCMC−Naを基剤とするゲル化剤
に対し、以下の表5から表14に示される異なる種類の
異なる比率の漢方薬を経皮吸収促進剤として選択し、添
加する。該漢方薬の促進剤は、茴蒿花、吉草根、薄荷、
紫蘇葉、大棗、胡椒、厚朴、辛夷、白豆蒄、莪朮、薑、
香附子、番紅花が含有する(1S)−ピネン((1S)
−(−)−α−Pinene))、熊果葉、山茱萸、大
棗の含有するウルソリック酸(Ursolic aci
d)、甘草根の含有する18−甘草次酸(18−β−g
lycyrrhetinic acid)或いは甘草酸
(Gloycyrrhizin)、連翹、山茱萸、丁
香、大棗の含有するオレアノル酸(Oleanoric
acid)、辛夷、鬱金及び番紅花が含有するシネオ
ール(Cineole)、茴香、肉豆蒄の含有する
(+)−ピネン(α−(+)−Pinene)、桂皮、
白朮、当帰、陳皮、リグスチシリゾマ(Ligusti
ci Rhizoma)、セネガ、茵陳蒿、洋甘菊、木
香、荊芥、茴香、丁香、案葉、枳実、呉茱萸、花椒、細
辛、十薬、五味子、益智仁、縮砂の含有する精油、沢
瀉、甘遂、トラガント、桃仁、升麻、桑白皮の含有する
トリテルペンサポニン(triterpene sap
onnin)、忽布、白豆蒄及び薑の含有するベータマ
イロセン(β−myrcene)、皀角、芍薬、桂皮、
及び大黄の成分であるタンニン(Tannins)のよ
うなものである。72時間の試験を経た各種製剤の単位
面積当たりの浸透累積量は、図10に示されるように、
処方(#1)で605.3μg/cm、処方(#2)
で206.4μg/cm、処方(#3)で186.0
μg/cm、処方(#4)で173.1μg/c
、処方(#5)で125.5μg/cm、処方
(#6)で72.5μg/cm、処方(#7)で6
1.0μg/cm、処方(#8)で54.5μg/c
、処方(#9)で53.4μg/cmであり、図
8中のポリエチレングリコール(PEG)を基剤とした
軟膏の72時間後の単位面積当たりの浸透累積量である
5.3μg/cmと比較すると、図10に示される各
製剤の浸透累積量は、順に、114倍、38.9倍、3
5倍、32.6倍、23.6倍、13.7倍、11.5
倍、10.3倍、10.8倍となる。その中、2%の甘
草酸(Glycyrrhizin)を含む処方(#1)
及び2%のオレアノル酸(Oleanolicaci
d)を含む処方(#2)が最大の浸透効果を発生する。
2%のアシクロビル(ACV)ゲル化剤の製剤中に、2
%の甘草酸を促進剤として添加する処方(#4)に基づ
き、その他の促進剤、即ち、1%のオレアノル酸を添加
する処方(#1)、1%のウルソル酸を添加する処方
(#5)、5%ピネンを添加する処方(#6)、20%
のジメチルスルフオキシド(dimethyl sul
foxide:DMSO)を添加する処方(#3)によ
る製剤について、2%のアシクロビル(ACV)を含む
懸濁剤処方(#2)の製剤と比較すると、その結果は図
11に表示される。72時間後に各処方による製剤の単
位面積当たりの浸透累積量は、順に、2687.7μg
/cm、594.4μg/cm、449.5μg/
cm、221.5μg/cm、118.6μg/c
、241.0μg/cmであった。図8の中でポ
リエチレングリコール(PEG)を基剤とした軟膏の7
2時間後の単位面積当たりの浸透累積量5.3μg/c
と比較すると、図11に示される各製剤の単位面積
当たりの浸透累積量は、順に、507倍,112倍,8
5倍,41.8倍,22.4倍,45.4倍で、その
中、1%のオレアノル酸を含む処方(#1)が最大の浸
透効果を発生する。
【表5】
【表6】
【表7】
【表8】
【表9】
【表10】
【表11】
【表12】
【表13】
【表14】
【0031】そのほか、2%の甘草酸を含有する2%の
アンクロビル(ACV)ゲル化剤中に、皀角(Gled
itsia sinensis Lam.)抽出液をそ
れぞれ1%(#1)及び2%(#2)の添加したもの
と、皀角(Gleditsiasinensis La
m.)を含有しない制御グループ処方(#3)の72時
間の体外浸透試験結果を比較すると、図12に示される
ように処方(#1,2)の単位面積当たりの浸透累積量
は順に、2523.9μg/cm、1158.9μg
/cm、221.5μg/cmであった。これをP
EG軟膏の各処方の単位面積当たりの浸透累積量と比べ
ると、順に、476.2倍,218.6倍,41.8倍
となり増加している。このことから皀角(Gledit
siasinensis Lam.)はアシクロビル
(ACV)の経皮吸収を促進し、その中、1%の皀角
(Gleditsia sinensis Lam.)
