JPH0913624A - タイルの取付構造及び工法 - Google Patents
タイルの取付構造及び工法Info
- Publication number
- JPH0913624A JPH0913624A JP18358595A JP18358595A JPH0913624A JP H0913624 A JPH0913624 A JP H0913624A JP 18358595 A JP18358595 A JP 18358595A JP 18358595 A JP18358595 A JP 18358595A JP H0913624 A JPH0913624 A JP H0913624A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tile
- heat insulating
- insulating material
- building
- wall
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 建物の外壁の外側に設けた断熱材を覆うよう
にしてその外側にタイルを強く丈夫に保持することがで
きると共に、建物の外観上の価値が低減するのを防止で
きるタイルの取付構造及び工法を提供する。 【構成】 片面側で上端面28aより下側に係止用凹部
28bが形成され上下両端面28a,28cの厚さ方向
のほぼ中央部にタイル28の長さ方向に伸びる溝28
d,28eが形成されたタイル28と、基端部が建物の
外壁20の外側に固定され先端部24aがタイル28の
係止用凹部28bに係止するタイル係止部材24と、タ
イル28と建物の外壁20との間に設けられる断熱材1
2と、上下に隣合う一対のタイル28,28の間に介装
され上下両端部が各々のタイル28の溝28d,28e
の両方に嵌合する介装部材30とを備えた。 【効果】 建物の外壁の外側に設けた断熱材を覆うよう
にしてその外側にタイルを強く丈夫に保持することがで
きると共に、建物の外観上の価値が低減するのを防止す
ることができる。
にしてその外側にタイルを強く丈夫に保持することがで
きると共に、建物の外観上の価値が低減するのを防止で
きるタイルの取付構造及び工法を提供する。 【構成】 片面側で上端面28aより下側に係止用凹部
28bが形成され上下両端面28a,28cの厚さ方向
のほぼ中央部にタイル28の長さ方向に伸びる溝28
d,28eが形成されたタイル28と、基端部が建物の
外壁20の外側に固定され先端部24aがタイル28の
係止用凹部28bに係止するタイル係止部材24と、タ
イル28と建物の外壁20との間に設けられる断熱材1
2と、上下に隣合う一対のタイル28,28の間に介装
され上下両端部が各々のタイル28の溝28d,28e
の両方に嵌合する介装部材30とを備えた。 【効果】 建物の外壁の外側に設けた断熱材を覆うよう
にしてその外側にタイルを強く丈夫に保持することがで
きると共に、建物の外観上の価値が低減するのを防止す
ることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建物の外壁の外側表面
に断熱材を設け、その断熱材の外側表面を覆うようにそ
の外側からタイルを外壁に強く丈夫に取付けるためのタ
イルの取付工法に関する。
に断熱材を設け、その断熱材の外側表面を覆うようにそ
の外側からタイルを外壁に強く丈夫に取付けるためのタ
イルの取付工法に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば建物を新築又は改装する場合
に、夏期においては外気の高熱を遮断し、冬期において
は外部の低温度が内部へ伝導しないようにするために、
建物の外壁に断熱材が設けられる。従来の建物にあって
は、建物の外壁の内側に断熱材が設けられるのが一般的
であり、近年の建物においても居住する人の要望や仕様
上から、建物の外壁の内側に断熱材が設けられる場合が
一般的となっている。
に、夏期においては外気の高熱を遮断し、冬期において
は外部の低温度が内部へ伝導しないようにするために、
建物の外壁に断熱材が設けられる。従来の建物にあって
は、建物の外壁の内側に断熱材が設けられるのが一般的
であり、近年の建物においても居住する人の要望や仕様
上から、建物の外壁の内側に断熱材が設けられる場合が
一般的となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、断熱材
を建物の外壁の内側に設けた場合はその外壁は外気に晒
される為、夏期においては外気の高熱により加熱されて
その温度が高く上昇することにより、内部に設けられた
断熱材の断熱効果をもってしても、温度が高く上昇した
外壁の高熱を有効に遮断することが難しい。また冬期に
おいては外壁が外気の低温により冷却されてその温度が
低く下降するため、内部に設けられた断熱材の断熱効果
をもってしても、温度が低く下降した外壁の冷熱を有効
に遮断することが難しいという事実がある。
を建物の外壁の内側に設けた場合はその外壁は外気に晒
される為、夏期においては外気の高熱により加熱されて
その温度が高く上昇することにより、内部に設けられた
断熱材の断熱効果をもってしても、温度が高く上昇した
外壁の高熱を有効に遮断することが難しい。また冬期に
おいては外壁が外気の低温により冷却されてその温度が
低く下降するため、内部に設けられた断熱材の断熱効果
をもってしても、温度が低く下降した外壁の冷熱を有効
に遮断することが難しいという事実がある。
【0004】このため逆に、断熱材は外壁の外側に設け
た方が外壁を外気から遮断することによりその温度上昇
や下降を有効に防止して、外壁の内側に断熱材を設けた
場合に比較して建物の温度上昇や下降を有効に防止する
ことができるので、この点からすると断熱材は建物の外
壁の外側に設けた方が、その効果を十分発揮させること
ができるということができる。
た方が外壁を外気から遮断することによりその温度上昇
や下降を有効に防止して、外壁の内側に断熱材を設けた
場合に比較して建物の温度上昇や下降を有効に防止する
ことができるので、この点からすると断熱材は建物の外
壁の外側に設けた方が、その効果を十分発揮させること
ができるということができる。
