JPH09141453A - ワークピース接着によるスパッタリングターゲット等の形成 - Google Patents

ワークピース接着によるスパッタリングターゲット等の形成

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JPH09141453A
JPH09141453A JP8208635A JP20863596A JPH09141453A JP H09141453 A JPH09141453 A JP H09141453A JP 8208635 A JP8208635 A JP 8208635A JP 20863596 A JP20863596 A JP 20863596A JP H09141453 A JPH09141453 A JP H09141453A
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plate
bonding
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JP8208635A
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Richard E Demaray
イー. デマレイ リチャード
Akihiro Hosokawa
昭弘 細川
Manuel J Herrera
ジェイ. ヘレラ マニュエル
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Original Assignee
Applied Materials Inc
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
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    • H01J37/32Gas-filled discharge tubes
    • H01J37/34Gas-filled discharge tubes operating with cathodic sputtering
    • H01J37/3411Constructional aspects of the reactor
    • H01J37/3435Target holders (includes backing plates and endblocks)
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K20/00Non-electric welding by applying impact or other pressure, with or without the application of heat, e.g. cladding or plating
    • B23K20/14Preventing or minimising gas access, or using protective gases or vacuum during welding
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
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    • C23C14/22Coating by vacuum evaporation, by sputtering or by ion implantation of the coating forming material characterised by the process of coating
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    • C23C14/3407Cathode assembly for sputtering apparatus, e.g. Target
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大型の平坦なワークピースや、面外部分で接
着されない部分を有するワークピースの実質的に平坦な
部分等の、ワークピースの拡散接着のための方法及び装
置を提供する。 【解決手段】 第1の具体例では、イオン−衝突エッチ
ングで基板をクリーニングし、好ましくはワークピース
の1つの上にスパッタリングにより中間層を形成する。
イオン衝突クリーニング及びスパッタリングの双方とも
に、酸素の存在しない環境又は酸素がほとんど存在しな
い環境で行われるため、ワークピースの何れに対しても
酸化物層の発生が防止されあるいは実質的に制限され
る。その後、ワークピースを酸素除外条件下で接着プレ
スへと移送し、そこでワークピースの接着面同士が圧力
及び温度条件下で接触し、2つのワークピースの間で拡
散接着を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワークピースの拡
散接着により複合体を形成することに関する。特に、本
発明は、平坦な大型ワークピースを含めたワークピース
を拡散接着して、基板への膜層の堆積に有用なスパッタ
リングターゲット組立体を形成することに関する。また
特に、本発明は、高温で高強度を有する部材間を接着し
たスパッタリングターゲット組立体を製造する方法及び
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】基板上に集積回路を作製するためには、
基板上に膜層を堆積する必要がある。膜層は様々な技術
により与えられ、その中でもスパッタリングが挙げられ
る。スパッタリングにより層を堆積するために、スパッ
タリングターゲット組立体を内部に有する真空チャンバ
内に基板が置かれる。このスパッタリングターゲット組
立体には、チャンバの構造部材を構成することもあるバ
ッキングプレートと、このバッキングプレートの面に接
着しチャンバの内部へと露出するターゲット材料プレー
トとを有している。内部にクーラントが流れる冷却プレ
ートが、バッキングプレートの非露出面側に固定されて
ターゲット組立体の冷却を可能にしてもよい。Demaray
らは、米国特許第5,433,835号及び1994年4
月29日出願の米国特許出願08/236,715 号に
このようなスパッタリングターゲット組立体を開示して
いる。
【0003】ターゲット材料プレートをスパッタするた
めにチャンバ内にプラズマが維持され、このプラズマか
らのイオンがターゲットプレートに衝突し、ターゲット
プレートからターゲット材料の原子又はそれより大きな
粒子が放出する。この放出原子及び粒子の一部が、基板
上に堆積して有用な膜層を基板上に形成する。
【0004】基板上にこの膜層が形成される速度は、プ
ラズマのパワー密度の部分関数である。プラズマのパワ
ー密度が高くなれば、基板上にスパッタされる材料の堆
積速度が大きくなる。このチャンバにおける基板のスル
ープットを最大にするためには、プラズマのパワー密度
を、プロセスチャンバが許す限り最大に維持するべきで
ある。
【0005】プラズマのパワー密度の最大値に対する制
約の1つに、ターゲット組立体の許容最大温度が挙げら
れる。ターゲット材料プレートのバッキングプレートと
の接合は、典型的には、ターゲットプレートの上にイン
ジウムを含むはんだを流し込んだ後、バッキングプレー
トを溶融はんだ層及びターゲット材料プレートに対して
プレスし、2つのプレートの間のはんだ機械接合部を形
成することにより、作られる。これにより得られたター
ゲット組立体がチャンバ内に置かれる際、バッキングプ
レートはチャンバの壁面又はカバーに取り付けられ、そ
の結果、ターゲット材料プレートは、ターゲット材料と
バッキングプレートとの間のはんだ機械接合部によって
チャンバ内に懸架される。従って、ターゲット材料プレ
ートをバッキングプレートに接合するはんだは、チャン
バから吊るされるターゲット材料プレートの重量を支持
できる必要がある。
【0006】ターゲット組立体の温度が100℃に近付
けば、インジウムはんだが軟化し始め、引っ張り強度が
著しく低下する。温度が100℃よりも充分低い場合、
例えば20〜60℃の場合は、インジウムはんだは通
常、ターゲット材料プレートがクリープを起こしたりあ
るいはバッキングプレートから剥がれることなく、ター
ゲット材料プレートを支持するに充分な強度を有してい
る。しかし、ターゲット材料プレートとバッキングプレ
ートとの間のはんだが長時間にわたって100℃以上に
維持された場合、ターゲット材料プレートはバッキング
プレートからクリープし、その後剥がれてしまうだろ
う。更に、ターゲット材料プレートの熱膨張係数及びバ
ッキングプレートの熱膨張係数がぴったり合っていなけ
れば、これら2つのプレートは、これらの間の接合部に
沿う方向に、異なった率で膨張するようになるだろう。
インジウムベースのはんだの剪断強度は比較的低く、特
に100℃以上で顕著であるため、これらのプレートが
異なる率で線形膨張することにより発生する力は、イン
ジウムはんだが降伏前の大きな塑性変形を受けた場合で
も、プレート間のはんだ機械接合部を剪断するに充分な
大きさである場合があり、ターゲット材料プレートをバ
ッキングプレートから剥がすようにしてしまう。ターゲ
ット材料プレートがバッキングプレートから剥がれない
ようにするためには、これら2つのプレートを同じよう
な熱膨張係数を持った材料で作り、且つ、プラズマパワ
ー密度を充分低く維持してはんだ接合部の過熱を防止す
る必要がある。
【0007】インジウムベースのはんだに関する上述の
制限を回避するため、ターゲット組立体の製造において
