JPH09135351A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH09135351A
JPH09135351A JP7290166A JP29016695A JPH09135351A JP H09135351 A JPH09135351 A JP H09135351A JP 7290166 A JP7290166 A JP 7290166A JP 29016695 A JP29016695 A JP 29016695A JP H09135351 A JPH09135351 A JP H09135351A
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Application number
JP7290166A
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English (en)
Inventor
Masashi Ueda
昌史 上田
Mayumi Nomura
まゆみ 野村
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 誤差拡散法において、目障りな模様の発生が
抑制された疑似中間調画像を作成できる画像処理装置を
提供することを目的とする。 【解決手段】 中間調画像をn本(ここでは8本)の画
像ラインからなる複数の領域に分割し、この各領域を、
図示矢印のごとく画像ラインの先端から末端に向かっ
て、n本の画像ラインを横切るようにしてジグザグ状
に、隣接する画素をたどって、順次、2値化処理してい
る。このように、単純に、画像のx方向を主走査方向と
しy方向を副走査方向として2値化処理するのではない
ことから、例え規則的に2値化された値が生じたとして
も、領域毎に分断された処理となるため、紋様も領域の
境界部分にて連続性がなくなり、見た目に目障りな規則
的な紋様も目立ちにくくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、誤差拡散法によ
り、注目画素の濃度を2値化したことによる誤差を周辺
画素の濃度に分配しつつ、中間調画像の各画素の濃度を
2値化して疑似中間調の画像データを作成する画像処理
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、中間調画像を2値化して疑似中間
調の画像を作成する場合の手段としては、誤差拡散法が
知られている。この2値化処理は、階調再現性および解
像度が優れた方法として、各種の2値化処理の中では、
比較的良い評価が与えられている。
【0003】この誤差拡散法とは、中間調の濃度を2値
化する際に生じる、実際の濃度と2値化した濃度との差
を2値化誤差として周辺の画素に分配してその濃度を補
正し、その補正後の濃度を所定閾値にて判定して、2値
の内のいずれかの値に決定する処理である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以下の説明において、
各画素の入力濃度は、0〜255の整数値をとり、出力
濃度は0または255であるとする。ここで、入力濃度
が均一な領域を考える。例えば入力濃度=「85」の均
一領域では、閾値を「128」とすると、この値は、出
力濃度の最高値「255」の丁度1/3であること、す
なわち、出力濃度の「255」が入力濃度値「85」で
割り切れる値であることから、この領域を画像の左右方
向を主走査方向とし上下方向を副走査方向として2値化
処理すると、3画素の内、2画素が「0」であり、1画
素が「255」となり、これがビットマップの画像上に
表されると、規則的にドットが打たれる特定のパターン
を形成し、目障りとなる場合がある。
【0005】勿論、このように「255」を丁度割り切
れる値でなくても、特に画像の低濃度部では、縞状に見
える紋様が発生する場合が有り、やはり目障りとなる場
合が有った。本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、誤差拡散法において、目障りな
模様の発生が抑制された疑似中間調画像を作成できる画
像処理装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】請求項1
の画像処理装置は、中間調画像を複数の領域に分割し、
各領域内にて隣接する画素をたどって、順次、2値化処
理することにより、各領域毎に疑似中間調の画像データ
を作成する。
【0007】画像の左右方向を主走査方向とし上下方向
