JPH09141959A - サーマルプリンタ - Google Patents

サーマルプリンタ

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JPH09141959A
JPH09141959A JP29990395A JP29990395A JPH09141959A JP H09141959 A JPH09141959 A JP H09141959A JP 29990395 A JP29990395 A JP 29990395A JP 29990395 A JP29990395 A JP 29990395A JP H09141959 A JPH09141959 A JP H09141959A
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JP
Japan
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carriage
printing
platen
stepping motor
moving
Prior art date
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JP29990395A
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Masahiko Mori
雅彦 森
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Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 双方向印字における移動ずれを自動的にかつ
容易に補正すること。 【解決手段】 キャリッジ13を所定の基準位置から一
方向へキャリッジ13を駆動するステッピングモータの
1ステップ分ずつ所定量移動させながら前記ステップ数
をカウントした後、他方向へ前記ステッピングモータ1
9の1ステップ分ずつ前記基準位置まで移動させながら
ステップ数をカウントさせるカウンタ29と、このカウ
ンタ29によりカウントされたカウント数からキャリッ
ジ13の双方向移動における移動量のずれを演算する演
算回路30とを有し、この移動量のずれに基づいてキャ
リッジ13の各移動方向でサーマルヘッド14の印字タ
イミングをずらすように制御する制御装置28を配設し
たことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はサーマルプリンタに
係り、特にサーマルヘッドにより感熱紙等の記録紙に所
望の印字を行なうサーマルプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、発熱体が形成されたサーマル
ヘッドを用い、このサーマルヘッドを記録紙に対して移
動させながら、所望の印字情報に基づいて前記発熱体を
駆動することにより、前記記録紙に対して所望の印字を
行なうサーマルプリンタが用いられている。そして、従
来、このようなサーマルプリンタにおいては、前記サー
マルヘッドを往復移動させる際に、往動時にのみ印字を
行なう片方向印字が一般的であった。しかし、近年、高
速印字の要望が高まるにつれ、サーマルヘッドの往復動
時に印字を行なう双方向印字機能を備えたサーマルプリ
ンタが開発されている。
【0003】しかし、このようなサーマルプリンタにお
いては、サーマルヘッドが搭載されるキャリッジを駆動
するためのギアのバックラッシュ等により発生する駆動
機構のがたやキャリッジ自体のがたが生じるために、双
方向印字を行なった場合に、右方向に移動させる場合と
左方向に移動させる場合とでキャリッジの移動ずれが生
じてしまい、印字方向によって印字のずれが生じてしま
うという問題があった。そのため、従来は、テキスト印
字を行なう場合にのみ双方向印字を行ない、グラフィッ
クパターンの印字を行なう場合は片方向印字にする方法
が採用されており、グラフィックパターンの印字につい
ては、印字の高速化を図ることができなかった。
【0004】そのため、従来から、サーマルヘッドの印
字開始タイミングの調整等を行ない、キャリッジを右方
向に移動させながら印字する場合と左方向に移動させな
がら印字する場合との前記双方向印字のキャリッジのが
たに基づく移動ずれ量分だけずらして印字を行なうこと
により、双方向印字時における移動ずれを補正すること
が行なわれている。
【0005】次に、サーマルプリンタにおいて双方向印
字時における移動ずれの補正を行なう手段について説明
する。
【0006】このようなサーマルプリンタにおいては、
まず、所定の基準位置にキャリッジを位置させるホーム
ポジション設定動作を行なう。
