JPH09139863A - Pll回路 - Google Patents

Pll回路

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JPH09139863A
JPH09139863A JP7296726A JP29672695A JPH09139863A JP H09139863 A JPH09139863 A JP H09139863A JP 7296726 A JP7296726 A JP 7296726A JP 29672695 A JP29672695 A JP 29672695A JP H09139863 A JPH09139863 A JP H09139863A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ロックはずれが発生した時に新たに選定する係
数乗算回路の係数により、制御周波数帯の上限または下
限値のところでロックインされて、不安定なロックイン
状態になるのを避けることにある。 【解決手段】PLL回路の基準信号と比較信号を入力
し、当該両信号の位相がずれるロックはずれを検出した
時にロックはずれ検出信号を出力し、当該両信号の位相
のずれ方向の情報を有するはずれ方向検出信号を出力す
るロックはずれ検出回路と、ロックはずれ検出信号とは
ずれ方向検出信号とを入力し、ロックはずれ検出信号に
応答して、当該クロック出力の周波数が制御周波数帯に
係数を乗算した乗算制御周波数帯の中央付近に位置する
係数に対応する係数設定信号をPLL回路の係数乗算回
路に供給する係数制御回路とを有することを特徴とする
PLL回路。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマ・ディス
プレイ・パネル(PDP)や液晶表示パネル(LCD)
等の表示装置に関し、特に、水平同期信号から所定の周
波数のシステムクロックを生成するフェイズ・ロックド
・ループ回路(以下PLL回路とする)の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】PDPやLCDを用いた表示装置は、ビ
デオ再生装置等から出力される映像信号、水平同期信号
および垂直同期信号を含むコンポジット信号を入力し、
それぞれの信号に分離し、水平同期信号をもとにN倍
(Nは2以上の整数)したシステム・クロックをPLL
回路により生成し画像処理に使用している。
【0003】このシステム・クロックは、例えば、アナ
ログRGB信号のサンプリング用のクロック信号として
利用されたり、表示部での表示クロック信号として利用
されたりする。従って、このシステム・クロックの周波
数の乱れは、表示画面の乱れにつながることになる。
【0004】図7は、従来のPLL回路の概略を示すブ
ロック図である。基本的な構成は、位相比較回路20、
ローパスフィルタ(LPF)21、電圧制御発振器(V
CO:Voltage−controlled Osc
illator)22、1/N分周器24からなる。
【0005】このPLL回路では、コンポジット信号か
ら同期分離された水平同期信号である基準信号H.RE
FのN倍の周波数のクロックfout が生成される。そし
て、クロックfout をN分の1に分周した比較信号H.
VARIがフィードバックされて、位相比較回路20に
て基準信号H.REFとの位相差が検出される。位相比
較回路20の出力の位相差検出パルスは、位相差に応じ
たパルス幅を有し、ローパスフィルタ21によって積分
され、そのパルス幅に応じた値のVCO制御電圧が電圧
制御発信回路22に入力される。そして、基準信号H.
