JPH09138631A - 動画ホログラフィ再生装置 - Google Patents

動画ホログラフィ再生装置

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JPH09138631A
JPH09138631A JP7294311A JP29431195A JPH09138631A JP H09138631 A JPH09138631 A JP H09138631A JP 7294311 A JP7294311 A JP 7294311A JP 29431195 A JP29431195 A JP 29431195A JP H09138631 A JPH09138631 A JP H09138631A
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JP
Japan
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converging
image
optical means
hologram
diffracted light
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Pending
Application number
JP7294311A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoki Fukaya
直樹 深谷
Toshio Honda
捷夫 本田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TSUSHIN HOSO KIKO
Denso Corp
Original Assignee
TSUSHIN HOSO KIKO
Denso Corp
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Publication date
Application filed by TSUSHIN HOSO KIKO, Denso Corp filed Critical TSUSHIN HOSO KIKO
Priority to JP7294311A priority Critical patent/JPH09138631A/ja
Publication of JPH09138631A publication Critical patent/JPH09138631A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03HHOLOGRAPHIC PROCESSES OR APPARATUS
    • G03H1/00Holographic processes or apparatus using light, infrared or ultraviolet waves for obtaining holograms or for obtaining an image from them; Details peculiar thereto
    • G03H1/22Processes or apparatus for obtaining an optical image from holograms
    • G03H1/2294Addressing the hologram to an active spatial light modulator

Abstract

(57)【要約】 【課題】 動画ホログラフィ再生装置に関し、特にホロ
グラムパターン又はキノフォームパターンに基づいて変
調される回折光を収束光とする光学系全体を小型化した
動画ホログラフィ再生装置を提供する。 【解決手段】 ホログラム再生像を表示するための空間
光変調器と、前記空間光変調器によりホログラムパター
ンに基づいて変調される回折光を収束光とするための回
折光収束用光学手段を有する動画ホログラフィ再生装置
において、ホログラム再生像の中心付近に視野レンズを
配置し、そして空間光変調器に対する縮小光学系を配置
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は動画ホログラフィ再
生装置に関し、特に自然な3次元像を再生させる手段と
して、空間光変調器と前記空間光変調器によりホログラ
ムパターン又はキノフォームパターンに基づいて変調さ
れる回折光を収束光とするための光学手段とを有する動
画ホログラフィ再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ホログラフィは人間の立体視の要因を全
