JPH09138656A - 表示装置 - Google Patents

表示装置

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JPH09138656A
JPH09138656A JP7295640A JP29564095A JPH09138656A JP H09138656 A JPH09138656 A JP H09138656A JP 7295640 A JP7295640 A JP 7295640A JP 29564095 A JP29564095 A JP 29564095A JP H09138656 A JPH09138656 A JP H09138656A
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Toshio Kashio
俊雄 樫尾
Tetsuo Muto
哲夫 武藤
Masaru Higuchi
勝 樋口
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】小画面の画像発生体を用いて大きな画面の画像
を得ることができ、しかも、装置の奥行き寸法を小さく
して薄型化をはかることができる表示装置を提供する。 【解決手段】画像光を出射する画像発生体(液晶表示パ
ネル)10の出射側に、この液晶表示パネルからの画像
光をほぼ垂直に取り込む入射面30aと階段状面の出射
面30bとを有する導光体30を設けるとともに、この
導光体30の出射面30bに沿わせて光を屈折させる画
像形成手段40を設け、前記導光体30から出射する画
像光を画像形成手段40により屈折させて、この画像形
成手段40の傾斜方向に沿って拡大することにより、液
晶表示パネル10からの画像光でつくられる画像を一辺
方向に拡大して表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、画像発生体から
の画像光でつくられる画像を拡大して表示する表示装置
に関するものであって、装置の大幅な薄型化をはかった
ものである。
【0002】
【従来の技術】表示装置として、画像光を出射する画像
発生体を用いて画像を表示するものがある。この種の表
示装置に用いられる画像発生体には、液晶表示パネル、
エレクトロルミネセンス表示パネル、プラズマ表示装
置、陰極線管(CRT)等があり、前記液晶表示パネル
としては、一般に、高時分割駆動が可能で、高精細な画
像を表示できる、TFT(薄膜トランジスタ)を能動素
子とするアクティブマトリックス型の液晶表示パネルが
利用されている。
【0003】ところで、最近、上記表示装置は、大画面
化される傾向にあり、その手段として、画像発生体その
ものを大画面化するか、あるいは、投影方式を採用する
ことが考えられている。
【0004】上記投影方式は、画像発生体からの画像光
を投影レンズ系により拡大してスクリーン面に投影する
ものであり、この投影方式の表示装置は、表示窓を有す
る装置本体内に画像発生体と投影レンズ系とを配置し、
前記表示窓に透過型のスクリーンを設けた構成とされて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、画像発生体の
大画面化は、画像発生体の製造歩留の低下およびコスト
の上昇につながるという問題がある。例えば、TFTを
能動素子とするアクティブマトリックス型の液晶表示パ
ネルは、その大画面化にともなって、TFTにゲート信
号およびデータ信号を供給するゲートラインおよびデー
タラインが長くなり、これらラインの断線やライン間短
絡等の発生率が高くなり、製造歩留が大きく低下する。
【0006】しかも、この液晶表示パネルを大画面化す
るには、液晶層をはさんで対向する一対の透明基板に大
面積のものを用いなければならず、また、少なくともT
FTを形成する側の基板に耐熱性の高い高価なガラス基
板を用いる必要があるため、液晶表示パネルの大画面化
は、上記製造歩留の低下と相俟って、コストを上昇させ
る結果となる。
【0007】一方、上記投影方式の表示装置は、使用す
る画像発生体は歩留良く低コストに得られる小画面のも
のでよいが、画像発生体の出射側に投影レンズ系を配置
し、この投影レンズ系の前方に所望の拡大率が得られる
投影光路長をとってスクリーンを配置した構成であるた
め、装置の奥行き寸法を小さくして薄型化をはかること
が難しい。
【0008】しかも、この表示装置は、投影レンズ系で
のレンズ収差を完全に無くすことが難しいため、スクリ
ーン投影画像がある程度歪んだ画像となってしまうとい
う問題がある。
【0009】さらに、この表示装置は、投影レンズ系が
非常に高価であり、また投影レンズ系のピント調整手段
等も必要であるし、投影レンズ系の光軸合わせが大変で
組立ても面倒であるため、装置の価格がかなり高くなっ
てしまう。
【0010】この発明は、歩留良く低コストに得られる
小画面の画像発生体を用いて大きな画面の画像を得るこ
とができ、しかも、装置の奥行き寸法を小さくして薄型
化をはかるとともに、歪みの無い高品質の拡大画像が得
られ、さらに、構造が極く簡単で安価に製造することが
できる表示装置を提供することを目的としたものであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明の表示装置は、
画像光を出射する画像発生体と、この画像発生体からの
画像光をほぼ垂直に取り込む入射面と傾斜状に形成され
た出射面とを有する導光体と、前記導光体の出射面から
出射する画像光を傾斜方向に沿って拡大して出射する画
像形成手段とを具備し、前記画像発生体からの画像光で
つくられる画像を一辺方向に拡大して表示することを特
徴とするものである。
【0012】この表示装置においては、画像発生体から
の画像光が導光体にほぼ垂直に取り込まれてその出射面
から出射する。そして、前記導光体の出射面は、傾斜状
に形成された面であり、この出射面からの画像光が、画
像形成手段によりその傾斜方向に沿って拡大して出射さ
れるため、その出射光を観察すると、前記画像発生体か
らの画像光でつくられる画像を一辺方向に拡大した画像
が見える。
【0013】このため、この表示装置によれば、歩留良
く低コストに得られる小画面の画像発生体を用いて、大
きな画面の画像を得ることができる。しかも、この表示
装置によれば、導光体の出射面から出射する画像光が画
像形成手段によりその傾斜方向に沿って拡大して出射す
るため、画像発生体の画像光を投影レンズ系から投影光
路長だけ離れた位置に置かれたスクリーンに投影する従
来の投影方式の表示装置に比べて、大幅な薄型化をはか
ることができる。
【0014】さらに、この表示装置では、画像発生体か
らの画像光が、導光体にその入射面からほぼ垂直に取り
込まれて、周囲に拡散することなく導光体の出射面に到
達するため、拡大画像は歪みの無い高品質の画像であ
る。
【0015】また、この表示装置は、画像発生体の出射
側に上記導光体を配置した簡単な構造であり、しかも前
記導光体はその入射面を画像発生体に対向させて設ける
だけでよいから、高価な投影レンズ系を用いるとともに
その正確な位置合わせを必要とされる従来の投影方式の
表示装置に比べて、極めて安価に製造できる。
【0016】この発明の表示装置において、上記導光体
の出射面は階段状に形成するのが望ましく、このように
すれば、導光体を導かれた光が、階段状に形成された各
面、つまり導光体の導光方向に対してほぼ垂直な複数の
面からそれぞれ高い出射率で出射するため、導光体で導
いた画像光を効率良く出射させることができる。
【0017】また、上記画像形成手段は、導光体の出射
面から出射された画像光を該出射面とほぼ直交する方向
に屈折させて出射する構成とするのが望ましく、このよ
うな画像形成手段を採用すれば、導光体の出射面から出
射された画像光を効率良く傾斜方向に沿って拡大して出
射させることができる。
【0018】さらに、この表示装置において、上記画像
形成手段の出射面側に光拡散手段を設ければ、視野角を
広くすることができ、また、画像発生体からの画像光を
平行光にして導光体に出射する平行光生成手段を設けれ
ば、画像発生体からの画像光のほとんどを導光体に入射
させて光効率を向上させることができる。
【0019】この場合、前記画像発生体が光源からの光