抽出液が最も有効であることが確認された。さらに、図
13に示されるように、上述の処方(#2)において、
1%のオレアノル酸(Oleanoric acid)
に代えて添加し、1%の皀角(Gleditsia s
inensis Lam.)抽出液を含む処方(#2)
とを比較すると、この両者ともその経皮吸収効果は同様
に良好で皀角(Gleditsia sinensis
Lam.)抽出液は経皮吸収促進剤として最高である
ことが実証された。さらに、薬物で家兎の耳たぶを被覆
して動物実験を行い、72時間後の耳たぶ皮層各層にお
けるアシクロビル(ACV)の濃度を測定したところ、
図14に示されるように、薬物が角質層に浸透する割合
は2%の甘草酸を含む処方(#1)の効果が最大で単位
面積当たりの浸透累積量は389.8μg/cmであ
り、ゆえに、表皮層、真皮層では1%のオレアノル酸及
び2%の甘草酸を添加した処方(#2)が単位面積当た
りの浸透累積量は389.8μg/cmで最良であっ
た。図15に示されるように、各組織中の薬物の血中濃
度は2%の甘草酸を含む2%のアシクロビル(ACV)
ゲル化剤処方(#1)であっても或いはその中に更に1
%のオレアノル酸を添加した処方(#2)であっても両
製剤の血中濃度にはいずれも増加現象があった。前者で
は72時間後の浸透累積量が0.53±0.02μg/
mlであり、促進剤を含まない処方(#4)の対照グル
ープの蓄積量0.35±0.03μg/mlの1.5倍
の効果があった。後者の72時間後の浸透累積量0.4
8±0.03μg/mlは、対照グループの1.4倍の
効果があった。このほか、家兎の各種臓器内におけるア
シクロビル(ACV)の血中濃度を測定したところ、2
%の甘草酸を含む2%カルボキシメチルセルロースソジ
ウム(CMC−Na)処方(#1)では肝臓における含
有量が各種臓器中最高の6.89±0.38μg/gに
達したが、これは対照グループ処方(#4)の含有量
3.60±0.36μg/gに対して僅かに2.2倍〜
1.64倍であった。また、ポリエチレングリコール
(PEG)を基剤とし、それに2%の甘草酸と1%のオ
レアノル酸を添加した処方(#2)の心臓における含有
量は各種臓器中最高の8.22±1.38μg/gに達
したが、これも対照グループ処方(#3)の含有量3.
90±1.00μg/gと比べ、わずかに3.31〜
1.39倍であり、肝臓における含有量が6.42±
0.51μg/gでも、対照グループの肝臓における含
有量2.49±0.85μg/gの4.22〜1.10
倍であり、特に毒害を及ぼすおそれはない。また、図1
6に示されるように、人体の皮膚に対し、2%の甘草酸
を含む2%のアンクロビル(ACV)ゲル剤では72時
間後、皮膚中のACV濃度は対照グループと比較して6
倍にも増加したのが明らかである。
【0032】薬物は皮脂道を経過して経皮吸収が進行さ
れるが、製剤中に極性のより大なる促進剤を添加するこ
とで、薬物の極性通路(polar pathway)
通過を助けてより大きな経皮吸収効果を発生させること
ができる。さらに、本発明では高圧液態クロマトグラフ
ィー(HPLC)の方法を利用して薬物促進剤の脂溶性
指標を得た。その数値は図17及び以下の表15に示さ
れる。この表のなかの薬物促進剤の溶解度変数脂溶性指
標から2%のアンクロビル(ACV)を基剤とし2%の
甘草酸と1%のオレアノル酸を添加する配合が最高の経
皮吸収効果を発生することが分かる。これは甘草酸の極
性が大きいため、ACVが極性通路を通過するのを助け
るためである。しかしオレアノル酸の極性は低いため、
ACVが非極性通道を通過するのを助け、この両方の相
乗効果により、アシクロビルゲル化剤が最大の経皮吸収
効能を発生できる。
【表15】
【0033】アシクロビル(ACV)自身の経皮浸透効
果は大変悪く、また一般に罹患後の主要治療個所は皮膚
