JPH09137041A - 含浸用樹脂組成物およびそれを用いた電気絶縁線輪 - Google Patents

含浸用樹脂組成物およびそれを用いた電気絶縁線輪

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JPH09137041A
JPH09137041A JP29845395A JP29845395A JPH09137041A JP H09137041 A JPH09137041 A JP H09137041A JP 29845395 A JP29845395 A JP 29845395A JP 29845395 A JP29845395 A JP 29845395A JP H09137041 A JPH09137041 A JP H09137041A
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silicone
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JP29845395A
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Yoshitaka Takezawa
由高 竹澤
Hideaki Katayama
秀昭 片山
Toru Koyama
小山  徹
Hiroyuki Kamiya
宏之 神谷
Mitsuru Onoda
満 小野田
Sumiya Kuroume
角哉 黒梅
Nobuaki Furukawa
宣昭 古川
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高圧電気機器絶縁に使用される含浸に好適な液
状エポキシ樹脂組成物、及びそれを用いた電気絶縁線輪
を提供する。 【解決手段】エポキシ樹脂組成物中に該樹脂組成物10
0重量部に対し25℃で粘度が20ポイズ以下のシリコ
ーンを1〜10重量部添加して樹脂組成分中にゴム状あ
るいは液状ゴム成分を分散させた海島構造を配する含浸
用樹脂組成物、及びそれを用いた電気絶縁線輪。 【効果】稼働時に絶縁基材層間の層間せん断力が低下す
ることなく、層間剥離を生じない含浸用樹脂組成物およ
びそれを用いた電気絶縁線輪が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高圧電気機器絶縁に使
用される含浸に好適な液状エポキシ樹脂組成物、及びそ
れを用いた電気絶縁線輪に関している。
【0002】
【従来の技術】発電機,誘導電動機等の高圧電気機器固
定子に使用される電気絶縁線輪の含浸用樹脂組成物とし
ては、特開昭64−60624号公報に記載されている
ように、硬化剤として酸無水物を使用したエポキシ樹脂
組成物が粘度も低く、硬化物の電気的、機械的、熱的性
質が優れているので広く用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、高圧電
気機器の絶縁線輪の絶縁基材層はバインダ樹脂が裏打ち
された絶縁マイカテープを導体群に巻回した構成を有し
ているために、起動停止に伴うヒートサイクル、連続運
転時の蓄熱を伴った振動等により徐々に層間剥離が発生
し、部分放電を起こしやすいという問題点を有してい
た。即ち、稼働時に絶縁基材層間の層間せん断力が低下
したため剥離が生じたと考えられる。本発明の目的は、
上記問題点を解決し、稼働時に絶縁基材層間の層間せん
断力が低下することなく、層間剥離を生じない含浸用樹
脂組成物およびそれを用いた電気絶縁線輪を提供するこ
とにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、含浸用エ
ポキシ樹脂組成物中にシリコーン等のゴム状あるいは液
状ゴム成分を分散させた海島構造を配することにより、
絶縁基材層間の層間せん断力が向上することを見出し、
本発明に到達した。即ち、本発明の要旨は次の通りであ
る。
【0005】(1)脂環式エポキシ樹脂からなるエポキ
シ樹脂組成物に常温(5〜35℃)で液状の酸無水物系
硬化剤を配合した樹脂組成物100重量部に対して、2
5℃で粘度が20ポイズ以下好ましくは10ポイズ以下
のシリコーンを1〜10重量部添加したことを特徴とす
