JPH09140510A - マットレス装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明はエア−マットを用いた場合に柔ら
かな感触と横揺れしにい支持性能との両方の性能を得る
ことができるようにしたマットレス装置を提供すること
にある。 【解決手段】 内部に圧縮空気が供給される下部エア−
マット２Ａ〜２Ｃと、この下部エア−マットの上面に設
けられ内部に圧縮空気が供給される上部エア−マット３
Ａ〜３Ｃと、上記下部エア−マットと上記上部エア−マ
ットとを被覆した外装袋４Ａ〜４Ｃとを具備したことを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明はエア−マットによ
って構成されるマットレス装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、従来のマットレス装置は多数の
コイルスプリングを行列状に結合したスプリングユニッ
トを有し、このスプリングユニットの上面にサイザルパ
ッド、合成樹脂網状体などの保護材と、ウレタンフォ−
ムなどの弾性体を順次重合し、この重合体を外装体で被
覆して構成されている。

【０００３】しかしながら、このような構成のマットレ
ス装置においては利用者に与える弾力性や硬さを変える
ことができないということがあった。そこで、マットレ
ス装置をエア−マットから構成し、そのエア−マットに
供給する圧縮空気の圧力を制御することで、硬さを変え
ることができるようにしたマットレス装置が実用化され
ている。

【０００４】しかしながら、エア−マットに供給する圧
縮空気の圧力を単に制御するだけでは、マットレス装置
としての性能が十分に得られないということがある。た
とえば圧力を高くしてエア−マットを硬くすると、柔ら
かなクッション性が損なわれるから、利用者に与える感
触が悪くなるということがあり、逆に圧力を低くして柔
らかくすると、利用者に与える感触は向上するものの、
横揺れし易くなるなど利用者を支える安定性が損なわれ
るということがある。

【０００５】また、エア−マットは通常、気密性のシ−
トによって袋状に形成されている。そのため、エア−マ
ットは通気性や吸湿性がないから、その上面に利用者が
横たわると、利用者からの発汗によって湿気がこもり、
快適性が損なわれたり、かびの発生を招くなどのことが
ある。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】このように、エア−マ
ットを用いたマットレス装置は、エア−マットに充填す
る圧縮空気の圧力を制御するだけでは、利用者に与える
感触と利用時における安定性との両方を同時に備えるこ
とができないということがあった。

【０００７】また、エア−マットは吸湿性がないから、
湿気がこもるなどして快適性が損なわれるということも
あった。この発明は、エア−マットを用いた場合に、利
用者に柔らかな感触を与えることができると同時に、横
揺れしないよう安定性よく利用者を支持できるようにし
たマットレス装置を提供することにある。この発明は、
エア−マットを用いた場合に、湿気がこもるようなこと
なく、快適に利用できるようにしたマットレス装置を提
供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】請求項１の発明は、部に
圧縮空気が供給される下部エア−マットと、この下部エ
ア−マットの上面に設けられ内部に圧縮空気が供給され
る上部エア−マットと、上記下部エア−マットと上記上
部エア−マットとを被覆した外装袋とを具備したことを
特徴とする。

【０００９】請求項２の発明は、内部に圧縮空気が供給
される下部エア−マットと、この下部エア−マットの上
面に設けられ内部に圧縮空気が供給される上部エア−マ
ットと、上記下部エア−マットと上記上部エア−マット
とを被覆した外装袋と、上記上部エア−マットの上面側
に設けられた吸湿性および通気性を有するパッドとを具
備したことを特徴とする。

【００１０】請求項３の発明は、内部に圧縮空気が供給
されるエア−マットと、このエア−マットを被覆した外
装袋と、上記エア−マットの上面に設けられた吸湿性お
よび通気性を有するパッドとを具備したことを特徴とす
る。

【００１１】請求項１の発明によれば、エア−マットが
上部と下部との二層構造であるため、下部のエア−マッ
トに供給する圧縮空気の圧力を高くすることで、利用者
の支持剛性を高めることができ、上部のエア−マットに
供給する圧縮空気の圧力を低くすることで、利用者に柔
らかな感触を与えることができる。

