JPH09136236A - 工作機械のパレット交換装置 - Google Patents

工作機械のパレット交換装置

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JPH09136236A
JPH09136236A JP31857795A JP31857795A JPH09136236A JP H09136236 A JPH09136236 A JP H09136236A JP 31857795 A JP31857795 A JP 31857795A JP 31857795 A JP31857795 A JP 31857795A JP H09136236 A JPH09136236 A JP H09136236A
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JP
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pallet
arm shaft
arm
setup
shaft
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JP31857795A
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Shizuki Yoshino
静木 吉野
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Hitachi Seiki Co Ltd
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Hitachi Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パレット交換アームの旋回速度を速くしてパ
レット交換時間を短縮でき、且つパレット交換アームの
下方の構成をコンパクトにできるパレット交換装置が求
められていた。 【解決手段】 工作機械のベッド6に設けられたテーブ
ル4と、テーブル4の近傍に配置されたパレット段取り
台10と、テーブル4とパレット段取り台10との間の
上方に設けられたフレーム15と、このフレーム15側
に上部19を支持されて下方に延び、昇降自在で且つ縦
方向軸線Bまわりに旋回自在なアーム軸16と、フレー
ム15に取付けられるとともにアーム軸上部19を支持
してアーム軸16を昇降させる昇降装置18と、APC
基台6aに設けられ且つアーム軸16の下部21を支持
してアーム軸16を縦方向軸線Bまわりに旋回させる旋
回装置20と、アーム軸下部21に固定され、パレット
3を載置してテーブル4とパレット段取り台10との間
でパレット3を交換するパレット交換アーム17とを備
えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工作機械のテーブ
ルとパレット段取り台との間又はテーブルとパレットス
トッカとの間でパレットの自動交換を行うパレット交換
装置に係り、特に、二個のパレットを旋回して交換する
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ワーク(被加工物)が載置された二個の
パレットをパレット段取り台からテーブルに対して交互
に交換するタイプの自動パレット交換装置(以下、AP
Cと記載)をマシニングセンタなど工作機械に設けたも
のがよく知られている。このタイプのAPCは、テーブ
ルにセットされた一方のパレット上のワークを工作機械
で加工している間に、作業者はパレット段取り台上の他
方のパレットに対して、加工済のワークを取外して未加
工のワークを取付ける等の段取り作業を行うようになっ
ている。即ち、前記パレットの交換のために、工作機械
の前方側又は側方側にパレット段取り台を配置し、パレ
ット段取り台上のパレットに次回使用する未加工のワー
クを取付けて準備しておき、工作機械の加工作業が終了
すると、テーブル上の加工済のワークを載置したパレッ
トと、パレット段取り台上に準備した未加工ワーク付き
のパレットとを短時間で交換する。