は、もっと高い剪断強度をもつはんだ、例えば錫−銀は
んだ等が、ターゲット材料プレートとバッキングプレー
トとの間の機械的接合材料として用いられてきた。錫−
銀はんだはインジウムベースのはんだに比べて、高温で
非常に高い剪断強度及び引っ張り強度を有しているが、
製造工程に対する内在的な制限も有している。特に、錫
−銀はんだは、さほど濡れ性が高くなく、即ち、はんだ
で接合される露出面領域全部には流れていかないのでこ
れらに機械的に接着せず、また、ターゲット材料プレー
トとバッキングプレートとの膨張の不整合によって発生
する剪断力は、インジウムはんだの場合と同様、大きな
塑性変形があってもこれに適合できない。従って、はん
だ接合部には非常に大きな応力が発生し、これら2つの
プレートの間の接着している部分が非常に小さくなり、
即ちはんだ接合部のボイドが多くなる。はんだ機械接合
部の領域にボイドが多くなれば、接合部はターゲット材
料プレートをバッキングプレートに保持できなくなるた
め、ターゲット材料プレートはバッキングプレートから
剥がれ、チャンバ内に落ちてしまう。
【0008】バッキングプレートをターゲット材料プレ
ートに取り付けるために、接着剤が使われてきた。しか
し、ターゲット組立体を集積回路の製造に用いる場合ほ
とんどの接着剤が使用できないことがしばしばであり、
その理由は、接着剤は真空に曝露されたときに、アウト
ガスにより揮発性の成分及び鎖状分子を放出するからで
ある。このようにアウトガスによって放出された物質
は、集積回路デバイスの製造に用いられる堆積層を汚染
してしまう。従って、接着剤で接着したターゲット組立
体は主に、建造物のガラスへの膜層の形成等の集積回路
デバイス以外の製造で用いられる。
【0009】ターゲット材料プレートをバッキングプレ
ートへ接合させるための接着剤及びはんだに代るものの
1つとして、拡散接着(ディフュージョンボンディン
グ)がある。拡散接着では、類似の材料のワークピース
間又は非類似の材料のワークピース間を接合して、複合
構造体、例えば部分的に高い強度の特性を有し別の部分
では高い耐摩耗性の特性を有しているような複合体を与
える。拡散接着は、航空産業においては、航空機の翼の
複合構造部材やその他のエアフレーム部材の形成に何十
年来と用いられてきている。はんだやその他の機械接合
手段と異なり、拡散接着には、相互に接着される材料の
実際の原子拡散が含まれる。
【0010】米国特許第5,230,459号には、バイ
メタルのスパッタターゲットが開示されており、そこで
は、1つの材料から成るターゲット材料プレートが別の
材料から成るバッキングプレートに拡散接着される。こ
こでのターゲット組立体には、1つの材料のバッキング
プレートと、スパッタ材料のターゲット材料プレートと
を有している。ターゲット材料プレートの接合面には複
数の突起が与えられており、ターゲット材料プレートが
力を受けバッキングプレートと密着すれば、この突起が
バッキングプレートの隣接面に突き刺ささる。バッキン
グプレートの表面を突起の係合によって荒れさせるため
にこの突起は必要であり、何故なら、バッキングプレー
トとターゲット材料プレートとの間が密着するために
は、バッキングプレートの表面に形成されている酸化物
層が荒れることが必要だからである。この2つのプレー
トの材料の間の密着がなければ、原子拡散即ち接着は2
つのプレートの間に生じず、拡散接着は形成されないだ
ろう。従って、この接合方法には、非常に大きな力と、
バッキングプレート及びターゲット材料プレートの非常
に大きな単位負荷とが、突起を酸化物層に強制するため
には必要である。
【0011】スパッタリングを始めとする、基板上に膜
層を形成する従来からの方法は、フラットパネルディス
プレイを作るために用いられる方法に取入れられてき
た。今日、ガラス基板、典型的には、400mm以上5
00mmまで程度のサイズを有するガラス基板から、1
1.25インチ(286mm)のダイアゴナルフラット
パネルディスプレイ4枚が作られる。上述のサイズのガ
ラス基板に対して、従来からの堆積とエッチングのサイ
クルを施して、基板上に4つのディスプレイ回路デバイ
スを形成する。基板のサイズの制約から、1度に数枚の
フラットパネルディスプレイしか製造できない。ガラス
基板の連続加工は、時間を消費するが、従来のデバイス
製造装置のサイズでは必要であり、何故ならスパッタリ
ングターゲットは被スパッタコーティング表面積よりも
大きな面積を通常有しているからである。例えば、1枚
の基板上に4つの11.25インチのダイアゴナルフラ
ットパネルディスプレイを同時に加工するためのサイズ
が基板に与えられている場合、ターゲットのスパッタリ
ング表面積はおよそ500mmx600mm以上が必要
である。同様に、1枚の基板上に9つの11.25イン
チのダイアゴナルフラットパネルディスプレイを加工す
るためのサイズが基板に与えられている場合、ターゲッ
トはおよそ700mmx870mmが必要である。
【0012】フラットパネルディスプレイのための70
0mmx870mm程度のターゲット組立体の対して
は、はんだや接着剤による接合システムは許容されな
い。接着剤接合システムは、接着剤がスパッタリングチ
ャンバ内に物質を放出しこれがスパッタしてできた膜を
汚染するため、許容されない。また、はんだは、a)プ
レートが大きくなれば、ターゲット材料プレートとバッ
キングプレートとの間の膨張の不整合によって更に大き
な反りを受ける結果、はんだ接合が耐え得る剪断応力よ
りも大きな応力が発生すること、並びに、b)プレート
が大きくなれば、ハンドリングが困難になり、また、は
んだ接合部にボイドが多く発生する可能性が高く成る結
果、降伏が始まるサイトの数が多くなること、により、
許容されない。プレートの反りが大きくなり、これに応
じて剪断応力が大きくなれば、インジウムはんだが破壊
する可能性が非常に高く、チャンバ内でターゲット材料
プレートがバッキングプレートから剥がれることになっ
てしまう。銀ベースのはんだも許容されるものではな
く、その理由は、ターゲットのサイズが実質的に大きく
なることにより、この材料に関する濡れ性の問題が更に
悪くなるからである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】スパッタリングターゲ
ットの直径が250mm程度の場合のターゲット組立体
の形成には、米国特許第5,230,459号に開示され
る拡散接着の加工工程を用いることができるだろう。タ
ーゲットの直径が大きくなれば、接合されるべきバッキ
ングプレートとターゲットプレートとの面積が、ターゲ
ットの直径の増加の自乗で増加する。突起をバッキング
プレートの隣接面に押し付けるために要する力は、ほと
んどの接着プロセスにおけるキャパシティーを越えてし
まう場合があるだろう。ターゲット組立体を用いて半導
体基板上、典型的には直径200mm未満の半導体基板
上に膜層を形成する場合、突起をバッキングプレートに
強制するに要する力の程度は、真空炉内で標準的なプレ
ス機を用いて得られるだろう。しかし、フラットパネル
ディスプレイの基板等、もっと大きな基板に対してター
ゲットを用いようとする場合は、より大きなターゲット
材料プレートとバッキングプレートとを接着させるため
に要する力は、既存のプレス機のキャパシティーを越え
るだろう。従って、このような拡散接着の方法では、タ
ーゲットが大きい場合に対して実用的ではない。
【0014】従って、このような接着の方法の適用は、
接合されるべき材料が実質的に軟らかいかあるいは脆い
場合に制限を受けるが、その理由は、部材の接着に必要
な力は、部材の永久変形や材料の部分破壊を生じさせる
に充分高いからである。更に、部材の接着に要する温度
は500℃程度であり、材料がこの温度にある時間と組
合わせることにより、材料の金属学的な特性を悪い方へ
と変化させ、例えば、材料が相変化してしまったり、あ
るいは粒子の成長が過剰になる。
【0015】従って、従来技術においては、ターゲット
組立体の部材間に強力で高温で使用可能な接着を与えつ
つ接着材料を損ねる影響を最小限にするような、スパッ
タリングターゲット組立体を製造するための装置及び方
法を提供する要求がある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、大型の平坦な
ワークピースや、面外部分で接着されない部分を有する
ワークピースの実質的に平坦な部分等のワークピースの
拡散接着のための方法及び装置を提供する。この接着に
より、効率が高まりまたコストの低減になる。本発明の
第1の具体例では、イオン−衝突エッチングで基板をク
リーニングし、好ましくはワークピースの1つの上にス
パッタリングにより中間層を形成する。イオン衝突クリ
ーニング及びスパッタリングの双方ともに、酸素の存在
しない環境又は酸素がほとんど存在しない環境で行われ
るため、ワークピースの何れに対しても酸化物層の発生
が防止されあるいは実質的に制限される。その後、ワー
クピースを酸素除外条件下で接着プレスへと移送し、そ
こでワークピースの接着面同士が圧力及び温度条件下で
接触し、2つのワークピースの間で拡散接着を形成す
る。
【0017】本発明の第2の具体例では、接着プレスの
工程で熱膨張係数の異なる部材を用いて、拡散接着のた
めの力、即ち拡散接着のために必要な単位力(圧力)を
ワークピース同士の隣接領域に供給する。更に、このプ
レスの工程では、必要に応じて、拡散接着の操作中にワ
ークピースを変形しこの接着してできた部材が冷えたと
きに所望の形状及び平面性に復元するように、負荷の異
なる部材を有している。
【0018】本発明の第3の具体例では、接着される構
造部材の1つは、真空エンクロージャー内のスパッタリ