REFと比較信号H.VARIとの位相差に応じて電圧
制御発信回路22の周波数が変更され、最終的にクロッ
クfout が基準信号H.REFと同期するよう制御され
る。
【0006】更に従来のPLL回路では、ロック制御可
能なクロックfout の周波数範囲を見かけ上拡張するた
めに、係数乗算器23を電圧制御発振回路22の後段に
設け、その係数Qをロックはずれ検出回路25と係数Q
制御回路26により生成される係数設定信号29により
可変設定している。ロックはずれ検出回路25からはク
ロックfout が基準信号H.REFの位相からはずれて
制御不可能になったことを検出するロックはずれ検出パ
ルス27とそのはずれ方向(クロックfout が進みか遅
れか、又は高い周波数か低い周波数か)を検出するはず
れ方向検出パルス28とが出力される。
【0007】図8にて、ロック制御可能なクロックfou
t の周波数範囲を見かけ上拡張している点について説明
する。例えば、今仮に係数がQn の場合で、ローパスフ
ィルタ22の出力であるVCO制御電圧がVs であると
する。基準信号H.REFの周波数が変動したり、ある
いはPLL回路特有の揺らぎが生じたとしても、VCO
制御電圧がVs を中心にして変動することで出力クロッ
クfout の位相も追従することになる。そして、基準信
号H.REFと比較信号H.VARIとの位相が大きく
ずれた場合には、ロックはずれが検出され、係数制御回
路26によりその上の係数Qn+1 が選択され、より高い
周波数帯fs ×Qn+1 での制御に切り替わる。従って、
ロックはずれの検出に伴い係数を適宜選択していけば、
制御電圧VCOの範囲が限られていても見かけ上制御可
能な周波数帯を広くすることができる。
【0008】このロックはずれ検出回路25と係数制御
回路26の詳細回路図を図9に、そのタイミングチャー
ト図を図10に示す。1と7はそれぞれ基準信号H.R
EFと比較信号H.VARIの立ち上がりエッジを検出
する回路で、それ以外は図に示した通りである。係数制
御回路26は、アップ・ダウンカウンタ261と係数R
OM261及び設定データフォーマット変換263から
構成されている。
【0009】このロックはずれ検出回路25の基本的な
動作は、比較信号H.VARIの立ち上がりエッジのパ
ルス信号の前後一定幅のゲートパルス期間内に基準信号
H.REFの立ち上がりエッジパルスが入っているかど
うかを検出することにより、ロックはずれの検出を行な
うことにある。即ち、比較信号H.VARIの立ち上が
りエッジのパルス信号(エッジ検出回路7の出力)から
aカウントした信号とbカウントした信号をRSフリッ
プフロック5に入力することにより、その反転出力にゲ
ートパルスが生成される。従って、図10中の比較信号
H.VARIの2つめのパルスの位相が早くなった結
果、3つめのゲートパルスは基準信号H.REFの立ち
上がりエッジのパルスからずれることになる。その状態
がDフリップフロップ回路6にて検出される。このDフ
リップフロップ回路6の出力Qはロック状態の時にHレ
ベルが出力され、反転出力Qバーはロックはずれ状態の
時にHレベルが出力される。従って、図10中の時刻T
L でロックはずれ状態が始まると、論理積回路8を経由
して積算カウンタ10に入力されるH.REFエッジパ
ルスがカウントされ、所定値までカウントが続くとXカ
ウントデコーダ11からロックはずれの検出を知らせる
信号がRSフリップフロップ回路14に伝えられ、ロッ
クはずれ検出回路25はロックはずれ検出パルス27を
Hレベルにする。一方、ロックはずれ状態から一定期間
ロック状態になった場合も同様に、Xカウントデコーダ
13がロック状態を知らせる信号をRSフリップフロッ
プ回路14のR入力に伝え、ロックはずれ検出パルス2
7をLレベルに戻す。
【0010】以上のようにロックはずれ検出回路は、基
準信号H.REFと比較信号H.VARIとの位相ずれ
が一定期間続いた場合にのみ、ロックはずれ検出パルス
27をHレベルにして係数制御回路26の係数設定信号
29を変更している。これにより判別が敏感すぎて誤判
別する可能性が高くなるのを防止している。
【0011】尚、係数制御回路26では、ロックはずれ
検出パルス27がHレベルの時にアップ・ダウンカウン
タ261がはずれ方向検出パルス28の状態に応じてカ