【００１２】請求項２の発明によれば、エア−マットが
上部と下部との二層構造であるから、利用者の支持剛性
を高めることができる同時に、柔らかな感触を与えるこ
とができ、さらにパッドによって湿気がこもるのを防止
できる。請求項３の発明によれば、エア−マットの上面
に設けられたパッドによって湿気がこもるのを防止し、
利用者に不快感を与えるのを防止する。

【００１３】

【実施形態】以下、この発明の実施形態を図面を参照し
て説明する。図１乃至図７はこの発明の第１の実施形態
を示し、図１に示すマットレス装置Ｍは第１乃至第３の
マット部１Ａ〜１Ｃからなる。各マット部１Ａ〜１Ｃは
積層された第１乃至第３の下部エア−マット２Ａ〜２Ｃ
と第１乃至第３の上部エア−マット３Ａ〜３Ｃを有し、
それぞれのエア−マットが外装袋４Ａ〜４Ｃに収容され
てなる。各外装袋４Ａ〜４Ｃは外面に設けられたファス
ナ５によって開閉されるようになっている。それによっ
て、各外装袋４Ａ〜４Ｃの内部に収容された下上のエア
−マット２Ａ〜２Ｃ、３Ａ〜３Ｃを出し入れすることが
できる。

【００１４】上記下部エア−マット２Ａ〜２Ｃは、図１
と図３に示すように気密性を備えた合成樹脂やゴムなど
によって矩形状に形成された下シ−ト６ａと上シ−ト６
ｂの周辺部を外周シ−ト６ｃの上下端に気密に溶着して
袋状に形成され、その内部には一端を下シ−ト６ａに溶
着し、他端を上シ−ト６ｂの溶着した複数の仕切りシ−
ト７が所定方向に所定間隔で設けられている。

【００１５】上記上部エア−マット３Ａ〜３Ｃは、下部
エア−マット２Ａ〜２Ｃの上面に設けられた気密性の上
部シ−ト８の周辺部全長および周辺部以外の部分を部分
的に上記上シ−ト６ｂに溶着することで形成されてい
る。

【００１６】上記上部エア−マット３Ａ〜３Ｃの上部シ
−ト８の周辺部以外の部分の溶着は、上記下部エア−マ
ット２Ａ〜２Ｃの上シ−ト６ｂに仕切りシ−ト７の上端
を溶着する際、同時行われる。それによって、上記上部
エア−マット３Ａ〜３Ｃが下部エア−マット２Ａ〜２Ｃ
と一体形成されるとともに、別々に溶着する場合に比べ
て工程数を低減することができる。

【００１７】上記外装袋４Ａ〜４Ｃは、図３と図４に示
すように下鏡地９ａと上鏡地９ｂの周辺部がまち地９ｃ
の上下端にテ−プ１１によって縫着されてなる。互いに
隣り合う第１のマット部１Ａの外装袋４Ａと第２のマッ
ト部１Ｂの外装袋４Ｂとの上端縁および第２のマット部
１Ｂの外装袋４Ｂと第３のマット部１Ｃの外装袋４Ｃの
下端縁にはそれぞれ連結片１２が設けられ、これらの連
結片１２はファスナ１３によって着脱自在に連結されて
いる。

【００１８】それによって、第１乃至第３のマット部１
Ａ〜１Ｃは図５（ｂ）に示すように３つに折り畳んで重
合させることができるようになっている。なお、各外装
袋４Ａ〜４Ｃのまち地９ｃにはファスナ１０が設けら
れ、各外装袋４Ａ〜４Ｃを開閉できるようになってい
る。

【００１９】第１乃至第３のマット部１Ａ〜１Ｃの上面
には、これらの上面全体にわたる大きさのパッド１５が
設けられている。このパッド１５は図３に示すように下
布１６ａと上布１６ｂとの周縁部をテ−プ１７によって
縫合するとともに、その内部に通気性と吸湿性とに優れ
た、たとえばポリエステル吸汗綿などの第１の内蔵物１
８とウレタンフォ−ムなどのクッション性に優れた第２
の内蔵物１８ａとを層状に収容し、これらを一体にキル
テイングして形成されている。つまり、パッド１５は通
気性と吸湿性とを備えているとともに、抗菌処理がなさ
れている。

