JPH05110854A - 画像処理方法及びその装置 - Google Patents

画像処理方法及びその装置

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JPH05110854A
JPH05110854A JP3227719A JP22771991A JPH05110854A JP H05110854 A JPH05110854 A JP H05110854A JP 3227719 A JP3227719 A JP 3227719A JP 22771991 A JP22771991 A JP 22771991A JP H05110854 A JPH05110854 A JP H05110854A
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JP3227719A
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Akihiko Uekusa
明彦 植草
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、入力された画像の種類によらず、
良好に多値画像を2値画像に変換することを可能にする
画像処理方法及びその装置を提供しようとするものであ
る。 【構成】 本発明においては、入力される多値画素デー
タの階調数“256”と同数の濃度カウンタTBL
[0]〜[255]がRAM1bに設けられており、多
値画素データとして例えば、“50”のデータが入力さ
れたら濃度カウンタTBL[50]にその値“50”を
累積加算させる。そして、濃度カウンタ[50]の内容
値が最大濃度(=255)以上であるときには、“1”
の2値画素データを生成し、それ未満のときには“0”
の2値画素データを生成する。“1”の2値画素データ
を生成したときには、注目している濃度カウンタ[5
0]から最大濃度値を減じ、次回に処理に備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像処理方法及びその装
置、詳しくは多値画素データを2値画素データに変換す
る画像処理方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピユータによる画像処理技術
の発達により、印刷物などの画像の作成、編集、保存等
が可能となってきた。
【0003】一般に、画像のデータ量を有効に使うた
め、或いはドットの有り無しで画像を記録する為、1画
素を“0”か“1”(1ビット)の2値で表わすことを
2値化するといい、その2値化された画素から構成され
る画像を2値画像という。これに対し、複数の階調段階
で表わされた画素を多値画素といい、その多値画素から
構成された画像を多値画像という。
【0004】イメージスキャナ等で入力した画像を2値
画像として取り込むとき、通常、読み取った個々の画素
を適当な閾値と比較(閾値以上を“1”、それ以下を
“0”にする)する。これで、文字や線分図形などでは
良好な2値画像を得ることがきる。
【0005】また、写真等の中間調の画像では、一画素
毎に例えば2〜8ビット(4〜256諧調)を与えて階
調を表現する。この画像を多値画像という。すなわち、
入力した画素信号のレベルをA/D変換等で先のビット
数に対応するデジタルデータにするわけである。
【0006】
【発明が解決しようとしている課題】ところで、従来、
2値画像しか扱うことができないシステムにおいては、
写真等の中間調表現を要する画像を扱うとき、入力した
多値画像をディザ法等の2値化法(多値データを2値デ
ータに変換する方法)を用いて処理していた。しかし、
このとき、変換後の2値画像はその解像度低下を余儀な
くされ、良好な画像を得るには至ってはいない。
【0007】本発明はかかる問題に鑑みなされたもので
あり、入力された画像の種類によらず、良好に多値画像
を2値画像に変換することを可能にする画像処理方法及
びその装置を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するた
め、本発明の画像処理方法は以下に示す行程を備える。
すなわち、多値画素データを2値画素データに変換する
画像処理方法において、多値画素データを入力する入力
行程と、所定濃度範囲毎に、当該濃度範囲に該当する多
値画素データの値を累積する累積行程と、入力された注
目多値画素データに対応する濃度範囲における累積値と
所定閾値に基づいて、当該注目多値画素データに対応す
る2値画素データを生成する生成行程と、生成した2値