ウントアップまたはカウントダウンし、その出力信号を
アドレス信号として入力する係数ROMから選定された
係数が所定のフォーマット変換の上、係数設定信号29
として係数乗算器23に与えられる。はずれ方向検出パ
ルス28は、カウンタ2の最上位ビットのMSBが比較
信号H.VARIに同期してLレベルとHレベルを交互
に出力することを利用して、論理積回路8によってロッ
クはずれが検出されたタイミング時のカウンタのMSB
信号のレベルを遅延フリップフロップ17が取り込むこ
とで、比較信号H.VARIの位相が進んでいるか遅れ
ているかを検出するようにしている。従って、はずれ方
向検出パルス28がLレベルの場合には、図10に示さ
れる様に比較信号H.VARIの位相は進み方向であ
り、Hレベルの場合は遅れ方向である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】図8に示した通り、隣
接する制御直線が共通の周波数帯を持つように係数乗算
器の係数が設定されている。これは方式上さけられない
ことである。その結果、図中に示すように任意の周波数
に対してA点とB点のいずれでもロックされる場合があ
る。仮に、PLL回路がロックインされている定常状態
から、PLL回路に入力される基準信号H.REFが異
なる周波数に変更されてロックはずれが生じたとする。
PLL回路は、上記のロックはずれ検出パルス27等に
より別のロックされうる係数に設定値が変更される。そ
の場合、仮にB点でロックされたとすると、制御電圧V
COの電圧値VL の前後には制御周波数帯が存在するの
で、基準信号H.REFと比較信号H.VARIとの位
相差の変動に追従してロック状態を維持することができ
る。
【0013】一方、A点でロックされたとする。PLL
回路は回路上の問題からジッタと呼ばれる微小な揺らぎ
を持っている。ところがA点でロックインされている
と、制御電圧VCOの上限点V2 であるため、その上側
の範囲ではPLL回路はロック制御できなくなる。これ
は、例えば、ローパスフィルタ21の出力の制御電圧V
COが電源電圧値以上を出力できないこと等に起因す
る。その為、A点でロックインする場合は、前記の揺ら
ぎに伴ってPLL回路の出力のクロックfout が追従で
きなくなる。
【0014】かかる現象が発生すると、例えばクロック
fout アナログ映像信号のサンプリングクロックとして
使用する場合には、サンプリング点が不安定になり、画
面上では映像が揺れる等の不都合を招くことになる。
【0015】そこで、本発明の目的は、上記問題点を解
決したPLL回路を提供することにある。
【0016】更に、本発明の目的は、ある設定係数での
周波数可変範囲の上限点または下限点でロックすること
を回避することができるPLL回路を提供することにあ
る。
【0017】更に、本発明の目的は、ロックはずれが生
じた場合に制御電圧の中央値付近でのロックイン制御が
可能なPLL回路の係数乗算器の係数に設定することが
できるPLL回路を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、本発明に
よれば、基準信号を入力し該基準信号に同期した整数倍
の周波数を有するクロック出力を生成するPLL回路に
おいて、該基準信号と該クロック出力を前記整数分の1
に分周した比較信号との位相差に応じた制御信号を出力
する位相比較回路と、該位相比較回路の制御信号に応答
して所定の制御周波数帯内の周波数を有する信号を出力
する発振器と、該発振器からの信号の周波数に係数を乗
算した周波数を有する前記クロック出力を出力する係数
乗算回路と、前記基準信号と前記比較信号を入力し、当
該両信号の位相がずれるロックはずれを検出した時にロ
ックはずれ検出信号を出力し、当該両信号の位相のずれ
方向の情報を有するはずれ方向検出信号を出力するロッ
クはずれ検出回路と、前記ロックはずれ検出信号とはず
れ方向検出信号とを入力し、該ロックはずれ検出信号に
応答して、当該クロック出力の周波数が前記制御周波数
帯に該係数を乗算した乗算制御周波数帯の中央付近に位
置する係数に対応する係数設定信号を前記係数乗算回路
に供給する係数制御回路とを有することを特徴とするP
LL回路を提供することにより達成される。
【0019】上記発明によれば、ロックはずれが発生し
た場合に、新たに設定される係数は、乗算制御周波数帯