【0003】特公平2−20374号公報には、チェン
ジャアームを使用して、テーブルとパレット台との間で
パレットを交換するAPCが記載されている。このAP
Cによるパレット交換の手順は、先ず初めに、略水平に
延びるチェンジャアームをパレットの下面に係合させて
上昇動作させることによってパレットを持ち上げて、テ
ーブル及びパレット台から各パレットをそれぞれ抜き取
る。次いで、チェンジャアームを180度旋回させてパ
レットをテーブルとパレット台との間で交換させ、次
に、下降動作することによって、各パレットをテーブル
とパレット台とにそれぞれ係合させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このAPC
では、チェンジャアームを昇降させるための油圧シリン
ダ及び旋回させるための油圧シリンダの両方をチェンジ
ャアームの下方に配置したので、これらの油圧シリンダ
がパレット台で段取り作業を行う作業者の行動の邪魔に
なって、作業者が自由に作業を行い難いという課題があ
った。また、昇降用及び旋回用の両油圧シリンダがチェ
ンジャアームの下方にあると、パレット台の下方のスペ
ースを、その他の目的例えばパレットにワークを自動的
に取付けるための固定装置の油圧供給部を収納する目的
に有効に利用することができなくなるという課題があっ
た。そこで、例えば実公平6−27309号公報に記載
されたAPCでは、縦方向に配設されたアーム軸の下部
にパレット交換アームを固着し、アーム軸を昇降させる
昇降機構(第1のアクチュエータ)及び旋回させる旋回
機構(第2のアクチュエータ)の両方をアーム軸の上部
に配置している。
【0005】パレット上のワークを設置するスペースを
確保するために、アーム軸は縦方向に長くなっている
が、後者の公報に記載のAPCは、アーム軸の上部に旋
回機構があり、パレットを持ち上げるパレット交換アー
ムがアーム軸下部にあるので、パレットを持ち上げた状
態でアーム軸を旋回させる時の旋回機構による力が加わ
る点とパレット交換アームが位置する作用点とが大きく
離れていることになる。そのため、質量の大きいアーム
軸,パレット交換アーム,パレット及びワークなどを旋
回機構により旋回動作させる際の旋回開始時及び停止時
には、大きな加速度がかかってアーム軸が捩れるので、
これを防止するために旋回動作のスピードを速くするこ
とができなかった。また、アーム軸を大きくするとAP
Cが大型化して好ましくない。したがって、近年特に強
く求められているパレット交換時間の短縮化ができず、
生産能率が低いという課題があった。
【0006】本発明は、斯かる課題を解決するためにな
されたもので、パレット交換時間を短縮して生産能率を
向上させることができる工作機械のパレット交換装置を
提供することを目的とする。また、本発明の別の目的
は、パレット段取り台でパレットに対する段取り作業を
行う作業者の行動の邪魔にならず、また、パレット交換
アームの下方の構成をコンパクトにすることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明に係る工作機械のパレット交換装置は、工作
機械の基台に設けられたテーブルと、このテーブルの近
傍に配置されたパレット段取り台又はパレットストッカ
と、前記テーブルと前記パレット段取り台との間又は前
記テーブルと前記パレットストッカのパレット交換位置
との間の、上方に設けられたフレームと、このフレーム
側に上部を支持されて下方に延び、昇降自在で且つ縦方
向軸線まわりに旋回自在なアーム軸と、前記フレームに
取付けられるとともに前記アーム軸上部を支持して前記
アーム軸を昇降させる昇降装置と、前記基台に設けられ
且つ前記アーム軸の下部を支持して前記アーム軸を前記
縦方向軸線まわりに旋回させる旋回装置と、前記アーム
軸下部に固定され、パレットを載置して前記テーブルと
前記パレット段取り台又は前記パレットストッカとの間
で前記パレットを交換するパレット交換アームとを備え
たものである。
【0008】一つの好ましい態様としては、前記昇降装
置は昇降用ピストンが前記アーム軸上部に取付けられた
昇降用油圧シリンダ装置であり、前記旋回装置は、前記
