JPH09142388A - 電動船外機の制御装置 - Google Patents

電動船外機の制御装置

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JPH09142388A
JPH09142388A JP7305318A JP30531895A JPH09142388A JP H09142388 A JPH09142388 A JP H09142388A JP 7305318 A JP7305318 A JP 7305318A JP 30531895 A JP30531895 A JP 30531895A JP H09142388 A JPH09142388 A JP H09142388A
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outboard motor
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茂雄 森杉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電動船外機の出力向上を可能とする。 【解決手段】船体2に支持筒5を支持し、この支持筒5
の下部に電動駆動ユニット6を備え、一方支持筒5の上
部に電動駆動ユニット6を制御する制御ユニット7を設
けた電動船外機の制御装置において、電動駆動ユニット
6の内部に発熱性大の電装部品を、制御ユニット7の内
部に発熱性小の電装部品を配置している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、小型船舶に搭載
される電動船外機の制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】小型船舶には、船体に支持筒を支持し、
この支持筒の下部に電動船外機の電動駆動ユニットを備
え、一方支持筒の上部ケースに電動駆動ユニットを制御
する制御ユニットを設けたものがある。
【0003】また、小型船舶では、電動駆動ユニットと
制御ユニットとを接続するワイヤは、例えば数10A
(アンペア)流すため導体断面積の大きな太いものが必
要となり、また電動駆動ユニットの内部の狭いスペース
内で結線作業ができるように、基板を介してより可撓性
の高いワイヤを用いて接続していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電動駆動ユ
ニットの出力向上を行なうと、電動駆動ユニットを制御
する電装部品は、発熱性大の電装部品が増加し、全て電
動駆動ユニットの内部に収納することができなくなり、
電動駆動ユニットの出力向上に一定の限界がある。
【0005】また、電動船外機の出力向上を行なうと、
部品点数増によって電動駆動ユニットが大型になり、ま
た電動駆動ユニットの径が大きくなると水中の抵抗の増
大、コストアップとなる。
【0006】さらに、電動船外機の回転制御にパワー素
子を用いるが、従来品に対してパワーアップを行なうた
めに素子を増加させなければならないので、パワー素子
を増加させ、従来と同じようなレイアウトを行なうと電
動駆動ユニットの径を大きくしなければならなく、コス
トアップし、水中での抵抗も大きくなる。
【0007】さらに、従来品では、電動駆動ユニットの
内部にパワー素子を基板に取り付けたものを直接取り付
けることで放熱していたが、出力向上でパワー素子の数
が増えると同様には組み立てられなくなり、パワー素子
を基板に取り付け直接組み付けることができなる。
【0008】また、電動駆動ユニットと制御ユニットと
を接続する太いワイヤを、通常のコストレベルで選択す
ると、ビニル被覆のワイヤとなり、これは狭いスペース
内での結線作業をするには、剛性があり曲げにくく現実
的でない。一方、基板を介して、剛性のあるワイヤと可
撓性の高いワイヤを接続するためには、基板に半田付け
するため、それぞれのワイヤ端部を基板孔に挿入しやす
いよう半田上げ等の処理が必要である。また、例えば数
10Aという基板にとっては、大きい電流なため、基板
スペースを大きく必要で半田肉盛り等が必要となってい
た。
