JPH0913897A - トンネル工事用防音壁 - Google Patents

トンネル工事用防音壁

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JPH0913897A
JPH0913897A JP7162712A JP16271295A JPH0913897A JP H0913897 A JPH0913897 A JP H0913897A JP 7162712 A JP7162712 A JP 7162712A JP 16271295 A JP16271295 A JP 16271295A JP H0913897 A JPH0913897 A JP H0913897A
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厚 甲斐
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崇夫 三輪
Yoshio Kaneko
佳生 金子
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 構築作業と撤去作業が楽で、しかも、防音効
果の高いトンネル工事用防音壁を提供すること。 【構成】 トンネル坑内を閉塞可能な大きさで、かつ、
可撓性素材により袋状に形成すると共に、給水口と排水
口とを形成して、給水口より給水して膨張させた使用形
態と、排水口より排水して収縮させた収納形態とに形態
変更自在とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トンネル工事用防音壁
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、トンネル工事を行なう際には、坑
口や坑内に防音壁を構築して、坑内作業音、特に、発破
音がトンネル外部に響かないようにしている。
【0003】そして、かかる防音壁の一形態として、複
数の鋼材を左右幅方向に間隔を開けて立設し、左右に隣
接する鋼材間に板状の防音材を介設することにより構築
したものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した防
音壁は、未だ、次のような問題点を有している。
【0005】 防音壁の構築に使用する鋼材の重量が
大きいために、構築作業と撤去作業に時間と労力を要す
る。
【0006】 防音材が高価なために、防音壁の施工
費が高くなっている。
【0007】 防音壁を構築するのに多数個の防音材
を必要とし、かかる防音材を搬入する際の運搬費が高
い。
【0008】 防音材は、高周波の騒音に対しては防
音効果が高いが、低周波の騒音に対しては防音効果が低
く、しかも、低周波は、近隣の家屋や、同家屋内の家具
等を振動させるために、近隣の住民から苦情が出てい
る。
【0009】そのために、深夜作業を中止したり、制御
発破等を行なうようにしているが、トンネル構築作業能
率が悪い。
【0010】また、発破作業を行なうことなく、全断面
機械掘削作業を行なうと、トンネル工事の施工費が増大
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、ト
ンネル坑内を閉塞可能な大きさで、かつ、可撓性素材に
より袋状に形成すると共に、給水口と排水口とを形成し
て、給水口より給水して膨張させた使用形態と、排水口
より排水して収縮させた収納形態とに形態変更自在とし
たことを特徴とするトンネル工事用防音壁を提供せんと
するものである。
【0012】また、本発明は、次の構成にも特徴を有す
る。
【0013】 トンネル坑内の内周壁に沿わせて配置
する防音壁本体と、同防音壁本体に形成した通路を開閉
する開閉扉体とを具備すること。
【0014】 防音壁本体と開閉扉体は、それぞれ上
下方向に伸延する複数のチューブ状形成片を左右幅方向
に接続して形成したこと。
【0015】 防音壁本体と開閉扉体は、それぞれ左
右幅方向に伸延する複数のチューブ状形成片を上下方向
に接続して形成したこと。
【0016】 開閉扉体は、巻上げ・巻戻し手段によ
り、上方へ巻上げ、防音壁本体の通路を開放する開放姿
勢と、下方へ巻戻して防音壁本体の道路を閉塞する閉塞
