JP3742227B2 - 画像データの2値化処理回路および方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、スキャナ装置やFAX装置、プリンタなどの画像の読取り、印刷を行う装置、あるいは画像の加工を行う画像処理システムにおける、多値画像データの2値化処理回路および2値化処理方法に関し、特に2値化の際に解像度変換が可能な2値化処理回路および2値化処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、入力画像データの解像度を高めるには、スキャナなどでの画像読取り時に画像の光学的倍率を大きくするか、高解像度CCDの採用あるいはラインCCDの場合はライン走査密度を増加させることにより物理的に画素密度を上げる方法と、読取り結果の画像データを対象に、ハードウエアあるいはソフトウエアにより画素の補間を行う方法とがある。
【0003】
しかし、光学的倍率を大きくするには光学的な変倍機構が必要であり、また高解像度CCDを採用する場合には、CCD自体が高価になることと高いクロック周波数を使用することによる周辺回路のコスト増が生じ、ラインCCDについてライン走査密度を増加させる場合には、副走査(縦送り)速度が遅くなり、処理時間が長くなっていた。
【0004】
一方、画素の補間を行う方法では、精度の低下を防ぐために多値の入力画像データの段階で解像度変換を行う必要があり、これをハードウエアで実現する場合には多値解像度変換器を設けなければならず、また2値化処理で誤差拡散を行うために用いられる誤差メモリの容量は、解像度を増加させた分だけ大きくなければならなかった。
【0005】
図8の(a)に、従来の多値解像度変換を行うスキャナ装置の1例の基本回路構成を示す。CCD1から出力される画像信号は、A/D変換器2で多値画像データに変換され、シェーディング補正回路3でシェーディング補正されて、多値解像度変換器4に入力される。ここで入力された多値画像データは、所定の解像度に対応する画素の補間処理をされて、誤差拡散2値化回路5に入力される。
【0006】
誤差拡散2値化回路5では、最大解像度のライン画素数の2ライン分に相当するメモリ容量をもつ誤差メモリ6に、先行して2値化された所定の画素の2値化誤差(いわゆる量子化誤差)を拡散させた誤差データがライン上の各画素対応で蓄積されており、誤差加算部7は、多値解像度変換器4からラインごとに画素単位で入力される多値画像データの順次の画素データに対して誤差メモリ6から対応する画素位置の誤差データを読み出し、両者を加算して、加算結果の画素値を白黒判定部8へ送る。白黒判定部8では、入力された画素値を所定の閾値と比較することにより白、黒を判定し、判定結果を2値画像データとして出力するとともに、その際生じた2値化誤差を誤差演算部9へ送る。
【0007】
誤差演算部9では、入力された2値化誤差について、誤差拡散先の画素ごとに定められている配分比にしたがって拡散誤差を演算し、誤差メモリ6に蓄積されている対応画素の誤差に累算して誤差を更新する。
【0008】
図8の(b)は誤差拡散における誤差の配分方法の1例を示したものである。図示された3×3の画素マトリックスにおいて、中心画素が2値化対象画素を表している。ここで2値化誤差が生じると、その2値化誤差の1/2の値が右隣の画素に配分され、また1/8,1/4,1/8の各値がそれぞれ左下、真下、右下の各画素に配分される。多値画像データの2値化処理は、画像領域の左上隅の画素から始まり、ライン単位に順次下方へ進んで右下隅の画素で終了するから、2値化誤差の拡散先は、2値化処理をする中心画素に隣接する8画素のうち、まだ2値化が済んでいない右隣と、左下、真下、右下の4画素のみとされる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
誤差拡散法により多値画像データの2値化処理を行っている従来のスキャナ装置やプリンタ装置では、高解像度化を図ろうとした場合、結果的にハード量とコストの増加、あるいは処理時間の著しい増加を招くことになりがちであった。
【0010】
本発明は、既存の低解像度でのハード量やコスト、処理時間を大幅に増加させることなしに高解像度化を可能にする2値化処理回路および2値化処理方法を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、解像度増加によって新たに生成する画素の2値化および2値化誤差の拡散は小容量の作業メモリ上で注目画素ごとの一時的な処理として実行することにより、既存の解像度で用いられていた誤差メモリの容量を増加させる必要をなくすものである。また新たに生成する画素についての2値化処理では、簡易なアルゴリズムを用いて画像品質のよい白黒の配置パターンが決定されるようにした。