【0009】この発明は、かかる点に鑑みてなされたも
ので、請求項1記載乃至請求項7記載の発明は、電動駆
動ユニットの出力向上を可能とし、さらに請求項1記載
の発明は、発熱性大の電装部品の冷却能力を確保しつつ
全体としてコンパクトであり、また請求項2乃至請求項
4記載の発明は、従来品と部品を共用して電動駆動ユニ
ットの径を変えずにコンパクトであり、コストダウン
し、かつ水中抵抗の低減が可能であり、また請求項5記
載の発明は、パワー素子の配置により省スペース化を可
能にし、また請求項6記載の発明は、組立性の向上と十
分な放熱経路を確保することが可能であり、また請求項
7記載の発明は、狭いスペースでの結線作業性を確保し
つつ、比較的コストをかけない配線とすることが可能な
電動船外機の制御装置を提供することを目的としてい
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し、かつ
目的を達成するために、請求項1記載の発明は、船体に
支持筒を支持し、この支持筒の下部に電動駆動ユニット
を備え、一方支持筒の上部に前記電動駆動ユニットを制
御する制御ユニットを設けた電動船外機の制御装置にお
いて、前記電動駆動ユニットの内部に発熱性大の電装部
品を、前記制御ユニットの内部に発熱性小の電装部品を
配置したことを特徴としている。
【0011】このように、水中の電動駆動ユニットの内
部に、より発熱する発熱性大の電装部品を配置し、それ
以外の発熱性小の電装部品を、空気中の制御ユニットの
内部に分割して配置することで、発熱性大の電装部品の
冷却性を確保しつつ全体としてコンパクトにすることが
できる。
【0012】請求項2記載の発明は、船体に支持筒を支
持し、この支持筒の下部に電動駆動ユニットを備え、一
方支持筒の上部に前記電動駆動ユニットを制御する制御
ユニットを設けた電動船外機の制御装置において、前記
電動駆動ユニットの内部に、導電性スペーサを介在して
複数の基板を配置し、この複数の基板に配置された電装
部品に前記導電性スペーサを介して通電可能にしたこと
を特徴としている。
【0013】このように、導電性スペーサにより、複数
の基板の間隔を一定に保つとともに、複数の基板に配置
された電装部品に通電することができ、電動駆動ユニッ
トの内部の狭いスペースに複数の基板を配置することが
でき、組立性が向上し、かつ配線の削減が可能である。
【0014】請求項3記載の発明は、船体に支持筒を支
持し、この支持筒の下部に電動駆動ユニットを備え、一
方支持筒の上部に前記電動駆動ユニットを制御する制御
ユニットを設けた電動船外機の制御装置において、前記
電動駆動ユニットの内部に、複数の基板を配置し、この
一方の基板に回路パターンを曲げて基板上に立て、この
回路パターンを他方の基板の回路パターンに電気的に接
続したことを特徴としている。
【0015】このように、電動駆動ユニットの内部に、
一方の基板に回路パターンを曲げて基板上に立て、この
回路パターンを他方の基板の回路パターンに電気的に接
続し、電動駆動ユニットの内部の狭いスペースに複数の
基板を配置することができ、組立性が向上し、かつ配線
の削減が可能である。
【0016】請求項4記載の発明は、船体に支持筒を支
持し、この支持筒の下部に電動駆動ユニットを備え、一
方支持筒の上部に前記電動駆動ユニットを制御する制御
ユニットを設けた電動船外機の制御装置において、前記
電動駆動ユニットの内部に、発熱性大の電装部品を取り
付けたヒートシンクと基板を配置し、前記発熱性大の電
装部品にスペーサを介して前記基板を取り付けたことを
特徴としている。
【0017】このように、電動駆動ユニットの内部に、
発熱性大の電装部品を取り付けたヒートシンクと基板を
配置し、発熱性大の電装部品にスペーサを介して基板を
取り付けることで、発熱性大の電装部品への振動を軽減
し、かつ基板とヒートシンクの間隔を一定に確保でき
る。
【0018】請求項5記載の発明は、船体に支持筒を支
持し、この支持筒の下部に電動駆動ユニットを備え、一
方支持筒の上部に前記電動駆動ユニットを制御する制御
ユニットを設けた電動船外機の制御装置において、前記
電動駆動ユニットの内部に、基板を配置し、パワー素子