姿勢とに姿勢変更可能としたこと。
【0017】 開閉扉体は、観音開き状に開閉自在と
した左右一対の観音開き戸形成体により形成したこと。
【0018】 開閉扉体は、左右幅方向に伸延するス
ライドレールに、上端縁をスライド自在に取付けて、一
側端側をスライドレールに沿って他側端側へスライドさ
せて束ねることにより、防音壁本体の通路を開放する開
放姿勢と、一側端側をスライドレールに沿って他側端側
より離隔する方向にスライドさせて拡張することによ
り、防音壁本体の通路を閉塞する閉塞姿勢とに姿勢変更
可能としたこと。
【0019】 圧力調整弁を具備し、音圧が作用した
際に、同圧力調整弁により内部の水を放出して変形する
ことにより、音圧を吸収可能としたこと。
【0020】 トンネル内の覆工作業に使用するセン
トルに、着脱自在に取付け可能としたこと。
【0021】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面を参照しなが
ら説明する。
【0022】図1は、本発明に係るトンネル工事用防音
壁Aの使用状態説明図であり、Bは、上記防音壁Aを取
付けたセントル、Cはトンネル工事中の坑内、Dはホイ
ールローダー、Eは削孔機、Fはダンプトラック、Gは
トンネル底部、Hは一次覆工コンクリート、Jは二次覆
工コンクリート、Kはロックボルトである。
【0023】まず、本発明に係るトンネル工事用防音壁
Aを取付けたセントルBについて、図1及び図2を参照
しながら説明する。
【0024】すなわち、セントルBは、坑内Cに敷設し
た左右一対の案内レール1,1上に、正面視門型に形成
したセントル支持体2を移動自在に跨架し、同セントル
支持体2の天井部2aと左右側脚部2b,2c にそれぞれ円弧
状の第1、第2、第3、第4、第5セントル形成体支持
フレーム3,4,5,6,7を伸縮自在支持体8,9,
10,11,12,13,14,15 を介して取付け、各支持フレーム
3,4,5,6,7にセントル形成片16を多数取付けて
アーチ状のセントル本体7 を形成している。18はレール
支持部、19は転動輪、20は補強材、21は補強機枠であ
る。
【0025】トンネル工事用防音壁Aは、図3及び図4
に示すように、トンネル坑内Cの内周壁に沿わせて配置
する防音壁本体30と、同防音壁本体30に形成した通路31
を開閉する開閉扉体32と、同開閉扉体32を巻上げ・巻戻
しを行なって開閉作動させる巻上げ・巻戻し手段33とを
具備している。
【0026】防音壁本体30は、図3及び図4に示すよう
に、坑内Cの内周壁に沿わせて配置する左右一対の細幅
円弧状の防音壁周縁部形成体34,34 と、同防音壁周縁部
形成体34,34 の上部内周壁とセントル支持体2の天井部
2aとの間に配置する左右一対の防音壁上部形成体35,35
と、上記防音壁周縁部形成体34,34 の左右側内周壁とセ
ントル支持体2の左右側脚部2b,2c との間に配置する左
右一対の防音壁左右側部形成体36,36 とから形成して、
防音壁上部形成体35,35 と防音壁左右側部形成体36,36
とにより門型の通路31を形成しており、各形成体34,35,
36は、それぞれ上下方向に伸延する複数のチューブ状形
成片34a,35a,36a を伸延方向又は左右幅方向に接続し、
隣接する各チューブ状形成片同士の一部を連通させてい
る。
【0027】そして、各形成体34,35,36には、図4に示
すように、それぞれ給水口37と排水口38とを設けて、給
水口37には給水パイプ39を接続する一方、排水口38には
排水パイプ40を接続しており、給水パイプ39は、給水源
(図示せず)に給水ポンプ(図示せず)を介して接続し
ている。41,42 はそれぞれ開閉弁である。
【0028】しかも、各形成体34,35,36には、図5に示
すように、圧力調整弁43を取付けて、各形成体34,35,36
に発破の際に生じた音圧Pが作用した場合には、同圧力
調整弁43より内部の水を放出させて、各形成体34,35,36
が変形することにより音圧Pを吸収することができるよ
うにして、トンネルの外部へ振動が伝播しないようにし
ている。
【0029】開閉扉体32は、図3及び図4に示すよう
に、上下方向に伸延する複数のチューブ状形成片32a を