【0007】このようなキャリッジのホームポジション
設定動作を行なう場合は、図5および図6に示すよう
に、サーマルプリンタの電源をONにした状態で、検出
スイッチがONであるかOFFであるかを判断し(ST
1)、検出スイッチがONであれば、ステッピングモー
タを駆動して検出スイッチがOFFするまでキャリッジ
を右方向に移動させる(ST2)。この場合に、前記サ
ーマルプリンタにおいては、プリンタのフレームの左側
面に検出スイッチが配設されており、キャリッジが最も
左に位置した場合に、この検出スイッチがONとなるよ
うになっている。
【0008】その後、ステッピングモータを逆方向に駆
動して前記キャリッジを左方向へステッピングモータの
1ステップ分だけ移動させる(ST3)。一方、検出ス
イッチがOFFの場合は、直ちに前記キャリッジを左方
向へ1ステップ分だけ移動させる(ST3)。そして、
検出スイッチがONとなるか否か判断し(ST4)、検
出スイッチがOFFの場合は、検出スイッチがONとな
るまで、キャリッジを左方向へ1ステップ分ずつ移動さ
せる。このとき、検出スイッチがOFFの場合に、ステ
ップ数がその最大値を超えたか否か判断して(ST
5)、ステップ数が最大値を超えてしまったら、エラー
処理を行なう(ST6)。
【0009】そして、検出スイッチがONとなった場合
には、さらに、前記キャリッジを左方向へ1ステップ分
だけ移動させ(ST7)、検出スイッチがONであるこ
とを再度確認する(ST8)。検出スイッチがONであ
れば、ステッピングモータを停止させる(ST9)。続
いて、ステッピングモータを逆方向に駆動してキャリッ
ジを右方向ヘ1ステップ分移動させ(ST10)、検出
スイッチがOFFとなるまでキャリッジを移動させ、検
出スイッチがOFFとなったらステッピングモータを停
止させ(ST11)、この位置が、基準位置となる(S
T12)。
【0010】そして、前記動作により、キャリッジの基
準位置を設定した後、操作者が試験的に印字を行なわ
せ、この印字結果を見ながら、印字開始位置のタイミン
グをずらす等の処置を行ない、キャリッジの移動ずれの
補正を行なうようにしている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来のサーマルプリンタにおいては、キャリッジの基
準位置を設定した後、試験的な印字結果に基づいてキャ
リッジの移動ずれの補正を行なうようにしているが、前
記ずれの量は、製造工程における寸法誤差によりり各装
置毎に異なるとともに、実際の印字動作に伴う経時変化
や環境温度等による寸法変化等を考慮すると、1つの装
置であっても動作させるときの状態で、ずれ量が変化す
るものであるから、1つの補正データだけではすべての
ずれに対応することができないので、従来は、複数の補
正データをメモリ等の記憶手段に記憶させておき、操作
者が試験的な印字結果に基づいてディップスイッチ等を
切換えて所望の補正データによる移動ずれの補正を行な
うようにしていた。
【0012】そのため、双方向印字における移動ずれの
補正操作に著しく手間がかかり、極めて面倒であるとい
う問題を有しており、従来、このような移動ずれの補正
を自動的に行なうことはできなかった。
【0013】本発明はこれらの点に鑑みてなされたもの
であり、双方向印字における移動ずれを自動的に、か
つ、容易に補正することのできるサーマルプリンタを提
供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ため請求項1に記載の本発明に係るサーマルプリンタ
は、ステッピングモータによりプラテンに沿って往復移
動自在とされたキャリッジを配設するとともに、このキ
ャリッジにサーマルヘッドを前記プラテンに対向するよ
うに搭載し、前記キャリッジを往復移動時にそれぞれ印
字を行なう双方向印字機能を備えたサーマルプリンタで
あって、前記キャリッジを所定の基準位置から一方向へ
前記ステッピングモータの1ステップ分ずつ所定量移動
させながら前記ステップ数をカウントした後、他方向へ
前記ステッピングモータの1ステップ分ずつ前記基準位
置まで移動させながらステップ数をカウントさせるカウ
ンタと、このカウンタによりカウントされた前記一方向
移動によるカウント数と前記他方向移動によるカウント
数との差から前記キャリッジの双方向移動における移動
量のずれを演算する演算回路とを有し、この移動量のず
れに基づいて前記キャリッジの各移動方向で前記サーマ
ルヘッドの印字タイミングをずらすように制御する制御
装置を配設したことを特徴とするものである。
【0015】前述した構成からなる本発明のサーマルプ
リンタによれば、制御装置のカウンタにより、キャリッ
ジを所定の基準位置から一方向へ前記ステッピングモー
