JP2007186993A - 外装構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】縦方向に施工される外装構造において、部材点数が少なく外装材の取り付け施工が容易な外装構造を提案する。
【解決手段】本発明の外装構造は、建築物の躯体5建築用構成材4Aを設け、該構成材4Aに外装材6Aを固定する外装構造において、前記構成材4Aは、少なくとも横方向へ延在するウェブ部41と、該ウェブ部41の外端から上方へ延出する外側フランジ42を有し、前記外装材6Aは、下縁部61Aに構成材4Aの外側フランジ42と係合する係合部612を有し、建築物の躯体5に構成材4Aを横方向に設置し、構成材4Aの外側フランジ42に外装材6Aの下縁部61Aに形成した係合部612を係合させたことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、縦方向に施工される外装構造において、部材点数が少なく外装材の取り付け施工が容易な外装構造に関する。
従来の縦方向に施工される外装構造は、多くの場合、胴縁などの構造材にアングル材などを添え胴縁として溶接により取り付け、その添え胴縁にビスなどの固定具で外装材や断熱材を留め付けていたが、添え胴縁を溶接する作業は熟練の溶接技術を必要とし、非常に面倒で時間もかかるものであった。
そのため、外装材や断熱材を容易に取り付けるための提案もなされている(例えば特許文献1など)。
特許第3112423号公報(段落番号0011〜0012,図1)
特許文献1は、略U字状の取付桟の屋外側の側壁の先端から被挟持片が屋内側に延出され、屋外側に開口する略コ字状の挟持部に取付片が延出されて固定用金具が構成され、屋内側の側壁が梁や柱のような構造材に当接されて取付桟が構造材に固定され、断熱パネルを取付桟の屋外側の側壁に当接し、挟持部にて被挟持片を挟持し、取付桟の外部において取付片を固定具にて断熱パネルに取り付けて形成してある断熱パネルの固定構造であり、従来のような添え胴縁の溶接作業をなくして作業性を高めている。
しかしながら、前述の構造では、別途取付片と固定具を必要とするので、部材点数が多くなり、部材作製のための費用もかかるという問題があった。
そこで、本発明では上記問題点に鑑み、部材点数が少なく外装材の取り付け施工が容易な外装構造を提供することを目的とする。
本発明は、上記に鑑み提案されたもので、建築物の躯体に建築用構成材を設け、該構成材に外装材を固定する外装構造において、前記構成材は、少なくとも横方向へ延在するウェブ部と、該ウェブ部の外端から下方へ延出する外側フランジを有し、前記外装材は、上縁部、下縁部の何れか一方に挿入部、他方に該挿入部が挿入される被挿入部を有し、建築物の躯体に構成材を横方向に設置し、外装材の上縁部を、隣接する外装材の下縁部に組み付けると共に構成材の外側フランジに取り付けたことを特徴とする外装構造に関するものである。
尚、本発明の外装構造は、縦方向に施工されるものであって、後述する各実施例のように鉛直状でなくても傾斜状でも良い。
以上説明したように本発明の外装構造は、上下に隣接して位置する一方の外装材の挿入部を他方の外装材の被挿入部に挿入すると共に従来の胴縁として用いる構成材の外側フランジに取り付けて外装面を形成するので、別途取り付け片を必要とせず、また、壁材の取り付け施工が容易で工期の短縮につながる。
また、外装材を上方から下方に向かって葺くことができるので、外装面の外側に配置した足場の除去は、上方のものから下方に向かって外装材の葺きあがり状態に応じて除去することができ、経費の抑制に繋がる。
上下に隣接する構成材に、断熱、吸音、遮音、防耐火の少なくとも1以上の特性を有するか、或いは各種素材から構成される化粧材などの壁材を架設した場合は、断熱、吸音、遮音、防耐火性、化粧性、或いはそれらを組み合わせた性能を有する優れた外装構造が得られる。
外装材と壁材との間に空気層を設けた場合には、断熱効果の高い外装構造が得られる。
ウェブ部が対向する第1ウェブ部と第2ウェブ部とからなり、その隙間に断熱、吸音、遮音、防耐火等の機能性を有する充填材を充填した場合、ウェブ部が壁材の有する断熱、吸音、遮音、防耐火等の損失部分とならないようにすることができる。