【0005】また、新築工事においては断熱材を建物の
外部に設けるよう施工することにより、建物内部の容積
率を減少させることなく施工できるという利点がある。
外部に設けるよう施工することにより、建物内部の容積
率を減少させることなく施工できるという利点がある。
【0006】他方改装工事においては、一度建てられた
建物に後から断熱材を内部に設けることは非常に大変で
あり、出来上がっている建物の内部仕上を破壊しなけれ
ば設けることができない場合もあれば、破壊しなくとも
その内部仕上に合わせて施工することは、建物が完成す
る前に施工することに比べると著しい困難を伴うことは
避けられない。したがって一度建てられた建物に後から
断熱材を設ける場合は、断熱材は建物の外側に設ける方
が施工上容易であるということができる。
建物に後から断熱材を内部に設けることは非常に大変で
あり、出来上がっている建物の内部仕上を破壊しなけれ
ば設けることができない場合もあれば、破壊しなくとも
その内部仕上に合わせて施工することは、建物が完成す
る前に施工することに比べると著しい困難を伴うことは
避けられない。したがって一度建てられた建物に後から
断熱材を設ける場合は、断熱材は建物の外側に設ける方
が施工上容易であるということができる。
【0007】そこで、建物の外側に断熱材を設けるため
には、外壁の外側表面への吹付け施工、又は貼り付け施
工により設けることも考えられるが、断熱材は一般にそ
の内部組織に空隙が多く弾力性を有する材料により形成
されるので、変形し易いと共に、固さや強度に著しく欠
ける性質を有している。このため建物の外壁の外側に断
熱材を設けることができたとしても、さらにその断熱材
の外側に直接タイルを設けることは不可能である。だか
らといってその外側にタイルを設けずに断熱材を露出さ
せたままでは、建物としてその外観上の価値を著しく低
減させるという問題もある。
には、外壁の外側表面への吹付け施工、又は貼り付け施
工により設けることも考えられるが、断熱材は一般にそ
の内部組織に空隙が多く弾力性を有する材料により形成
されるので、変形し易いと共に、固さや強度に著しく欠
ける性質を有している。このため建物の外壁の外側に断
熱材を設けることができたとしても、さらにその断熱材
の外側に直接タイルを設けることは不可能である。だか
らといってその外側にタイルを設けずに断熱材を露出さ
せたままでは、建物としてその外観上の価値を著しく低
減させるという問題もある。
【0008】そこで本発明は、建物の外壁の外側に設け
た断熱材を覆うようにしてその外側にタイルを強く丈夫
に保持することができると共に、建物の外観上の価値が
低減するのを防止できるタイルの取付構造及び工法を提
供することを課題とするものである。
た断熱材を覆うようにしてその外側にタイルを強く丈夫
に保持することができると共に、建物の外観上の価値が
低減するのを防止できるタイルの取付構造及び工法を提
供することを課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明によるタイルの取付構造及び工法は、次のよ
うな構成としたものである。
に、本発明によるタイルの取付構造及び工法は、次のよ
うな構成としたものである。
【0010】(1) 片面側で上端面より下側に係止用
凹部が形成され上下両端面の厚さ方向のほぼ中央部にタ
イルの長さ方向に伸びる溝が形成されたタイルと、基端
部が建物の外壁の外側に固定され先端部が前記タイルの
係止用凹部に係止するタイル係止部材と、前記タイルと
建物の外壁との間に設けられる断熱材と、上下に隣合う
一対の前記タイルの間に介装され上下両端部が各々のタ
イルの前記溝の両方に嵌合する介装部材とを備えたタイ
ルの取付構造。
凹部が形成され上下両端面の厚さ方向のほぼ中央部にタ
イルの長さ方向に伸びる溝が形成されたタイルと、基端
部が建物の外壁の外側に固定され先端部が前記タイルの
係止用凹部に係止するタイル係止部材と、前記タイルと
建物の外壁との間に設けられる断熱材と、上下に隣合う
一対の前記タイルの間に介装され上下両端部が各々のタ
イルの前記溝の両方に嵌合する介装部材とを備えたタイ
ルの取付構造。
【0011】(2) 片面側で上端面より下側に係止用
凹部が形成され上下両端面の厚さ方向のほぼ中央部にタ
イルの長さ方向に沿って伸びる溝が形成されたタイルの
取付工法であって、先端部が前記タイルに係止するタイ
ル係止部材の基端部を建物の外壁の外側に固定し、前記
外壁の外側表面を覆うように断熱材を設け、前記タイル
係止部材の先端部に前記タイルの係止用凹部を係止させ
て前記断熱材の外側に前記タイルを設けると共に、上下
に隣合う一対の前記タイルの各々の溝の両方に前記介装
部材の上下両端部を嵌合させることにより、建物の外壁
の外側に設けた断熱材を覆うようにして前記タイルを取
付けるタイルの取付工法。
凹部が形成され上下両端面の厚さ方向のほぼ中央部にタ
イルの長さ方向に沿って伸びる溝が形成されたタイルの
取付工法であって、先端部が前記タイルに係止するタイ
ル係止部材の基端部を建物の外壁の外側に固定し、前記
外壁の外側表面を覆うように断熱材を設け、前記タイル
係止部材の先端部に前記タイルの係止用凹部を係止させ
て前記断熱材の外側に前記タイルを設けると共に、上下
に隣合う一対の前記タイルの各々の溝の両方に前記介装
部材の上下両端部を嵌合させることにより、建物の外壁
の外側に設けた断熱材を覆うようにして前記タイルを取
付けるタイルの取付工法。
【0012】(3) 片面側で上端面より下側に係止用
凹部が形成され下端面の厚さ方向のほぼ中央部にタイル
の長さ方向に沿って伸びる溝が形成されたタイルと、基
端部が建物の外壁の外側に固定され先端部が2つに分岐
して一方が前記タイルの溝に嵌合し他方が前記タイルの
係止用凹部に係止するタイル係止部材と、前記タイルと
建物の外壁との間に設けられる断熱材とを備えたタイル
の取付構造。
凹部が形成され下端面の厚さ方向のほぼ中央部にタイル
の長さ方向に沿って伸びる溝が形成されたタイルと、基
端部が建物の外壁の外側に固定され先端部が2つに分岐
して一方が前記タイルの溝に嵌合し他方が前記タイルの
係止用凹部に係止するタイル係止部材と、前記タイルと