を前記基板に電動駆動軸を囲むように配置したことを特
徴としている。
【0019】このように、電動駆動軸の周りのスペース
的に狭い場所にたくさんのパワー素子を配置し、パワー
素子の足の方向を揃えることができるために、基板上の
回路パターンの取り回しが効率よく簡単にでき、かつ省
スペース化ができる。
【0020】請求項6記載の発明は、船体に支持筒を支
持し、この支持筒の下部に電動駆動ユニットを備え、一
方支持筒の上部に前記電動駆動ユニットを制御する制御
ユニットを設けた電動船外機の制御装置において、前記
電動駆動ユニットの内部に、ヒートシンクを電動駆動軸
方向から配置し、前記内部の円筒面に固定したことを特
徴としている。
【0021】このように、電動駆動ユニットの内部に、
ヒートシンクを電動駆動軸方向から入れて、円筒面に固
定するようにしたため、ヒートシンクに単体で発熱性大
の電装部品を組立た後、取り付けることができ、組立性
の向上と十分な放熱経路が確保される。
【0022】請求項7記載の発明は、船体に支持筒を支
持し、この支持筒の下部に電動駆動ユニットを備え、一
方支持筒の上部に前記電動駆動ユニットを制御する制御
ユニットを設けた電動船外機の制御装置において、前記
電動駆動ユニットと前記制御ユニットとを接続するワイ
ヤは、前記電動駆動ユニットの内部または、前記制御ユ
ニットの内部に配置される部分の一部の可撓性を高くし
たことを特徴としている。
【0023】このように、ワイヤの電動駆動ユニットの
内部または、制御ユニットの内部に配置される部分の一
部の可撓性を高くし、ワイヤの可撓性を配置場所に応じ
て適切に設定したから、狭いスペースでの結線作業性を
確保しつつ、比較的コストをかけない配線とすることが
可能である。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、この発明の電動船外機の制
御装置を図面に基づいて説明する。
【0025】まず、請求項1記載の電動船外機の制御装
置を、図1乃至図7に基づいて説明する。図1は電動船
外機を搭載した船舶を示す図、図2は制御ユニットを示
す図、図3は電動駆動ユニットを示す図、図4は電動駆
動ユニットの基板の配置を示す断面図、図5は図4のV-
V線に沿う断面図、図6は図4のVI-VI線に沿う断面図、
図7は図4の左側面図である。
【0026】小型船舶1の船体2には、その後部に取付
ブラケット3がクランプ4により締付固定され、この取
付ブラケット3に支持筒5が支持されている。支持筒5
の下部には、電動船外機の電動駆動ユニット6が備えら
れ、一方、支持筒5の上部には電動駆動ユニット6を制
御する制御ユニット7が設けられている。電動駆動ユニ
ット6と制御ユニット7はワイヤ20で接続され、操作
ハンドル8の操作で電動駆動ユニット6が運転される。
ワイヤ20は、支持筒5内に挿通して配置されている。
【0027】制御ユニット7は、図2に示すように下ケ
ース10と上ケース11を有し、その内部には制御アセ
ンブリAが内蔵され、制御アセンブリAの基板12には
電動駆動ユニット6を制御するための電装部品13が組
み付けられている。
【0028】電動駆動ユニット6は、リアブラケット3
0を有し、このリアブラケット30の前側に電動機31
が取り付けられている。電動機31の前側にカバー32
が取り付けられ、さらにリアブラケット30の後側にプ
ロペラ33が位置している。
【0029】電動機31は、図3に示すように、ステー
タ34とアマチュア35を有し、電動駆動軸36には整
流子37が設けられ、この整流子37に対向してブラシ
38が配置されている。電動駆動軸36は、リアブラケ
ット30のボス部30aに貫通して回動可能に支持さ
れ、電動駆動軸36はギヤ39を介してプロペラ軸40
に連結されている。ギヤ39は、ギヤカバー41で覆わ
れ、このギヤカバー41はスクリュボルト42でリアブ
ラケット30の内部に取り付けられている。ギヤカバー
41は、さらにリアブラケット30に取り付けたキャッ
プ43で覆われている。プロペラ軸40はギヤカバー4
1にブアリング44を介して回動可能に軸支され、プロ
ペラ軸40の先端にプロペラ33が取り付けられてい
る。