の真皮層にあるため、現在市販されているACV軟膏は
PEGを基剤として使用しても、水性コールドクリーム
基剤或いはDMSOを基剤としても、治療効果が上がら
ないという現象が発生している。本発明では漢方薬のテ
ルペン(Terpene)、タンニン(Tannin
s)、精油(essential oil)、テルペン
グリコサイド(Terpene glycoside)
を経皮吸収促進剤となしている。それらを添加した製剤
に、各種皮膚に対する浸透試験を行い、並びに血中濃度
により実証されたことは、このような製剤が発生する単
位面積当たりの浸透累積量は伝統的なアシクロビル(A
CV)軟膏の約500倍にも増加することである。現在
局部投与を利用する抗ウイルス薬物には、さらに、ビダ
ラビン(Vidarabine)、トリフルウリジン
(Trifoluridine)、IDUなどがあり、
これらの薬物の毒性は低いため、本発明の局部投薬方式
に適用される。本発明は軟膏剤、懸濁剤、ゲル化剤、溶
液剤、貼付剤、噴霧剤等の局部投与製剤として広く応用
される。更にまた上述の漢方薬の経皮吸収促進剤は単一
で、或いはまた多種類組み合わせて添加され、各種の抗
ウイルス薬物の経皮吸収効果を増加させる。本発明は異
なる基剤に異なる濃度及び異なる種類の漢方薬の促進剤
を加入して製成した効果の高い経皮吸収製剤である。次
に具体的に実施例を以て本発明について説明する。
【0034】
【実施例】
・実施例1 軟膏剤(Ointment)の調合:5重
量%のアシクロビル(ACV)を、予め75℃に加熱し
た5重量%のエチレングリコール溶液中に溶解し、他の
容器で45重量%のポリエチレングリコール(PEG#
400)と45重量%のPEG#4000を混合して7
5℃に加熱する。この両方をよく混合して予め準備した
アシクロビACVの混合溶液に加入する。そして25℃
で急速冷却して攪拌して成す。 ・実施例2〜5 促進剤を含有する軟膏剤の調合:実施
例1の準備方法に従い:1重量%の皀角(Gledit
sia sinensis Lam.)抽出液或いはそ
れぞれ1重量%、2重量%、3重量%の甘草酸(Gly
cyrrhizin)を75℃のエチレングリコール溶
液中に加入する。 ・実施例6〜8 グリセリンを含む第一タイプゲル化剤
の調合:2重量%のアシクロビル(ACV)と、それぞ
れ2重量%、4重量%、6重量%のカルボキシメチルセ
ルロースソジウム(CMC−Na)を水中に溶解し、別
の容器に50重量%のグリセリンを取り、すでに準備し
たACV混合液に均一に混入し、適量の水を加えて20
mlとする。 ・実施例9〜10 甘草酸を含む第一タイプゲル化剤の
調合:実施例6の準備方法に従い、2重量%のカルボキ
シメチルセルロースソジウム(CMC−Na)を取り、
それぞれ2重量%、5重量%の甘草酸を水に溶解して甘
草酸を含有する第一タイプゲル化剤を製造する。 ・実施例11 エチレングリコール(EG)を含む第二
タイプゲル化剤の調合:2重量%のアシクロビル(AC
V)を取り、20重量%のエチレングリコール(EG)
中に溶解する。他の容器には2重量%のカルボキシメチ
ルセルロースソジウム(CMC−Na)を水に溶解し、
この両方を予め調合したACVの混合液とよく混合し適
量の水を加入して20mlとする。 ・実施例12〜19 促進剤を含む第二タイプゲル化剤
の調合:実施例11の準備方法に従い、茴蒿花、吉草
根、薄荷、紫蘇葉、大棗、胡椒、厚朴、辛夷、白豆蒄、
莪朮、薑、香附子、番紅花のにそれぞれ含有される(1
s)−ピネン((1s)−(−)α−Pinene)を
5重量%、及び熊果葉、山茱萸、大棗に含まれるウルソ
ル酸(Ursolic acid)を2重量%、甘草に
含まれる甘草次酸(18−β−Glycyrrheti
nic acid)或いは甘草酸(Glycyrrhi
zin)を2重量%、連翹、山茱萸、丁香、大棗に含ま
