JPH09136513A - 空気入りタイヤ - Google Patents
空気入りタイヤInfo
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- JPH09136513A JPH09136513A JP7295499A JP29549995A JPH09136513A JP H09136513 A JPH09136513 A JP H09136513A JP 7295499 A JP7295499 A JP 7295499A JP 29549995 A JP29549995 A JP 29549995A JP H09136513 A JPH09136513 A JP H09136513A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pitch
- tire
- pneumatic tire
- consonant
- frequency
- Prior art date
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- Pending
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
- B60C11/00—Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
- B60C11/03—Tread patterns
- B60C11/0318—Tread patterns irregular patterns with particular pitch sequence
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Tires In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 唸り音の発生を防止し、聴感フィーリングを
改善することができる空気入りタイヤを提供することに
ある。 【解決手段】 トレッド面１にタイヤ幅方向に延びる横
溝３をタイヤ周方向Ｔに沿って所定のピッチで配置し、
その横溝３により区分されるピッチの長さを３種類以上
異なるようにすると共に、該ピッチの配列を周期配列に
した空気入りタイヤにおいて、協和音を構成する３つの
周波数比をｆ1,ｆ2,ｆ3 、但し、ｆ1＜ｆ2 ＜ｆ3 、ｆ
3 ≒２ｆ2 −ｆ1 とする時、トータルピッチ数Ｎと周期
数ｍとの関係をｆ3 ／ｆ2 −ｆ1 ／ｆ2 ≒２ｍ／Ｎの式
を満足するようにしたことを特徴とする。
改善することができる空気入りタイヤを提供することに
ある。 【解決手段】 トレッド面１にタイヤ幅方向に延びる横
溝３をタイヤ周方向Ｔに沿って所定のピッチで配置し、
その横溝３により区分されるピッチの長さを３種類以上
異なるようにすると共に、該ピッチの配列を周期配列に
した空気入りタイヤにおいて、協和音を構成する３つの
周波数比をｆ1,ｆ2,ｆ3 、但し、ｆ1＜ｆ2 ＜ｆ3 、ｆ
3 ≒２ｆ2 −ｆ1 とする時、トータルピッチ数Ｎと周期
数ｍとの関係をｆ3 ／ｆ2 −ｆ1 ／ｆ2 ≒２ｍ／Ｎの式
を満足するようにしたことを特徴とする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ピッチ配列を周期
配列にした空気入りタイヤに関し、更に詳しくは、協和
音との関係を用いて聴感フィーリングを改善するように
した空気入りタイヤに関する。
配列にした空気入りタイヤに関し、更に詳しくは、協和
音との関係を用いて聴感フィーリングを改善するように
した空気入りタイヤに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、タイヤ周方向に所定のピッチで配
置された横溝に起因して発生する騒音を低減する手法と
して、横溝のピッチをタイヤ周方向に周期的に変化させ
ることで、特定周波数のピークを分散させて、ホワイト
ノイズ化するピッチバリエーション法の提案がある。