る含浸用樹脂組成物にある。
【0006】前記シリコーンとしては、25℃で粘度が
20ポイズ以下であれば、シリコーン末端側をエポキシ
基,アルキル基,フッ素化アルキル基,ポリエーテル基
等で有機変性しても、側鎖側を有機変性しても、変性し
た基が反応基でなくとも一向に差し支えないが、好まし
くは10ポイズ以下、特に好適にはポリエーテル変性シ
リコーンがあげられる。シリコーンの粘度が20ポイズ
を超えると含浸性,作業性が低下する。
【0007】前記樹脂組成物に対するシリコーンの配合
比が1重量部以下の場合には、目的とするじん性が向上
しなくなる。また、シリコーンの配合比が10重量部を
越えると、じん性は向上するが硬化物のガラス転移温度
が低くなり、絶縁基材層が十分な層間せん断力を有さな
くなるので含浸用樹脂として適さなくなる。
【0008】前記脂環式エポキシ樹脂としては、ビス
(3,4−エポキシシクロヘキシル)アジペート、ビニ
ルシクロヘキセンジオキシド、3,4−エポキシシクロ
ヘキシルメチル−(3,4−エポキシ)シクロヘキサン
カルボキシレート、ビス(3,4−エポキシ−6−メチ
ルシクロヘキシルメチル)アジペート等、従来公知の樹
脂を単独あるいはそれらの混合物として用いることがで
きる。
【0009】前記液状の酸無水物系硬化剤としては従来
公知の樹脂を用いることができるが、特に好適には無水
メチルナジック酸,メチルヘキサヒドロ無水フタル酸,
メチルテトラヒドロ無水フタル酸等があげられ、エポキ
シ樹脂組成物に対するエポキシ当量比で0.9〜1.0
当量の範囲で用いることが望ましい。硬化促進剤として
もイミダゾール系化合物や、潜在性硬化促進剤等、従来
公知のものを用いることができる。
【0010】(2)段間絶縁を介して積層された導体群
と、裏打ちされたバインダ中にイミダゾール系硬化促進
剤を添加した絶縁マイカテープを該導体群に巻回した絶
縁基材層と、該絶縁基材層に含浸硬化された樹脂組成物
からなる電気絶縁線輪において、前記含浸硬化される樹
脂組成物が、脂環式エポキシ樹脂からなるエポキシ樹脂
組成物に常温で液状の酸無水物系硬化剤を配合した樹脂
組成物100重量部に対して、25℃で粘度が20ポイ
ズ以下、好ましくは10ポイズ以下のシリコーンを1〜
10重量部添加した含浸用樹脂組成物であることを特徴
とする電気絶縁線輪にある。
【0011】前記イミダゾール系硬化促進剤としては従
来公知のものを用いることができるが、特に好適には2
−エチル−4−メチルイミダゾール、1−ベンジル−2
−メチルイミダゾール、及びそのオクタン酸亜鉛との付
加物等があげられる。
【0012】(3)段間絶縁を介して積層された導体群
と、バインダ樹脂が裏打ちされた絶縁マイカテープを該
導体群に巻回した絶縁基材層と、該絶縁基材層に含浸硬
化された樹脂組成物からなる電気絶縁線輪において、前
記含浸硬化される樹脂組成物が、脂環式エポキシ樹脂か
らなるエポキシ樹脂組成物に常温で液状の酸無水物系硬
化剤を配合した樹脂組成物100重量部に対して、25
℃で粘度が20ポイズ以下、好ましくは10ポイズ以下
のシリコーンを1〜10重量部添加した樹脂組成物10
0重量部と潜在性硬化促進剤を0.1〜2重量部とを添
加した含浸用樹脂組成物であることを特徴とする電気絶
縁線輪にある。
【0013】前記潜在性硬化促進剤としては従来公知の
ものを用いることができるが、特に好適には、Co(I
I)アセチルアセトネート、Co(III)アセチルアセト
ネート、Co(II)ベンゾイルアセトネート、Mn(II
I)アセチルアセトネート、Fe(III)アセチルアセト
ネート、Zr(IV)アセチルアセトネート等の金属アセ
トネート系化合物が好適である。
【0014】一般に、樹脂組成物中にシリコーン等のゴ
ム状あるいは液状ゴム成分を分散させた海島構造を配す
ることにより、樹脂のじん性を向上できることは知られ
ている。しかしながら、発電機、誘導電動機等の高圧電
気機器固定子に使用される電気絶縁線輪の含浸用樹脂組
成物としては、低粘度で含浸しやすいことが要求される
ため、樹脂粘度が上がるゴム状成分の分散による海島構
造の検討は行われていなかった。本発明は、25℃で粘
度が20ポイズ以下、好ましくは10ポイズ以下のシリ
