JPH09137554A - 折板屋根の施工方法、折板屋根構造、およびタイトフレーム - Google Patents
折板屋根の施工方法、折板屋根構造、およびタイトフレームInfo
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- JPH09137554A JPH09137554A JP32102795A JP32102795A JPH09137554A JP H09137554 A JPH09137554 A JP H09137554A JP 32102795 A JP32102795 A JP 32102795A JP 32102795 A JP32102795 A JP 32102795A JP H09137554 A JPH09137554 A JP H09137554A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】施工方法自体を一新することで、施工作業を簡
易迅速に行なえるようにするとともに、強度も高い折板
屋根を得ること。 【解決手段】H鋼1の上に折板屋根材2を載置して、こ
の折板屋根材2の一側縁2aに、タイトフレーム3と一
体になった吊子4を係止する。そして次に、折板屋根材
2の一側縁2aに吊り下げた状態になったタイトフレー
ム3の下端をH鋼1に溶接して固定する。続いて、別の
折板屋根材2をH鋼1上に隣接して載置し、この折板屋
根材2の他側縁2bを馳締めする。
易迅速に行なえるようにするとともに、強度も高い折板
屋根を得ること。 【解決手段】H鋼1の上に折板屋根材2を載置して、こ
の折板屋根材2の一側縁2aに、タイトフレーム3と一
体になった吊子4を係止する。そして次に、折板屋根材
2の一側縁2aに吊り下げた状態になったタイトフレー
ム3の下端をH鋼1に溶接して固定する。続いて、別の
折板屋根材2をH鋼1上に隣接して載置し、この折板屋
根材2の他側縁2bを馳締めする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、各種建造物の屋
根、より詳しくは、折板屋根材を用いた屋根の技術分野
に属する。
根、より詳しくは、折板屋根材を用いた屋根の技術分野
に属する。
【0002】
【従来の技術】上述の屋根は、H鋼等からなる下地材の
上に折板屋根材を固定して形成されるものであって、こ
の固定に当っては、下地材と折板屋根材との間の仲立ち
をするタイトフレームが必要となる。タイトフレームは
山部と谷部とを有する折板屋根材の山部を下地材上に固
定するためのもので、大きく分けて2つの種類がある。
上に折板屋根材を固定して形成されるものであって、こ
の固定に当っては、下地材と折板屋根材との間の仲立ち
をするタイトフレームが必要となる。タイトフレームは
山部と谷部とを有する折板屋根材の山部を下地材上に固
定するためのもので、大きく分けて2つの種類がある。
【0003】ひとつは、図28に示したように、折板屋
根材の山部の下の空間に収まる形状のタイトフレーム1
01(第1のタイプ)で、下端には、H鋼102上に溶
接して固定される脚部103を有し、上部には、折板屋
根材の山部を受けるように設定された肩部104を有し
た形状で、この肩部104の左右方向の中間部に、馳締
めして固定する折板屋根材に対して係止する吊子105
を、回動可能に固定するようにしている。
根材の山部の下の空間に収まる形状のタイトフレーム1
01(第1のタイプ)で、下端には、H鋼102上に溶
接して固定される脚部103を有し、上部には、折板屋
根材の山部を受けるように設定された肩部104を有し
た形状で、この肩部104の左右方向の中間部に、馳締
めして固定する折板屋根材に対して係止する吊子105
を、回動可能に固定するようにしている。
【0004】すなわち、このタイトフレーム101を用
いる場合には、図29に示したようにして折板屋根材を
固定して行く。まず、タイトフレーム101をH鋼上1
02に固定するため、H鋼102上の所定位置にすみ付
けを行なって位置決めをする。そして、このすみ付け線
に合わせてタイトフレーム101を置き、脚部103の
全周を図30に示したように溶接して固定する()。
上述の位置決めに当っては、図示したタイトフレーム1
01の場合、タイトフレーム101の左右の中間位置に
垂設した支持脚106を基準にすることで容易に行なえ
るようにしている。
いる場合には、図29に示したようにして折板屋根材を
固定して行く。まず、タイトフレーム101をH鋼上1
02に固定するため、H鋼102上の所定位置にすみ付
けを行なって位置決めをする。そして、このすみ付け線
に合わせてタイトフレーム101を置き、脚部103の
全周を図30に示したように溶接して固定する()。
上述の位置決めに当っては、図示したタイトフレーム1
01の場合、タイトフレーム101の左右の中間位置に
垂設した支持脚106を基準にすることで容易に行なえ
るようにしている。
【0005】そしてこの後、折板屋根材107をタイト
フレーム101間に載置する()。折板屋根材107
は、その一側縁107aに別の折板屋根材107の他側
縁107bを重合して馳締めして固定するものであっ
て、タイトフレーム101の肩部104の上方に位置す
る折板屋根材107の一側縁107aに、吊子105を
係止して、この吊子105を、タイトフレーム101に
対しボルトナットにより固定する()。このとき吊子
105は、折板屋根材107の傾斜に対応するように傾
く。そしてこの様に吊子105を係止した折板屋根材1
07の一側縁107aに、隣接してタイトフレーム10
1間に載置した別の折板屋根材107の他側縁107b
を馳締めする()。タイトフレーム101を固定した
()後は、〜の様な作業を繰り返して順次折板屋
根材107を固定して行くのである。
フレーム101間に載置する()。折板屋根材107
は、その一側縁107aに別の折板屋根材107の他側
縁107bを重合して馳締めして固定するものであっ
て、タイトフレーム101の肩部104の上方に位置す
る折板屋根材107の一側縁107aに、吊子105を
係止して、この吊子105を、タイトフレーム101に