れるオレアノル酸(Oleanolic acid)を
2重量%、忽布、白豆蒄及び薑にそれぞれ含まれるβ−
マイルセン(β−Myrcene)を5重量%、茴香、
肉豆蒄に含まれる(+)−ピネン((+)−α−Pin
ene)を5重量%、辛夷、鬱金及び番紅花に含まれる
シネオール(Cineole)を5重量%、以上をエチ
レングリコール(EG)に溶かす。 ・実施例20 エチレングリコール(EG)のみを基剤
とする第三タイプゲル化剤の調合:0.247重量%の
アシクロビル(ACV)を5重量%のエチレングリコー
ル(EG)に溶かし、さらに均一に2重量%の甘草酸
(Glycyrrhizin)を混入し、適量の水を加
えて乳鉢中で均一に混合し、3,000rpmの下で3
0分遠心分離にかけて後、上澄みを取る。 ・実施例21 異なる割合の主成分を含む第三タイプゲ
ル化剤の調合:実施例20の準備方法に従い、0.68
3重量%のアシクロビル(ACV)をエチレグリコール
(EG)に溶かし、さらに1重量%の甘草酸を均一に混
合し、3,000rpmの下で30分遠心分離にかけて
後、上澄みを取る。 ・実施例22 異なる割合の主成分を含む第3タイプゲ
ル化剤の調合:実施例20の準備方法に従い、0.85
2重量%のアシクロビル(ACV)をエチレングリコー
ル(EG)に溶かし、さらに3重量%の甘草酸を均一に
混合し、3,000rpmの下で30分遠心分離にかけ
て後、上澄みを取る。 ・実施例23 2種の促進剤を含む第三タイプゲル化剤
の調合:実施例20の準備方法に従い、0.305重量
%のアシクロビル(ACV)と2重量%の甘草酸、5重
量%の大風子のオレイン酸(Oleic acid)を
乳鉢中で均一に混合し、3,000rpmの下で30分
遠心分離にかけて後、上澄みを取る。 ・実施例24 2種の促進剤を含む第三タイプゲル化剤
の調合:実施例20の準備方法に従い、0.648重量
%のアシクロビル(ACV)と2重量%の甘草酸、2重
量%の甘草次酸(18−β−Glycyrrhetin
ic acid)を乳鉢中で均一に混合し、3,000
rpmの下で30分遠心分離にかけて後、上澄みを取
る。 ・実施例25 エチレングリコール(EG)を基剤とす
る第三タイプゲル化剤の調合:1重量%のアシクロビル
(ACV)と5重量%のエチレングリコール(EG)を
混合し、さらに2重量%の甘草酸を加え、適量の水を加
えて乳鉢中で均一に混合し、3,000rpmの下で3
0分遠心分離にかけて後、上澄みを取る。 ・実施例26〜32 異なる促進剤を含む、エチレング
リコール(EG)を基剤とするゲル化剤の調合:実施例
25の準備方法に従い、アシクロビル(ACV)をエチ
レングリコール(EG)に溶かし、別に甘草酸中に1
%、2%のオレアノル酸を加え、5重量%の(+)−ピ
ネン(α−(+)−Pinene)、1重量%、2重量
%の皀角(Gleditsia sinensis L
am.)、20重量%ジメチルスルフォキシド(Dim
ethlsulfoxid)、1重量%のウルソル酸
(Ursolic acid)をエチレングリコール
(EG)中に溶かし、以上に適当の水分を加え、乳鉢中
で均一に混合する。 ・実施例33 懸濁剤(Suspension)の調
合:2重量%のアシクロビル(ACV)を98%重量%
のエチレングリコール(EG)に溶解し、乳鉢中で均一
に混合する。 ・実施例34 異なる促進剤を含む懸濁剤の調合:実施
例33の準備方法に従い50重量%エチレングリコール
(EG)中に2重量%の甘草の甘草酸を均一に混入す
る。 ・実施例35 異なる促進剤を含有する懸濁剤の調合:
実施例33の準備方法に従い96重量%のエチレングリ
コール(EG)中に2重量%の甘草の甘草次酸(18−
β−Glycyrrhetinic acid)を加
え、均一に混合する。 ・実施例36 異なる促進剤を含む懸濁剤の調合:実施
例33の準備方法に従い5重量%のアシクロビル(AC