本発明における構成材4は、横方向へ延在するウェブ部41と、該ウェブ部41の外端から下方へ延出する外側フランジ42とを備えるものであって、図1,図2の各実施例に用いた構成材4Aのように一枚の金属板を例えばロール成形等により成形・加工した一部材からなる構成でも良いし、図7(i)に示す構成材4Uのように押出成形等の型成形により成形・加工された一部材からなる構成でも良いし、後述するようなそれぞれ別々に例えばロール成形或いは押出成形等の型成形により成形・加工された別部材(2,3)を、ビス、ボルト・ナット等の固定具による接続、溶接、かしめ等の各種一体化手段により一体化したものでも良い。尚、図面上には符号4は付記していないが、本発明における構成材を総称的に指す説明にて用いる。外装材6についても同様である。
図1の実施例に用いた構成材4Aは、一部材からなり、ウェブ部41は、第1ウェブ部111と第2ウェブ部121とが隙間を介して対向状に重合(並列)して形成され、図面での施工状態においては水平状に配されている。外側フランジ42は、第1ウェブ部111の外端から下方へ延出する第1外側フランジ112に第2ウェブ部121の外端から下方へ延出する第2外側フランジ122が被覆するように重合(積層)して先端に球状部が設けられたフランジ状に形成されている。
また、本発明に用いる構成材4は、ウェブ部41と、外側フランジ42のみで構成されるものでも良い(例えば図6に示す構成材4I,4L)が、図1,図2の各実施例に用いた構成材4Aなどのように隣接する構成材4,4間に配設する壁材8を支持する支持手段を設けるようにしても良い。この支持手段としては、ウェブ部41の室内側にウェブ部41に対して略垂直方向の少なくとも一方へ延出する内側フランジ43を備える態様と、隣接する構成材4,4間にメッシュ材等の受け材を架設する態様とがある。
図1に用いた構成材4Aにおける内側フランジ43は、第1ウェブ部111の室内側端からウェブ部41に対して略垂直方向の一方(図面では下方)へ延出するフランジ状の第1内側フランジ113と第2ウェブ部の室内側端からウェブ部41に対して略垂直方向の他方(図面では上方)へ延出するフランジ状の第2内側フランジ123とが同一平面上に並列して形成されている。
さらに、図示実施例の構成材4Aのウェブ部41には、長手方向に沿って適宜間隔で開口部411を設け、躯体5に固定したL型のアングル材50を固定するためのボルト孔として用いると共に、この開口部411が空気等の連通路(空気層)となるようにし、さらに構成材4A,4A間に架設する壁材8Aの端部を固定するクリップ状のの押さえ具9Aの取付孔とした。
このような開口部411は、構成材4,4間に架設する受け材を支持する取付孔としても良いし、建築物としての電気配線、その他の配線・配管などを通すための貫通孔としても良いし、後述する第1構成材部2及び第2構成材部3を一体化させるためのボルト孔として用いても良い。また、このような開口部411の形状は目的に併せて円形、長方形、楕円形など適宜決定すれば良い。例えばボルト孔としての開口部を長手方向に細長く設ければ、ボルト止めの際に位置決めの微調整が可能となる。
また、本発明において配置した構成材4,4の外側に取り付けられる外装材6は、表面化粧鋼板、ラミネート鋼板、メッキ鋼板、ステンレス鋼板、アルミ合金板、チタン合金板、銅板等の各種金属系、非金属、陶磁器性板等の窯業系、硬質樹脂板等の合成樹脂系、FRP等の複合材料系などの公知の外装材を用いることができ、また外装材6の裏面には、断熱、防火等、目的や要求に応じてグラスウールやロックウール或いはポリエチレンフォームなどの樹脂発泡シート、ボード等を裏貼り、裏打ちしても良い。さらに、太陽電池等のパネルであっても良く、上縁部61Aに設けた挿入部又は被挿入部(=図1では挿入部65A)を下縁部62Aに設けた被挿入部又は挿入部(=図1では被挿入部66A)に組み付けることができるものであれば、建築物の外装材6として用いられる公知のものを使用でき、特に限定されるものではなく、サイディングでも、タイルでも良い。また、この外装材6により形成される外装面全体の意匠についても特に限定するものではなく、平坦状になるものでも段が形成されるものでも良い。