対しボルトナットにより固定する()。このとき吊子
105は、折板屋根材107の傾斜に対応するように傾
く。そしてこの様に吊子105を係止した折板屋根材1
07の一側縁107aに、隣接してタイトフレーム10
1間に載置した別の折板屋根材107の他側縁107b
を馳締めする()。タイトフレーム101を固定した
()後は、〜の様な作業を繰り返して順次折板屋
根材107を固定して行くのである。
【0006】大きく分けて2種類あるタイトフレームの
うち、他の1種類(第2のタイプ)は、折板屋根材10
7の山部と谷部とに対応する形状に折曲して形成したも
ので、上面に吊子105を立設できるような形状に構成
されている。すなわち、この種のタイトフレーム101
を用いる場合には、図30に示したようにして折板屋根
材107を固定して行く。
うち、他の1種類(第2のタイプ)は、折板屋根材10
7の山部と谷部とに対応する形状に折曲して形成したも
ので、上面に吊子105を立設できるような形状に構成
されている。すなわち、この種のタイトフレーム101
を用いる場合には、図30に示したようにして折板屋根
材107を固定して行く。
【0007】まず、タイトフレーム101を所定位置に
溶接して固定する()。このとき、H鋼102が屋根
の勾配と同じ所定角度に傾斜していない場合には、その
角度に傾斜するように固定しなければならない。また、
この種のタイトフレーム101の場合には、折板屋根材
107の折曲形状に合わせて2連、3連と形成しておけ
ば、上述例のタイトフレーム101の場合よりも、位置
決めが容易に行なえるものの、基本的にはすみ付けによ
る位置決めを行なう必要がある。
溶接して固定する()。このとき、H鋼102が屋根
の勾配と同じ所定角度に傾斜していない場合には、その
角度に傾斜するように固定しなければならない。また、
この種のタイトフレーム101の場合には、折板屋根材
107の折曲形状に合わせて2連、3連と形成しておけ
ば、上述例のタイトフレーム101の場合よりも、位置
決めが容易に行なえるものの、基本的にはすみ付けによ
る位置決めを行なう必要がある。
【0008】そしてこの後、折板屋根材107をタイト
フレーム101間に載置し()、この折板屋根材10
7の一側縁107aに吊子105を係止して、この吊子
105をタイトフレーム101に固定する()。これ
に隣接して別の折板屋根材107をタイトフレーム10
1間に載置したのち、この折板屋根材107の他側縁1
07bを馳締めする()。
フレーム101間に載置し()、この折板屋根材10
7の一側縁107aに吊子105を係止して、この吊子
105をタイトフレーム101に固定する()。これ
に隣接して別の折板屋根材107をタイトフレーム10
1間に載置したのち、この折板屋根材107の他側縁1
07bを馳締めする()。
【0009】タイトフレームには各種あるものの、いず
れも上述のように、作業に際して第1に、タイトフレー
ムを所定位置に固定する必要がある。この、タイトフレ
ームの固定作業は、正確さを要する面倒な作業であると
ともに、吊子はいちいちタイトフレームに対し、ボルト
ナットで個々別々に固定しなければならず、煩雑であっ
て、手間がかかっていた。
れも上述のように、作業に際して第1に、タイトフレー
ムを所定位置に固定する必要がある。この、タイトフレ
ームの固定作業は、正確さを要する面倒な作業であると
ともに、吊子はいちいちタイトフレームに対し、ボルト
ナットで個々別々に固定しなければならず、煩雑であっ
て、手間がかかっていた。
【0010】また、第1のタイプのタイトフレームにお
いては、H鋼自体が屋根の勾配に対応して傾斜されてい
ればよいが、そうではない場合には、折板屋根材を固定
しても、タイトフレームの肩部が折板屋根材を面で受け
ることは出来ず、積雪等での上方からの負荷に弱いとい
う難点があった。
いては、H鋼自体が屋根の勾配に対応して傾斜されてい
ればよいが、そうではない場合には、折板屋根材を固定
しても、タイトフレームの肩部が折板屋根材を面で受け
ることは出来ず、積雪等での上方からの負荷に弱いとい
う難点があった。
【0011】さらに、第2のタイプのタイトフレームに
おいては、上述したように、固定時にH鋼が屋根の勾配
に沿って傾斜していなければ、所定の傾斜を得られるよ
うに傾けて固定しなければならず、大変な手間となって
いた。通常は骨組みの業者と屋根の業者とは別であるの
で、大きな問題であった。
おいては、上述したように、固定時にH鋼が屋根の勾配
に沿って傾斜していなければ、所定の傾斜を得られるよ
うに傾けて固定しなければならず、大変な手間となって
いた。通常は骨組みの業者と屋根の業者とは別であるの
で、大きな問題であった。
【0012】
【解決すべき課題及びそのための手段】そこで、この発
明は、工程を一新することで、施工作業が簡易迅速に行
なえるようにするとともに、強度の向上も図れるように
することを課題とする。
明は、工程を一新することで、施工作業が簡易迅速に行
なえるようにするとともに、強度の向上も図れるように
することを課題とする。
【0013】そして、そのための手段は、折板屋根材の
一側縁に、タイトフレームの上部に固定した係止部材
を、上記折板屋根材に対して一定の角度で係止するとと
もに、上記タイトフレームの上下方向の中間部に形成し
た枢支部より下側の下部材を、下地材の傾きに対応すべ
く上記枢支部を中心に扇動して、該下部材の下端を下地
材上に溶接固定して折板屋根材を支持した後、上記折板
屋根材の一側縁に、隣接してタイトフレーム間に載置す
る別の折板屋根材の他側縁を馳締めする折板屋根の施工
方法であることを特徴とする。
一側縁に、タイトフレームの上部に固定した係止部材
を、上記折板屋根材に対して一定の角度で係止するとと
もに、上記タイトフレームの上下方向の中間部に形成し
た枢支部より下側の下部材を、下地材の傾きに対応すべ
く上記枢支部を中心に扇動して、該下部材の下端を下地
材上に溶接固定して折板屋根材を支持した後、上記折板
屋根材の一側縁に、隣接してタイトフレーム間に載置す
る別の折板屋根材の他側縁を馳締めする折板屋根の施工