V)を取り、94 重量%のエチレングリコール(E
G)中に溶解し更に1重量%の皀角(Gleditsi
a sinensis Lam.)を加え、均一に混合
する。 ・実施例37 溶液剤(solution)の調合:
0.1重量%のアシクロビル(ACV)を取り、適量の
水中に溶解し、超音波振動器で完全に混合、溶解する。 ・実施例38 異なる促進剤を含む溶液剤の調合:実施
例37の準備方法に従いアシクロビル(ACV)溶液剤
中に0.1重量%の甘草酸を混入し、完全に溶解する。 ・実施例39 異なる促進剤を含む溶液剤の調合:実施
例37の準備方法に従い0.05重量%のアシクロビル
(ACV)を取り、適量の水に溶解する。 ・実施例40 異なる促進剤を含む溶液剤の調合:実施
例39の準備方法に従いアシクロビル(ACV)溶液剤
中にに0.005重量%の皀角(Gleditsia
sinensis Lam.)抽出液を均一に混入す
る。 ・実施例41 :実施例1〜37の軟膏剤,ゲル化剤,
懸濁剤,溶液剤の準備方法に従い、ビダラビン(Vid
arabine)、トリフルウリジン(Trifuur
idine)の抗ウイルス剤をアシクロビル(ACV)
の代わりに使用して経皮吸収剤を準備する。 ・実施例42:実施例1〜37の経皮吸収剤の準備方法
に従い、モノテルペノイド、トリテルベノイド,トリテ
ルペンサポニン、タンニン、精油を甘草中に含まれる甘
草酸、甘草次酸、或いは連翹、丁香、大棗、山茱萸に含
まれるオレアノル酸(Oleanolicacid)、
茴香、肉豆蒄に含まれる(+)−ピネン(α−(+)−
Pinene)、皀角(Gleditsia sine
nsis Lam.)、或いはウワウルシ、山茱萸、大
棗に含まれるウルソル酸(Ursolic acid)
の代わりに使用する。 ・実施例43:体外経皮浸透試験装置の上下二層間に人
体皮膚、産婦分娩時に残された羊膜或いは蛇全皮,生後
25日、80日のギニア豚の皮膚、及び雌性の生後7〜
9週のICR或いはBalb/Cの雌裸鼠の皮膚を挟
み、皮膚膜試験の材料とし、浸透障壁となし、金属ばさ
みで挟んで固定し各種の経皮吸収剤を用いて72時間の
浸透試験を行った。そうして各設定時間にサンプル口よ
り200μlの塩化ナトリウム溶液のサンプルを取り、
高圧液態クロマトグラフィー(HPLC)を利用して主
成分含有量を分析した。そして校正曲線により薬物浸透
量を換算し、製剤の浸透程度を判断した。 ・実施例44:経皮吸収剤で家兎の耳たぶを被覆し、7
2時間後にその耳たぶの皮膚各層のアシクロビル(AC
V)の濃度を測定し、高圧液態クロマトグラフィー(H
PLC)を用い血液及び各種臓器中のアシクロビル(A
CV)の濃度を分析し、促進剤の体内における浸透及び
各器官における分布状況を評価した。
【0035】
【発明の効果】本発明は軟膏剤、懸濁剤、ゲル化剤、溶
液剤、貼付剤、噴霧剤等の局部投与製剤として広く応用
される。更にまた上述の漢方薬の経皮吸収促進剤は単一
で、或いはまた多種類組み合わせて添加され、各種の抗
ウイルス薬物の経皮吸収効果を増加させる。本発明は異
なる基剤に異なる濃度及び異なる種類の漢方薬の促進剤
を加入して製成した効果の高い経皮吸収製剤である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で使用する抗ウイルス剤アシクロビル
(ACV)の化学構造表示図である。
【図2】本発明で使用する抗ウイルス剤アシクロビル
(ACV)に類似の化学構造を有する抗ウイルス剤の化
学構造表示図である。
【図3】本発明で使用する抗ウイルス剤アシクロビル
(ACV)に類似の化学構造を有する抗ウイルス剤の化
学構造表示図である。
【図4】本発明で使用する抗ウイルス剤アシクロビル
(ACV)に類似の化学構造を有する抗ウイルス剤の化
学構造表示図である。
【図5】本発明の体外経皮浸透試験において使用する装