また、外装材6に設ける挿入部、被挿入部の形状は、特に限定するものではないが、風雨に対して雨水が内部に入り込まないような長さを設定することが好ましい。このような挿入部と被挿入部は、複数箇所で接するようにしても良く、その隙間には、定形、不定形の止水材を設けても良い。また、下縁部62Aは、外側フランジ42に沿わせてビス、その他の固定具により固定しても良いし、係合、嵌合等により固定しても良いし、係合等により固定しても良いし、他の部材により間接的に取り付けるようにしても良いし、上縁部61Aを重合状に取り付けて挟着状に取り付けられるものでも良く、特に限定するものではない。そして上縁部61Aと下縁部62Aの何れか一方を構成材4の外側フランジ42に取り付けるようにすることにより、外装材6を構成材4に取り付けることができる。
図1に用いた外装材6Aの下縁部62Aは、面板部63の下端を内側へ折曲し、その先端を上方へ延出させ、その上端を折り返して上方に向かって幅狭となる溝状の被挿入部66Aを形成した形状であり、上縁部61Aは、面板部63の上端を内側へ折曲し、その先端を上方へ延出させ、その上端を折り返して二重片状の挿入部65Aを形成し、さらにその下端には係合溝611を形成した形状である。そして、上縁部61Aを、隣接する外装材6の下縁部62Aに組み付けると共に構成材4の外側フランジ42に取り付けることができる構成である。
また、躯体5は、H鋼等の梁、木造、RC造等の公知の構成であれば特に限定するものではない。
また、図示実施例では、構成材4Aの内側フランジ43の外側に壁材8Aを配設するようにした。
この壁材8Aなどの壁材8は、断熱若しくは防耐火、遮音、吸音、化粧等を目的とした部材を指し、例えば断熱材としては、発泡ポリスチレンやフェノールフォーム、木毛セメント板などのボード、ガラス繊維等のウール状の断熱材などを用いることができる。図示実施例の壁材8Aとして、珪酸カルシウム板を防耐火材兼化粧材として用いた。また、外装材6Aの裏面に配する断熱材64として、発泡ポリスチレンのボードを用いた。
このような壁材8は、上下に隣接する構成材4,4に架設するものであって、構成材4の内側フランジ43の外側に配設しても内側に配設しても良い。また、その固定は、ビス等の固着具やクリップ状の押さえ具等の部材による固定の他、内側フランジ43と外装材6との間に壁材8を隙間なく配置して内側フランジ43と外装材6裏面とで挟着しても良いし、壁材8が弾性を有する場合には上下に隣接する構成材4,4のウェブ41,41間に押し込むように隙間なくはめ込むなど、別途部材を使用しない固定でも良い。
そして、図1に示す実施例では、まず躯体5の外側にピース材であるL型のアングル材50を介して構成材4Aを所定間隔を隔てて固定する。ここで、構成材4Aの配設位置は、予め外装材6Aの縦幅に合わせた間隔で並設されるように取り付ける。
次に、外側からそれぞれ一定幅の壁材8Aを構成材4Aの内側フランジ43の外側に沿わせ、クリップ状部分91と押さえ片92とからなる押さえ具9Aを開口部411に挿入して壁材8Aの外側への傾倒を防止する。
その後、予め裏面側に断熱材64を一体的に設けた外装材6Aを上方側から下方側へ順に敷設する。その際の手順を図1(c)に示すが、まず上段の外装材6Aの下縁部62Aの被挿入部65Aを構成する内側片を構成材4Aの外側フランジ42の外面側に沿わせ、ビス止め(ビス621)する。その後、その下段の外装材6Aの上縁部6Aの挿入部65Aを、被挿入部66Aに挿入して組み付けると共に係合溝611を外側フランジ部42の下端に係合させて取り付ける。同様の施工を繰り返して外装材6Aを張設する。
尚、図示しないが、外装材6Aの横方向の接続は特に限定するものではなく、例えば横方向端部の一方に差し込み部、他方に被差し込み部を設けて差し込みによって接続しても良いし、U字状の挿入部を設けたジョイント受け部材に外装材の両端部を折り下げて挿入し、上方からT字状のジョイント部材を被せるようにしても良く、公知の何れの方法を用いても良い。
このように施工される本発明の外装構造は、下段の外装材6Aの上縁部61Aに設けた挿入部65Aを上段の外装材6Aの下縁部62Aに設けた被挿入部66Aに挿入すると共に構成材4Aの外側フランジ42にビス621や係合溝611により取り付けたので、前記従来の構造のように特殊な金具を必要とすることなく外装面を施工することができる。
また、図示実施例では、構成材4Aの内側フランジ43に支持させて断熱材、防耐火材、遮音材、化粧材などの各種の壁材8Aを、隣接する構成材4A,4Aに架設したので、構成材4Aのウェブ部41の長さ以内の厚みであれば、全体厚が変わることなく任意の厚さの壁材8を配設することができる。