【0012】
本発明による2値化処理回路および2値化処理方法は、次のように実現される。
(1)入力多値画像データの複数ライン分の各画素について周辺画素から分配された拡散誤差を保持する誤差メモリと、
入力多値画像データ中で2値化を行う注目画素ごとに、誤差メモリから対応する拡散誤差を読み出し、該注目画素の画素値に加算する誤差加算部と、
解像度を増加させる際、入力多値画像データ中の注目画素ごとに解像度の増大率に応じた所定の複数画素を生成するために使用する作業メモリと、
誤差加算部で拡散誤差を加算された結果の注目画素の画素値に基づいて、上記作業メモリ上に上記所定の複数画素を生成し、該生成した複数画素について順次白黒判定を行い、判定結果を2値化データとして出力するとともに、その際生じた2値化誤差を所定の配分方向と配分比にしたがって、上記作業メモリ上で該生成した複数画素間および該複数画素から外方に分配する白黒判定部と、
白黒判定部による上記複数画素の白黒判定で生じた2値化誤差の上記外方への分配部分を、誤差メモリにおいて上記注目画素に隣接する所定の画素間に分配する誤差演算部とを備え、
入力多値画像データの2値化と同時に解像度変換を行うことを特徴とする2値化処理回路の構成。
(2)前項1において、入力多値画像データの注目画素とその周囲の画素について、主走査方向と副走査方向における画素値の変化の方向を検出する変化方向検出部を設け、前記白黒判定部は、該変化方向検出部が検出した画素値の変化の方向および作業メモリの所定の複数画素について判定した結果の白の総数あるいは黒の総数との組み合わせにより、作業メモリの所定の複数画素の白黒配置パターンを決定するようにした2値化処理回路の構成。
(3)前項1において、注目画素が変わるごとに乱数を発生する乱数発生部を設け、前記白黒判定部は、該乱数発生部が発生した乱数に基づき、作業メモリの所定の複数画素について判定した結果の白と黒の画素の配置パターンを決定するようにした2値化処理回路の構成。
(4)前項1において、前記白黒判定部は、異なるレベルの複数の閾値を有しており、誤差メモリの拡散誤差を加算した結果の注目画素の画素値が上記複数の閾値の間のどの位置にあるかを検出し、該検出した位置に応じて白と黒の画素の配置パターンを決定するようにした2値化処理回路の構成。
(5)入力多値画像データの複数ライン分の各画素について周辺画素から分配された拡散誤差を誤差メモリに保持し、
入力多値画像データ中で2値化を行う注目画素ごとに、誤差メモリから対応する拡散誤差を読み出し、該注目画素の画素値に加算し、
解像度を増加させる際、入力多値画像データ中の注目画素ごとに解像度の増大率に応じた所定の複数画素を生成するために作業メモリを使用し、
上記拡散誤差を加算された結果の注目画素の画素値に基づいて、上記作業メモリ上に上記所定の複数画素を生成し、該生成した複数画素について順次白黒判定を行い、判定結果を2値化データとして出力するとともに、その際生じた2値化誤差を所定の配分方向と配分比にしたがって、上記作業メモリ上で該生成した複数画素間および該複数画素から外方に分配し、
上記複数画素の白黒判定で生じた2値化誤差の上記外方への分配部分を、誤差メモリにおいて上記注目画素に隣接する所定の画素間に分配し、
入力多値画像データの2値化と同時に解像度変換を行うことを特徴とする2値化処理方法の構成。
(6)前項5において、入力多値画像データの注目画素とその周囲の画素について、主走査方向と副走査方向における画素値の変化の方向を検出し、検出された画素値の変化の方向および作業メモリの所定の複数画素について判定した結果の白の総数あるいは黒の総数との組み合わせにより、作業メモリの所定の複数画素の白黒配置パターンを決定するようにした2値化処理方法の構成。
(7)前項5において、注目画素が変わるごとに乱数を発生し、発生した乱数に基づき、作業メモリの所定の複数画素について判定した結果の白と黒の画素の配置パターンを決定するようにした2値化処理方法の構成。
(8)前項5において、異なるレベルの複数の閾値を有しており、誤差メモリの拡散誤差を加算した結果の注目画素の画素値が上記複数の閾値の間のどの位置にあるかを検出し、該検出した位置に応じて白と黒の画素の配置パターンを決定するようにした2値化処理方法の構成。
【0013】
図1に、本発明による2値化処理回路の基本構成を示す。