を副走査方向とした場合、従来のごとく、単純に、主走
査方向あるいはその180°反対方向へ隣接する画素を
たどるように2値化処理するのではなく、2値化する中
間調画像を複数の領域に分割して、それぞれの領域毎に
2値化処理している。したがって、例え規則的に2値化
された値が生じたとしても、領域毎に分断された処理と
なるため、紋様も領域の境界部分にてその連続性がなく
なり、見た目に目障りな規則的な紋様も目立ちにくくな
る。
【0008】更に、その各領域内においても、従来のご
とく、主走査方向あるいはその180°反対方向へ隣接
する画素をたどるように処理されているのではなく、各
領域内にて、主走査方向および副走査方向さらにはその
180°反対方向等へと、隣接する画素をたどって、順
次、2値化処理している。このため、処理に対して規則
的に2値化された値が生じたとしても、処理の方向が頻
繁に変化するために、紋様の方向性が崩されて、見た目
に目障りな規則的な紋様が一層目立ちにくくなり、見易
い疑似中間調画像を作成できる。
【0009】例えば、中間調画像を所定数の画像ライン
からなる複数の領域に分割し、この各領域を、画像ライ
ンの先端または末端の一方から他方に向かって、前記所
定数の全画像ラインを横切るようにしてジグザグ状に、
隣接する画素をたどって、順次、2値化処理するように
することができる。
【0010】すなわち、紋様は所定数の画像ライン毎に
分断されるので、目障りな紋様が発生したとしても、領
域毎に別れて不連続となり、全画像ラインにわたる目障
りな紋様が防止できる。また、各領域においても画像ラ
インを横切るようにしてジグザグに処理が進むので、紋
様の方向性が崩されて、領域内においても更に紋様が目
立たなくなる。
【0011】更に、前記中間調画像を所定数の画像ライ
ンからなる複数の領域を所定数の画素幅の小領域に分割
し、この小領域毎に、先頭画像ラインあるいは末尾画像
ラインの一方から他方に向かって、画像ラインに沿って
ジグザグ状に、隣接する画素をたどって、順次、2値化
処理しても良く、領域が更に小さく分割されていること
により、一層、紋様が目立たなくなる。
【0012】中間調画像を所定数の画像ラインからなる
複数の領域に分割し、この各領域を、先頭画像ラインも
しくは末尾画像ラインの一方の先端から、先頭画像ライ
ンもしくは末尾画像ラインの他方の末端に向かって、ま
たは、先頭画像ラインもしくは末尾画像ラインの一方の
末端から、先頭画像ラインもしくは末尾画像ラインの他
方の先端に向かって、前記画像ラインを斜めに横切るよ
うにしてジグザグ状に、隣接する画素をたどって、順
次、2値化処理しても良く、目障りな紋様が目立たなく
なる効果が得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】
[実施の形態1]図1は、一実施の形態の画像処理回路
1を示すブロック図である。本実施の形態における誤差
拡散処理を行う画像処理回路1は、コンピュータとして
構成されており、入力データに所要の演算処理を施すも
のである。この画像処理回路1は、ディジタル電気信号
で入力された中間調の原画像情報の全部または一部を記
憶する原画像記憶装置(画像メモリ)3、各計算結果を
格納するRAM5、各種プログラムやデータを格納する
ROM7、RAM5を用いて各種画像処理を行うCPU
9、2値化処理後の疑似中間調画像データを記憶する出
力画像記憶装置(画像メモリ)11、およびこれらの構
成を信号的に接続するバス13により構成されている。
【0014】前記ROM7には、後述する2値化処理プ
ログラム、2値化誤差分配マトリックスとしての重み付
け係数マトリクス、および2値のいずれかに決定するた
めの閾値などが記憶されている。撮像装置や既に撮影さ
れた画像データを記憶する外部記憶装置等の画像入力手
段(図示していない)から入力された原画像の中間調画
像データは、バス13を介して原画像記憶装置3に記憶
される。この格納された中間調画像情報に対して、CP
U9がROM7内の2値化処理プログラムや重み付け係
数マトリクス、閾値等のデータを用いて誤差拡散法にて
2値化処理を行う。
【0015】以下に、図2、図3のフローチャートに基
づいて、誤差拡散法にて2値化の出力値を決定する手順
を説明する。なお、中間調の原画像データの階調数は、
0〜255の256階調であるとする。図2は、本実施
の形態1における2値化処理の処理手順を示すフローチ
ャートである。
【0016】まず、n+1画像ライン分の誤差バッファ
をRAM5内に確保し、その全領域を「0」でイニシャ
ライズする(S100)。尚、図4の画像データ構成図
