JPH09136210A - スローアウェイチップ - Google Patents
スローアウェイチップInfo
- Publication number
- JPH09136210A JPH09136210A JP29698595A JP29698595A JPH09136210A JP H09136210 A JPH09136210 A JP H09136210A JP 29698595 A JP29698595 A JP 29698595A JP 29698595 A JP29698595 A JP 29698595A JP H09136210 A JPH09136210 A JP H09136210A
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- JP
- Japan
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- arrow
- chip
- throw
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- corner
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23C—MILLING
- B23C2200/00—Details of milling cutting inserts
- B23C2200/36—Other features of the milling insert not covered by B23C2200/04 - B23C2200/32
- B23C2200/367—Mounted tangentially, i.e. where the rake face is not the face with largest area
Landscapes
- Milling Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 スローアウェイチップに、取付けの方向を示
すために設けるマークを、鮮明で消失し難いもの、コス
トアップを招かないもの、方向指示がより確実になされ
るものにすることである。 【解決手段】 チップ1、2、3、4に設ける取付け方
向指示用のマークをレーザーマーキングによるマークと
し、かつ、そのマークを矢印7とする。また、その矢印
7はデザインの異なるものを使い分けて、デザインの違
いでチップの種類、取付け位置、左右の勝手違いなども
識別できるようにした。
すために設けるマークを、鮮明で消失し難いもの、コス
トアップを招かないもの、方向指示がより確実になされ
るものにすることである。 【解決手段】 チップ1、2、3、4に設ける取付け方
向指示用のマークをレーザーマーキングによるマークと
し、かつ、そのマークを矢印7とする。また、その矢印
7はデザインの異なるものを使い分けて、デザインの違
いでチップの種類、取付け位置、左右の勝手違いなども
識別できるようにした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、スライスカッタ
に採用するスローアウェイチップ、特に、各々のチップ
に取付けの方向性がある場合に有効なスローアウェイチ
ップに関するものである。
に採用するスローアウェイチップ、特に、各々のチップ
に取付けの方向性がある場合に有効なスローアウェイチ
ップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】形状的に取付けの方向が90°或いは1
80°ずれたことの見分けがつき難いスローアウェイチ
ップについては、装着ミス防止のために、切刃の位置を
示すマークを付すことが従来から行われている。
80°ずれたことの見分けがつき難いスローアウェイチ
ップについては、装着ミス防止のために、切刃の位置を
示すマークを付すことが従来から行われている。
【0003】そのマークとして、従来は、図6に示す電
触マーク11、図7に示す球状凹部12、図8(a)、
(b)、(c)に示す溝13などが用いられている。電
触マーク11やこれに代わる球状凹部12は、例えば、
上下面の対角コーナをそれぞれ切刃14として用いる4
コーナ使いのネガティブチップの場合、すくい面となる
上下面の切刃コーナ近くに計4個設けている。また、図
8の溝13は、使用するコーナの延長上にある側面稜線
部や側面に設けている。