ングターゲットとして設計され、第2の構造部材が真空
エンクロージャーの中に搬入される。この2つの部材が
スパッタリングクリーニングされた後、第1の構造部材
がスパッタされ、第1の部材からスパッタされた材料の
層が第2の部材上に堆積する。スパッタが完了した後、
2つのワークピースを加圧下で合せて接合し、一体構造
の部材ないしモノリシックな部材とする。そして、この
モノリシックなワークピースを取り出し、新しいワーク
ピースのペアを処理のためチャンバ内に搬入する。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明では、拡散接着により別々
のワークピースからスパッタリングターゲット等の構造
体を作製するための、拡散接着の装置及び方法につい
て、複数の具体例を提示する。本発明の具体例では、図
1に示されるスパッタリングターゲット組立体1を始め
として平坦な構造体に関して主に例示し説明していく
が、本発明の装置及び方法は、平坦でない部材を接合す
るために用いてもよい。更に、本発明は、様々な産業に
おいて用いられているワークピースの拡散接着に有用な
方法及び装置を提供するものであり、半導体ウエハ処理
分野やフラットパネルディスプレイ分野やスパッタリン
グターゲット分野に限定されるものではない。
【0020】(模範的な構造体、2ピースターゲット組
立体)図1には、本発明の装置及び方法を用いて作るこ
とができる模範的なターゲット組立体1が、部分的に切
断された上面図で表されている。ターゲット組立体1
は、ターゲット材料プレート14に接着されているバッ
キングプレート12を有している。ターゲット材料プレ
ート14とバッキングプレート12との間に、中間層6
が与えられている。バッキングプレート12の外縁7
は、ターゲット材料プレート14の外縁9から外側に向
かって伸び、スパッタリングチャンバ内部でターゲット
組立体1の装着のための環状の装着フランジ11を形成
する。スパッタリングターゲット組立体1は、半導体ウ
エハやフラットパネルディスプレイ基板の膜層の堆積に
用いることができ、その場合、装着フランジ11は、チ
ャンバ内でターゲット組立体1を装着し懸下するために
用いられる。更に、複数の冷却チャンネルを内部に有す
る冷却プレート(図示されず)が、バッキングプレート
12の裏面に配置されてもよい。この冷却プレートは、
はんだや接着剤、ねじ留め等の物理的手段、あるいはこ
こに記載される拡散接着の技術で、バッキングプレート
12の裏面に取り付けることができる。バッキングプレ
ート12と冷却プレートとの間の接合部はチャンバの環
境に露出されていないため、接着剤を用いることができ
る。冷却水やクーラントを冷却プレートの流すことによ
り、ターゲット組立体1の温度を制御することができ
る。
【0021】(プロセスのシーケンス及び装置:概説)
概説的には、本発明の接着プロセスは、接着しようとす
るワークピースのそれぞれの接着面をクリーニングする
ステップと、ワークピースの少なくとも1つのクリーニ
ング済みの面に、選択した材料の中間層を形成するステ
ップと、その後、2つのワークピースを係る接着面で接
着するステップとを有している。図2は、本発明の1つ
の具体例を表すものであり、ここでは、クリーニングの
ステップと、ワークピース上に中間層を形成するステッ
プと、ワークピース同士を接着するステップとの、それ
ぞれを行うための、複数のワークステーション又はチャ
ンバを有する真空ハンドリングツール10が与えられ
る。特に、図2に示される構成はターゲット材料14を
移送するための移送ワークステーション400と、ター
ゲット材料14をクリーニングするためのクリーニング
ワークステーション100と、ターゲット材料上に中間
層を形成するための堆積ワークステーション150と、
バッキングプレート12にターゲット材料14を接着す
るための接着チャンバワークステーション200との、
一連のワークステーションを反映した構成になってい
る。バッキングプレート12は、移送チャンバ402を
介してシステム内に進入し、続いて、接着チャンバワー
クステーション200に進入する前に、クリーニングワ
ークステーション102でクリーニングを受ける。前述
のプロセスステップは、真空中あるいは、減圧環境中又
は酸化性のない環境中で行われることが好ましく、ま
た、これらプロセスステップ中あるいはこれらプロセス
ステップ群を与えるように構成されたプロセス装置間を
往復する際に、ワークピースが真空又は減圧下に維持さ
れることが好ましい。本発明の好ましい具体例では、バ
ッキングプレート12及びターゲット材料プレート14
は、真空ハンドリングツール10内で接合されるワーク
ピースである。真空ハンドリングツール10は、複数の
専用のワークステーション又はチャンバを有しており、
ここで、バッキングプレート12及びターゲット材料プ
レート14に対して接着のための処理のための個々のプ
ロセスが行われ、また、バッキングプレート12とター
ゲット材料プレート14とを加熱加圧下で接合し拡散接
着して、ターゲット組立体1を形成する接着チャンバ2
00を有している。
【0022】真空ハンドリングツール10に関してここ
に記載する具体例では、ただ2つの部材だけ、即ちバッ
キングプレート12とターゲット材料プレート14と
が、クラスターツール10内で接合される。しかし、以
下に説明するように、真空ハンドリングツール10を変
形して、例えば、バッキングプレート12とターゲット
材料プレート14と冷却プレート(図示せず)のような
3つ以上のワークピースを処理しこれらを貼り合せても
よい。
【0023】バッキングプレート12とターゲット材料
プレート14とのように2つのワークピースを接合する
ためには、真空ハンドリングツール10は、2つのクリ
ーニングチャンバ100、102と、1つの中間層堆積
チャンバ150と、1つの接着チャンバ200とを備え
ていればよく、これら全ては、基板移送システムにリン
クしている。ワークピースの接着にあたり、バッキング
プレート12がロードロックチャンバ402を介して移
送されるが、このロードロックチャンバ402は両端、
即ちロードロックチャンバの入口とクリーニングとの境
界とに、真空スリット弁を有している。次いで、ターゲ
ット材料プレート14が第2のロードロックチャンバ4
00を介して別のクリーニングチャンバ100に移送さ
れる。バッキングプレート12及びターゲット材料プレ
ート14は共に酸化性のない環境中でスパッタクリーニ
ングされ、接着のための酸素を有しない表面が与えられ
る。そして、ターゲット材料プレート14は基板移送シ
ステム300によって、中間層堆積チャンバ150へ、
好ましくはスパッタチャンバへと移動し、このチャンバ
内でターゲット15のスパッタリングにより、(図8)
約1.0μm厚の中間層6がターゲットプレート14の
クリーニング済み表面に堆積する。その後、バッキング
プレート12及びターゲット材料プレート14は基板移
送システムにより接着チャンバ200へ移送され、そこ
でこれらが加熱加圧下で接合され、バッキングプレート
12のクリーニング済み表面がターゲット材料プレート
14の中間層コーティング面と接合して一体のターゲッ
ト組立体を形成し、これはその後使用に供するために接
着チャンバから取り出される。
【0024】(ワークピース移送組立体:概説)真空ハ
ンドリングツール10には、バッキングプレート12や
ターゲット材料プレート14等のワークピースを真空ハ
ンドリングツール10内のチャンバ群の中へ移動させる
ための、ワークピース移送組立体が具備される。図2を
概説的に参照すれば、真空ハンドリングツール10のチ
ャンバ群は、接着チャンバ200へと通じる2つの交差
する通路に沿って与えられており、ターゲット材料プレ
ート14とバッキングプレート12が、接着のための処
理を施すため、それぞれの専用の複数のプロセスチャン
バを通過する。バッキングプレート12とターゲット材
料プレート14とを交差通路を通って移動させるために
ワークピース移送組立体が具備され、ロードロックチャ
ンバとプロセスチャンバのそれぞれに配置されたローラ
ー302の複数のセットを有し(図3、4、8に最も良
く表されている)、また、ロードロックチャンバとプロ
セスチャンバのそれぞれに対してこの両サイドに1対の
磁石303を有している。ローラーのセットは、2つの
ロードロックチャンバ400及び402、2つのクリー
ニングチャンバ100及び102、中間層堆積チャンバ
150、並びに、接着チャンバ200の、それぞれの両
サイドに具備されている。磁石303によってバッキン
グプレート12とターゲット材料プレート14とを磁気
的に合せるため、これらが真空ハンドリングツール10
内に移送される前に、磁力クリップ又は類似の用具がバ
ッキングプレート12とターゲット材料プレート14の
両側に取り付けられる。
【0025】バッキングプレート12及びターゲット材
料プレート14を前述のチャンバ間で移動させるため、
ワークピース移送通路を選択的に開閉する、隣接チャン
バ間の絶縁スリット弁が開き、チャンバの外の磁石30
3が、並んだチャンバに沿ってまっすぐ移動して、ロー
ラー302の上をロードロックチャンバから処理チャン
バまで、バッキングプレート12とターゲット材料プレ
ート14を引っ張って移動させる。バッキングプレート
12又はターゲット材料プレート14が、並んだチャン
バのうち次のチャンバ内の適所に至ったときには、バッ
キングプレート12又はターゲット材料プレート14を
これ以上移動させないように、磁石303の運動は停止
する。バッキングプレート12やターゲット材料プレー
ト14を正しい位置に置くように磁石303を移動させ
るためには、チャンバの両側で磁石303が線方向の位