タの1ステップ分ずつ所定量移動させながら前記ステッ
プ数をカウントした後、他方向へ前記ステッピングモー
タの1ステップ分ずつ前記基準位置まで移動させながら
ステップ数をカウントさせ、制御装置の演算回路によ
り、カウンタによりカウントされたカウント数から前記
キャリッジの双方向移動における移動量のずれを演算
し、制御装置により、この移動量のずれに基づいて前記
キャリッジの各移動方向でサーマルヘッドの印字タイミ
ングをずらすように制御するようにしているので、双方
向印字における移動ずれを自動的に補正することがで
き、双方向でずれのない適正な印字を行なうことができ
る。また、従来のように試験印字に基づく操作者の調整
作業が不要となるので、容易に、かつ、迅速にずれの補
正を行なうことができるものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図1乃
至図4を参照して説明する。
【0017】図1は本発明に係るサーマルプリンタの実
施の一形態を示したもので、このサーマルプリンタ1の
フレーム本体2は、底面を構成するベースフレーム3
と、サーマルプリンタ1の前面側に配設されたフェイス
フレーム4と、サーマルプリンタ1の後面側に配設され
た断面略四角形状のバックフレーム5と、相互に対向し
て前記フェイスフレーム4と前記バックフレーム5とを
支持する左右一対のサイドフレーム6,6とにより構成
されている。
【0018】また、前記バックフレーム5の前面側の中
央部には、凹形状のプラテン取付凹部7が形成されてお
り、前記バックフレーム5の前面側上端縁の両端部に
は、左右一対のカム部8,8が形成されている。この各
カム部8は、前記プラテン側から前面側に突出し前記プ
ラテン取付凹部7と平行に形成された先端縁9と、これ
らの各先端縁9から前記プラテン取付凹部7にかけて傾
斜した傾斜面10とにより形成されている。
【0019】また、前記プラテン取付凹部7には、平板
状のプラテン11が取付けられている。このプラテン1
1の前面下方には、前記プラテン11と平行に延在し両
端部がそれぞれ前記各サイドフレーム6に支持された支
持軸12が配設されており、この支持軸12には、キャ
リッジ13が前記支持軸12に沿って往復移動自在とさ
れるとともに前記支持軸12を中心として回動自在とさ
れるように取付けられている。また、前記キャリッジ1
3の先端部には、サーマルヘッド14が前記プラテン1
1に対向するように配設されており、このサーマルヘッ
ド14は、所望の記録情報に基づいて選択的に発熱され
る整列配置された複数の発熱素子(図示せず)を具備し
ており、プラテン11に圧接された、いわゆるヘッドダ
ウン状態において、前記プラテン11部分に搬送される
図示しない記録紙に所定の印字を施すようになってい
る。
【0020】また、前記キャリッジ13の下方には、支
持軸12に対して平行に配設された断面略四角形状のキ
ャリッジ駆動軸15が前記サイドフレーム6により回転
自在に支持されており、このキャリッジ駆動軸15の図
1における右端部には、前記キャリッジ駆動軸15を回
転させるためのキャリッジ駆動ギア16が前記サイドフ
レーム6の外側に位置するように配設されている。さら
に、前記キャリッジ13の下部には、前記キャリッジ駆
動軸15の外側にスプライン結合された図示しないウォ
ームが配置されるようになされている。また、前記キャ
リッジ駆動軸15の下方に位置するベースフレーム3に
は、前記キャリッジ駆動軸15と平行に延在するラック
板17が配設されており、このラック板17の上部に
は、前記ウォームと噛合するラック歯17aが形成され
ている。
【0021】さらに、前記キャリッジ13の前面側に
は、一端が前記キャリッジ13の前面側に固着されると
ともに、他端が前記ベースフレーム3上に当接される板
ばね18が配設されており、この板ばね18の付勢力に
より、前記サーマルヘッド14が前記プラテン11に圧
接するように前記キャリッジ13をプラテン11方向に
付勢するようになされている。
【0022】また、ベースフレーム3の前面側右端部に
は、駆動モータとしてのステッピングモータ19がその
出力軸19aがサイドフレーム6を貫通するように配設
されており、この出力軸19aの先端部には、キャリッ
ジ出力ギア20がサイドフレーム6の外側に位置するよ
うに固着されている。また、このキャリッジ出力ギア2
0には、このキャリッジ出力ギア20の回転を前記キャ
リッジ駆動ギア16に伝達するための平歯車状のアイド
ルギア21が噛合されている。
【0023】そして、前記ステッピングモータ19を回
転駆動して、キャリッジ出力ギア20、アイドルギア2
1およびキャリッジ駆動ギア16をそれぞれ介して前記
キャリッジ駆動軸15を回転させることにより、このキ
