JPH09137015A - 水膨潤性組成物及びそれを用いた成形品 - Google Patents
水膨潤性組成物及びそれを用いた成形品Info
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- JPH09137015A JPH09137015A JP31976895A JP31976895A JPH09137015A JP H09137015 A JPH09137015 A JP H09137015A JP 31976895 A JP31976895 A JP 31976895A JP 31976895 A JP31976895 A JP 31976895A JP H09137015 A JPH09137015 A JP H09137015A
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- chlorinated polyethylene
- plasticizer
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- Sealing Material Composition (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 成形性、低温での柔軟性に優れ、初期モジュ
ラスが小さく、高い水膨潤性を具えた組成物を提供する
こと。 【解決手段】 塩素化ポリエチレン100重量部と可塑
剤10〜200重量部からなる基材成分と高吸水性樹脂
からなり、その構成比率が重量比で90〜30:10〜
70である水膨潤性組成物。
ラスが小さく、高い水膨潤性を具えた組成物を提供する
こと。 【解決手段】 塩素化ポリエチレン100重量部と可塑
剤10〜200重量部からなる基材成分と高吸水性樹脂
からなり、その構成比率が重量比で90〜30:10〜
70である水膨潤性組成物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トンネルや上下水
道工事のセグメント間の防水用シール、建築物外壁パネ
ルの間隙のシールなどの土木、建築工事の止水材、金魚
やカエル等の立体的な形状をした玩具等に使用して好適
な水膨潤性組成物に関する。
道工事のセグメント間の防水用シール、建築物外壁パネ
ルの間隙のシールなどの土木、建築工事の止水材、金魚
やカエル等の立体的な形状をした玩具等に使用して好適
な水膨潤性組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】トンネルや上下水道工事のセグメント間
の防水用シール材としては、従来、ポリアクリル酸塩の
架橋物、デンプン−ポリアクリル酸塩系樹脂、ビニルア
ルコール共重合体あるいは無水マレイン酸共重合体と塩
基性物質との反応生成物を架橋した樹脂などの高吸水性
樹脂などをジエン系ゴムなどに配合し加硫した水膨張性
組成物が広く用いられている(特開昭67−10814
3、同57−135160号公報等参照)。しかしなが
ら、この吸水性樹脂組成物は、加硫工程を要するために
生産性が劣り、また、リサイクルできないなどの問題が
あった。
の防水用シール材としては、従来、ポリアクリル酸塩の
架橋物、デンプン−ポリアクリル酸塩系樹脂、ビニルア
ルコール共重合体あるいは無水マレイン酸共重合体と塩
基性物質との反応生成物を架橋した樹脂などの高吸水性
樹脂などをジエン系ゴムなどに配合し加硫した水膨張性
組成物が広く用いられている(特開昭67−10814
3、同57−135160号公報等参照)。しかしなが
ら、この吸水性樹脂組成物は、加硫工程を要するために
生産性が劣り、また、リサイクルできないなどの問題が
あった。
【0003】また、熱可塑性樹脂に高吸水性樹脂を含有
させた吸水性樹脂組成物、例えば、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体中に高吸水性樹脂を分散、混和したもの(特
開昭55−3424号公報参照)、塩化ビニル樹脂と可