て満たし、自然な3次元像を再生できる手段として知ら
れている。ホログラフィは物体からの散乱光と参照光の
干渉縞を利用して物体の3次元情報を記録・再生してお
り、その干渉縞のピッチは光の波長オーダーである。動
的に移動する3次元像からの散乱光と参照光の干渉によ
って時事刻々変化する干渉縞を、例えば液晶パネルのよ
うな空間光変調器に表示してそこに参照光を入射させる
と、干渉縞模様に依存した液晶画素からの光の回折によ
って3次元像の動画再生を行なうことができる。
【0003】空間光変調器に表示するホログラムパター
ンは、CGHの手法を利用した計算によって得られる。
また、実物体にレーザ光を照射し、前記物体からの散乱
レーザ光とレーザによる参照光との干渉縞を例えばCC
Dカメラを使って撮影することでも得られる。ホログラ
フィの一種であるキノフォームでは、CGHの手法を使
って物体の位相情報のみを計算し、それによって空間光
変調器の表示を行い、そこに光を入射させることで3次
元の再生動画像が得られる。
【0004】図7は、従来の動画ホログラフィ再生装置
の光学系の一例を図式的に描いたものである。ここでは
光学手段として収束レンズが用いられる。図7におい
て、引用符号11は空間光変調器を、そして引用符号2
1は回折光収束用光学系を示している。具体的には、例
えば前者は液晶パネルであり、また後者は収束レンズで
ある。以下、図8及び図9を用いて図7に示す光学系に
ついて説明する。なお、以降で説明する各図面におい
て、同一のものには同じ引用符号を付している。
【0005】図8は、液晶パネル面の回折光の一例を図
式的に描いたものである。図9は、収束レンズを用いた
回折波面の収束によるホログラム再生の一例を図式的に
描いたものである。現状では、ホログラフィの再生及び
キノフォームの再生の両者において、入手可能な空間光
変調器11の性能は光の波長オーダーの干渉縞を表示再
生させるのに不十分である。そのため、図8に示すよう
に空間光変調器11を構成する液晶パネルのように液晶
画素ピッチが光の波長に比べて格段に大きい場合には、
光を回折できる角度が非常に狭くなってしまい、前記空
間光変調器11だけではホログラフィ技術に基づく像の
再生・観察は困難である。
【0006】そのため、従来においては図9に示すよう
に空間光変調器11からの回折光を一旦レンズのような
回折光収束用光学手段21を用いて収束させ、全ての回
折光の情報が交差・収束する像再生可能領域31を発生
させることで、観察者34がその再生された像を観察で
きる視域32を作り出していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の光学系においては前記像再生可能領域31の幅
と視域32との間に背反関係が存在していた。すなわ
ち、図7に示すように、像再生領域31は観察者34に
とって奥行き方向に細長い四辺形形状をしており、黒く
塗りつぶした再生像33のサイズが大きくできる収束レ
ンズ21の後側焦点FC ′22近傍に再生像33を表示
しようとすると再生像33と観察者34の観察面35と
の間の観察距離が遠くなってしまい、反対に像再生位置
を観察者34に近付けようとすると今度は再生像33の
サイズが小さくなってしまうという問題があった。な
お、前記観察面35は、通常の観察者34の両眼の瞳の
間の距離を考慮して、水平方向の視域幅36が70mm
となる面としている。
【0008】例えば、回折光収束用光学手段である収束
レンズ21の特性を変えてその焦点距離22を延ばし、
それによって像再生領域31を拡大しようとすると、像
再生領域31の四辺形形状が相似的に拡大された分だけ
その奥行き方向の長さも同時に拡大され、さらに前記像
再生領域31の拡大に反比例して視域32の入角度が狭
まり、その結果として視域幅36を満たす観察面35が
後方に移動して再生像33と観察面35との間が遠くな
る。
【0009】図6は、図7に示した従来の光学系と後述
する本発明による光学系との光学系小型化に関する比較
例を具体的な数値を用いて示したものである。ここで
は、図6の従来の光学系の例について説明する。図6の
従来例では、水平方向画素サイズ28μm、水平方向画
素数3200画素の液晶パネルを用い、He−Neレー
ザを光源とする動画ホログラフィ再生装置を構築する場
合の試算を行なっている。
【0010】高次の回折像の影響、複素共役像をカット
するために水平方向にオフアクシスを設けること、液晶
パネルを連続並列配置するためのハーフミラーの必用サ
イズ等を考慮すると、焦点距離(f)7370mm、有効