方法であることを特徴とする。
【0014】またの構成は、下地材上に載置する折板屋
根材の一側縁に、タイトフレームの上部に固定した係止
部材を介してタイトフレームを、上記折板屋根材に対し
一定の角度で吊設し、該タイトフレームの上下方向の中
間部に形成した枢支部より下側の下部材を、上記枢支部
を中心に折板屋根材の勾配方向に扇動して下地材の傾斜
に対応させ、上記タイトフレームの下端部を下地材上に
溶接固定して、折板屋根材を支持するようにした折板屋
根構造であることを特徴とする。
根材の一側縁に、タイトフレームの上部に固定した係止
部材を介してタイトフレームを、上記折板屋根材に対し
一定の角度で吊設し、該タイトフレームの上下方向の中
間部に形成した枢支部より下側の下部材を、上記枢支部
を中心に折板屋根材の勾配方向に扇動して下地材の傾斜
に対応させ、上記タイトフレームの下端部を下地材上に
溶接固定して、折板屋根材を支持するようにした折板屋
根構造であることを特徴とする。
【0015】さらなる構成は、折板屋根材を係止する係
止部材を上部に固定し、下端には、下地材に対して溶接
固定する脚部を有したタイトフレームであって、上記タ
イトフレームの上下方向の中間部に、折板屋根材の勾配
方向にスウィング可能とする枢支部を形成し、該枢支部
より上の上部材と、上記枢支部より下の下部材とを、折
板屋根材と下地材との傾きに対応させて相対扇動可能に
したタイトフレームであることを特徴とする。
止部材を上部に固定し、下端には、下地材に対して溶接
固定する脚部を有したタイトフレームであって、上記タ
イトフレームの上下方向の中間部に、折板屋根材の勾配
方向にスウィング可能とする枢支部を形成し、該枢支部
より上の上部材と、上記枢支部より下の下部材とを、折
板屋根材と下地材との傾きに対応させて相対扇動可能に
したタイトフレームであることを特徴とする。
【0016】
【作用及び効果】すなわち、上述の構成によると、タイ
トフレームの下地材に対する固定は、折板屋根材を下地
材上に載置しながら行なって行けばよく、従来のよう
に、すみ付けを行なって位置決めをするような手間は不
要である。所定の幅に形成された折板屋根材がタイトフ
レームの固定位置を自動的に設定してくれる。また、吊
子等の係止部材は、あらかじめタイトフレームに固定さ
れていても何ら不都合はなく、従来のように作業中にい
ちいちボルトナットで固定するような繁雑な作業を一切
なくすこともできる。このため、従来に比して、施工作
業が簡易迅速に行なえる。
トフレームの下地材に対する固定は、折板屋根材を下地
材上に載置しながら行なって行けばよく、従来のよう
に、すみ付けを行なって位置決めをするような手間は不
要である。所定の幅に形成された折板屋根材がタイトフ
レームの固定位置を自動的に設定してくれる。また、吊
子等の係止部材は、あらかじめタイトフレームに固定さ
れていても何ら不都合はなく、従来のように作業中にい
ちいちボルトナットで固定するような繁雑な作業を一切
なくすこともできる。このため、従来に比して、施工作
業が簡易迅速に行なえる。
【0017】また従来では、タイトフレームを固定する
際の位置合せ作業を容易にすべく2連、3連のタイトフ
レームを用いていたが、このような長尺のものを用いず
とも、固定作業が容易にできるので、持ち運びや管理等
の面でも簡便になるという効果がある。
際の位置合せ作業を容易にすべく2連、3連のタイトフ
レームを用いていたが、このような長尺のものを用いず
とも、固定作業が容易にできるので、持ち運びや管理等
の面でも簡便になるという効果がある。
【0018】また、タイトフレームは、枢支部より下側
の下部材が扇動可能であるので、下地材が屋根の勾配に
対応して傾斜していなくとも、またしていようとも、こ
の条件に関わりなく、下地材に対する固定が可能であ
り、折板屋根材は所定の勾配をもって固定できる。この
事によっても、施工作業の円滑化を図れることが分か
る。
の下部材が扇動可能であるので、下地材が屋根の勾配に
対応して傾斜していなくとも、またしていようとも、こ
の条件に関わりなく、下地材に対する固定が可能であ
り、折板屋根材は所定の勾配をもって固定できる。この
事によっても、施工作業の円滑化を図れることが分か
る。
【0019】さらに、吊子等の係止部材はタイトフレー
ムの上面に対して真っ直ぐに直に固定できるので、折板
屋根材を受けるべく肩部を形成すれば、この肩部が折板
屋根材を下から確実に支持するので、積雪等により上か
ら負荷がかかった場合でもこれに耐え得る充分な強度を
得ることができる。
ムの上面に対して真っ直ぐに直に固定できるので、折板
屋根材を受けるべく肩部を形成すれば、この肩部が折板
屋根材を下から確実に支持するので、積雪等により上か
ら負荷がかかった場合でもこれに耐え得る充分な強度を
得ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】この発明の折板屋根の施工方法で
は、図1に示したように、まず下地材としてのH鋼1上
に折板屋根材2を載置して、この折板屋根材2の一側縁
2aに、タイトフレーム3と一体になった係止部材とし
ての吊子4を係止する()。そして次に、折板屋根材
2の一側縁2aに吊り下げた状態になったタイトフレー
ム3の下端を、H鋼1に溶接して固定する()。続い
て、別の折板屋根材2をH鋼1上に隣接して載置して、
この折板屋根材2の他側縁2bを馳締めする()。以
上の〜の作業を順次繰り返せば折板屋根が形成でき
る。
は、図1に示したように、まず下地材としてのH鋼1上
に折板屋根材2を載置して、この折板屋根材2の一側縁
2aに、タイトフレーム3と一体になった係止部材とし
ての吊子4を係止する()。そして次に、折板屋根材
2の一側縁2aに吊り下げた状態になったタイトフレー
ム3の下端を、H鋼1に溶接して固定する()。続い
て、別の折板屋根材2をH鋼1上に隣接して載置して、
この折板屋根材2の他側縁2bを馳締めする()。以
上の〜の作業を順次繰り返せば折板屋根が形成でき
る。
【0021】
【実施例】すなわち、この発明の一実施例を説明する
と、タイトフレーム3は、例えば図2に示したように構