建物の外壁との間に設けられる断熱材とを備えたタイル
の取付構造。
【0013】(4) 片面側で上端面より下側に係止用
凹部が形成され下端面の厚さ方向のほぼ中央部にタイル
の長さ方向に沿って伸びる溝が形成されたタイルの取付
工法であって、前記タイルに係止する先端部が2つに分
かれたタイル係止部材の基端部を建物の外壁の外側に固
定し、前記外壁の外側表面を覆うように断熱材を設け、
前記タイル係止部材の先端部の2つに分かれた一方に前
記タイルの溝を係止し他方に前記タイルの係止用凹部を
係止して前記断熱材の外側に前記タイルを設けることに
より、建物の外壁の外側に設けた断熱材を覆うようにし
て前記タイルを取付けるタイルの取付工法。
凹部が形成され下端面の厚さ方向のほぼ中央部にタイル
の長さ方向に沿って伸びる溝が形成されたタイルの取付
工法であって、前記タイルに係止する先端部が2つに分
かれたタイル係止部材の基端部を建物の外壁の外側に固
定し、前記外壁の外側表面を覆うように断熱材を設け、
前記タイル係止部材の先端部の2つに分かれた一方に前
記タイルの溝を係止し他方に前記タイルの係止用凹部を
係止して前記断熱材の外側に前記タイルを設けることに
より、建物の外壁の外側に設けた断熱材を覆うようにし
て前記タイルを取付けるタイルの取付工法。
【0014】(5) 片面側で両側面より内側に係合用
凹部が形成されたタイルと、間隔をあけて建物の外壁の
外側表面を覆うように設けられた断熱材と、前記断熱材
間の間隔内に配置されて建物の外壁に固定され所定の強
度を有し前記断熱材と略同じ厚さを有する長尺支持部材
と、前記長尺支持部材に固定され前記長尺支持部材とほ
ぼ直交する方向に伸び前記タイルの係合用凹部に係合す
る長尺係合部材とを備えたタイルの取付構造。
凹部が形成されたタイルと、間隔をあけて建物の外壁の
外側表面を覆うように設けられた断熱材と、前記断熱材
間の間隔内に配置されて建物の外壁に固定され所定の強
度を有し前記断熱材と略同じ厚さを有する長尺支持部材
と、前記長尺支持部材に固定され前記長尺支持部材とほ
ぼ直交する方向に伸び前記タイルの係合用凹部に係合す
る長尺係合部材とを備えたタイルの取付構造。
【0015】(6) 片面側で両側面より内側に係合用
凹部が形成されたタイルの取付工法であって、間隔をあ
けて建物の外壁の外側表面を覆うように断熱材を設け、
隣合う一対の断熱材間の間隔内に配置され所定の強度を
有し前記断熱材と略同じ厚さを有する長尺支持部材を前
記外壁に固定し、前記長尺支持部材とほぼ直交する方向
に伸びて前記タイルに係合する長尺係合部材を前記長尺
支持部材に固定し、前記長尺係合部材に前記係合用凹部
を係合させて前記断熱材の外側に前記タイルを設けるこ
とにより、建物の外壁の外側に設けた断熱材を覆うよう
にして前記タイルを取付けるタイルの取付工法。
凹部が形成されたタイルの取付工法であって、間隔をあ
けて建物の外壁の外側表面を覆うように断熱材を設け、
隣合う一対の断熱材間の間隔内に配置され所定の強度を
有し前記断熱材と略同じ厚さを有する長尺支持部材を前
記外壁に固定し、前記長尺支持部材とほぼ直交する方向
に伸びて前記タイルに係合する長尺係合部材を前記長尺
支持部材に固定し、前記長尺係合部材に前記係合用凹部
を係合させて前記断熱材の外側に前記タイルを設けるこ
とにより、建物の外壁の外側に設けた断熱材を覆うよう
にして前記タイルを取付けるタイルの取付工法。
【0016】
【作用】上記手段(1)及び(2)の構成のタイルの取
付構造及び工法によれば、片面側で上端面より下側に係
止用凹部が形成され上下両端面の厚さ方向のほぼ中央部
にタイルの長さ方向に沿って伸びる溝が形成されたタイ
ルを取付ける場合において、先端部が前記タイルに係止
するタイル係止部材の基端部を建物の外壁の外側に固定
し、前記外壁の外側表面を覆うように断熱材を設け、前
記タイル係止部材の先端部に前記タイルの係止用凹部を
係止させて前記断熱材の外側に前記タイルを設けると共
に、上下に隣合う一対の前記タイルの各々の溝の両方に
前記介装部材の上下両端部を嵌合させることにより、建
物の外壁の外側に設けた断熱材を覆うようにして前記タ
イルを取付けることができる。
付構造及び工法によれば、片面側で上端面より下側に係
止用凹部が形成され上下両端面の厚さ方向のほぼ中央部
にタイルの長さ方向に沿って伸びる溝が形成されたタイ
ルを取付ける場合において、先端部が前記タイルに係止
するタイル係止部材の基端部を建物の外壁の外側に固定
し、前記外壁の外側表面を覆うように断熱材を設け、前
記タイル係止部材の先端部に前記タイルの係止用凹部を
係止させて前記断熱材の外側に前記タイルを設けると共
に、上下に隣合う一対の前記タイルの各々の溝の両方に
前記介装部材の上下両端部を嵌合させることにより、建
物の外壁の外側に設けた断熱材を覆うようにして前記タ
イルを取付けることができる。
【0017】上記手段(3)及び(4)の構成のタイル
の取付構造及び工法によれば、片面側で上端面より下側
に係止用凹部が形成され下端面の厚さ方向のほぼ中央部
にタイルの長さ方向に沿って伸びる溝が形成されたタイ
ルを取付ける場合において、前記タイルに係止する先端
部が2つに分かれたタイル係止部材の基端部を建物の外
壁の外側に固定し、前記外壁の外側表面を覆うように断
熱材を設け、前記タイル係止部材の先端部の2つに分か
れた一方に前記タイルの溝を係止し他方に前記タイルの
係止用凹部を係止して前記断熱材の外側に前記タイルを
設けることにより、建物の外壁の外側に設けた断熱材を
覆うようにして前記タイルを取付けることができる。
の取付構造及び工法によれば、片面側で上端面より下側
に係止用凹部が形成され下端面の厚さ方向のほぼ中央部
にタイルの長さ方向に沿って伸びる溝が形成されたタイ
ルを取付ける場合において、前記タイルに係止する先端
部が2つに分かれたタイル係止部材の基端部を建物の外
壁の外側に固定し、前記外壁の外側表面を覆うように断
熱材を設け、前記タイル係止部材の先端部の2つに分か
れた一方に前記タイルの溝を係止し他方に前記タイルの
係止用凹部を係止して前記断熱材の外側に前記タイルを
設けることにより、建物の外壁の外側に設けた断熱材を
覆うようにして前記タイルを取付けることができる。