【0014】
図1において、2値化処理回路15は、誤差拡散により入力多値画像データを2値化処理するが、その際、1つの注目画素から複数画素を生成することにより、解像度を複数倍に高める処理を同時に行う。図示の例では、作業メモリ20に示されているように、1注目画素に基づいて4画素を生成、つまり解像度を2倍(2×2)にする。しかし誤差メモリ16のサイズは、基準となる入力多値画像データの低い解像度に対応するもののままでよい。
【0015】
誤差メモリ16には、ライン0、ライン1で例示されているように、前ラインからの繰越し誤差を読み取るためのラインバッファ(ライン0)と、2値化後に発生した誤差を次ラインへ繰越すためのラインバッファ(ライン1)の2本のラインバッファが設けられている。しかし遅延用の小容量のメモリあるいはレジスタを併用すれば、1本のラインバッファだけでも処理を行なうことができる。
【0016】
入力多値画像データはラインごとに画素直列で誤差加算部17の入力17aに与えられる。また誤差加算部17の入力17bには誤差メモリ16から同様にラインごとに画素直列で読み出された拡散誤差が与えられ、さらに入力17cには直前に2値化された画素の誤差が与えられる。これらの3つの入力は、誤差加算部17で加算され、加算結果は白黒判定部18へ送られる。
【0017】
白黒判定部18は、誤差加算部17から注目画素の加算結果が入力されるごとに、その値を演算回路18aに入力し、注目画素について生成する4画素(00),(01),(10),(11)の2値化処理を実行する。
【0018】
まず画素(00)の2値化処理では画素値と閾値が比較され、白黒が判定される。判定結果の白か黒かは2値化データとして出力され、また2値化誤差が生じていれば拡散誤差として画素(01)と画素(10)に分配される。次に画素(01)の2値化処理が行われる。画素(01)の画素値は、最初に白黒判定部18が入力した値に画素(00)から分配された拡散誤差を加算したものであり、この加算結果の画素値と閾値とが比較され、2値化が行われる。またここで2値化誤差が生じていれば誤差拡散が行われる。このようにして画素(10),(11)においても同様に2値化と誤差拡散とが行われる。なお画素(01)と(10)からは現在の注目画素の右、左下、真下、右下に隣接する所定の画素への分配が行われる。これらの誤差は、作業メモリ20へ送られて、誤差演算部19により誤差メモリ16に書き込まれる。
【0019】
図2の(a)は、誤差拡散の1例であり、注目画素について生成された4つの画素(00),(01),(10),(11)の各々における誤差拡散の全体像を実線の矢印で示している。
【0020】
図2(a)の例では、入力側の低解像度3×3画素配列の中心の注目画素から出力側の高解像度対応の4つの画素(00),(01),(10),(11)が生成され、そのうち、(01),(10),(11)の画素から外側の画素に向かって誤差拡散が行われる。実際には低解像度の注目画素を取り巻くいずれの画素からもそれぞれ高解像度対応の4つの画素が生成されるのであるが、誤差拡散処理が複雑になるため、注目画素から生じた高解像度対応の4画素から外側へ向かう誤差拡散は、低解像度対応の画素、つまり図1の誤差メモリ16上の画素に対して実行されるように処理を縮退させている。
【0021】
たとえば図2の(a)の高解像対応の2つの画素(01),(11)からそれぞれ右側に分配される拡散誤差は、誤差メモリ16上では同じ1つの低解像対応画素Aに分配されることになる。
【0022】
図2の(b)は誤差拡張の分配レートの例を示している。
【0023】
【発明の実施の形態】
図3は、本発明による2値化処理回路の1実施の形態を示す。図3に示されている回路の構成は、図1に示した回路中の白黒判定部18の機能を変形したものである。図3の回路における白黒判定部18は、高解像度化のために生成した複数画素の配置を一義的に決定せず、生成画素中の白個数と注目画素周辺の輝度の変化方向に基づいて周辺と調和した白黒配置パターンが決定されるようにしている。
【0024】
変化方向検出部21は、入力多値画像データから注目画素とその周辺の画素のデータを取り込み、たとえばグラジェントフィルタを用いて輝度の変化方向を検出する。この場合、変化の大きさは一定値以上のものを検出する。図4の(a),(b)は変化方向を検出するために、グラジェントフィルタを用いた時の、フィルタ係数を図式化したもので(a),(b)はそれぞれ副走査方向、主走査方向の変化を検出する。これらはそれぞれの画素データと積和演算されその演算結果がある定められたスライス値と比較され、スライス値より大きい場合にその方向に傾斜していると判定される。