【0030】電動駆動ユニット6のリアブラケット30
には、図4乃至図5に示すように、ブラシアセンブリB
が内蔵され、ブラジホルダ50がスクリュボルト51に
よりリアブラケット30に取り付けられ、ブラジホルダ
50にブラシ38が保持されている。
【0031】リアブラケット30のボス部30aには、
電動駆動軸36を支持するためのメタル軸受52が設け
られている。また、リアブラケット30には、制御アセ
ンブリCが内蔵されている。制御アセンブリCは、電動
駆動軸方向にヒートシンク53、基板54,55が配置
され、ヒートシンク53にはスイッチング素子(FE
T)56が取り付けられ、スイッチング素子(FET)
56の足56aは基板54に接続されている。基板5
4,55はスペーサ57を介してスクリュボルト58と
ナット59で一定の間隔を保持して配置され、これらの
基板54,55には電装部品13が取り付けられる。
【0032】この実施例では、電動駆動ユニット6を制
御するため電装部品13の内、より発熱する発熱性大の
電装部品、例えばスイッチング素子(FET)56等
を、電動駆動ユニット6の内部に配置し、他の発熱性小
の電装部品、例えば還流ダイオード、リレー、平滑コン
デンサ等を制御ユニット7の内部に分割して配置する。
このように、水中の電動駆動ユニット6の内部に、より
発熱する発熱性大ので電装部品を配置し、それ以外の発
熱性小の電装部品を、空気中の制御ユニット7の内部に
分割して配置することで、発熱性大の電装部品の冷却性
を確保しつつ全体としてコンパクトにすることができ
る。
【0033】次に、請求項2記載の電動船外機の制御装
置を、図1乃至図9に基づいて説明する。図1乃至図7
は前記した図であり、図8は制御アセンブリCの拡大
図、図9は基板54,55の平面図である。
【0034】電動駆動ユニット6の内部には、制御アセ
ンブリCがリアブラケット30に内蔵されている。制御
アセンブリCの基板54,55は、導電性スペーサ60
を介在して対向して配置され、導電性スペーサ60は、
スペーサ取付ボルト61により締付固定されている。導
電性スペーサ60は、例えば銅、真ちゅう等の金属で形
成され、基板54,55に配置された電装部品13に導
電性スペーサ60を介して通電可能になっている。
【0035】このように、電動駆動ユニット6のリアブ
ラケット30内の狭いスペースに基板54,55をレイ
アウトするために、2階建構造としている。また、導電
性スペーサ60により、複数の基板54,55の間隔L
1を一定に保つとともに、複数の基板54,55に配置
された電装部品13に通電することができる。このた
め、電動駆動ユニット6の内部の狭いスペースに複数の
基板54,55を配置することができ、組立性が向上
し、かつ導電性スペーサ60により通電することで配線
の削減が可能である。
【0036】次に、請求項3記載の電動船外機の制御装
置を、図1乃至図7、図10乃至図13に基づいて説明
する。図1乃至図7は前記した図であり、図10は制御
アセンブリCの拡大図、図11は基板54の平面図、図
12は基板55の平面図、図13は図12のXIII-XIII
線に沿う断面図である。
【0037】電動駆動ユニット6の内部には、制御アセ
ンブリCがリアブラケット30に内蔵されている。制御
アセンブリCの基板54,55は、導電性スペーサ60
を介在して対向して配置され、リアブラケット内の狭い
スペースに基板をレイアウトするために、2階建構造と
なっている。
【0038】一方の基板54は、図11に示すように銅
バーにより回路パターン65が形成され、この回路パタ
ーン65の一部65aをL字型に曲げて基板54上に立
てている。他方の基板55は、図12及び図13に示す
ように銅バーにより回路パターン66が形成され、この
回路パターン66の端部66aには基板55を貫通して
接続孔55aが形成されている。回路パターン65のL
字型に曲げて基板54上に立てた先端部を、接続孔55
aに貫通して、他方の基板55の回路パターン66の端
部66aに半田付67して電気的に接続している。
【0039】このように、電動駆動ユニット6の内部
に、一方の基板54に回路パターン65を曲げて基板5