置された横溝に起因して発生する騒音を低減する手法と
して、横溝のピッチをタイヤ周方向に周期的に変化させ
ることで、特定周波数のピークを分散させて、ホワイト
ノイズ化するピッチバリエーション法の提案がある。
【０００３】しかし、上記の手法では、トレッド面が接
地した際の打撃音の次数周波数成分とタイヤの固有振動
数との一致により唸り音が発生し、また、ザワザワした
感じの音や濁り音が目立ち、不快感を与えるという問題
があった。そこで、上記解決策として、例えば、特開平
７ー６１２１１号公報に、上述したようなパターンノイ
ズを協和音にすることにより、唸り音等による不快感を
解消する空気入りタイヤの提案がある。このタイヤは、
トレッド面を２本の周方向溝により３つの接地区に区分
し、横溝を各接地区毎に異なる一定のピッチで配置し、
各接地区のピッチ長さの比の逆数比を、協和音の周波数
比に一致させた構成になっている。
地した際の打撃音の次数周波数成分とタイヤの固有振動
数との一致により唸り音が発生し、また、ザワザワした
感じの音や濁り音が目立ち、不快感を与えるという問題
があった。そこで、上記解決策として、例えば、特開平
７ー６１２１１号公報に、上述したようなパターンノイ
ズを協和音にすることにより、唸り音等による不快感を
解消する空気入りタイヤの提案がある。このタイヤは、
トレッド面を２本の周方向溝により３つの接地区に区分
し、横溝を各接地区毎に異なる一定のピッチで配置し、
各接地区のピッチ長さの比の逆数比を、協和音の周波数
比に一致させた構成になっている。
【０００４】しかし、このような構成の空気入りタイヤ
にあっては、接地区が３つに制限されるため、設計の自
由度が低く、また、各接地区毎にピッチが一定であるた
め、トレッド面のデザインが単純となり、美観が損なわ
れるという問題があった。しかも、車両の走行速度や荷
重条件の変化により、接地面における接地圧分布の不均
一性による協和音周波数に変化が生じるため、耳障りな
不快音が生じ、聴感フィーリングが悪いという問題もあ
る。また更に、トレッド面を３つの接地区に区分して、
各接地区毎にピッチを異ならせているため、モールドの
コスト増を招くという欠点があった。
にあっては、接地区が３つに制限されるため、設計の自
由度が低く、また、各接地区毎にピッチが一定であるた
め、トレッド面のデザインが単純となり、美観が損なわ
れるという問題があった。しかも、車両の走行速度や荷
重条件の変化により、接地面における接地圧分布の不均
一性による協和音周波数に変化が生じるため、耳障りな
不快音が生じ、聴感フィーリングが悪いという問題もあ
る。また更に、トレッド面を３つの接地区に区分して、
各接地区毎にピッチを異ならせているため、モールドの
コスト増を招くという欠点があった。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、唸り
音の発生を防止し、聴感フィーリングを改善することが
できる空気入りタイヤを提供することにある。本発明の
他の目的は、トレッド面における設計の自由度が高く、
デザイン上の美観も良好であり、かつモールドコストも
低く抑えることができる空気入りタイヤを提供すること
にある。
音の発生を防止し、聴感フィーリングを改善することが
できる空気入りタイヤを提供することにある。本発明の
他の目的は、トレッド面における設計の自由度が高く、
デザイン上の美観も良好であり、かつモールドコストも
低く抑えることができる空気入りタイヤを提供すること
にある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明は、トレッド面にタイヤ幅方向に延びる横溝をタイヤ
周方向に沿って所定のピッチで配置し、該横溝により区
分されるピッチの長さを３種類以上異なるようにすると
共に、該ピッチの配列を周期配列にした空気入りタイヤ
において、協和音を構成する３つの周波数比をｆ1,ｆ2,
ｆ3 、但し、ｆ 1 ＜ｆ2 ＜ｆ3 、ｆ3 ≒２ｆ2 −ｆ1 と
する時、トータルピッチ数Ｎと周期数ｍとの関係をｆ3