【0025】
白黒判定部18は、白個数の検出処理22により、生成した4つの画素について図4の(c)に示すような誤差拡散を行って白画素の個数を検出する。この段階では、生成した4画素は1列に連続した配置とし、周辺画素から分配される誤差は左端の画素に集中し、4画素間では一方向だけに誤差を拡散させて、右端の画素から周辺の画素へ誤差を拡散させている。
【0026】
次に白黒判定部18は、検出された変化方向と白個数に基づいて、白黒配置パターン決定アルゴリズム23により白黒配置パターンテーブル24から1つの白黒配置パターンを選択し、生成画素の配置パターンとする。
【0027】
図5に白黒配置パターンテーブルの構成例を示す。図示されているテーブルは、検出された9通りの変化方向a〜iと、生成画素数が4個の場合に起こり得る5通りの白の個数0〜4との組み合わせにより、1つの白黒配置パターンが選択されるように構成されている。基本的には、輝度の高い方向(+)に白画素が、そして輝度の低い方向(−)に黒画素が多く配置されるようにして、生成した各画素が周辺の画素の変化に調和できるような白黒配置パターンが選択されるようにする。
【0028】
図3の回路では、白黒配置パターンは生成画素中の白個数と変化方向で決定されたが、写真画像などでは規則性(パターン化)による擬似輪郭が発生する可能性がある。そこで変化方向の情報を用いる代わりに乱数を用いることにより、規則性が生じるのを回避することができる。図6にその処理例を示す。
【0029】
図6において、乱数発生部25は注目画素が更新されるごとに乱数を発生する。一方、白黒配置パターンテーブル24には、白個数ごとに異なるパターンが固有のインデックスを付して設定されている。白黒配置パターン決定アルゴリズム23は、生成画素の白個数あるいは黒個数と、発生された乱数とを用いてインデックスを作成し、白黒配置パターンテーブル24を参照して、該当するインデックスの白黒配置パターンを取り出す。
【0030】
また図1および図3の回路では、生成画素の白黒個数は、画素ごとに拡散誤差を加算し、閾値でスライスして白黒判定することにより検出していたが、これらは各画素に対して順次的な処理となるため効率的ではない。図7は、これを一括検出する処理方法を示している。
【0031】
図7の(a)は検出処理の原理を示している。図示の例では、0〜512の階調範囲内に、異なる4つのレベルの閾値S1 ,S2 ,S3 ,S4 (S1 <S2 <S3 <S4 )を設ける。入力(注目)画素値に周囲から分配された拡散誤差を加算した結果の画素値をPとして、Pがどの閾値範囲に入るかにより白(W)と黒(B)の個数を決定する。たとえば0≦P<S1 であればW0,B4とし、S3 ≦P<S4 であればW3,B1とする。またPよりも小さくてPにもっとも近い閾値S1 とPとの差は、2値化誤差として隣接未処理画素へ拡散される。
【0032】
図7の(b)は、(a)に示した処理の実現例のフローである。閾値をSi (i=1,2,3,4)で表し、i=1と初期化して、値の小さい方の閾値から順に選択してPと比較する。はじめてP<Si となったときのiの値で白黒個数テーブルを参照し、対応するWとBの値を読み出す。
【0033】
以上、図1ないし図7を用いて説明した本発明による2値化処理回路の各部の機能はプログラムにより実現されることができ、また自明の設計事項の範囲で多くの変形が可能である。
【0034】
【発明の効果】
本発明によれば、従来の2値化処理回路の一部の構成を変更するだけで、ほとんどハードウエアの追加変更を行うことなしに、低コストで多値画像データの2値化と同時に高解像化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による2値化処理回路の基本構成図である。
【図2】 本発明における誤差拡散の1例の説明図である。
【図3】 本発明による2値化処理回路の1実施の形態の説明図である。
【図4】 変化方向検出と生成画素の誤差拡散例の説明図である。
【図5】 白黒配置パターンテーブルの構成例の説明図である。
【図6】 乱数を用いて白黒配置パターンを決定する処理例の説明図である。
【図7】 生成画素の白黒個数を一括検出する処理例の説明図である。
【図8】 従来のスキャナ装置の基本回路構成図である。
【符号の説明】
15:2値化処理回路
16:誤差メモリ
17:誤差加算部
18:白黒判定部
19:誤差演算部
20:作業メモリ
Claims (8)
