JPH09136833A - 疲労回復のための組成物 - Google Patents

疲労回復のための組成物

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JPH09136833A
JPH09136833A JP7296577A JP29657795A JPH09136833A JP H09136833 A JPH09136833 A JP H09136833A JP 7296577 A JP7296577 A JP 7296577A JP 29657795 A JP29657795 A JP 29657795A JP H09136833 A JPH09136833 A JP H09136833A
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JP
Japan
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fatigue
biotin
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group
composition
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Withdrawn
Application number
JP7296577A
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English (en)
Inventor
Kazusane Osada
和実 長田
Ichiro Okudaira
一郎 奥平
Kenji Tsunoda
健司 角田
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Taisho Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Taisho Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 塩酸ミドドリンを含有し、微量で且つより効
果的な疲労回復のための組成物を提供すること。 【構成】 塩酸ミドドリン及びビオチンを有効成分とし
て含有することを特徴とする疲労回復のための組成物。
本発明の組成物は、肉体疲労及び精神疲労に伴う諸疾患
の治療及びその発生の予防、疲労発生後の回復促進など
に効果がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、疲労改善剤に関する。
更に詳しくは、塩酸ミドドリン及びビオチンを有効成分
として含有する疲労回復のための組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】塩酸ミドドリンは一般に、低血圧改善薬
として用いられ、本態性低血圧の治療剤に用いる。
【0003】ビオチンは生体内の脱炭酸酵素の補酵素と
して働き、アミノ酸代謝及びエネルギー産生系のうちで
も特に解糖系及びTCAサイクルにおいて重要な働きを
する。これらの酵素を活性化することにより、一般にビ
オチンは感染等の皮膚炎、糖尿病、関節炎の治療に用い
られる。また、特開昭57−99520号公報には糖尿
病の治療について、特開昭58−164510号公報に
はリウマチ性関節炎の炎症性障害治療についての開示が
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、疲労回復のため
のビタミン剤としてはビタミンB1(誘導体を含む)、
ビタミンB2、ニコチン酸、パントテン酸等が用いられ
てきた。これらはいずれもTCAサイクルの反応に関連
する補酵素又は配合団である。その結果、これらのビタ
ミン群は効率よくATPを産生し、また間接的に乳酸の
代謝を促すとされる。しかしながら、このようなビタミ
ン剤では筋肉疲労に伴う疼痛、低血圧性の疲労など、エ
ネルギー産生不足とは直接関係ないか又は2次的に発生
する疲労には効果が不完全であった。本発明は、塩酸ミ
ドドリンを含有し、微量で且つより効果的な疲労回復の
ための組成物を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、塩酸ミド
ドリンとビオチンとの組み合わせが、連続筋肉疲労時に
おける疲労防御能において驚くべき相乗効果をもたらす
ことを見いだした。
【0006】塩酸ミドドリンとビオチンとの組み合わせ
において見られる相乗効果とは、連続強制運動によるミ
トコンドリア内酵素活性の上昇と、強制運動前後におい
31P−NMRにより生体中のリン分子の動態の変化を
測定することにより明示された。これらのパラメータは
ともに肉体疲労の回復能を示すものである。それゆえ、
塩酸ミドドリンとビオチンの組み合わせによる医薬組成
物によって、従来から知られているデータに基づいては
予期できぬ程の微量で、単一成分の単純な加算からはど
のようにしても得ることのできない相乗効果によって、
予期されない薬理学的及び治療学的効果を得ることがで
きた。
【0007】本発明は、塩酸ミドドリン及びビオチンを
有効成分として含有することを特徴とする疲労回復のた
めの組成物である。
【0008】本発明において、塩酸ミドドリンの有効投
与量は健康成人で一日50μg〜50000μgであ
る。また、ビオチンの有効投与量は健康成人で一日25
0μg〜10000μgである。各成分の配合比率は塩
酸ミドドリン1重量部に対し、ビオチン0.2〜10重