を画像光に変えて出射するものであるときは、前記平行
光生成手段を光源部に設ければよく、また、画像発生体
がそれ自体が画像光を発生するものであるときは、平行
光生成手段を画像発生体と導光体との間に設ければよ
い。
【0020】また、上記導光体は、例えば樹脂製の導光
路を多数本密集させて形成すればよく、画像発生体は、
液晶表示パネル、エレクトロルミネセンス表示パネル、
プラズマ表示装置、陰極線管、レーザ表示装置のいずれ
でもよい。
【0021】さらに、この発明の表示装置において、上
記画像形成手段は、導光体の出射面から出射された画像
光を該出射面とほぼ直交する方向に屈折させて出射する
構成とするのが望ましく、このような画像形成手段を採
用すれば、導光体の出射面から出射された画像光を効率
良く傾斜方向に沿って拡大して出射させることができ
る。
【0022】また、上記導光体の出射面を階段状に形成
する場合、この出射面は、導光体を階段状に切り欠いて
形成しても、あるいは、導光体を直線状に切断して傾斜
面を形成し、その傾斜面に表面を階段状に形成した部材
の裏面を密着させて構成してもよく、後者によれば、階
段状の出射面を容易に形成することができる。
【0023】また、この発明の他の表示装置は、画像光
を出射する画像発生体と、この画像発生体からの画像光
をほぼ垂直に取り込む入射面と、傾斜状に形成された出
射面とを有する第1の導光体と、前記第1の導光体の出
射面から出射された画像光を傾斜方向に沿って拡大して
出射する第1の画像形成手段と、この第1の画像形成手
段に接してその出射面から出射された画像光を取り込む
入射面と、傾斜状に形成された出射面とを有する第2の
導光体と、この第2の導光体の出射面から出射された画
像光を傾斜方向に沿って拡大して出射する第2の画像形
成手段とを具備し、前記画像発生体からの画像光でつく
られる画像を拡大して表示することを特徴とするもので
ある。
【0024】この表示装置によれば、画像発生体からの
画像光が、第1の導光体を経て第1の画像形成手段を出
射することにより一辺方向に拡大された画像光となり、
その画像光が、第2の導光体を経て第2の画像形成手段
を出射することにより他の辺方向に拡大された画像光と
なるため、画像発生体からの画像光でつくられる画像を
一辺方向と他の辺方向とに拡大した拡大画像を得ること
ができる。
【0025】また、この発明の他の表示装置は、画像光
を出射する画像発生体と、この画像発生体からの画像光
をほぼ垂直に取り込む入射面および傾斜状に形成された
出射面を有する導光体とからなる複数の画像発生手段
と、これら複数の画像発生手段をそれぞれの導光体の出
射面の側縁を互いに密接させて配置した複合画像発生手
段と、この複合画像発生手段から出射された複合画像光
を前記出射面にほぼ直交する方向に屈折して傾斜方向に
沿って拡大して出射する画像形成手段とを具備し、複数
の画像を一体に表示することを特徴とするものである。
【0026】この表示装置によれば、複数の画像発生体
からの画像光でつくられる画像をそれぞれ一辺方向に拡
大した複数の画像を、その側縁において互いにつながっ
た一体の拡大画像として表示することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面を参照して説明する。図1〜図10はこの発明の第1
の実施例を示しており、図1は表示装置の側面図であ
る。この実施例の表示装置は、画像光を出射する画像発
生体として、光源からの光を画像光に変えて出射する液
晶表示パネルを用いたものであり、液晶表示パネル10
と、この液晶表示パネル10の背後に配置された光源部
20と、前記液晶表示パネル10の出射側に配置された
導光体30と、この導光体30の出射面に近接させて配
置された画像形成手段40と、この画像形成手段40の
出射面側に設けられた光拡散手段50とで構成されてい
る。
【0028】上記液晶表示パネル10は、TN(ツィス
テッドネマティック)型のものであり、液晶セル11
と、この液晶セル11の入射面側と出射面側とに配置さ
れた一対の偏光板17,18とからなっている。
【0029】上記液晶セル11は、その詳細な構造は図
示しないが、表示領域を囲む枠状のシール材を介して接
合された一対の透明基板の前記シール材で囲まれた表示
領域にネマティック液晶を封入したものであり、両基板
の内面にはそれぞれ透明な電極が設けられている。
【0030】なお、この実施例で用いた液晶表示パネル
10は、TFT(薄膜トランジスタ)を能動素子とする
アクティブマトリックス型のカラー液晶表示パネルであ
り、液晶セル11の一方の基板の内面には、多数の画素
電極およびTFT等が設けられ、他方の基板の内面に
は、前記一方の基板の全ての画素電極に対向する一枚膜
状の対向電極が設けられるとともに、前記各画素電極に
それぞれ対応させて、複数の色、例えば赤、緑、青の3
色のカラーフィルタが交互に並べて設けられている。
【0031】図10は上記液晶セル11の一方の基板1
2に設けられた画素電極およびTFT等を等価回路的に
示した図であり、画素電極13は行方向および列方向に
並べて配列され、これらの画素電極13にそれぞれ対応
させてTFT14が配設されている。また、この基板1
2上には、各画素電極行ごとに配線されて各行のTFT
14にゲート信号を供給するゲートライン15と、各画
素電極列ごとに配線されて各列のTFT13にデータ信
号を供給するデータライン16とが設けられている。
【0032】また、上記一対の基板の内面にはそれぞ
れ、上記電極を覆って配向膜が設けられており、液晶の
分子は、それぞれの基板の近傍における配向方向を前記
配向膜で規制され、両基板間において所定のツイスト角
(例えばほぼ90°)でツイスト配向している。
【0033】上記液晶表示パネル10は、その画素数は
通常の高精細液晶表示パネルと同じであるが、通常の液
晶表示パネルの表示画像を画面の上下方向に圧縮した、
図9の(a)に示すような外形の横長画像を表示するも
のである。
【0034】すなわち、この液晶表示パネル10は、そ
の長さ方向(図1において紙面に垂直な方向)の寸法に
対して幅方向の寸法を数分の一の大きさとした、幅狭な
長方形の平面形状を有するものであり、液晶セル11の
各画素電極13を、図10に示したように、その縦幅
(画面の上下方向の幅)を、縦横の比率が正常な画像を
表示する液晶表示パネルの画素電極の数分の一に小さく
した横長電極とするとともに、画面の上下方向に並ぶ画
素電極13の配列ピッチを小さくして、画面の上下方向
に圧縮した横長の画像を表示するたものである。
【0035】また、上記光源部20は、バックライトユ
ニット21と、このバックライトユニット21の出射側
に設けられた、上記液晶表示パネル10からの画像光を
平行光にして導光体30に出射するための平行光生成手
段25とからなっている。
【0036】上記バックライトユニット21は、液晶表
示パネル10の表示領域全体に対向する大きさのアクリ
ル樹脂等からなる導光板22と、この導光板22の一側
の端面に沿わせて配置された直管状の光源ランプ(蛍光
灯)23と、この光源ランプ23からの光を前記導光板
22の端面に向けて反射させるリフレクタ24とからな
っており、光源ランプ23からの光は、導光板22にそ
の一側の端面から入射して導光板22内を導かれ、その
裏面で反射されて表面全体から出射する。
【0037】また、上記平行光生成手段25は、上記導
光板22からの出射光を平行光にして液晶表示パネル1
0に入射させるものであり、この平行光生成手段25
は、その詳細な構造は図示しないが、例えば、上記導光
板22からの出射光を上向きに屈折させる光屈折体と、
この光屈折体を出射した光を液晶表示パネル10の入射
面に対して垂直な平行光として出射させるマイクロレン
ズアレイ(微細幅の直線状レンズが多数本平行に並んで
いるもの)とで構成されている。
【0038】そして、上記平行光生成手段25によって
つくられた平行光は、液晶表示パネル10を透過して画
像光となり、この液晶表示パネル10から導光体30に
出射される。
【0039】上記導光体30は、上記液晶表示パネル1
0の出射面にほぼ垂直な方向に光を導く樹脂製の線状導
光路31が多数本密集した構成のものであり、この導光
体30の導光方向(光を進行させる方向)は前記導光路