【0018】上記手段(5)及び(6)の構成のタイル
の取付構造及び工法によれば、片面側で両側面より内側
に係合用凹部が形成されたタイルを取付ける場合におい
て、間隔をあけて建物の外壁の外側表面を覆うように断
熱材を設け、隣合う一対の断熱材間の間隔内に配置され
所定の強度を有し前記断熱材と略同じ厚さを有する長尺
支持部材を前記外壁に固定し、前記長尺支持部材とほぼ
直交する方向に伸びて前記タイルに係合する長尺係合部
材を前記長尺支持部材に固定し、前記長尺係合部材に前
記係合用凹部を係合させて前記断熱材の外側に前記タイ
ルを設けることにより、建物の外壁の外側に設けた断熱
材を覆うようにして前記タイルを取付けることができ
る。
の取付構造及び工法によれば、片面側で両側面より内側
に係合用凹部が形成されたタイルを取付ける場合におい
て、間隔をあけて建物の外壁の外側表面を覆うように断
熱材を設け、隣合う一対の断熱材間の間隔内に配置され
所定の強度を有し前記断熱材と略同じ厚さを有する長尺
支持部材を前記外壁に固定し、前記長尺支持部材とほぼ
直交する方向に伸びて前記タイルに係合する長尺係合部
材を前記長尺支持部材に固定し、前記長尺係合部材に前
記係合用凹部を係合させて前記断熱材の外側に前記タイ
ルを設けることにより、建物の外壁の外側に設けた断熱
材を覆うようにして前記タイルを取付けることができ
る。
【0019】このように、上記手段(1)ないし(6)
の構成のタイルの取付構造及び工法によれば、建物の外
壁の外側に設けた断熱材を覆うようにしてその外側にタ
イルを強く丈夫に保持することができると共に、建物の
外観上の価値が低減するのを防止することができる。
の構成のタイルの取付構造及び工法によれば、建物の外
壁の外側に設けた断熱材を覆うようにしてその外側にタ
イルを強く丈夫に保持することができると共に、建物の
外観上の価値が低減するのを防止することができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面に基づい
て説明する。図1および図2は、本発明によるタイルの
取付構造及び工法の第1実施例を示す図である。
て説明する。図1および図2は、本発明によるタイルの
取付構造及び工法の第1実施例を示す図である。
【0021】図1に示すように建物の外壁を構成するコ
ンクリート部20には、外側からアンカー部材22が打
ち込まれている。アンカー部材22の頭部22aとコン
クリート部20との間には、ステンレスにより形成され
たタイル係止部材24の基端側が挾まれて固定されてお
り、このタイル係止部材24とコンクリート部20との
間にはシート部材26が挾まれて固定されている。
ンクリート部20には、外側からアンカー部材22が打
ち込まれている。アンカー部材22の頭部22aとコン
クリート部20との間には、ステンレスにより形成され
たタイル係止部材24の基端側が挾まれて固定されてお
り、このタイル係止部材24とコンクリート部20との
間にはシート部材26が挾まれて固定されている。
【0022】コンクリート部20の外側表面には、それ
を覆うように断熱材12が設けられている。断熱材12
はコンクリート部20の外側表面に、ガンスプレー装置
による吹き付け施工、又は接着剤による貼り付け施工に
より設けられたり、或は断熱材の成形板を嵌め込んで取
付けることにより設けられる。このような断熱材12の
材料としては、発泡ウレタン等の発泡断熱材、グラスウ
ール等のガラスクロス断熱材、及び岩綿材の成形板等の
材料が用いられる。
を覆うように断熱材12が設けられている。断熱材12
はコンクリート部20の外側表面に、ガンスプレー装置
による吹き付け施工、又は接着剤による貼り付け施工に
より設けられたり、或は断熱材の成形板を嵌め込んで取
付けることにより設けられる。このような断熱材12の
材料としては、発泡ウレタン等の発泡断熱材、グラスウ
ール等のガラスクロス断熱材、及び岩綿材の成形板等の
材料が用いられる。
【0023】タイル係止部材24はステンレスにより形
成されるが、他の材料を用いてもよい。シート部材26
はブチルゴム等の合成ゴム(合成樹脂)により形成され
ており、雨水等がアンカー部材22に沿ってコンクリー
ト部20内に浸み込んで、コンクリートを劣化させた
り、コンクリート内の鉄筋を錆びさせるのを防止するた
めに用いられる。
成されるが、他の材料を用いてもよい。シート部材26
はブチルゴム等の合成ゴム(合成樹脂)により形成され
ており、雨水等がアンカー部材22に沿ってコンクリー
ト部20内に浸み込んで、コンクリートを劣化させた
り、コンクリート内の鉄筋を錆びさせるのを防止するた
めに用いられる。
【0024】タイル係止部材24は垂直の基端部におい
てアンカー部材22から下方に伸びた後、コンクリート
部20と反対側(外側、図中左側)に直角方向に折れ曲
がり、この折れ曲がった後の水平部24bが断熱材12
の外側表面より外側に伸びてから直角上方に折れ曲がっ
て、その先端部24aが垂直な姿勢となるよう形成され
ている。このような断面を有するタイル係止部材24
は、コンクリート部20に沿って水平方向に伸びるレー
ル状に設けられる。
てアンカー部材22から下方に伸びた後、コンクリート
部20と反対側(外側、図中左側)に直角方向に折れ曲
がり、この折れ曲がった後の水平部24bが断熱材12
の外側表面より外側に伸びてから直角上方に折れ曲がっ
て、その先端部24aが垂直な姿勢となるよう形成され
ている。このような断面を有するタイル係止部材24
は、コンクリート部20に沿って水平方向に伸びるレー
ル状に設けられる。
【0025】タイル28はせっき質で形成されており、
その片面側(コンクリート部20側)で、上端面28a
より下側には係止用凹部28bが形成されている。ま
た、タイル28の上端面28aと下端面28cの、厚さ
方向のほぼ中央部には、タイル28の長さ方向(図紙面
に対して垂直方向)に沿って伸びる溝28d,28eが
形成されている。
その片面側(コンクリート部20側)で、上端面28a
より下側には係止用凹部28bが形成されている。ま
た、タイル28の上端面28aと下端面28cの、厚さ
方向のほぼ中央部には、タイル28の長さ方向(図紙面
に対して垂直方向)に沿って伸びる溝28d,28eが