【００２０】上記パッド１５の長手方向両端にはそれぞ
れファスナ１９が設けられ、このファスナ１９は上記マ
ット部１Ａ〜１Ｃがなす上面の長手方向両端に設けられ
たファスナ２１に着脱自在に係着される。つまり、パッ
ド１５は長手方向両端だけがマット部１Ａ〜１Ｃに連結
され、幅方向両側は上記マット部１Ａ〜１Ｃに対して非
連結状態となっている。

【００２１】そのため、マット部１Ａ〜１Ｃからパッド
１５を取り外さずに、３つのマット部１Ａ〜１Ｃを図５
（ａ）に示すように折り畳んだとき、上記パッド１５は
一部が第１のマット部１Ａと第２のマット部１Ｂとの上
面間に折り込まれ、残りの部分が第２、第３のマット部
１Ｂ、１Ｃの側面と第３のマット部１Ｃの上面に沿って
接合する。つまり、パッド１５をマット部１Ａ〜１Ｃか
ら取り外さずに、３つのマット部を折り畳むことができ
る。

【００２２】第１乃至第３の下部エア−マット２Ａ〜２
Ｃおよび第１乃至第３の上部エ−アマット３Ａ〜３Ｃに
は図２に示すようにそれぞれ圧縮空気の供給口体１９が
設けられ、この供給口体１９からそれぞれ圧縮空気が供
給されるよういなっている。

【００２３】図６と図７は圧縮空気の供給制御装置２０
を示す。この供給制御装置２０は供給ポンプ２１を有す
る。この供給ポンプ２１には主供給管２２の一端が接続
されている。この主供給管２２からは第１乃至第６の６
本の分岐管２３ａ〜２３ｆが分岐されている。各分岐管
２３ａ〜２３ｆはそれぞれ上記第１乃至第３の下部エア
−マット２Ａ〜２Ｃおよび第１乃至第３の上部エア−マ
ット３Ａ〜３Ｃに接続されている。

【００２４】上記主供給管２２には電磁式の排気弁２５
が排気管２６を介して接続され、上記各分岐管２３ａ〜
２３ｆには同じく電磁式の第１乃至第６の供給弁２７ａ
〜２７ｆがそれぞれ介装されている。上記排気弁２５お
よび供給弁２７ａ〜２７ｆは制御装置２８からの駆動信
号によって後述するごとく開閉制御されるようになって
いる。

【００２５】なお、図示しないが上記排気弁２５および
供給弁２７ａ〜２７ｆの電磁コイルにコンデンサを接続
することで、各弁の動作カ−ブを緩やかにできる。それ
によって、作動時におけるプランジャの衝突音を低減す
ることができる。

【００２６】上記各エア−マット２Ａ〜２Ｃ、３Ａ〜３
Ｃには圧力検出管２８ａ〜２８ｆの一端がそれぞれ接続
されている。各圧力検出管２８ａ〜２８ｆの他端はセン
サユニット２９に導入されている。このセンサユニット
２９には空電式の第１乃至第６の検出センサ３１ａ〜３
１ｆが設けられ、各センサに上記圧力検出管２８ａ〜２
８ｆの他端が接続されている。

【００２７】上記各センサ３１ａ〜３１ｆは各圧力検出
管２８ａ〜２８ｆからの圧力に応じた検出信号（電気信
号）を上記制御装置２８へ出力する。この制御装置２８
には図２に示すように第１乃至第６の設定部３２ａ〜３
２ｆが設けられている。各センサ３１ａ〜３１ｆからの
検出信号は上記第１乃至第６の設定部３２ａ〜３２ｆに
それぞれ設定された設定値と比較される。

【００２８】なお、上記設定部３２ａ〜３２ｆに設定さ
れる設定値は、たとえば高、中、低の三段階などに設定
変更できるようになっている。上記検出信号が上記設定
値よりも所定幅以上大きな場合と小さな場合、つまり各
エア−マット２Ａ〜２Ｃ、３Ａ〜３Ｃの圧力が設定値よ
りも所定幅以上高い場合と低い場合には、それぞれ第１
乃至第６の駆動部３３ａ〜３３ｆに異なる駆動信号が出
力されるようになっている。

【００２９】上記駆動部３３ａ〜３３ｆに入力される駆
動信号が設定値よりも大きな場合には上記出力部３４を
介して上記排気弁２５と供給弁２７ａ〜２７ｃを開放さ
せる出力信号が出力され、小さな場合には上記出力部３
４からは供給ポンプ２１を駆動する出力信号と、排気弁
２５を閉じる信号と、供給弁２７ａ〜２７ｃを開放させ
る出力信号が出力されるようになっている。