コーンを樹脂組成物100重量部に対を1〜10重量部
配合したので、ゴム状あるいは液状ゴム成分は基材に対
して含浸性を損なうことなく樹脂のじん性を向上でき
る。
【0015】その結果、起動停止に伴うヒートサイク
ル、連続運転時の蓄熱を伴った振動等によっても絶縁基
材層間の層間せん断力が低下することなく、層間剥離を
生じない電気絶縁線輪が得られる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、実施例を用いて本発明を具
体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定される
ものではない。なお、実施例中で用いたエポキシ樹脂、
酸無水物系硬化剤、硬化促進剤、シリコーン等の略号は
下記の通りである。
【0017】[エポキシ樹脂] ERL−4299:下記の構造よりなるビス(3,4−
エポキシシクロヘキシル)アジペート(エポキシ当量1
90〜210)
【0018】
【化1】
【0019】ERL−4206:下記の構造よりなるビ
ニルシクロヘキセンジオキシド(エポキシ当量70〜7
4)
【0020】
【化2】
【0021】ERL−4221:下記の構造よりなる
3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−(3,4−エ
ポキシ)シクロヘキサンカルボキシレート(エポキシ当
量131〜143)
【0022】
【化3】
【0023】CX−289:下記の構造よりなるビス
(3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキシルメチ
ル)アジペート(エポキシ当量216〜222)
【0024】
【化4】
【0025】[酸無水物系硬化剤] MHAC−P:無水メチルナジック酸(酸無水物当量1
78) HN−5500:メチルヘキサヒドロ無水フタル酸(酸
無水物当量168) HN−2200:メチルテトラヒドロ無水フタル酸(酸
無水物当量166) [硬化促進剤] 2E4MZ:2−エチル−4−メチルイミダゾール 1B2MZ:1−ベンジル−2−メチルイミダゾール 2E4MZ−OZ:2E4MZとオクタン酸亜鉛との付
加物 Co(II)AA:Co(II)アセチルアセトネート Co(III)AA:Co(III)アセチルアセトネート Co(II)BA:Co(II)ベンゾイルアセトネート Mn(III)AA:Mn(III)アセチルアセトネート Fe(III)AA:Fe(III)アセチルアセトネート Zr(IV)AA:Zr(IV)アセチルアセトネート [シリコーン](東レ・ダウコーニング・シリコーン
(株)製品名) BY16−855B:エポキシ変性シリコーン、粘度
(25℃):0.97ポイズ BY16−846:アルキル変性シリコーン、粘度(2
5℃):0.20ポイズ FS1265:フッ素化アルキル変性シリコーン、粘度
(25℃):約10ポイズ SF8427:ポリエーテル変性シリコーン、粘度(2
5℃):3.2ポイズ SH3771:ポリエーテル変性シリコーン、粘度(2
5℃):3.2ポイズ BX16−006:ポリエーテル変性シリコーン、粘度
(25℃):1.2ポイズ 以下に、試験評価方法について示す。
【0026】[熱劣化試験]作製した電気絶縁線輪の絶
縁基材層を切り出し、幅15mm、長さ90mm、厚さ
4mmの試験片を作製した。この試験片に対して熱劣化
試験として、耐熱試験(155℃×5日+180℃×1
0日、空気中)を行った。
【0027】[層間せん断力の測定方法]上記試験片を
用いて、スパン間距離25mmの3点曲げ試験を行い、
層間せん断力を求めた。層間せん断力F(kg/m
2)は曲げ最下荷重をP(kg)、試料厚さをt(m
m)、試料幅をb(mm)とすれば(1)式で与えられ
る。
【0028】F=3P/4bt …(1) 以下の実施例では、耐熱試験後の剥離評価を、層間せん
断力が0.5kg/mm2未満の時×とし、0.5〜
0.9kg/mm2の時○とし、0.9kg/mm2以上
の時*とした。
【0029】[粘度測定方法]B型粘度計を用いて測定
した。
【0030】〔実施例1〕図1にその断面図を例示した
ように、段間絶縁を介して積層された導体群1の周回上