31の導光方向と一致している。
【0040】この導光体30は、その導光方向に対して
垂直に形成された、液晶表示パネル10からの画像光を
ほぼ垂直に取り込む入射面30aと、導光方向に対して
傾斜状に形成された出射面30bとを有しており、その
入射面30aの面積(導光体30の導光方向に対して垂
直な断面積と同じ面積)は、上記液晶表示パネル10で
つくられる光画像の大きさ、つまり液晶表示パネル10
の表示領域の面積と同じか、あるいはそれより若干大き
い面積とされている。
【0041】上記出射面30bは、導光体30を階段状
に切り欠いて形成されており、上記入射面30aから取
り込まれて各導光路31を進行してきた光は、各階段
面、つまり導光体30の導光方向に対してほぼ直角な面
から出射する。この階段状面の傾き角(導光方向に対す
る傾き角)θは、後述する画像の拡大率に応じて設定さ
れている。
【0042】上記導光体30は、直径が20〜50μm
の極細の光ファイバを多数本に密集させて一体化した光
ファイバ集合体を所定の寸法に切断したものであり、そ
の導光路31は前記光ファイバのコア(芯線)からなっ
ている。
【0043】図2の(a)は上記光ファイバを示してお
り、この光ファイバ32は、直径が10〜30μmのア
クリル樹脂製コア32aの周面を含フッ素ポリマー等の
熱可塑性樹脂からなる屈折率の異なるクラッド材32b
で5〜10μmの厚さに被覆したものである。
【0044】上記導光体30は、上記光ファイバ32を
1500〜2500本程度束状に密集させて図2の
(b)に示すような直径が6〜10mmの光ファイバ集
合ロッド33を作り、この光ファイバ集合ロッド33を
多数本密集させて金型内で加熱することにより、各光フ
ァイバ32のコア32a同士をクラッド材32bで結合
させて一体化した光ファイバ集合体35(図4参照)を
製作して、この光ファイバ集合体35を所定の寸法に切
断する方法で製造する。
【0045】なお、上記光ファイバ集合ロッド33は、
コア32aを押出し成形して形成した上、1500〜2
500本程度のコア32aの束をクラッド材が溶融した
槽中を通過させて、付着したクラッド材を凝固させる方
法で形成することができ、このようにすると、光ファイ
バ32を1本ずつ密集させて光ファイバ集合ロッド33
を作るのに比べて手間が省けて能率的である。
【0046】また、上記光ファイバ集合体35は、図3
に示すように、製造する光ファイバ集合体の外周形状に
合わせて製作した角筒状の金型34内に、上記光ファイ
バ集合ロッド33を隙間なく詰め込み、その状態でクラ
ッド材32bの溶融温度に加熱することにより、光ファ
イバ32同志をクラッド材32bで結合させる方法で製
作する。
【0047】このように、金型34内に光ファイバ集合
ロッド33を隙間なく詰め込んだ状態で加熱により各光
ファイバ32のクラッド材32bを溶融させると、この
クラッド材32bの体積が膨脹して金型内圧が高くな
り、その圧力により、上記光ファイバ集合ロッド33の
状態ではランダムに密集していた各光ファイバ32のコ
ア32aが、各光ファイバ集合ロッド33ごとに最も密
度が高くなった状態に密集した、いわゆる最密充填状態
に並ぶため、その状態で徐冷によりクラッド材32bを
硬化させれば、図4に示したような光ファイバ集合体3
5が得られる。
【0048】図5は上記のようにして製作された光ファ
イバ集合体35の1つの光ファイバ集合ロッド33部分
の拡大断面図であり、この光ファイバ集合ロッド33部
分は、その各光ファイバ32のコア32aが上記のよう
に最も密度が高くなった密集状態で並んでいるため、正
六角柱状をなしている。
【0049】すなわち、上記光ファイバ集合体35は、
各光ファイバ32のコア32aが最も密度が高くなった
密集状態で並んでいる正六角柱状の光ファイバ集合ロッ
ド33部分が互いに連なった構造となっている。
【0050】そして、上記導光体30は、上記光ファイ
バ集合体35を所定の長さに切断し、それをさらに図6
の(a)に示すように一端面の一方の側縁と他端面の反
対側の側縁を結ぶ切断面Cに沿って斜めに切断して、側
面形状が直角三角形状のブロックを得、このブロックの
斜めの切断面を図6の(b)に示すように階段状に切り
欠いて製造する。
【0051】上記導光体30の製造において、光ファイ
バ集合ロッド33は、上述したように金型内に光ファイ
バ32を詰め込んで加熱するだけで容易に作ることがで
き、また、光ファイバ集合体35も、金型34内に光フ
ァイバ集合ロッド33を詰め込んで加熱するだけで容易
に製作することができる。さらに、所定の長さに切断し
た光ファイバ集合体35を図6の(a)に示した切断面
Cに沿って斜めに切断することにより、1つの光ファイ
バ集合体35から2つの直角三角形状ブロックを得るこ
とができるため、材料の無駄がなく、また、前記ブロッ
クの斜めの切断面を階段状に形成するための切り欠き加
工も、既存の精密切断装置で容易に行なえる。したがっ
て、上記導光体30は、能率良くしかも低コストに製造
することができる。
【0052】このようにして製造された導光体30は、
その入射面30aが導光体30の導光方向に対してほぼ
垂直な面であり、出射面30bが階段状に形成された面
であって、この階段状出射面30bは、各角部を結んで
形成される傾斜面(図に二点鎖線で示した面)が一平面
となるように、等しい幅でかつ等しい段差に形成され
る。
【0053】上記出射面30bの各階段面(導光方向に
対してほぼ直角な面)の幅はできるだけ小さくするのが
望ましく、各階段面の幅を小さくすれば、各階段面のピ
ッチ(導光方向に対する階段状面の傾き角θと、各階段
面の幅とによって決まる)も小さくなる。
【0054】この実施例では、上記出射面30bの各階
段面を、その幅内に数本〜数十本の導光路31が存在す
る程度の極く小さい幅(0.05〜0.5mm程度)と
している。また、この実施例では、導光体30の導光方
向に対する階段状面の傾き角θを11.5°〜30°に
選んで、上記階段状出射面30bの上下方向の幅を入射
面30aの幅の5〜2倍にし、それに応じて、液晶表示
パネル10の各画素電極13を、その縦幅が、縦横の比
率が正常な画像を表示する液晶表示パネルの画素電極の
1/5〜1/2である横長電極としている。
【0055】なお、上記導光体30は、その階段状出射
面30bを、導光体を階段状に切り欠いて形成したもの
であるが、導光体30は、図7に示すような構成として
もよい。
【0056】図7に示した導光体30は、その階段状出
射面30bを、直線状に切断して形成した傾斜面に、表
面を階段状に形成したシート部材36の裏面を密着させ
て構成したものであり、前記シート部材36は導光路
(光ファイバ32のコア32a)31と同じ屈折率をも
った樹脂(例えば、導光路31と同じアクリル樹脂)
か、または導光路31に近似する屈折率をもった樹脂か
らなっている。
【0057】この導光体30は、上述した光ファイバ集
合体35を図6の(a)に示した切断面Cに沿って斜め
に切断した後、その斜めの切断面に上記シート部材36
を貼り付けることによって極く簡単に製造できるし、ま
た、前記シート部材36は成形金型を用いて成形できる
ために、その各階段面の幅を、導光体を階段状に切り欠
き加工する場合よりもさらに小さくすることができる。
【0058】そして、上記導光体30は、その入射面3
0aを液晶表示パネル10の出射面に対して平行に近接
対向させるか、あるいは、前記入射面30aを液晶表示
パネル10の出射面に接面させて配置されている。
【0059】一方、導光体30の出射面に近接させて配
置された画像形成手段40は、前記導光体30からの出
射光をこの導光体30の出射面30bの傾斜方向に対し
てほぼ直交する方向に屈折させるものであり、この画像
形成手段40は、例えば、図8に示すようなプリズムシ
ート41からなっている。このプリズムシート41は、
上記導光体30の階段状出射面30bに沿った斜面とほ
ぼ同じ大きさの樹脂(例えばポリカーボネート)シート
からなっており、その一方の面の全体に、多数本の横長
プリズム部42が50μm程度の極く小さいピッチで互
いに平行に形成されている。
【0060】そして、このプリズムシート41は、その
プリズム部形成面を導光体30の階段状出射面30bに