触マーク11、図7に示す球状凹部12、図8(a)、
(b)、(c)に示す溝13などが用いられている。電
触マーク11やこれに代わる球状凹部12は、例えば、
上下面の対角コーナをそれぞれ切刃14として用いる4
コーナ使いのネガティブチップの場合、すくい面となる
上下面の切刃コーナ近くに計4個設けている。また、図
8の溝13は、使用するコーナの延長上にある側面稜線
部や側面に設けている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図6の電触マーク11
は、切屑の擦過によるすくい面の摩耗や取扱い時の部品
との摩擦により消失する。また、切削熱によるチップの
変色で見えなくなることもあり、寿命が短い。
は、切屑の擦過によるすくい面の摩耗や取扱い時の部品
との摩擦により消失する。また、切削熱によるチップの
変色で見えなくなることもあり、寿命が短い。
【0005】また、図8の溝13は、超硬合金素材の加
工時や焼結後のチップの加工時に研削して付されている
が、いずれの段階で付すにしても加工工程増を招き、コ
ストアップの要因となる。また、この溝により切削中の
チップの熱亀裂、切刃の欠けが助長されるなど、強度面
で不安が残る。
工時や焼結後のチップの加工時に研削して付されている
が、いずれの段階で付すにしても加工工程増を招き、コ
ストアップの要因となる。また、この溝により切削中の
チップの熱亀裂、切刃の欠けが助長されるなど、強度面
で不安が残る。
【0006】さらに、従来のマークでは、切刃の位置は
分かっても取付けの方向を混同し易い。例えば、今、図
6のスローアウェイチップ10が右勝手であって図の方
向が正しい取付け方向と考えた場合、図の向きから反時
計回りに90°回転した姿も不自然ではないので、この
状態で左勝手の位置に誤って装着される恐れがある。こ
れは、図7の凹部13を有するものについても同様であ
る。
分かっても取付けの方向を混同し易い。例えば、今、図
6のスローアウェイチップ10が右勝手であって図の方
向が正しい取付け方向と考えた場合、図の向きから反時
計回りに90°回転した姿も不自然ではないので、この
状態で左勝手の位置に誤って装着される恐れがある。こ
れは、図7の凹部13を有するものについても同様であ
る。
【0007】この発明は、上記の諸問題を解決するのに
有効なスローアウェイチップを提供しようとするもので
ある。
有効なスローアウェイチップを提供しようとするもので
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明においては、縦、横の対辺寸法又はコーナ
形状が異なり、そのために誤った方向に取付けられる恐
れのある略四角形又は菱形の平板状スローアウェイチッ
プに対して付される取付方向確認のためのマークを矢印
とし、かつ、この矢印をレーザーマーキングで付したも
のにする。
め、この発明においては、縦、横の対辺寸法又はコーナ
形状が異なり、そのために誤った方向に取付けられる恐
れのある略四角形又は菱形の平板状スローアウェイチッ
プに対して付される取付方向確認のためのマークを矢印
とし、かつ、この矢印をレーザーマーキングで付したも
のにする。
【0009】また、必要に応じて、デザインの異なる矢
印を使い分け、このデザインの違いで、チップの種類の
相違、取付け位置の相違、左右の勝手違いを表示する。
印を使い分け、このデザインの違いで、チップの種類の
相違、取付け位置の相違、左右の勝手違いを表示する。
【0010】また、片面使用のポジティブチップに付す
矢印については、一方向矢印又は双方向矢印をすくい面
になる上面にのみ設けると、片面使用型のチップである
ことの見分けもつく。
矢印については、一方向矢印又は双方向矢印をすくい面
になる上面にのみ設けると、片面使用型のチップである
ことの見分けもつく。
【0011】
【作用】レーザーマーキングによるマークは数μmの深
さまで鮮明に刻印されるので、切屑の擦過や切削熱によ
るチップの変色によって消えたり、見難くなったりする
ことがない。
さまで鮮明に刻印されるので、切屑の擦過や切削熱によ
るチップの変色によって消えたり、見難くなったりする
ことがない。
【0012】また、レーザーマーキングは、チップを多
数並べて自動化された作業で連続的に実施できるので、
研削加工による溝入れに比べてコストに及ぼす影響も小
さい。さらに、稜線を切欠く必要がないためチップの強
度低下も起こらない。