4上に立て、この回路パターン65を他方の基板55の
回路パターン66に電気的に接続し、電動駆動ユニット
6の内部の狭いスペースに複数の基板54,55を配置
することができ、組立性が向上し、かつ配線の削減が可
能できる。
【0040】次に、請求項4記載の電動船外機の制御装
置を、図1乃至図7、図14に基づいて説明する。図1
乃至図7は前記した図であり、図14は制御アセンブリ
Cの拡大図である。
【0041】電動駆動ユニット6の内部には、制御アセ
ンブリCがリアブラケット30に内蔵されている。制御
アセンブリCのヒートシンク53及び基板54,55が
配置されている。ヒートシンク53には、発熱性大の電
装部品を構成するスイッチング素子(FET)56がボ
ルト68により取り付けられている。この発熱性大の電
装部品には、スペーサ69が取り付けられ、このスペー
サ69を介して基板54が取り付けられている。スペー
サ69は、塩化ビニル樹脂等の絶縁材で形成されてい
る。
【0042】このように、電動駆動ユニット6の内部
に、発熱性大の電装部品を取り付けたヒートシンク53
と基板54を配置し、発熱性大の電装部品にスペーサ6
9を介して基板54を取り付けることで、発熱性大の電
装部品のスイッチング素子(FET)56がスペーサ6
9により支持されて振動を軽減できる。また、基板54
とヒートシンク53の間隔を一定に確保でき、従来品と
部品を共用して電動駆動ユニットの径を変えずにコンパ
クトであり、コストダウンし、かつ水中抵抗の低減が可
能である。
【0043】次に、請求項5記載の電動船外機の制御装
置を、図1乃至図7、図15乃至図19に基づいて説明
する。図1乃至図7は前記した図であり、図15は制御
アセンブリCの拡大図、図16は基板54の配線面の平
面図、図17は基板55の配線面の平面図、図18は基
板54の半田面の平面図、図19は基板55の半田面の
平面図である。
【0044】電動駆動ユニット6の内部には、制御アセ
ンブリCがリアブラケット30に内蔵されている。制御
アセンブリCには基板54,55が配置され、パワー素
子である4個のスイッチング素子(FET)56が基板
54に電動駆動軸36と同じ円筒上に配置され、スイッ
チング素子(FET)56の足56aは基板方向に向け
て揃えて半田付けされている。スイッチング素子(FE
T)56は基板の半田面から基板54に実装され、基板
54,55は所定の距離に設定されている。基板54と
基板55の回路パターン65,66は、ワイヤあるいは
銅の柱等を介して4箇所で半田付70して結線されてい
る。また、予めワイヤにかしめたターミナル71を接続
し、このターミナル71を2箇所ネジ72で基板55に
固定して接続され、さらに基板55にはワイヤ73が直
接半田付け74され、またドライブIC75が実装され
る。
【0045】このように、電動駆動軸36の周りのスペ
ース的に狭い場所にたくさんのパワー素子を電動駆動軸
36を囲むように配置し、パワー素子であるスイッチン
グ素子(FET)56の足56aの方向を揃えることが
できるために、基板54上の回路パターン65の取り回
しが効率よく簡単にでき、かつ省スペース化ができる。
【0046】次に、請求項6記載の電動船外機の制御装
置を、図1乃至図9に基づいて説明する。図1乃至図9
は前記した図である。
【0047】電動駆動ユニット6の内部には、制御アセ
ンブリCがリアブラケット30に内蔵されている。制御
アセンブリCのヒートシンク53は、電動駆動軸方向か
ら配置されて、リアブラケット30の内部の円筒面に、
ボルト68により固定されている。
【0048】このように、電動駆動ユニット6の内部
に、ヒートシンク53を電動駆動軸方向から入れて、円
筒面に固定するようにしたため、ヒートシンク53に単
体で発熱性の電装部品を組立た後、取り付けることがで
き、組立性の向上と十分な放熱経路が確保される。
【0049】次に、請求項7記載の電動船外機の制御装
置を、図1乃至図7、図20乃至図22に基づいて説明
する。図1乃至図7は前記した図であり、図20はワイ
ヤの概略構成図、図21は図20のE方向から視た図、
図22はグロメットを示す図である。
【0050】電動駆動ユニット6と、制御ユニット7と