口径(φ)450mmの収束レンズを用い、水平方向にハ
ーフミラーを介し液晶パネルを4枚連続配置しても、得
られる像サイズは幅80mm奥行き80mm、両眼で観察で
きるために視域幅を70mmとすると、再生像から観察面
までの距離は約6870mmとなる。液晶パネル位置から
観察面までの距離に到ってはおよそ17mにも達する。
【0011】このように、従来の光学系においては、再
生像33のサイズを大きくするためには収束レンズ21
の焦点距離22が長くなり、それに合わせて液晶パネル
11と収束レンズ21との間隔が広くなり、その結果光
学系全体の長さが長くなるという問題があった。。ま
た、収束レンズ21の焦点距離が長くなったことで、再
生像33の観察可能な観察面35の位置が遠くなってし
まうという問題があった。さらに、液晶パネル11が収
束レンズ21から離れることで、液晶パネル11からの
全ての回折光をカバーするため必然的に収束レンズ21
の口径が大きくなってしまうという問題があった。
【0012】ところで、3次元画像コンファレンス '9
4講演論文集4−5に示されているように、同じ仕様の
液晶パネルを複数枚連続配置することで、同じ焦点距離
の収束レンズを用いて像再生領域のサイズはそのままで
視域角のみ拡大することができる。但し、この場合には
収束用のレンズの口径が並列する液晶パネル枚数に比例
して大きくなり、実用的にはレンズの加工口径等の制限
が存在するという問題がある。また、収束用レンズを透
過した液晶からの回折光が収束光となるためには、収束
用レンズと液晶パネルの接近可能な距離に単純な幾何光
学関係に基づく限界が存在するという問題もある。
【0013】そこで本発明の目的は、上記種々の問題点
に鑑み、観察者の位置を再生像の位置に近付け、収束レ
ンズの口径を小型化し、そして全体の光学系長さを短く
できる新たな光学手段を付加した動画ホログラフィ再生
装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明によ
れば、ホログラム再生像の中心付近に視野レンズを配置
することにより、像の観察面を再生像に近づけることが
できる。従って、光学系長さを短くできる。請求項2記
載の発明によれば、光学手段を透過する回折光の光線束
が収束光でなくとも視野レンズ出力における回折光を収
束させることができ、それによって空間光変調器と光学
手段との間の間隔を近づけることができる。従って、光
学系長さを短くできる。
【0015】請求項3記載の発明によれば、空間光変調
器からの回折光の出射側と回折光収束用光学手段との間
に、前記空間光変調器からの再生像を縮小された実像と
する縮小光学手段を具備したことにより、特性を変えた
回折光収束用光学手段に置き換え可能であることを示
し、それによって縮小された実像と回折光収束用光学手
段との間の間隔を近づけることができる。このことが光
学系の長さを短くすることに寄与する。また、縮小され
た実像を用いることにより、回折光光学手段の口径を縮
小することができる。請求項4及び請求項5記載の発明
によれば、光学系の長さをより一層短くすることができ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、本発明による動画ホログ
ラフィ再生装置の一実施例を図式的に描いたものであ
り、本発明による視野レンズと縮小光学系の一種である
アフォーカルレンズ系とを組み合わせた光学系全体を示
している。図1において、レーザ61及びレンズ62,
63は、干渉性の優れたレーザ光をホログラフィを再生
させるための参照光として液晶パネル11に照射する。
画像制御用のコントローラ64は、予め格納しておいた
干渉縞データを順次フレームメモリ65に送出する。液
晶パネル11は、そのパネル上に前記フレームメモリ6
5からのデータによる干渉縞を表示する。その液晶パネ
ル11のホログラム面上で生じる回折光によってホログ
ラフィが再生される。
【0017】以上の構成は従のものと同様であるが、本
発明においては次段の光学系の構成をその特徴としてい
る。本発明によればまず第1に観察距離を近付けるため
に、再生像33の中心近傍に本発明による視野レンズ4
1が配置される。前記視野レンズ41は、再生像33の
倍率をほとんど変えることなくレンズ透過後の回折光線
束の光路を変更できるため、視域32の入り側の角度を
大きくして観察面35の位置を近づけることができる。
【0018】第2に、液晶パネル11を、例えば図に示
すアフォーカルレンズ系51のような本発明による縮小
光学系が用いられる。前記縮小光学系によって縮小され