数並べて自動化された作業で連続的に実施できるので、
研削加工による溝入れに比べてコストに及ぼす影響も小
さい。さらに、稜線を切欠く必要がないためチップの強
度低下も起こらない。
【0013】また、矢印マークであれば、切刃の位置で
はなく、取付けの方向そのものを示すので、取付け方向
を誤ることがない。
はなく、取付けの方向そのものを示すので、取付け方向
を誤ることがない。
【0014】さらに、矢印のデザインを異ならせたもの
は、デザインの相違でどの位置に取付けるチップである
のかを識別できる。左右の勝手違いなども同様に矢印の
デザインの違いで識別でき、これにより取付けミスを確
実に防止できる。
は、デザインの相違でどの位置に取付けるチップである
のかを識別できる。左右の勝手違いなども同様に矢印の
デザインの違いで識別でき、これにより取付けミスを確
実に防止できる。
【0015】なお、チップの種類や左右勝手の見分け
は、区別のための符号や数字を矢印と共に併記する方法
でも行えるが、矢印のデザインの違いで識別するように
すれば、マークを同一面に2つ入れる必要がなく、コス
ト面で有利なものになる。
は、区別のための符号や数字を矢印と共に併記する方法
でも行えるが、矢印のデザインの違いで識別するように
すれば、マークを同一面に2つ入れる必要がなく、コス
ト面で有利なものになる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1に、この発明の効果が特に顕
著に現れるインターナルピンミラーカッタを示す。この
カッタCは、クランクシャフトの加工に用いられるもの
であって、図2(a)〜(f)に示すように、数種類の
スローアウェイチップ(以下では単にチップと云う)が
色々な組合せにして取付けられる。
著に現れるインターナルピンミラーカッタを示す。この
カッタCは、クランクシャフトの加工に用いられるもの
であって、図2(a)〜(f)に示すように、数種類の
スローアウェイチップ(以下では単にチップと云う)が
色々な組合せにして取付けられる。
【0017】その図2に示されるチップ1の詳細を図3
(a)に、また、チップ2の詳細を図3(b)に、チッ
プ3の詳細を図3(c)に、チップ4の詳細を図3
(d)に各々示す。
(a)に、また、チップ2の詳細を図3(b)に、チッ
プ3の詳細を図3(c)に、チップ4の詳細を図3
(d)に各々示す。
【0018】チップ1は、表側の対角位置にある2つの
R1のコーナのどちらかをカッタ内周の左側コーナ部に
配置する。また、裏返しにして図のR1のコーナの裏側
にある同じくR1のコーナをカッタ内周の右側コーナ部
に配置する。
R1のコーナのどちらかをカッタ内周の左側コーナ部に
配置する。また、裏返しにして図のR1のコーナの裏側
にある同じくR1のコーナをカッタ内周の右側コーナ部
に配置する。
【0019】このチップ1は、水平面で180°回転さ
せたときの回転前後のすくい面輪郭が一致する(90°
回転では不一致)ので、取付け方向を示すマークとして
両端に矢じりのある矢印(単線画の双方向矢印)7をレ
ーザーキングによって付けている。この矢印7は、それ
が有るか無いかでチップの表裏の見分けがつく。従っ
て、表裏のどちらか一方にあればよいが、両面に設ける
場合には、表裏を見分けるためにデザインの異なる矢印
にする。例えば、片側は単線画、反対側は複線画の矢印
にすると、デザインの違いで表裏を識別でき、方向だけ
でなく、左右の勝手違いのミスも防止できる。矢の先の
「かえり」を図のように片側のみとし(以下ではこれを
片矢印と云う)、表と裏でその「かえり」のつく位置を
右左逆にしてそれで表裏を見分けるようにしてもよい。
チップの両面が共通している場合には「かえり」が両側
につく両矢印、共通していなければ片矢印とすると理解
し易い。
せたときの回転前後のすくい面輪郭が一致する(90°
回転では不一致)ので、取付け方向を示すマークとして
両端に矢じりのある矢印(単線画の双方向矢印)7をレ
ーザーキングによって付けている。この矢印7は、それ
が有るか無いかでチップの表裏の見分けがつく。従っ
て、表裏のどちらか一方にあればよいが、両面に設ける
場合には、表裏を見分けるためにデザインの異なる矢印
にする。例えば、片側は単線画、反対側は複線画の矢印
にすると、デザインの違いで表裏を識別でき、方向だけ
でなく、左右の勝手違いのミスも防止できる。矢の先の
「かえり」を図のように片側のみとし(以下ではこれを
片矢印と云う)、表と裏でその「かえり」のつく位置を
