JP3151924U - 防音ルーバ - Google Patents

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光和 秋山
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Abstract

【課題】効率的に音のエネルギーを熱エネルギーに変換させ、減音性能を向上させることができる防音ルーバを提供する。【解決手段】固定用頭部と吸音材30を収容する腹部を有する断面く字状の枠体1と、その腹部に吸音材を配置し、当該吸音材の露出面側を多孔性保持板部材により保持し、且つ、断面く字状の枠体の背部と吸音材との間に空気層Kを設けてなる防音ルーバ。固定用頭部は、断面く字状を含む枠体の上端部の湾曲状部Wと、当該湾曲状部Wの端部の位置から下方に連なる板部材4,6,7と、前記板部材と平行で且つ当該板部材に対して間隔を置いた断面く字状の板部材と、前記板部材を支持する断面く字状の支持部材8,9と、前記支持部材8,9の端部が枠体の内側の面に対して直角乃至ほぼ直角に固定され、前記支持部材の端部が前記板部材の内側の面に対して直角乃至ほぼ直角に固定される。【選択図】図1

Description

本考案は、防音ルーバに関し、より詳しくはビル、各種工場、商業施設の空調設備、学校の体育館、屋内プールなどの外壁や外壁に設置する換気口などに取り付けて使用される防音ルーバに関するものである。
防音ルーバは、従来、羽根板材を用い、これらを所定の枠体内に組み立てることにより構成されている。すなわち、その羽根板材の設置方向は横方向に、いわゆる百葉箱形式で取り付ける形式で設けられる。
防音ルーバは、建物の通風口などに設置されるものであるため、騒音の遮断作用を有するものであれば防音とともに防水も行わせることができる。例えば、特開昭61−98890号公報に記載の防水防音ルーバでは、断面が山型の羽根板部材に水返し突片を突設したものを互いに平行位置に並べて配置し、山型の腹部内面にガラスウール等からなる吸音材を配置することで構成されている。
特開昭61−98890号公報
しかし、本考案者の観察によれば、上記のような防音防水ルーバにおいては、防水効果は高く通風性も良好であるが、それら吸音材は水を含むと、いわゆる俗に言う“べちゃべちゃ”の状態になってしまい、吸音性能が落ちるか、だめになってしまうことがわかった。このように、従来の防音ルーバにおいては、降雨時に吸音材の表面が濡れることにより防水性、吸音性が低下するか、だめになってしまうという問題があった。
本考案は、従来の防音ルーバにおける上記のような問題点に鑑み、その問題を解決してなる防音ルーバを提供することを目的とするものである。
本考案(1)は、固定用頭部と吸音材を収容する腹部を有する断面く字状の枠体と、その腹部に吸音材を配置し、当該吸音材の露出面側を多孔性保持板部材により保持し、且つ、断面く字状の枠体の背部と吸音材との間に空気層を設けてなることを特徴とする防音ルーバである。
本考案(2)は、固定用頭部と吸音材を収容する腹部を有する断面く字状の枠体と、その腹部に吸音材を配置し、当該吸音材の露出面側を多孔性保持板部材により保持するとともに、断面く字状の枠体の背部と吸音材との間に空気層を設けてなり、且つ、断面く字状の枠体における前記固定用頭部が、
(a)断面く字状を含む枠体1、2のうち1の上端部の湾曲状部Wと、当該湾曲状部Wの端部Bの位置から下方に連なる板部材4と、
(b)前記板部材4と平行で且つ当該板部材4に対して間隔を置いた断面く字状の板部材6、7と、
(c)前記板部材6、7を支持する断面く字状の支持部材8、9と、
(d)前記支持部材8、9のうち8の部分の端部が枠体1、2のうち1の部分の内側の面に対して直角乃至ほぼ直角に固定され、前記支持部材8、9のうち9の部分の端部が前記板部材6の内側の面に対して直角乃至ほぼ直角に固定され、