／ｆ2 −ｆ1 ／ｆ2 ≒２ｍ／Ｎの式を満足するようにし
たことを特徴とする。
明は、トレッド面にタイヤ幅方向に延びる横溝をタイヤ
周方向に沿って所定のピッチで配置し、該横溝により区
分されるピッチの長さを３種類以上異なるようにすると
共に、該ピッチの配列を周期配列にした空気入りタイヤ
において、協和音を構成する３つの周波数比をｆ1,ｆ2,
ｆ3 、但し、ｆ 1 ＜ｆ2 ＜ｆ3 、ｆ3 ≒２ｆ2 −ｆ1 と
する時、トータルピッチ数Ｎと周期数ｍとの関係をｆ3
／ｆ2 −ｆ1 ／ｆ2 ≒２ｍ／Ｎの式を満足するようにし
たことを特徴とする。
【０００７】このようにピッチ配列を周期配列にした空
気入りタイヤにおいて、トータルピッチ数Ｎと周期数ｍ
との関係を協和音を構成する３つの周波数比ｆ1,ｆ2,ｆ
3 に関連させることにより、パターンノイズのホワイト
ノイズ化を図りながら、唸り音の発生を防止し、かつ協
和音周波数比が車両の走行速度や荷重条件によって変化
するのを抑制することができるので、それらに起因した
耳障りな不快音を抑えて、実際に人が聞いた際の聴感フ
ィーリングをすっきりした音質に改善することができ
る。
気入りタイヤにおいて、トータルピッチ数Ｎと周期数ｍ
との関係を協和音を構成する３つの周波数比ｆ1,ｆ2,ｆ
3 に関連させることにより、パターンノイズのホワイト
ノイズ化を図りながら、唸り音の発生を防止し、かつ協
和音周波数比が車両の走行速度や荷重条件によって変化
するのを抑制することができるので、それらに起因した
耳障りな不快音を抑えて、実際に人が聞いた際の聴感フ
ィーリングをすっきりした音質に改善することができ
る。
【０００８】また、周期数ｍとトータルピッチ数Ｎとが
上記の関係を満足するようにトレッドパターンを構成す
ればよいため、従来の協和音を発生するようにした空気
入りタイヤのような、トレッド面を３つの接地区に制限
したり、横溝を各接地区毎に異なる一定のピッチで配置
する必要もなく、そのため、設計の自由度を高くするこ
とができ、かつトレッドデザインの美観を良好にするこ
とも可能となり、更に、従来の周期配列にしたのと同様
にモールドを製作することができるので、モールドコス
トが増加することがない。
上記の関係を満足するようにトレッドパターンを構成す
ればよいため、従来の協和音を発生するようにした空気
入りタイヤのような、トレッド面を３つの接地区に制限
したり、横溝を各接地区毎に異なる一定のピッチで配置
する必要もなく、そのため、設計の自由度を高くするこ
とができ、かつトレッドデザインの美観を良好にするこ
とも可能となり、更に、従来の周期配列にしたのと同様
にモールドを製作することができるので、モールドコス
トが増加することがない。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成について添付
の図面を参照しながら詳細に説明する。図１は本発明の
空気入りタイヤのトレッドパターンの一例を示す。トレ
ッド面１には、タイヤ周方向Ｔに沿って延びるストレー
ト状の複数の周方向溝２が設けられると共に、タイヤ幅
方向に延びる複数の横溝３がタイヤ周方向Ｔに沿って所
定のピッチで配置され、これら周方向溝２と横溝３とに
より多数のブロック４が区画形成されている。各横溝３
により区分されるピッチの長さＰは、３種類以上異なる
ように配置され、そのピッチ配列は周期配列になってい
る。
の図面を参照しながら詳細に説明する。図１は本発明の
空気入りタイヤのトレッドパターンの一例を示す。トレ
ッド面１には、タイヤ周方向Ｔに沿って延びるストレー
ト状の複数の周方向溝２が設けられると共に、タイヤ幅
方向に延びる複数の横溝３がタイヤ周方向Ｔに沿って所
定のピッチで配置され、これら周方向溝２と横溝３とに
より多数のブロック４が区画形成されている。各横溝３
により区分されるピッチの長さＰは、３種類以上異なる
ように配置され、そのピッチ配列は周期配列になってい
る。
【００１０】本発明では、上記のような構成の空気入り
タイヤにおいて、協和音を構成する３つの周波数比をｆ
1,ｆ2,ｆ3 とする時に、トータルピッチ数Ｎと周期的に