置の断面図である。
【図6】本発明のアシクロビル(ACV)の水溶液剤の
蛇皮に対する対外浸透試験結果を示すグラフであり、そ
の中、線1は0.01%ACV水溶液剤+0.01%甘
草酸(Glycyrrhizin)を使用したもの、線
2は0.01%ACV水溶液剤を使用したもの示す。
【図7】本発明のアシクロビル(ACV)ゲル化剤の各
種類皮膚に対する体外浸透試験結果を示すグラフであ
り、その中、線1は裸鼠の皮、線2は生後80日の豚
皮、線3は生後25日の豚皮に対する結果を示す。この
ゲル化剤は2%のカルボキシメチルセルロースソジウム
(CMC−Na)を基剤とする2%のアシクロビルゲル
化剤(2%ACV Gel)である
【図8】本発明のアシクロビル(ACV)の軟膏剤及び
ゲル化剤の体外浸透試験結果を示すグラフであり、線1
は、2%のCMC−Naを基剤とする2%ACV Ge
lを使用したもの、線2はPEGを基剤とする5%AC
V処方を採用したもの(5%アシクロビル軟膏)に関す
る。
【図9】本発明の抗ウイルス剤処方において、甘草酸の
含有量のACVゲル化剤の経皮吸収に対する影響を示す
グラフであり、その中、線1は、2%の CMC−Na
基剤+2%の甘草酸の2%ACV Gel、線2は2%
のCMC−Na基剤+5%の甘草酸の2%ACV Ge
l、線3は2%のCMC−Naを基剤とする2%のAC
V Gelに関する結果を示す。
【図10】本発明の抗ウイルス剤処方において、促進剤
の種類がACV Gel剤型の経皮吸収に及ぼす影響を
示すグラフであり、線1は2%のCMC−Na基剤+2
%甘草酸を含む2%ACV Gel、線2は2%の C
MC−Na基剤+2%オレアノル酸を含む2%ACV
Gel、線3は2%の CMC−Na基剤+2%ウルソ
ル酸を含む2%ACV Gel、線4は2%の CMC
−Na基剤+5%シネオールを含む2%ACV Ge
l、線5は2%の CMC−Na基剤+5%βマイルセ
ン(β−myrcene)を含む2%ACV Gel、
線6は2%のCMC−Na基剤+5%(+)−ピネン
(α−(+)−Pinene)を含む2%ACV Ge
l、線7は2%の CMC−Na基剤+5%(−)−ピ
ネン(α−(−)−Pinene)含む2%ACV G
el、線8は2%の CMC−Na基剤+2%甘草次酸
を含む2%ACV Gel、線9は2%の CMC−N
a基剤とする2%アシクロビルゲル化剤をそれぞれ使用
したものである。
【図11】本発明の抗ウイルス剤において、甘草酸(G
lycyrrhizin)を含むアシクロビルゲル化剤
中に各種類の異なる含有量の促進剤を添加したときの経
皮吸収効果を示すグラフであり、その中、線1は2%の
甘草酸+1%オレアノル酸の2%ACV Gel、線2
は2%の甘草酸+2%アシクロビル(ACV)のエチレ
ングリコール(EG)懸濁剤、線3は2%の甘草酸+2
%ジメチルスルフオキンド(DMSOの2%ACV G
el)、線4は2%の甘草酸を含む2%ACV Ge
l、線5は2%の甘草酸+1%ウルソル酸の2%ACV
Gel、線6は2%の甘草酸+5%(+)−ピネン
(α−(+)−Pinene)の2%のACV Gel
をそれぞれ使用したものである。
【図12】本発明の甘草酸を含むアンクロビルゲル化剤
中に異なる含有量の皀角(Gleditsia sin
ensis Lam.)を促進剤として添加したときの
経皮吸収効果を示すグラフであり、その中、線1は1%
皀角+2%の甘草酸の2%ACV Gel、線2は3%
皀角+2%の甘草酸の2%ACV Gel、線3は2%
の甘草酸のACV Gelを使用したものである。
【図13】本発明のアシクロビル(ACV)ゲル化剤中
に、異なる漢方薬を促進剤として添加した時の経皮吸収
効果を示すグラフであり、その中、線1は1%オレアル
酸+2%甘草酸の2%ACV Gel、線2は1%皀角
(Gleditsia sinensis Lam.)