(e)前記湾曲状部Wのうち前記端部Bとは相対する部位Gから前記支持部材8、9の断面く字状の折れ曲がり部Dとの間に固定、配置された部材10と、
からなることを特徴とする防音ルーバである。
本考案(3)は、固定用頭部と吸音材を収容する腹部を有する断面く字状の枠体と、その腹部に吸音材を配置し、当該吸音材の露出面側を多孔性保持板部材により保持するとともに、断面く字状の枠体の背部と吸音材との間に空気層を設けてなり、且つ、断面く字状の枠体における前記固定用頭部が、
(a)断面く字状を含む枠体1、2のうち1の上端部の湾曲状部Wと、当該湾曲状部Wの端部Bの位置から下方に連なる板部材4と、
(b)前記板部材4と平行で且つ当該板部材4に対して間隔を置いた断面く字状の板部材6、7と、
(c)前記板部材6、7を支持する断面く字状の支持部材8、9と、
(d)前記支持部材8、9のうち8の部分の端部が枠体1、2のうち1の部分の内側の面に対して直角乃至ほぼ直角に固定され、前記支持部材8、9のうち9の部分の端部が前記板部材6の内側の面に対して直角乃至ほぼ直角に固定され、
(e)前記湾曲状部Wのうち前記端部Bとは相対する部位Gから前記支持部材8、9の断面く字状の折れ曲がり部Dとの間に固定、配置された部材10と、
(f)前記板部材4と前記支持部材10との間に配置した部材11と、
からなることを特徴とする防音ルーバである。
本考案(4)は、固定用頭部と吸音材を収容する腹部を有する断面く字状の枠体と、その腹部に吸音材を配置し、当該吸音材の露出面側を多孔性保持板部材により保持してなり、且つ、断面く字状の枠体における前記固定用頭部が、
(a)断面く字状を含む枠体1、2のうち1の上端部の湾曲状部Wと、当該湾曲状部Wの端部Bの位置から下方に連なる板部材4と、
(b)前記板部材4と平行で且つ当該板部材4に対して間隔を置いた断面く字状の板部材6、7と、
(c)前記板部材6、7を支持する断面く字状の支持部材8、9と、
(d)前記支持部材8、9のうち8の部分の端部が枠体1、2のうち1の部分の内側の面に対して直角乃至ほぼ直角に固定され、前記支持部材8、9のうち9の部分の端部が前記板部材6の内側の面に対して直角乃至ほぼ直角に固定され、
(e)前記湾曲状部Wのうち前記端部Bとは相対する部位Gから前記支持部材8、9の断面く字状の折れ曲がり部Dとの間に固定、配置された部材10と、
からなることを特徴とする防音ルーバである。
本考案(5)は、固定用頭部と吸音材を収容する腹部を有する断面く字状の枠体と、その腹部に吸音材を配置し、当該吸音材の露出面側を多孔性保持板部材により保持してなり、且つ、断面く字状の枠体における前記固定用頭部が、
(a)断面く字状を含む枠体1、2のうち1の上端部の湾曲状部Wと、当該湾曲状部Wの端部Bの位置から下方に連なる板部材4と、
(b)前記板部材4と平行で且つ当該板部材4に対して間隔を置いた断面く字状の板部材6、7と、
(c)前記板部材6、7を支持する断面く字状の支持部材8、9と、
(d)前記支持部材8、9のうち8の部分の端部が枠体1、2のうち1の部分の内側の面に対して直角乃至ほぼ直角に固定され、前記支持部材8、9のうち9の部分の端部が前記板部材6の内側の面に対して直角乃至ほぼ直角に固定され、
(e)前記湾曲状部Wのうち前記端部Bとは相対する部位Gから前記支持部材8、9の断面く字状の折れ曲がり部Dとの間に固定、配置された部材10と、
(f)前記板部材4と前記支持部材10との間に配置した部材11と、
からなることを特徴とする防音ルーバである。
なお、本考案(2)〜(5)の記載において、各部材等に付している符号は補助的に付しているもので、それらの符号によって本考案(2)〜(5)の内容を制限、限定するものではないことはもちろんである。