配列されたピッチの周期数ｍとの関係がｆ3 ／ｆ2 −ｆ
1 ／ｆ2 ≒２ｍ／Ｎの式を満足するようにしてある。但
し、ｆ1,ｆ2,ｆ3 は、ｆ1 ＜ｆ2 ＜ｆ3 、ｆ3 ≒２ｆ 2
−ｆ1 の関係を満足する協和音を構成する周波数比であ
る。
タイヤにおいて、協和音を構成する３つの周波数比をｆ
1,ｆ2,ｆ3 とする時に、トータルピッチ数Ｎと周期的に
配列されたピッチの周期数ｍとの関係がｆ3 ／ｆ2 −ｆ
1 ／ｆ2 ≒２ｍ／Ｎの式を満足するようにしてある。但
し、ｆ1,ｆ2,ｆ3 は、ｆ1 ＜ｆ2 ＜ｆ3 、ｆ3 ≒２ｆ 2
−ｆ1 の関係を満足する協和音を構成する周波数比であ
る。
【００１１】一般に、日常において我々が耳にする音
は、周波数の異なる複数の音が重なりあった重畳音とし
て聞こえる。２つの音の周波数が近い場合には唸り音が
発生する。協和音は、３つの異なる周波数の音が重なり
あってできた重畳音であるが、この協和音は、人に不快
感を与えず、寧ろすっきりした快適な音質に聞こえる。
協和音を構成する３つの音としては、例えば、（ド，
ミ，ソ）や、（ド，ファ，ラ）、（シ，レ，ソ）等があ
る。
は、周波数の異なる複数の音が重なりあった重畳音とし
て聞こえる。２つの音の周波数が近い場合には唸り音が
発生する。協和音は、３つの異なる周波数の音が重なり
あってできた重畳音であるが、この協和音は、人に不快
感を与えず、寧ろすっきりした快適な音質に聞こえる。
協和音を構成する３つの音としては、例えば、（ド，
ミ，ソ）や、（ド，ファ，ラ）、（シ，レ，ソ）等があ
る。
【００１２】これら３つの音には、振動数に一定の比率
があり、音の振動数が倍になるまでの区間（例えば、ド
〜シまで）を１オクターブとして、この間を１２音階に
区分すると、各音階の周波数比は２のｎ／１２乗（但し
ｎ＝０〜１２）に比例し、ドを２0 とすると、レは２
2/12、ミは２4/12、ファは２5/12・・・となる。従っ
て、（ド，ミ，ソ）からなる協和音の場合には、周波数
比ｆ1,ｆ2,ｆ3 は、２0 ：２4/12：２7/12＝１：１．２
５：１．５０となり、（ド，ファ，ラ）からなる協和音
の場合には、周波数比ｆ1,ｆ2,ｆ3 は、２0 ：２5/12：
２9/12＝１：１．３４：１．６８、（シ，レ，ソ）から
なる協和音の場合には、周波数比ｆ1,ｆ2,ｆ 3 は、１：
２3/12：２8/12＝１：１．１９：１．５８となる。
があり、音の振動数が倍になるまでの区間（例えば、ド
〜シまで）を１オクターブとして、この間を１２音階に
区分すると、各音階の周波数比は２のｎ／１２乗（但し
ｎ＝０〜１２）に比例し、ドを２0 とすると、レは２
2/12、ミは２4/12、ファは２5/12・・・となる。従っ
て、（ド，ミ，ソ）からなる協和音の場合には、周波数
比ｆ1,ｆ2,ｆ3 は、２0 ：２4/12：２7/12＝１：１．２
５：１．５０となり、（ド，ファ，ラ）からなる協和音
の場合には、周波数比ｆ1,ｆ2,ｆ3 は、２0 ：２5/12：
２9/12＝１：１．３４：１．６８、（シ，レ，ソ）から
なる協和音の場合には、周波数比ｆ1,ｆ2,ｆ 3 は、１：
２3/12：２8/12＝１：１．１９：１．５８となる。
【００１３】従って、上記に挙げた協和音では、（ド，
ミ，ソ）及び（ド，ファ，ラ）からなる協和音が、ｆ3
≒２ｆ2 −ｆ1 を満足し、本発明で用いられる３つの周
波数比ｆ1,ｆ2,ｆ3 に相当するのである。このように本
発明では、周期配列にした空気入りタイヤにおいて、上
記のような３つの周波数比ｆ1,ｆ2,ｆ3 からなる式ｆ3
／ｆ2 −ｆ1 ／ｆ2 に対して、周期数ｍとトータルピッ
チ数Ｎとを上述の式で示したように関連づけることによ
り、周期配列の利点を用いて特定周波数のピークを分散
させて騒音を低減しながら、唸り音の発生を防止すると
共に、協和音周波数が車両の走行速度や荷重条件によっ
て変化することによる耳障りな不快音を抑制し、聴感フ
ィーリングをすっきりした音質に改善することを可能に
する。
ミ，ソ）及び（ド，ファ，ラ）からなる協和音が、ｆ3