抽出液+2%甘草酸の2%ACV Gel、線3は2%
甘草酸+0.332%ACV Gel、線4は2%甘草
酸を含む2%ACVGelを使用したものである。
【図14】本発明のアシクロビル(ACV)貼付剤を兎
の耳に貼付し72時間後のその各層における薬量の分布
情況を示す棒グラフであり、括弧中の数字はそれと比較
する処方を示す。この図中、線1は、2%CMC−Na
基剤+2%甘草酸の2%ACV Gel(n=16)、
線2は2%CMC−Na基剤+2%オレアノル酸の2%
ACV Gel(n=6)、線3は2%甘草酸を含む2
%ACV Gel(n=6)、線4は2%CMC−Na
基剤の2%ACV Gel(n=13)を使用したもの
である。
【図15】本発明のアシクロビル(ACV)貼付剤を兎
の耳に貼付し72時間後のその各層における血中濃度を
示したグラフであり、括弧中の数字はそれと比較する処
方を表している。その中、線1は2%CMC−Na基剤
+2%甘草酸の2%ACVGel(n=6)、線2は2
%甘草酸+1%オレアノル酸の2%ACV Gel(n
=3)、線3は2%甘草酸を含む2%ACV Gel
(n=3)、線4は2%CMC−Na基剤の2%ACV
Gel(n=6)を使用したものである。
【図16】本発明のアシクロビル(ACV)貼付剤を兎
の耳に貼付し72時間後の各臓器組織における濃度を示
す棒グラフであり、括弧中の数字はそれと比較する処方
を表している。この図中、線1は2%CMC−Na基剤
+2%甘草酸の2%ACVGel(n=6)、線2は2
%甘草酸+1%オレアノル酸の2%ACV Gel(n
=3)、線3は2%甘草酸を含む2%ACV Gel
(n=3)、線4は2%CMC−Na基剤の2%ACV
Gel(n=6)を使用したものである。
【図17】本発明のアシクロビル(ACV)抗ウイルス
剤に使用する促進剤の脂溶性指標を示すグラフであり、
その中、線1は甘草酸、線2は甘草次酸、線3はピネン
(Pinene)、線4はβマイルセンに関するもので
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 9/70 362 A61K 9/70 362 31/12 31/12 31/13 31/13 31/16 31/16 31/41 31/41 31/415 31/415 31/505 31/505 31/52 31/52 31/525 31/525 31/535 31/535 31/66 31/66 31/70 31/70 47/06 47/06 E C07D 471/04 101 C07D 471/04 101 471/14 102 471/14 102

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主成分としての0.1%〜30%の抗ウ
    イルス剤と、0.05%〜20%の漢方薬の経皮吸収促
    進剤と、必要な経皮吸収賦形剤を含有してなる、抗ウイ
    ルス剤の経皮吸収製剤。
  2. 【請求項2】 上記抗ウイルス剤はアシクロビル(Ac
    yclovir::ACV)、ガンシクロビル (Ga
    nciclovir:DHPG)、デシクロビル(De
    sciclovir:DCV)、ビダラビン (Vid
    arabine:Ara−A)、カルボビル(Carb
    ovir)、2’,3’−ジデオキシアドノシン
    (2’,3’−Dideoxyadnosine:DD
    A)、2’,3’−ジデオキシイノシン(2’,3’−
    Dideoxyinosine:DDI)、コルジセビ
    ン(Cordycepin)、デオキシグアノシン
    (Deoxyguanosine)、[9−(3−ハイ
    ドロキシ−2−ホスホニルメトキシルプロピル)アデノ
    シン]([9−(3−hydroxy−2−phosp
    honylmethoxylpropyl)adeno
    sine]:HPMPA)、シタラビン (Cytar
    abine:Ara−C) 、2’,3’−ジデオキシ
    サイチジン(2’,3’−Dideoxycytidi
    ne:DDC)、ジドブジン (zidovudine
    c:ZDV:AZT)、2’,3’−ジデハイドロ−
    2’,3’−デオキシチミジン(2’,3’−Dide
    hydro−2’,3’−deoxymdine:d4
    T:DHH)、デオキシチミジン(Deoxythym
    idine)、ブロモビニルデオキシウリジン(Bro
    movinyldeoxyuridine:BVD
    U)、2’−フルオロ−5−ヨードアラサイトシン
    (2’−Fluoro:5−iodoaracytos
    ine:FlAC)、5−ヨード・2’−デオキシサイ