さらに、図示実施例の外装構造は、外側フランジ42と内側フランジ43との間、即ち外装材6Aの裏面(この場合、正確には断熱材64の裏面)と壁材Aの外面との間に縦方向に連通する空気層が形成され、図中、白抜き矢印で示すような空気の流通が果たされるので、外通気構造とすることができる。尚、このような空気層は、図示実施例のように構成材4Aのウェブ部41の長さに対して薄い壁材8を配設する場合と、壁材8自体に空気流通用の溝部を形成する場合とがある。
また、図示実施例における各外装材6Aの配設は、上端に位置する挿入部65A及び係合溝611並びに下端に位置する被挿入部66Aがそれぞれ所定位置に配置されるように、下方から上方へスライドしながら調整すれば良い。
尚、形成される外装面には横方向の凹部が形成されるが、該凹部に目地材やカバー材等を配設して連続する一面状の外装面を得るようにしても良い。
図2に示す実施例は、構成材4Aの内側フランジ43の躯体5側に壁材8Bを配設した以外は前記図1の実施例と同様であるから同一符号を付して説明を省略する。壁材8Bは、前記壁材Aと同様に珪酸カルシウム板よりなる防耐火材兼化粧材であり、室内側からの内側フランジ43の露出を隠すことができる。
そして、この場合の施工は、躯体5側から長尺な壁材8Bを構成材4Aの内側フランジ43の躯体5側にビス止め(ビス81)する以外は前記図1の実施例と同様である。
こうして施工される図2の外装構造は、壁材8Bが室内側からの内側フランジ43の露出を隠す化粧材も兼ねるため、この壁材8Bの内側面を内装面として利用することもでき、見栄えが良いものとなる。
図3に示す実施例は、外装材6Bの上縁部61Bに上方へ向かう単一片状の挿入部65Bを形成し、下縁部62Bに形成した一定幅の溝状の被挿入部66Bとの隙間には止水材612を設けるようにした以外は前記図1の実施例と同様であるから同一符号を付して説明を省略する。施工方法も同様である。尚、図3〜5は、図1や図2における要部拡大図と同じく図1(a)や図2(a)に対して7/3倍スケールにて表記した。
図4に示す実施例は、構成材4Bがそれぞれ別々に成形・加工された別部材を一体化したものであって、隣接する外装材6C,6Cの上縁部61C及び下縁部62Cが接面状に当接するように取り付けた以外は前記図1の実施例と同様であるから同一符号を付して説明を省略する。施工方法も同様である。
この実施例に用いた外装材6Cは、基本的な形状は図1,図2の各実施例に用いた外装材6Aと同様であって、上縁部61Cには挿入部65C及び係合溝611が設けられ、下縁部62Cには被挿入部66Cが設けられる点でも同様であるが、施工状態において接面状に当接し、接面部が外側に向かって段状に下り傾斜するような形状に成形されている。
こうして施工される図4の外装構造は、上下に隣接する外装材6C,6C間に横方向の凹部が形成されることがなく、目地材やカバー材等を用いなくても連続する一面状の外装面を得ることができる。
図5に示す実施例は、予め裏面に断熱材64を一体的に設けた外装材6Dの下縁部62Dがビス止めでなくて断面逆Ω字状の固定具623を嵌合させることにより取り付けられ、隣接する外装材6D,6Dが段状に取り付けられ、構成材4Aの内側フランジ43の躯体5側及び外側にそれぞれ壁材8B,8Cを配設する以外は前記図1の実施例と同様であるから同一符号を付して説明を省略する。壁材8Cは、前記断熱材64と同様に発泡ポリスチレンのボードよりなる断熱材である。
この実施例に用いた外装材6Dは、上縁部61Dが面板部63の上端と該上端を内側へ折曲した挿入部65Dからなり、下縁部62Dは面板部63の下端を内側へ折曲し、その先端を上方へ延出させて折返し状に屈曲して被挿入部66Dを形成し、さらにその下端を外側へく字状に折曲して被係合部622を形成し、さらに下方へ延在させ、その下端を球状に折り返した形状である。また、構成材4Aのウェブ部41の隙間には、グラスウール等の不定形の充填材48Bを充填した。この充填材は、基本的に上下に隣接する構成材4,4に設けられる壁材8と同質のもの(同様の効果が期待できるもの)が設けられる。また、充填材の厚さは、少なくとも充填材の有する各機能の効果が期待できる程度の厚さがあれば良い。尚、定形の充填材は、ウェブ部41の開口部411に併せて予め穴を空けておいても良いし、充填後に穴を空けても良い。また、他の実施例についても充填材を設ける場合には、基本的にウェブ部41の上下に配置させた壁材8と同質で機能が期待できる程度の厚さのものを用いる。こうして充填材を充填したウェブ部41は、壁材8の有する断熱、吸音、遮音、防耐火等の損失部分とならないようにすることができる。