に示すごとく、1画像ラインはmドット(ここでは、1
ドット=1バイト)であるので、誤差バッファとして
は、図6に示すごとく、(n+1)・mバイト確保さ
れ、その各バイトが「0」でイニシャライズされる。
【0017】次に、最初に領域1のn画像ライン分の画
像データをRAM5の作業領域に読み込む(S11
0)。そして、1領域分の画像データの一例として図5
(a)に示したごとく、注目画素の位置を表すポインタ
を領域1の左上端の画素(0,0)に設定する(S12
0)。
【0018】次にそのポインタをy方向に移動させる場
合に選択される方向として、y増加方向が設定され、更
に重み付け係数マトリックスとして、図5(b)のマト
リックスが設定される(S130)。次に、ポインタが
示している画素、すなわち注目画素についての2値化が
次のようにしてなされる(S140)。
【0019】まず、画像入力手段によって入力された原
画像データが格納された原画像記憶装置3から、ポイン
タが示す注目画素(x,y)の入力濃度Ix,yを読み出
す。次に、後述するステップS150の誤差拡散により
周辺画素から分配された誤差が累積されて2値化誤差和
Eとして格納されている誤差バッファから、注目画素
(x,y)に対応する2値化誤差和Ex,yを読み出し、
この2値化誤差和Ex,yを注目画素(x,y)の入力濃
度Ix,yに加算して、補正濃度I′x,yを求める。最初の
処理対象領域である領域1の最初に処理される原点の画
素(0,0)には、誤差和Ex,yは得られていないの
で、「0」あるいは所定の値が誤差和E0,0として与え
られる。
【0020】次に2値化のための閾値TとしてROM7
内に予め設定されている「128」の値と比較して、補
正濃度I′x,y≧閾値Tであれば、注目画素(x,y)
の2値化出力値Ox,yとして「255」が設定される。
また補正濃度I′x,y<閾値Tであれば、注目画素
(x,y)の2値化出力値Ox,yとして「0」が設定さ
れる。 このようにして、閾値Tを基準として、注目画
素(x,y)の2値化出力値Ox,yが「0」または「2
55」のいずれかに2値化される。このようにして決定
された2値化出力値Ox,yは出力画像記憶装置11に格
納される。
【0021】次に、2値化したことに伴う2値化誤差e
を算出する。2値化誤差eは、前記補正濃度I′x,yか
ら2値化出力値Ox,yを引いたもの、すなわち、「e=
I′x,y−Ox,y」である。以上の処理によりステップS
140の2値化が完了する。
【0022】次に、この2値化誤差eを周辺画素に分配
する誤差拡散が実行される(S150)。この誤差拡散
は、次のように行われる。注目画素(x,y)の2値化
誤差eは、「*」を注目画素位置として図5(b)に示
した重み付け係数マトリックスに基づいて分配される。
すなわち、画像上の配置では図5(d)に示すごとく、
注目画素「*」(x,y)の2値化誤差eは、4個の周
辺画素(x,y+1)、(x+1,y−1)、(x+
1,y)、(x+1,y+1)が分配の対象となってい
る。
【0023】したがって、例えば、周辺画素(x,y+
1)、(x+1,y)には、それぞれ重み付け係数「2
/6」に基づいて、(2/6)・eの値がその周辺画素
(x,y+1)、(x+1,y)にそれぞれ分配され、
誤差バッファの内の誤差和Ex,y+1、Ex+1,yにそれぞれ
蓄積される。
【0024】他の2個の周辺画素(x+1,y−1)、
(x+1,y+1)の誤差和Ex+1,y-1、Ex+1,y+1に
は、(1/6)・eの値がそれぞれ蓄積される。以上の
ごとく、注目画素「*」の全ての周辺画素について、ス
テップS150の誤差拡散が行われる。
【0025】次に、注目画素移動処理が行われる(S2
00)。すなわち、ここでは、ポインタの移動制御が行
われる。その処理を図3に示す。まず、y方向が増加方
向に設定されているか、あるいは減少方向に設定されて
いるかが判定される(S210)。最初はステップS1
30にてy増加方向に設定されているので、y増加方向
へ1画像ライン分、ポインタが移動される(S22
0)。このことによりy増加方向に隣接する画素、図5
の例では、(0,1)の画素にポインタが移る。
【0026】次にこのy方向への増加処理により、nラ
イン分を越えたか否かが判定される(S240)。ここ
でnは、1領域における画像ライン数である。尚、図5
(a)は画像ライン数nとして、例えばn=8の場合の
領域1を例示している。すなわち、y方向への増加処理
により領域1を外れた画素をポインタが指示しているか
否かを判定する。越えていなければ、否定判定されて、