左右幅方向に接続し、隣接する各チューブ状形成片32a,
32a 同士の一部を連通させて、防音壁本体30に形成した
通路31を閉塞可能な大きさの矩形状に形成している。
【0030】そして、開閉扉体32には、図4に示すよう
に、給水口44と排水口45とを設けて、給水口44には給水
パイプ46を接続する一方、排水口45には排水パイプ47を
接続しており、給水パイプ46は、給水源(図示せず)に
給水ポンプ(図示せず)を介して接続している。48,49
はそれぞれ開閉弁である。
【0031】しかも、開閉扉体32には、図5に示すよう
に、圧力調整弁50を取付けて、開閉扉32に音圧Pが作用
した際に、同圧力調整弁50より内部の水を放出させて、
開閉扉体32が変形することにより音圧Pを吸収すること
ができるようにして、トンネルの外部へ振動が伝播しな
いようにしている。
【0032】ここで、上記開閉扉体32と前記防音壁本体
30とには、それぞれ水位センサや圧力センサ等の内部の
水の減少を検出するセンサ(図示せず)を設けて、同セ
ンサによる検出結果にもとづいて各給水パイプ39,46 に
それぞれ取付けた開閉弁41,48 を開放することにより給
水を行なって、開閉扉体32と防音壁本体30内の給水量
を、あらかじめ設定した一定量に確保することができる
自動制御機能を保有させている。
【0033】巻上げ・巻戻し手段33は、図3に示すよう
に、セントル支持体2の天井部2aの後壁左側部に正逆回
転モータ51を取付けると共に、同天井部2aの後壁に左右
幅方向に伸延し、かつ、開閉扉体32の左右幅よりもやや
広幅に形成した巻取リール52を取付け、同巻取リール52
に上記正逆回転モータ51の駆動軸51a を連動連結してい
る。
【0034】このようにして、正逆回転モータ51を正回
転させることにより、開閉扉体32を巻取リール52を介し
て巻上げて、通路31を開放する開放姿勢にすることがで
きる一方、同モータ51を逆回転させることにより、開閉
扉体32を巻取リール52を介して巻戻して、通路31を閉塞
する閉塞姿勢にすることができるようにしている。
【0035】この際、開閉扉体32は、上下方向に伸延す
る複数のチューブ状形成片32a を左右幅方向に接続して
形成しているために、使用形態である閉塞姿勢では各チ
ューブ状形成片32a が柱状となって左右幅方向に連続し
て壁体を形成し、確実な防音効果を果すようにしてい
る。
【0036】図6は、第2実施例としてのトンネル工事
用防音壁Aを示しており、基本的構成は前記第1実施例
としてのトンネル工事用防音壁Aと同じくしているが、
開閉扉体32を左右幅方向に伸延する複数のチューブ状形
成片32a を上下方向に接続し、隣接する各チューブ状形
成片32a,32a 同士の一部を連通させて、防音壁本体30に
形成した通路31を閉塞可能な大きさの矩形状に形成して
いる。
【0037】しかも、各チューブ状形成片32a の上下縁
は、中央部が高位置で左右側端が低位置の逆V字状に形
成して、上方へ引上げて束ねた状態にする際に、内部の
残水が円滑に左右側端側のいずれかに流動して、速やか
に排水を行なうことができるようにすると共に、コンパ
クトに束ねて収納することができるようにしている。
【0038】また、開閉扉体32は、引上げ・引下げ手段
55により、上方へ引上げて防音壁本体30の通路31を開放
する開放姿勢と、下方へ引下げて防音壁本体30の通路31
を閉塞する閉塞姿勢とに姿勢変更可能としている。
【0039】そして、引上げ・引下げ手段55は、図6に
示すように、セントル支持体2の天井部2aの後壁左側部
に取付けた正逆回転モータ56と、同正逆回転モータ56に
連動連設した巻取リール57と、同巻取リール57に一端を
巻回した複数の引上げ・引下げ用ワイヤ58と、各ワイヤ
58をガイドすべく天井壁2aの後壁に左右幅方向に間隔を
開けて取付けたガイドローラ59とから構成しており、各
ワイヤ58の他端は、開閉扉体32の下端部に左右幅方向に
間隔を開けて取付けている。
【0040】このようにして、開閉扉体32は、左右幅方
向に伸延する複数のチューブ状形成片32a を上下方向に
接続して形成しているために、使用形態である閉塞姿勢
では各チューブ状形成体32a が梁状となって上下方向に
連続して壁体を形成し、確実な防音効果を果すと共に、