ャリッジ駆動軸15にスプライン結合されたウォームが
回転され、このウォームと噛合するラック板17に形成
されたラック歯17aにより、前記ウォームが前記キャ
リッジ駆動軸15上に沿って左右方向に移動され、この
ウォームの移動に伴って前記キャリッジ13も所定の移
動範囲内をプラテン11に沿って図1において矢印Dま
たは矢印Eに示す方向に移動するようになされている。
【0024】また、前記サーマルプリンタ1のバックフ
レーム5の下方には、前記プラテン11と平行に延在す
るローラ駆動軸22が回転駆動自在に配設されており、
このローラ駆動軸22の外周には、記録紙を前記サーマ
ルヘッド14に対向する位置に搬送するための複数の搬
送ローラ23が所定間隔を有するように取付けられてい
る。前記ローラ駆動軸22の右端部には、前記ローラ駆
動軸22に駆動力を伝達するためのローラ駆動ギア24
が、一方向クラッチ25を介して前記サイドフレーム6
の外側に位置するように固着されており、この一方向ク
ラッチ25により、前記ローラ駆動ギア24を一方向に
回転した場合にのみローラ駆動軸22に対して駆動力を
伝達するようになっている。さらに、前記サイドフレー
ム6の外側には、前記ローラ駆動ギア24を回転駆動す
るための紙送りモータ26が配設されており、前記紙送
りモータ26を回転駆動させ、ローラ駆動ギア24を介
してローラ駆動軸22を回転駆動させることにより、前
記バックフレーム5の後面下方に形成された図示しない
給紙口から供給される記録紙をプラテン11とサーマル
ヘッド14との間に搬送するようになされている。
【0025】さらに、前記サイドフレーム6の内側面に
は、前記キャリッジ13の左端部における位置を検出す
る検出スイッチ27が配設されており、この検出スイッ
チ27は、前記キャリッジ13が左方向へ移動して、こ
の検出スイッチ27を押動したときにONの状態とな
り、前記キャリッジ13が前記検出スイッチ27から離
間したときにOFFの状態となるように構成されてい
る。
【0026】また、図2は本発明のサーマルプリンタ1
に適用される制御装置の実施形態を示したもので、この
制御装置28には、前記ステッピングモータ19、サー
マルヘッド14および検出スイッチ27がそれぞれ接続
されており、この制御装置28により、前記ステッピン
グモータ19の駆動制御、サーマルヘッド14の駆動制
御および前記検出スイッチ27のON、OFF検出をそ
れぞれ行なうようになっている。また、前記制御装置2
8には、前記ステッピングモータ19を駆動した場合に
その駆動ステップ数をカウントするカウンタ29および
このカウンタ29のカウント数に基づく演算を行なう演
算回路30がそれぞれ配設されている。
【0027】次に、本実施形態の作用について説明す
る。
【0028】本実施形態においては、サーマルプリンタ
1の電源をONにした状態で、必ず、イニシャライズを
行なうようになっている。このイニシャライズ動作につ
いて、図3および図4を参照して説明する。
【0029】まず、サーマルプリンタ1の電源をONに
した状態で、制御装置28により、検出スイッチ27が
ONであるかOFFであるかを判断し(ST1)、検出
スイッチ27がONであれば、ステッピングモータ19
を駆動して検出スイッチ27がOFFするまでキャリッ
ジ13を右方向に移動させる(ST2)。その後、ステ
ッピングモータ19を逆方向に駆動して前記キャリッジ
13を左方向へステッピングモータ19の1ステップ分
だけ移動させる(ST3)。一方、検出スイッチ27が
OFFの場合は、直ちに前記キャリッジ13を左方向へ
1ステップ分だけ移動させる(ST3)。そして、検出
スイッチ27がONとなるか否か判断し(ST4)、検
出スイッチ27がOFFの場合は、検出スイッチ27が
ONとなるまで、キャリッジ13を左方向へ1ステップ
分ずつ移動させる。このとき、検出スイッチ27がOF
Fの場合に、ステップ数がその最大値を超えたか否か判
断して(ST5)、ステップ数が最大値を超えてしまっ
たら、エラー処理を行なう(ST6)。
【0030】そして、検出スイッチ27がONとなった
場合には、さらに、前記キャリッジ13を左方向へ1ス
テップ分だけ移動させ(ST7)、検出スイッチ27が
ONであることを再度確認する(ST8)。検出スイッ
チ27がONであれば、ステッピングモータ19を停止
させる(ST9)。続いて、ステッピングモータ19を
逆方向に駆動してキャリッジ13を右方向ヘ1ステップ
分移動させ(ST10)、検出スイッチ27がOFFと
なるまでキャリッジ13を移動させ、検出スイッチ27
がOFFとなったらステッピングモータ19を停止させ
る(ST11)。この位置が、基準位置となり、この基
準位置において、前記カウンタ29のカウント数Cを0