形成されている。
【0026】タイル係止部材24の先端部24aは、タ
イル28の係止用凹部28bに係止することによりタイ
ル28を支持している。タイル28の上端面28aの溝
28dと、下端面28cの溝28eには、円形板状の嵌
合板部材(介装部材)30の両端部が共に嵌合してお
り、このことにより上下に隣合うタイル28の表面が同
一平面上に揃うようになっている。
イル28の係止用凹部28bに係止することによりタイ
ル28を支持している。タイル28の上端面28aの溝
28dと、下端面28cの溝28eには、円形板状の嵌
合板部材(介装部材)30の両端部が共に嵌合してお
り、このことにより上下に隣合うタイル28の表面が同
一平面上に揃うようになっている。
【0027】施工手順としては、まずタイル係止部材2
4の基端部を、コンクリート部20の外側表面上にアン
カー部材22により固定する。それから、コンクリート
部20の外側表面を覆うようにして、タイル係止部材2
4の水平部24bをよけて断熱材12を取付ける。
4の基端部を、コンクリート部20の外側表面上にアン
カー部材22により固定する。それから、コンクリート
部20の外側表面を覆うようにして、タイル係止部材2
4の水平部24bをよけて断熱材12を取付ける。
【0028】それからタイル係止部材24の先端部24
aに、タイル28の係止用凹部28bを係止させて、断
熱材12の外側表面を覆うようにしてタイル28を取付
ける。これに伴って、上下に隣合う一対のタイル28,
28の各々の溝28d,28eの両方に、嵌合板部材3
0の上下両端部を嵌合させる。
aに、タイル28の係止用凹部28bを係止させて、断
熱材12の外側表面を覆うようにしてタイル28を取付
ける。これに伴って、上下に隣合う一対のタイル28,
28の各々の溝28d,28eの両方に、嵌合板部材3
0の上下両端部を嵌合させる。
【0029】実際には、図中下方のタイル28をタイル
係止部材24に係止させた後、その溝28dに嵌合板部
材30の下端部を嵌合させ、その次に図中上方のタイル
28を取付ける場合は、その溝28eに嵌合板部材30
の上端部を嵌合させながら、その係止用凹部28b(図
外上方の)をタイル係止部材24の先端部24a(図外
上方の)に係止させるようにして取付けていくものと思
われる。このようにしてタイルをすべて取付け終わった
ら最後は、タイル28相互間に接着剤や目地29を詰め
ることにより、タイルの取付け工事が終了する。
係止部材24に係止させた後、その溝28dに嵌合板部
材30の下端部を嵌合させ、その次に図中上方のタイル
28を取付ける場合は、その溝28eに嵌合板部材30
の上端部を嵌合させながら、その係止用凹部28b(図
外上方の)をタイル係止部材24の先端部24a(図外
上方の)に係止させるようにして取付けていくものと思
われる。このようにしてタイルをすべて取付け終わった
ら最後は、タイル28相互間に接着剤や目地29を詰め
ることにより、タイルの取付け工事が終了する。
【0030】このようなタイル係止部材24を用いるこ
とにより、図1に示すように、外壁のコンクリート部2
0の外側表面に断熱材12を設けた後、その断熱材12
を覆うようにその外側にタイル28を強く丈夫に設ける
ことができ、図2に示すように、外壁に沿ってタイル2
8を一面に貼っていくことができる。
とにより、図1に示すように、外壁のコンクリート部2
0の外側表面に断熱材12を設けた後、その断熱材12
を覆うようにその外側にタイル28を強く丈夫に設ける
ことができ、図2に示すように、外壁に沿ってタイル2
8を一面に貼っていくことができる。
【0031】このような第1実施例に係るタイルの取付
構造及び工法によれば、建物の外壁の外側に設けた断熱
材を覆うようにしてその外側にタイルを強く丈夫に保持
することができると共に、建物の外観上の価値が低減す
るのを防止することができる。
構造及び工法によれば、建物の外壁の外側に設けた断熱
材を覆うようにしてその外側にタイルを強く丈夫に保持
することができると共に、建物の外観上の価値が低減す
るのを防止することができる。
【0032】図3及び図4は、本発明によるタイルの取
付構造及び工法の第2実施例を示す図である。前記第1
実施例においては、タイル係止部材24が基端部から先
端部24aまで1枚の板部材により形成されていたのに
対し、この第2実施例においては、先端部が2つに分か
れて形成される点において異なるものである。
付構造及び工法の第2実施例を示す図である。前記第1
実施例においては、タイル係止部材24が基端部から先
端部24aまで1枚の板部材により形成されていたのに
対し、この第2実施例においては、先端部が2つに分か
れて形成される点において異なるものである。
【0033】すなわち図3において、アンカー部材22
の頭部22aとコンクリート部20との間には、タイル
係止部材34の基端部が挾まれて固定されている。コン
クリート部20の外側表面には、断熱材12が接着剤等
により取付けられて設けられている。
の頭部22aとコンクリート部20との間には、タイル
係止部材34の基端部が挾まれて固定されている。コン
クリート部20の外側表面には、断熱材12が接着剤等
により取付けられて設けられている。
【0034】タイル係止部材34は垂直の基端部におい
てアンカー部材22から下方に伸びた後、コンクリート
部20と反対側(外側、図中右側)に直角方向に折れ曲
がり、この折れ曲がった後の水平部34bは断熱材12
の外側表面より外側に突出して伸びている。この水平部
34bは、スポット溶接35等により一体化固定された
二重構造となっており、これらは途中から2つ(2枚)
に分岐するよう形成されている。図中上側の一方は水平
方向にまっすぐに伸びるが、図中下側の他方は断熱材1
2の外側表面に沿って下垂するように途中で折れ曲がっ
ている。
てアンカー部材22から下方に伸びた後、コンクリート
部20と反対側(外側、図中右側)に直角方向に折れ曲
がり、この折れ曲がった後の水平部34bは断熱材12
の外側表面より外側に突出して伸びている。この水平部
34bは、スポット溶接35等により一体化固定された
二重構造となっており、これらは途中から2つ(2枚)
に分岐するよう形成されている。図中上側の一方は水平