た液晶パネル実像52を用いることによって、収束レン
ズ21の口径を小さくすることができ、さらには同じ再
生像33のサイズを表示するのに必用となる収束レンズ
21の焦点距離22を短くすることができる。
【0019】そして、第3に、前記第1の視野レンズ4
1と第2のアフォーカルレンズ系51が組み合わされ
る。その互いの相乗効果によって光学系全体の長さを大
幅に短くすることができる。すなわち、視野レンズ41
により従来の収束レンズ21の必須要件であった視域3
2を発生させるために収束レンズ21を透過した回折光
を必ずしも収束光とする必用がなくなるため、縮小され
た液晶パネル実像52と収束レンズ21の間隔を近付け
ることが可能となる。そのため、収束レンズ21の必用
口径をさらに小さくできると共に、視野レンズ41の要
求焦点距離自体もより短くできる。
【0020】以降では、図2から図5を用いて本発明に
ついてより詳細に説明する。図2は、本発明の視野レン
ズによって観察面を接近させる場合の一例を図式的に描
いたものである。図2は、請求項1記載の発明と対応し
ており、図2の液晶パネル11、収束レンズ21、そし
て視野レンズ41が、請求項1の空間光変調器、回折光
収束用光学手段、そして視野レンズにそれぞれ対応す
る。
【0021】図2では、再生像33の中心付近に視野レ
ンズ41が配置してある。なお、視野レンズ41をこの
位置に置くことで、再生像33の倍率はほとんど変わら
ない。視野レンズ41によって収束レンズ21の透過後
の光線束の光路を変えることが可能となり、その収束角
度を大きくすることで視域32の入り側の角度を大きく
することができる。従って、図7の従来例と同じ再生像
33のサイズ、同じ視域幅36とした場合の観察面35
の位置は、従来例よりも大幅に近付けることができる。
なお、光学系全体の仕様によっては図2に示すように、
視域32が四辺形状に収束することがあるが、四辺形の
最大幅近傍を観察面35の位置とすれば、実用上の問題
はない。
【0022】図3は、本発明の視野レンズによる空間光
変調器と収束レンズとの間隔接近の一例を図式的に描い
たものである。図3は、請求項2記載の発明と対応して
おり、図3の液晶パネル11、収束レンズ21、そして
視野レンズ41が、請求項2の空間光変調器、光学手
段、そして視野レンズにそれぞれ対応する。
【0023】また、図3では、本発明による視野レンズ
41を用いることで、収束レンズ21を透過した後の液
晶パネル11からの回折光束(図では平行もしくは若干
発散方向に描かれている)が必ずしも収束光にならなく
ても、視野レンズ41自体の集光性により視野レンズ4
1透過後の光線束を収束光とすることができる。それに
より、液晶パネル11からの全ての回折光を交差・収束
させる領域を発生させることで、像再生可能領域31及
び視域32を得ることができる。従って、収束用レンズ
21を透過した液晶からの回折光が収束光となるために
制限されていた収束用レンズ21と液晶パネル11の接
近可能な間隔が自在となり、図3に示すように液晶パネ
ル11と収束用レンズ21との間隔を近付けることが可
能となる。
【0024】図4は、本発明による縮小光学系の一種で
あるアフォーカルレンズ系による液晶パネルの縮小され
たパネル実像と、それによる収束レンズの接近と小型化
の一例を図式的に示したものである。図4は、請求項3
記載の発明と対応しており、図4の液晶パネル11、ア
フォーカルレンズ系51、パネル実像52、そして収束
レンズ21が、請求項3の空間光変調器、縮小光学手
段、空間変調器実像、そして回折光収束用光学手段にそ
れぞれ対応する。
【0025】図4では、本発明のアフォーカルレンズ系
51によって液晶パネル11が縮小されたパネル実像5
2となることで、図7の従来例と比べて同じ画素数の液
晶パネル11でも全体のパネル幅が格段に小さくなる。
従って、液晶画素自体が縮小されたことで液晶パネルの
縮小実像52から回折される光の角度は広くなるが、縮
小パネル52の幅自体が小さくなるため収束レンズ21
の必用口径は大幅に小さくなる。また、縮小された液晶
パネル52からの回折光の角度が大きくなったことで、
同じ再生像33のサイズを得るのに必要となる収束レン
ズ21の焦点距離22が大幅に短くなる。
【0026】図5は、本発明の視野レンズ41とアフォ
ーカルレンズ系51とを組み合わせた一例を図式的に描
いたものであり、図1の光学系全体そのものである。図
5は、請求項4又は請求項5に記載の発明と対応してお
り、図5の液晶パネル11、アフォーカルレンズ系5
1、パネル実像52、収束レンズ21そして視野レンズ