アーム軸が自在に昇降するように前記アーム軸下部のス
プライン軸に係合するスプライン穴を有して回動自在に
前記基台側に取付けられたピニオンと、このピニオンに
噛合するラックを旋回用ピストンにより往復移動させ、
前記基台側に横方向に向けて取付けられた旋回用油圧シ
リンダ装置とを備えている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
を図1乃至図6を参照して説明する。図1は本発明に係
る自動パレット交換装置(APC)を有する工作機械の
正面図、図2はAPCの側面構造図、図3はAPCの下
部を示す概略平面図である。
【0010】図示するように、本実施形態では工作機械
として横形のマシニングセンタ(以下、MCと記載)1
の場合を示しているが、立形MCやターニングセンタな
ど他の種類の工作機械であってもよい。MC1にはAP
C2が設けられており、APC2は、二個のパレット3
を交互にMC1のテーブル4に対して交換する構成であ
り、「ロータリー方式のAPC」と呼ばれているもので
ある。
【0011】MC1においては、コラム(図示せず)が
立設されており、このコラムには、Z軸方向を向く主軸
頭5がY軸方向に移動可能に取付けられている。コラム
はMC1の基台としてのベッド6上をX軸方向に移動
し、テーブル4はベッド6上をZ軸方向に移動する。し
たがって、主軸頭5に取付けられた主軸8はテーブル4
に対してX,Y,Z軸方向に相対移動することになり、
テーブル4に載置されたパレット3上のワーク7は、主
軸8に取付けられた工具9により切削加工される。テー
ブル4は割出し動作可能な割出しテーブルであり、テー
ブル4にはパレット3を固定及び固定解除する公知のパ
レットクランプ・アンクランプ装置(例えば、実開平4
−32833号公報)が設けられている。なお、主軸8
の軸線方向をZ軸とし、これに直交して直交座標系をな
す各方向をX軸,Y軸とする。
【0012】テーブル4の近傍には、パレット3を載置
して段取り作業を行うためのパレット段取り台10が配
置されている。パレット段取り台10は、テーブル4の
前方(+Z軸方向)に位置してベッド6に固定された基
台としてのAPC基台6a上に取付けられている。Z軸
方向に移動するテーブル4は、加工作業時には主軸8に
対して相対移動を行い、パレット交換時にはパレット交
換位置Pに移動して位置決めされるようになっており、
図2はテーブル4がパレット交換位置Pに静止している
状態を示している。
【0013】作業者は、APC2付きのMC1の前方
(+Z軸方向)でパレット段取り台10上のパレット3
への段取り作業を行う。パレット交換位置Pにあるテー
ブル4とパレット段取り台10との間の上方にはフレー
ム15が設けられており、フレーム15側に上部19を
支持されたアーム軸16が下方に延びている。アーム軸
16は、フレーム15に対して昇降自在で且つ縦方向軸
線Bまわりに旋回自在になっている。フレーム15は、
クーラントや切粉の飛散を防止するために加工領域を囲
むスプラッシュカバー27等が取付けられた梁28,及
び梁28に水平方向に固定された天井板29等を含む骨
組構造をなしている。
【0014】アーム軸16の下部21には、パレット3
を載置可能な板状のパレット交換アーム17が固定され
ている。パレット交換アーム17は、パレット段取り台
10の上面10aとパレット交換位置Pにあるテーブル
4の上面4aとに沿った高さで且つ各上面10a,4a
より上方に水平方向に位置している。パレット交換アー
ム17は、アーム軸16を中心とし、両方向にフォーク
状のパレット係合部18を有する左右対称な構造になっ
ており、左右のパレット係合部18にパレット3の下面
の被係合部(図示せず)を係合させて、テーブル4とパ
レット段取り台10との間でパレット3を交換すること
になる。
【0015】本発明のAPC2では、アーム軸16の上
部19に昇降装置18を設け、アーム軸下部21に旋回
装置20を設けて、アーム軸16を動作させるための昇
降装置18と旋回装置20とを分離している。パレット
段取り台10,フレーム15,アーム軸16,パレット