画素データに基づき、当該注目2値画素データに対応し
た濃度範囲における累積値を補正する補正行程とを備え
る。
【0009】また、本発明の画像処理装置は以下に示す
構成を備える。
【0010】多値画素データを2値画素データに変換す
る画像処理装置において、多値画素データを入力する入
力手段と、所定濃度範囲毎に、当該濃度範囲に該当する
多値画素データの値を累積する累積手段と、入力された
注目多値画素データに対応する濃度範囲における累積値
と所定閾値に基づいて、当該注目多値画素データに対応
する2値画素データを生成する生成手段と、生成した2
値画素データに基づき、当該注目2値画素データに対応
した濃度範囲における累積値を補正する補正手段とを備
える。
【0011】
【作用】かかる本発明の行程或いは構成において、多値
画素データが入力されてきたときには、その多値画素デ
ータの濃度を対応する濃度範囲で規定される範囲のデー
タとして累積する。そして、累積されたその濃度範囲の
累積値と所定閾値に基づいて、注目多値画素データに対
応する2値画素データを生成する。そして、発生した2
値画素データの値に応じて、該当する濃度範囲に累積さ
れた値を補正する。
【0012】
【実施例】以下、添付図面に従って本発明にかかる実施
例を詳細に説明する。
【0013】<装置構成の説明(図1)>図1に実施例
における画像処理システムのブロック構成図を示す。
【0014】図中、1はシステム全体を制御するCPU
であり、内部のROM1aに格納されたプログラム(図
2のフローチャート)に従い、かつRAM1bをそのワ
ークエリアとして制御動作するものである。
【0015】2はフレームメモリであつて、表示装置C
RT3に表示する画像を展開するものである。また、4
はシステムバスであり、このシステムバス4にはキーボ
ード8,外部メモリ(例えば磁気ディスク)9,多値画
像を格納する多値バッファ5,2値画像を格納する2値
バッファ6が接続されている。更に、多値バッファ5に
はデジタルイメージスキャナ7が接続されている。スキ
ャナ7から入力した画像(多値画像)は多値バッファ5
に直接入力される。尚、説明の都合上、多値バッファと
2値バッファを分けているが、これらは物理的に同一の
メモリ内の別アドレスに存在しているとしてもよい。
【0016】上記構成において、操作者はキーボード8
を操作してCRT3に多値画像もしくは2値画像を表示
したりして編集を行うことになる。
【0017】<2値化処理の説明(図2、図3)>上述
した構成において、実施例の2値化処理を図2のフロー
チャートをもとに説明する。尚、以下に説明する処理
は、キーボード8を操作してスキャナ7に載置された原
稿画像の読み取るよう指示されたときに起動するもので
ある。
【0018】処理が開始されると、先ず、ステップS1
で、スキャナ7で読み取った写真などの中間調画像を多
値データとして多値バッファ5に格納する。スキャナ7
は原稿画像を読み込むと、先ず画素濃度に対応したレベ
ル(アナログ)の信号を出力し、不図示のA/D変換器
でレベルに対応した数ビットのデジタルデータ(多値デ
ータとなる)を発生する。多値バッファ5にはこの1画
素毎のデジタルデータが格納される。
【0019】多値バッファに格納されるデータは上記ス
キャナからのデータ以外にも他の多値画像システムによ
って作成された多値画像データであってもよい。例えば
フロッピーディスクや回線を介して入力しても構わな
い。いずれにせよ、どのような入力形態で多値バッファ
5に多値画像が格納されるかは本発明を何ら限定する要
素とはならない。
【0020】なお、以下の説明においては、多値バッフ
ァ5における1画素は8ビット(256階調)で表現す
るものとし、この階調数値が大きいほどその画素が濃い
(黒に近い)事を示し、最大値の255が黒(最高濃
度)、最小値の0が白(最低濃度)を表現しているもの
とする。
【0021】さて、多値バッファ5に多値画像が格納さ
れると、処理は次のステップS2に進み、RAM1bに
予め確保された濃度カウンタを全て初期化(0クリア)
する。
【0022】この濃度カウンタは、実施例の場合、1画
素の階調数と同数(つまり255個)用意されている。
各濃度カウンタは最大階調値の倍、つまり、512まで
カウントできる様に、9ビットが割り当てられている。
【0023】次に、ステップS3で、多値バッファを走
査するときのポインタをP、2値バッファへデータを格
納するための格納ポインタをQとし(いずれもRAM1
bに確保されている)、共に初期値として各バッファの
左上のアドレスをセットする。ポインタPはデータを8