41が、請求項4又は5の空間光変調器、縮小光学手
段、空間変調器実像、回折光収束用光学手段(請求項
4)又は光学手段(請求項5)、そして視野レンズにそ
れぞれ対応する。
【0027】図5では、上述したように視野レンズ41
により収束レンズ21の透過後の光線束が収束光であっ
ても(請求項4の場合)、また収束光でなくてもよくよ
く(請求項5の場合)、後者の場合には縮小された液晶
パネル52と収束レンズ21の間隔をより一層近付ける
ことができる。また視野レンズ41の焦点距離22を短
くすることができる。光学系全体の仕様によっては図2
と同様に視域32が四辺形状に収束することがあるが、
四辺形の最大幅近傍を観察位置とすれば実用上問題はな
い。
【0028】従来例の説明でも参照したように、図6に
は従来の光学系と本実施による光学系との光学系小型化
に関する比較例が具体的な数値を用いて示されている。
ここでは、図6を参照しながら本実施例による動画ホロ
グラフィ再生装置を構築する場合の効果について説明す
る。図6では、同じ液晶パネルを用い、同一条件の再生
像サイズ、視域幅を得るのに必要な光学系仕様を試算し
ている。また、再生像は複素共役像をカットするため
に、水平方向にオフアクシスを設定して計算してある。
【0029】なお、図6のアフォーカルレンズ系に関し
て、液晶パネル仕様については縮小された液晶パネル実
像の画素ピッチを、例えば水平方向に画素ピッチ:28
μm(H)×56μm(V),3200画素(H)×960
画素(V)の液晶パネルを4枚、ハーフミラーを介して
並列配置した場合を示している。また、LCDと収束レ
ンズ主平面の間隔、及び光学系の長さについて、LCD
位置は、アフォーカル系の構成の仕方による不確定要因
を除いた縮小された液晶パネル実像位置を用いている。
従って、アフォーカルレンズ系による液晶パネル縮小を
行う系ではアフォーカル系の長さが加わることになる。
【0030】本実施例の視野レンズを用いることで、従
来の光学系の像観察距離(約6870mm)に比べて本実
施例の像観察距離(約1500mm)が大幅に短くなって
いる。また、視野レンズによって収束レンズ透過後の回
折光を必ずしも収束光とする必用がなくなり、液晶パネ
ルと収束レンズとの間隔を従来と比べて接近させること
が可能となる(従来の2645mmに対して本実施例の1
100mm)。但し、視野レンズだけの場合には、収束レ
ンズの有効口径自体は余り変化しない(従来の450mm
に対して本実施例の410mm)。
【0031】次に、本実施例のアフォーカルレンズ系を
用いることで、収束レンズの有効口径(従来の450mm
に対して本実施例の230mm)、及び焦点距離(従来の
7370mmに対して本実施例の734mm)を大幅に小さ
くすることができる。但し、アフォーカルレンズ系だけ
では観察面の距離はほとんど変化しない(従来の約68
70mmに対して本実施例の約6665mm)。
【0032】最後に、本実施例の視野レンズとアフォー
カルレンズ系を組み合わせることで、上述した互いの利
点の相乗効果が得られる。すなわち、縮小された液晶実
像と収束レンズの間隔はアフォーカルレンズ系だけを用
いた場合より格段に狭くなり(690mmから180m
m)、また収束レンズ有効口径もより小さくてすむ(2
30mmから100mm)。さらに、視野レンズだけを用い
た場合よりも視野レンズ焦点距離を格段に短くできる
(1280mmから608mm)。その結果、全体光学系の
長さは視野レンズと51アフォーカルレンズ系を組み合
わせた相乗効果により、大幅に短くすることができる
(従来の約17000mmに対して本実施例の約2500
mm)。
【0033】なお、上述した各実施例の空間光変調器に
は、音響光学素子、B12SiO20の化合物からなるBS
O結晶体を使うことができる。さらに、空間光変調器に
与えられる情報としては、ホログラムパターンの代わり
にキノフォームパターンを用いてもよいことは明らかで
ある。また、上述した各実施例の光学系には、プリズム
やゾーンプレート(フレネルレンズを含む)も使用可能
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による動画ホログラフィ再生装置の一実
施例を図式的に描いた図である。
【図2】本発明の視野レンズによって観察面を接近させ
る場合の一例を図式的に描いた図である。
【図3】本発明の視野レンズによる空間光変調器と収束
レンズとの間隔接近の一例を図式的に描いた図である。
【図4】本発明の縮小光学系の一種であるアフォーカル
レンズ系による縮小されたパネル実像と、それによる収