≒２ｆ2 −ｆ1 を満足し、本発明で用いられる３つの周
波数比ｆ1,ｆ2,ｆ3 に相当するのである。このように本
発明では、周期配列にした空気入りタイヤにおいて、上
記のような３つの周波数比ｆ1,ｆ2,ｆ3 からなる式ｆ3
／ｆ2 −ｆ1 ／ｆ2 に対して、周期数ｍとトータルピッ
チ数Ｎとを上述の式で示したように関連づけることによ
り、周期配列の利点を用いて特定周波数のピークを分散
させて騒音を低減しながら、唸り音の発生を防止すると
共に、協和音周波数が車両の走行速度や荷重条件によっ
て変化することによる耳障りな不快音を抑制し、聴感フ
ィーリングをすっきりした音質に改善することを可能に
する。
【００１４】また、周期数ｍとトータルピッチ数Ｎとを
上記の関係を満たす範囲でトレッドパターンを決めれば
よく、従来の協和音を発生するようにした空気入りタイ
ヤのように、接地区を３つに制限したり、横溝を各接地
区毎に異なる一定のピッチで配置する必要がないため、
設計の自由度が高く、また、トレッド面のデザイン上の
美観も良好にすることができ、しかも、従来の周期配列
のモールドと同じようにしてモールドを作製することが
できるため、モールドのコスト増を招くことがない。
上記の関係を満たす範囲でトレッドパターンを決めれば
よく、従来の協和音を発生するようにした空気入りタイ
ヤのように、接地区を３つに制限したり、横溝を各接地
区毎に異なる一定のピッチで配置する必要がないため、
設計の自由度が高く、また、トレッド面のデザイン上の
美観も良好にすることができ、しかも、従来の周期配列
のモールドと同じようにしてモールドを作製することが
できるため、モールドのコスト増を招くことがない。
【００１５】上記トータルピッチ数Ｎと周期数ｍとの関
係は、ピッチの長さが３種類の時には３ｍ＜Ｎ＜５ｍ、
４種類の時には５ｍ＜Ｎ＜７ｍ、５種類の時には７ｍ＜
Ｎ＜９ｍ、６種類の時には９ｍ＜Ｎ＜１１ｍにするのが
よい。この範囲外では、トレッド面１に異なる種類のピ
ッチを周期的に配列した構成にすることが困難となる。
係は、ピッチの長さが３種類の時には３ｍ＜Ｎ＜５ｍ、
４種類の時には５ｍ＜Ｎ＜７ｍ、５種類の時には７ｍ＜
Ｎ＜９ｍ、６種類の時には９ｍ＜Ｎ＜１１ｍにするのが
よい。この範囲外では、トレッド面１に異なる種類のピ
ッチを周期的に配列した構成にすることが困難となる。
【００１６】また、上述した異なる種類のピッチにおい
て、その長さの最大値Ｐａと最小値Ｐｅの比Ｐａ／Ｐｅ
を１．３〜３．０にするのが好ましい。このようにＰａ
／Ｐｅを大きい範囲にすることにより、各協和音周波数
の振幅の大きさを等しくなるようにコントロールするこ
とが可能となる。Ｐａ／Ｐｅが３．０を越えると、ピッ
チ長さの比があまりにも大きくなりすぎ、偏摩耗を招く
恐れがある。Ｐａ／Ｐｅを３．０までの範囲で比較的大
きくした際に、偏摩耗が発生する恐れがある場合には、
タイヤ幅方向に切込み状のサイプ等を設けることができ
る。
て、その長さの最大値Ｐａと最小値Ｐｅの比Ｐａ／Ｐｅ
を１．３〜３．０にするのが好ましい。このようにＰａ
／Ｐｅを大きい範囲にすることにより、各協和音周波数
の振幅の大きさを等しくなるようにコントロールするこ
とが可能となる。Ｐａ／Ｐｅが３．０を越えると、ピッ
チ長さの比があまりにも大きくなりすぎ、偏摩耗を招く
恐れがある。Ｐａ／Ｐｅを３．０までの範囲で比較的大
きくした際に、偏摩耗が発生する恐れがある場合には、
タイヤ幅方向に切込み状のサイプ等を設けることができ
る。
【００１７】上記トータルピッチ数Ｎとしては６４〜１
５０、周期数ｍとしては１０〜８０にすることができ
る。なお、上述した実施形態では、トレッド面にブロッ
クを設けた場合について説明したが、それに代えてリブ
を設けたタイヤであってもよく、その場合、横溝とは、
リブに所定のピッチで形成されたラグ溝を指すものであ
る。
５０、周期数ｍとしては１０〜８０にすることができ
る。なお、上述した実施形態では、トレッド面にブロッ
クを設けた場合について説明したが、それに代えてリブ
を設けたタイヤであってもよく、その場合、横溝とは、