【００３０】なお、上記出力部３４には図示しない遅延
回路が設けられ、それによって第１乃至第３の駆動部３
３ａ〜３３ｃからの駆動信号が入力されると、その駆動
信号に対して２〜３sec 遅れて出力信号を出力するよう
になっている。つまり、各エア−マッド２Ａ〜２Ｃ、３
Ａ〜３Ｃの圧力が一時的な衝撃によらず、確実に変動し
たときにだけ圧縮空気を供給したり、排気するようにな
っている。

【００３１】このような構成により、６つのエア−マッ
ト２Ａ〜２Ｃ、３Ａ〜３Ｃのうちのどれかの圧力が設定
部３２ａ〜３２ｆに設定された設定値よりも大きくなっ
たときには、そのエア−バッグの圧縮空気が排出され、
小さくなったときには供給ポンプ２１が駆動されて設定
値になるまで供給されるようになっている。

【００３２】つぎに、上記構成のマットレス装置を使用
する場合について説明する。まず、第１乃至第３の下部
エア−マット２Ａ〜２Ｃと、第１乃至第３の上部エア−
マット３Ａ〜３Ｃとに供給される圧縮空気の圧力を制御
装置２８に設けられた第１乃至第６の設定部３２ａ〜３
２ｆによって設定する。

【００３３】各エア−マット２Ａ〜２Ｃ、３Ａ〜３Ｃの
圧力が設定部３２ａ〜３２ｆで設定された設定値の範囲
である場合には、供給ポンプ２１は停止し、排気弁２５
および供給弁２７ａ〜２７ｆは閉じられ、上記各エア−
マット２Ａ〜２Ｃ、３Ａ〜３Ｃの圧力がその状態に維持
される。

【００３４】長時間の使用によってたとえば第１のマッ
ト部１Ａの第１の下部第１のエア−マット２Ａの圧力が
設定値よりも低くなり、そのことが第１のセンサ３１ａ
によって検出されると、第１の設定部３２ａから第１の
駆動部３３ａへ駆動信号が入力され、それに応じて出力
部３４から供給ポンプ２１を駆動する出力信号と、第１
の供給弁２７ａを開放する出力信号とが出力される。そ
れによって、上記供給ポンプ２１で発生する圧縮空気が
主供給管２２から第１の分岐管２３ａを通じて上記第１
の下部エア−マット２Ａへ供給されることになる。

【００３５】上記第１の下部エア−マット２Ａの圧力が
設定値に達し、そのことが第１のセンサ３１ａによって
検出されると、第１の駆動部３３ａから出力部３４を経
て上記供給ポンプ２１を停止する出力信号と、上記第１
の供給弁２７ａを閉じる出力信号とが出力される。それ
によって、上記第１の下部エア−マット２Ａへの圧縮空
気の供給が停止され、その圧力が設定値に維持される。

【００３６】同様にして、他のエア−マットの圧力が低
下したときにも、その圧力が設定値の範囲内になるよ
う、圧縮空気が供給されることになる。６つのエア−バ
ッグのうち、たとえば中央の第２のマット部１Ｂに大き
な荷重が加わり、第２の下部エア−マット２Ｂの内部圧
力が上昇し、その圧力上昇を第２のセンサ３１ｂが検出
すると、その検出信号が第２の設定部３２ｂで設定値と
比較され、この設定部３２ｂから検出信号が第２の駆動
部３３ｂへ出力される。

【００３７】第２の駆動部３３ｂからは排気弁２５を開
放する駆動信号と、第２の供給弁２７ｂを開放する駆動
信号とが出力部３４へ出力される。それによって、第２
の下部エア−マット２Ｂ内の圧縮空気が排出され、その
内部圧力の急激な上昇が短時間で緩和されるから、第２
の下部エア−マット２Ｂが急激な圧力上昇によって損傷
するのを防止することができる。同様に、他のエア−マ
ットの内部圧力が急激に上昇したときにも、これらエア
−マット内の急激な圧力上昇が緩和され、それらエア−
マットが損傷するのが防止される。