ビット(多値データ1画素)ずつ読み出すものとして使
用し、ポインタQはデータを1ビット(2値データ1画
素)ずつ格納するものとして使用する。それぞれのポイ
ンタはインクリメント処理によって、Pは8ビット、Q
は1ビット先のデータをポイントするものとする。
【0024】次のステップS4では、全ての多値画素に
対する2値化処理が終了したか否かを判断し、終了した
と判断するまで以下の処理を繰り返す。尚、終了したか
否かの判断は、ポインタPが多値バッファ5内の最終画
素を越えた画素をポイントしたか否かで判断する。
【0025】説明が前後するが、ポインタPで示された
多値画素の値は“0”〜“255”の256通り存在し
得る。各濃度カウンタはこれら256通りの数値に1対
1に対応しており、ポインタPによって得られた値は、
その値が示す濃度カウンタに加えていく(ステップS
5)。従って、ポインタPによって得られた多値画素デ
ータの値をVALとしたとき、対応する濃度カウンタを
TBL[VAL]となるので、この関係は次式で表され
る。
【0026】 TBL[VAL]←TBL[VAL]+VAL 例えば、ポインタPによって得られた注目している多値
画素データの値が“10”であるときには、濃度カウン
タTBL[10]の内容が“10”だけ増加し、“3
0”の濃度を持った多値画素が読み出されたら濃度カウ
ンタ[30]の内容が“30”だけ増加することにな
る。
【0027】さて、CPU1はポインタPによって得ら
れた多値画素データの値に基づき、対応する濃度カウン
タの1つを得られた値で増加させるが、ステップS6で
は、そのとき増加させた濃度カウンタが最大濃度値(=
255)を越えたかどうかを判断する。
【0028】最大濃度を越えたと判断したとき、ポイン
タQで示された2値バッファ6内の位置に“1(黒)”
を書き込み(ステップS8)、越えていないと判断した
ら“0(白)”を書き込む(ステップS7)。ただし、
“1”を書き込んだ場合、その時点での注目している濃
度カウンタの値から最大濃度を減じる(ステップS
9)。
【0029】いずれにせよ、2値画素の状態が確定した
ら、次の2値化処理に備えて、ポインタP及びポインタ
Qが次の画素位置を指し示すように更新する(ステップ
S10)。
【0030】以上の処理を図3を用いて、より分かりや
すく説明する。
【0031】多値バッファ5から最大濃度(=255)
の多値画素データが得られた場合には、図3Aに示す如
く、対応する濃度カウンタ[255]の内容はいきなり
最大濃度値に達するので、注目画素の2値データは
“1”になる。この後、“255”減じられるので当該
濃度カウンタTBL[255]は“0”になる。そし
て、これを繰り返すことになるので、対応する2値デー
タは必ず“1”、すなわち、黒になる。
【0032】尚、図3Aは、多値バッファ5から連続し
て“255”の濃度の多値データが読み出されることを
示しているのではない。むしろ、“多値バッファ5から
次々と異なる値の多値データ読み出された場合であっ
て、濃度255の場合を特に注目したとき”と考えた方
が理解できよう。これは、図3B以降についても同様で
ある。
【0033】また、図3Bに示すように、多値バッファ
5から最低濃度値“0”が読み出された場合には、これ
が何度出現しようとも濃度カウンタTBL[0]は増加
しないので、2値データは必ず“0(白)”になる。
【0034】また、読み出された濃度値が“128(最
大濃度のほぼ1/2)”の場合、図3Cの如くである。
つまり、1回目の濃度値“128”が出現したとき、濃
度カウンタ[128]が“128”になる。これは最大
濃度値ではないので、この1回目の2値データは“0”
になる。2回目の濃度値“128”が入力されたとき、
濃度カウンタTBL[128]の内容は128+128
で“256”になり、最大濃度値を越えたことになるの
で、2値データは“1(黒)”になる。このとき、注目
している濃度カウンタTBL[128]の内容(=25
6)から最大濃度(=255)が減じられるので、その
内容は“1”になる。3回目の濃度値“128”が読み
出されると、注目濃度カウンタTBL[128]の内容
は“129(=1+128)”になり、対応する2値デ
ータは“0(白)”になる。そして、4回目の濃度値
“128”が入力されたときには、濃度カウンタTBL
[128]の内容は“257(=129+128)”に
なり、2値データは“1”と決定される。ここで、注目
濃度カウンタからは“255”が減じられるので、その
内容は“2”になる。このように、濃度値“128”が