そして、この場合の施工は、躯体5側から長尺な壁材8Bを構成材4Aの内側フランジ43の躯体5側にビス止め(ビス81)し、外側から一定幅の壁材8Cを内側フランジ43の外側に沿わせる。さらに、上段の外装材6Dの下縁部62Dを外側フランジ42の外面側に沿わせ、下縁部62Dの下端に形成した球状部分と外側フランジ42の下端に形成した球状部分に断面逆Ω字状の固定具623を嵌合させて取り付ける。壁材8Cは内側フランジ43と外装材6Dの裏面に一体的に設けた断熱材64とで挟着される。その後、下段の外装材6Dの上縁部61D(挿入部65D)を被挿入部66Dに挿入すると、挿入部65Dの内側片が被係合部622に係合して安定に取り付けられる。それ以外は前記図1と同様に施工される。
図6は、本発明に用いる構成材4のその他の態様を示すものであり、図6(a)〜(e)に示す構成材4C〜4Fは、それぞれ別々に成形・加工された別部材(第1構成材部2,第2構成材部3)を、ビス、ボルト・ナット等の固定具による接続、溶接、かしめ等の各種一体化手段により一体化したものである。尚、図6は図3〜5と同スケールで表記した。
図6(a)に示す構成材4Cは、前記図1〜3に用いた構成材4Aと外側フランジ42の先端形状以外は略同一の断面形状を有するが、第2構成材部3の第2外側フランジ32の先端で第1構成材部2と線接合して一体化されている。
図6(b)に示す構成材4Dは、第1外側フランジ22と第2外側フランジ32とが面接合して一体化されている。尚、面接合は、スポット溶接等による部分的な接合も含む。
図6(c),(d)に示す構成材4Eは、第1外側フランジ22の先端に第2外側フランジ32の先端(折返し部)が係合し、図示しないビスやボルト・ナット、或いは溶接等により一体化される。このように第1構成材部2と第2構成材部3の外側フランジ22,32は、重合するだけであっても、係止するものでも良く、この場合、別部材2,3の組み合わせ(位置決め)を容易に実施できる。また、ウェブ部41の隙間には、補強用部材46としてプレート状(図6(d))、或いは図示しないがL型、T型などのアングル材を配しても良い。この補強用部材46により、ボルト締めを行う場合に、第1ウェブ部21や第2ウェブ部31の変形を防止できる。この補強用部材は、断熱、吸音、遮音、防耐火等の機能を有しても良い。
図6(e)に示す構成材4Fは、外側フランジ42の途中に溝部49形状を付加した。このように溝部49を設けることにより、第1構成材部2と第2構成材部3の一体化の際の位置決めを容易に行うことができる。
図6(f)〜(h)に示す構成材4G〜4Iは、一枚の金属板を成形・加工した構成であって、図6(f)の構成材4Gは内側フランジ43が第2内側フランジ123のみで構成され、図6(g)の構成材4Hは内側フランジ43が第1内側フランジ113のみで構成され、図6(h)の構成材4Iは内側フランジ43が存在しない構成である。
図6(i)〜(k)に示す構成材4J〜4Lは、上記図6(f)〜(h)の構成材4G〜4Iと同一の断面形状を有するものであって、第2構成材部3の第2外側フランジ32の先端で第1構成材部2と線接合して一体化されている。そして、図6(i)の構成材4Jは内側フランジ43が第2内側フランジ33のみで構成され、図6(j)の構成材4Kは内側フランジ43が第1内側フランジ23のみで構成され、図6(k)の構成材4Lは内側フランジ43が存在しない構成である。
外側フランジ42についても、第1外側フランジ(112又は22)と第2外側フランジ(122又は32)を重合して形成するばかりでなく、第1外側フランジ22のみ、或いは第2外側フランジ32のみで形成しても良い。
また、前述の図6(d)に示す構成材4Eでは、ウェブ部41の隙間にプレート状の補強用部材46を挿入して強度を補強することを説明したが、構成材4を、それぞれ別々に成形・加工された別部材(第1構成材部2,第2構成材部3)を一体化して構成する態様においては、この補強用部材46を、一体化補助部材として用いても良い。この補強用部材は、断熱、吸音、遮音、防耐火等の機能を有しても良い。