成するとよい。このタイトフレーム3は、折板屋根材2
を係止する吊子4を上部に一体に固定したもので、この
吊子4を固定する上部材5と、下部材6とからなってい
る。
と、タイトフレーム3は、例えば図2に示したように構
成するとよい。このタイトフレーム3は、折板屋根材2
を係止する吊子4を上部に一体に固定したもので、この
吊子4を固定する上部材5と、下部材6とからなってい
る。
【0022】上部材5は、図3、図4にも示したよう
に、背中合わせに重合する同一形状の2枚の上部材担体
7,7で形成している。上部材担体7は、上端に受け片
8を、表側に向けてL字形に折曲して形成し、左右の両
側縁9,9は、表側に向けて直角に折曲して、補強用に
供している。そして、上側部10を、吊子4を挟持する
部位に設定し、この上側部10よりも下側の下側部11
を、若干表側に迫り出して、上述の下部材6を保持でき
るようにしている。つまり、上側部10と下側部11と
には、中央に丸い貫通孔10a,11aを形成してお
り、それぞれリベット12,13を挿通できるようにし
ている。
に、背中合わせに重合する同一形状の2枚の上部材担体
7,7で形成している。上部材担体7は、上端に受け片
8を、表側に向けてL字形に折曲して形成し、左右の両
側縁9,9は、表側に向けて直角に折曲して、補強用に
供している。そして、上側部10を、吊子4を挟持する
部位に設定し、この上側部10よりも下側の下側部11
を、若干表側に迫り出して、上述の下部材6を保持でき
るようにしている。つまり、上側部10と下側部11と
には、中央に丸い貫通孔10a,11aを形成してお
り、それぞれリベット12,13を挿通できるようにし
ている。
【0023】吊子4は、図4に示したように折板屋根材
2の、略半円形をなす一側縁2aに上から係止する略半
円形に湾曲した係止部4aを有したもので、垂設した被
挟持片4bには、上述のリベット12を挿通するための
貫通孔4cを形成している。隣接する折板屋根材2は、
その他側縁2bを丸く湾曲して馳締めする。
2の、略半円形をなす一側縁2aに上から係止する略半
円形に湾曲した係止部4aを有したもので、垂設した被
挟持片4bには、上述のリベット12を挿通するための
貫通孔4cを形成している。隣接する折板屋根材2は、
その他側縁2bを丸く湾曲して馳締めする。
【0024】上述の下部材6は、同一形状の2枚の下部
材担体14,14を背中合わせに重合して形成してお
り、この重合はリベット15で行なっている。下部材担
体14は、側面史略L字形で、上端を円弧状に形成する
とともに、この上端よりも若干下方に、上述のベット1
3を挿通するための貫通孔16を形成している。そして
下端の水平な片を脚部17に設定しており、この脚部1
7の先端部17aを斜め上方に向けて折曲している。こ
れは、図1に示したの段階、すなわち折板屋根材2に
吊子4を係止してタイトフレーム3をH鋼1上に立てる
段階で、タイトフレーム3をH鋼1の長さ方向に沿って
振ることが容易にできるようにして、この作業の容易化
を図るためである。
材担体14,14を背中合わせに重合して形成してお
り、この重合はリベット15で行なっている。下部材担
体14は、側面史略L字形で、上端を円弧状に形成する
とともに、この上端よりも若干下方に、上述のベット1
3を挿通するための貫通孔16を形成している。そして
下端の水平な片を脚部17に設定しており、この脚部1
7の先端部17aを斜め上方に向けて折曲している。こ
れは、図1に示したの段階、すなわち折板屋根材2に
吊子4を係止してタイトフレーム3をH鋼1上に立てる
段階で、タイトフレーム3をH鋼1の長さ方向に沿って
振ることが容易にできるようにして、この作業の容易化
を図るためである。
【0025】なお、図中18,18は補強用リブであ
り、上部材5の下側部11に形成した切欠き11bは、
上述の補強用リブ18,18がリベット13を中心にし
ての回動の妨げとなるのを防止するためのものである。
り、上部材5の下側部11に形成した切欠き11bは、
上述の補強用リブ18,18がリベット13を中心にし
ての回動の妨げとなるのを防止するためのものである。
【0026】また、上述の説明ではリベット12,13
を用いたが、ボルトナットを用いるもよい。しかし、着
脱の必要性はないので、リベット12,13を用いたほ
うが、取扱い等の点で都合がよい。
を用いたが、ボルトナットを用いるもよい。しかし、着
脱の必要性はないので、リベット12,13を用いたほ
うが、取扱い等の点で都合がよい。
【0027】このように構成したタイトフレーム3で
は、吊子4が上部材5に対して回動することはもち論で
あるが、図5に示すように、上部材5と下部材6とが相
対扇動する。このため、図1に示したの段階では、図
6に示したように上部材5が折板屋根材2と直角になる
ように傾き、下部材6は吊り下げられたようなって、リ
ベット13を軸に回動する状態になる。
は、吊子4が上部材5に対して回動することはもち論で
あるが、図5に示すように、上部材5と下部材6とが相
対扇動する。このため、図1に示したの段階では、図
6に示したように上部材5が折板屋根材2と直角になる
ように傾き、下部材6は吊り下げられたようなって、リ
ベット13を軸に回動する状態になる。
【0028】このとき上部材5においては、吊子4が折
板屋根材2の一側縁2aに係止することで受け片8が折
板屋根材2の山部の下面に面接触して、下から確実に支
持する。この事によって、積雪等により折板屋根材2に
上から負荷がかかった場合でも、折板屋根材2が変形し
たりすることを阻止できる、高い強度を持たせることが
できる。
板屋根材2の一側縁2aに係止することで受け片8が折
板屋根材2の山部の下面に面接触して、下から確実に支
持する。この事によって、積雪等により折板屋根材2に
上から負荷がかかった場合でも、折板屋根材2が変形し
たりすることを阻止できる、高い強度を持たせることが
できる。
【0029】吊り下げられたようになった下部材6は、
リベット13を軸に回動するので、H鋼1に傾斜が付い
ていようといまいと、脚部17をH鋼1の上面と面接触
させて、H鋼1に対して真っ直ぐに立てることができ