上方へ重合状態に引上げられて開放姿勢を採った際に
は、確実な排水を行なってコンパクトに収納することが
できるようにしている。
【0041】図7は、第3実施例としてのトンネル工事
用防音壁Aを示しており、基本的構成は前記第1実施例
としてのトンネル工事用防音壁Aと同じくしているが、
開閉扉体32を観音開き状に開閉自在とした左右一対の観
音開き戸形成体60,60 により形成している。
【0042】そして、観音開き戸形成体60,60 は、図7
に示すよう、セントル支持体2の天井部2aの左右側部に
支柱61,61 を立設し、各支柱61,61 の下端にそれぞれ枢
支アーム62,62 を内方へ向けて突設し、各枢支アーム6
2,62 に、観音開き戸形成体60,60 の上端縁に取付けた
支持フレーム63,63 の外側端部を、上下方向に軸線を向
けた枢軸64,64 により回動自在に取付け、各支持フレー
ム63,63 の内側端部と上記支柱61,61 の上端部との間に
斜材65,65 を介設している。
【0043】また、観音開き戸形成体60は、図7に示す
ように、上下方向に伸延する複数のチューブ状形成片32
a を左右幅方向に接続し、隣接する各チューブ状形成片
32a,32a 同士の一部を連通させて、左右一対の観音開き
戸形成体60,60 により防音壁本体30に形成した通路31を
閉塞可能な大きさの矩形状に形成している。
【0044】このようにして、開閉扉体32は、各観音開
き戸形成体60,60 を手動により観音開き状に開閉可能と
している。
【0045】なお、各観音開き戸形成体60,60 を自動的
に開閉するための開閉手段を別個に設けることもでき
る。
【0046】図8は、第4実施例としてのトンネル工事
用防音壁Aを示しており、基本的構成は前記第1実施例
としてのトンネル工事用防音壁Aと同じくしているが、
セントル支持体2の天井部2aの後部に左右幅方向に伸延
するスライドレール70をレール取付ブラケット71,71 を
介して横架し、同スライドレール70に開閉扉体32の上端
部をスライド係止用リング72を介してスライド自在に垂
下している。
【0047】このようにして、開閉扉体32中の水を排出
した後、カーテン状となった開閉扉体32の右側端側をス
ライドレール70に沿って左側端側へスライドさせて束ね
ることにより、防音壁本体30の通路31を開放する開放姿
勢と、右側端側をスライドレール70に沿って左側端側か
ら離隔する右方向にスライドさせて拡張させることによ
り、防音壁本体30の通路31を閉塞する閉塞姿勢とに姿勢
変更可能としている。
【0048】この際、開閉扉体32は、内部の水を排出し
た状態で開閉することにより、手作業でも楽に開閉作業
を行なうことができ、また、閉塞姿勢にて給水を行なっ
て膨張させることにより、使用形態にすることができ
る。
【0049】なお、開閉作業体32を自動的に開閉するた
めの開閉手段を別個に設けることもできる。
【0050】また、本実施例に係る防音壁本体30の通路
31は、作業者や作業機械等の通行がスムーズに行なえる
ように、可及的に大きく形成するのが好ましく、開閉扉
体32は、その通路31を閉塞可能な大きさに形成すると共
に、開閉が楽に行なえるようにすることができる。な
お、通行の必要性がない場合には、防音壁本体30に通路
31を形成することなく、防音壁本体30のみにて坑内Cを
閉塞することもできる。
【0051】本実施例では、トンネル工事用防音壁Aを
セントルBに取付けて使用するようにしているが、セン
トルBに代わる支持枠を別個に配置して使用することも
できる。
【0052】また、トンネル工事に限らず、これ以外に
も防音効果をもたせるための使用目的で、本発明に係る
防音壁を使用することもできる。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、次のような効果が得ら
れる。
【0054】(1) 請求項1記載の本発明では、トンネル
工事用防音壁を、給水により膨張させた使用形態と、排
水により収縮させた収納形態とに形態変更自在としてい
るために、防音壁の構築作業と撤去作業を短時間に、し
かも、楽に行なうことができる。
【0055】(2) 請求項1記載の本発明では、水を利用