現在の処理対象である領域についてその全画素未終了で
あるとの判断が、フラグのセット等により行われて(S
250)、注目画素移動処理を終了する。
【0027】次に、図2にて示したごとく、現在の処理
対象である領域の全画素について処理が終了したか否か
が判定される(S300)。ステップS250の判断が
未終了との判断であることから、ステップS300にて
否定判定されて、ステップS140の処理に戻り、
(0,1)の画素について、前述した2値化(S14
0)および誤差拡散(S150)の処理が実行される。
【0028】そして、図3に示した注目画素移動処理で
は、ステップS240にて肯定判定されない限り、ステ
ップS210、S220、S240、S250の処理を
繰り返して、注目画素としてy増加方向に隣接する画
素、図5の例では、(0,1)から(0,2)へとポイ
ンタが移り、ステップS140およびS150の処理を
繰り返す。
【0029】このようにして、y増加方向に隣接する画
素をたどって行き、(0,7)の画素に到達して、2値
化(S140)と誤差拡散(S150)とを行う。尚、
(0,7)での誤差拡散では、誤差バッファは前述した
ごとく、次の領域の先頭画像ラインに相当する分も含ま
れているので、2個の周辺画素(0,8)、(1,8)
の誤差和E0,8、E1,8に対して、E0,8には(2/6)
・eが、E1,8には(1/6)・eの値が加算されて蓄
積される。
【0030】その2値化(S140)と誤差拡散(S1
50)とが終了して、ステップS200の処理がなされ
た場合、ステップS220の処理にては、(0,8)の
画素、すなわち今回の処理対象の領域から外れた画素を
ポインタが指示することになる。このことにより、ステ
ップS240の判定では、ポインタがnライン分を越え
たとして肯定判定され、y方向の反転設定が行われる
(S260)。すなわち、今までy方向のポインタの移
動は、y増加方向、すなわちyが増加して画像ラインを
横切る方向としていたが、それをy減少方向、すなわち
yが減少して画像ラインを横切る方向に切り替える処理
が行われる。もし、今までy減少方向でポインタが移動
されていれば、反転によりy増加方向に切替えられる。
【0031】次に、重み付け係数マトリックスを切り替
える処理が行われる(S265)。すなわち、図5
(b)に示したマトリックスから、図5(c)に示すマ
トリックスへ切り替える処理が行われる。これは、ポイ
ンタの移動方向が反転したため、未だ2値化されていな
い画素になされる2値化誤差eの分配方向も切り替える
必要があるからである。したがって、図5(b)のマト
リックスと、図5(c)のマトリックスとは、y方向に
対称である。
【0032】次に、ポインタを1画像ライン分、戻して
ポインタを領域内に戻し、更にx増加方向へ1ドット
分、ポインタを移動させる(S270)。すなわち、図
5(a)の例では、ポインタは(1,7)の画素を注目
画素として指示する。次に、x増加方向へのポインタの
移動により、1画像ラインの長さであるmドット分を越
えたか否かが判定される(S280)。越えていなけれ
ば、全画素未終了であると判断し(S250)、次にス
テップS300では未終了であるので、否定判定され
て、再度ステップS140の処理に戻る。
【0033】このことにより、次は図5(a)に示した
(1,7)の画素を2値化し(S140)、次にステッ
プS150にて誤差拡散する。この誤差拡散処理では、
ステップS265にてマトリックスが図5(a)から図
5(b)のマトリックスに切り替わっているので、注目
画素の2値化誤差eは、画像上の配置では図5(d)に
示すごとく、注目画素を(x,y)とすると、4個の周
辺画素(x,y−1)、(x+1,y−1)、(x+
1,y)、(x+1,y+1)が分配の対象となってい
る。したがって、例えば、周辺画素(x,y−1)、
(x+1,y)には、それぞれ重み付け係数「2/6」
に基づいて、(2/6)・eの値がその周辺画素(x,
y−1)、(x+1,y)にそれぞれ分配され、誤差バ
ッファの内の誤差和Ex,y-1、Ex+1,yにそれぞれ蓄積さ
れる。他の2個の周辺画素(x+1,y−1)、(x+
1,y+1)の誤差和Ex+1,y-1、Ex+1,y+1には、(1
/6)・eの値がそれぞれ蓄積される。尚、この(1,
7)での誤差拡散にても、誤差バッファは前述したごと
く、次の領域の1画像ラインに相当する分も含まれてい
るので、周辺画素(2,8)の誤差和E2,8に対して
(1/6)・eの値が加算されて蓄積される。
【0034】次にステップS200では、y方向はステ
ップS260にて減少方向に切り替えられているので、