に、バインダ中に硬化促進剤として2E4MZ−OZを
添加したポリエステル不織布で裏打ちされた集成マイカ
テープを巻回して絶縁厚さ約4mmの絶縁基材層2を形
成した。含浸用樹脂組成物として、ERL−4221を
70重量部とERL−4206を30重量部とからなる
エポキシ樹脂組成物に対し、MHAC−Pを156重量
部を配合した樹脂組成物であって、該樹脂組成物100
重量部に対してポリエーテル変性シリコーンSF842
7を5重量部添加した含浸用樹脂組成物を用いた。該絶
縁基材層を110℃で5h予備乾燥した後取り出し、2
5℃で0.2mmHgの減圧下で該含浸用樹脂組成物を
注入含浸した。含浸完了後、25℃で5気圧に加圧して
1h放置した。これを含浸用樹脂組成物から取り出し、
ヒートプレスにて150℃で2hキュアし、電気絶縁線
輪を得た。得られた電気絶縁線輪について、含浸用樹脂
組成、初期及び耐熱試験後の絶縁基材層の層間せん断力
F(kg/mm2)を表1の実施例1に示した。
【0031】〔実施例2〜10〕実施例1と同様の方法
にて作製した電気絶縁線輪について、含浸用樹脂組成、
初期及び耐熱試験後の絶縁基材層の層間せん断力F(k
g/mm2)をそれぞれ表1及び表2の実施例2〜10
に示した。
【0032】〔比較例1〜4〕実施例1と同様の方法に
て作製した電気絶縁線輪について、含浸用樹脂組成、初
期及び耐熱試験後の絶縁基材層の層間せん断力F(kg
/mm2)をそれぞれ表2に比較例1〜4として示し
た。本発明の範囲外の組成では十分な層間せん断力を有
していないことがわかる。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】〔実施例11〕実施例1と同様の方法に
て、段間絶縁を介して積層された導体群1の周回上に、
バインダ中に硬化促進剤を含まないポリエステル不織布
で裏打ちされた集成マイカテープを巻回して絶縁厚さ約
4mmの絶縁基材層を形成した。含浸用樹脂組成物とし
て、ERL−4221を70重量部とERL−4206
を30重量部とからなるエポキシ樹脂組成物に対し、M
HAC−Pを156重量部を配合した樹脂組成物であっ
て、該樹脂組成物100重量部に対してポリエーテル変
性シリコーンSF8427を5重量部添加した樹脂組成
物100重量部に対して、潜在性硬化促進剤としてCo
(III)AAを1重量部添加した含浸用樹脂組成物を用
いた。該絶縁基材層を110℃で5h予備乾燥した後取
り出し、25℃で0.2mmHgの減圧下で該含浸用樹
脂組成物を注入含浸した。含浸完了後、25℃で5気圧
に加圧して1h放置した。これを含浸用樹脂組成物から
取り出し、ヒートプレスにて170℃で4hキュアし、
電気絶縁線輪を得た。得られた電気絶縁線輪について、
含浸用樹脂組成、初期及び耐熱試験後の絶縁基材層の層
間せん断力F(kg/mm2)を表3の実施例11に示
した。
【0036】〔実施例12〜20〕実施例11と同様の
方法にて作製した電気絶縁線輪について、含浸用樹脂組
成、初期及び耐熱試験後の絶縁基材層の層間せん断力F
(kg/mm2)をそれぞれ表3及び表4の実施例12
〜20に示した。
【0037】〔比較例5〜8〕実施例11と同様の方法
にて作製した電気絶縁線輪について、含浸用樹脂組成、
初期及び耐熱試験後の絶縁基材層の層間せん断力F(k
g/mm2)をそれぞれ表4に比較例5〜8として示し
た。本発明の範囲外の組成では十分な層間せん断力を有
していないことがわかる。
【0038】
【表3】
【0039】
【表4】
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、稼働時に絶縁基材層間
の層間せん断力が低下することなく、層間剥離を生じな
い含浸用樹脂組成物およびそれを用いた電気絶縁線輪が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は含浸用樹脂組成物を注入する前の電気絶
縁線輪の断面図を示す。
【符号の説明】