本考案の防音ルーバによれば高い防音効果が得られる。特に、本考案の防音ルーバによれば、吸音材の背部つまりその背後に空気層を設けた構造としたことにより、空気層を設けない構造に比べて、効率的に音のエネルギーを熱エネルギーに変換させ、その結果として減音性能を向上させることができる。
すなわち、後述図6(b)のように吸音材の背部に空気層Kを設けることにより、吸音材に入射した音が、吸音材30の空隙中および空気層K中、また、吸音材30の空隙と空気層Kとの間でその圧縮や膨張を繰り返すことになり、これにより効率的に音のエネルギーを熱エネルギーに変換させ、その結果として減音性能を向上させることができる。高い防音効果が得られる。
また、本考案の固定用頭部の構造によれば、固定用頭部全体としての強度を増強させるとともに、固定用頭部を含む枠体を押出し成形する際の変形をなくすことができる。
本考案の防音ルーバは、基本的に、固定用頭部と、吸音材を収容する腹部を有する断面く字状の枠体と、その腹部に配置した吸音材と、当該吸音材をその露出面側で保持する多孔性保持板部材と、断面く字状の枠体の背部と吸音材との間に空気層を設けてなることを特徴とする。また、本考案の防音ルーバは、前記固定用頭部を特定の構造としてなることを特徴とする。
以下、本考案の防音ルーバの作製工程例、本考案の防音ルーバの構造、固定用頭部の構造、等について順次説明する。
図1は、本考案の防音ルーバの作製工程例を説明する図である。そのうち図1(a)は内空Sを持つ枠体を示し、図1(b)は内空Sを持つ枠体に吸音材を嵌め込んだ状態を示し、図1(c)は、図1(b)の状態において吸音材30の露出側に多孔板40を配置して固定した状態を示している。図1(c)は本考案の防音ルーバの構造乃至構成態様に相当している。
図1(a)のとおり、腹部に内空Sを持つ枠体は、符号1、2で示すように、断面く字状であり、く字状の折れ曲がり部を符号Aで示している。符号1、2という表示をしているが、枠体として一体のものである。この点、板部材6、7、支持部材8、9という表示をしている部材についても同様である。
符号5で示すように、内空S側に複数個の突起部材を配置する。突起部材5は、図示のように内空S側へ向けて所定長さ乃至幅を持ち、後述吸音材との間に所定幅の空隙を保つための部材である。なお、突起部材5は、図1(a)では枠体1、2のうち1で示す側に配置した場合を示しているが、2で示す側にも配置することができる。
〈防音材について〉
以上のような構造を持つ枠体の内空Sつまり腹部に、図1(b)のとおり、吸音材30を配置する。吸音材としては、吸音機能を有する材料であれば特に限定はないが、好ましくはシリコーン系などの撥水剤で撥水処理したガラスウールやロックウールなどが用いられる。それら撥水性ガラスウールや撥水性ロックウールは音のエネルギーを有効に減衰させ且つ吸収することができる。以下では、撥水性ガラスウールを例にしているが、撥水性ロックウールなどについても同様である。
撥水性ガラスウールは、枠体の内空Sつまり腹部の容積に対応した所定量を撥水性ガラスクロスなどで包み込み、枠体の腹部に配置する。撥水性ガラスクロスには多数の孔または穴を設けて音を伝搬する空気が連通して存在するようにする。撥水性ガラスウールは撥水性であるので、その主目的である防音の役割に加えて、本考案の防音ルーバにおける他の構造と併せて、防水の役割もする。
〈多孔板について〉
図1(c)のとおり、以上のように配置した吸音材30のうち、その露出面側に多孔性保持板部材40、すなわち多孔板40を配置して固定する。符号42はその固定用の部材、例えばビスやボルトである。多孔板40は、パンチンクなどにより多数の孔41を設けた多孔板であり、吸音材30を支持するとともに、音(音波)を多数の孔41を通して吸音材30へ伝搬する。音のエネルギーは吸音材30により有効に吸収且つ減衰される。
〈固定用頭部について(その一)〉