交換アーム17,昇降装置18及び旋回装置20によ
り、APC2が構成されている。昇降装置18はフレー
ム15に取付けられ、アーム軸16の上部19を支持し
てアーム軸16を上限位置と下限位置との間で昇降させ
ている。旋回装置20はAPC基台6aに設けられ、ア
ーム軸16の下部21を支持してアーム軸16を縦方向
軸線Bまわりに略180度の範囲で旋回させている。
【0016】このように、本発明の方法は、MC1のベ
ッド6に設けられたテーブル4とこのテーブル4の近傍
に配置されたパレット段取り台10との間に、昇降自在
で且つ縦方向軸線Bまわりに旋回自在なアーム軸16を
縦方向に設け、アーム軸16の上部19に昇降装置18
を設けて昇降させ、アーム軸16の下部21に旋回装置
20を設けて旋回させることにより、アーム軸下部21
に固定され且つパレット3を載置可能なパレット交換ア
ーム17によりテーブル4とパレット段取り台10との
間でパレット3を交換するようにしている。
【0017】図4は昇降装置18の断面図である。図示
するように、本実施形態では、昇降装置として、昇降用
ピストン25がアーム軸16のアーム軸上部19に取付
けられた昇降用油圧シリンダ装置26を用いた場合を示
している。昇降用油圧シリンダ装置26においては、ベ
アリング30を介してアーム軸16を昇降自在に且つ旋
回自在に支持する支持部材31が、フレーム15の上面
にボルト32により締結固定されている。
【0018】支持部材31の上面にはシリンダ本体33
がボルト34を介して締結固定されており、シリンダ本
体33の内面には円筒状のシリンダ部材35が圧入固定
されている。シリンダ部材35の内部には、昇降用ピス
トン25が軸線B方向に往復移動自在に且つ回動自在に
嵌合している。昇降用ピストン25は、アーム軸上部1
9の上端に形成された雄ねじ部36にねじ込み固定され
ており、ピストン25にねじ込まれて雄ねじ部36を押
し付けるビス37により回り止めがされている。ピスト
ン25に係合するOリング,Vパッキン,Uパッキン,
Xリングなどパッキン38により、ピストン25とシリ
ンダ部材35との間の密封状態が維持されている。
【0019】シリンダ部材35の内部空間は、昇降用ピ
ストン25により上方のシリンダ室39と下方のシリン
ダ室とに仕切られている。上方のシリンダ室39には、
シリンダ本体33に取付けられて連通するジョイント4
0を介して下降用圧力油41が供給され、下方のシリン
ダ室には、支持部材31に取付けられたジョイント42
と支持部材31内に形成されて連通する油路43を介し
て上昇用圧力油44が供給されるようになっている。ア
ーム軸上部19を軸支するベアリング30は、支持部材
31の下面にボルト45により取付けられたベアリング
支持部材46により軸方向及び半径方向に対して位置決
めされている。
【0020】図5及び図6は、それぞれ旋回装置20の
断面図及び平面構造図である。図5及び図6に示すよう
に、旋回装置20は、アーム軸16が自在に昇降するよ
うにアーム軸下部21のスプライン軸50に係合するス
プライン穴51を有して回動自在にAPC基台6a側に
取付けられたピニオン52と、ピニオン52に噛合する
ラック53を旋回用ピストン71により往復移動させ、
APC基台6a側に横方向即ち水平方向に向けて取付け
られた旋回用油圧シリンダ装置54とを備えている。な
お、本実施形態では昇降装置18及び旋回装置20に油
圧シリンダ装置26,54を使用したが、サーボモータ
など駆動源によりアーム軸16を動作させる機構を用い
てもよい。
【0021】APC基台6aの上部には旋回装置本体5
5が一体的に固定され、本体55の上部には上部キャッ
プ57がボルト58により取付けられている。なお、旋
回装置本体55をAPC基台6aとは別体にして、本体
55をボルト等によりAPC基台6aに締結固定しても
よい。上部キャップ57の中心部に形成された貫通孔5
9には、アーム軸下部21が軸線B方向に移動自在で且
つ回動自在に嵌合している。本体55の下部には円環状
の下部キャップ60がボルト61により締結固定されて
おり、下部キャップ60の開口部は、ボルト62により
下部キャップ60に固定されたカバー63により覆われ