入力された場合、この濃度が2回出現する毎にほぼ1回
の割合で2値データが“1”になる。厳密には、255
回に128回の割合で、しかも入力濃度値に対応した距
離で“1(黒)”の2値データが発生する。
【0035】また、多値バッファ5から読み出された濃
度値“50”の場合には、図3Dの如く処理される。す
なわち、注目濃度カウンタTBL[50]は0→50→
100→150→200→250→300と推移し、6
回目の多値データ入力ではじめて最大濃度を越える。従
って、この6回目の多値入力によって“1(黒)”の2
値データがえられる。このとき、注目している濃度カウ
ンタTBL[50]からは最大濃度が減じされるので、
その内容は“45(=300−255)”となる。注目
濃度カウンタTBL[50]は、45→95→145→
195→245→295と推移し、先の第1回目の
“1”の2値データが発生してから5画素後に再び
“1”の2値データが発生することになる。尚、このと
き、注目濃度カウンタ[50]からは最大濃度が減じさ
れるので、その内容は“40(=295−255)”に
なる。従って、濃度“50”の多値データの場合、それ
がほぼ5回出現する毎に1回の割合で“1”の2値デー
タが発生することになる(厳密には、255回中50回
の割合で、しかも濃度“50”に対応した距離で“1”
の2値データが発生する)。
【0036】以上説明したように本実施例によれば、多
値データ内に存在する全ての画素に対し、その濃度レベ
ルに応じた頻度で2値バッファに“1”が書き込まれる
ので、写真部分等の中間調領域の全体像に関し、遠目に
見れば基の中間調画像と等しい濃度分布を表現し、なお
且つ、画像中の文字や線画の部分等の白の部分や黒の部
分はそのまま2値データの対応するビット“0”、
“1”として反映されるため、見た目の解像度の低下を
引き起こさない。総じて、非常に良好な多値/2値変換
を行うことができる。
【0037】因に、従来、入力対象の画像の種類を予め
選択し、中間調画像であるときにはディザ法などの公知
の2値化処理を施し、文字線画であるときには単純2値
化する等があったが、本実施例によればこれらの選択は
一切不要になる。
【0038】<第2の実施例の説明>上述した実施例
(以下第1の実施例という)では、文字や線画等の白黒
がはっきりした領域と、一般的な写真等の中間調の値が
ばらばらに(規則性がないこと)出現するような領域に
関して良好な2値画像を得ることができるが、入力され
る多値画像が一様(濃度がほぼ同じこと)なハーフトー
ンに見える画像の場合、得られた2値画像には縞模様が
発生することが有るのがわかった。
【0039】そこで、この実施例(以下、第2の実施例
という)では、以下に説明する処理を行って、この点を
解決した。
【0040】本第2の実施例の処理内容を図4のフロー
チャートを参照して説明する。尚、同フローチャートに
基づくプログラムはCPU1内のROM1aに格納され
る。また、装置構成は第1の実施例における図1をその
まま採用して説明する。
【0041】先ず、ステップS41で、スキャナ7で読
み取った写真などの中間調画像を多値データとして多値
バッファ5に格納し、次のステップS42で、濃度カウ
ンタTBL[0]〜[255]の全てを“0”クリアす
る。そして、次のステップS43で、反転カウンタ(R
AM1bに確保されている)に初期値として“0”をセ
ットする。尚、この反転カウンタは“0”でなくても、
最大濃度値より小さい値で有ればどのようなデータであ
っても構わない。
【0042】次に、ステップS44に進んで、多値バッ
ファ5を走査するときに使用するポインタP及び2値バ
ッファ6を走査するときに使用するポインタQが、各々
のバッファの左上隅を指し示すようにセットする。これ
ら各ポインタの意味及び更新(インクリメント)すると
きの度合い等は、第1の実施例と同じである。そして、
ステップS45で全ての多値データから2値データへの
変換が終了したか否かを判断し、未終了と判断した場合
には、ステップS46以降の処理を繰り返す。
【0043】ステップS46では、ポインタPが注目し
ているラインを越えたか否か(バッファの右端と左端が
連続したアドレスの時には、ポインタPが次ラインの先
頭を指しているか否か)を判断する。つまり、注目して
いるラインに対する2値化処理が終了したか否かを判断
する。
【0044】ラインの途中を処理していると判断した場
合には、ステップS47に進み、1ライン分の処理が終
了したと判断した場合には、ステップS52、S53を
処理した後、ステップS47に進む。
【0045】1ライン分の処理が終了したときは、ステ