図1(a)中、符号1、4、6、8〜11、Wで示す部材、部位により固定用頭部を構成する。固定用頭部は、本考案の防音ルーバの一部をなし、当該防音ルーバをビル、各種工場、商業施設の空調設備、学校の体育館、屋内プールなどの各種建物の外壁や外壁に設置する換気口などに取り付けるための部分である。
断面く字状枠体1、2のうち1の上端部は符号Wで示すように湾曲状であり、その湾曲状の端部Bの位置から下方に板部材4が連なっている。また、枠体1、2のうち2の下端部は符号3で示すように湾曲状に折曲げた構造に構成する。この折曲げ部3は前述多孔板40を係止する役割をする。
板部材4と平行に且つ当該板部材4に対して間隔を置いて断面く字状の板部材6、7を配置する。断面く字状の折れ曲がり部を符号Cで示している。板部材6、7のうち、7で示す部分は枠体1、2のうち1の部分と面平行乃至ほぼ面平行になる形状とする。
ここで、上記板部材4に対して間隔を置いて断面く字状の板部材6、7を配置する構成における間隔とは、本考案の防音ルーバを各種建物の外壁や外壁に設置する際に、ボルトやビス、ボルト−ナットなどにより建物の支柱その他の部材に固定するための開口の上下幅を意味する。この開口は、後述一体成形後、円形等に穿孔して形成してもよく、一体成形時に幅を持つように形成してもよい。幅を持つように一体成形する場合には、図1(a)で言えば、手前側から向こう側(紙背側)への全幅にわたって当該幅を持つように構成される。
枠体6、7は断面く字状の支持部材8、9により支持される。断面く字状支持部材8、9の折れ曲がり部を符号Dで示している。図示のとおり、支持部材8、9のうち符号8で示す部分の端部は枠体1の内側の面に対して直角乃至ほぼ直角に固定され、符号9で示す部分の端部は板部材6の内側の面に対して直角乃至ほぼ直角に固定される。
また、板部材4、板部材6と平行乃至ほぼ平行に支持部材10を配置する。支持部材10は、図1(a)中、符号Gとして示す部位、すなわち湾曲状Wのうち湾曲状の端部Bとは相対する部位Gと支持部材8、9の断面く字状の折れ曲がり部Dとの間に固定、配置された部材である。支持部材10をそのように配置することにより、板部材4、板部材6、7と支持部材8、9との間が後述押し出し一体成形の際に変形するのを防ぎ、固定用頭部としての強度を強くすることができる。
以上の過程で構成された固定用頭部は、
(a)断面く字状を含む枠体1、2のうち1の上端部の湾曲状部Wと、当該湾曲状部Wの端部Bの位置から下方に連なる板部材4と、
(b)前記板部材4と平行で且つ当該板部材4に対して間隔を置いた断面く字状の板部材6、7と、
(c)前記板部材6、7を支持する断面く字状の支持部材8、9と、
(d)前記支持部材8、9のうち8の部分の端部が枠体1、2のうち1の部分の内側の面に対して直角乃至ほぼ直角に固定され、前記支持部材8、9のうち9の部分の端部が前記板部材6の内側の面に対して直角乃至ほぼ直角に固定され、
(e)前記湾曲状部Wのうち前記端部Bとは相対する部位Gから前記支持部材8、9の断面く字状の折れ曲がり部Dとの間に固定、配置された部材10と、を備えて構成される。
この態様の固定用頭部の構造は、図面で言えば後述図7(b)のようになる。
〈固定用頭部について(その二)〉
〈固定用頭部について(その一)〉の構成に加えて、板部材4と支持部材10との間に支持部材11を配置することができる。支持部材11の支持部材10に対する固定部を符号Hで示し、支持部材11の板部材4に対する固定部を符号Iで示している。支持部材11により、押し出し成形時の変形をより良好に無くし、固定用頭部としての強度をさらに強くすることができる。
このように、支持部材11を加えて構成された固定用頭部は、
(a)断面く字状を含む枠体1、2のうち1の上端部の湾曲状部Wと、当該湾曲状部Wの端部Bの位置から下方に連なる板部材4と、
(b)前記板部材4と平行で且つ当該板部材4に対して間隔を置いた断面く字状の板部材6、7と、
(c)前記板部材6、7を支持する断面く字状の支持部材8、9と、