【００３８】一方、上記第１乃至第６の設定部３２ａ〜
３２ｆに設定される設定値を変えることで、エア−マッ
トレス装置Ｍ全体の硬さを硬くしたり、柔らかくするこ
とができる。第１乃至第３のマット部１Ａ〜１Ｃが積層
された第１乃至第３の下部エア−マット２Ａ〜２Ｃと第
１乃至第３の上部エア−マット３Ａ〜３Ｃとの二層構造
であるから、下部エア−マット２Ａ〜２Ｃの硬さ（内部
圧力）を第１乃至第３の上部エア−マット３Ａ〜３Ｃよ
りも硬く設定しておくことが可能となる。

【００３９】それによって、マットレス装置Ｍ上に仰臥
した利用者は、上部エア−マット３Ａ〜３Ｃによって柔
らかな感触を得ることができ、硬い下部エア−マット２
Ａ〜２Ｃによって横揺れの少ない安定感を得ることがで
きる。つまり、マットレス装置Ｍを上下二層のエア−マ
ット構造としたことで、下部エア−マット２Ａ〜２Ｃと
上部エア−マット３Ａ〜３Ｃの硬さをそれぞれ任意に設
定することができるから、エア−マットを用いたマット
レス装置であっても、良好な感触と安定感との両方を同
時に満足させることができる。

【００４０】しかも、各エア−マット２Ａ〜２Ｃ、３Ａ
〜３Ｃの硬さを異なる硬さに設定することも可能であ
る。たとえば、利用者の臀部を支える第２のマット部１
Ｂのエア−マット２Ｂ、３Ｂを他のエア−マットよりも
硬く設定すれば、利用者の臀部が落ち込むのを防止でき
るから、背筋が伸びた寝姿勢で仰臥することができる。

【００４１】上記各エア−マットの圧力調整は、圧縮空
気を供給するときにだけ供給ポンプ２１が作動するよう
になっており、それ以外のときには上記供給ポンプ２１
は停止している。そのため、上記供給ポンプ２１の作動
時間は停止時間に比べて十分に小さいから、上記供給ポ
ンプ２１の作動にともなう騒音の発生が非常に少なくな
く、しかも供給ポンプ２１の運転時間が少ないことでそ
の寿命を（耐久性）を向上させることができる。

【００４２】一方、上部エア−マット３Ａ〜３Ｃの上面
には通気性と吸湿性とを備えたパッド１５を設けるよう
にした。そのため、マットレス装置Ｍが通気性や吸湿性
のない材料で作られたエア−マットから構成されていて
も、マットレス装置Ｍ上に仰臥した利用者からの汗など
の湿気は上記パッド１５の吸湿性によって吸収される。
また、吸収された湿気は上記パッド１５の通気性によっ
てパッド１５と上部エア−マット３Ａ〜３Ｃとの接合部
分にこもるようなことがない。

【００４３】上記パッド１５は長手方向両端だけがマッ
トレス装置Ｍにファスナ１９、２１によって連結され、
幅方向両側は連結されていない。そのため、マットレス
装置Ｍを使用しないとき、そのマット部１Ａ〜１Ｃを図
５（ａ）に示す展開した状態から図５（ｂ）に示すよう
に３つに折り畳むと、上記パッド１５は各マット部１Ａ
〜１Ｃの上面に沿って屈曲される。つまり、パッド１５
を取り外すことなく、各マット部１Ａ〜１Ｃを折り畳む
ことができるから、便利である。

【００４４】図８はこの発明の第２の実施形態を示す。
この実施形態はマットレス装置Ｍの各マット部１Ａ〜１
Ｃの上部エア−マット３ａ〜３ｃが下部エア−マット２
Ａ〜２Ｃとは別々に形成されている。

【００４５】そのため、修理、交換時には、各マット部
２Ａ〜１Ｃの上部エア−マット３ａ〜３ｃおよび下部エ
ア−マット２Ａ〜２Ｃのうちの損傷した箇所だけを修理
したり、交換すればよいから便利である。

【００４６】なお、この第２の実施形態においても、図
示しないが、上記第１の実施形態と同様の供給制御装置
２０によって６つのエア−マットへの圧縮空気の供給お
よび圧力制御が行われるようになっている。