近接対向させるか、あるいは階段状出射面30bに接面
して配置されており、かつ、各プリズム部42の長さ方
向が導光体30の階段状出射面30bの長さ方向(左右
方向)と平行になるようにして、前記階段状出射面30
bに沿った斜面と平行に傾けて配置されている。
【0061】さらに、上記画像形成手段40の出射面側
に設けられた光拡散手段50は、例えば、画像形成手段
40であるプリズムシート41とほぼ同じ大きさの樹脂
シートの一方の面にその全面にわたって、極く微小な多
数のレンズ部を密な間隔で形成した光拡散シートからな
っており、この光拡散シート50は、前記プリズムシー
ト41に対して平行に近接対向させるか、あるいはプリ
ズムシート41に接面させて配置されている。
【0062】この実施例の表示装置は、光源部20から
の平行光を液晶表示パネル10に入射させ、この液晶表
示パネル10を出射する光、つまり液晶表示パネル10
を表示駆動することによってつくられた画像光を、導光
体30で導いて、この導光体30の出射面30bから出
射させ、この導光体30の出射面30bから出射する画
像光を上記プリズムシート41からなる画像形成手段4
0によってその傾斜方向に沿って拡大して出射すること
により、液晶表示パネル10からの画像光でつくられる
画像を一辺方向に拡大して表示するものである。
【0063】すなわち、この表示装置においては、液晶
表示パネル10からの出射光は、導光体30を構成する
多数本の導光路31を、この導光路31内で屈折を繰り
返しながら周囲に拡散することなく導光方向に沿って導
かれて、導光体30の出射面30bから出射する。
【0064】なお、液晶表示パネル10の1つの画素の
大きさ(画素電極13の大きさ)は、例えば、横幅(画
面の左右方向の幅)が約100μm、縦幅(画面の上下
方向の幅)が前記横幅a1 の1/3〜1/2であり、こ
れに対して、上記導光体30の導光路31の直径(光フ
ァイバ32のコア32aの直径)は10〜30μmであ
るため、液晶表示パネル10の1つの画素からの光は、
数本の導光路31で導かれる。
【0065】上記導光体30の出射面30bは階段状に
形成されているため、各導光路31を導かれてきた光は
導光体30の出射面30bが導光方向に対して傾斜状に
形成されているにもかかわらず、この出射面30bから
効率的に出射される。すなわち、導光体30の出射面3
0bが導光方向に対して急な傾斜面であると、各導光路
31を導かれてきた光は出射面30bで全反射するため
出射面30bから出射されない。しかし、本実施例で
は、導光体30の出射面30bを階段状となし、各導光
路31の出射面を導光方向に対してほぼ直角な面として
いるので、各導光路31を導かれてきた光は、出射面3
0bでほとんど反射されることなく、そのまま出射面3
0bを出射する。なお、この場合、出射面30bが導光
方向に対して緩やかな傾斜面であれば、各導光路31を
導かれてきた光が出射面30bで全反射されることはな
いから、導光体30の出射面30bを階段状とせず、傾
斜面とすることもできる。
【0066】そして、導光体30を出射した光が、画像
形成手段40であるプリズムシート41により導光体3
0の出射面30bに対してほぼ直交する方向に屈折され
て出射するため、このプリズムシート41からの出射光
をその出射方向、つまりプリズムシート41の出射面に
対してほぼ垂直な方向から観察すると、液晶表示パネル
10からの画像光でつくられた画像を一辺方向(階段状
面の傾き方向)に拡大した画像が見える。
【0067】図8は、導光体30を出射した光の拡大状
態を示した図であり、例えば図に示すような幅の光Wが
導光体30を出射して画像形成手段40であるプリズム
シート41に入射すると、その各プリズム部42に入射
した光がこのプリズム部42で全反射され、それぞれ図
のように屈折されてプリズムシート41を出射する。こ
のように、導光体30を出射した光Wはプリズムシート
41に形成されたプリズム部42の数と同じ数に分割さ
れてプリズムシート41を出射する。
【0068】なお、上記プリズムシート41のプリズム
部42は、導光体30を出射して前記プリズム部42に
入射した光の全てをプリズムシート41の出射面側に屈
折させるように設計されており、また、導光体30を出
射してプリズムシート41のプリズム部42に向かう光
は図のようにプリズムシート41の入射領域のいずれか
のプリズム部42に必ず入射するため、導光体30を出
射した光のほとんどがロスなくプリズムシート41から
出射する。
【0069】そして、プリズム部42の数と同じ数に分
割されてプリズムシート41を出射する各分割光w
1′,w2′,w3′,w4′は、各プリズム部42に
入射した光w1,w2,w3,w4の幅が図において上
下方向に広がった光であり、しかも、これらの分割光w
1′,w2′,w3′,w4′の間隔がプリズム部42
のピッチに対応して広がるため、プリズムシート41を
出射する光W′は、導光体30を出射した光Wに対し
て、その光が複数に分割されるとともにその分割光w
1′,w2′,w3′,w4′の幅および間隔が大きく
なった拡大光である。
【0070】したがって、上記プリズムシート41によ
り屈折されて出射する画像光を、このプリズムシート4
1に対してほぼ垂直な方向から観察すると、液晶表示パ
ネル10からの画像光でつくられた画像の各画素がそれ
ぞれ複数の輝点に分割されるとともにその各輝点の間隔
が大きくなった良好な解像度の拡大画像が観察される。
なお、導光体30の出射面30bに対するプリズムシー
ト41のプリズム部42の角度は、プリズム部42で全
反射された光が、プリズムシート41の出射面にほぼ垂
直になるように設定することが望ましい。
【0071】図9は、液晶表示パネル10からの画像光
がつくる画像と、上記プリズムシート41からなる画像
形成手段40を出射した拡大画像の外形を示しており、
図9の(b)に示した拡大画像P′は、液晶表示パネル
10からの画像光がつくる図9の(a)に示した画像P
を一辺方向(導光体30の階段状面の傾き方向)に引き
伸ばした拡大画像である。
【0072】つまり、上記拡大画像P′は、その横幅は
液晶表示パネル10からの画像光がつくる画像Pと同じ
で、縦幅が前記画像Pの縦幅より大きくなった画面形状
の画素である。
【0073】なお、上記拡大画像P′は、液晶表示パネ
ル10からの画像光がつくる画像Pを上下方向に引き伸
ばした画像であるが、前記液晶表示パネル10からの画
像光がつくる画像Pは、画面の上下方向に圧縮した横長
の画像であるため、この拡大画像は、正常な画像として
観察される。この拡大画像P′は、液晶表示パネル10
からの画像光でつくられた画像Pの各画素がそれぞれ複
数の輝点に分割されてドット数が多くなった高精細度の
画像である。
【0074】この拡大画像P′の拡大率(プリズムシー
ト41に対して垂直な方向から拡大画像を見たときの拡
大率)は、導光体30の入射面30aの縦幅と、導光体
30の出射面30b側に配置したプリズムシート41の
縦幅との比に対応し、その比は、導光体30の導光方向
に対するプリズムシート41の傾き角(導光体30の階
段状面の傾き角と同じ)θによって決まる。
【0075】例えば、上記プリズムシート41の傾き角
θを11.5°とした場合は、導光体30の入射面30
aの縦幅と、プリズムシート41の縦幅との比が1:5
となり、液晶表示パネル10からの画像光がつくる画像
を上下方向に5倍に拡大した画像が表示される。また、
上記プリズムシート41の傾き角θを30°とした場合
は、導光体30の入射面30aの縦幅と、プリズムシー
ト41の縦幅との比が1:2となり、液晶表示パネル1
0からの画像光がつくる画像を上下方向に2倍に拡大し
た画像が表示される。
【0076】なお、導光体30の階段状面の傾き角θこ
の画像の拡大率は、導光体30の導光方向に対するプリ
ズムシート41の傾き角θをさらに小さくすることによ
り、より拡大することができる。
【0077】そして、この実施例では、上記プリズムシ
ート41からなる画像形成手段40の出射面側に設けた
光拡散手段50によって拡散されて出射するため、上記
拡大画像は、広い視野角にわたって良好なコントラスト
で観察される。
【0078】このように、上記表示装置は、画像光を出
射する画像発生体である液晶表示パネル10からの画像