塑剤と高吸水性樹脂とからなる水膨潤性樹脂(特公平5
−51017号公報参照)等が提案されている。しか
し、前者は低温時における吸水性や柔軟性に問題があ
り、その使用条件によっては性能が不十分となる場合が
ある。
させた吸水性樹脂組成物、例えば、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体中に高吸水性樹脂を分散、混和したもの(特
開昭55−3424号公報参照)、塩化ビニル樹脂と可
塑剤と高吸水性樹脂とからなる水膨潤性樹脂(特公平5
−51017号公報参照)等が提案されている。しか
し、前者は低温時における吸水性や柔軟性に問題があ
り、その使用条件によっては性能が不十分となる場合が
ある。
【0004】柔軟性及び、膨潤度を上げる為には、引っ
張りの初期モジュラスが小さいことが必要な条件となる
が、塩化ビニル樹脂の場合は可塑剤配合量を増量するこ
とで対応するのが一般的である。その場合、硬度・強度
が下がり、多量に添加した場合にはべたつき等の問題が
生じる。さらには、高吸水性樹脂を添加することによ
り、硬度が高くなり、その為硬度調整をする必要が生じ
る。
張りの初期モジュラスが小さいことが必要な条件となる
が、塩化ビニル樹脂の場合は可塑剤配合量を増量するこ
とで対応するのが一般的である。その場合、硬度・強度
が下がり、多量に添加した場合にはべたつき等の問題が
生じる。さらには、高吸水性樹脂を添加することによ
り、硬度が高くなり、その為硬度調整をする必要が生じ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、成形加工
性、柔軟性、吸水性等の物性面、及び加硫工程を必要と
しない組成物の開発等を鋭意検討した結果、特定の塩素
化ポリエチレンと可塑剤、及び高吸水性樹脂からなる組
成物が上記目的を達成するのに適していることを見いだ
し、本発明を完成するに至った。
性、柔軟性、吸水性等の物性面、及び加硫工程を必要と
しない組成物の開発等を鋭意検討した結果、特定の塩素
化ポリエチレンと可塑剤、及び高吸水性樹脂からなる組
成物が上記目的を達成するのに適していることを見いだ
し、本発明を完成するに至った。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、塩素化ポリエ
チレン、可塑剤及び高吸水性樹脂からなり、これら構成
成分が次のA及びBの要件を満足する水膨潤性組成物。 A.可塑剤の含有量が塩素化ポリエチレン100重量部
当たり、10〜200重量部の範囲にある B.塩素化ポリエチレン及び可塑剤の合計量と高吸水性
樹脂との重量構成比が、組成物100に対し、前者90
〜30、後者10〜70の範囲にあるを要旨とするもの
である。
チレン、可塑剤及び高吸水性樹脂からなり、これら構成
成分が次のA及びBの要件を満足する水膨潤性組成物。 A.可塑剤の含有量が塩素化ポリエチレン100重量部
当たり、10〜200重量部の範囲にある B.塩素化ポリエチレン及び可塑剤の合計量と高吸水性
樹脂との重量構成比が、組成物100に対し、前者90
〜30、後者10〜70の範囲にあるを要旨とするもの
である。
【0007】以下本発明を詳細に説明する。本発明で用
いる塩素化ポリエチレンは、結晶性の塩素化ポリエチレ
ン、すなわち塩素化度20〜45%及びDSC法結晶融
解熱量5〜35cal/gの範囲にあることが好まし
い。この結晶融解熱量の範囲は、ポリエチレンの結晶
残、いわゆる結晶化度が10〜75%の範囲にある。
いる塩素化ポリエチレンは、結晶性の塩素化ポリエチレ
ン、すなわち塩素化度20〜45%及びDSC法結晶融
解熱量5〜35cal/gの範囲にあることが好まし
い。この結晶融解熱量の範囲は、ポリエチレンの結晶
残、いわゆる結晶化度が10〜75%の範囲にある。
【0008】塩素化ポリエチレンの塩素化度が、20%
未満では可塑剤との相溶性が悪く、ゴム弾性に劣り、4
5%以上では低温特性に劣り、ゴム弾性も悪いものしか
得られない。また、結晶融解熱量が、5cal/g未満
になるとクリープ特性、特に永久伸びの効果が失われ、