ている。
【0022】ピニオン52は、上部キャップ57及び下
部キャップ60にそれぞれ取付けられたベアリング6
4,65により回動自在に支持されており、ピニオン5
2の内周面に形成されたスプライン穴51が、アーム軸
下部21の下方端部に形成されたスプライン軸50に係
合している。これにより、アーム軸16はピニオン52
に対しては軸線B方向に移動でき、また、ピニオン52
が回転するとアーム軸16も一体になって回転すること
になる。
【0023】ラック53は、旋回用油圧シリンダ装置5
4が有する円筒状のシリンダ部材70の内部に嵌合する
一対の旋回用ピストン71に挟持されて、中心軸D方向
に往復移動するようになっている。ピストン71の中心
軸D方向外方端の一方のシリンダ室72a又は他方のシ
リンダ室72bに、一方の供給口73又は他方の供給口
74(図3)から圧力油を供給すれば、ピストン71と
ラック53は一体的に往復動作をする。
【0024】次に、本実施形態の動作を説明する。この
動作の前提としては、図2に示すように、テーブル4に
載置された一方のパレット3上のワーク7に対する工具
9による切削加工が終了して、パレット3がパレット交
換位置Pに位置決めされ、未加工のワーク7aが取付け
られた段取り済の他方のパレット3がパレット段取り台
10上にセットされており、搬送準備完了の信号が入力
されている状態とする。そして、アーム軸16及びパレ
ット交換アーム17は下限位置にあって、パレット交換
アーム17と一方及び他方のパレット3との係合は解除
されている。
【0025】まず最初に、一方のパレット3がパレット
交換位置Pに位置決めされていることを、検出器(図示
せず)の出力により確認する。また、一方のパレット3
のテーブル4へのクランプが解除される。次いで、昇降
用油圧シリンダ装置26を駆動し、上昇用圧力油44を
ジョイント42及び油路43を介して昇降用ピストン2
5の下側のシリンダ室に供給するとともに上方のシリン
ダ室39を大気圧に徐々に開放すれば、昇降用ピストン
25はシリンダ部材35内を上昇する。
【0026】すると、昇降用ピストン25とともに、ア
ーム軸16及びパレット交換アーム17が上限位置まで
上昇する。このとき、アーム軸下部21のスプライン軸
50はピニオン52のスプライン穴51に摺接しながら
上昇動作をする。上昇するパレット交換アーム17は、
一方及び他方のパレット3の下面に係合しながら両方の
パレット3を上方に持ち上げる。これにより、両パレッ
ト3とテーブル4及びパレット段取り台10との係合が
解除されて両方のパレット3は水平方向に移動可能にな
る。
【0027】パレット交換アーム17が両パレット3を
持ち上げている状態で、旋回用油圧シリンダ装置54の
一方の供給口73から一方のシリンダ室72aに旋回用
の圧力油を供給し且つ他方の供給口74及び他方のシリ
ンダ室72b側を大気圧にして、旋回用ピストン71と
ともにラック53を矢印E(図6)に示すように−X軸
方向に高速で移動させる。ラック53のこの移動動作に
より、ピニオン52が矢印F(図6)に示すように反時
計回り方向に回転する。ピニオン52の回転動作によ
り、スプライン穴51及びスプライン軸50を介してア
ーム軸16とパレット交換アーム17が図3における反
時計回り方向に高速で180度旋回して、加工済ワーク
7を有する一方のパレット3をパレット段取り台10上
に、未加工のワーク7aを有するパレット3をテーブル
4上にそれぞれ移し替える。そして、両方のパレット3
が正しい位置に到着したことを検出器(図示せず)の出
力により確認する。
【0028】次いで、昇降用油圧シリンダ装置26にお
いて、下降用圧力油41をジョイント40を介して上方
のシリンダ室39に供給するとともに下方のシリンダ室
を徐々に大気圧に開放すれば、昇降用ピストン25は図
4に示す下限位置までゆっくりと下降する。これによ
り、アーム軸16及びパレット交換アーム17が下降
し、加工済みワーク7を有する一方のパレット3はパレ
ット段取り台10に係合し、未加工のワーク7aを有す
る他方のパレット3はテーブル4に係合する。更に、パ