る。所定の傾斜を有する屋根の勾配方向に並んだH鋼1
から所定の高さ(タイトフレームの高さ)に、折板屋根
材2を固定できるので、H鋼1の傾き如何に関わりな
く、所定の勾配を自然に付けることができる。H鋼1上
に真っ直ぐに立てた下部材6は、その脚部17の端を図
6に示したように溶接する(溶接部19)。
リベット13を軸に回動するので、H鋼1に傾斜が付い
ていようといまいと、脚部17をH鋼1の上面と面接触
させて、H鋼1に対して真っ直ぐに立てることができ
る。所定の傾斜を有する屋根の勾配方向に並んだH鋼1
から所定の高さ(タイトフレームの高さ)に、折板屋根
材2を固定できるので、H鋼1の傾き如何に関わりな
く、所定の勾配を自然に付けることができる。H鋼1上
に真っ直ぐに立てた下部材6は、その脚部17の端を図
6に示したように溶接する(溶接部19)。
【0030】このように、タイトフレーム3のH鋼1に
対する固定は、折板屋根材2をH鋼1上に載置しながら
行なって行けばよく、従来のように、すみ付けを行なっ
て位置決めをするような手間は不要である。また、吊子
4は、あらかじめタイトフレーム3に固定されていても
何ら不都合はなく、従来のように作業中にいちいちボル
トナットで固定するような繁雑な作業を一切なくすこと
もできる。このため、従来に比して、施工作業が簡易迅
速に行なえる。
対する固定は、折板屋根材2をH鋼1上に載置しながら
行なって行けばよく、従来のように、すみ付けを行なっ
て位置決めをするような手間は不要である。また、吊子
4は、あらかじめタイトフレーム3に固定されていても
何ら不都合はなく、従来のように作業中にいちいちボル
トナットで固定するような繁雑な作業を一切なくすこと
もできる。このため、従来に比して、施工作業が簡易迅
速に行なえる。
【0031】しかも、タイトフレーム3が上述のような
形状であって、折板屋根材2の山部の左右方向の中心に
位置するので、折板屋根材2をH鋼1の上に載置してか
ら溶接するようにしても、折板屋根材2に悪影響を及ぼ
すようなことはない。たとい折板屋根材2が裏面に断熱
材を有したものであっても、である。また、溶接部19
が折板屋根材2に接近していないことから、溶接部19
に塗装を施すことも、円滑に行なえ、作業性は良好であ
る。
形状であって、折板屋根材2の山部の左右方向の中心に
位置するので、折板屋根材2をH鋼1の上に載置してか
ら溶接するようにしても、折板屋根材2に悪影響を及ぼ
すようなことはない。たとい折板屋根材2が裏面に断熱
材を有したものであっても、である。また、溶接部19
が折板屋根材2に接近していないことから、溶接部19
に塗装を施すことも、円滑に行なえ、作業性は良好であ
る。
【0032】また、タイトフレーム3は下部材6が扇動
可能であるので、H鋼1が屋根の勾配に対応して傾斜し
ていなくとも、また、していようとも、この条件に関わ
りなく、H鋼1に対する固定が可能であり、折板屋根材
2は所定の勾配をもって固定できるので、施工作業の一
そうの容易化を図ることができる。
可能であるので、H鋼1が屋根の勾配に対応して傾斜し
ていなくとも、また、していようとも、この条件に関わ
りなく、H鋼1に対する固定が可能であり、折板屋根材
2は所定の勾配をもって固定できるので、施工作業の一
そうの容易化を図ることができる。
【0033】さらに、タイトフレーム3の受け片8は折
板屋根材2を下から確実に支持するので、積雪等により
上から負荷がかかった場合でもこれに耐え得る充分な強
度を得ることができる。しかも、タイトフレーム3は左
右対称の形状であって、受け片8を左右にそれぞれ有し
ているので、効果は確実である。またこの効果は、上部
材の下側部と下部材の上部とが面で接触して、強度が高
いことからも言える。
板屋根材2を下から確実に支持するので、積雪等により
上から負荷がかかった場合でもこれに耐え得る充分な強
度を得ることができる。しかも、タイトフレーム3は左
右対称の形状であって、受け片8を左右にそれぞれ有し
ているので、効果は確実である。またこの効果は、上部
材の下側部と下部材の上部とが面で接触して、強度が高
いことからも言える。
【0034】さらにまた、タイトフレーム3の上部材5
も下部材6も同一形状の部材を重合して形成するので、
製造コストを抑えることもできる。そしてまた、タイト
フレーム3は上述のような形状でよく、従来のように2
連、3連のものを用いずとも充分に固定作業が良好であ
るので、持ち運びや管理に便利である。
も下部材6も同一形状の部材を重合して形成するので、
製造コストを抑えることもできる。そしてまた、タイト
フレーム3は上述のような形状でよく、従来のように2
連、3連のものを用いずとも充分に固定作業が良好であ
るので、持ち運びや管理に便利である。
【0035】以下、タイトフレーム3の他の実施例を説
明する。図7に示したタイトフレーム3は、下部材6を
一つの金属板を折曲して形成している。上部材5の下側
部11に保持する部位は左右に重合し、これよりも下の
部位は、三角形をなすように折曲して、下端の脚部17
を幅の広い平面にしている。そしてこの脚部17の端部
であって左右方向の中間位置には、三角形の切欠き21
を形成している。この切欠き21は、必要であれば位置
合せに利用できるとともに、仮想線で示したように溶接
部19を形成する部位とすると、外観上見劣りがしない
状態で、強度の高い固定が行なえる。
明する。図7に示したタイトフレーム3は、下部材6を
一つの金属板を折曲して形成している。上部材5の下側
部11に保持する部位は左右に重合し、これよりも下の
部位は、三角形をなすように折曲して、下端の脚部17
を幅の広い平面にしている。そしてこの脚部17の端部
であって左右方向の中間位置には、三角形の切欠き21
を形成している。この切欠き21は、必要であれば位置
合せに利用できるとともに、仮想線で示したように溶接
部19を形成する部位とすると、外観上見劣りがしない
状態で、強度の高い固定が行なえる。
【0036】図8に示したタイトフレーム3は、下部材
6を、歩行する足のように互い違いになる2枚の下部材
担体14,14で構成している。上部材5の下側部11