一度膨潤してしまうと伸びきってしまい、再使用ができ
なくなる。一方、35cal/g以上では硬度の硬いも
のしか得られず加工性も著しく劣る。
未満では可塑剤との相溶性が悪く、ゴム弾性に劣り、4
5%以上では低温特性に劣り、ゴム弾性も悪いものしか
得られない。また、結晶融解熱量が、5cal/g未満
になるとクリープ特性、特に永久伸びの効果が失われ、
一度膨潤してしまうと伸びきってしまい、再使用ができ
なくなる。一方、35cal/g以上では硬度の硬いも
のしか得られず加工性も著しく劣る。
【0009】本発明で使用する塩素化ポリエチレンのD
SC(示差走査熱量測定計)法結晶融解熱量とは、示差
走査熱量計を用い、昇温速度10℃/min.で測定し
たDSCチャートの全結晶ピーク面積より計算した値を
言い、5cal/g未満では、実質上残存結晶がないこ
とを示している。また、後述のDSC法結晶融点とは、
DSC法結晶融解熱量測定時の全結晶ピーク中の最高ピ
ークを示す温度である。本発明で使用する塩素化ポリエ
チレンの結晶融点は110〜140℃の範囲にある。ま
た、本発明で使用する塩素化ポリエチレンは、塩素化前
のポリエチレンの分子量が10万〜75万のものか、ま
た、JIS K−7210に基づき測定したメルトフロ
ーレート(MFR)が条件7(190℃、高荷重、2
1.6kgf)で0.1以上、条件4(190℃、低荷
重、2.16kgf)で10以下のものを用いるのが好
ましい。塩素化前のポリエチレンの分子量が10万未満
又はMFRが低荷重で10を越えるものは、機械的強度
が低く、可塑剤を多量に配合することができない。一
方、75万を越えるか又はMFRが高荷重で0.1未満
であるものは、加工性が著しく劣り好ましくない。上述
の分子量は、GPC(ゲル浸透クロマトグラフィー)に
より測定した重量平均分子量の値を示している。
SC(示差走査熱量測定計)法結晶融解熱量とは、示差
走査熱量計を用い、昇温速度10℃/min.で測定し
たDSCチャートの全結晶ピーク面積より計算した値を
言い、5cal/g未満では、実質上残存結晶がないこ
とを示している。また、後述のDSC法結晶融点とは、
DSC法結晶融解熱量測定時の全結晶ピーク中の最高ピ
ークを示す温度である。本発明で使用する塩素化ポリエ
チレンの結晶融点は110〜140℃の範囲にある。ま
た、本発明で使用する塩素化ポリエチレンは、塩素化前
のポリエチレンの分子量が10万〜75万のものか、ま
た、JIS K−7210に基づき測定したメルトフロ
ーレート(MFR)が条件7(190℃、高荷重、2
1.6kgf)で0.1以上、条件4(190℃、低荷
重、2.16kgf)で10以下のものを用いるのが好
ましい。塩素化前のポリエチレンの分子量が10万未満
又はMFRが低荷重で10を越えるものは、機械的強度
が低く、可塑剤を多量に配合することができない。一
方、75万を越えるか又はMFRが高荷重で0.1未満
であるものは、加工性が著しく劣り好ましくない。上述
の分子量は、GPC(ゲル浸透クロマトグラフィー)に
より測定した重量平均分子量の値を示している。
【0010】更に、本発明で使用する塩素化ポリエチレ
ンは、ジ−2−エチルヘキシルフタレート(DOP)を
油として用いたとき、その吸油量が25以上あるものを
用いるのが好ましい。DOPの吸油量とは、23℃の温
度条件下で塩素化ポリエチレン粉末100gにDOPを
少しずつ加えながら攪拌し、塩素化ポリエチレン粉末が
団子状の塊になるDOPの添加容量をml数で表し、D
OP吸油量25以上とはDOP25ml添加してもなお
塊にならず粉末状を呈しているもの又は固まったように
見えてもわずかな力、衝撃で分散するものを意味してい
る。測定法は、JIS K−5101に準じて行った。
ンは、ジ−2−エチルヘキシルフタレート(DOP)を
油として用いたとき、その吸油量が25以上あるものを
用いるのが好ましい。DOPの吸油量とは、23℃の温
度条件下で塩素化ポリエチレン粉末100gにDOPを
少しずつ加えながら攪拌し、塩素化ポリエチレン粉末が