光をほぼ垂直に取り込む入射面30aと傾斜状に形成さ
れた出射面30bとを有する導光体30と、前記導光体
30の出射面30bから出射する画像光を傾斜方向に沿
って拡大して出射する画像形成手段40とを具備し、前
記液晶表示パネル10からの画像光でつくられる画像を
一辺方向に拡大して表示するものであり、この表示装置
においては、液晶表示パネル10からの画像光が導光体
30にほぼ垂直に取り込まれてその出射面30bから出
射する。
【0079】そして、前記導光体30の出射面30b
は、傾斜状(この実施例では階段状)に形成された面で
あり、この出射面30bからの画像光が、画像形成手段
40によりその傾斜方向に沿って拡大して出射されるた
め、その出射光を観察すると、液晶表示パネル10から
の画像光でつくられる画像を一辺方向に拡大した画像が
見える。
【0080】このため、この表示装置によれば、歩留良
く低コストに得られる小画面の液晶表示パネル10を用
いて、大きな画面の画像を得ることができる。しかも、
この表示装置によれば、上記導光体30の出射面30b
が、液晶表示パネル10の出射領域(表示領域)をほぼ
垂直な方向に延長した領域内にあり、この導光体30の
出射面30bから出射する画像光が、前記出射面30b
に沿わせて配置された画像形成手段40によりその傾斜
方向に沿って拡大して出射するため、拡大画像の観察方
向から見た装置の奥行き寸法は、液晶表示パネル10の
幅と同程度であり、したがって、液晶表示パネルの画像
光を投影レンズ系から投影光路長だけ離れた位置に置か
れたスクリーンに投影する従来の投影方式の表示装置に
比べて、大幅な薄型化をはかることができる。
【0081】さらに、この表示装置では、上記液晶表示
パネル10からの画像光が、導光体30にその入射面か
らほぼ垂直に取り込まれて、周囲に拡散することなく導
光体30の出射面30bに到達するため、上記拡大画像
は歪みの無い高品質の画像である。
【0082】また、この表示装置は、液晶表示パネル1
0の出射側に上記導光体30を配置した簡単な構造であ
り、しかも前記導光体30は上述したように能率良くし
かも低コストに製造することができるものであって、こ
の導光体30はその入射面30aを液晶表示パネル10
に対向させて設けるだけでよいから、高価な投影レンズ
系を用いるとともにその正確な位置合わせを必要とされ
る従来の投影方式の表示装置に比べて、極めて安価に製
造できる。
【0083】しかも、上記実施例では、上記導光体30
の出射面30bを階段状に形成しているため、導光体3
0を導かれた光が、階段状に形成された各面、つまり導
光体30の導光方向に対してほぼ垂直な複数の面からそ
れぞれ高い出射率で出射するから、導光体30で導いた
画像光を効率良く出射させることができる。
【0084】また、上記実施例では、画像形成手段40
として、導光体30の出射面30bから出射された画像
光を該出射面30bとほぼ直交する方向に屈折させて出
射するプリズムシート41を用いているため、導光体3
0の出射面30bから出射された画像光を効率良く傾斜
方向に沿って拡大して出射させることができる。
【0085】さらに、上記表示装置においては、上記画
像形成手段40の出射面側に光拡散手段50を設けてい
るため、拡大画像の視野角を広くすることができる。ま
た、液晶表示パネル10に光を供給する光源部20に、
液晶表示パネル10からの画像光を平行光にして導光体
に出射する平行光生成手段25を設けているため、液晶
表示パネル10からの画像光のほとんどを導光体30に
入射させることができるから、光効率を向上させること
ができる。
【0086】また、上記実施例のように導光体30の出
射面30bを階段状に形成する場合、この出射面30b
は、図1および図6の(b)のように導光体30を階段
状に切り欠いて形成してもよいが、図7のように、導光
体を直線状に切断して傾斜面を形成し、その傾斜面に表
面を階段状に形成したシート部材36の裏面を密着させ
て階段状の出射面30bを構成すれば、前記出射面30
bを容易に形成することができる。
【0087】なお、上記実施例の表示装置で用いた液晶
表示パネル10は、TFT14を能動素子とするアクテ
ィブマトリックス型のものであるが、この液晶表示パネ
ル10はMIM等の非線形抵抗素子を能動素子とするア
クティブマトリックス型や、TN型またはSTN型の単
純マトリックス方式の液晶表示パネルでもよい。
【0088】さらに、上記実施例の表示装置は、液晶表
示パネル10を画像発生体とするものであるが、前記画
像発生体は、それ自体が画像光を発生するもの、例え
ば、エレクトロルミネセンス表示パネル、プラズマ表示
装置、陰極線管(CRT)、レーザ表示装置のいずれで
もよい。
【0089】この場合、画像発生体からの画像光を平行
光にして導光体に出射する平行光生成手段を設けるとき
は、この平行光生成手段を画像発生体と導光体との間に
設ければよい。
【0090】図11はこの発明の第2の実施例を示す表
示装置の側面図である。この実施例は、画像発生体に陰
極線管(以下、CRTと記す)を用いたものであり、
(a)は平行光生成手段を備えた表示装置、(b)は平
行光生成手段を備えない表示装置を示している。
【0091】なお、この実施例の表示装置は、CRT6
0の出射側に導光体30を配置し、この導光体30の出
射面に近接させて画像形成手段40を設けるとともに、
この画像形成手段40の出射面側に光拡散手段50を設
けたものであり、前記導光体30と画像形成手段40お
よび光拡散手段50は、上述した第1の実施例で用いた
ものと同じものであるから、その説明は省略する。
【0092】図11の(a)に示した表示装置は、CR
T60の出射側に、前記CRT60からの画像光を平行
光にして導光体30に出射する出射する平行光生成手段
61を設け、その出射側に上記導光体30を配置したも
のであり、前記平行光生成手段61は、一方の面をCR
T60の出射面に沿った凹入曲面に形成し他方の面を平
坦面に形成した透明な支持部材61aの前記平坦面に、
多数の微小な凸レンズが密に並んでいるマイクロレンズ
アレイ61bを設けた構成とされている。
【0093】また、図11の(b)に示した表示装置
は、CRT60の出射面に直接導光体30の入射面30
aを対向させたものであり、この表示装置では、導光体
30の入射面30aをCRT60の出射面に沿った凹入
曲面に形成し、この入射面30aをCRT60の出射面
に近接または接面させることによって、CRT60から
の画像光のほとんどをロスなく導光体30に入射させる
ようにしている。
【0094】図12は、この発明の第3の実施例を示す
表示装置の側面図であり、この実施例の表示装置は、画
像光を出射する画像発生体(液晶表示パネル、エレクト
ロルミネセンス表示パネル、プラズマ表示装置、CR
T、レーザ表示装置等)70の出射側に設ける導光体3
0の出射面を、直線状に切断して形成した傾斜面30c
とし、この出射面30cに光を種々の方向に屈折させる
反射粒子37を分散させて、導光体30の出射面30c
から出射する画像光を傾斜方向に沿って拡大して出射す
る画像形成手段を構成したものである。
【0095】なお、上記のように出射面30cに反射粒
子37を分散させた導光体30は、その導光路に用いる
光ファイバのコアにあらかじめ反射粒子37を混入させ
ておくことによって製造することができる。
【0096】この実施例の表示装置によれば、画像発生
体70からの画像光が導光体30にその入射面30aか
らほぼ垂直に取り込まれて導光体30の出射面30cに
導かれ、その光が反射粒子37より種々の方向に屈折し
て出射するため、その出射光を前記出射面30cに対し
てほぼ垂直な方向から観察すると、液晶表示パネル10
からの画像光でつくられた画像を一辺方向(出射面30
bの傾き方向)に拡大した画像が見える。
【0097】図13はこの発明の第4の実施例を示す表
示装置の斜視図である。なお、この実施例の表示装置
は、画像光を出射する画像発生体として液晶表示パネル
を用いたものである。
【0098】この表示装置は、液晶表示パネル10と、
この液晶表示パネル10の背後に配置された光源部20
と、前記液晶表示パネル10の出射側に配置された第1
の導光体30Aと、この第1の導光体30Aの出射面に