例えば図7(a)〜(d)に示す構成材4M〜4Pは、断面L字状又は断面コ字状に成形した第1構成材部2と、断面略Z字状又は断面L字状に成形した第2構成材部3とを一体化補助部材46を介して組み合わせることにより、それぞれ下段に示すような隙間を形成することができ、該隙間に前記図1〜図5の各実施例におけるL型のアングル材50を挿入して取り付けることができる。また、ウェブ部41の隙間には、アングル材50や補強用部材(一体化補助部材)46ばかりでなく、前記図5の実施例のように各種の定形、不定形の充填材48A,48Bを充填しても良い。即ちウェブ部41の上下に配設する壁材8の種類に応じて断熱、吸音、遮音、防耐火等の機能性を有する充填材を充填することにより、ウェブ部41が壁材8の有する断熱、吸音、遮音、防耐火等の損失部分とならないようにすることができる。特に限定するものではないが、定形の充填材としては、発泡ポリスチレンやフェノールフォーム等の各種素材からなる板状材等が挙げられ、不定形の充填材としては、グラスウールやロックウール等の繊維系材や充填後に硬化する樹脂組成物等を挙げることができる。
尚、アングル材50を用いずに例えば内側フランジ43を直接躯体5に取り付けても良く、必ずしもウェブ部41に隙間は必要ではなく、単一片状でも良いし、図7(e)〜(h)に示す構成材4Q〜4Tのように断面L字状又は断面コ字状に成形した第1構成材部2と、断面略Z字状又は断面L字状に成形した第2構成材部3とを背中合わせに接合状に一体化しても良い。尚、図7は図3〜5と同スケールで表記した。
また、構成材4の各部位の構成は、図示実施例に特に限定するものではない。 例えば図示実施例では、支持特性及び強度特性を考慮して、ウェブ部41、外側フランジ42、並びに内側フランジ43を平面状としたが、所定の支持強度を有するものであれば特にこれらに限定されるものではない。
以上本発明を図面の実施の形態に基づいて説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の構成を変更しない限りどのようにでも実施することができる。
(a)本発明の壁体構造の一実施例を示す側断面図、(b)その要部の拡大断面図、(c)外装材の施工手順を示す拡大側断面図である。 (a)本発明の壁体構造の他の一実施例を示す側断面図、(b)その要部の拡大側断面図である。 本発明の壁体構造の他の一実施例を示す拡大側断面図である。 本発明の壁体構造の他の一実施例を示す拡大側断面図である。 本発明の壁体構造の他の一実施例を示す拡大側断面図である。 (a)〜(k)本発明に用いる建築用構成材のバリエーションを示す断面図である。 (a)〜(i)本発明に用いる建築用構成材の他のバリエーションを示す断面図である。
符号の説明
4,4A〜4U (建築用)構成材
41 ウェブ部
411 開口部
42 外側フランジ
43 内側フランジ
5 躯体
6A〜6E 外装材
61A〜61E 下縁部
61a〜61e 上縁部
612 外側係合溝(係合部)
614 嵌合部(係合部)
8A〜8C 壁材

Claims (4)

  1. 建築物の躯体に建築用構成材を設け、該構成材に外装材を固定する外装構造において、
    前記構成材は、少なくとも横方向へ延在するウェブ部と、該ウェブ部の外端から下方へ延出する外側フランジを有し、
    前記外装材は、上縁部、下縁部の何れか一方に挿入部、他方に該挿入部が挿入される被挿入部を有し、
    建築物の躯体に構成材を横方向に設置し、外装材の上縁部を、隣接する外装材の下縁部に組み付けると共に構成材の外側フランジに取り付けたことを特徴とする外装構造。
  2. 上下に隣接する構成材に、断熱、吸音、遮音、防耐火の少なくとも1以上の特性を有するか、或いは各種素材から構成される化粧材などの壁材を設けたことを特徴とする請求項1に記載の外装構造。
  3. 外装材と壁材との間に空気層を設けたことを特徴とする請求項2に記載の外装構造。
  4. ウェブ部は対向する第1ウェブ部と第2ウェブ部とからなり、その隙間に断熱、吸音、遮音、防耐火等の機能性を有する充填材を充填したことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の外装構造。
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