置を変える目的で、磁石303は、親ねじを受けるナッ
トのような構成を有していてもよく、あるいは、その他
の線方向位置決め手段を有していてもよい。
【0026】(ロードロックチャンバの構成)真空ハン
ドリングツール10の各チャンバはチャンバの外部にあ
る環境からの絶縁を維持して、チャンバ内を処理のため
の適正な真空圧力に維持するために必要なポンプ排気を
低減することが好ましい。従って、真空ハンドリングツ
ールの各チャンバは、個々に入口と出口に遮断弁を有し
ていることが好ましい。従って、ロードロックチャンバ
400又は402のいずれには、いずれの端部の真空ス
リット弁と、真空ポンプが具備される。
【0027】図3を参照して、ロードロックチャンバ4
00の構造を説明する。尚、ロードロックチャンバ40
2の好ましい構成は、ロードロックチャンバ400のそ
れと同じである。ロードロックチャンバ400は、クラ
イオジェニックポンプやターボポンプ等の真空ポンプ4
04への通気口を有しており、チャンバ400、402
を10-4〜10-8トールのオーダーの圧力に減圧するこ
とが可能である。バッキングプレート12又はターゲッ
ト材料プレート14が対応するロードロックチャンバ4
00、402内に移送される前にこの真空度に真空チャ
ンバ400をポンプ排気するような構成を、真空ポンプ
は有している。真空ハンドリングツール10のサイクル
回数を高めるためには、複数のワークピース即ち複数の
ターゲット材料プレート14及びバッキングプレート1
2を保持しているワークピースカセット(図示せず)か
ら、真空環境下でバッキングプレート12をロードロッ
クチャンバ400へと移送することが好ましい。この場
合、ロードロックチャンバ400及び402をポンプ排
気して前述の真空度まで減圧する操作を、ターゲット材
料プレート14やバッキングプレート12を対応するロ
ードロックチャンバ400及び402に移送する度に行
う必要がない。フラットパネルの処理のための真空ハン
ドリングツールにおいて周知のロボットパドルによっ
て、システムとカセットとの間でワークピースを移送し
てもよい。
【0028】(スパッタクリーニングチャンバ)以下、
図4及び図5を参照して、ターゲット材料プレートクリ
ーニングチャンバ100とバッキングプレートクリーニ
ングチャンバ102のそれぞれについて詳細な構成を説
明する。真空ハンドリングツール10は、ターゲット材
料プレート14の上面と、バッキングプレート12の下
面を、それぞれ接合のために、処理するような構成であ
ることが好ましい。このことにより、クリーニングチャ
ンバ102内でバッキングプレート12を懸下して、バ
ッキングプレート12の下面をクリーニングすることが
必要となる。ここに記した以外の点で、図2に示される
ターゲット材料プレートクリーニングチャンバ100の
動作及び構成は、バッキングプレートクリーニングチャ
ンバ102のそれと同じである。バッキングプレートク
リーニングチャンバ102とターゲット材料プレートク
リーニングチャンバ100との一番の相違点は、クリー
ニングの作用であるイオンの衝突が、バッキングプレー
トクリーニングチャンバ102ではバッキングプレート
の下側に維持されるのに対し、ターゲット材料プレート
クリーニングチャンバ100ではこのクリーニングの作
用がターゲット材料プレート14の上側に維持される点
である。このように、ターゲット材料プレート14は、
ターゲット材料プレートクリーニングチャンバ100内
で上面20(図1)がクリーニングを受け、バッキング
プレートクリーニングチャンバ102では、バッキング
プレート12の下面22(図1)がクリーニングを受け
る。従って、最終的にバッキングプレート12及びター
ゲット材料プレート14が接着チャンバ200内で接合
するときは、接着チャンバ200内に配置される前にタ
ーゲット材料プレート14又はバッキングプレート12
の一方を裏返す必要なく、これらのクリーニング済みの
面が互いに接合される。
【0029】バッキングプレートクリーニングチャンバ
102は、ベース112から下向きに伸びるベルハウジ
ング110(図5)と、チャンバ102の各サイドから
選択的に伸びることができるローラー支持部材312
と、ローラー302とチャンバカバー108の間に配置
されるカソード106と、ガス流入口116(図5にの
み図示)と、ガス排気口118(図5にのみ図示)とを
有している。更に、チャンバ102は、チャンバ流入口
と流出口とに遮断弁を有しており、これらは、バッキン
グプレート12がチャンバ102を出入りするとき以外
は閉の位置に保たれる。
【0030】バッキングプレート12を処理のためにク
リーニングチャンバ102内へと移動させるため、バッ
キングプレート12はまず、ロードロックチャンバ40
2内へと移送され、前述の対向するローラー302のセ
ットの上に置かれる。ロードロックチャンバ402とク
リーニングチャンバ102の間の遮断弁が開き、磁石3
03が移動してローラー302上でバッキングプレート
12を転がし、クリーニングチャンバ102内へと移動
させる。
【0031】バッキングプレート12がエッチングチャ
ンバ102内に配置されれば、ローラー302がバッキ
ングプレート12の下の位置の他の位置に移動して、バ
ッキングプレート12の下面の幅全部がスパッタクリー
ニングされるようにする必要がある。しかし、ローラー
302は、チャンバ102内に転がって移動する際にバ
ッキングプレート12を支持しており、従って、バッキ
ングプレート12をチャンバ102内で支持するための
2次的な手段を具備する必要がある。この支持の状態を
与えるためには、バッキングプレートクリーニングチャ
ンバ102は、複数のバッキングプレート昇降装置12
2a〜d(図5にはこのうち2つが図示され、図2には
4つ全部が図示される)と、複数のバッキングプレート
懸下手段124a〜d(図2には4つのうち一部が示さ
れる)と、バッキングプレートクリーニングチャンバ1
02の側壁を介してローラー302に接続される複数の
ローラー格納部材126a〜d(図2には4つのうち一
部が示される)とを有している。バッキングプレートク
リーニングチャンバ102の両側には、ポケット123
が具備されており、以下に更に説明するように、クリー
ニング操作中に格納手段126a〜dによってこの中に
ローラー302が格納されてもよい。
【0032】図5、6、7に最も良く表されているよう
に、バッキングプレートクリーニングチャンバ102内
でのバッキングプレート12の適正な位置決めのために
は、昇降装置122は、昇降アクチェーター128a〜
d(図5には、このうち2つが示される)と、チャンバ
102の内部で終端が昇降ブレード132a〜dである
昇降ロッド130a〜d(図5には、このうち2つが示
される)とを有している。磁石303によってバッキン
グプレート12がバッキングプレートクリーニングチャ
ンバ102内で適正な位置が与えられれば、昇降アクチ
ュエータ128が昇降ロッド130を図5に示す格納の
位置から下向きに、ブレード132がバッキングプレー
ト12の端部に隣接して配置され且つ図6に示すバッキ
ングプレート12の下面22の下に配置されるような位
置まで、移動させる。次いで、アクチュエーター128
(図6及び7では図示せず)が昇降ロッド130を、図
7に示すようにブレード132の少なくとも一部がバッ
キングプレート12の下になるような位置まで回し、次
いで、アクチュエーターは昇降ロッド130を、上向き
に上昇させてローラー302から離し、図5に示すよう
なバッキングプレート12の位置まで上昇させる。バッ
キングプレート12が昇降装置によってチャンバ102
内で懸下されれば、ローラー302はローラー格納部材
126によって、バッキングプレートスパッタクリーニ
ングチャンバ102の各側壁にあるポケット123内へ
と移動する。
【0033】バッキングプレート12の下側22の全面
のスパッタクリーニングを確保するため、バッキングプ
レート懸下部材124には、その両側でバッキングプレ
ート12を支持できるような構成及び位置が与えられる
ため、図5に示されるように、スパッタクリーニングの
操作中に昇降ブレード132がバッキングプレート12
の下側から取り出されることができる。好ましくは、懸
下部材124は、半円状の係合端134(図6及び7に
図示)を有する複数の懸下ブレード125を有し、ま
た、バッキングプレート12はその側部に複数の半円ス
ロット136(図6及び7に図示)を有している。バッ
キングプレート12がローラー302から持ち上げられ
カソード106に押し付けられたときは、懸下の部材1
25はバッキングプレートクリーニングチャンバ102
の側部から内向きに移動するため、この半円状端部13
4はバッキングプレート12の側部のスロット136の
中に受容される。ブレード125がバッキングプレート
クリーニングチャンバ102内でバッキングプレート1
2を支持しており、バッキングプレート12の下面22
全体がクリーニングのためにプラズマに曝露されるよ
う、昇降ブレード132はバッキングプレート12の下
側22から取り出されて格納される。
【0034】バッキングプレート12の下面22のクリ
ーニングのため、チャンバ102内にガスがガス流入口
116を介して流入し、チャンバ全圧が、チャンバ排気
口118の絞りによって、10-3〜10-4トールの範囲
の所望の圧力に維持される。電圧ソース、好ましくはR
F電源148が、カソード106に接続し、また、チャ
ンバ壁が接地される。カソード106の下面144は、
バッキングプレート12の面22とほぼ同じ大きさであ
ることが好ましい。カソード106に押し付けられてい
るバッキングプレート12に、RF電源からRF電力が