【００４７】図９はこの発明の第３の実施形態を示す。
この実施形態のマットレス装置ｍは、各マット部１ａ〜
１ｃ（１ａだけ図示）がそれぞれ１つのエア−マット４
１ａ〜４１ｃから形成されている。

【００４８】各エア−マット４１ａ〜４１ｃは外装袋４
Ａ〜４Ｃ内に収容され、この上面にはパッド１５が長手
方向両端だけをファスナ１９、２１によって連結して設
けられている。また、図示しないが、第１の実施形態の
上下どちらか一方のエア−マットと同様、供給制御装置
２０によって圧縮空気の供給および圧力制御が行われる
ようになっている。

【００４９】この第３の実施形態のように、エア−マッ
ト４１ａ〜４１ｃが一層構造あると、上記第１の実施形
態の二層構造に比べて感触性と安定性との両方を十分に
満足させることは難しいが、上面に通気性と吸湿性とを
備えたパッド１５が設けられているため、そのパッド１
５によって湿気がこもるのを防止し、利用者に不快感を
与えたり、かびが発生するを防止できる。

【００５０】なお、上記各実施形態ではエア−マットを
３つに分割した場合について説明したが、分割されるエ
ア−マットの数は３つに限られず、２つあるいは４つ以
上であってもよい。

【００５１】

【発明の効果】以上述べたように請求項１の発明によれ
ば、エア−マットが上部と下部との二層構造であるた
め、下部のエア−マットに供給する圧縮空気の圧力を高
くすることで、利用者の支持剛性を高めることができ、
上部のエア−マットに供給する圧縮空気の圧力を低くす
ることで、利用者に柔らかな感触を与えることができる
から、マットレス装置の性能を向上させることができ
る。

【００５２】請求項２の発明によれば、エア−マットが
上部と下部との二層構造であるから、利用者の支持剛性
を高めることができる同時に、柔らかな感触を与えるこ
とができ、その性能の向上を計ることができるばかり
か、エア−マットが通気性や吸湿性のない材料であって
も、その上面に設けられたパッドによって通気性や吸湿
性が得られるため、湿気がこもるのを防止できる。

【００５３】請求項３の発明によれば、エア−マットが
通気性や吸湿性のない材料であっても、エア−マットの
上面に設けられたパッドによって湿気がこもるのを防止
し、湿気がこもって利用者に不快感を与えるのを防止で
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の第１の実施形態を示すマットレス装
置の構成図。

【図２】同じくパッドを除去した３つのマット部の斜視
図。

【図３】同じく第１のマット部の端部を拡大して示す断
面図。

【図４】同じく外装袋の一部を省略して概略的構成を示
した断面図。

【図５】（ａ）は同じくマットレス装置を展開した状態
の側面図、（ｂ）は同じくパッドを付けて折り畳んだ状
態の側面図。

【図６】同じく圧縮空気の供給制御装置の構成図。

【図７】同じく制御装置のブロック図。

【図８】この発明の第２の実施形態を示すマットレス装
置の構成図。

【図９】この発明の第３の実施形態を示すマットレス装
置の一部分の拡大断面図。

【符号の説明】

２Ａ〜２Ｃ…下部エア−マット、３Ａ〜３Ｃ…上部エア
−マット、４Ａ〜４Ｃ…外装袋、１５…パッド。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 内部に圧縮空気が供給される下部エア−
   マットと、 この下部エア−マットの上面に設けられ内部に圧縮空気
   が供給される上部エア−マットと、 上記下部エア−マットと上記上部エア−マットとを被覆
   した外装袋とを具備したことを特徴とするマットレス装
   置。
2. 【請求項２】 内部に圧縮空気が供給される下部エア−
   マットと、 この下部エア−マットの上面に設けられ内部に圧縮空気
   が供給される上部エア−マットと、 上記下部エア−マットと上記上部エア−マットとを被覆
   した外装袋と、 上記上部エア−マットの上面側に設けられた吸湿性およ
   び通気性を有するパッドとを具備したことを特徴とする
   マットレス装置。
3. 【請求項３】 内部に圧縮空気が供給されるエア−マッ
   トと、 このエア−マットを被覆した外装袋と、 上記エア−マットの上面に設けられた吸湿性および通気
   性を有するパッドとを具備したことを特徴とするマット
   レス装置。