団子状の塊になるDOPの添加容量をml数で表し、D
OP吸油量25以上とはDOP25ml添加してもなお
塊にならず粉末状を呈しているもの又は固まったように
見えてもわずかな力、衝撃で分散するものを意味してい
る。測定法は、JIS K−5101に準じて行った。
【0011】本発明の組成物の成分である可塑剤は、塩
化ビニル樹脂に用いられるものなら特に限定されるもの
ではなく、例えばジ−2−エチルヘキシルフタレート
(DOP)、ジ−n−オクチルフタレート、ジイソデシ
ルフタレート、ジブチルフタレート、ジヘキシルフタレ
ート等のフタル酸エステル系可塑剤;ジオクチルアジペ
ート、ジオクチルセバケート等の直鎖二塩基酸エステル
系可塑剤;ポリエステル系高分子可塑剤;エポキシ化大
豆油、エポキシ化アマニ油、液状エポキシ樹脂等のエポ
キシ系可塑剤;トリフェニルホスフェート、トリキシリ
ルホスフェート、トリクレジルホスフェート等の燐酸エ
ステル系可塑剤が挙げられ、これら一種又は二種以上を
混合して使用する。
化ビニル樹脂に用いられるものなら特に限定されるもの
ではなく、例えばジ−2−エチルヘキシルフタレート
(DOP)、ジ−n−オクチルフタレート、ジイソデシ
ルフタレート、ジブチルフタレート、ジヘキシルフタレ
ート等のフタル酸エステル系可塑剤;ジオクチルアジペ
ート、ジオクチルセバケート等の直鎖二塩基酸エステル
系可塑剤;ポリエステル系高分子可塑剤;エポキシ化大
豆油、エポキシ化アマニ油、液状エポキシ樹脂等のエポ
キシ系可塑剤;トリフェニルホスフェート、トリキシリ
ルホスフェート、トリクレジルホスフェート等の燐酸エ
ステル系可塑剤が挙げられ、これら一種又は二種以上を
混合して使用する。
【0012】可塑剤の使用量は、樹脂成分の種類、配合
割合、その他添加剤によって、あるいは目的とする硬度
によって適宜選択されるが、塩素化ポリエチレン100
重量部に対し10〜200重量部の範囲から選択され
る。可塑剤が多すぎるとブリード現象が抑えられず、加
工も難しくなる。又可塑剤が少なすぎると、初期モジュ
ラスが小さくならず、水膨潤性に劣る。
割合、その他添加剤によって、あるいは目的とする硬度
によって適宜選択されるが、塩素化ポリエチレン100
重量部に対し10〜200重量部の範囲から選択され
る。可塑剤が多すぎるとブリード現象が抑えられず、加
工も難しくなる。又可塑剤が少なすぎると、初期モジュ
ラスが小さくならず、水膨潤性に劣る。
【0013】本発明の樹脂組成物の成分である高吸水性
樹脂は、高吸水性樹脂として市販されている物であれば
特に限定されるものではなく、いずれも使用できる。例
えば、ポリアクリル酸塩の架橋体、デンプン/アクリル
酸塩グラフト共重合体、ポリビニルアルコール/アクリ
ル酸塩グラフト共重合体、ビニルエステル/エチレン系
不飽和カルボン酸もしくはその誘導体共重合体のケン化
物、ポリエチレンオキサイドの架橋物、イソプレン/無
水マレイン酸共重合体の変成架橋物などの高分子電解質
を物理的又は化学的に架橋させた自重の数十倍好ましく
は100倍以上の水を吸収し得る従来より公知の各種の
高吸水性樹脂が使用できるが、中でもカルボキシル基又
はカルボキシル基に誘導しうる基を分子内に1個もしく
は2個有するα、β不飽和化合物を単量体成分として含
有する重合体を架橋剤を用いて架橋して得られる高吸水
性樹脂が好ましく、特にポリアクリル酸塩の架橋体、デ
ンプン/アクリル酸塩グラフト共重合体が好ましい。配
合に当っての高吸水性樹脂の粒径は、塩素化ポリエチレ
ン中への均一分散性や吸水性の面からも微粉粒子である
こと、即ち平均粒子径で5〜50μm、好ましくは10
〜30μmである。
樹脂は、高吸水性樹脂として市販されている物であれば
特に限定されるものではなく、いずれも使用できる。例
えば、ポリアクリル酸塩の架橋体、デンプン/アクリル
酸塩グラフト共重合体、ポリビニルアルコール/アクリ
ル酸塩グラフト共重合体、ビニルエステル/エチレン系
不飽和カルボン酸もしくはその誘導体共重合体のケン化
物、ポリエチレンオキサイドの架橋物、イソプレン/無