供給されれば、チャンバ102内のガスが励起されて、
エッチングないしクリーニングプラズマになる。このプ
ラズマがバッキングプレート12の下面22をクリーニ
ングする。
【0035】ターゲット材料プレートクリーニングチャ
ンバ100(図4)は全ての点においてバッキングプレ
ートクリーニングチャンバ102と以下の点を除いて同
じであり、その点とは、ターゲット材料プレートクリー
ニングチャンバ100では、ローラー302がチャンバ
内の位置に固定され即ちロールするがチャンバ壁内に格
納されず、その代わり、カソード106がターゲット材
料プレート14とは反対方向にリフトし、ターゲット材
料プレート14の上面20がスパッタクリーニングされ
ている間は、ターゲット材料プレート14はカソード1
06に支持されることである。
【0036】バッキングプレート12がバッキングプレ
ートクリーニングチャンバ102内を通る際の動作にお
いて、バッキングプレート12がローラー302に直接
乗っているとしてここまで説明してきたが、バッキング
プレート12の両側にレールやその他の設置部材を与え
ることも望ましいだろう。このレールはローラー302
の上に乗っており、チャンバ102においてクリーニン
グするバッキングプレート12の下側はローラーの上に
乗っておらず、バッキングプレート12の下面22がロ
ーラー302と接触することを防止する。また、このレ
ールは、磁石303と磁気結合していてもよく、また、
レールをターゲット材料プレート14と共に用いて、タ
ーゲット材料プレート14を磁石303と磁気結合させ
てもよい。
【0037】(中間層堆積チャンバ)本発明の真空ハン
ドリングツール10は、ターゲット材料プレート14上
に然るべき材料の中間層6を与えるための堆積チャンバ
150を1つ有していることが好ましい。例示の目的
で、プロセスを、ターゲット材料プレート14上への中
間層の形成に関して説明していくが、バッキングプレー
ト12が中間層6を受容してもよい。更に、所望であれ
ば、真空ハンドリングツール10は、もう一つ堆積チャ
ンバを具備して、ターゲット材料プレート14とバッキ
ングプレート12のそれぞれに対して中間層を形成して
もよい。3つ以上のワークピースを接合する場合には、
複数の中間層堆積チャンバを特別に誂え、複数のワーク
ピース上に、あるいは各ワークピースの複数の側に中間
層を与えてもよい。
【0038】中間層堆積チャンバ150が図8にその断
面で示され、これは好ましくは、スパッタ堆積チャンバ
として構成され、即ち、このチャンバ内部に保持された
ターゲット15から物質がスパッタして、ターゲット材
料プレート14の上面20に堆積する。フラットガラス
パネルにスパッタ堆積するための類似のチャンバが、前
出のDemaray らの特許に開示されている。チャンバ15
0には、(図2に図示されるように)クリーニングチャ
ンバ遮断弁を介してクリーニングチャンバ100へとリ
ンクする中間層堆積チャンバ流入口154と、(図2に
図示されるように)中間層堆積チャンバ150と接着チ
ャンバ200の間の遮断弁にリンクする中間層堆積チャ
ンバ排気口156とを有している。ターゲット15は中
間層堆積チャンバ150のカバー152によって包囲さ
れ、ワークピース移送部材、好ましくはローラー302
と磁石303の対向するセットであるワークピース移送
部材が用いられて、接着チャンバ200へターゲット材
料プレート14を移動させる。クリーニングチャンバ1
00と中間層堆積チャンバ150とは同じ圧力に維持さ
れる好ましくはとが好ましく、その場合、遮断弁は主
に、真空ハンドリングツール10の個々のチャンバでタ
ーゲット材料プレート14が処理されている間の、チャ
ンバ同士の間の汚染防止の役割を果たす。堆積チャンバ
には高真空ポンプ(図示せず)が接続し、堆積チャンバ
150を真空度の高い圧力に維持する。
【0039】ターゲット材料プレート14上に中間層を
形成するため、中間層堆積チャンバ150は先ず、真空
度の高い圧力、好ましくは10-8〜10-9トールの間の
圧力にポンプ排気され、非反応ガス種、好ましくはアル
ゴンが中間層堆積チャンバ150内へと供給され、チャ
ンバ圧力がおよそ10-3〜10-4まで上昇する。ターゲ
ット15が負のDC電圧に維持され、他方、チャンバ壁
が接地されることにより、アルゴンが活性化してプラズ
マを形成する。このプラズマのアルゴンイオンはターゲ
ット15に衝突し、アルゴンがターゲット15を叩い
て、ターゲット材料15の原子あるいはそれよりも大き
な粒子をスパッタ放出する。ターゲット15はマグネト
ロン162と共に構成されてマグネトロンスパッタリン
グ装置を構成することが好ましい。ワークピースがター
ゲット材料プレート14等の大型の方形部材である場合
は、マグネトロン162はターゲット15の裏側全体を
掃くように一次元に移動し、ターゲット15の実質的全
面の上にマニホールド具体例ねと論162のプラズマイ
オン密度上昇効果を分散させることが好ましい。
【0040】ターゲット材料プレート14上に中間層6
を形成した後は、バッキングプレート12及びターゲッ
ト材料プレート14を形成してもよい。しかし、接合し
ようとする材料は酸化を非常に受け易いため、中間層堆
積チャンバ150又は接着チャンバ200の中の酸素
が、新たな中間層6の上や新たにクリーニングしたバッ
キングプレート12の下面に容易に酸化物の層を形成す
るだろう。このような酸化物層を除去するためには、C
O等の酸素捕捉ガス(oxygen-getter gas )を接着チャン
バ200内に供給して清浄なバッキングプレート12や
中間層6の面に酸素捕捉環境を作り出す。チャンバ内に
充分なCOを供給して、チャンバ内のCO:CO2 の比
が108〜109とすることが好ましい。このような条件
では、フリーのCOが充分高い速度でチャンバ内のフリ
ー酸素を捕捉し、バッキングプレート12やターゲット
材料プレート14の中間層6から酸化物層を除去するだ
ろう。COは基板の酸素と結合しあるいはこれをはぎ取
ってCO2 を形成し、これはその後、接着チャンバ20
0につながっている真空ポンプ(図示せず)により排出
される。
【0041】(接着チャンバ)ターゲット材料プレート
14上に中間層6を形成した後、バッキングプレート1
2及びターゲット材料プレート14は、接着のため、ロ
ーラーにより接着チャンバ200内へと移動する。図9
に示されるように、接着チャンバ200は、好ましく
は、ベース201と、自身を貫通する少なくとも2つの
流入スリット弁203a、203b(図示せず)及び排
気スリット弁205を有する外壁208と、リブにより
剛性のあるカバー207とを有している。真空エンクロ
ージャーが、チャンバ200内部で選択的な位置を取り
得る第1のプラーテンと、第1のプラーテンの上方に配
置されチャンバ200のカバーに固定される第2のプラ
ーテンとを包囲している。また、バッキングプレートマ
ニピュレーター206とプラーテン移送組立体210と
が具備される。
【0042】バッキングプレートマニピュレーター20
6を具備することにより、バッキングプレート12を接
着チャンバ200内の上昇位置に支持し、バッキングプ
レート12が接着チャンバ20内に移送した後のターゲ
ット材料プレート14が、バッキングプレート12の下
に配置されるようになる。バッキングプレートマニピュ
レーター206は、チャンバ200のリブ剛性カバー2
07の外面から外向きに選択的に伸びる、複数の一次元
可動支持部材212a〜dを有していることが好まし
い。支持部材212のそれぞれは、チャンバカバー20
7を通って伸びるステム214を有している。ステム2
14の内側の端部は、フック部分216で終わってい
る。それぞれの対応するステム214の一部の周囲にベ
ローズ218が伸び、チャンバカバーから伸びて、ステ
ム214がチャンバカバー207の中を伸びている位置
で漏出が生じることを防止し、また、図示しないが、ベ
ローズ218の中を伸びる各ステム214の上側部分に
モーターが接続されている。
【0043】バッキングプレート12が接着チャンバ内
の第1のプラーテン上に置かれたとき、マニピュレータ
ー206のステム214は回転してバッキングプレート
12の下にフック部分216を配置させる。モーターが
つながり、バッキングプレート12をチャンバ200内
で上向きに上昇させ、次いで、ターゲット材料プレート
14をローラー302上で接着チャンバ200内へと転
がすことにより、ターゲット材料プレート14を第1の
プラーテン202上へと配置させ、ここで、ターゲット
材料プレート14の上面20はバッキングプレート12
の下面と対面することになる。ターゲット材料プレート
14はバッキングプレート12の下に調心され、ステム
214が下向きに駆動してバッキングプレート12をロ
ーラー302上で支持されているターゲット材料プレー
ト14まで下ろし、その後、ステム214が回り、接着
チャンバ200内でこれら2つのワークピースの自由な
運動を障害しているフック216を、これから解放す
る。
【0044】バッキングプレート12及びターゲット材
料プレート14が接着チャンバ200内で適正な位置が
与えられた後、下側のプラーテンはプラーテン移送組立
体210によりチャンバ200内で上向きに移動して、
ターゲット材料プレート14をローラー302から離
し、バッキングプレート12とターゲット材料プレート
14を一緒にして上側プラーテンに対して押し付ける。
好ましい具体例では、移送組立体210は、複数のラム
部材230を有している。図0及び10を参照すれば、
ラム部材230は、チャンバ200のベース内のアパー
チャー238の外向きに伸びカム242に受容される