ップS52で反転カウンタをカウントアップ(“1”イ
ンクリメント)し、ステップS53で、そのカウントア
ップされた値にもとづいて、全ての濃度カウンタをリセ
ットする。
【0046】反転カウンタとリセットされる値との関係
の一例として、図5に示す。
【0047】図示からもわかるように、反転カウンタの
値として1ずつカウントアップされた値をセットし、そ
のビットの上下(MSBとLSB)とを反転させた値
を、リセット値として用いた。尚、ここでは、プログラ
ム的に各濃度カウンタにリセット値を書き込むとする
が、反転カウンタと各濃度カウンタとを結ぶ信号線をク
ロスさせても良い。いずれにしても、1ライン分(もし
くは数ライン単位に)の2値化処理が終了する都度、セ
ットされる値にはなるべく規則性がない様にすれば良
い。
【0048】尚、ステップS46において、ラインの途
中を2値化中であると判断したときのステップS47以
降の処理の説明は、第1の実施例の図2のステップS4
以降と同じであるので省略する。
【0049】ただし、第1の実施例との比較を容易にす
るため、本第2の実施例の特徴を以下に説明する。
【0050】本第2の実施例と先に説明した第1の実施
例との違いは、反転カウンタを設け、それに伴って、図
4のステップS46、ステップS52、ステップS53
を追加したことにある。
【0051】もし、ステップS52,53による濃度カ
ウンタのリセットが行なわれないとすると(つまり、第
1の実施例のままだと)、次のような問題が発生する。
【0052】説明を簡単にするため、今、8×8画素領
域に限って説明する。この8×8画素領域における全て
の画素の濃度が“64”であるとすると、2値化処理は
図6Aに示す如く処理される。結果として、図6Bのご
とく、2値バッファ6に書き込まれる“1”はライン毎
に周期的に発生してしまい、縦縞が発生する。また、横
方向が9画素分の領域の場合には、各ラインで書き込む
位置は図6Bのそれと違って1画素ずれるので、図6C
の様な結果になる。いずれにせよ、平坦な濃度分布であ
って、その濃度分布がある程度規則性を有する輪郭(例
えば矩形等)を有する場合、得られた2値画像には何ら
かの縞模様が発生する率が高くなる。ところが、本第2
の実施例によれば、各ライン毎に各々の濃度カウンタの
値は不規則な値で始まる。つまり、図7Aの様に2値化
処理されるので、結果としては、図7Bのごとく、縞模
様は発生しない。
【0053】以上説明したように本第2の実施例によれ
ば、多値データ内に存在する全ての画素サンプルが、そ
の濃度レベルに応じた頻度で2値バッファに1(黒)を
格納する事ができ、極めて良好な2値画像を得ることが
可能になる。
【0054】また、上述した第1、第2の実施例では多
値データを8ビット256階調として説明したが、どの
ような数の階調表現の多値データでも、その階調数分の
濃度テーブルを備え、その最大濃度値より1少ない数ま
でループする反転カウンタを備えれば、本発明が適用で
きるのは言うまでもない。
【0055】また、本実施例では階調数と同じ数の濃度
カウンタを設けたが、それ以下であっても良い。例え
ば、濃度カウンタTBL[0]は多値データの値として
“0”と“1”を対応させ、濃度カウンタTBL[1]
は“2”と“3”の多値データを対応させることも考え
られるからである。再現性に関しては、階調数と同数の
ものより、多少落ちるが構成を簡略化することができ
る。
【0056】また、処理システムによつては階調数値の
意味が逆で、0が黒、最大数値が白というものもある
が、この場合は本実施例で出来上がった2値バッファの
2値データを、最後に全てビット反転させればよく、問
題なく同じ効果が得られる。
【0057】また、本実施例では多値データをモノクロ
画像として説明してきたが、カラー画像に応用できる事
も言うまでもない。その場合、個々の色成分毎に上述し
た処理を行えばよい。
【0058】尚、本発明は、複数の機器から構成される
システムに適用しても、1つの機器から成る装置に適用
しても良い。また、本発明はシステム或は装置にプログ
ラムを供給することによつて達成される場合にも適用で
きることは言うまでもない。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、入
力された画像の種類によれう、良好に多値画像を2値画
像に変換することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例における画像処理システムのブロツク構
成図である。
【図2】実施例におけるCPUの動作を説明するための