しているために、防音壁の施工費を大幅に低減させるこ
とができる。
【0056】(3) 請求項1記載の本発明では、防音壁
は、排水した収納形態では軽量であると共に、使用形態
にする際の水の給水は配管を通して容易に行なうことが
できるために、防音壁の運搬を楽に、しかも、低コスト
にて行なうことができる。
【0057】(4) 請求項1記載の本発明では、低周波音
を吸収する水を利用しているために、騒音はもとより近
隣の家屋や同家屋内の家具等への防振効果を良好に確保
することができる。
【0058】しかも、使用形態では防音壁本体が膨張し
てトンネルの内周壁を押圧するために、遮音効果が高く
なる。
【0059】従って、深夜作業を行なうことができて、
制御発破作業を行なう必要性がなくなるために、トンネ
ル構築作業能率を向上させることができる。
【0060】また、全断面機械掘削作業を行なうことな
く、発破作業を行なうことができるために、トンネル工
事の施工費を低減させることができる。
【0061】(5) 請求項2記載の本発明では、トンネル
工事用防音壁が、トンネル坑内の内周壁に沿わせて配置
する防音壁本体と、同防音壁本体に形成した通路を開閉
する開閉扉体とを具備しているために、開閉扉体を開放
することにより通路より作業者や作業機械等を容易に通
行させることができる。
【0062】(6) 請求項3記載の本発明では、トンネル
工事用防音壁を上下方向に伸延する複数のチューブ状形
成片を左右幅方向に接続して形成しているために、使用
形態では各チューブ状形成片が柱状となって左右幅方向
に連続して壁体を形成し、確実な防音効果を果す。
【0063】(7) 請求項4記載の本発明では、トンネル
工事用防音壁を左右幅方向に伸延する複数のチューブ状
形成片を上下方向に接続して形成しているために、使用
形態では各チューブ状形成片が梁状となって上下方向に
連続して壁体を形成し、確実な防音効果を果す。
【0064】(8) 請求項4記載の本発明では、開閉扉体
は、巻上げ・巻戻し手段により、上方へ巻上げ、防音壁
本体の通路を開放する開放姿勢と、下方へ巻戻して防音
壁本体の道路を閉塞する閉塞姿勢とに姿勢変更可能とし
ているために、作業者等が出入りする場合等には、開閉
扉体を巻上げて開放姿勢にすることにより、容易に作業
者等の出入り等ができる。
【0065】(9) 請求項5記載の本発明では、開閉扉体
は、観音開き状に開閉自在とした左右一対の観音開き戸
形成体により形成しているために、この場合にも開閉扉
体を観音開き状に開閉させて、作業者等の出入りが容易
に行なえるようにすることができる。
【0066】(10) 請求項6記載の発明では、開閉扉体
は、左右幅方向に伸延するスライドレールに、上端縁を
スライド自在に取付けて、一側端側をスライドレールに
沿って他側端側へスライドさせて束ねることにより、防
音壁本体の通路を開放する開放姿勢と、一側端側をスラ
イドレールに沿って他側端側より離隔する方向にスライ
ドさせて拡張することにより、防音壁本体の通路を閉塞
する閉塞姿勢とに姿勢変更可能としているために、この
場合も開閉扉体をカーテンのようにスライドレールに沿
わせてスライドさせることにより開閉して、作業者等の
出入りが容易に行なえるようにすることができる。
【0067】(11) 請求項7記載の本発明では、トンネ
ル工事用防音壁が圧力調整弁を具備し、音圧が作用した
際に、同圧力調整弁により内部の水を放出して変形する
ことにより、音圧を吸収可能としているために、音圧が
坑外に作用するのを防止することができて、近隣の住民
に悪影響を及ぼすことがない。
【0068】(12) 請求項8記載の本発明では、トンネ
ル内の覆工作業に使用するセントルに、トンネル工事用
防音壁を着脱自在に取付け可能としているために、別途
支持枠体を投入して構築する手間を省くことができ、同
防音壁の撤去作業も楽に行なうことができる。
【0069】しかも、トンネル工事の進行具合に合わせ
て坑内を移動させるセントルと共に防音壁を移動させる
ことができるために、防音壁を再構築する手間を省くこ
とができて、この点からもトンネル構築作業能率を向上
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るトンネル工事用防音壁の使用状態