(C←0)にしてクリアする(ST12)。
【0031】その後、前記カウンタ29によりカウント
数Cに1ずつ加算(C←C+1)しながら、キャリッジ
13を右方向へ1ステップ分ずつ移動させる(ST1
3)。このキャリッジ13の移動量は、設計的に考えら
れるガタ分の最大値より大きければいくらでもよいが、
具体的には、10ステップ分程度で十分であると考えら
れる。
【0032】このようにキャリッジ13を右方向へ所定
量移動させた後、ステッピングモータ19を停止させ
(ST14)、続いて、ステッピングモータ19を逆方
向に駆動してキャリッジ13を左方向へ1ステップ分ず
つ移動させながら(ST15)、カウンタ29によりこ
のステッピングモータ19を停止させた状態のカウント
数Cから1ずつ減算(C←C−1)させる(ST1
6)。そして、検出スイッチ27がONとなったら(S
T17)、さらに、前記キャリッジ13を左方向へ1ス
テップ分だけ移動させ(ST18)、検出スイッチ27
がONであることを再度確認し(ST19)、ステッピ
ングモータ19を停止させる(ST20)。
【0033】その後、キャリッジ13を右方向へ1ステ
ップ移動させ(ST21)、検出スイッチ27がOFF
となったら(ST22)、さらに、右方向へYステップ
分移動させた後(ST23)、ステッピングモータ19
を停止させ、この位置を基準位置とする(ST24)。
なお、前記検出スイッチ27がOFFとなった場合に、
さらに、右方向へYステップ分移動させた位置を基準位
置としたが、Y=0として検出スイッチ27がOFFと
なった位置を基準位置としてもよい。そして、前記動作
から、演算回路30によりキャリッジ13の右方向の移
動量と左方向の移動量のずれを演算するようになってい
る(ST25)。
【0034】このずれは、例えば、キャリッジ13を右
方向に例えば10ステップ分移動させ、その後、左に移
動させた場合に、10+αステップ移動して検出スイッ
チ27がONとなった場合には、+αステップ分だけ、
右方向と左方向の移動量に差が生じたことになる。その
ため、このような場合には、制御装置28により、右方
向に移動させて印字を行なう場合に対して、左方向に移
動させて印字させる場合は、+αステップ分だけずらす
ように補正してサーマルヘッド14の印字制御を行なう
ものである。
【0035】次に、前記サーマルプリンタ1を用いて印
字を行なう場合について説明する。
【0036】まず、前記キャリッジ13の基準位置にお
いては、キャリッジ13は、前記板ばね18の付勢力に
より、前記左端側のカム部8に当接されており、前記サ
ーマルヘッド14は、前記プラテン11から離間したヘ
ッドアップ状態に保持されている。
【0037】次に、制御装置28により、前記ステッピ
ングモータ19を回転駆動することにより、出力軸19
aを介してキャリッジ出力ギア20が回転され、これに
より、前記アイドルギア21を介して前記キャリッジ駆
動ギア16が回転駆動される。そして、このキャリッジ
駆動ギア16の回転に伴って、前記キャリッジ駆動軸1
5が回転すると、このキャリッジ駆動軸15にスプライ
ン結合された前記ウォームが回転し、このウォームは、
前記ラック板17上を図1における矢印D方向に移動を
開始し、このウォームの移動により前記キャリッジ13
も図1における矢印D方向に移動される。このキャリッ
ジ13の移動により、前記サーマルヘッド14は、前記
カム部8を構成する前記カム傾斜面10をプラテン取付
凹部7側に向かって移動し、前記板ばね18の付勢力に
より前記プラテン11に圧接されてヘッドダウン状態と
なる。
【0038】この状態で、キャリッジ13を移動させが
ら、所定の印字情報に基づいて前記サーマルヘッド14
を駆動することにより、前記プラテン11部分に搬送さ
れる記録紙に右方向移動による所定の印字を施すように
なっている。
【0039】そして、1行分の印字が終了してキャリッ
ジ13が所定の印字範囲を超えて移動されると、前記サ
ーマルヘッド14は、前記カム部8の傾斜面10に沿っ
て移動され、徐々に前記プラテン11から離間してヘッ
ドアップ状態とされ、前記キャリッジ13の右方向移動
による印字が終了する。
【0040】続いて、前記記録紙を所定量搬送した後、
前記前記ステッピングモータ19を逆方向に回転駆動さ
せることにより、キャリッジ駆動軸15にスプライン結
合された前記ウォームが前記ラック板17上を図1にお
ける矢印E方向に移動され、これに伴い、前記キャリッ
ジ13も図1における矢印E方向に移動される。このキ
ャリッジ13の移動にしたがって、サーマルヘッド14
がヘッドダウン状態となり、このサーマルヘッド14を
動作させることにより、前記記録紙に左方向移動による
所定の印字を行なうものである。この場合に、本実施形