の中央部にクロック出力が位置するような係数が選択さ
れるので、従来の如く制御周波数帯の上限または下限値
付近でロックインされることが防止される。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に従って説明するが、本発明の技術的範囲が実施
の形態で示した回路図等に限定されるものではないのは
言うまでもない。
【0021】図1は本発明の制御について説明するため
の図である。本発明では、ロックはずれが生じた時に、
新たな係数乗算器の係数を設定するに際して、ロックイ
ン制御可能な複数の係数の内、制御範囲の中央付近の制
御電圧値VCOまたはクロック周波数fout で制御可能
な係数を選択するようにしている。
【0022】図8に一点鎖線で示した通り、設定可能な
係数を増やして、ある周波数foutに対してオーバラッ
プしている制御直線を複数にしておく。その結果、横軸
を周波数に取ると、図1に示したようになる。今仮に、
係数設定値がQn でロックインしている状態からクロッ
ク周波数がfn に変動してロックはずれが発生したとす
る。前述した通り、ロックはずれ検出回路25によりロ
ックはずれ検出パルス27が出力され、図9に示したア
ップ・ダウン・カウンタ261によりはずれ方向パルス
28の情報に基づいてカウントアップまたはカウントダ
ウンして設定係数がスキャンされることになる。即ち、
図1で言うと、係数Qn からQn+1,Qn+2,Qn+3 の如く
スキャンされる。
【0023】従来の回路では、係数がQn+2 に設定され
た瞬間に、周波数fn に対してロックイン可能であるた
め、ロックはずれ検出パルス27がLレベルになってア
ップ・ダウン・カウンタ261によるスキャン動作が停
止することになる。その結果、前述の制御範囲の上限値
または下限値でのロックイン制御の事態が生じることに
なる。
【0024】そこで、本発明では、ロックはずれが発生
したら、制御周波数帯の中央付近でロックインされる係
数を選んで設定する様にして、制御周波数帯の上限値ま
たは下限値でのロックイン制御の事態を避ける様にして
いる。具体的な手法としては、ロックはずれが発生した
ら、ロックインできる係数を全てスキャン動作により検
出し、検出した複数の係数のうち中央の係数に設定値を
決めるようにする。図1で説明すると、クロック周波数
fn に対しては、係数Qn+2 からQn+10までがロックイ
ン制御(周波数fn を引き込める)ができることにな
る。その場合に、設定値としてはその中央の係数Qn+6
が選択されることになる。このことは、図8で説明する
と、実線の係数Qn ,Qn+1 と追加したその間の3本の
一点鎖線の合計5本の内、中央の一点鎖線の係数が選択
されることを意味する。こうすることで、上限値または
下限値でロックインされる状況を避けることができ、従
来の如き不安定なロックイン状態を回避することができ
る。
【0025】図2は、上記の制御を行なう為の係数制御
回路26の改良例であり、図3はそのタイミングチャー
ト図である。ロックはずれ検出パルス28とはずれ方向
検出パルス27は図7、図9、図10で説明したのと同
様に生成されて、係数制御回路26に入力される。アッ
プ・ダウン・カウンタ33と係数ROM34及び設定デ
ータフォーマット変換部263が設けられている点は、
図9の場合と同様である。但し、係数ROM34は、前
述した通り係数の種類が従来よりも多く準備されてい
る。また図2の係数制御回路26では、垂直同期信号の
立ち下がりエッジを検出する回路36を設けて、アップ
・ダウン・カウンタ33のカウントアップまたはダウン
用のクロック信号に利用している点も同様である。
【0026】図2の回路の概略は次の通りである。図3
のタイミングチャート図に示される通り、定常状態から
アンロック状態に移ると、一定時間アンロック状態が継
続したことが検出されてロックはずれ検出パルス27が
Hレベルになる時刻T1の時に、アップ・ダウン・カウ
ンタ33をイネーブル状態にして、はずれ方向検出パル
ス27のHまたはLレベルに従った方向にカウンタのア
ップまたはダウン動作を開始させる。即ち、図1でいう
と係数Qn でアンロックになり、係数のスキャン動作を
開始する。やがて、時刻T2にて、ロックインできる係
数までスキャンされるとロックはずれ検出パルス27が