- 入力多値画像データの複数ライン分の各画素について周辺画素から分配された拡散誤差を保持する誤差メモリと、
入力多値画像データ中で2値化を行う注目画素ごとに、誤差メモリから対応する拡散誤差を読み出し、該注目画素の画素値に加算する誤差加算部と、
解像度を増加させる際、入力多値画像データ中の注目画素ごとに解像度の増大率に応じた所定の複数画素を生成するために使用する作業メモリと、
誤差加算部で拡散誤差を加算された結果の注目画素の画素値に基づいて、上記作業メモリ上に上記所定の複数画素を生成し、該生成した複数画素について順次白黒判定を行い、判定結果を2値化データとして出力するとともに、その際生じた2値化誤差を所定の配分方向と配分比にしたがって、上記作業メモリ上で該生成した複数画素間および該複数画素から外方に分配する白黒判定部と、
白黒判定部による上記複数画素の白黒判定で生じた2値化誤差の上記外方への分配部分を、誤差メモリにおいて上記注目画素に隣接する所定の画素間に分配する誤差演算部とを備え、
入力多値画像データの2値化と同時に解像度変換を行うことを特徴とする2値化処理回路。 - 請求項1において、入力多値画像データの注目画素とその周囲の画素について、主走査方向と副走査方向における画素値の変化の方向を検出する変化方向検出部を設け、前記白黒判定部は、該変化方向検出部が検出した画素値の変化の方向および作業メモリの所定の複数画素について判定した結果の白の総数あるいは黒の総数との組み合わせにより、作業メモリの所定の複数画素の白黒配置パターンを決定することを特徴とする2値化処理回路。
- 請求項1において、注目画素が変わるごとに乱数を発生する乱数発生部を設け、前記白黒判定部は、該乱数発生部が発生した乱数に基づき、作業メモリの所定の複数画素について判定した結果の白と黒の画素の配置パターンを決定することを特徴とする2値化処理回路。
- 請求項1において、前記白黒判定部は、異なるレベルの複数の閾値を有しており、誤差メモリの拡散誤差を加算した結果の注目画素の画素値が上記複数の閾値の間のどの位置にあるかを検出し、該検出した位置に応じて白と黒の画素の配置パターンを決定することを特徴とする2値化処理回路。
- 入力多値画像データの複数ライン分の各画素について周辺画素から分配された拡散誤差を誤差メモリに保持し、
入力多値画像データ中で2値化を行う注目画素ごとに、誤差メモリから対応する拡散誤差を読み出し、該注目画素の画素値に加算し、
解像度を増加させる際、入力多値画像データ中の注目画素ごとに解像度の増大率に応じた所定の複数画素を生成するために作業メモリを使用し、
上記拡散誤差を加算された結果の注目画素の画素値に基づいて、上記作業メモリ上に上記所定の複数画素を生成し、該生成した複数画素について順次白黒判定を行い、判定結果を2値化データとして出力するとともに、その際生じた2値化誤差を所定の配分方向と配分比にしたがって、上記作業メモリ上で該生成した複数画素間および該複数画素から外方に分配し、
上記複数画素の白黒判定で生じた2値化誤差の上記外方への分配部分を、誤差メモリにおいて上記注目画素に隣接する所定の画素間に分配し、
入力多値画像データの2値化と同時に解像度変換を行うことを特徴とする2値化処理方法。 - 請求項5において、入力多値画像データの注目画素とその周囲の画素について、主走査方向と副走査方向における画素値の変化の方向を検出し、検出された画素値の変化の方向および作業メモリの所定の複数画素について判定した結果の白の総数あるいは黒の総数との組み合わせにより、作業メモリの所定の複数画素の白黒配置パターンを決定することを特徴とする2値化処理方法。
- 請求項5において、注目画素が変わるごとに乱数を発生し、発生した乱数に基づき、作業メモリの所定の複数画素について判定した結果の白と黒の画素の配置パターンを決定することを特徴とする2値化処理方法。
- 請求項5において、異なるレベルの複数の閾値を有しており、誤差メモリの拡散誤差を加算した結果の注目画素の画素値が上記複数の閾値の間のどの位置にあるかを検出し、該検出した位置に応じて白と黒の画素の配置パターンを決定することを特徴とする2値化処理方法。
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1998
- 1998-08-10 JP JP22617998A patent/JP3742227B2/ja not_active Expired - Lifetime
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