1…導体群、2…絶縁基材層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H02K 15/12 H02K 15/12 D // H02K 3/30 3/30 (72)発明者 神谷 宏之 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 小野田 満 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 黒梅 角哉 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 古川 宣昭 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脂環式エポキシ樹脂からなるエポキシ樹
    脂組成物に常温で液状の酸無水物系硬化剤を配合した樹
    脂組成物100重量部に対して、25℃で粘度が20ポ
    イズ以下、好ましくは10ポイズ以下のシリコーンを1
    〜10重量部添加したことを特徴とする含浸用樹脂組成
    物。
  2. 【請求項2】 前記シリコーンが、エポキシ変性,アル
    キル変性,フッ素化アルキル変性,ポリエーテル変性シ
    リコーンのいずれかであることを特徴とする請求項1記
    載の含浸用樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 前記脂環式エポキシ樹脂が、3,4−エ
    ポキシシクロヘキシルメチル−(3,4−エポキシ)シ
    クロヘキサンカルボキシレートを含むことを特徴とする
    請求項1記載の含浸用樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 前記液状の酸無水物系硬化剤が、無水メ
    チルナジック酸であることを特徴とする請求項1記載の
    含浸用樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 金属アセトネート系化合物を潜在性硬化
    促進剤として用いることを特徴とする請求項1記載の含
    浸用樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 段間絶縁を介して積層された導体群と、
    裏打ちされたバインダ中にイミダゾール系硬化促進剤を
    添加した絶縁マイカテープを該導体群に巻回した絶縁基
    材層と、該絶縁基材層に含浸硬化された樹脂組成物から
    なる電気絶縁線輪において、前記含浸硬化される樹脂組
    成物が、脂環式エポキシ樹脂からなるエポキシ樹脂組成
    物に常温で液状の酸無水物系硬化剤を配合した樹脂組成
    物100重量部に対して、25℃で粘度が20ポイズ以
    下好ましくは10ポイズ以下のシリコーンを1〜10重
    量部添加した含浸用樹脂組成物であることを特徴とする
    電気絶縁線輪。
  7. 【請求項7】 前記シリコーンが、エポキシ変性,アル
    キル変性,フッ素化アルキル変性,ポリエーテル変性シ
    リコーンのいずれかであることを特徴とする請求項6記
    載の電気絶縁線輪。
  8. 【請求項8】 段間絶縁を介して積層された導体群と、
    バインダ樹脂が裏打ちされた絶縁マイカテープを該導体
    群に巻回した絶縁基材層と、該絶縁基材層に含浸硬化さ
    れた樹脂組成物からなる電気絶縁線輪において、前記含
    浸硬化される樹脂組成物が、脂環式エポキシ樹脂からな
    るエポキシ樹脂組成物に常温で液状の酸無水物系硬化剤
    を配合した樹脂組成物100重量部に対して、25℃で
    粘度が20ポイズ以下好ましくは10ポイズ以下のシリ
    コーンを1〜10重量部と潜在性硬化促進剤を0.1〜
    2重量部とを添加した含浸用樹脂組成物であることを特
    徴とする電気絶縁線輪。
  9. 【請求項9】 前記シリコーンが、エポキシ変性,アル
    キル変性,フッ素化アルキル変性,ポリエーテル変性シ
    リコーンのいずれかであることを特徴とする請求項8記
    載の電気絶縁線輪。
  10. 【請求項10】 前記潜在性硬化促進剤として金属アセ
    トネート系化合物を用いることを特徴とする請求項8記
    載の電気絶縁線輪。
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