リブに所定のピッチで形成されたラグ溝を指すものであ
る。
【００１８】
【実施例】タイヤサイズを２０５／６５Ｒ１５で共通に
し、図１に示すトレッドパターンにおいて、表１に示す
ような構成の本発明タイヤ、従来タイヤ、及び比較タイ
ヤとをそれぞれ作製した。なお、本発明タイヤにおける
周波数比ｆ1,ｆ2,ｆ3 は、（ド，ファ，ラ）の協和音を
形成するようにしている。従来タイヤでは、通常用いら
れる概ね５周期のピッチ配列を有し、また、比較タイヤ
は特開平７ー６１２１１号公報に記載されているような
協和音リブをトレッド面の周上に配置したタイヤであ
る。
し、図１に示すトレッドパターンにおいて、表１に示す
ような構成の本発明タイヤ、従来タイヤ、及び比較タイ
ヤとをそれぞれ作製した。なお、本発明タイヤにおける
周波数比ｆ1,ｆ2,ｆ3 は、（ド，ファ，ラ）の協和音を
形成するようにしている。従来タイヤでは、通常用いら
れる概ね５周期のピッチ配列を有し、また、比較タイヤ
は特開平７ー６１２１１号公報に記載されているような
協和音リブをトレッド面の周上に配置したタイヤであ
る。
【００１９】これら各試験タイヤをリムサイズ１５×６
Ｊのリムに装着し、空気圧を２１０kPa にして、２５０
０ccの乗用車に取付け、以下に示す測定条件により、騒
音性能の評価試験を行ったところ、表１に示す結果を得
た。 騒音性能 テストコースにおいて、テストドライバーによるフィー
リングテストを実施し、その結果を５点法で評価した。
この値が大きい程騒音性能が優れている。
Ｊのリムに装着し、空気圧を２１０kPa にして、２５０
０ccの乗用車に取付け、以下に示す測定条件により、騒
音性能の評価試験を行ったところ、表１に示す結果を得
た。 騒音性能 テストコースにおいて、テストドライバーによるフィー
リングテストを実施し、その結果を５点法で評価した。
この値が大きい程騒音性能が優れている。
【００２０】
【表１】 表１から明らかなように、本発明タイヤは、騒音性能を
改善することができるのが判る。また、本発明のタイヤ
は、ザワザワした感じの音や濁り音が目立たずに、耳障
りな不快音が抑制され、すっきりした音質を有する良好
な聴感フィーリングであった。
改善することができるのが判る。また、本発明のタイヤ
は、ザワザワした感じの音や濁り音が目立たずに、耳障
りな不快音が抑制され、すっきりした音質を有する良好
な聴感フィーリングであった。
【００２１】
【発明の効果】上述のように本発明は、トレッド面にタ
イヤ幅方向に延びる横溝をタイヤ周方向に沿って所定の
ピッチで配置し、該横溝により区分されるピッチの長さ
を３種類以上異なるようにすると共に、該ピッチの配列
を周期配列にした空気入りタイヤにおいて、協和音を構
成する３つの周波数比をｆ1,ｆ2,ｆ3 、但し、ｆ1 ＜ｆ
2 ＜ｆ3 、ｆ3 ≒２ｆ2 −ｆ1 とする時、トータルピッ
チ数Ｎと周期数ｍとの関係をｆ3 ／ｆ2 −ｆ1 ／ｆ2 ≒
２ｍ／Ｎの式を満足するようにしたので、唸り音の発生
を防止し、聴感フィーリングの改善を図ることができる
と共に、トレッド面における設計の自由度が高く、デザ
イン上の美観も良好で、かつモールドコストも低く抑え
ることができる。
イヤ幅方向に延びる横溝をタイヤ周方向に沿って所定の
ピッチで配置し、該横溝により区分されるピッチの長さ
を３種類以上異なるようにすると共に、該ピッチの配列
を周期配列にした空気入りタイヤにおいて、協和音を構
成する３つの周波数比をｆ1,ｆ2,ｆ3 、但し、ｆ1 ＜ｆ
2 ＜ｆ3 、ｆ3 ≒２ｆ2 −ｆ1 とする時、トータルピッ
チ数Ｎと周期数ｍとの関係をｆ3 ／ｆ2 −ｆ1 ／ｆ2 ≒
２ｍ／Ｎの式を満足するようにしたので、唸り音の発生
を防止し、聴感フィーリングの改善を図ることができる
と共に、トレッド面における設計の自由度が高く、デザ
イン上の美観も良好で、かつモールドコストも低く抑え
ることができる。
【図１】本発明の空気入りタイヤのトレッド面の一例を
示す要部正面図である。
示す要部正面図である。
１ トレッド面 ２ 周方向溝 ３ 横溝 ４ ブロック Ｔ タイヤ周方向