右左逆にしてそれで表裏を見分けるようにしてもよい。
チップの両面が共通している場合には「かえり」が両側
につく両矢印、共通していなければ片矢印とすると理解
し易い。
【0020】この図3(a)のチップ1は、もうひとつ
の対角位置にあるR2のコーナを、図2(b)、
(c)、(d)に示すように、ショルダ部の切削に利用
する。このとき、表側のR2のコーナは右勝手にして使
用し、裏側のR2のコーナは左勝手にして使用する。矢
印7は、この際の方向決定にも役立つ。R1のコーナ使
用では図3(a)の状態が左勝手になるのに対し、R2
のコーナ使用では図3(a)の状態が右勝手になる。こ
の規則を理解すれば、R2のコーナの取付け方向の正誤
も矢印7によって確認できる。
の対角位置にあるR2のコーナを、図2(b)、
(c)、(d)に示すように、ショルダ部の切削に利用
する。このとき、表側のR2のコーナは右勝手にして使
用し、裏側のR2のコーナは左勝手にして使用する。矢
印7は、この際の方向決定にも役立つ。R1のコーナ使
用では図3(a)の状態が左勝手になるのに対し、R2
のコーナ使用では図3(a)の状態が右勝手になる。こ
の規則を理解すれば、R2のコーナの取付け方向の正誤
も矢印7によって確認できる。
【0021】図3(b)のチップ2は、上下と前後の方
向性が無く、しかもネジ止めタイプで平面視が長方形で
あるので、矢印が無くても座を利用して方向を正しく定
められるが、平面視正方形のチップの場合には、側面と
前面の向きを見誤ることがあるので、見易い面に矢印7
を付けておく。
向性が無く、しかもネジ止めタイプで平面視が長方形で
あるので、矢印が無くても座を利用して方向を正しく定
められるが、平面視正方形のチップの場合には、側面と
前面の向きを見誤ることがあるので、見易い面に矢印7
を付けておく。
【0022】図3(c)のチップ3は、フォームド(複
合)チップである。これも、取付けの方向や表裏を間違
うとカッタの刃形が狂ってしまう。そこで、レーザーマ
ーキングの矢印7を設けてその矢印で表裏と取付けの方
向を見分けられるようにしている。なお、チップ1と3
は、外形で種類を識別でき、そのため、ここではチップ
3の矢印7もチップ1に付したものと同じデザインにし
たが、外形の似たチップがある場合には、矢印のデザイ
ンを変えてそのデザインの違いでチップを識別するよう
にしておく。
合)チップである。これも、取付けの方向や表裏を間違
うとカッタの刃形が狂ってしまう。そこで、レーザーマ
ーキングの矢印7を設けてその矢印で表裏と取付けの方
向を見分けられるようにしている。なお、チップ1と3
は、外形で種類を識別でき、そのため、ここではチップ
3の矢印7もチップ1に付したものと同じデザインにし
たが、外形の似たチップがある場合には、矢印のデザイ
ンを変えてそのデザインの違いでチップを識別するよう
にしておく。
【0023】図3(d)のチップ4は、対向2側面をす
くい面として使用する。横向きに取付けて一方の側面の
R1のコーナを左勝手のコーナ切刃、他方の側面のR1
のコーナを右勝手のコーナ切刃とし、さらに、縦向きに
して一方の側面のR2のコーナを左勝手のショルダ部の
切刃、他方の側面のR2のコーナを右勝手のショルダ部
の切刃とする。このチップ4は、右勝手ですくい面とな
る側面と左勝手ですくい面となる側面を見分け、さら
に、R1のコーナとR2のコーナを見分ける必要があ
る。レーザーマーキングによる矢印7(図のそれは複線
画)があれば、その見分けが可能である。即ち、この場
合には、矢の先の「かえり」が有る側にR1のコーナが
あり、その「かえり」の無い側にR2のコーナがある。
また、左勝手ですくい面となる側面と、右勝手ですくい
面となる側面は、矢印7の有無やデザインの違いで見分
けることができる。これによる識別で使用コーナが正し
いか否かを確認し、矢印7が示す方向にチップを取付け
ればよい。
くい面として使用する。横向きに取付けて一方の側面の
R1のコーナを左勝手のコーナ切刃、他方の側面のR1
のコーナを右勝手のコーナ切刃とし、さらに、縦向きに
して一方の側面のR2のコーナを左勝手のショルダ部の
切刃、他方の側面のR2のコーナを右勝手のショルダ部
の切刃とする。このチップ4は、右勝手ですくい面とな
る側面と左勝手ですくい面となる側面を見分け、さら
に、R1のコーナとR2のコーナを見分ける必要があ
る。レーザーマーキングによる矢印7(図のそれは複線