方向にまっすぐに伸びるが、図中下側の他方は断熱材1
2の外側表面に沿って下垂するように途中で折れ曲がっ
ている。
【0035】タイル係止部材34の一方の先端部34a
は、前記第1実施例におけるタイル係止部材24の先端
部24aと同様に直角に折り曲げられて垂直に立ち上が
っている。他方の先端部34cは、垂直方向に下垂した
後外側に折り曲げられて、斜め上方に傾斜した姿勢をと
っている。このようなタイル係止部材34は、斜視図で
示すと図4のようになる。
は、前記第1実施例におけるタイル係止部材24の先端
部24aと同様に直角に折り曲げられて垂直に立ち上が
っている。他方の先端部34cは、垂直方向に下垂した
後外側に折り曲げられて、斜め上方に傾斜した姿勢をと
っている。このようなタイル係止部材34は、斜視図で
示すと図4のようになる。
【0036】タイル係止部材34の一方の先端部34a
は、図3中上方のタイル38の下端面38aに形成され
た溝38bに係止され、他方の先端部34cは図中下方
のタイル38の係止用凹部38cに係止される。先端部
34cと係止用凹部38cとの接触部には接着材39が
設けられている。
は、図3中上方のタイル38の下端面38aに形成され
た溝38bに係止され、他方の先端部34cは図中下方
のタイル38の係止用凹部38cに係止される。先端部
34cと係止用凹部38cとの接触部には接着材39が
設けられている。
【0037】タイル38は、その片面側(コンクリート
部20側)で上端面38dより下側に、係止用凹部38
cが形成されている。またタイル38の下端面38aの
厚さ方向のほぼ中央部には、タイル38の長さ方向に沿
って伸びる溝38bが形成されている。タイル38の上
端部と下端部は、タイル38が逆さまになってもその取
付けに支障がないように同じ形状となっており、各々に
係止用凹部38cと溝38bが形成されている。
部20側)で上端面38dより下側に、係止用凹部38
cが形成されている。またタイル38の下端面38aの
厚さ方向のほぼ中央部には、タイル38の長さ方向に沿
って伸びる溝38bが形成されている。タイル38の上
端部と下端部は、タイル38が逆さまになってもその取
付けに支障がないように同じ形状となっており、各々に
係止用凹部38cと溝38bが形成されている。
【0038】タイル係止部材34の一方の先端部34a
は、タイル38の溝38bに係合することにより図中上
方のタイル38を支持しており、他方の先端部34cが
係止用凹部38cに係止することにより、図中下方のタ
イル38を支持している。また、タイル係止部材34の
一方の先端部34aがタイル38の溝38bに係合する
ことにより、上下に隣合うタイル38の表面が同一平面
上に揃うようになっている。タイル係止部材34は前記
第1実施例におけるタイル係止部材24と同様にステン
レスにより形成される。
は、タイル38の溝38bに係合することにより図中上
方のタイル38を支持しており、他方の先端部34cが
係止用凹部38cに係止することにより、図中下方のタ
イル38を支持している。また、タイル係止部材34の
一方の先端部34aがタイル38の溝38bに係合する
ことにより、上下に隣合うタイル38の表面が同一平面
上に揃うようになっている。タイル係止部材34は前記
第1実施例におけるタイル係止部材24と同様にステン
レスにより形成される。
【0039】施工手順としては、まずタイル係止部材3
4の基端部を、コンクリート部20の外側表面上にアン
カー部材22により固定する。それから、コンクリート
部20の外側表面を覆うようにして、タイル係止部材3
4の水平部34bをよけて断熱材12を取り付ける。
4の基端部を、コンクリート部20の外側表面上にアン
カー部材22により固定する。それから、コンクリート
部20の外側表面を覆うようにして、タイル係止部材3
4の水平部34bをよけて断熱材12を取り付ける。
【0040】それから図3において、タイル係止部材3
4の一方の先端部34aにタイル38の溝38bを嵌合
させると共に、他方の先端部34c(図外上方のタイル
係止部材34の)に係止用凹部38c(図外上方の)を
係止させることにより、断熱材12の外側表面を覆うよ
うにして図中上方のタイル38を取付ける。図中下方の
タイル38も同様にして取付けることができる。そして
タイル38を全部取付けたら最後に、タイル38相互間
に接着剤や目地を詰めることにより、タイル38の取付
け工事が終了する。
4の一方の先端部34aにタイル38の溝38bを嵌合
させると共に、他方の先端部34c(図外上方のタイル
係止部材34の)に係止用凹部38c(図外上方の)を
係止させることにより、断熱材12の外側表面を覆うよ
うにして図中上方のタイル38を取付ける。図中下方の
タイル38も同様にして取付けることができる。そして
タイル38を全部取付けたら最後に、タイル38相互間
に接着剤や目地を詰めることにより、タイル38の取付
け工事が終了する。
【0041】このような第2実施例に係るタイルの取付
構造及び工法によっても、建物の外壁の外側に設けた断
熱材を覆うようにしてその外側にタイルを強く丈夫に保
持することができると共に、建物の外観上の価値が低減
するのを防止することができる。
構造及び工法によっても、建物の外壁の外側に設けた断
熱材を覆うようにしてその外側にタイルを強く丈夫に保
持することができると共に、建物の外観上の価値が低減
するのを防止することができる。
【0042】図5ないし図7は、本発明によるタイルの
取付構造及び工法の第3実施例を示す図である。図5に
おいて、コンクリート部20の外側表面に断熱材12が
設けられ、断熱材12は所定長さ毎に間隔をおいて設け
られている。隣合う一対の断熱材12間の間隔内には垂
直方向に伸びる長尺支持部材40が配置され、アンカー
部材46によりコンクリート部20に固定されている。
長尺支持部材40は、それが支持するタイルの重さに充
分耐えられるほどの強度を有しており、断熱材12とほ
ぼ同じ厚さを有している。長尺支持部材40はセメント
硅酸カルシウムにより形成されており、押出し成形によ
り製造されるが、他の材料を用いてもよい。
取付構造及び工法の第3実施例を示す図である。図5に