Lレベルに戻る。図1でいうと係数Qn+2 が係数ROM
34の出力となった時である。但し、図2の回路ではロ
ックイン状態になったとしてもカンウタ33のスキャン
動作を停止せずに、さらに再度ロックはずれになるまで
スキャン動作を続ける。やがて、時刻T3でロックはず
れになったことがロックはずれ検出パルス27により検
出される。そこで、最初にロックインした時の係数Qn+
2 と最後にロックはずれを起こした一つ前の係数Qn+10
に対応するカウンタ出力(係数ROM34のアドレス)
の値をそれぞれレジスタ42と41に記憶しておいて、
演算部44によりその中央値を計算し、時刻T4 のタイ
ミングで演算値Zをカウンタ33に強制的にロードす
る。
【0027】更に詳細に動作を説明する。Dフリップフ
ロップ31は、最初にロックはずれを起こした時刻T1
におけるはずれ方向検出パルス27の情報を保持するた
めの回路であり、時刻T2にてロックインされてもカウ
ンタ33にあたえるカウントアップまたはダウンの指示
情報は変更されない。もう一つのDフリップフロップ3
7は、ロックはずれ検出パルス27が立ち上がる度に出
力QをL,H,Lと変化し、最初にロックはずれが検出
されて時刻T1でカウンタ33をイネーブル状態にし
て、次にロックインする時刻T2でもイネーブル状態を
保持し、再度ロックはずれが検出される時刻T3でイネ
ーブル状態を解除してカウントアップまたはカウントダ
ウンを停止するようにしている。
【0028】立ち下がりエッジ検出回路40では、最初
にロックはずれが検出された後にロックイン状態になる
時刻T2でカウンタ33の出力値をレジスタ42に記憶
させるクロック信号を出力する。一方、立ち上がりエッ
ジ検出回路39では、2回目にロックはずれが検出され
る時刻T3でカウンタ33の出力値をレジスタ41に記
憶させるクロック信号を出力する。図3に示される通
り、図1の例における最初の設定値(係数)Qn+2 (Q
F)に対応するカウンタ33の出力がレジスタ42に記憶
され、最後の設定値(係数)Qn+10 (QL)に対応するカ
ンウタ33の出力がレジスタ41に記憶される。
【0029】そして、Dフリップフロップ37の反転出
力QバーがHレベルでロックはずれ検出パルス27もH
レベルになった時、即ち、最後の設定値Qn+10が検出さ
れた後の時刻T3の後であって垂直同期信号の立ち下が
りエッジのタイミングT4の時に、論理積回路38の出
力がHレベルとなり、ロード信号としてカンウタ33に
供給される。そして、そのタイミングT4で演算部44
による中央値Qn+6 (設定係数QS)がロードデータとし
てカウンタ33にロードされることになる。
【0030】この結果、係数乗算器23の係数が設定値
QS (図1の例ではQn+6)に設定される。従って、新た
な係数の下でのロックイン状態は、ロック周波数fnを
中心とする制御直線上で実現されることになり、従来の
ように上限値または下限値でのロックイン状態を回避す
ることができる。
【0031】[変更例]上記の回路例では、予め係数R
OM34内に準備しておいた複数の係数の内、上限レン
ジまたは下限レンジ付近でスキャン動作が行なわれてロ
ックインできる複数の係数のうちの中央値を選択した場
合に、ロック周波数fnが必ずしも中央付近にならない
場合がある。
【0032】図4はそれを説明するための図である。
今、ロックはずれが生じて係数値をスキャンしていると
すると、上記した図2、図3の例では、係数Qn+8 でロ
ックインして最初の設定値(係数)QF としてレジスタ
に記憶され、最後の上限の係数Qn+11が最後の設定値
(係数)QL としてレジスタに記憶され、両者の平均値
から中央値であるQn+9 が設定係数Qs としてカウンタ
にロードされることになる。この設定係数Qn+9 では、
図4に示す通りロック周波数fnが中央付近になく望ま
しい係数とは言えない。
【0033】そこで、本発明の変更例によれば、例えば
係数Qn+7 を上限側の境界レンジと定義し、ロックはず
れ状態になってカウンタがスキャンしていき、指定した
境界レンジQn+7 に対応するカウンタ値になってもロッ
クはずれ状態のままの場合には、強制的に上限側の最大
係数Qn+11に対応するカウンタ値をカウンタにロードす
るようにする。ロックはずれ方向が逆であって下限側に