束レンズの接近と小型化の一例を図式的に描いた図であ
る。
【図5】本発明の視野レンズとアフォーカルレンズ系と
を組み合わせた光学系全体の小型化の一例を図式的に描
いた図である。
【図6】従来の光学系と本発明による光学系との光学系
小型化に関する比較例を示した図である。
【図7】従来の動画ホログラフィ再生装置の光学系の一
例を図式的に描いた図である。
【図8】液晶パネル面の回折光の一例を図式的に描いた
図である。
【図9】収束レンズを用いた場合の回折波面の収束によ
るホログラム再生の一例を図式的に描いた図である。
【符号の説明】
11…空間光変調器又は空間光変調器の一例である液晶
パネル 21…回折光収束用光学系又は回折光収束用光学系の一
例である収束用レンズ 22…収束用レンズの後側焦点 31…像再生可能領域 32…視域 33…再生像 34…観察者 35…観察面 36…視域幅 41…視野レンズ 42…視野レンズの後側焦点 51…縮小光学系又は縮小光学系の一例であるアフォー
カルレンズ系 52…縮小された空間光変調器実像又は液晶パネル実像 61…レーザ 62,63…レンズ 64…画像制御用コントローラ 65…フレームメモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 本田 捷夫 千葉県四街道市めいわ2−9−1

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホログラム再生像を表示するための空間
    光変調器と、前記空間光変調器によりホログラムパター
    ンに基づいて変調される回折光を収束光とする回折光収
    束用光学手段と、前記回折光収束用光学手段の出射側に
    位置し、且つホログラム再生像の中心付近に配置された
    視野レンズと、を具備したことを特徴とする動画ホログ
    ラフィ再生装置。
  2. 【請求項2】 ホログラム再生像を表示する空間光変調
    器と、前記空間光変調器によりホログラムパターンに基
    づいて変調される回折光の光線の向きを変化させる光学
    手段と、前記光学手段の出射側に位置し、且つホログラ
    ム再生像の中心付近に配置された視野レンズと、を具備
    し、前記光学手段と前記視野レンズとの組み合わせによ
    り前記視野レンズからの出射光が収束光であることを特
    徴とする動画ホログラフィ再生装置。
  3. 【請求項3】 ホログラム再生像を表示する空間光変調
    器と、前記空間光変調器によりホログラムパターンに基
    づいて変調される回折光を収束光とする回折光収束用光
    学手段と、前記空間光変調器からの回折光の出射側と前
    記回折光収束用光学手段との間に配置され、前記空間光
    変調器からの再生像を縮小された空間変調器実像とする
    縮小光学手段と、を具備したことを特徴とする動画ホロ
    グラフィ再生装置。
  4. 【請求項4】 ホログラム再生像を表示する空間光変調
    器と、前記空間光変調器によりホログラムパターンに基
    づいて変調される回折光を収束光とする回折光収束用光
    学手段と、前記回折光収束用光学手段の出射側に位置
    し、且つホログラム再生像の中心付近に配置された視野
    レンズと、前記空間光変調器からの回折光の出射側と前
    記回折光収束用光学手段との間に配置され、前記空間光
    変調器からの再生像を縮小された空間変調器実像とする
    縮小光学手段と、を具備したことを特徴とする動画ホロ
    グラフィ再生装置。
  5. 【請求項5】 ホログラム再生像を表示する空間光変調
    器と、前記空間光変調器によりホログラムパターンに基
    づいて変調される回折光の光線の向きを変化させる光学
    手段と、前記光学手段の出射側に位置し、且つホログラ
    ム再生像の中心付近に配置され、前記光学手段との組み
    合わせにより出射光を収束光とする視野レンズと、前記
    空間光変調器からの回折光の出射側と前記光学手段との
    間に配置され、前記空間光変調器からの再生像を縮小さ
    れた空間変調器実像とする縮小光学手段と、を具備した
    ことを特徴とする動画ホログラフィ再生装置。
  6. 【請求項6】 前記空間光変調器に与えられる情報がホ
    ログラムパターンに代えてキノフォームパターンである
    ことを特徴とする請求項1〜5何れか一つに記載の動画
    ホログラフィ再生装置。
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