レット交換アーム17はその下限位置まで下がるので、
パレット交換アーム17は両方のパレット3から離れて
係合が解除される。こうして他方のパレット3はテーブ
ル4に位置決めされ、図示しないパレットクランプ・ア
ンクランプ装置によりクランプされる。したがって、テ
ーブル4上のパレット3はテーブル4と一緒にZ軸方向
に移動可能になり、工具9による未加工ワーク7aの切
削加工の準備が完了する。
【0029】一方、パレット段取り台10に係合したパ
レット3に載置されている加工済みのワーク7は、作業
者により取外されて未加工の別のワークと交換される。
なお、アーム軸16やパレット段取り台10等の上限位
置又は下限位置への移動は、図示しないリミットスイッ
チなど検出器により検出されるようになっている。作業
者による段取り作業が終了した場合には、搬送準備完了
押ボタンを押し、搬送準備完了信号を入力して、一連の
パレット交換作業の手順を終了する。
【0030】こうして加工位置でワーク7aの切削加工
が終了して次のパレット交換をする場合には、上述と同
じ手順で行えばよい。なお、この時には、旋回用油圧シ
リンダ装置54のラック53と旋回用ピストン71が−
X軸方向側に位置しているので、旋回用の圧力油を他方
の供給口74から他方のシリンダ室72bに供給し、且
つ一方の供給口73と一方のシリンダ室72aを大気圧
にする。すると、ピストン71及びラック53は+X軸
方向に移動して、パレット交換アーム17を逆方向即ち
図3の時計回り方向に高速で180度旋回させる。これ
により、上述と同様にしてテーブル4とパレット段取り
台10との間でパレット3の交換が行われる。なお、他
の動作は上述の動作と同じである。
【0031】このように、本実施形態では、アーム軸1
6の上部19に設けられた昇降用油圧シリンダ装置26
によりアーム軸16及びパレット交換アーム17を昇降
動作させ、アーム軸16の下部21に設けられた旋回用
油圧シリンダ装置54を含む旋回装置20により、アー
ム軸16及びパレット交換アーム17を旋回動作させて
いる。重量の大きいパレット3やワーク7,7aを持ち
上げているパレット交換アーム17を旋回させるので、
旋回動作を行う部分全体の質量は大きく、その慣性力は
大きなものになる。そのため、パレット交換アーム17
に旋回動作を与える駆動源からの力がアーム軸16に掛
かる位置は、パレット交換アーム17の取付け位置に出
来るだけ近い方が望ましい。
【0032】ところが、前記実公平6−27309号公
報に記載された技術では、旋回動作用の駆動源がアーム
軸の上部にあるので、パレット交換アームの下部の構造
がシンプルになって作業者の段取り作業等の邪魔にはな
らないが、旋回動作時にアーム軸に大きな捩れ力が作用
するので、旋回速度を速くすることができなかった。こ
れに対して、本発明では、パレット交換アーム17の直
近に旋回装置20を設けて旋回動作の力がアーム軸16
に掛かる位置と、パレット交換アーム17が位置する作
用点とを近づけたので、旋回動作の開始時及び停止時の
加速度が大きくてもアーム軸16の捩れがほとんどなく
なり、旋回速度を高速にできる。したがって、近年特に
要求されているパレット交換速度の高速化を実現して、
非切削時間であるパレット交換時間を短縮化することに
より、生産能率を向上させることができる。
【0033】また、アーム軸16を縦方向に長くできる
ので、パレット3上のワーク7,7aのためのスペース
を大きくとることができ、大きなサイズのワークを加工
することができる。
【0034】また、前記特公平2−20374号公報に
記載の技術では、アーム軸が短いのでアーム軸の捩れは
あまり生じないが、パレット交換アームを昇降させる装
置を工作機械の基台に設けていたので、パレット交換ア
ームの下部の構造が複雑且つ大型化して作業者の段取り
作業の邪魔になったり、パレットに取付けるワークを固
定する装置の有する油圧供給部を収納することができな
かった。これに対して、本発明によれば、昇降用油圧シ
リンダ装置26をアーム軸16の上部に設けたので、パ
レット交換アーム17の下部の構造がコンパクトにな
る。したがって、作業者の段取り作業の邪魔にならず、