ステップS210からステップS230の処理に移り、
y減少方向へ1画像ライン分、ポインタを移動する。次
に、ステップS240にて、y減少方向に移行してか
ら、nライン分の画像ラインを、ポインタが移動したか
否かが判定される。nライン分移動していなければ否定
判定されて、ステップS250の後、ステップS300
の判定にて否定判定され、再度ステップS140に戻
り、次の画素(1,6)の2値化を行い、ステップS1
50にて誤差拡散を行う。
【0035】以後、y減少方向に、画像ラインを横切り
つつ、(1,0)まで各画素を2値化(S140)およ
び誤差拡散(S150)する。そしてステップS230
の処理にて、ポインタが(1,−1)を示すと、ステッ
プS240にて肯定判定されて、y方向が反転、今度は
y減少方向からy増加方向へ切り替えられ(S26
0)、重み付け係数マトリックスが図5(c)から図5
(b)のマトリックスに切替えられる(S265)。そ
してステップS270の処理にて、ポインタは(2,
0)に移る。
【0036】以後、図5(a)の矢印で示すごとく、ジ
グザグ状に隣接する画素をたどって2値化処理がなされ
る。こうして、最後の画素(m−1,7)に達すると、
ステップS240にて肯定判定され、ステップS270
の処理でポインタが領域外の画素(m,7)を指示する
ので、ステップS280にてmドット分を越えたことが
判明し、肯定判定されて、全画素の処理が終了したと判
断される(S290)。
【0037】このことにより、ステップS300では、
肯定判定されて、次に全領域が終了したか、すなわち、
1画像の画素の2値化処理がすべて終了したか否かが判
定される(S310)。ここで、領域1の処理が終了し
たばかりであれば、領域2〜領域pまで未処理で存在す
るので、否定判定される。
【0038】次に、図6に示した誤差バッファの内、n
+1ライン目の画像データに対応する誤差和データを、
1ライン目に転送する(S320)。n+1ライン目の
画像データに対応する誤差和データとは、図6では、誤
差和E0,n〜Em-1,nのデータであり、このデータの格納
場所を1ライン目に移すことになる。すなわち、誤差和
E0,n〜Em-1,nデータを、E0,0〜Em-1,0の位置に転送
して、1ライン目を書き替える。
【0039】次に、誤差バッファの2ライン目〜n+1
ライン目を、「0」でイニシャライズする(S33
0)。したがって、このときは、誤差バッファには、1
ライン目のみに、誤差和データが存在している。そし
て、次に処理すべき領域2がRAM5の作業領域に読み
込まれ、前述した処理が繰り返される。この処理の際
に、図5(a)に示した先頭画像ラインにある画素
(0,0)〜(m−1,0)については、前回処理され
た領域から分配された誤差和E0,0〜Em-1,0が保存され
ているので、その誤差和E0,0〜Em-1,0を用いて2値化
が行われる。
【0040】このようにして、領域1〜領域pの全画素
の2値化が終了すれば、ステップS310にて全領域終
了として肯定判定され、2値化処理を終了する。本実施
の形態1は、前述したごとく、中間調画像をn本(ここ
では8本)の画像ラインからなる複数の領域1〜pに分
割し、この各領域1〜pを、画像ラインの先端から末端
に向かって、n本の画像ラインを横切るようにしてジグ
ザグ状に、隣接する画素をたどって、順次、2値化処理
している。このように、単純に、画像のx方向を主走査
方向としy方向を副走査方向として2値化処理するので
はないことから、例え規則的に2値化された値が生じた
としても、領域1〜p毎に分断された処理となるため、
紋様も領域の境界部分にて連続性がなくなり、見た目に
目障りな規則的な紋様も目立ちにくくなる。
【0041】更に、その各領域1〜p内においても、処
理の方向が常に同じ方向にされているのではなく、各領
域1〜p内にて、隣接する画素をたどって、ジグザク
に、順次、2値化処理しているため、走査方向は領域の
境界まで来るとその方向を変えざるを得ず、常に同じ方
向には処理していない。このため、処理に対して規則的
に2値化された値が生じたとしても、処理の方向が頻繁
に変化するために、紋様の方向性が崩されて、見た目に
目障りな規則的な紋様が一層目立ちにくくなり、見易い
疑似中間調画像を作成できる。
【0042】[実施の形態2]本実施の形態2は、前記
実施の形態1と異なる点は、注目画素のたどり方が異な
る。すなわち、図7(a)に示すごとく、奇数本(ここ
では7本)の画像ラインからなる領域を、所定数の画素
幅(ここでは4画素)の小領域1〜qに分割し、この小
領域1〜q毎に、先頭画像ライン(y=0の画像ライ