量部の範囲で有効である。効果をより確実なものにする
ための佐薬としてはパントテン酸、チアミン、ニコチン
酸などの水溶性ビタミンを用いることができる。
【0009】本発明の有効成分である疲労回復のための
組成物は、そのままあるいは必要に応じて他の医薬とし
て許容される添加剤、例えば賦形剤、崩壊剤、結合剤、
滑沢剤、坑酸化剤、コーティング剤、着色剤、橋味橋臭
剤、界面活性剤、可塑剤などを混合して、常法により顆
粒剤、散剤、カプセル剤、錠剤、ドライシロップ剤、液
剤などの経口製剤とすることができる。
【0010】これらの医薬品として許容される添加剤は
いずれも一般的に経口製剤に用いられるものであり、以
下のものが挙げられる。
【0011】賦形剤としては、たとえばマンニトール、
キシリトール、ソルビトール、ブドウ糖、白糖、乳糖、
結晶セルロース、結晶セルロース・カルボキシメチルセ
ルロースナトリウム、りん酸水素カルシウム、コムギデ
ンプン、コメデンプン、トウモロコシデンプン、バレイ
ショデンプン、カルボキシメチルスターチナトリウム、
デキストリン、α−シクロデキストリン、β−シクロデ
キストリン、カルボキシビニルポリマー、軽質無水ケイ
酸、酸化チタン、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、
ポリエチレングリコール、中鎖脂肪酸トリグリセリドな
どが挙げられる。
【0012】崩壊剤としては、低置換度ヒドロキシプロ
ピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボ
キシメチルセルロースカルシウム、カルボキシメチルセ
ルロースナトリウム、クロスカルメロースナトリウム・
A型(アクチゾル)、デンプン、結晶セルロース、ヒド
ロキシプロピルスターチ、部分アルファー化デンプンな
どが挙げられる。
【0013】結合剤としては、たとえばメチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピ
ルメチルセルロース、ポリビニールピロリドン、ゼラチ
ン、アラビアゴム、エチルセルロース、ポリビニルアル
コール、プルラン、アルファー化デンプン、寒天、タラ
ガント、アルギン酸ナトリウムアルギン酸プロピレング
リコールエステルなどが挙げられる。
【0014】滑沢剤としては、たとえばステアリン酸、
ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、
ステアリン酸ポリオキシル、セタノール、タルク、硬化
油、ショ糖脂肪酸エステル、ジメチルポリシロキサン、
マイクロクリスタリンワックス、ミツロウ、サラシミツ
ロウなどが挙げられる。
【0015】抗酸化剤としては、たとえばジブチルヒド
ロキシトルエン(BHT)、没食子酸プロピル、ブチル
ヒドロキシアニソール(BHA)、α−トコフェロー
ル、クエン酸などが挙げられる。
【0016】コーティング剤としては、たとえばヒドロ
キシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセ
ルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒド
ロキシプロピルメチルセルロースフタレート、ヒドロキ
シプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート、
カルボキシメチルエチルセルロース、酢酸フタル酸セル
ロース、ポリビニルアセタールジエチルアミノアセテー
ト、アミノアルキルメタアクリレートコポリマー、ヒド
ロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネー
ト、メタアクリル酸コポリマー、セルロースアセテート
トリメリテート(CAT)、ポリビニルアセテートフタ
レート、セラックなどが挙げられる。
【0017】着色剤としては、たとえばタール色素、酸
化チタンなどが挙げられる。
【0018】矯味矯臭剤としては、たとえばクエン酸、
アジピン酸、アスコルビン酸、メントールなどが挙げら
れる。
【0019】界面活性剤としては、たとえばポリオキシ
エチレン硬化ヒマシ油、モノステアリン酸グリセリン、
モノステアリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビ
タン、モノラウリン酸ソルビタン、ポリオキシエチレン
ポリオキシプロピレンブロックコポリマー、ポリソルベ
ート類、ラウリル硫酸ナトリウム、マクロゴール類、シ
ョ糖脂肪酸エステルなどが挙げられる。
【0020】可塑剤としては、たとえばクエン酸トリエ
チル、トリアセチン、セタノールなどが挙げられる。
【0021】また、ドリンク剤の場合、必要に応じて他
の生理活性成分、ミネラル、ビタミン、ホルモン、栄養
成分、香料などを混合することにより、嗜好性をもたせ
ることもできる。
【0022】
【発明の効果】本発明の疲労回復のための組成物は、体
内、特にミトコンドリア内での酸化的リン酸化を促進し
ATP産生を円滑にする作用があり、その結果肉体疲労
及び精神疲労に伴う諸疾患の治療及びその発生の予防、
疲労発生後の回復促進などに効果がある。
【0023】
【実施例】以下実施例及び試験例を挙げ、本発明を具体
的に説明する。
【0024】実施例1 (処方例) 塩酸ミドドリン 5g ビオチン 5g 硬化油 225g L―メントール 15g 軽質無水ケイ酸 5g 上記の処方例の比率でビオチン、塩酸ミドドリンに硬化
油及びL―メントールを混合し、造粒機にて撹拌下加熱
造粒した。冷却後、粒度500μ以下に分離し、次いで