態においては、右方向移動時の印字を行なう場合に対し
て、左方向移動時の印字を行なう場合に、前記+αステ
ップ分だけずらすように補正してサーマルヘッド14の
印字制御を行なうことにより、右方向移動時の印字に対
して左方向移動時の印字のずれを防止することができる
ものである。
【0041】そして、前記キャリッジ13の移動に伴っ
て、前記サーマルヘッド14が徐々に前記プラテン11
から離間してヘッドアップ状態とされ、前記キャリッジ
13の左方向移動による印字が終了する。
【0042】前記動作を繰り返して行なうことにより、
1頁の記録紙に対する印字が完了する。
【0043】したがって、本実施形態においては、キャ
リッジ13を基準位置から右方向へ1ステップ分ずつ所
定量移動させた後、左方向へ1ステップ分ずつ基準位置
まで移動させることにより、キャリッジ13の右方向の
移動量と左方向の移動量のずれを演算し、右方向移動時
と左方向移動時とで、前記ずれに基づいてサーマルヘッ
ド14の印字タイミングをずらすようにしているので、
双方向印字における移動ずれを自動的に補正することが
でき、双方向でずれのない適正な印字を行なうことがで
きる。また、従来のように試験印字に基づく操作者の調
整作業が不要となるので、容易に、かつ、迅速にずれの
補正を行なうことができる。
【0044】なお、本発明は、前記実施形態に限定され
るものではなく、必要に応じて種々変更することが可能
である。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明のサーマルプ
リンタは、制御装置によりキャリッジの双方向移動にお
ける移動量のずれを演算し、この移動量のずれに基づい
てキャリッジの各移動方向でサーマルヘッドの印字タイ
ミングをずらすように制御するようにしたので、双方向
印字における移動ずれを自動的に補正することができ、
双方向でずれのない適正な印字を行なうことができる。
また、従来のように試験印字に基づく操作者の調整作業
が不要となるので、容易に、かつ、迅速にずれの補正を
行なうことができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るサーマルプリンタの実施の一形態
を示す平面図
【図2】本発明のサーマルプリンタの制御装置を示すブ
ロック図
【図3】本発明のキャリッジのイニシャライズ動作を示
す説明図
【図4】本発明のキャリッジのイニシャライズ動作を示
すフローチャート
【図5】従来のキャリッジのホームポジション設定動作
を示す説明図
【図6】従来のキャリッジのホームポジション設定動作
を示すフローチャート
【符号の説明】
1 サーマルプリンタ 11 プラテン 13 キャリッジ 14 サーマルヘッド 19 ステッピングモータ 27 検出スイッチ 28 制御装置 29 カウンタ 30 演算回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステッピングモータによりプラテンに沿
    って往復移動自在とされたキャリッジを配設するととも
    に、このキャリッジにサーマルヘッドを前記プラテンに
    対向するように搭載し、前記キャリッジを往復移動時に
    それぞれ印字を行なう双方向印字機能を備えたサーマル
    プリンタであって、前記キャリッジを所定の基準位置か
    ら一方向へ前記ステッピングモータの1ステップ分ずつ
    所定量移動させながら前記ステップ数をカウントした
    後、他方向へ前記ステッピングモータの1ステップ分ず
    つ前記基準位置まで移動させながらステップ数をカウン
    トさせるカウンタと、このカウンタによりカウントされ
    た前記一方向移動によるカウント数と前記他方向移動に
    よるカウント数との差から前記キャリッジの双方向移動
    における移動量のずれを演算する演算回路とを有し、こ
    の移動量のずれに基づいて前記キャリッジの各移動方向
    で前記サーマルヘッドの印字タイミングをずらすように
    制御する制御装置を配設したことを特徴とするサーマル
    プリンタ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100427316C (zh) * 2004-07-19 2008-10-22 三星电子株式会社 使用往复式热打印头的打印方法和装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100427316C (zh) * 2004-07-19 2008-10-22 三星电子株式会社 使用往复式热打印头的打印方法和装置

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