また、ワークの固定装置用の油圧供給部を収納できるな
ど、パレット交換アーム17の下方のスペースを有効に
利用することができる。
【0035】また、アーム軸16の捩れが少なくなるの
で、旋回動作後のパレット3の位置決め精度が向上し
て、テーブル4及びパレット段取り台10への各パレッ
ト3の離脱係合動作が確実に行われる。したがって、常
にパレット3の正常な自動交換が行われることになり、
パレット交換用の周辺機器や部品の破損等のトラブルを
未然に防止することができ且つ安全性も向上し、無人化
運転も可能になる。
【0036】なお、この実施形態では二個のパレット3
を交互に交換する例で説明を行っているが、三個以上複
数個のパレットを載置して、順次、パレット交換位置に
移動させるパレットストッカであってもよい。この場
合、パレットストッカの前記パレット交換位置が前記パ
レット段取り台10に相当することになる。なお、各図
中同一符号は同一又は相当部分を示す。
【0037】
【発明の効果】本発明は上述のように構成したので、テ
ーブルとパレット段取り台,テーブルとパレットストッ
カとの間でパレットを短時間で交換して生産能率を向上
させることができ、且つパレット交換アームの下方の構
成をコンパクトにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1乃至図6は本発明の実施形態の一例を示す
図で、図1は本発明に係る自動パレット交換装置を備え
た工作機械の正面図である。
【図2】自動パレット交換装置の側面構造図である。
【図3】自動パレット交換装置の下部の概略平面図であ
る。
【図4】図2に示す昇降装置の断面図である。
【図5】図2に示す旋回装置の断面図である。
【図6】図5に示す旋回装置の平面構造図である。
【符号の説明】
1 マシニングセンタ(工作機械) 3 パレット 4 テーブル 6 ベッド(基台) 6a APC基台(基台) 10 パレット段取り台 15 フレーム 16 アーム軸 17 パレット交換アーム 18 昇降装置 19 アーム軸上部 20 旋回装置 21 アーム軸下部 25 昇降用ピストン 26 昇降用油圧シリンダ装置(昇降装置) 50 スプライン軸 51 スプライン穴 52 ピニオン 53 ラック 54 旋回用油圧シリンダ装置 B 縦方向軸線

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工作機械の基台に設けられたテーブル
    と、 このテーブルの近傍に配置されたパレット段取り台又は
    パレットストッカと、 前記テーブルと前記パレット段取り台との間又は前記テ
    ーブルと前記パレットストッカのパレット交換位置との
    間の、上方に設けられたフレームと、 このフレーム側に上部を支持されて下方に延び、昇降自
    在で且つ縦方向軸線まわりに旋回自在なアーム軸と、 前記フレームに取付けられるとともに前記アーム軸上部
    を支持して前記アーム軸を昇降させる昇降装置と、 前記基台に設けられ且つ前記アーム軸の下部を支持して
    前記アーム軸を前記縦方向軸線まわりに旋回させる旋回
    装置と、 前記アーム軸下部に固定され、パレットを載置して前記
    テーブルと前記パレット段取り台又は前記パレットスト
    ッカとの間で前記パレットを交換するパレット交換アー
    ムとを備えたことを特徴とする工作機械のパレット交換
    装置。
  2. 【請求項2】 前記昇降装置は昇降用ピストンが前記ア
    ーム軸上部に取付けられた昇降用油圧シリンダ装置であ
    り、 前記旋回装置は、前記アーム軸が自在に昇降するように
    前記アーム軸下部のスプライン軸に係合するスプライン
    穴を有して回動自在に前記基台側に取付けられたピニオ
    ンと、このピニオンに噛合するラックを旋回用ピストン
    により往復移動させ、前記基台側に横方向に向けて取付
    けられた旋回用油圧シリンダ装置とを備えたことを特徴
    とする請求項1に記載の工作機械のパレット交換装置。
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