カウンタがスキャンをする場合には、同様に、下限側の
境界レンジの係数に対応するカウント値になってもロッ
クはずれ状態のままの場合には、強制的に下限側の最小
係数に対応するカウンタ値をカウンタにロードするよう
にする。
【0034】従って、望ましくは、境界レンジに定義さ
れる係数は、最大値または最小値の係数に対応する制御
周波数帯の中央値(図4では係数Qn+11の中央値)と境
界レンジの係数の制御周波数帯の上限値または下限値
(図4では係数Qn+7 )とがほぼ一致するように選定さ
れる。
【0035】かかる機能を実現する係数制御回路26が
図5の回路図である。図6はそのタイミングチャート図
である。図5中、破線で囲った部分が図2の係数制御回
路26に新たに加えた部分である。
【0036】動作の概略は、図6のタイミングチャート
に示した通り、時刻T1でロックはずれがロックはずれ
検出パルス27の立ち下がりにより検出されてから、D
フリップフロップ37の出力が立ち上がって、カウンタ
33をイネーブル状態にし、はずれ方向検出パルス28
の情報に従ってカウンタがカウントアップまたはダウン
を行なう点は、図3の場合と同じである。やがて、時刻
T5にて未だロックはずれ状態が続いていて、即ちDフ
リップフロップ回路の出力QがHレベルの状態であり、
且つ境界レンジの係数に対応するアドレス値にカウンタ
の出力が達した場合には、はずれ方向に従って、上限側
の最大係数に対応するアドレス値かまたは最小係数に対
応するアドレス値がロードできる状態となる。そして、
垂直同期信号の立ち下がりのタイミングの時刻T6にて
ロードパルスが生成され、カウンタ33に最大係数また
は最小係数に対応するアドレス値がロードされる。その
後、カウンタのイネーブル状態が解かれ、更にロードパ
ルスがなくなりロードが禁止され、ロックインして定常
状態に戻る。
【0037】図5に示した係数制御回路26は、カウン
タ33の出力とメモリ47の記憶する下限側の境界レン
ジアドレスデータとを比較して、カウンタ値が境界レン
ジに達したらHレベルを出力する比較回路49を有す
る。同様に、カウンタ33の出力とメモリ48の記憶す
る上限側の境界レンジアドレスデータとを比較して、カ
ウンタ値が境界レンジに達したらHレベルを出力する比
較回路50を有する。図4の例では、比較回路50が時
刻T5で出力をHレベルにすることになる。また、下限
側の最小係数に対応するアドレスデータを記憶するメモ
リ51と、上限側の最大係数に対応するアドレスデータ
を記憶するメモリ52とが設けられ、セレクタ回路53
により適宜選択されて、カウンタ33のロードデータと
なる。
【0038】論理積回路57と58が、前述した境界レ
ンジに達してもロックはずれ状態のままであるとの条件
を検出する回路である。図4の例で説明すると、論理積
回路58がその条件を時刻T5にて検出することにな
る。即ち、入力581はDフリップフロップ37の出力
であるので、Hレベルの間はロックはずれ状態であるこ
とを意味する。また、入力582は、比較回路50がカ
ウンタ値が上限側の境界レンジの係数に対応するアドレ
ス値に達した時にHレベルになる信号である。入力58
4は上側にスキャン中であることを意味するはずれ方向
検出パルス28の反転信号である。比較回路55の出力
である入力583は通常はHレベルである。従って、時
刻T5にて論理積回路58の出力がHレベルに立ち上が
り、論理積回路60から垂直同期信号の立ち下がりエッ
ジのタイミングである時刻T6にロードパルス601が
出力されることになる。そのロードパルス601は論理
和回路46を介してカウンタ33に入力され、セレクタ
回路53が選択していた最大係数に対応するアドレス値
がカウンタ33にロードされる。
【0039】ロードパルス601は更に、論理和回路6
1を介してDフリップフロップの出力Qを反転させ、カ
ウンタ33をイネーブル状態にする。また、カウンタに
ロードされた最大係数に対応したアドレス値が比較回路
55にてメモリ52の値と比較され、ロードされたこと
が確認され、その出力をLレベルにする。その結果、論
理積回路58の出力がLレベルに下がり、ロードパルス
601はなくなる。
【0040】下限側の場合も同様にして論理積回路57
が境界レンジに達したことを検出し、最小係数に対応す
るアドレス値がカウンタ33にロードされることにな
る。