画)があれば、その見分けが可能である。即ち、この場
合には、矢の先の「かえり」が有る側にR1のコーナが
あり、その「かえり」の無い側にR2のコーナがある。
また、左勝手ですくい面となる側面と、右勝手ですくい
面となる側面は、矢印7の有無やデザインの違いで見分
けることができる。これによる識別で使用コーナが正し
いか否かを確認し、矢印7が示す方向にチップを取付け
ればよい。
【0024】図4の(a)、(b)、(c)は、他の実
施形態である。図4(a)のように、対角コーナを使い
分ける正方形チップ5の場合、R1とR2のコーナが似
た形状或いは似たサイズであると両者を混同し易い。従
って、レーザーマーキング7で使用コーナと取付け方向
を識別できるようにしている。また、図4(b)のよう
に、平行四辺形のチップ6で鋭角コーナRと鈍角コーナ
の角度差が小さい場合や、切刃として用いる2つの鋭角
コーナが同一でなく、使い分けられる場合にも装着ミス
が生じ易いので、識別のためにレーザーマーキングによ
る矢印7を付ける。なお、図4(b)のチップ6は、鋭
角コーナの片方のみを使用することを仮定しており、1
80°回転した状態での取付けが許容されない。そのた
め、ここでは、取付け方向が一方向であることを、一方
向矢印を用いて示している。また、図4(c)はチップ
側面に表示した場合で、目的、効果は前述と同様であ
る。
施形態である。図4(a)のように、対角コーナを使い
分ける正方形チップ5の場合、R1とR2のコーナが似
た形状或いは似たサイズであると両者を混同し易い。従
って、レーザーマーキング7で使用コーナと取付け方向
を識別できるようにしている。また、図4(b)のよう
に、平行四辺形のチップ6で鋭角コーナRと鈍角コーナ
の角度差が小さい場合や、切刃として用いる2つの鋭角
コーナが同一でなく、使い分けられる場合にも装着ミス
が生じ易いので、識別のためにレーザーマーキングによ
る矢印7を付ける。なお、図4(b)のチップ6は、鋭
角コーナの片方のみを使用することを仮定しており、1
80°回転した状態での取付けが許容されない。そのた
め、ここでは、取付け方向が一方向であることを、一方
向矢印を用いて示している。また、図4(c)はチップ
側面に表示した場合で、目的、効果は前述と同様であ
る。
【0025】なお、この発明のチップに付す矢印のいく
つかを図5に示す。このように、矢の先の「かえり」を
片側につける、「かえり」のつく位置を左右逆にする、
「かえり」を両側につける、矢印を一方向矢印にする、
双方向矢印にする、矢印の線として単線と複線を使い分
ける、線の太さを大小に分ける、と云ったものが考えら
れ、このようなデザインの矢印を使い分ければ、チップ
の種類や取付け位置、左右の勝手をデザインの違いで識
別することが可能である。
つかを図5に示す。このように、矢の先の「かえり」を
片側につける、「かえり」のつく位置を左右逆にする、
「かえり」を両側につける、矢印を一方向矢印にする、
双方向矢印にする、矢印の線として単線と複線を使い分
ける、線の太さを大小に分ける、と云ったものが考えら
れ、このようなデザインの矢印を使い分ければ、チップ
の種類や取付け位置、左右の勝手をデザインの違いで識
別することが可能である。
【0026】なお、矢印7の長さL(図4(a)参照)
は、同方向のチップの辺の長さAの0.5倍以下である
と小さくて見難く、一方、Lが0.8A以上になると切
刃に近づき過ぎて亀裂、欠損の要因となったり、すくい
面のクレータ摩耗で矢じりの部分が消えることが考えら
れるので、0.5A〜0.8Aとしておくのが望まし
い。
は、同方向のチップの辺の長さAの0.5倍以下である
と小さくて見難く、一方、Lが0.8A以上になると切
刃に近づき過ぎて亀裂、欠損の要因となったり、すくい
面のクレータ摩耗で矢じりの部分が消えることが考えら
れるので、0.5A〜0.8Aとしておくのが望まし
い。
【0027】
【発明の効果】以上述べたように、この発明のスローア
ウェイチップは、装着ミス防止のために付すマークをレ
ーザーマーキングで付けたものであるから、切屑の擦過
や切削熱でのチップ変色で消えたり、見難くなったりす
ることがない。
ウェイチップは、装着ミス防止のために付すマークをレ
ーザーマーキングで付けたものであるから、切屑の擦過
や切削熱でのチップ変色で消えたり、見難くなったりす
ることがない。
【0028】また、マーキングを効率良く行えるので、
コストアップにつながらず、さらに、チップを切欠く必