説明図。
【図2】セントルの使用状態説明図。
【図3】トンネル工事用防音壁の使用状態での正面図。
【図4】同トンネル工事用防音壁の正面説明図。
【図5】同トンネル工事用防音壁の爆風圧吸収説明図。
【図6】第2実施例としてのトンネル工事用防音壁の正
面説明図。
【図7】第3実施例としてのトンネル工事用防音壁の正
面説明図。
【図8】第4実施例としてのトンネル工事用防音壁の正
面説明図。
【符号の説明】
A トンネル工事用防音壁 B セントル 30 防音壁本体 31 通路 32 開閉扉体 33 巻上げ・巻戻し手段

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トンネル坑内を閉塞可能な大きさで、か
    つ、可撓性素材により袋状に形成すると共に、給水口と
    排水口とを形成して、給水口より給水して膨張させた使
    用形態と、排水口より排水して収縮させた収納形態とに
    形態変更自在としたことを特徴とするトンネル工事用防
    音壁。
  2. 【請求項2】 トンネル坑内の内周壁に沿わせて配置す
    る防音壁本体と、同防音壁本体に形成した通路を開閉す
    る開閉扉体とを具備することを特徴とする請求項1記載
    のトンネル工事用防音壁。
  3. 【請求項3】 防音壁本体と開閉扉体は、それぞれ上下
    方向に伸延する複数のチューブ状形成片を左右幅方向に
    接続して形成したことを特徴とする請求項2記載のトン
    ネル工事用防音壁。
  4. 【請求項4】 防音壁本体と開閉扉体は、それぞれ左右
    幅方向に伸延する複数のチューブ状形成片を上下方向に
    接続して形成したことを特徴とする請求項2記載のトン
    ネル工事用防音壁。
  5. 【請求項5】 開閉扉体は、巻上げ・巻戻し手段によ
    り、上方へ巻上げ、防音壁本体の通路を開放する開放姿
    勢と、下方へ巻戻して防音壁本体の道路を閉塞する閉塞
    姿勢とに姿勢変更可能としたことを特徴とする請求項2
    〜4のいずれかに記載のトンネル工事用防音壁。
  6. 【請求項6】 開閉扉体は、観音開き状に開閉自在とし
    た左右一対の観音開き戸形成体により形成したことを特
    徴とする請求項2〜4のいずれかに記載のトンネル工事
    用防音壁。
  7. 【請求項7】 開閉扉体は、左右幅方向に伸延するスラ
    イドレールに、上端縁をスライド自在に取付けて、一側
    端側をスライドレールに沿って他側端側へスライドさせ
    て束ねることにより、防音壁本体の通路を開放する開放
    姿勢と、一側端側をスライドレールに沿って他側端側よ
    り離隔する方向にスライドさせて拡張することにより、
    防音壁本体の通路を閉塞する閉塞姿勢とに姿勢変更可能
    としたことを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載
    のトンネル工事用防音壁。
  8. 【請求項8】 圧力調整弁を具備し、音圧が作用した際
    に、同圧力調整弁により内部の水を放出して変形するこ
    とにより、音圧を吸収可能としたことを特徴とする請求
    項1〜7のいずれかに記載のトンネル工事用防音壁。
  9. 【請求項9】 トンネル内の覆工作業に使用するセント
    ルに、着脱自在に取付け可能としたことを特徴とする請
    求項1〜8のいずれかに記載のトンネル工事用防音壁。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011111820A (ja) * 2009-11-27 2011-06-09 Naonori Hoshino トンネル用防音壁及びこれを用いたトンネル用防音システム
JP2017203244A (ja) * 2016-05-09 2017-11-16 株式会社谷沢製作所 移動式トンネル防音扉装置
CN108303131A (zh) * 2018-02-11 2018-07-20 中国铁道科学研究院铁道建筑研究所 充气结构支撑探头的隧道衬砌检测装置和方法

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