に保持する部位は左右に重合するように垂直に形成し、
これより下側を、左右方向に傾斜しつつ、前方あるいは
後方に傾けて形成し、この傾斜部22よりも下側を垂直
に形成して、下端の脚部17を円弧状に形成している。
H鋼1に対する溶接は、図9に示したように行なえばよ
い。このタイトフレーム3では、下部材担体14,14
相互の相対角度で高さを若干調整できるので、折板屋根
材2の種類(高さ寸法)が異なる場合でも若干は対応で
き、固定が可能となる。
6を、歩行する足のように互い違いになる2枚の下部材
担体14,14で構成している。上部材5の下側部11
に保持する部位は左右に重合するように垂直に形成し、
これより下側を、左右方向に傾斜しつつ、前方あるいは
後方に傾けて形成し、この傾斜部22よりも下側を垂直
に形成して、下端の脚部17を円弧状に形成している。
H鋼1に対する溶接は、図9に示したように行なえばよ
い。このタイトフレーム3では、下部材担体14,14
相互の相対角度で高さを若干調整できるので、折板屋根
材2の種類(高さ寸法)が異なる場合でも若干は対応で
き、固定が可能となる。
【0037】図10に示したタイトフレーム3は、図8
および図9に示したタイトフレーム3のH鋼1に対する
固定状態を強化すべく構成したもので、脚部17を、左
右方向に向かって突出する突片23を一体に設けて形成
している。そしてこの突片23に、上下方向に貫通する
溶接用の貫通孔24を形成している。つまり、H鋼1に
対する固定に際しては、脚部17がより多くの面で接触
可能であるともとに、仮想線で示したように貫通孔14
に溶接すると、溶接部19が外に食み出ることがなく、
外観の劣化を阻止することができる。また、外観上見劣
りがしないことから、塗装を施す必要がなく、施工作業
の良さをさらに向上することもできる。
および図9に示したタイトフレーム3のH鋼1に対する
固定状態を強化すべく構成したもので、脚部17を、左
右方向に向かって突出する突片23を一体に設けて形成
している。そしてこの突片23に、上下方向に貫通する
溶接用の貫通孔24を形成している。つまり、H鋼1に
対する固定に際しては、脚部17がより多くの面で接触
可能であるともとに、仮想線で示したように貫通孔14
に溶接すると、溶接部19が外に食み出ることがなく、
外観の劣化を阻止することができる。また、外観上見劣
りがしないことから、塗装を施す必要がなく、施工作業
の良さをさらに向上することもできる。
【0038】なお、ここでは、先の実施例とは異なり、
吊子4に、角馳用のものを用いている。角馳用の吊子4
は、係止部4aが湾曲形状ではなく、鉤形に折曲した形
状のものである。
吊子4に、角馳用のものを用いている。角馳用の吊子4
は、係止部4aが湾曲形状ではなく、鉤形に折曲した形
状のものである。
【0039】図11に示したタイトフレーム3は、下部
材6の上部材5に保持する部位を一枚の金属板で構成し
たものである。すなわち、下部材6は、短冊状の金属板
をL字形に折曲して、左右方向の一方に脚部17ができ
るようにしている。そしてこの脚部17には、図10に
示したタイトフレーム3の場合と同様に、溶接の用の貫
通孔24を形成している。このタイトフレーム3の場合
には、図12に断面図で示したように、上部材5に形成
する切欠部11bは、一方の上部材担体7のみに形成す
ればよい。
材6の上部材5に保持する部位を一枚の金属板で構成し
たものである。すなわち、下部材6は、短冊状の金属板
をL字形に折曲して、左右方向の一方に脚部17ができ
るようにしている。そしてこの脚部17には、図10に
示したタイトフレーム3の場合と同様に、溶接の用の貫
通孔24を形成している。このタイトフレーム3の場合
には、図12に断面図で示したように、上部材5に形成
する切欠部11bは、一方の上部材担体7のみに形成す
ればよい。
【0040】図13に示したタイトフレーム3は、脚部
17の前後方向の両側部を上方へ湾曲して形成したもの
で、吊子4を折板屋根材2の一側縁2aに係止してH鋼
1上に立てるときに、下部材6を屋根の勾配方向に回動
し易くしたものである。
17の前後方向の両側部を上方へ湾曲して形成したもの
で、吊子4を折板屋根材2の一側縁2aに係止してH鋼
1上に立てるときに、下部材6を屋根の勾配方向に回動
し易くしたものである。
【0041】図14に示したタイトフレーム3は、一枚
の金属板からなる下部材6の下端に、左右両方向に延び
る脚部17,17を形成したものである。すなわち、下
部材6の下部における前後方向の中間位置に切欠き25
を形成し、これを挟む前後の2片を互い違いに折曲して
いる。この場合には、安定感を増すことができる。溶接
は、各脚部17の内側に行なうとよい。
の金属板からなる下部材6の下端に、左右両方向に延び
る脚部17,17を形成したものである。すなわち、下
部材6の下部における前後方向の中間位置に切欠き25
を形成し、これを挟む前後の2片を互い違いに折曲して
いる。この場合には、安定感を増すことができる。溶接
は、各脚部17の内側に行なうとよい。
【0042】図15に示したタイトフレーム3は、H鋼
1上での立設状態の安定度をさらに向上したものであ
る。すなわち、脚部17の左右方向の幅を広く取れるよ
うにすべく、下部材6の上部、すなわち、上部材5に保
持させる部位の幅を広くしている。上部材5の構造は先
の各実施例の場合と同様であるが、下側部11の迫り出
し量を大きくしている。そして図16に示したように、
リベット13を貫通孔11aに挿通する際に、スペーサ
としてのパイプ26を下部材6の上部に介装している。
なお、上部材5の形状の強化は前述のように両側縁9,
9を折曲して行なうのではなく、補強用リブ18を外側
に凸に膨出して行なっている。また、図17に示したよ
うに、リベット13は段付きのものを用いるもよい。
1上での立設状態の安定度をさらに向上したものであ
る。すなわち、脚部17の左右方向の幅を広く取れるよ
うにすべく、下部材6の上部、すなわち、上部材5に保
持させる部位の幅を広くしている。上部材5の構造は先
の各実施例の場合と同様であるが、下側部11の迫り出
し量を大きくしている。そして図16に示したように、