(図10に最も良く表される)、内部加熱ロッド236
を有している。更に、ベアリング板240が、ロッド2
36の上端とカム242との中間で、ロッド236から
円周外向きに伸びている。ベローズ244が、チャンバ
200のベースの下側からベアリング板240まで伸び
て、アパーチャー238それぞれをシールし、また、ば
ね241がチャンバ200のベースの下側からベアリン
グ板240まで伸びて、ロッド236にチャンバ200
の外向きのバイアスをかける。
【0045】ラム部材230はそれぞれ、チャンバ20
0の外部に配置されたハウジング260を有し、その中
で、1対の対向する調心されたスピンドル262及び2
64(図10にのみ図示)が導かれる。スピンドル26
2、264のそれぞれは、スピンドル262、264の
内端の間に伸びるカム242(図10に一部が透視法で
図示される)のところで終了している。カム242は、
ソリッドな(中空でない)円柱部材であることが好まし
い。チャンバ200から伸びるロッド236の端部は、
カム242の外側円柱面に直接接して乗っており、ま
た、ロッド236は、ばね241によってハウジング2
60の内向きにばねのバイアスがかかり、その端部がチ
ャンバ200内でカム242と接するまで伸びている。
スピンドル262及び264は協同して、カム242の
中心軸からオフセットする位置に、カム242を配置さ
せる。従って、スピンドル262及び264が回転すれ
ば、カム242の表面がロッド236の端部と係合する
位置が、チャンバ200のベースに対して変化するた
め、ロッド236は、チャンバ200の内向き及び外向
きへの運動が可能となる。
【0046】中間層6と、ターゲット材料プレート14
の上面20と、バッキングプレート12の下面22との
間を拡散接着するために必要な条件を与えるためには、
中間層6と、ターゲット材料プレート14の上面20
と、バッキングプレート12の下面22とは、加熱加圧
下で押し合わされなければならない。所望の接着温度を
与えるためには、プラーテン202、204のそれぞれ
が加熱され、好ましくはプラーテン202、204のそ
れぞれの中に配置された電気抵抗線により加熱されて、
バッキングプレート12及びターゲット材料プレート1
4が接着チャンバ200に受容された後も速く接着温度
に達することができる。接着のための所望の負荷を与え
るために、ラム部材230のロッド236は、まずバッ
キングプレート12の下面22に対し、ターゲット材料
プレート14の中間層6コーティングの上面22に接す
るような位置を与え、次いで、バッキングプレート12
とターゲット材料プレート14の隣接する面に負荷をか
ける。
【0047】本発明の好ましい具体例では、拡散接着の
ための負荷力は、抵抗加熱されたプラーテン202及び
204の熱膨張により与えられ、また、ロッド236を
内部の抵抗線ヒーターで加熱してロッドにも熱膨張をさ
せることによっても与えられる。ロッド236はカムと
プラーテン202、204の表面との間の線膨張に対し
て固定されているため、ヒーターにより温度が上昇すれ
ば、ロッド236には、プラーテン202、204に対
して圧縮負荷がかかることになる。その結果、バッキン
グプレート12及びターゲット材料プレート14には共
に、プラーテン202、204内及びロッド236の中
のヒーターにより作り出される高温下で、ターゲット材
料プレート14及びバッキングプレート12を一緒にし
て拡散接着するに充分な両の負荷が与えられる。バッキ
ングプレート12の下面22及びターゲット材料プレー
ト14の中間層6コーティング上面20とに発生する負
荷が均一であることを確保するため、ラム部材230を
更に与えて、下側プラーテン202の下側に更に負荷を
発生してもよい。また、ラム部材230は、上側プラー
テン204の上面に更に負荷を与えてもよい。
【0048】バッキングプレート12及びターゲット材
料プレート14のそれぞれは、同じ材料を備えていても
よくあるいは異なる材料を備えていてもよく、また、こ
の材料には、ベース材料及び合金、もろい材料が含ま
れ、あるいは、所望であればこれらはバイメタル部材で
あってもよい。例えば、ターゲット組立体1を用いてフ
ラットパネル基板にタンタルを堆積する場合、バッキン
グプレート12は好ましくはチタン又はチタン合金であ
り、ターゲット材料プレート14はタンタルである。こ
れらの材料は、ここに記載した方法及び装置で拡散接着
することにより、相互に接続される。好ましくは、ター
ゲット材料プレート14上に形成した中間層6の材料
は、バッキングプレート12を構成する材料又はその他
の拡散性の高いこれらの合金から構成され、あるいは、
中間層は、チタン製のバッキングプレート12が容易に
拡散するような、アルミニウム等の比較的軟らかな適合
性の高い材料で形成されていることが好ましい。それぞ
れの場合において、スパッタされた中間層6は金属学的
にターゲット材料プレート14に接着する。従って、中
間層6は、ターゲット材料プレート14の上面20の連
続した合金の延長部を形成する。更に、中間層6を用い
て、ターゲット材料プレート14の上面20上にもっと
均一な接着面を形成することもできる。典型的には、タ
ーゲット材料プレート14及びバッキングプレート12
の比較的平坦な接着面を与えるためには、2つのプレー
トはブランチャードグラインダー(blanchard grinder)
等のグラインダーにより、表面の谷からピークへの高さ
が約1.2ミクロンである約0.40ミクロン(16マ
イクロインチ)の表面仕上げまで研磨される。約1ミク
ロンの厚さの中間層を堆積することにより、研磨済みタ
ーゲット材料プレートの上面20のピーク間の谷は実質
的に充填されて、接着のためのターゲット材料プレート
14の上面が更に均一になる。
【0049】図11及び12を参照して本発明の接着チ
ャンバの代替可能な別の具体例が示されるが、そこで
は、クリーニングしターゲット材料プレート14をバッ
キングプレート12へ接合するプロセスは、ただ1つの
プロセスチャンバ600を要するだけであり、その中で
クリーニング、スパッタ堆積及び接着が行われる。単一
のプロセスチャンバ600は、概説的には、ベース60
2とカバー604とを備え、これらはシールフランジ接
合部606で接合されている。シールフランジ接合部6
06は、ベース602の上エッジから外向きに伸びる下
フランジ608と、カバー604の下エッジから外向き
に伸びる上フランジ610と、両方のフランジ608、
610に係合してフランジを接合係合状態で固定する複
数のクランプ部材614とを有している。ベース602
は更に、複数のラム部材230上のベースに可動な状態
で支持されるプラーテン620を備え(接着チャンバ2
00に関してここに前述した)、これは、図11に示す
ような格納ないし降下の位置と、図12に示すような伸
張ないし上昇の位置との間を往復運動するように駆動さ
れる。ラム部材230のそれぞれは、チャンバ600の
ベース602のアパーチャー238を外向きに伸びカム
242に接して受容される、内部が加熱されるロッド2
36を有している。
【0050】チャンバ600のカバー604は、前述の
フランジ接続部606に取り付けられ、更に上ラム部材
230’とマグネトロン構造体643とを有している。
上ラム部材230’は、内部にある加熱ロッド236
が、チャンバ600の内側に向かって配置される負荷プ
レート252で終了している点を除いて、ラム部材23
0と同じ構成を有している。
【0051】この本発明の別の具体例では、バッキング
プレート12をスパッタリングターゲットとして用い
て、ターゲット材料プレート14とバッキングプレート
12を拡散接着する前に、ターゲット材料プレート上に
新たなスパッタ材料層を形成する。チャンバ600内に
ターゲット組立体1を形成するため、ターゲット材料プ
レート14を、その接着面20を露出するようにプラー
テン620上に置く。適合性を有する電気絶縁性の下シ
ール644がチャンバ600の下フランジ608の上に
配置され、バッキングプレート12のフランジ22に
は、第1の適合性シール644から負荷を受けているた
め、バッキングプレート12のエッジはフランジ608
の外縁を越えて外側に伸びることはない。バッキングプ
レート12にエネルギーを与えるため、導体のストラッ
プ(図示せず)がバッキングプレート12の上側に固定
されるが、例えばこれは、ストラップの端部に端子を形
成しねじ留めでストラップをバッキングプレート12に
取り付けることによりなされる。そして、適合性を有す
る電気絶縁性の上シール646がバッキングプレート1
2の上エッジの上に配置され、次いでチャンバカバー6
04が第2の適合性シール646の上に配置される。
【0052】カバー604をチャンバ600の下フラン
ジ608に固定するため、下フランジ608と上フラン
ジ610はそれぞれ、半蟻継ぎ(semi-dovetail )形状の
断面を有している。クランプ614は自身に蟻継ぎ溝6
15を有しており、これによって、クランプ614は上
フランジと下フランジの上を滑ることができるようにな
り、フランジ608、610においてクランプによるシ
ールの作用を与えることができる。このクランピング
は、チャンバを真空圧力まで排気することができる程度
に充分気密であればよい。チャンバ600を排気したと
き、チャンバカバー及びベースにかかる真空圧力がフラ
ンジ608、610に更に作用して、シールの維持を確
保する。バッキングプレート12とフランジ608、6
10の端部との間のギャップに加えてシール644、6
46により、バッキングプレート12をチャンバ600
のベース602及びカバー604に対する電気的バイア
ス、即ちターゲット材料プレート14に対する電気的バ