おいて、コンクリート部20の外側表面に断熱材12が
設けられ、断熱材12は所定長さ毎に間隔をおいて設け
られている。隣合う一対の断熱材12間の間隔内には垂
直方向に伸びる長尺支持部材40が配置され、アンカー
部材46によりコンクリート部20に固定されている。
長尺支持部材40は、それが支持するタイルの重さに充
分耐えられるほどの強度を有しており、断熱材12とほ
ぼ同じ厚さを有している。長尺支持部材40はセメント
硅酸カルシウムにより形成されており、押出し成形によ
り製造されるが、他の材料を用いてもよい。
【0043】長尺支持部材40には、それとほぼ直交す
る方向(水平方向)に伸びる長尺係合部材44がアンカ
ー部材46によりコンクリート部20に、長尺支持部材
40と共締めされて固定されている。長尺係合部材44
は、図6に示すような断面形状、すなわち先の開いた底
の浅い箱型となるように形成されており、その先の部分
が同図に示すようにタイル48の係合用凹部48aに係
合するようになっている。長尺係合部材44はステンレ
スにより形成されるが、他の材料を用いてもよい。とこ
ろでタイル48は、片面側(コンクリート部20側)
で、両側面(上下側面)より内側に係合用凹部48aが
形成されており、この係合用凹部48aに長尺係合部材
44が係合するようになっている。
る方向(水平方向)に伸びる長尺係合部材44がアンカ
ー部材46によりコンクリート部20に、長尺支持部材
40と共締めされて固定されている。長尺係合部材44
は、図6に示すような断面形状、すなわち先の開いた底
の浅い箱型となるように形成されており、その先の部分
が同図に示すようにタイル48の係合用凹部48aに係
合するようになっている。長尺係合部材44はステンレ
スにより形成されるが、他の材料を用いてもよい。とこ
ろでタイル48は、片面側(コンクリート部20側)
で、両側面(上下側面)より内側に係合用凹部48aが
形成されており、この係合用凹部48aに長尺係合部材
44が係合するようになっている。
【0044】施工手順としては、まず断熱材12が所定
の間隔をおいてコンクリート部20の外側表面に接着剤
等により取付けられる。それから左右に隣合う一対の断
熱材12間の間隔内に長尺支持部材40を垂直方向に伸
びるよう配置し、この長尺支持部材40を前述のように
長尺係合部材44と共に、アンカー部材46によりコン
クリート部20に固定する。
の間隔をおいてコンクリート部20の外側表面に接着剤
等により取付けられる。それから左右に隣合う一対の断
熱材12間の間隔内に長尺支持部材40を垂直方向に伸
びるよう配置し、この長尺支持部材40を前述のように
長尺係合部材44と共に、アンカー部材46によりコン
クリート部20に固定する。
【0045】長尺係合部材44は長尺支持部材40の長
さ方向に間隔をおいて複数固定される。それから長尺係
合部材44のそれぞれに、図6に示すようにタイル48
の係合用凹部48aを係合させて、タイル48を並べて
次々と取付けていく。そして最後に、タイル48相互間
に目地等を詰めることによりタイル48の取付け工事が
終了する。
さ方向に間隔をおいて複数固定される。それから長尺係
合部材44のそれぞれに、図6に示すようにタイル48
の係合用凹部48aを係合させて、タイル48を並べて
次々と取付けていく。そして最後に、タイル48相互間
に目地等を詰めることによりタイル48の取付け工事が
終了する。
【0046】このような第3実施例に係るタイルの取付
構造及び工法によっても、建物の外壁の外側に設けた断
熱材を覆うようにしてその外側にタイルを強く丈夫に保
持することができると共に、建物の外観上の価値が低減
するのを防止することができる。
構造及び工法によっても、建物の外壁の外側に設けた断
熱材を覆うようにしてその外側にタイルを強く丈夫に保
持することができると共に、建物の外観上の価値が低減
するのを防止することができる。
【0047】なお上記実施例においては、タイル係止部
材をアンカー部材によりコンクリート部に固定したが、
アンカー部材以外の固定部材または固定方法によりタイ
ル係止部材を固定するようにしてもよい。
材をアンカー部材によりコンクリート部に固定したが、
アンカー部材以外の固定部材または固定方法によりタイ
ル係止部材を固定するようにしてもよい。
【0048】また前記第3実施例においては、長尺支持
部材40が垂直方向に伸びる場合について説明したが、
長尺支持部材40は水平方向に伸びるように設けること
もできる。この場合には長尺係合部材44は垂直方向に
伸びることとなり、タイル48も長尺係合部材44に沿
って垂直方向に並べて設けられることになる。
部材40が垂直方向に伸びる場合について説明したが、
長尺支持部材40は水平方向に伸びるように設けること
もできる。この場合には長尺係合部材44は垂直方向に
伸びることとなり、タイル48も長尺係合部材44に沿
って垂直方向に並べて設けられることになる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、建
物の外壁の外側に設けた断熱材を覆うようにしてその外
側にタイルを強く丈夫に保持することができると共に、
建物の外観上の価値が低減するのを防止することができ
る。
物の外壁の外側に設けた断熱材を覆うようにしてその外
側にタイルを強く丈夫に保持することができると共に、
建物の外観上の価値が低減するのを防止することができ
る。
【図1】本発明によるタイルの取付構造及び工法の第1
実施例を示す断面図である。
実施例を示す断面図である。
【図2】図1に示すタイルの取付構造及び工法により取
付けられたタイルの正面図である。
付けられたタイルの正面図である。
【図3】本発明によるタイルの取付構造及び工法の第2
実施例を示す断面図である。
実施例を示す断面図である。
【図4】図3に示すタイル係止部材34の斜視図であ
る。
る。
【図5】本発明によるタイルの取付構造及び工法の第3
実施例を示す一部省略斜視図である。
実施例を示す一部省略斜視図である。
【図6】図5に示すタイルの取付構造及び工法の側面断
面図である。
面図である。
【図7】図6に示すタイルの取付構造及び工法のVII
−VII線矢視断面図である。
−VII線矢視断面図である。