リベット13を貫通孔11aに挿通する際に、スペーサ
としてのパイプ26を下部材6の上部に介装している。
なお、上部材5の形状の強化は前述のように両側縁9,
9を折曲して行なうのではなく、補強用リブ18を外側
に凸に膨出して行なっている。また、図17に示したよ
うに、リベット13は段付きのものを用いるもよい。
【0043】図18に示したタイトフレーム3は、折板
屋根材2の高さ寸法が異なる場合でも対応できるように
すべく、高さ調節を可能にしたタイトフレーム3であ
る。すなわち、図19にも示したように、上部材5の下
側部11には、貫通孔11a,11aを、上下に複数個
形成している。そして、この貫通孔11a,11aに挿
通し、上部材5と下部材6との相対扇動を可能とするた
めには、上述のようにリベット13ではなく、ボルト2
7を用いている。このボルト27には、根角ボルトを用
い、必要とあらば上部材5と下部材6との位置関係を簡
単な緊締により固定できるようにしている。つまり、上
述の貫通孔11aは四角に形成しており、ワッシャ28
とナット29のほか、スプリングワッシャ30も備えて
いる。なお、この場合も、図20に示したように、ボル
ト27は段付きのものを用いるもよい。また、このよう
に貫通孔11aを複数形成した場合には、タイトフレー
ム3をH鋼1の上に固定したあと、不要となった貫通孔
11aに、溶接を行なって上部材5と下部材6との位置
関係を固定するもよい。なお、補強用リブ18は内側に
凸になるように形成している。
屋根材2の高さ寸法が異なる場合でも対応できるように
すべく、高さ調節を可能にしたタイトフレーム3であ
る。すなわち、図19にも示したように、上部材5の下
側部11には、貫通孔11a,11aを、上下に複数個
形成している。そして、この貫通孔11a,11aに挿
通し、上部材5と下部材6との相対扇動を可能とするた
めには、上述のようにリベット13ではなく、ボルト2
7を用いている。このボルト27には、根角ボルトを用
い、必要とあらば上部材5と下部材6との位置関係を簡
単な緊締により固定できるようにしている。つまり、上
述の貫通孔11aは四角に形成しており、ワッシャ28
とナット29のほか、スプリングワッシャ30も備えて
いる。なお、この場合も、図20に示したように、ボル
ト27は段付きのものを用いるもよい。また、このよう
に貫通孔11aを複数形成した場合には、タイトフレー
ム3をH鋼1の上に固定したあと、不要となった貫通孔
11aに、溶接を行なって上部材5と下部材6との位置
関係を固定するもよい。なお、補強用リブ18は内側に
凸になるように形成している。
【0044】図21は、図18、図19、図20で示し
たタイトフレーム3に、角馳用の吊子4を固定したタイ
トフレーム3を示している。図22に示したタイトフレ
ーム3は、係止部材として、吊子4ではなく固定金具3
1を用いたものを示している。この固定金具31は、図
23に示したような形状の一側縁2aと他側縁2bとを
有する折板屋根材2を固定するためのもので、左右に係
止片31a,31bを有する皿状に形成されている。こ
のため、上部材5は、この固定金具31を載置できるよ
うに上面を平らにすべく、略T字形に、帯状の金属板を
折曲して形成している。上部材5の下側部11は、上述
の各実施例の場合と同様に、下部材6の上部を両側から
挟むように形成され、リベット13で連結されている。
上部材5の上面の前後両側には、補強用リブ18とすべ
く、中間部を下側に折曲している。
たタイトフレーム3に、角馳用の吊子4を固定したタイ
トフレーム3を示している。図22に示したタイトフレ
ーム3は、係止部材として、吊子4ではなく固定金具3
1を用いたものを示している。この固定金具31は、図
23に示したような形状の一側縁2aと他側縁2bとを
有する折板屋根材2を固定するためのもので、左右に係
止片31a,31bを有する皿状に形成されている。こ
のため、上部材5は、この固定金具31を載置できるよ
うに上面を平らにすべく、略T字形に、帯状の金属板を
折曲して形成している。上部材5の下側部11は、上述
の各実施例の場合と同様に、下部材6の上部を両側から
挟むように形成され、リベット13で連結されている。
上部材5の上面の前後両側には、補強用リブ18とすべ
く、中間部を下側に折曲している。
【0045】そして、上部材5の上面には、左右方向に
長い角の長孔32を形成し、固定金具31が左右方向に
スライドできるようにしている。そのうえ、固定金具3
1の固定は、ボルト33とワッシャ34とスプリングワ
ッシャ35とナット36とで行なっており、上下方向に
も移動の余裕ができるようにしている。
長い角の長孔32を形成し、固定金具31が左右方向に
スライドできるようにしている。そのうえ、固定金具3
1の固定は、ボルト33とワッシャ34とスプリングワ
ッシャ35とナット36とで行なっており、上下方向に
も移動の余裕ができるようにしている。
【0046】すなわち、この固定金具31を折板屋根材
2の一側縁2aに係止するときには、ナット36を緩め
ておき、図24に示したように、固定金具31の一方の
係止片31aを、折板屋根材2の一側縁2aに形成され
た膨出部2cの上に位置させてからナット36を適宜締
めることで係止できるようにしている。折板屋根材2の
他側縁2bの馳締めは、仮想線で示したように端部2d
を引っ掛けてから回すようにして落とし込めば行なえ
る。
2の一側縁2aに係止するときには、ナット36を緩め
ておき、図24に示したように、固定金具31の一方の
係止片31aを、折板屋根材2の一側縁2aに形成され
た膨出部2cの上に位置させてからナット36を適宜締
めることで係止できるようにしている。折板屋根材2の
他側縁2bの馳締めは、仮想線で示したように端部2d
を引っ掛けてから回すようにして落とし込めば行なえ
る。
【0047】図25に示したタイトフレーム3は、図1
1に示したタイトフレーム3と同じように下部材6を一
枚の金属板で形成したものである。図26に示したタイ
トフレーム3は、上部材5の形成に際して、過大な折曲
をしないようにしたもので、上面の下側を90度ずつ折
曲して全体をT字形にしている。