近接させて配置された第1の画像形成手段40Aと、こ
の第1の画像形成手段40Aの出射側に配置された第2
の導光体30Bと、この第2の導光体30Bの出射面に
近接させて配置された第2の画像形成手段40Bと、こ
の第2の画像形成手段40Bの出射面側に設けられた光
拡散手段50とで構成されている。
【0099】上記液晶表示パネル10と光源部20は、
上述した第1の実施例で用いたものと同じ構造のもので
あるが、この実施例では、液晶表示パネル10として、
縦横の比率が正常な画像を表示するものを用い、その表
示領域の大きさに合わせて光源部20を設計している。
【0100】上記第1の導光体30Aと第2の導光体3
0Bは、いずれも、第1の実施例で用いた導光体30と
同様に、光ファイバのコアで形成された多数の線状導光
路が密集した構造のものであり、上記第1の導光体30
Aは、その導光方向に対して垂直な断面の形状が、液晶
表示パネル10でつくられる光画像の大きさ(液晶表示
パネル10の表示領域の面積)とほぼ同じものとされ、
第2の導光体30Bは、その導光方向に対して垂直な断
面の形状が、前記第1の導光体30Aを導光方向に対し
て所定の角度(第1の導光体30Aの出射面の傾き角と
同じ角度)で斜めに切断した断面とほぼ同じ横長形状の
ものとされている。
【0101】なお、これらの導光体30A,30Bの各
導光路(光ファイバのコア)の径は同じであり、第2の
導光体30Bの断面は第1の導光体30Aの断面よりも
大きいため、第2の導光体30Bの導光路の数は第1の
導光体30Aの導光路数よりも多い。
【0102】そして、上記第1の導光体30Aは、上記
液晶表示パネル10からの画像光をほぼ垂直に取り込む
入射面と、傾斜状に形成された出射面とを有しており、
その入射面は、導光方向に対してほぼ垂直に切断され
た、上記液晶表示パネル10でつくられる光画像の大き
さとほぼ同じ形状の面とされ、出射面は、導光体30A
を階段状に切り欠いて形成されている。
【0103】また、第2の導光体30Bは、上記第1の
導光体30Aから出射する画像光をほぼ垂直に取り込む
入射面と、傾斜状に形成された出射面とを有しており、
その入射面は、導光方向に対してほぼ垂直に切断され
た、上記第1の導光体30Aの階段状出射面に沿った斜
面とほぼ同じ形状の横長面とされ、出射面は、導光体3
0Bを前記横長の入射面の幅方向に沿って傾斜する階段
状に切り欠いて形成されている。
【0104】さらに、上記第1の画像形成手段40Aと
第2の画像形成手段40Bは、例えば、第1の実施例で
用いたプリズムシート41と同様なプリズムシートから
なっており、また、光拡散手段50は、例えば、第1の
実施例で用いたものと同様な光拡散シートからなってい
る。
【0105】そして、上記第1の導光体30Aは、その
入射面を液晶表示パネル10の出射面に対して平行に近
接対向させるか、あるいは前記入射面を液晶表示パネル
10の出射面に接面させて配置されており、第1の画像
形成手段40Aは、前記第1の導光体30Aの出射面に
沿わせて配置されている。
【0106】また、第2の導光体30Bは、その入射面
を上記第1の画像形成手段40Aの出射面に対して平行
に近接対向させるか、あるいは前記入射面を前記画像形
成手段40Aの出射面に接面させて、その出射面の傾き
方向を上記第1の導光体30Aの出射面の傾斜方向とほ
ぼ直交する方向に向けた状態で配置されており、第2の
画像形成手段40Bは前記第2の導光体30Bの出射面
に沿わせて配置され、その出射側に上記光拡散手段50
が設けられている。
【0107】この実施例の表示装置は、液晶表示パネル
10からの画像光を第1の導光体30Aで導いてその出
射面からの出射光を第1の画像形成手段40Aによりそ
の傾斜方向に沿って拡大して出射することにより、前記
液晶表示パネル10からの画像光をその一辺方向に拡大
し、その画像光を第2の導光体30Bで導いてその出射
面からの出射光を第2の画像形成手段40Bによりその
傾斜方向に沿って拡大して出射することにより、前記画
像光をさらに他の辺方向に拡大するようにしたものであ
る。
【0108】この表示装置によれば、液晶表示パネル1
0からの画像光が、第1の導光体30Aを経て第1の画
像形成手段40Aを出射することにより一辺方向に拡大
された画像光となり、その画像光が、第2の導光体30
Bを経て第2の画像形成手段40Bを出射することによ
り他の辺方向に拡大された画像光となるため、液晶表示
パネル10からの画像光でつくられる画像を一辺方向と
他の辺方向とに拡大した拡大画像を得ることができる。
【0109】図14は、この表示装置における画像の拡
大状態を示しており、液晶表示パネル10からの画像光
でつくられた画像P0 は、まず第1の導光体30Aを導
かれて第1の画像形成手段40Aを出射することにより
一辺方向に拡大された第1の拡大画像P1 となり、その
画像P1 が第2の導光体30Bを導かれて第2の画像形
成手段40Bを出射することにより他の辺方向に拡大さ
れて、前記液晶表示パネル10からの画像光でつくられ
る画像P0 と相似形な第2の拡大画像P3 となる。
【0110】ここで、上記第1の拡大画像P1 は、第1
の実施例で説明したように、液晶表示パネル10からの
画像光でつくられた画像P0 の各画素がそれぞれ複数の
輝点に分割されるとともにその各輝点の間隔が大きくな
った画像であり、上記第2の拡大画像P3 は、前記第1
の拡大画像P1 の各輝点がさらに複数の輝点に分割され
るとともにその各輝点の間隔が大きくなった画像であ
る。
【0111】また、この実施例の表示装置は、2つの導
光体30A,30Bを用いたものであるが、第1の導光
体30Aの出射面が、液晶表示パネル10の出射領域
(表示領域)をほぼ垂直な方向に延長した領域内にある
とともに、第2の導光体30Bの出射面が、前記液晶表
示パネル10の出射領域をほぼ垂直な方向に延長した領
域を第1の導光体30Aの出射面に対してほぼ垂直な方
向に延長した領域内にあり、この第2の導光体30Bか
ら出射する画像光がその出射面に沿わせて配置された第
2の画像形成手段40Bによりその傾斜方向に沿って拡
大して出射するため、拡大画像の観察方向から見た装置
の奥行き寸法は、液晶表示パネル10の幅と同程度であ
り、したがって、液晶表示パネルの画像光を投影レンズ
系から投影光路長だけ離れた位置に置かれたスクリーン
に投影する従来の投影方式の表示装置に比べて、大幅な
薄型化をはかることができる。
【0112】図15はこの発明の第5の実施例を示す表
示装置の斜視図である。なお、この表示装置は、画像光
を出射する画像発生体として液晶表示パネル10を用い
たものである。
【0113】この表示装置は、上記液晶表示パネル10
と、この液晶表示パネル10からの画像光をほぼ垂直に
取り込む入射面30aおよび傾斜状に形成された出射面
30bを有する導光体30とからなる複数の画像発生手
段100を備え、これら複数の画像発生手段100をそ
れぞれの導光体30の出射面30bの側縁を互いに密接
させて配置して複合画像発生手段を構成したものであ
り、前記複合画像発生手段の出射側には、この複合画像
発生手段から出射された複合画像光を前記導光体30出
射面30bにほぼ直交する方向に屈折して傾斜方向に沿
って拡大して出射する画像形成手段40が設けられ、さ
らにその出射側に光拡散手段50が設けられている。
【0114】なお、上記画像発生手段100を構成する
液晶表示パネル10とその背後に配置された光源部20
および導光体30は、第1の実施例で用いたものと同様
な構成のものであるから、その説明は図に同符号を付し
て省略する。また、上記複合画像発生手段の出射側設け
た画像形成手段40は、例えばプリズムシートであり、
光拡散手段50は、例えば光拡散シートである。
【0115】そして、この実施例では、2組の画像発生
手段100を上下に並べて配置して複合画像発生手段を
構成しており、この2組の画像発生手段100はそれぞ
れ、その導光体30の出射面(階段状面)30bに沿っ
た面が一つの垂直面上に揃うように、画像発生手段全体
を斜めに傾けて配置されている。
【0116】また、図において上側の画像発生手段10
0は、その液晶表示パネル10および光源部20の配置
スペースを考慮して、導光体30の長さを下側の画像発
生手段100の導光体30よりも長くするとともに、下