軽質無水ケイ酸を加え、混合し分包(1.0g)して顆
粒剤を得た。
【0025】実施例2 (処方例)以下の薬剤を混合し、液剤とした。
【0026】1本(50ml中) 塩酸ミドドリン 2500μg ビオチン 500μg パントテン酸Na 50mg タウリン 1500mg ニコチン酸アミド 30mg ビタミンB1 5mg ビタミンB2 5mg ビタミンB6 5mg 人参 600mg 鹿茸 10mg 枸杞子 200mg 牛黄 1mg ローヤルゼリー 100mg 無水カフェイン 50mg。
【0027】実施例3 市販ドリンク剤(100ml中にタウリン1000m
g、ビタミンB110mg、ビタミンB25mg、ビタミ
ンB65mg、ニコチン酸アミド20mg含有)に、常
法により固形脂でマイクロカプセル化した塩酸ミドドリ
ン及びビオチンをそれぞれ1mg/dl及び0.5mg
/dlになるように添加し、さらにd,l−塩化カルニ
チンを50mg添加し、ドリンク剤を調製した。
【0028】実施例4 塩酸ミドドリン2g、d,l−塩化カルニチン5.5g、
ビオチン5g及びビタミンC50gを混合し、賦形剤と
してD−マンニトール299g、乳糖100g、結晶セ
ルロース20g、結合剤としてヒドロキシプロピルセル
ロース50g、滑沢剤としてステアリン酸マグネシウム
30gを加え、混合し、打錠し、1錠600mgの錠剤
を得た。
【0029】試験例1 久野等(疲労と休養の科学,第6巻,第81頁,199
1年)に準じ、Wistar系ラット雄20頭を用い、
以下の実験を行った。実験時の体重は250〜300g
であった。食餌は、トレッドミルによる強制運動実験開
始1週間前までは通常のコマーシャルダイエットと水を
自由摂取させた。その後、ラットを4群に分け、対照群
はそのままコマーシャルダイエットを与え、B群は1m
g/kg/dayのビオチンを、DO群では0.5mg
/kg/dayの塩酸ミドドリンを、またDB群では塩
酸ミドドリン及びビオチンをそれぞれ上記と同量コマー
シャルダイエットと共に摂取させた。
【0030】1分間の安静時に続き、100m/min
で3分間走行過労状態に至らせた。運動終了後5分間を
回復期とした。実験開始時より、動物用MRIを用い、
1分毎に右後脚の誹腹筋の31P−NMRスペクトルを採
った(図1)。左のピークから無機リン酸(Pi)、ク
レアチンリン酸(PCr)、残りの3つのピークがAT
Pである。この図から、筋肉中のATPの量とクレアチ
ンリン酸に対する無機リン酸のピークのケミカルシフト
値より筋肉中のpHが求められた。
【0031】結果;対照群、B群、DO群及びDB群に
おける、筋肉中pHとATP量の経時的変化を図2及び
図3に示した。
【0032】ATPの生成、血中pHの安定性の両パラ
メーター共、DB群において有意な相乗効果が認められ
た。またB群においても改善の傾向が見られた。DO群
でもわずかに改善の傾向が見られた。これらの結果よ
り、塩酸ミドドリン、ビオチンの同時摂取により、既存
データでは予知されないATP産生、抗アシドーシス効
果があることが示され、疲労回復に有効であることが明
らかになった。
【0033】試験例2 Oscai等の方法(J.Biol.Chem.,第24
6巻,第6968頁,1971年)に準じ、Wista
r系ラット雄20頭を用い、以下の実験を行った。実験
時の体重は250〜300gであった。ラットを4群に
分け、対照群はそのままコマーシャルダイエットを与
え、B群は5mg/kg/dayのビオチン、DO群で
は0.5mg/kg/dayの塩酸ミドドリンを、また
DB群では塩酸ミドドリン及びビオチンをそれぞれ上記
と同量コマーシャルダイエットと共に摂取させると同時
に強制水泳を日に10分づつ2回、20分のインターバ
ルを設け10日間行った。強制水泳後、疲労のあまり飲
水を再開する時間が遅れる。この遅延時間を測定するこ
とにより抗疲労作用を評価した。
【0034】結果;実験開始10日間の対照群、B群、
DO群及びDB群における飲水再開までの時間を比較し
た。その結果、10日後ではDB群においては飲水再開
までの時間が対照群の10%程度までに短縮し、(図
4)B群、DO群に比較しても15〜20%程度の短縮
が見られ、驚くべき相乗効果が確認された。
【図面の簡単な説明】
【図1】安静時の31P−NMRスペクトルを示す。
【図2】筋肉中pHの経時的変化を示す。横軸に時間、
縦軸に細胞内pHを示す。
【図3】筋肉中ATP量の経時的変化を示す。横軸に時
間、縦軸に総ATP量(3つのATPピークの総和)の
相対値変化を示した(安静時を1.0とした)。
【図4】強制水泳後無飲水時間の長さの経時的変化を示
す。横軸に日数、縦軸に無飲水時間を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩酸ミドドリン及びビオチンを有効成分
    として含有することを特徴とする疲労回復のための組成
    物。
JP7296577A 1995-11-15 1995-11-15 疲労回復のための組成物 Withdrawn JPH09136833A (ja)

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Date Code Title Description
A761 Written withdrawal of application

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Effective date: 20050823