水マレイン酸共重合体の変成架橋物などの高分子電解質
を物理的又は化学的に架橋させた自重の数十倍好ましく
は100倍以上の水を吸収し得る従来より公知の各種の
高吸水性樹脂が使用できるが、中でもカルボキシル基又
はカルボキシル基に誘導しうる基を分子内に1個もしく
は2個有するα、β不飽和化合物を単量体成分として含
有する重合体を架橋剤を用いて架橋して得られる高吸水
性樹脂が好ましく、特にポリアクリル酸塩の架橋体、デ
ンプン/アクリル酸塩グラフト共重合体が好ましい。配
合に当っての高吸水性樹脂の粒径は、塩素化ポリエチレ
ン中への均一分散性や吸水性の面からも微粉粒子である
こと、即ち平均粒子径で5〜50μm、好ましくは10
〜30μmである。
【0014】塩素化ポリエチレンと可塑剤の合計量と高
吸水性樹脂との構成割合は組成物100重量部に対し
て、前者:後者が重量比で90〜30:10〜70の範
囲である。高吸水性樹脂があまり少ないと本発明の組成
物の特性である水膨潤性が劣り、又多すぎると成形性及
び成形物の強度が劣る。
吸水性樹脂との構成割合は組成物100重量部に対し
て、前者:後者が重量比で90〜30:10〜70の範
囲である。高吸水性樹脂があまり少ないと本発明の組成
物の特性である水膨潤性が劣り、又多すぎると成形性及
び成形物の強度が劣る。
【0015】本発明の組成物は充填剤を添加することに
より、高吸水性樹脂を塩化ビニル系樹脂及び可塑剤中に
均一に分散させることができる。充填剤としては、例え
ばカーボンブラック、炭酸カルシウム、酸化チタン、タ
ルク、クレー、シリカ、炭酸マグネシウム、炭酸バリウ
ム、硫酸マグネシウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウ
ム、リン酸カルシウム、水酸化アルミニウム、酸化亜
鉛、水酸化マグネシウム、酸化マグネシウム、酸化カル
シウム、アルミナ、マイカ、ゼオライト、ハイドロタル
サイト、雲母粉等を使用することができる。その中で
も、タルク、炭酸カルシウム、シリカが好ましい。充填
剤の添加量は、塩素化ポリエチレン100重量部に対し
200重量部以下の範囲であり、特に5〜50重量部の
範囲が好ましい。
より、高吸水性樹脂を塩化ビニル系樹脂及び可塑剤中に
均一に分散させることができる。充填剤としては、例え
ばカーボンブラック、炭酸カルシウム、酸化チタン、タ
ルク、クレー、シリカ、炭酸マグネシウム、炭酸バリウ
ム、硫酸マグネシウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウ
ム、リン酸カルシウム、水酸化アルミニウム、酸化亜
鉛、水酸化マグネシウム、酸化マグネシウム、酸化カル
シウム、アルミナ、マイカ、ゼオライト、ハイドロタル
サイト、雲母粉等を使用することができる。その中で
も、タルク、炭酸カルシウム、シリカが好ましい。充填
剤の添加量は、塩素化ポリエチレン100重量部に対し
200重量部以下の範囲であり、特に5〜50重量部の
範囲が好ましい。
【0016】本発明の組成物中には、必要に応じて熱安
定剤、滑剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、発泡剤、難燃
剤、顔料、衝撃改質剤、等の各種配合剤を添加してもよ
く、また塩化ビニル樹脂、塩素化ポリエチレンゴム(非
晶タイプ)、ポリウレタン、アクリルゴム、NBR等の
ポリマーを添加しても差し支えない。
定剤、滑剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、発泡剤、難燃
剤、顔料、衝撃改質剤、等の各種配合剤を添加してもよ
く、また塩化ビニル樹脂、塩素化ポリエチレンゴム(非
晶タイプ)、ポリウレタン、アクリルゴム、NBR等の
ポリマーを添加しても差し支えない。
【0017】本組成物を製造する方法としては、特に制
限されるものではないが、例えば、塩素化ポリエチレ
ン、可塑剤及び高吸水性樹脂並びに上述の各種添加剤を
混合し塩素化ポリエチレンの結晶融点以上に加熱しなが
ら剪断力下混練するのが好ましい。上述の配合成分、す