を接続するワイヤ20は、グロメット80と、樹脂環8
1で結束され、支持筒5に挿通して配置される。ワイヤ
20の一端側20aが制御ユニット7の内部に接続さ
れ、他方側20bが電動駆動ユニット6の内部に接続さ
れる。
【0051】ワイヤ20の電動駆動ユニット6の内部の
ブラシアセンブリBのブラシ38に接続される部分に
は、裸圧着端子82、ワイヤ83、絶縁チューブ84、
圧着スリーブ85及び熱収縮チューブ86が設けられ、
可撓性を高くしている。なお、制御ユニット7の内部に
配置される部分の可撓性を高くしてもよい。
【0052】このように、ワイヤ20の電動駆動ユニッ
ト6の内部または、制御ユニット7の内部に配置される
部分の一部の可撓性を高くし、ワイヤ20の可撓性を配
置場所に応じて適切に設定したから、狭いスペースでの
結線作業性を確保しつつ、比較的コストをかけない配線
とすることが可能である。
【0053】
【発明の効果】前記したように、請求項1記載の発明
は、水中の電動駆動ユニットの内部に、より発熱する発
熱性大の電装部品を配置し、それ以外の発熱性小の電装
部品を、空気中の制御ユニットの内部に配置すること
で、発熱性大の電装部品の冷却性を確保しつつ全体とし
てコンパクトにすることができる。
【0054】請求項2記載の発明は、導電性スペーサに
より、複数の基板の間隔を一定に保つとともに、複数の
基板に配置された電装部品に通電することができ、電動
駆動ユニットの内部の狭いスペースに複数の基板を配置
することができ、組立性が向上し、かつ配線の削減が可
能であり、電動駆動ユニットの径を変えずにコンパクト
で、コストダウンし、かつ水中抵抗の低減が可能であ
る。
【0055】請求項3記載の発明は、電動駆動ユニット
の内部に、一方の基板に回路パターンを曲げて基板上に
立て、この回路パターンを他方の基板の回路パターンに
電気的に接続し、電動駆動ユニットの内部の狭いスペー
スに複数の基板を配置することができ、組立性が向上
し、かつ配線の削減が可能であり、電動駆動ユニットの
径を変えずにコンパクトで、コストダウンし、かつ水中
抵抗の低減が可能である。
【0056】請求項4記載の発明は、電動駆動ユニット
の内部に、発熱性大の電装部品を取り付けたヒートシン
クと基板を配置し、発熱性大の電装部品にスペーサを介
して基板を取り付けることで、発熱性大の電装部品への
振動を軽減し、基板とヒートシンクの間隔を一定に確保
でき、電動駆動ユニットの径を変えずにコンパクトで、
コストダウンし、かつ水中抵抗の低減が可能である。
【0057】請求項5記載の発明は、電動駆動軸の周り
のスペース的に狭い場所にたくさんのパワー素子を配置
し、パワー素子の足の方向を揃えることができるため
に、基板上の回路パターンの取り回しが効率よく簡単に
でき、かつ省スペース化ができ、電動駆動ユニットの径
を変えずにコンパクトで、コストダウンし、かつ水中抵
抗の低減が可能である。
【0058】請求項6記載の発明は、電動駆動ユニット
の内部に、ヒートシンクを電動駆動軸方向から入れて、
円筒面に固定するようにしたため、ヒートシンクに単体
で発熱部品を組立た後、取り付けることができるから、
組立性の向上と十分な放熱経路が確保される。
【0059】請求項7記載の発明は、ワイヤの電動駆動
ユニットの内部または、制御ユニットの内部に配置され
る部分の一部の可撓性を高くし、ワイヤの可撓性を配置
場所に応じて適切に設定したから、狭いスペースでの結
線作業性を確保しつつ、比較的コストをかけない配線と
することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】電動船外機を搭載した船舶を示す図である。
【図2】制御ユニットを示す図である。
【図3】電動駆動ユニットを示す図である。
【図4】電動駆動ユニットの基板の配置を示す断面図で
ある。
【図5】図4のV-V線に沿う断面図である。
【図6】図4のVI-VI線に沿う断面図である。
【図7】図4の左側面図である。
【図8】制御アセンブリCの拡大図である。
【図9】基板54,55の平面図である。
【図10】制御アセンブリCの拡大図である。
【図11】基板54の平面図である。