(d)前記支持部材8、9のうち8の部分の端部が枠体1、2のうち1の部分の内側の面に対して直角乃至ほぼ直角に固定され、前記支持部材8、9のうち9の部分の端部が前記板部材6の内側の面に対して直角乃至ほぼ直角に固定され、
(e)前記湾曲状部Wのうち前記端部Bとは相対する部位Gから前記支持部材8、9の断面く字状の折れ曲がり部Dとの間に固定、配置された部材10と、
(f)前記板部材4と前記支持部材10との間に配置した部材11と、を備えて構成される。
この態様の固定用頭部の構造は、図面で言えば図1(a)、図7(c)、図8のようになる。
断面く字状部1、2、板部材4、突起部材5、板部材6、7、支持部材8、9、支持部材10、また支持部材11を配置する場合には支持部材11を含めて、各部材により構成される枠体は、アルミ、アルミ合金などの材料により、押し出し成形により一体に形成される。
以上のようにして作製された本考案の防音ルーバの構成態様は図2〜5のようになる。図2は正面図で、図1(c)に相当している。図3は平面図つまり図2を上から見た図である。図4(a)は左側面図つまり図2を左側から見た図、図4(b)は右側面図つまり図2を右側から見た図である。図5は底面図つまり図2を下から見た図である。
これら図2〜5、特に図2に示すとおり、本考案の防音ルーバは、固定用頭部と吸音材を収容する腹部を有する断面く字状部、内空S側に配置した複数個の突起部材5等を含む枠体20と、その腹部に配置した吸音材30と、当該吸音材30の露出面側を多孔性保持板部材40により保持し、且つ、断面く字状部を含む枠体の背部と吸音材との間に空気層Kを設けて構成される。
そのうち、断面く字状を含む枠体の背部と吸音材との間に空気層Kを設ける構成は、本考案において第1の重要な構成である。図6は、空気層Kについて説明する図で、図6(a)は空気層Kを設けない構造、図6(b)は空気層Kを設けた構造である。
図6(b)のように吸音材30の背部つまりその背後に空気層Kを設けた構造とすることにより、図6(a)のように空気層Kを設けない構造に比べて、吸音材による吸音効果に加え、吸音効果をさらに高めることができる。
すなわち、図6(b)のように吸音材の背部に空気層Kを設けることにより、吸音材に入射した音が、吸音材30の空隙中および空気層K中、また、吸音材30の空隙と空気層Kとの間でその圧縮や膨張を繰り返すことになり、これにより効率的に音のエネルギーを熱エネルギーに変換させ、その結果として減音性能を向上させることができる。
また、前記〈固定用頭部について(その一)〉および〈固定用頭部について(その二)〉で説明した固定用頭部に係る構造は、本考案において第2の重要な構成である。図7は、固定用頭部について説明する図で、図7(a)は本考案に係る構造を持たない固定用頭部の構造、図7(b)は〈固定用頭部について(その一)〉の固定用頭部の構造、図7(c)は〈固定用頭部について(その二)〉の固定用頭部の構造である。
本考案に係る構造を持たない固定用頭部の構造では、図7(a)中、符号Eとして示す部分の強度が弱いため、板部材4、板部材6、7の部材が変形しやすく、固定用頭部全体としての強度も弱くなる。これに対して、図7(b)に示す固定用頭部の構造においては、板部材4、板部材6、7の部材に加えて、支持部材10を備えるため、その変形を無くし、固定用頭部全体としての強度を増強させることができる。また、図7(c)に示す固定用頭部の構造においては、板部材4、板部材6、7の部材、支持部材10に加えて、支持部材11を備えるため、固定用頭部全体としての強度をさらに増強させることができる。
以上に述べた構造の固定用頭部は、本考案の防音ルーバの固定用頭部としてより好ましい態様であるが、本固定用頭部の構造は、空気層を設けた防音ルーバとは限らず、空気層を設けない構造の防音ルーバの固定用頭部としても適用することができる。