なわち塩素化ポリエチレン粉末と可塑剤及び高吸水性樹
脂並びに上述の各種添加剤を混合する装置は、均一に混
合できるものであればいかなる装置でもよく、例えばヘ
ンシェルミキサー、リボンブレンダー、プラネタリーミ
キサー、万能混合機等が挙げられる。また、混合物を混
練するには、例えば高速2軸押出機、単軸押出機、コニ
ーダー、バンバリーミキサー、ニーダー、オープンロー
ル等の加熱しながら剪断力下混練できる装置が使用され
る。加熱温度は、塩素化ポリエチレンの結晶融点以上
で、かつ塩素化ポリエチレンの劣化が無視できる温度、
すなわち、120〜220℃、好ましくは150〜20
0℃であるのが好ましい。塩素化ポリエチレンの結晶融
点以下では、塩素化ポリエチレンの均一混合が難しく、
機械物性が劣る傾向となり、高温での混練では塩素化ポ
リエチレンが分解し劣化し易くなる。
限されるものではないが、例えば、塩素化ポリエチレ
ン、可塑剤及び高吸水性樹脂並びに上述の各種添加剤を
混合し塩素化ポリエチレンの結晶融点以上に加熱しなが
ら剪断力下混練するのが好ましい。上述の配合成分、す
なわち塩素化ポリエチレン粉末と可塑剤及び高吸水性樹
脂並びに上述の各種添加剤を混合する装置は、均一に混
合できるものであればいかなる装置でもよく、例えばヘ
ンシェルミキサー、リボンブレンダー、プラネタリーミ
キサー、万能混合機等が挙げられる。また、混合物を混
練するには、例えば高速2軸押出機、単軸押出機、コニ
ーダー、バンバリーミキサー、ニーダー、オープンロー
ル等の加熱しながら剪断力下混練できる装置が使用され
る。加熱温度は、塩素化ポリエチレンの結晶融点以上
で、かつ塩素化ポリエチレンの劣化が無視できる温度、
すなわち、120〜220℃、好ましくは150〜20
0℃であるのが好ましい。塩素化ポリエチレンの結晶融
点以下では、塩素化ポリエチレンの均一混合が難しく、
機械物性が劣る傾向となり、高温での混練では塩素化ポ
リエチレンが分解し劣化し易くなる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の水膨潤性組成物は、前記
した通りの塩素化ポリエチレン、即ち、塩素化度が20
〜45%、DSC法結晶融解熱量5〜35cal/g、
ジ−2−エチルヘキシルフタレートを油として用いた時
の吸油量が25以上、塩素化前のポリエチレンの分子量
が10万〜75万又はメルトフローレート(190℃)
が高荷重(21.6kgf)で0.1以上、低荷重
(2.16kgf)で10以下という性質の塩素化ポリ
エチレンを選定し、これと0.1〜2倍量(重量)の可
塑剤からなる基材成分に高吸水性樹脂を前者:後者の重
量比で90〜30:10〜70の割合で、そしてその他
必要に応じて充填剤その他熱安定剤、滑剤など種々の配
合剤を配合し、120〜220℃の温度で均一に混練す
ることによって得られる。
した通りの塩素化ポリエチレン、即ち、塩素化度が20
〜45%、DSC法結晶融解熱量5〜35cal/g、
ジ−2−エチルヘキシルフタレートを油として用いた時
の吸油量が25以上、塩素化前のポリエチレンの分子量
が10万〜75万又はメルトフローレート(190℃)
が高荷重(21.6kgf)で0.1以上、低荷重
(2.16kgf)で10以下という性質の塩素化ポリ
エチレンを選定し、これと0.1〜2倍量(重量)の可
塑剤からなる基材成分に高吸水性樹脂を前者:後者の重
量比で90〜30:10〜70の割合で、そしてその他
必要に応じて充填剤その他熱安定剤、滑剤など種々の配
合剤を配合し、120〜220℃の温度で均一に混練す
ることによって得られる。
【0019】
【実施例】次に本発明の水膨潤性樹脂組成物を実施例に
て詳述するが、本発明はその要旨を逸脱しない限り、以
下の実施例に限定されるものではない。
て詳述するが、本発明はその要旨を逸脱しない限り、以
下の実施例に限定されるものではない。
【0020】実施例1〜3、比較例1 下記に示した、塩素化ポリエチレン、可塑剤、安定剤、
及び高吸水性樹脂を表−1に示す構成で配合する。これ
らの混合物をヘンシェルミキサーに入れ、加熱下で高速