ン)あるいは末尾画像ライン(y=6の画像ライン)の
一方から他方に向かって、画像ラインに沿ってジグザグ
状に、隣接する画素をたどって、順次、注目画素を指示
し、2値化処理して行くものである。
【0043】したがって、図2,図3において、注目画
素のポインタの移動が、図7(a)の矢印のごとくたど
られ、その移動方向に応じて、重み付け係数マトリック
スを図7(b),(c),(d),(e)から選択して
用いている以外は、基本的に同一の処理を行う。
【0044】次第にyが増加する方向に各画像ラインを
順次処理して行く小領域1,3,…,q−1(奇数番目
の小領域)において、xが増加する方向に処理される画
像ラインでは、重み付け係数マトリックスとして図7
(b)を用い、xが減少する方向に処理される画像ライ
ンでは、図7(c)を用いる。また、次第にyが減少す
る方向に各画像ラインを順次処理して行く小領域2,
4,…,q(偶数番目の小領域)において、xが増加す
る方向に処理される画像ラインでは、重み付け係数マト
リックスとして図7(d)を用い、xが減少する方向に
処理される画像ラインでは、図7(e)を用いる。
【0045】このように、中間調画像を所定数(ここで
は「7」)の画像ラインからなる複数の領域を所定数
(ここでは「4」)の画素幅の小領域1〜qに分割し、
この小領域1〜q毎に、先頭画像ラインあるいは末尾画
像ラインの一方から他方に向かって、画像ラインに沿っ
てジグザグ状に、隣接する画素をたどって、順次、2値
化処理しているので、前記実施の形態1に比較して、領
域1〜pが更に小領域1〜qに分割されていることによ
り、一層、紋様が目立たなくなる。
【0046】[実施の形態3]本実施の形態3は、前記
実施の形態1と異なる点は、注目画素のたどり方が異な
る。すなわち、図8(a)に示すごとく、先頭画像ライ
ンの先端から、画像ライン(ここでは8本の画像ライ
ン)を、右上がりまたは左下がりに斜めに横切るように
して、末尾画像ラインの末端に向かって、ジグザグ状
に、隣接する画素をたどって、順次、注目画素を指示
し、2値化処理して行くものである。
【0047】したがって、図2,図3において、注目画
素のポインタの移動が、図8(a)の矢印のごとくたど
られ、その移動方向に応じて、重み付け係数マトリック
スを図8(b),(c)から選択して用いている以外
は、基本的に同一の処理を行う。
【0048】次第にyが減少しxが増加する方向に、各
画像ラインを斜めに横切って各画素を順次処理して行く
場合は、重み付け係数マトリックスとして図7(b)を
用い、次第にyが増加しxが減少する方向に、各画像ラ
インを斜めに横切って各画素を順次処理して行く場合
は、図7(c)を用いる。尚、各領域1〜pの始点
(0,0)の画素および終点(m−1,7)の画素は、
図7(c)の重み付け係数マトリックスを用いる。
【0049】本実施の形態3は、このように各領域1〜
pを、画像ラインの先端から末端に向かって、n本の画
像ラインを斜めに横切るようにしてジグザグ状に、隣接
する画素をたどって、順次、2値化処理しているので、
例え規則的に2値化された値が生じたとしても、領域1
〜p毎に分断された処理となるため、紋様も領域の境界
部分にて連続性がなくなり、見た目に目障りな規則的な
紋様も目立ちにくくなる。更に、その各領域1〜p内に
おいても、処理の方向が常に同じ方向にされているので
はなく、各領域1〜p内にて、隣接する画素をたどっ
て、斜めにジグザクに、順次、2値化処理しているた
め、走査方向は領域の境界まで来るとその方向を変えざ
るを得ず、常に同じ方向には処理していない。このた
め、処理に対して規則的に2値化された値が生じたとし
ても、処理の方向が頻繁に変化するために、紋様の方向
性が崩されて、見た目に目障りな規則的な紋様が一層目
立ちにくくなり、見易い疑似中間調画像を作成できる。
【0050】[その他]尚、実施の形態1では、図5
(a)に示すごとく、先頭の画像ラインの先端である
(0,0)から画像ラインを横切るように、画像ライン
の末端に向かってジグザグに画素をたどって行ったが、
末尾の画像ラインの先頭である(0,7)から画像ライ
ンを横切るようにジグザグに画素をたどっても良く、ま
た先頭の画像ラインの末端である(m−1,0)あるい
は末尾の画像ラインの末端である(m−1,7)から画
像ラインを横切るように、画像ラインの先頭に向かっ
て、ジグザグに画素をたどっても良い。
【0051】実施の形態2では、図7(a)に示すごと
く、先頭の画像ラインの先端である(0,0)から画像
ラインに沿って小領域内をジグザグにたどり、更に各小