要がないのでチップの強度低下も起こらない。
コストアップにつながらず、さらに、チップを切欠く必
要がないのでチップの強度低下も起こらない。
【0029】また、マークを矢印にしてチップの取付け
方向を示すようにしたので、装着ミスの防止効果も高ま
る。矢印のデザインを変えて、チップの種類、取付け位
置、勝手違いを見分けられるようにしたものは、装着ミ
スの防止効果が特に高く、種々のチップを組合わせて用
いるインターナルピンミラーカッタ等においても、装着
ミスによる刃形の狂いを確実に防止することが可能にな
る。
方向を示すようにしたので、装着ミスの防止効果も高ま
る。矢印のデザインを変えて、チップの種類、取付け位
置、勝手違いを見分けられるようにしたものは、装着ミ
スの防止効果が特に高く、種々のチップを組合わせて用
いるインターナルピンミラーカッタ等においても、装着
ミスによる刃形の狂いを確実に防止することが可能にな
る。
【図1】インターナルピンミラーカッタの外観図
【図2】(a)〜(f)は、同上のピンミラーカッタに
採用されているチップ配置を示す図
採用されているチップ配置を示す図
【図3】(a):この発明の実施形態を示す斜視図 (b):他の実施形態の斜視図 (c):他の実施形態の斜視図 (d):他の実施形態の斜視図
【図4】(a):更に他の実施形態の斜視図 (b):更に他の実施形態の斜視図 (c):更に他の実施形態の斜視図
【図5】(a)〜(l):矢印のデザインの具体例を示
す図
す図
【図6】従来のマーク付きチップの一例を示す図
【図7】従来のマーク付きチップの一例を示す図
【図8】(a):従来のマーク付きチップの更に他の例
を示す図 (b):従来のマーク付きチップの更に他の例を示す図 (c):従来のマーク付きチップの更に他の例を示す図
を示す図 (b):従来のマーク付きチップの更に他の例を示す図 (c):従来のマーク付きチップの更に他の例を示す図
1〜6、10 スローアウェイチップ 7 レーザーマーキングによる矢印 11 電触マーク 12 球状凹部 13 溝 14 切刃 C カッタ
Claims (4)
- 【請求項1】 縦、横の対辺寸法又はコーナ形状が異な
り、取付けに方向性が生じた略四角形又は菱形の平板状
スローアウェイチップであって、上下面と長辺側側面の
中から選ばれる少なくともふたつの面に取付け方向を示
す矢印が表示され、その矢印がレーザーマーキングによ
る矢印であることを特徴とするスローアウェイチップ。 - 【請求項2】 前記矢印のデザインを、チップの種類の
相違、取付け位置の相違、或いは左右の勝手の相違に合
わせて異ならせてある請求項1記載のスローアウェイチ
ップ。 - 【請求項3】 前記矢印は、双方向矢印と一方向矢印と
して、単一線画又は複線画で表示してある請求項1又は
2記載のスローアウェイチップ。 - 【請求項4】 片面使用のポジティブチップに付す矢印
を、すくい面になる上面にのみ設けてある請求項1、2
又は3に記載のスローアウェイチップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29698595A JPH09136210A (ja) | 1995-11-15 | 1995-11-15 | スローアウェイチップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29698595A JPH09136210A (ja) | 1995-11-15 | 1995-11-15 | スローアウェイチップ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09136210A true JPH09136210A (ja) | 1997-05-27 |
Family
ID=17840765
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29698595A Pending JPH09136210A (ja) | 1995-11-15 | 1995-11-15 | スローアウェイチップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09136210A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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