攪拌させ、バンバリーミキサーにて100℃、80rp
mで3分間混練し、ロールでシーティングし、これを1
80℃でプレスしてサンプルを得た。
及び高吸水性樹脂を表−1に示す構成で配合する。これ
らの混合物をヘンシェルミキサーに入れ、加熱下で高速
攪拌させ、バンバリーミキサーにて100℃、80rp
mで3分間混練し、ロールでシーティングし、これを1
80℃でプレスしてサンプルを得た。
【0021】 塩素化ポリエチレンA 塩素化度31%、結晶融解熱量 10cal/g 塩素化前ポリエチレン 分子量 20万 MFR(高荷重)10 結晶融点126℃、DOP吸油量50以上 塩素化ポリエチレンB 塩素化度31%、結晶融解熱量 8cal/g 塩素化前ポリエチレン 分子量 35万 MFR(高荷重)0.5 結晶融点118℃、DOP吸油量50以上 塩化ビニル樹脂 平均重合度2300(JIS K−6721に基づく) 可塑剤 ジ−2−エチルヘキシルフタレート 安定剤 バリウム亜鉛系安定剤 3重量部 高吸水性樹脂A ダイヤウェットI−400 (三菱化学(株)製) ポリアクリル酸塩系樹脂 平均粒子径≦25μm 高吸水性樹脂B サンフレッシュST−100MPS (三洋化成工業(株)製) デンプン−アクリル酸塩系樹脂 平均粒子径約30μm
【0022】
【表1】
【0023】 引張強度、破断伸び JIS K−6301に準拠し、3号ダンベルを用い、引 張速度200mm/min.で測定した。 硬度 JIS K−6301に準拠し、A型硬度計にて10秒後 の値を読みとった。( )内には、高吸水性樹脂未添加時 の硬度を示す。 水膨潤度 室温で水浸させ、1週間後の重量増加分を百分率で示す。
【0024】表−1からわかるとおり、本発明の水膨潤
性組成物は、高吸水性樹脂の配合割合が少量でも効果的
に水膨潤していることがわかる。塩化ビニル樹脂の場合
は、硬度変化が大きく、本発明と同量程度では、効果的
に水膨潤しないことがわかる。
性組成物は、高吸水性樹脂の配合割合が少量でも効果的
に水膨潤していることがわかる。塩化ビニル樹脂の場合
は、硬度変化が大きく、本発明と同量程度では、効果的
に水膨潤しないことがわかる。
【0025】
【発明の効果】本発明の水膨潤性樹脂組成物は、塩素化
ポリエチレン系エラストマーを用いているため、初期モ
ジュラスが小さく高吸水性樹脂の配合割合が少なくても
高倍率に膨潤し、かつ乾燥後も原状に戻る率ができる。
又、成形性にも優れ、シート成形、異形押出成形などの
方法により、様々な形状に成形することができる。更
に、低温時の柔軟性にも優れ、高吸水性樹脂を添加する
ことで硬度を著しく上げることがない為硬度調整の必要
がない。このような本発明組成物は、トンネルや上下水
道工事のセグメント間の防水用シール、土木、建築工事
の止水材、金魚、カエル等の複雑な形状をした玩具等に
用いることができる。
ポリエチレン系エラストマーを用いているため、初期モ
ジュラスが小さく高吸水性樹脂の配合割合が少なくても
高倍率に膨潤し、かつ乾燥後も原状に戻る率ができる。
又、成形性にも優れ、シート成形、異形押出成形などの
方法により、様々な形状に成形することができる。更
に、低温時の柔軟性にも優れ、高吸水性樹脂を添加する
ことで硬度を著しく上げることがない為硬度調整の必要
がない。このような本発明組成物は、トンネルや上下水
道工事のセグメント間の防水用シール、土木、建築工事
の止水材、金魚、カエル等の複雑な形状をした玩具等に
用いることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08K 3/36 C08K 3/36 5/00 KEG 5/00 KEG C08L 101/14 LTB C08L 101/14 LTB C09K 3/10 C09K 3/10 Z
Claims (9)
- 【請求項1】 塩素化ポリエチレン、可塑剤及び高吸水
性樹脂からなり、これら構成成分が次のA及びBの要件
を満足する水膨潤性組成物。 A.可塑剤の含有量が塩素化ポリエチレン100重量部