    チジン(5−lodo−2’−deoxycyidin
    e:IDC)、デオキシウリジン(Deoxyurid
    ine:EDU)、5−トリフルオロメチル−2’−デ
    オキシウリジン(5−Trifluomethy1−
    2’−deoxyuridine:F3T)、1−β−
    D−アラビノフラノシルチミン(1−β−D−Arab
    inofuranosylthymine:Ara−
    T)、[9−(3−ヒドロキシ−2−ホスホニルメトキ
    シルプロピル)サイチジン[9−(3−Hydroxy
    −2−phosphonylmethoxylprop
    yl)cytidine]:HPMPC)、リバビリン
    (Ribavrin:RTCA)、リボザミド(Rib
    ozamide:TCAR)、アマンチジン(Aman
    tidine)、リマンチジン(Rimantidin
    e)、トロマンタジン(Tromantadine)、
    アリルドン(Arildone)、モロキシジン(mo
    roxydine:ABOB)、エンビルオキシム(E
    nviroxime)、ホスカメトソジアム(Fosc
    amet sodium)より選出されることを特徴と
    する、請求項1に記載の抗ウイルス剤の経皮吸収。
  3. 【請求項3】 上記抗ウイルス剤はブロモビニルデオキ
    シウリジン(Bromovinyldeoxyurid
    ine:BVDU)、アシクロビル(ACV)、ビダラ
    ビン(Vidarabine:Ara−A)、ガンシク
    ロビル(Ganciclovir:DHPG)、トリフ
    ルウリジン(Trifluridine)、5−トリフ
    ルオロメチル−2’−デオキシウリジン(5−Trif
    luoromethyl−2’−deoxyuridi
    ne:F3T)、2’−フルオロ−5−ヨードアラサイ
    トシン(2’−Fluoro−5−iodoaracy
    tosine:FIAC)のいずれかとされる、請求項
    2に記載の請求項1に記載の抗ウイルス剤の経皮吸収製
    剤。
  4. 【請求項4】 上記抗ウイルス剤はアシクロビル(AC
    V)とされる、請求項3に記載の抗ウイルス剤の経皮吸
    収製剤。
  5. 【請求項5】 漢方薬の経皮吸収促進剤として、トリテ
    ルペンサポニン、精油、トリテルペン、タンニンのいず
    れかを使用した、請求項1に記載の抗ウイルス剤の経皮
    吸収製剤。
  6. 【請求項6】 漢方薬の経皮吸収促進剤として、甘草、
    皀角及び茯苓に含有されるトリテルペンサポニンのいず
    れか、或いは桂皮、白朮、当帰、陳皮、センキュウ、枳
    実、茵陳蒿、洋甘菊、木香、荊芥、茴香、丁香、案葉、
    セネガ、呉茱萸、花椒、細辛、十薬、五味子、益智仁、
    縮砂に含有される精油のいずれか、或いは沢潟、甘遂、
    トラガント、桃仁、升麻、桑白皮に含有されるトリテル
    ペンのいずれか、或いは皀角、芍薬、大黄の含有するタ
    ンニンのいずれかを使用することを特徴とする、請求項
    1に記載の抗ウイルス剤の経皮吸収製剤。
  7. 【請求項7】 漢方薬の経皮吸収促進剤として、連翹、
    山茱萸、丁香、大棗の含有するオレアノル酸(Olea
    nolic acid)のいずれかを使用するか、或い
    はウワウルシ、山茱萸、大棗の含有するウルソル酸(U
    rsolicacid)のいずれがを使用することを特
    徴とする、請求項1に記載の抗ウイルス剤の経皮吸収製
    剤。
  8. 【請求項8】 賦形剤として2%〜99.5 %のポリ
    エチレングリコール(PEG)、カルボキシメチルセル
    ロ−スソジウム(CMC−Na)、グリセリン、エチレ
    ングリのいずれかを含む、請求項1に記載の抗ウイルス
    剤の経皮吸収製剤。
  9. 【請求項9】 漢方薬の経皮吸収促進剤として複方した
    皀角(Gleditsia sinensis La
    m.)或いはオレアノル酸(Oleanolic ac
    id)を0.05〜20%と、0.1〜30%の抗ウイ
    ルス剤と、必要な賦形剤を含有してなる、請求項1に記
    載の抗ウイルス剤の経皮吸収製剤。
  10. 【請求項10】 抗ウイルス剤はアシクロビル(Ac
    v)とする、請求項1に記載の抗ウイルス剤の経皮吸収
    製剤。
  11. 【請求項11】 軟膏剤、懸濁剤、ゲル化剤、溶液剤、
    噴霧剤、貼付剤のいずれかの局部投与製剤とされる、請
    求項1に記載の抗ウイルス剤の経皮吸収製剤。
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