この態様を図面で言えば、図6(a)中、板部材4、板部材6、支持部材8、9、枠体1、2のうち湾曲状部Wを含む部分で構成される固定用頭部を前記〈固定用頭部について(その一)〉および〈固定用頭部について(その二)〉で説明した固定用頭部に係る構造に置き換えた態様に相当している。
〈本考案の防音ルーバの使用態様について〉
本考案の防音ルーバは、その一個または複数個をビル、各種工場、商業施設の空調設備、学校の体育館、屋内プールなどの各種建物の外壁や外壁に設置する換気口などに設置して使用される。図8はその設置態様を示す図で、その二個を設置した場合を示している。図9のとおり、建物の支柱やそれに類する部材50に対して、本考案の防音ルーバを配置し、ボルト51、ナット52により固定することで設置することができる。
音源側からの音は、幾分は多孔板40等からの反射音として音源側へ反射されるが、その殆どが吸音材30の空隙と空気層Kとの間でその圧縮や膨張を繰り返すことになり、これにより効率的に音のエネルギーを熱エネルギーに変換させ、その結果として性能が向上し、良好な減音効果を発揮することができる。
本考案の防音ルーバの作製工程例を説明する図である。 本考案の防音ルーバの構成態様の正面図である。 本考案の防音ルーバの構成態様の平面図である。 本考案の防音ルーバの構成態様の左側面図、右側面図である。 本考案の防音ルーバの構成態様の底面図である。 本考案の防音ルーバの空気層Kについて説明する図である。 本考案の防音ルーバの固定用頭部について説明する図である。 本考案の防音ルーバの設置態様を示す図である。
1、2 枠体
W 枠体1、2のうち1の上端部の湾曲状部
3 湾曲状折曲げ構造
4、6、7 板部材
5 内空S側に配置した複数個の突起部材
8、9 支持部材
10 11 支持部材
20 固定用頭部と吸音材を収容する腹部を有する断面く字状部、内空S側に配置した複数個の突起部材5等を含む枠体
30 吸音材
40 多孔板
50 建物の支柱やそれに類する部材
K 空気層

Claims (7)

  1. 固定用頭部と吸音材を収容する腹部を有する断面く字状の枠体と、その腹部に吸音材を配置し、当該吸音材の露出面側を多孔性保持板部材により保持し、且つ、断面く字状の枠体の背部と吸音材との間に空気層を設けてなることを特徴とする防音ルーバ。
  2. 固定用頭部と吸音材を収容する腹部を有する断面く字状の枠体と、その腹部に吸音材を配置し、当該吸音材の露出面側を多孔性保持板部材により保持するとともに、断面く字状の枠体の背部と吸音材との間に空気層を設けてなり、且つ、断面く字状の枠体における前記固定用頭部が、
    (a)断面く字状を含む枠体1、2のうち1の上端部の湾曲状部Wと、当該湾曲状部Wの端部Bの位置から下方に連なる板部材4と、
    (b)前記板部材4と平行で且つ当該板部材4に対して間隔を置いた断面く字状の板部材6、7と、
    (c)前記板部材6、7を支持する断面く字状の支持部材8、9と、
    (d)前記支持部材8、9のうち8の部分の端部が枠体1、2のうち1の部分の内側の面に対して直角乃至ほぼ直角に固定され、前記支持部材8、9のうち9の部分の端部が前記板部材6の内側の面に対して直角乃至ほぼ直角に固定され、
    (e)前記湾曲状部Wのうち前記端部Bとは相対する部位Gから前記支持部材8、9の断面く字状の折れ曲がり部Dとの間に固定、配置された部材10と、
    からなることを特徴とする防音ルーバ。
  3. 固定用頭部と吸音材を収容する腹部を有する断面く字状の枠体と、その腹部に吸音材を配置し、当該吸音材の露出面側を多孔性保持板部材により保持するとともに、断面く字状の枠体の背部と吸音材との間に空気層を設けてなり、且つ、断面く字状の枠体における前記固定用頭部が、
    (a)断面く字状を含む枠体1、2のうち1の上端部の湾曲状部Wと、当該湾曲状部Wの端部Bの位置から下方に連なる板部材4と、