イアスを与えることができるようになる。
【0053】バッキングプレート12を、チャンバ60
0の上端の上まで伸ばし且つベース602及びカバー6
04から絶縁するためには、バッキングプレート12を
スパッタリングターゲットとして用いて、ターゲット材
料プレート14上にバッキングプレート材料の中間層を
形成すればよい。バッキングプレート12及びターゲッ
ト材料プレート14のスパッタにあたっては、チャンバ
600のバッキングプレート12とベース602により
形成されている排気済みのチャンバ(真空ポンプは図示
せず)にガスを導入し、スパッタクリーニングチャンバ
100、102におけると同様にRF電源によってガス
を励起してプラズマを形成し、ターゲット材料プレート
14及びバッキングプレート12の双方の面をスパッタ
クリーニングするイオンを発生させる。次いで、スパッ
タクリーニングのステップ終了後、バッキングプレート
12に負のDC電圧を印加し、バッキングプレート12
をスパッタして、ターゲット材料プレート14の露出面
上にバッキングプレート材料の層あるいは中間層6を堆
積する。ターゲット材料プレート14の上面20上に中
間層を充分な厚さに堆積した後、DC電力を遮断し、ラ
ム部材230のカム242を駆動してプラーテン620
に上向きの力をかけ、新たな堆積物により高温になった
ままのターゲット材料プレート14の中間層コーティン
グ面を、スパッタの作用により高温であるバッキングプ
レート12のスパッタ面と接触させる。同時に、接着チ
ャンバ600のカバー604上のラム部材230’に、
カムによってチャンバ600の内に向かう力をかけて上
プラーテン252に力を作用し、接着した状態のターゲ
ット材料プレート14及びバッキングプレート12が過
剰にたわむことを防止する。次いで、ロッド236内の
ヒーターを作動し、ロッド236の熱膨張により引き起
こされるバッキングプレート12及びターゲット材料プ
レート14の熱負荷を発生させる。ターゲット材料プレ
ート14上への中間層6の新たな形成が、接着が行われ
るチャンバと同じチャンバ600で行われるため、酸素
排除環境下での中間層堆積工程の数秒間で行われ、バッ
キングプレート12とターゲット材料プレート14を比
較的低圧低温で接合することが可能となる。
【0054】図11及び図12には、本発明の更なる特
徴が示されており、ここでは、ラム部材230、23
0’を接着工程の加熱に対して用い、熱変形の性質が予
測できるターゲット組立体を与えてもよい。例えば、チ
タンのバッキングプレート12をタンタルのターゲット
材料プレート14に接着する場合、これら2つの材料の
熱膨張係数の差により、高い接着温度から室温まで冷却
したときにターゲット組立体1が反りを起こしてしま
う。この反りを低減するため、本発明では具体的には、
図12に示すように、高い接着温度においてターゲット
材料プレート14及びバッキングプレート12を冷却の
際の反りの方向とは反対の方向に変形させて、高い接着
温度から室温まで冷却したときにターゲット組立体1が
平坦な輪郭に戻れるようにした。ラム部材230、23
0’のロッド236が、高温下ではターゲット組立体1
の上側と下側で異なる負荷を与えてターゲット組立体1
にたわみないし反りを与え、室温では負荷の差をなくし
てたわみないし反りをなくすことにより、上述のことを
自動的に実現してもよい。この反りのないターゲット組
立体1を作るためには、冷却サイクル中にラムのロッド
236の負荷の差を用いることにより、アルミニウムの
軟らかい中間層6を塑性変形させればよく、このように
して熱的に安定なターゲット組立体1を作ることができ
る。
【0055】本発明の方法を用い、クリーニング、中間
層形成並びに接着の際にプレート12、14を真空に維
持することにより、従来技術における接着温度及び圧力
に比べて接着温度及び圧力を大きく低減することができ
る。例えば、本発明の方法を用いてアルミニウムの中間
層6を用い、タンタルターゲットプレート14をチタン
バッキングプレート12に接着する場合は、300℃及
び1.0MPa(145psi)の条件で、従来からの
はんだ接合部よりも非常に高い接合が実現される。この
大きな変化を与える本発明と従来技術との根本的な差
は、接合しようとするワークピースの接着面上から、酸
化物やその他の不要な表面物を排除して、2つのプレー
ト12、14の一方に比較的均一な厚さで比較的軟らか
い中間層を堆積することにある。従って、プレート1
2、14又はその他のワークピースの接着面が、従来技
術に比べて非常に低い圧力でも容易に密着えきるように
なる。
【0056】また、本発明は従来技術に比べて低いコス
トでスパッタリングターゲット1等の構造体を作製する
ことにも良く適している。第1に、ワークピースの合せ
面上に配置されるべきアルミニウム等の中間層材料の量
は、従来技術で必要とする量よりも著しく低減され、そ
の理由は、中間層の厚さの変動が最小限に抑えられるか
らである。更に、本発明のバッキングプレート12とタ
ーゲット材料プレート14の間の拡散接着は、従来技術
のはんだによる接着よりも強い引っ張り強度と剪断強度
を有している。加えて、このプロセスは、バッキングプ
レート12がターゲット材料プレート14よりも高い溶
融点を有している場合のターゲット組立体1のリサイク
ルを容易に行うことにも適している。ターゲット組立体
1やその他のワークピースのリサイクルを行うために
は、使用したターゲット組立体を炉の中に入れ、ターゲ
ット材料プレート14の残っている部分をターゲット組
立体から溶融して取り出し、バッキングプレート12を
残す。次いで、バッキングプレート12を化学的に洗浄
してから、再処理のためにクリーニングチャンバ100
内に搬入する。このように、ターゲット組立体1のバッ
キングプレート12の部分はリサイクル可能であり、新
たなターゲット組立体1の組み立てにはターゲット材料
プレート14だけを交換するだけでよい。また、ターゲ
ット材料プレート14を機械加工又は研磨してから、上
記の如くバッキングプレート12を再処理してもよい。
【0057】本発明の方法及び装置は、作製しようとす
るターゲット組立体1等の構造体の欠陥品の数を減らす
ことにも役立ち、また、接合しようとする材料のタイプ
や構成のフレキシビキティーを高くする。特に、ワーク
ピースを形成する材料間の熱膨張が実質的に異なってい
ることがあり、また、材料が熱膨張が著しく異なってい
る個別の部分を有していることもあり、このような材料
を同じプロセスで互換的に用いて、最終的な構成が著し
く変らないようにもできる。また、脆性タイプのターゲ
ット材料プレート14を、本発明に記載した方法で接着
してもよく、それは、スパッタした膜が脆性タイプのタ
ーゲット材料プレート14上に金属学的に接着できるか
らであり、そしてここに記載した低温拡散接着プロセス
により、ワークピースに対して脆性材料に適した負荷で
圧縮負荷を施すことができるだろう。
【0058】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、ターゲット組立体の部材間に強力で高温で使用可
能な接着を与えつつ接着材料を損ねる影響を最小限にす
るような、スパッタリングターゲット組立体を製造する
ための装置及び方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の真空ハンドリングツールを用いて製造
されるスパッタリングターゲット組立体の、断面を表す
部分を含む斜視図である。
【図2】2枚のワークピースを作製しこれらを接着する
ための真空ハンドリングツールの、断面を表す部分を含
む斜視図である。
【図3】図2の真空ハンドリングツールのロードロック
チャンバの、断面を表す部分を含む斜視図である。
【図4】ターゲット材料プレートの上面のクリーニング
のための位置をターゲット材料プレートが真空ハンドリ
ングツールの中でとっている様子を表す、図2の4−4
断面に沿った断面図である。
【図5】バッキングプレートが下面のクリーニングのた
めにチャンバ内で懸下されている様子を表す、図2の5
−5断面に沿った断面図である。
【図6】図5のクリーニングチャンバのバッキングプレ
ート支持システムの部分的な斜視図である。
【図7】図5のクリーニングチャンバのバッキングプレ
ート支持システムの別の部分的斜視図である。
【図8】真空ハンドリングツールの堆積チャンバについ
ての、図2の8−8断面に沿った断面図である。
【図9】真空ハンドリングツールの接着チャンバについ
ての、図2の9−9断面に沿った断面図である。
【図10】図9の接着チャンバの負荷部材の断面図であ
る。
【図11】スパッタ堆積における本発明の別の接着チャ
ンバの具体例の断面図である。
【図12】図10の接着チャンバが接着のための配置を
とっている、別の具体例の接着チャンバの断面図であ
る。
【符号の説明】
1…ターゲット組立体、6…中間層、7,9…外縁、1
0…真空ハンドリングツール、11…装着フランジ、1
2…バッキングプレート、14…ターゲット材料プレー
ト、15…ターゲット、20…上面、22…下面、10
0,102…クリーニングワークステーション、106
…カソード、108…チャンバカバー、110…ベルハ
ウジング、112…ベース、116…ガス流入口、11
8…ガス排気口、122…バッキングプレート昇降装
置、123…ポケット、124…バッキングプレート懸
下手段、125…懸下ブレード、126…ローラー格納
部材、128…昇降アクチュエータ、130…昇降ロッ
ド、132…昇降ブレード、134…半円状係合端、1
36…半円状スロット、150…堆積ワークステーショ
ン、152…カバー、154…流入口、156…排気