12 断熱材 20 コンクリート部 22 アンカー部材 22a 頭部 24 タイル係止部材 24a 先端部 24b 水平部 26 シート部材 28 タイル 28a 上端面 28b 係止用凹部 28c 下端面 28d,28e 溝 29 目地 30 嵌合板部材 34 タイル係止部材 34a 一方の先端部 34b 水平部 34c 他方の先端部 35 スポット溶接 38 タイル 38a 下端面 38b 溝 38c 係止用凹部 38d 上端面 39 接着材 40 長尺支持部材 44 長尺係合部材 46 アンカー部材 48 タイル 48a 係合用凹部
Claims (6)
- 【請求項1】 片面側で上端面より下側に係止用凹部が
形成され上下両端面の厚さ方向のほぼ中央部にタイルの
長さ方向に伸びる溝が形成されたタイルと、 基端部が建物の外壁の外側に固定され先端部が前記タイ
ルの係止用凹部に係止するタイル係止部材と、 前記タイルと建物の外壁との間に設けられる断熱材と、 上下に隣合う一対の前記タイルの間に介装され上下両端
部が各々のタイルの前記溝の両方に嵌合する介装部材
と、 を備えたことを特徴とするタイルの取付構造。 - 【請求項2】 片面側で上端面より下側に係止用凹部が
形成され上下両端面の厚さ方向のほぼ中央部にタイルの
長さ方向に沿って伸びる溝が形成されたタイルの取付工
法であって、 先端部が前記タイルに係止するタイル係止部材の基端部
を建物の外壁の外側に固定し、 前記外壁の外側表面を覆うように断熱材を設け、 前記タイル係止部材の先端部に前記タイルの係止用凹部
を係止させて前記断熱材の外側に前記タイルを設けると
共に、 上下に隣合う一対の前記タイルの各々の溝の両方に前記
介装部材の上下両端部を嵌合させることにより、 建物の外壁の外側に設けた断熱材を覆うようにして前記
タイルを取付けることを特徴とするタイルの取付工法。 - 【請求項3】 片面側で上端面より下側に係止用凹部が
形成され下端面の厚さ方向のほぼ中央部にタイルの長さ
方向に沿って伸びる溝が形成されたタイルと、 基端部が建物の外壁の外側に固定され先端部が2つに分
岐して一方が前記タイルの溝に嵌合し他方が前記タイル
の係止用凹部に係止するタイル係止部材と、 前記タイルと建物の外壁との間に設けられる断熱材と、 を備えたことを特徴とするタイルの取付構造。 - 【請求項4】 片面側で上端面より下側に係止用凹部が
形成され下端面の厚さ方向のほぼ中央部にタイルの長さ
方向に沿って伸びる溝が形成されたタイルの取付工法で
あって、 前記タイルに係止する先端部が2つに分かれたタイル係
止部材の基端部を建物の外壁の外側に固定し、 前記外壁の外側表面を覆うように断熱材を設け、 前記タイル係止部材の先端部の2つに分かれた一方に前
記タイルの溝を係止し他方に前記タイルの係止用凹部を
係止して前記断熱材の外側に前記タイルを設けることに
より、 建物の外壁の外側に設けた断熱材を覆うようにして前記
タイルを取付けることを特徴とするタイルの取付工法。 - 【請求項5】 片面側で両側面より内側に係合用凹部が
形成されたタイルと、 間隔をあけて建物の外壁の外側表面を覆うように設けら
れた断熱材と、 前記断熱材間の間隔内に配置されて建物の外壁に固定さ
れ所定の強度を有し前記断熱材と略同じ厚さを有する長
尺支持部材と、 前記長尺支持部材に固定され前記長尺支持部材とほぼ直
交する方向に伸び前記タイルの係合用凹部に係合する長
尺係合部材と、 を備えたことを特徴とするタイルの取付構造。 - 【請求項6】 片面側で両側面より内側に係合用凹部が
形成されたタイルの取付工法であって、 間隔をあけて建物の外壁の外側表面を覆うように断熱材
を設け、 隣合う一対の断熱材間の間隔内に配置され所定の強度を
有し前記断熱材と略同じ厚さを有する長尺支持部材を前
記外壁に固定し、 前記長尺支持部材とほぼ直交する方向に伸びて前記タイ
ルに係合する長尺係合部材を前記長尺支持部材に固定
し、 前記長尺係合部材に前記係合用凹部を係合させて前記断
熱材の外側に前記タイルを設けることにより、 建物の外壁の外側に設けた断熱材を覆うようにして前記
タイルを取付けることを特徴とするタイルの取付工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18358595A JPH0913624A (ja) | 1995-06-27 | 1995-06-27 | タイルの取付構造及び工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18358595A JPH0913624A (ja) | 1995-06-27 | 1995-06-27 | タイルの取付構造及び工法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0913624A true JPH0913624A (ja) | 1997-01-14 |
Family
ID=16138397
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18358595A Pending JPH0913624A (ja) | 1995-06-27 | 1995-06-27 | タイルの取付構造及び工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0913624A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007186993A (ja) * | 2007-03-16 | 2007-07-26 | Gantan Beauty Ind Co Ltd | 外装構造 |
-
1995
- 1995-06-27 JP JP18358595A patent/JPH0913624A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007186993A (ja) * | 2007-03-16 | 2007-07-26 | Gantan Beauty Ind Co Ltd | 外装構造 |
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