【0041】
【発明の効果】上記の通り、発明によれば、ロックはず
れが発生した場合に、新たに設定される係数は、乗算制
御周波数帯の中央部にクロック出力が位置するような係
数が選択されるので、従来の如く制御周波数帯の上限ま
たは下限値付近でロックインされることが防止される。
従って、かかるPLL回路が表示装置のサンプリング・
パルスの生成回路として使用された場合、画像の品質を
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の制御について説明するための図であ
る。
【図2】本発明の実施の形態の係数制御回路のブロック
図である。
【図3】図2の回路のタイミングチャート図である。
【図4】本発明の実施の形態の変更例を説明するための
図である。
【図5】本発明の実施の形態の変更例に従う係数制御回
路のブロック図である。
【図6】図5の回路のタイミングチャート図である。
【図7】従来のPLL回路の概略を示すブロック図であ
る。
【図8】係数乗算器の機能を説明するための図である。
【図9】ロックはずれ検出回路と係数制御回路の詳細回
路図である。
【図10】図9のタイミングチャート図である。
【符号の説明】
20 位相比較回路 21 ローパスフィルタ 22 電圧制御発信回路 23 係数乗算器 24 分周器 25 ロックはずれ検出回路 26 係数制御回路 27 ロックはずれ検出信号 28 はずれ方向検出信号 29 係数設定信号 33 アップ・ダウン・カウンタ 34 係数メモリ 41,42 レジスタ 44 演算部 53 セレクタ回路

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基準信号を入力し該基準信号に同期した整
    数倍の周波数を有するクロック出力を生成するPLL回
    路において、 該基準信号と該クロック出力を前記整数分の1に分周し
    た比較信号との位相差に応じた制御信号を出力する位相
    比較回路と、 該位相比較回路の制御信号に応答して所定の制御周波数
    帯内の周波数を有する信号を出力する発振器と、 該発振器からの信号の周波数に係数を乗算した周波数を
    有する前記クロック出力を出力する係数乗算回路と、 前記基準信号と前記比較信号を入力し、当該両信号の位
    相がずれるロックはずれを検出した時にロックはずれ検
    出信号を出力し、当該両信号の位相のずれ方向の情報を
    有するはずれ方向検出信号を出力するロックはずれ検出
    回路と、 前記ロックはずれ検出信号とはずれ方向検出信号とを入
    力し、該ロックはずれ検出信号に応答して、当該クロッ
    ク出力の周波数が前記制御周波数帯に該係数を乗算した
    乗算制御周波数帯の中央付近に位置する係数に対応する
    係数設定信号を前記係数乗算回路に供給する係数制御回
    路とを有することを特徴とするPLL回路。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記係数制御回路は、前記クロック出力の任意の周波数
    に対して、ロックイン可能な異なる複数の係数を予め有
    し、前記ロックはずれ検出信号に応答して、当該クロッ
    ク出力の周波数でロックイン可能な複数の係数のうち、
    該クロック出力の周波数が前記乗算制御周波数帯の中央
    付近になる係数を選択し、該選択された係数に対応する
    係数設定信号を前記係数乗算回路に供給することを特徴
    とするPLL回路。
  3. 【請求項3】請求項2において、 前記係数制御回路は、 前記ロックイン可能な複数の係数を連続的に記憶する係
    数メモリと、 前記ロックはずれでイネーブル状態となり、前記はずれ
    方向検出信号に従ってカウントアップまたはカウントダ
    ウンし、当該カウント値を前記係数メモリの入力アドレ
    スとして供給するアップ・ダウン・カウンタとを有し、 前記ロックはずれ検出信号に応答して、前記カウント値
    をアップまたはダウンすることで係数メモリ内の複数の
    係数をスキャンし、最初にロックインするカウント値と
    最後にロックインするカウント値の中央付近のカウント
    値を選ぶことを特徴とするPLL回路。