側の画像発生手段100の傾き角よりもある程度緩い傾
き角、つまり、液晶表示パネル10の配置側に向かって
下側の画像発生手段100から離間する傾き状態で設け
られている。
【0117】すなわち、この実施例の表示装置は、基本
的には、上述した第1の実施例の表示装置を上下に重ね
たものであり、この表示装置によれば、複数の液晶表示
パネル10からの画像光でつくられる画像をそれぞれ一
辺方向に拡大した複数の画像を、その側縁において互い
につながった1つの拡大画像として表示することができ
る。
【0118】また、この表示装置によれば、各画像発生
手段100の導光体30の出射面30bから出射する画
像光が画像形成手段40によりその傾斜方向に沿って拡
大して出射するため、画像発生体の画像光を投影レンズ
系から投影光路長だけ離れた位置に置かれたスクリーン
に投影する従来の投影方式の表示装置に比べて、大幅な
薄型化をはかることができる。
【0119】なお、この実施例のように、上側の画像発
生手段100の傾き角を下側の画像発生手段100の傾
き角よりも緩くし、しかも両方の画像発生手段100の
導光体30の出射面30bに沿った面が一つの垂直面上
に揃うようにするには、上側の画像発生手段100の導
光体30の出射面30bである階段状面の導光方向に対
する傾き角を、下側の画像発生手段100の導光体30
のそれよりも大きく(緩く)する必要がある。
【0120】このため、この表示装置では、上側の画像
発生手段100と上記画像形成手段40とで構成される
画像拡大系と、下側の画像発生手段100と上記画像形
成手段40とで構成される画像拡大系との拡大率が異な
るが、上側の画像発生手段100の液晶表示パネル10
を、下側の画像発生手段100の液晶表示パネル10の
表示画像の圧縮率(上下方向の圧縮率)よりも小さい圧
縮率の画像を表示するものとするとともに、上側の画像
発生手段100の導光体30に、その液晶表示パネル1
0の表示領域の幅に合わせた断面積のものを用いれば、
上下の画像拡大系によって表示される拡大画像のドット
の大きさを同じにすることができる。
【0121】図16はこの発明の第6の実施例を示す表
示装置の斜視図である。この表示装置は、画像光を出射
する画像発生体(液晶表示パネル、エレクトロルミネセ
ンス表示パネル、プラズマ表示装置、CRT、レーザ表
示装置等)70と、この画像発生体70からの画像光を
ほぼ垂直に取り込む入射面30aおよび傾斜状に形成さ
れた出射面30bを有する導光体30とからなる複数の
画像発生手段100を備え、これら複数の画像発生手段
100をそれぞれの導光体30の出射面30bの側縁を
互いに密接させて配置して複合画像発生手段を構成した
ものであり、この実施例では、2組の画像発生手段10
0を横に並べて配置している。
【0122】上記2組の画像発生手段100は、その画
像発生体70の配置スペースを考慮して、各画像発生手
段100をそれぞれ液晶表示パネル10の配置側に向か
って左右に離間するように傾斜させた状態で配置されて
おり、また、両方の画像発生手段100は、それぞれの
導光体30の出射面30bに沿った面が一つの垂直面上
に揃うようにして設けられている。
【0123】なお、図16では省略しているが、上記複
合画像発生手段の出射側には、この複合画像発生手段か
ら出射された複合画像光を前記導光体30出射面30b
にほぼ直交する方向に屈折して傾斜方向に沿って拡大し
て出射する画像形成手段が設けられ、さらにその出射側
に光拡散手段が設けられている。
【0124】すなわち、この実施例の表示装置は、基本
的には、上述した第1の実施例と同様な表示装置を左右
に並べたものであり、この表示装置によれば、複数の画
像発生体70からの画像光でつくられる画像をそれぞれ
一辺方向に拡大した複数の画像を、その側縁において互
いにつながった1つの拡大画像として表示することがで
きる。
【0125】また、この表示装置によれば、各画像発生
手段100の導光体30の出射面30bから出射する画
像光が画像形成手段40によりその傾斜方向に沿って拡
大して出射するため、画像発生体の画像光を投影レンズ
系から投影光路長だけ離れた位置に置かれたスクリーン
に投影する従来の投影方式の表示装置に比べて、大幅な
薄型化をはかることができる。
【0126】なお、上述した第4の実施例の表示装置
は、複数の画像発生手段100を上下に重ねたものであ
り、第5の実施例の表示装置は、複数の画像発生手段1
00を左右に並べたものであるが、これらの実施例を組
み合わせた構成、つまり4組以上の画像発生手段100
を上下および左右に並べて複合画像発生手段を形成した
構成とすれば、さらに大画面の画像を表示することがで
きる。
【0127】
【発明の効果】この発明の表示装置によれば、画像発生
体からの画像光が導光体にほぼ垂直に取り込まれて傾斜
状に形成された出射面から出射し、その画像光が画像形
成手段によりその傾斜方向に沿って拡大して出射される
ため、その出射光を観察すると、前記画像発生体からの
画像光でつくられる画像を一辺方向に拡大した画像が見
える。したがって、この表示装置によれば、歩留良く低
コストに得られる小画面の画像発生体を用いて、大きな
画面の画像を得ることができる。
【0128】しかも、この表示装置によれば、導光体の
出射面から出射する画像光が画像形成手段によりその傾
斜方向に沿って拡大して出射するため、画像発生体の画
像光を投影レンズ系から投影光路長だけ離れた位置に置
かれたスクリーンに投影する従来の投影方式の表示装置
に比べて、大幅な薄型化をはかることができる。
【0129】さらに、この表示装置では、画像発生体か
らの画像光が、導光体にその入射面からほぼ垂直に取り
込まれて、周囲に拡散することなく導光体の出射面に到
達するため、拡大画像は歪みの無い高品質の画像であ
る。
【0130】また、この表示装置は、画像発生体の出射
側に上記導光体を配置した簡単な構造であり、しかも前
記導光体はその入射面を画像発生体に対向させて設ける
だけでよいから、高価な投影レンズ系を用いるとともに
その正確な位置合わせを必要とされる従来の投影方式の
表示装置に比べて、極めて安価に製造できる。
【0131】この発明の表示装置において、上記導光体
の出射面は階段状に形成するのが望ましく、このように
すれば、導光体を導かれた光が、階段状に形成された各
面、つまり導光体の導光方向に対してほぼ垂直な複数の
面からそれぞれ高い出射率で出射するため、導光体で導
いた画像光を効率良く出射させることができる。
【0132】また、上記画像形成手段は、導光体の出射
面から出射された画像光を該出射面とほぼ直交する方向
に屈折させて出射する構成とするのが望ましく、このよ
うな画像形成手段を採用すれば、導光体の出射面から出
射された画像光を効率良く傾斜方向に沿って拡大して出
射させることができる。
【0133】さらに、この表示装置において、上記画像
形成手段の出射面側に光拡散手段を設ければ、視野角を
広くすることができ、また、画像発生体からの画像光を
平行光にして導光体に出射する平行光生成手段を設けれ
ば、画像発生体からの画像光のほとんどを導光体に入射
させて光効率を向上させることができる。
【0134】さらに、この発明の表示装置において、上
記画像形成手段は、導光体の出射面から出射された画像
光を該出射面とほぼ直交する方向に屈折させて出射する
構成とするのが望ましく、このような画像形成手段を採
用すれば、導光体の出射面から出射された画像光を効率
良く傾斜方向に沿って拡大して出射させることができ
る。
【0135】また、上記導光体の出射面を階段状に形成
する場合、この出射面は、導光体を階段状に切り欠いて
形成しても、あるいは、導光体を直線状に切断して傾斜
面を形成し、その傾斜面に表面を階段状に形成した部材
の裏面を密着させて構成してもよいが、後者によれば、
階段状の出射面を容易に形成することができる。
【0136】また、この発明の他の表示装置は、画像光
を出射する画像発生体と、この画像発生体からの画像光
をほぼ垂直に取り込む入射面と、傾斜状に形成された出
射面とを有する第1の導光体と、前記第1の導光体の出
射面から出射された画像光を傾斜方向に沿って拡大して
出射する第1の画像形成手段と、この第1の画像形成手
段に接してその出射面から出射された画像光を取り込む