【図12】基板55の平面図である。
【図13】図12のXIII-XIII線に沿う断面図である。
【図14】制御アセンブリCの拡大図である。
【図15】制御アセンブリCの拡大図である。
【図16】基板54の配線面の平面図である。
【図17】基板55の配線面の平面図である。
【図18】基板54の半田面の平面図である。
【図19】基板55の半田面の平面図である。
【図20】ワイヤの概略構成図である。
【図21】図20のE方向から視た図である。
【図22】グロメットを示す図である。
【符号の説明】
2 船体 5 支持筒 6 電動駆動ユニット 7 制御ユニット

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】船体に支持筒を支持し、この支持筒の下部
    に電動駆動ユニットを備え、一方支持筒の上部に前記電
    動駆動ユニットを制御する制御ユニットを設けた電動船
    外機の制御装置において、前記電動駆動ユニットの内部
    に発熱性大の電装部品を、前記制御ユニットの内部に発
    熱性小の電装部品を配置したことを特徴とする電動船外
    機の制御装置。
  2. 【請求項2】船体に支持筒を支持し、この支持筒の下部
    に電動駆動ユニットを備え、一方支持筒の上部に前記電
    動駆動ユニットを制御する制御ユニットを設けた電動船
    外機の制御装置において、前記電動駆動ユニットの内部
    に、導電性スペーサを介在して複数の基板を配置し、こ
    の複数の基板に配置された電装部品に前記導電性スペー
    サを介して通電可能にしたことを特徴とする電動船外機
    の制御装置。
  3. 【請求項3】船体に支持筒を支持し、この支持筒の下部
    に電動駆動ユニットを備え、一方支持筒の上部に前記電
    動駆動ユニットを制御する制御ユニットを設けた電動船
    外機の制御装置において、前記電動駆動ユニットの内部
    に、複数の基板を配置し、この一方の基板に回路パター
    ンを曲げて基板上に立て、この回路パターンを他方の基
    板の回路パターンに電気的に接続したことを特徴とする
    電動船外機の制御装置。
  4. 【請求項4】船体に支持筒を支持し、この支持筒の下部
    に電動駆動ユニットを備え、一方支持筒の上部に前記電
    動駆動ユニットを制御する制御ユニットを設けた電動船
    外機の制御装置において、前記電動駆動ユニットの内部
    に、発熱性大の電装部品を取り付けたヒートシンクと基
    板を配置し、前記発熱性大の電装部品にスペーサを介し
    て前記基板を取り付けたことを特徴とする電動船外機の
    制御装置。
  5. 【請求項5】船体に支持筒を支持し、この支持筒の下部
    に電動駆動ユニットを備え、一方支持筒の上部に前記電
    動駆動ユニットを制御する制御ユニットを設けた電動船
    外機の制御装置において、前記電動駆動ユニットの内部
    に、基板を配置し、パワー素子を前記基板に電動駆動軸
    を囲むように配置したことを特徴とする電動船外機の制
    御装置。
  6. 【請求項6】船体に支持筒を支持し、この支持筒の下部
    に電動駆動ユニットを備え、一方支持筒の上部に前記電
    動駆動ユニットを制御する制御ユニットを設けた電動船
    外機の制御装置において、前記電動駆動ユニットの内部
    に、ヒートシンクを電動駆動軸方向から配置し、前記内
    部の円筒面に固定したことを特徴とする電動船外機の制
    御装置。
  7. 【請求項7】船体に支持筒を支持し、この支持筒の下部
    に電動駆動ユニットを備え、一方支持筒の上部に前記電
    動駆動ユニットを制御する制御ユニットを設けた電動船
    外機の制御装置において、前記電動駆動ユニットと前記
    制御ユニットとを接続するワイヤは、前記電動駆動ユニ
    ットの内部または、前記制御ユニットの内部に配置され
    る部分の一部の可撓性を高くしたことを特徴とする電動
    船外機の制御装置。
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