領域間においてもジグザグにたどって行ったが、末尾の
画像ラインの先頭である(0,6)からたどっても良
く、(m−1,0)あるいは(m−1,6)から先端に
向かって、ジグザグに画素をたどっても良い。
【0052】実施の形態3では、図8(a)に示すごと
く、先頭の画像ラインの先端である(0,0)から画像
ラインを斜めに横切って画素をジグザグにたどって行っ
たが、末尾の画像ラインの先頭である(0,7)から斜
めにジグザグにたどっても良く、(m−1,0)あるい
は(m−1,7)から先端に向かって、斜めにジグザグ
に画素をたどっても良い。また、右上がり・左下がりで
なく、右下がり・左上がりの斜めにジグザグに移動して
も良い。
【0053】また、前記各実施の形態以外の画素のたど
り方でも良く、例えば、ジグザグ状でなく、螺旋状に周
るようなたどり方でも良い。また領域も、もっと小さく
分割したり、あるいは形状を矩形以外の形状、例えば三
角形等の形状に分割しても良い。領域の大きさや形状
は、たどり方に適合させて設定しても良い。
【0054】また、各実施の形態において、重み付け係
数マトリックスは、2行3列あるいは3行2列であった
が、2値化誤差を分配する周辺画素を更に広げて、3行
3列や3行5列あるいは5行3列であっても良い。この
ように誤差を分配する周辺画素を広げた場合、特に、重
み付け係数マトリックスの行を増加した場合には、その
行の増加に対応させて誤差バッファの行数も増加させ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1の画像処理回路を示すブロック
図である。
【図2】 画像処理回路が実行する2値化処理のフロー
チャートである。
【図3】 その注目画素移動処理のフローチャートであ
る。
【図4】 領域の配置を示す画像データ構成図である。
【図5】 実施の形態1の注目画素の移動と重み付け係
数マトリックスの説明図である。
【図6】 誤差バッファの構成説明図である。
【図7】 実施の形態2の注目画素の移動と重み付け係
数マトリックスの説明図である。
【図8】 実施の形態3の注目画素の移動と重み付け係
数マトリックスの説明図である。
【符号の説明】
1…画像処理回路 3…原画像記憶装置 5…
RAM 7…ROM 9…CPU 11…出力画像記憶装
置 13…バス

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】誤差拡散法により、注目画素の濃度を2値
    化したことによる誤差を周辺画素の濃度に分配しつつ、
    中間調画像の各画素の濃度を2値化して疑似中間調の画
    像データを作成する画像処理装置において、 前記中間調画像を複数の領域に分割し、各領域内にて隣
    接する画素をたどって、順次、2値化処理することによ
    り、各領域毎に疑似中間調の画像データを作成すること
    を特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】前記中間調画像を所定数の画像ラインから
    なる複数の領域に分割し、この各領域を、画像ラインの
    先端または末端の一方から他方に向かって、前記所定数
    の全画像ラインを横切るようにしてジグザグ状に、隣接
    する画素をたどって、順次、2値化処理する請求項1記
    載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】前記中間調画像を所定数の画像ラインから
    なる複数の領域に分割し、更に、この各領域を所定数の
    画素幅の小領域に分割し、この小領域毎に、先頭画像ラ
    インあるいは末尾画像ラインの一方から他方に向かっ
    て、画像ラインに沿ってジグザグ状に、隣接する画素を
    たどって、順次、2値化処理する請求項1記載の画像処
    理装置。
  4. 【請求項4】前記中間調画像を所定数の画像ラインから
    なる複数の領域に分割し、この各領域を、先頭画像ライ
    ンもしくは末尾画像ラインの一方の先端から、先頭画像
    ラインもしくは末尾画像ラインの他方の末端に向かっ
    て、または、先頭画像ラインもしくは末尾画像ラインの
    一方の末端から、先頭画像ラインもしくは末尾画像ライ
    ンの他方の先端に向かって、前記画像ラインを斜めに横
    切るようにしてジグザグ状に、隣接する画素をたどっ
    て、順次、2値化処理する請求項1記載の画像処理装
    置。
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