    (b)前記板部材4と平行で且つ当該板部材4に対して間隔を置いた断面く字状の板部材6、7と、
    (c)前記板部材6、7を支持する断面く字状の支持部材8、9と、
    (d)前記支持部材8、9のうち8の部分の端部が枠体1、2のうち1の部分の内側の面に対して直角乃至ほぼ直角に固定され、前記支持部材8、9のうち9の部分の端部が前記板部材6の内側の面に対して直角乃至ほぼ直角に固定され、
    (e)前記湾曲状部Wのうち前記端部Bとは相対する部位Gから前記支持部材8、9の断面く字状の折れ曲がり部Dとの間に固定、配置された部材10と、
    (f)前記板部材4と前記支持部材10との間に配置した部材11と、
    からなることを特徴とする防音ルーバ。
  4. 固定用頭部と吸音材を収容する腹部を有する断面く字状の枠体と、その腹部に吸音材を配置し、当該吸音材の露出面側を多孔性保持板部材により保持してなり、且つ、断面く字状の枠体における前記固定用頭部が、
    (a)断面く字状を含む枠体1、2のうち1の上端部の湾曲状部Wと、当該湾曲状部Wの端部Bの位置から下方に連なる板部材4と、
    (b)前記板部材4と平行で且つ当該板部材4に対して間隔を置いた断面く字状の板部材6、7と、
    (c)前記板部材6、7を支持する断面く字状の支持部材8、9と、
    (d)前記支持部材8、9のうち8の部分の端部が枠体1、2のうち1の部分の内側の面に対して直角乃至ほぼ直角に固定され、前記支持部材8、9のうち9の部分の端部が前記板部材6の内側の面に対して直角乃至ほぼ直角に固定され、
    (e)前記湾曲状部Wのうち前記端部Bとは相対する部位Gから前記支持部材8、9の断面く字状の折れ曲がり部Dとの間に固定、配置された部材10と、
    からなることを特徴とする防音ルーバ。
  5. 固定用頭部と吸音材を収容する腹部を有する断面く字状の枠体と、その腹部に吸音材を配置し、当該吸音材の露出面側を多孔性保持板部材により保持してなり、且つ、断面く字状の枠体における前記固定用頭部が、
    (a)断面く字状を含む枠体1、2のうち1の上端部の湾曲状部Wと、当該湾曲状部Wの端部Bの位置から下方に連なる板部材4と、
    (b)前記板部材4と平行で且つ当該板部材4に対して間隔を置いた断面く字状の板部材6、7と、
    (c)前記板部材6、7を支持する断面く字状の支持部材8、9と、
    (d)前記支持部材8、9のうち8の部分の端部が枠体1、2のうち1の部分の内側の面に対して直角乃至ほぼ直角に固定され、前記支持部材8、9のうち9の部分の端部が前記板部材6の内側の面に対して直角乃至ほぼ直角に固定され、
    (e)前記湾曲状部Wのうち前記端部Bとは相対する部位Gから前記支持部材8、9の断面く字状の折れ曲がり部Dとの間に固定、配置された部材10と、
    (f)前記板部材4と前記支持部材10との間に配置した部材11と、
    からなることを特徴とする防音ルーバ。
  6. 前記吸音材が、撥水性ガラスウール又は撥水性ロックウールであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の防音ルーバ。
  7. 前記防音ルーバが、ビル、各種工場、商業施設の空調設備、学校の体育館、屋内プールなどの外壁や外壁に設置する換気口などに取り付けて使用される防音ルーバであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の防音ルーバ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018053708A (ja) * 2016-09-27 2018-04-05 清水建設株式会社 遮音ルーバー

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