当たり、10〜200重量部の範囲にある。 B.塩素化ポリエチレン及び可塑剤の合計量と高吸水性
樹脂との重量構成比が、組成物100に対し、前者90
〜30、後者10〜70の範囲にある。 - 【請求項2】 塩素化ポリエチレンが、塩素化度20〜
45%、DSC法結晶融解熱量5〜35cal/gの結
晶性塩素化ポリエチレンである請求項1記載の水膨潤性
組成物。 - 【請求項3】 塩素化ポリエチレンの塩素化前のポリエ
チレンの重量平均分子量が10万〜75万である請求項
1または2記載の水膨潤性組成物。 - 【請求項4】 塩素化ポリエチレンの塩素化前のポリエ
チレンのJIS K−7210、条件7及び条件4に基
づいて測定したメルトフローレート(MFR)がそれぞ
れ0.1以上及び10以下である請求項1〜3のいずれ
かに記載の水膨潤性組成物。 - 【請求項5】 油としてジ−2−エチルヘキシルフタレ
ートを用いたときの吸油量が25以上の塩素化ポリエチ
レンである請求項1〜4のいずれかに記載の水膨潤性組
成物。 - 【請求項6】 充填剤を含有している請求項1〜5のい
ずれかに記載の水膨潤性組成物。 - 【請求項7】 充填剤が、タルク、炭酸カルシウム又は
シリカである請求項6記載の水膨潤性組成物。 - 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載の水膨潤
性組成物を用いて成形した止水材。 - 【請求項9】 請求項1〜7のいずれかに記載の水膨潤
性組成物を用いて成形した玩具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31976895A JPH09137015A (ja) | 1995-11-15 | 1995-11-15 | 水膨潤性組成物及びそれを用いた成形品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31976895A JPH09137015A (ja) | 1995-11-15 | 1995-11-15 | 水膨潤性組成物及びそれを用いた成形品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09137015A true JPH09137015A (ja) | 1997-05-27 |
Family
ID=18113970
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31976895A Pending JPH09137015A (ja) | 1995-11-15 | 1995-11-15 | 水膨潤性組成物及びそれを用いた成形品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09137015A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002533555A (ja) * | 1998-12-23 | 2002-10-08 | ヘンケル・コマンディットゲゼルシャフト・アウフ・アクチエン | 水膨潤性のホットメルト接着剤 |
CN101759885A (zh) * | 2010-02-10 | 2010-06-30 | 衡水大禹工程橡塑科技开发有限公司 | 遇水膨胀橡胶制备工艺 |
-
1995
- 1995-11-15 JP JP31976895A patent/JPH09137015A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002533555A (ja) * | 1998-12-23 | 2002-10-08 | ヘンケル・コマンディットゲゼルシャフト・アウフ・アクチエン | 水膨潤性のホットメルト接着剤 |
CN101759885A (zh) * | 2010-02-10 | 2010-06-30 | 衡水大禹工程橡塑科技开发有限公司 | 遇水膨胀橡胶制备工艺 |
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