入射面と、傾斜状に形成された出射面とを有する第2の
導光体と、この第2の導光体の出射面から出射された画
像光を傾斜方向に沿って拡大して出射する第2の画像形
成手段とを具備し、前記画像発生体からの画像光でつく
られる画像を拡大して表示するものであり、この表示装
置によれば、画像発生体からの画像光が、第1の導光体
を経て第1の画像形成手段を出射することにより一辺方
向に拡大された画像光となり、その画像光が、第2の導
光体を経て第2の画像形成手段を出射することにより他
の辺方向に拡大された画像光となるため、画像発生体か
らの画像光でつくられる画像を一辺方向と他の辺方向と
に拡大した拡大画像を得ることができる。
【0137】また、この発明の他の表示装置は、画像光
を出射する画像発生体と、この画像発生体からの画像光
をほぼ垂直に取り込む入射面および傾斜状に形成された
出射面を有する導光体とからなる複数の画像発生手段
と、これら複数の画像発生手段をそれぞれの導光体の出
射面の側縁を互いに密接させて配置した複合画像発生手
段と、この複合画像発生手段から出射された複合画像光
を前記出射面にほぼ直交する方向に屈折して傾斜方向に
沿って拡大して出射する画像形成手段とを具備し、複数
の画像を一体に表示するものであり、この表示装置によ
れば、複数の画像発生体からの画像光でつくられる画像
をそれぞれ一辺方向に拡大した複数の画像を、その側縁
において互いにつながった一体の拡大画像として表示す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例を示す表示装置の側面
図。
【図2】導光体を構成する光ファイバの斜視図およびそ
の集合ロッドの斜視図。
【図3】導光体の素材である光ファイバ集合体の製作方
法を示す図。
【図4】光ファイバ集合体の斜視図。
【図5】光ファイバ集合体の1つの光ファイバ集合ロッ
ド部分の拡大断面図。
【図6】光ファイバ集合体から導光体を製造する方法を
示す図。
【図7】導光体の他の構成を示す図。
【図8】導光体を出射した光の拡大状態を示す図。
【図9】画像発生体である液晶表示パネルからの画像光
がつくる画像と、画像形成手段を出射した拡大画像の外
形を示す図。
【図10】液晶表示パネルの液晶セルの一方の基板に設
けられた画素電極およびTFT等を等価回路的に示した
図。
【図11】この発明の第2の実施例を示す表示装置の側
面図。
【図12】この発明の第3の実施例を示す表示装置の側
面図。
【図13】この発明の第4の実施例を示す表示装置の斜
視図
【図14】第4の実施例の表示装置における画像の拡大
状態を示す図。
【図15】この発明の第5の実施例を示す表示装置の斜
視図。
【図16】この発明の第6の実施例を示す表示装置の斜
視図。
【符号の説明】
10…液晶表示パネル 20…光源部 30…導光体 30a…入射面 30b,30c…出射面 31…導光路 40…画像形成手段 50…光拡散手段 70…画像発生体

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像光を出射する画像発生体と、 前記画像発生体からの画像光をほぼ垂直に取り込む入射
    面と、傾斜状に形成された出射面とを有する導光体と、 前記導光体の出射面から出射する画像光を傾斜方向に沿
    って拡大して出射する画像形成手段と、 を具備し、 前記画像発生体からの画像光でつくられる画像を一辺方
    向に拡大して表示することを特徴とする表示装置。
  2. 【請求項2】画像光を出射する画像発生体と、 前記画像発生体からの画像光をほぼ垂直に取り込む入射
    面と、階段状に形成された出射面とを有する導光体と、 前記導光体の出射面から出射された画像光を該出射面と
    ほぼ直交する方向に屈折して傾斜方向に沿って拡大して
    出射する画像形成手段と、 を具備し、 前記画像発生体からの画像光でつくられる画像を一辺方
    向に拡大して表示することを特徴とする表示装置。
  3. 【請求項3】画像形成手段の出射面側に光拡散手段を設
    けることにより、視野角を広くしたことを特徴とする請
    求項1または請求項2に記載の表示装置。
  4. 【請求項4】画像発生体からの画像光を平行光にして導
    光体に出射する平行光生成手段を設けることにより、光
    効率を向上させたことを特徴とする請求項1または請求
    項2に記載の表示装置。
  5. 【請求項5】画像発生体は、光源からの光を画像光に変
    えて出射するものであり、平行光生成手段は前記光源部
    に設けられていることを特徴とする請求項4に記載の表
    示装置。
  6. 【請求項6】画像発生体は、それ自体が画像光を発生す
    るものであり、平行光生成手段は前記画像発生体と導光
    体との間に設けられていることを特徴とする請求項4に
    記載の表示装置。
  7. 【請求項7】導光体は樹脂製の導光路で形成されている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の表示
    装置。
  8. 【請求項8】画像発生体は、液晶表示パネル、エレクト
    ロルミネセンス表示パネル、プラズマ表示装置、陰極線
    管、レーザ表示装置のいずれかであることを特徴とする
    請求項1または請求項2に記載の表示装置。
  9. 【請求項9】画像光を出射する画像発生体と、 前記画像発生体からの画像光をほぼ垂直に取り込む入射
    面と、階段状に切り欠き形成した出射面とを有する導光
    体と、 前記導光体の出射面から出射された画像光を該出射面と
    ほぼ直交する方向に屈折して傾斜方向に沿って拡大して
    出射する画像形成手段と、 を具備し、 前記画像発生体からの画像光でつくられる画像を一辺方
    向に拡大して表示することを特徴とする表示装置。
  10. 【請求項10】画像光を出射する画像発生体と、 前記画像発生体からの画像光をほぼ垂直に取り込む入射
    面と、直線状に切断して形成した傾斜面を有し、前記傾
    斜面に表面を階段状に形成した部材の裏面を密着させて
    出射面を構成した導光体と、 前記導光体の出射面から出射された画像光を該出射面と
    ほぼ直交する方向に屈折して傾斜方向に沿って拡大して
    出射する画像形成手段と、 を具備し、 前記画像発生体からの画像光でつくられる画像を一辺方
    向に拡大して表示することを特徴とする表示装置。
  11. 【請求項11】画像光を出射する画像発生体と、 前記画像発生体からの画像光をほぼ垂直に取り込む入射
    面と、傾斜状に形成された出射面とを有する第1の導光
    体と、 前記第1の導光体の出射面から出射された画像光を傾斜
    方向に沿って拡大して出射する第1の画像形成手段と、 前記第1の画像形成手段に接してその出射面から出射さ
    れた画像光を取り込む入射面と、傾斜状に形成された出
    射面とを有する第2の導光体と、 前記第2の導光体の出射面から出射された画像光を傾斜
    方向に沿って拡大して出射する第2の画像形成手段とを
    具備し、 前記画像発生体からの画像光でつくられる画像を拡大し
    て表示することを特徴とする表示装置。
  12. 【請求項12】画像光を出射する画像発生体と、前記画
    像発生体からの画像光をほぼ垂直に取り込む入射面およ
    び傾斜状に形成された出射面を有する導光体と、からな
    る複数の画像発生手段と、 前記複数の画像発生手段をそれぞれの導光体の出射面の
    側縁を互いに密接させて配置した複合画像発生手段と、 この複合画像発生手段から出射された複合画像光を前記
    出射面にほぼ直交する方向に屈折して傾斜方向に沿って
    拡大して出射する画像形成手段と、 を具備し、 複数の画像を一体に表示することを特徴とする表示装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008527399A (ja) * 2004-12-14 2008-07-24 オーエムエス ディスプレイズ リミテッド 光学リサイジングのための装置および方法

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