1に示したタイトフレーム3と同じように下部材6を一
枚の金属板で形成したものである。図26に示したタイ
トフレーム3は、上部材5の形成に際して、過大な折曲
をしないようにしたもので、上面の下側を90度ずつ折
曲して全体をT字形にしている。
【0048】図27に示したタイトフレーム3は、安定
度を増すとともに、高さ調節を可能にしたものである。
度を増すとともに、高さ調節を可能にしたものである。
【0049】この発明の構成と上述の一実施例の構成と
の対応関係を示すと、この発明の係止部材は、吊子4
と、固定金具31とに対応し、枢支部は、リベット13
と、貫通孔11a,16と、ボルト27とに対応し、下
地材は、H鋼1に対応する。
の対応関係を示すと、この発明の係止部材は、吊子4
と、固定金具31とに対応し、枢支部は、リベット13
と、貫通孔11a,16と、ボルト27とに対応し、下
地材は、H鋼1に対応する。
【図1】折板屋根の施工方法を示す説明図。
【図2】タイトフレームの斜視図。
【図3】タイトフレームの分解斜視図。
【図4】タイトフレームの断面図。
【図5】タイトフレームの作用状態を示す側面図。
【図6】タイトフレームの小状体を示す斜視図。
【図7】タイトフレームの斜視図。
【図8】タイトフレームの斜視図。
【図9】タイトフレームの使用状態を示す側面図。
【図10】タイトフレームの斜視図。
【図11】タイトフレームの斜視図。
【図12】タイトフレームの断面図。
【図13】タイトフレームの斜視図。
【図14】タイトフレームの斜視図。
【図15】タイトフレームの斜視図。
【図16】タイトフレームの断面図。
【図17】要部の断面図。
【図18】タイトフレームの斜視図。
【図19】タイトフレームの断面図。
【図20】要部の断面図。
【図21】タイトフレームの斜視図。
【図22】タイトフレームの斜視図。
【図23】タイトフレームの断面図。
【図24】タイトフレームの使用状態の断面図。
【図25】タイトフレームの斜視図。
【図26】タイトフレームの斜視図。
【図27】タイトフレームの断面図。
【図28】従来のタイトフレームを示す斜視図。
【図29】従来の折板屋根の施工方法を示す説明図。
【図30】従来の折板屋根の施工方法を示す説明図。
1…H鋼 2…折板屋根材 2a…一側縁 2b…他側縁 3…タイトフレーム 4…吊子 5…上部材 6…下部材 8…受け片 13…リベット 11a…貫通孔 16…貫通孔 17…脚部 19…溶接部 27…ボルト 31…固定金具
Claims (3)
- 【請求項1】折板屋根材の一側縁に、タイトフレームの
上部に固定した係止部材を、上記折板屋根材に対して一
定の角度で係止するとともに、上記タイトフレームの上
下方向の中間部に形成した枢支部より下側の下部材を、
下地材の傾きに対応すべく上記枢支部を中心に扇動し
て、該下部材の下端を下地材上に溶接固定して折板屋根
材を支持した後、上記折板屋根材の一側縁に、隣接して
タイトフレーム間に載置する別の折板屋根材の他側縁を
馳締めする折板屋根の施工方法。 - 【請求項2】下地材上に載置する折板屋根材の一側縁
に、タイトフレームの上部に固定した係止部材を介して
タイトフレームを、上記折板屋根材に対し一定の角度で
吊設し、該タイトフレームの上下方向の中間部に形成し
た枢支部より下側の下部材を、上記枢支部を中心に折板
屋根材の勾配方向に扇動して下地材の傾斜に対応させ、
上記タイトフレームの下端部を下地材上に溶接固定し
て、折板屋根材を支持するようにした折板屋根構造。 - 【請求項3】折板屋根材を係止する係止部材を上部に固
定し、下端には、下地材に対して溶接固定する脚部を有
したタイトフレームであって、上記タイトフレームの上
下方向の中間部に、折板屋根材の勾配方向にスウィング
可能とする枢支部を形成し、該枢支部より上の上部材
と、上記枢支部より下の下部材とを、折板屋根材と下地
材との傾きに対応させて相対扇動可能にしたタイトフレ
ーム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32102795A JPH09137554A (ja) | 1995-11-14 | 1995-11-14 | 折板屋根の施工方法、折板屋根構造、およびタイトフレーム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32102795A JPH09137554A (ja) | 1995-11-14 | 1995-11-14 | 折板屋根の施工方法、折板屋根構造、およびタイトフレーム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09137554A true JPH09137554A (ja) | 1997-05-27 |
Family
ID=18127985
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32102795A Pending JPH09137554A (ja) | 1995-11-14 | 1995-11-14 | 折板屋根の施工方法、折板屋根構造、およびタイトフレーム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09137554A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030076731A (ko) * | 2002-03-21 | 2003-09-29 | 한국스틸산업 주식회사 | 천정 패널 고정용 행거의 고정구 |
-
1995
- 1995-11-14 JP JP32102795A patent/JPH09137554A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030076731A (ko) * | 2002-03-21 | 2003-09-29 | 한국스틸산업 주식회사 | 천정 패널 고정용 행거의 고정구 |
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