  4. 【請求項4】請求項3において、 前記係数制御回路は、 前記最初にロックインするカウント値を記憶する第一の
    レジスタと、前記最後にロックインするカウント値を記
    憶する第二のレジスタと、該第一及び第二のレジスタの
    値の平均値を演算する演算部とを有することを特徴とす
    るPLL回路。
  5. 【請求項5】請求項4において、 前記係数制御回路は、更に、 前記の係数メモリ内の複数の係数をスキャンして最後の
    ロックインするカウント値を検出した後に再度ロックは
    ずれを検出した後、前記演算部の演算値を前記アップ・
    ダウン・カウンタにロードするロードパルス生成回路を
    有することを特徴とするPLL回路。
  6. 【請求項6】請求項2において、 前記係数制御回路は、 前記ロックイン可能な複数の係数を最小係数から最大係
    数まで連続的に記憶する係数メモリと、 前記ロックはずれでイネーブル状態となり、前記はずれ
    方向検出信号に従ってカウントアップまたはカウントダ
    ウンし、当該カウント値を前記係数メモリの入力アドレ
    スとして供給するアップ・ダウン・カウンタとを有し、 前記ロックはずれ検出信号に応答して、前記カウント値
    をアップまたはダウンすることで係数メモリ内の複数の
    係数をスキャンし、前記最小係数から最大係数までの複
    数の係数のうち該最小係数より所定値大きい下限境界レ
    ンジ係数あるいは該最大係数より所定値小さい上限境界
    レンジ係数をスキャンした時に、ロックはずれ状態のま
    まの場合に、該最小係数または最大係数に対応するカウ
    ント値を選択することを特徴とするPLL回路。
  7. 【請求項7】請求項6において、 前記係数制御回路は、 前記下限境界レンジ及び上限境界レンジに対応するカウ
    ント値を記憶するメモリと、当該メモリのカンウト値と
    前記アップ・ダウン・カウンタの値を比較するカウント
    値比較回路をさらに有し、該比較回路から一致信号が出
    力された時に、前記ロックはずれ検出信号がロックはず
    れ状態の場合に、その後、前記最小係数または最大係数
    を前記アップ・ダウン・カウンタにロードすることを特
    徴とするPLL回路。
  8. 【請求項8】請求項4及び6に記載の係数制御回路を有
    し、更に、 前記演算部の出力と前記最小係数及び最大係数に対応す
    るカウント値を選択的に出力するセレクタ回路を有し、 前記カウンタのカウント値が下限境界レンジ係数または
    上限境界レンジ係数に対応するカウント値と一致しても
    ロックはずれ状態の時に前記最小係数または最大係数に
    対応するカウント値を選択し、それ以外の時は前記演算
    部の出力を選択することを特徴とするPLL回路。
  9. 【請求項9】請求項8において、 前記の下限・上限境界レンジ係数に対応するカウント値
    と一致した後、又は、前記の係数メモリ内の複数の係数
    をスキャンして最後のロックインするカウントを検出し
    た後に再度ロックはずれを検出した後に、前記セレクタ
    回路の出力を前記アップ・ダウン・カウンタにロードす
    るロードパルス生成回路を有することを特徴とするPL
    L回路。
  10. 【請求項10】請求項1乃至9のいずれかの請求項に記
    載されたPLL回路が表示装置に設けられ、 前記基準信号が該表示装置の水平同期信号であり、前記
    クロック出力が画像信号のサンプリングタイミング信号
    として利用されることを特徴とする表示装置に設けられ
    たPLL回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100379394B1 (ko) * 2000-08-18 2003-04-10 엘지전자 주식회사 디지털 방송 수신기의 락 검출 장치 및 방법
KR100487332B1 (ko) * 2002-10-31 2005-05-03 엘지전자 주식회사 디지털 tv의 락 검출 장치
CN102508804A (zh) * 2011-10-20 2012-06-20 豪威科技(上海)有限公司 Sd/sdio主控制器

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