Claims (4)
- 【請求項１】 トレッド面にタイヤ幅方向に延びる横溝
をタイヤ周方向に沿って所定のピッチで配置し、該横溝
により区分されるピッチの長さを３種類以上異なるよう
にすると共に、該ピッチの配列を周期配列にした空気入
りタイヤにおいて、協和音を構成する３つの周波数比を
ｆ1,ｆ2,ｆ3 、但し、ｆ1 ＜ｆ2 ＜ｆ 3 、ｆ3 ≒２ｆ2
−ｆ1 とする時、トータルピッチ数Ｎと周期数ｍとの関
係をｆ 3 ／ｆ2 −ｆ1 ／ｆ2 ≒２ｍ／Ｎの式を満足する
ようにした空気入りタイヤ。 - 【請求項２】 前記トータルピッチ数Ｎと周期数ｍとの
関係を、前記ピッチの長さが３種類の時に３ｍ＜Ｎ＜５
ｍ、４種類の時に５ｍ＜Ｎ＜７ｍ、５種類の時に７ｍ＜
Ｎ＜９ｍ、６種類の時に９ｍ＜Ｎ＜１１ｍにした請求項
１記載の空気入りタイヤ。 - 【請求項３】 前記ピッチの長さの最大値Ｐａと最小値
Ｐｅの比Ｐａ／Ｐｅを１．３〜３．０にした請求項１ま
たは２記載の空気入りタイヤ。 - 【請求項４】 前記トータルピッチ数Ｎを６４〜１５
０、前記周期数ｍを１０〜８０にした請求項１乃至３記
載の空気入りタイヤ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7295499A JPH09136513A (ja) | 1995-11-14 | 1995-11-14 | 空気入りタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7295499A JPH09136513A (ja) | 1995-11-14 | 1995-11-14 | 空気入りタイヤ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09136513A true JPH09136513A (ja) | 1997-05-27 |
Family
ID=17821411
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7295499A Pending JPH09136513A (ja) | 1995-11-14 | 1995-11-14 | 空気入りタイヤ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09136513A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN109968908A (zh) * | 2017-12-01 | 2019-07-05 | 住友橡胶工业株式会社 | 轮胎 |
| WO2023099988A1 (en) * | 2021-12-03 | 2023-06-08 | Pirelli Tyre S.P.A. | A tyre for vehicle wheels |
| WO2023099989A1 (en) * | 2021-12-03 | 2023-06-08 | Pirelli Tyre S.P.A. | A tyre for vehicle wheels |
-
1995
- 1995-11-14 JP JP7295499A patent/JPH09136513A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN109968908A (zh) * | 2017-12-01 | 2019-07-05 | 住友橡胶工业株式会社 | 轮胎 |
| WO2023099988A1 (en) * | 2021-12-03 | 2023-06-08 | Pirelli Tyre S.P.A. | A tyre for vehicle wheels |
| WO2023099989A1 (en) * | 2021-12-03 | 2023-06-08 | Pirelli Tyre S.P.A. | A tyre for vehicle wheels |
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