口、162…マグネトロン、200…接着チャンバワー
クステーション、201…ベース、203…流入スリッ
ト弁、205…排気スリット弁、206…バッキングプ
レートマニピュレーター、207…カバー、208…外
壁、210…プラーテン移送組立体、212…支持部
材、214…ステム、216…フック部分、230…ラ
ム部材、300…基板移送システム、302…ローラ
ー、303…磁石、312…ローラー支持部材、400
…移送ワークステーション、402…移送チャンバ、6
00…単一のプロセスチャンバ、602…ベース、60
4…カバー、606…シールフランジ接合部、608…
下フランジ、610…上フランジ、614…クランプ、
615…蟻継ぎグルーブ、616…マグネトロン構造
体、620…プラーテン、644…下シール、646…
上シール。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 細川 昭弘 アメリカ合衆国, カリフォルニア州, キュパティノ, ダニューブ ドライヴ 10264 (72)発明者 マニュエル ジェイ. ヘレラ アメリカ合衆国, カリフォルニア州, サン マテオ, ブランディワイン ロー ド 1583

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも第1のワークピースと第2の
    ワークピースを、これらの接着面で接着して、一体構造
    の部材を形成する方法であって、 ワークピースの接着面を酸化性のないクリーニング環境
    中でクリーニングするステップと、 酸化性のない環境中でワークピースの接着面の少なくと
    も1つの上に中間層を堆積するステップと、 酸化性のない環境中において加熱加圧下でこれらワーク
    ピース表面同士を接合して、これらワークピースの間で
    これらの接着面に拡散接着部を形成するステップとを有
    し、 前記クリーニングするステップ、前記堆積するステッ
    プ、並びに前記形成するステップの間、これらワークピ
    ース表面は継続的に酸化性のない環境中に維持される、
    方法。
  2. 【請求項2】 前記クリーニングするステップ、前記堆
    積するステップ、並びに前記形成するステップの少なく
    ともいずれか1つが行われる間、前記酸化性のない環境
    が酸素捕捉ガスを含有する請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記酸素捕捉ガスが一酸化炭素を含有す
    る請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記酸化性のない環境が、前記クリーニ
    ングするステップ、前記堆積するステップ、並びに前記
    形成するステップの全てのステップ中に、10-3トール
    以下の圧力に維持される請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記形成するステップが更に、 常温下でワークピースのそれぞれに等しい負荷をかける
    ことにより、ワークピース同士を対面させてこれらの接
    着面で接触させる工程を有する請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】 ワークピースのそれぞれに対して少なく
    とも1つの伸縮可能なロッドを接触させることにより、
    ワークピースに負荷が与えられる請求項5に記載の方
    法。
  7. 【請求項7】 前記形成するステップが更に、 ワークピースのそれぞれに複数のロッドを接触させる工
    程を有する請求項1に記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記クリーニングするステップ、前記堆
    積するステップ、並びに前記形成するステップのそれぞ
    れのステップが、1つのチャンバ内で実現される請求項
    1に記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記形成するステップが更に、 チャンバ内の真空エンクロージャー内でワークピースの
    1つをスパッタリングターゲットとして構成する工程
    と、 前記真空エンクロージャー内に第2のワークピースを配
    置する工程と、 第1のワークピースをスパッタして、第2のワークピー
    ス上に、第1のワークピースからスパッタされた材料の
    層を堆積する工程と、を有する請求項8に記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記第1のワークピースはスパッタリ
    ングターゲット組立体のためのバッキングプレートであ
    り、前記第2のワークピースはターゲット組立体のため
    のターゲット材料プレートである請求項9に記載の方
    法。
  11. 【請求項11】 前記バッキングプレートのスパッタリ
    ングを行った後に前記ターゲット材料プレートを前記バ
    ッキングプレートに係合させるステップを更に有する請
    求項10に記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記バッキングプレートがスパッタさ
    れているときにチャンバ内に前記ターゲット材料プレー
    トを支持するため、並びに、前記バッキングプレートの
    スパッタリングを行った後に前記ターゲット材料プレー
    トを前記バッキングプレートと接触させるために、前記
    真空エンクロージャー内でプラーテンを選択的に加熱す
    るステップを更に有する請求項11に記載の方法。
  13. 【請求項13】 少なくとも第1のワークピースの接合
    面と第2のワークピースの接合面を拡散接着するための
    装置であって、 ワークピースの接合面をクリーニングするための、少な
    くとも1つのクリーニングチャンバと、 クリーニング済みの面の少なくとも1つの上に膜層を形
    成するための少なくとも1つの膜層堆積チャンバと、 加熱加圧下でこれら接合面でワークピース同士を接着す
    るための少なくとも1つの接着チャンバと、 ワークピースを大気下に曝露しないように、前記クリー
    ニングチャンバと、前記膜層堆積チャンバと、前記接着
    チャンバとの相互間を接続する遮断弁とを備える装置。
  14. 【請求項14】 前記接着チャンバ内に酸化性のない環
    境を有している請求項13に記載の装置。
  15. 【請求項15】 前記接着チャンバ内に受容され第1の
    ワークピースを自身の上で受容する第1のプラーテン
    と、前記接着チャンバ内に受容され第2のワークピース
    を自身の上で受容する第2のプラーテンと、 前記第2のプラーテンと係合し、且つ、前記第2のプラ
    ーテンに作用して第1のワークピースの接合面を第2の
    ワークピースの接合面と係合させるような位置が与えら
    れている、負荷部材とを更に備える請求項13に記載の
    装置。
  16. 【請求項16】 前記装置は前記第1のプラーテンに係
    合するように配置される第2の負荷部材を更に備え、前
    記負荷部材と前記第2の負荷部材とは負荷ロッドを有
    し、また、 前記装置は前記負荷部材の前記負荷ロッドと前記第2の
    負荷部材の前記負荷ロッドとを加熱するための加熱手段
    を更に備える請求項15に記載の装置。
  17. 【請求項17】 前記加熱手段が、前記負荷手段の前記
    ロッドの温度を、前記第2の負荷手段の前記ロッドの温
    度と異なる温度に維持する能力を有する請求項16に記
    載の装置。
  18. 【請求項18】 前記負荷手段の前記ロッドの熱膨張率
    が、前記第2の負荷手段の前記ロッドの熱膨張率と異な
    る請求項16に記載の装置。
  19. 【請求項19】 ワークピースが接合してスパッタリン
    グターゲット組立体を形成する請求項15に記載の装
    置。
  20. 【請求項20】 少なくともターゲット材料プレート及
    びバッキングプレートを接合して、スパッタリングター
    ゲット組立体を作る方法であって、 加熱加圧下でターゲット材料プレートとバッキングプレ
    ートを接合面で合せて力をかけ、接合面での拡散接着を
    可能にするステップ(a)と、 拡散接着の温度でターゲット材料プレート及びバッキン
    グプレートをたわませ、ターゲット材料プレートをバッ
    キングプレートに接着して形成されるターゲット組立体
    の形状が、室温まで冷却したときに形状が変化できるよ
    うにするステップ(b)とを有する方法。
  21. 【請求項21】 前記ステップ(a)の前に、前記ター
    ゲット材料プレート及び前記バッキングプレートの1つ
    の接合面の上に、接合中間層を堆積するステップ(c)
    を更に有する請求項20に記載の方法。
  22. 【請求項22】 前記ターゲット材料プレートと前記バ
    ッキングプレートとが、平坦な接合面を有し、 前記接合中間層が拡散接着の温度で前記ステップ(b)
    により変形し、ターゲット組立体が常温に戻ったときに
    前記接合面が平坦な輪郭に戻る請求項21に記載の方
    法。
  23. 【請求項23】 前記接合中間層が、前記ステップ
    (a)の前及びその最中並びに前記ステップ(b)の前
    及びその最中に、酸化性の環境に曝露されない請求項2
    2に記載の方法。
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