フローチャートである。
【図3】実施例における濃度カウンタの推移と2値化処
理の概念を説明するための図である。
【図4】第2の実施例におけるCPUの動作を説明する
ためのフローチャートである。
【図5】第2の実施例における反転カウンタと、濃度カ
ウンタにセットされる値との関係の例を示す図である。
【図6】第1の実施例における改良点を説明するための
図である。
【図7】第2の実施例の動作処理概要を説明するための
図である。
【符号の説明】
1 CPU 5 多値バッファ 6 2値バッファ 7 スキャナ
【手続補正書】
【提出日】平成4年11月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例における画像処理システムのブロツク構
成図である。
【図2】実施例におけるCPUの動作を説明するための
フローチャートである。
【図3A】実施例における濃度カウンタの推移と2値化
処理の概念を説明するための図である。
【図3B】実施例における濃度カウンタの推移と2値化
処理の概念を説明するための図である。
【図3C】実施例における濃度カウンタの推移と2値化
処理の概念を説明するための図である。
【図3D】実施例における濃度カウンタの推移と2値化
処理の概念を説明するための図である。
【図3E】実施例における濃度カウンタの推移と2値化
処理の概念を説明するための図である。
【図4】第2の実施例におけるCPUの動作を説明する
ためのフローチャートである。
【図5】第2の実施例における反転カウンタと、濃度カ
ウンタにセットされる値との関係の例を示す図である。
【図6A】第1の実施例における改良点を説明するため
の図である。
【図6B】第1の実施例における改良点を説明するため
の図である。
【図6C】第1の実施例における改良点を説明するため
の図である。
【図7A】第2の実施例の動作処理概要を説明するため
の図である。
【図7B】第2の実施例の動作処理概要を説明するため
の図である。
【符号の説明】 1 CPU 5 多値バッファ 6 2値バッファ 7 スキャナ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多値画素データを2値画素データに変換
    する画像処理方法において、 多値画素データを入力する入力行程と、 所定濃度範囲毎に、当該濃度範囲に該当する多値画素デ
    ータの値を累積する累積行程と、 入力された注目多値画素データに対応する濃度範囲にお
    ける累積値と所定閾値に基づいて、当該注目多値画素デ
    ータに対応する2値画素データを生成する生成行程と、 生成した2値画素データに基づき、当該注目2値画素デ
    ータに対応した濃度範囲における累積値を補正する補正
    行程とを備えることを特徴とする画像処理方法。
  2. 【請求項2】 更に、生成行程によって所定ライン分の
    2値画素データを生成する度に、各々の濃度範囲の初期
    値を実質的に不規則な値で初期化する行程を備えること
    を特徴とする請求項1に記載の画像処理方法。
  3. 【請求項3】 累積行程で累積する対象の濃度範囲は、
    多値画素データの取り得る値に一致した数だけ存在し、
    多値画素データの値がnのとき、濃度範囲nに当該多値
    画素データを累積することを特徴とする請求項1に記載
    の画像処理方法。
  4. 【請求項4】 生成行程は、注目している濃度範囲に累
    積された値が、最大階調値以上になったとき“1”の2
    値画素データを生成し、 補正行程は、“1”の2値画素データが生成されたと
    き、注目濃度範囲に累積された値から最大階調値を減じ
    ることを特徴とする請求項1に記載の画像処理方法。
  5. 【請求項5】 多値画素データを2値画素データに変換
    する画像処理装置において、 多値画素データを入力する入力手段と、 所定濃度範囲毎に、当該濃度範囲に該当する多値画素デ
    ータの値を累積する累積手段と、 入力された注目多値画素データに対応する濃度範囲にお
    ける累積値と所定閾値に基づいて、当該注目多値画素デ
    ータに対応する2値画素データを生成する生成手段と、 生成した2値画素データに基づき、当該注目2値画素デ
    ータに対応した濃度範囲における累積値を補正する補正
    手段とを備えることを特徴とする画像処理装置。
  6. 【請求項6】 更に、生成手段によって所定ライン分の
    2値画素データを生成する度に、各々の濃度範囲の初期
    値を実質的に不規則な値で初期化する手段を備えること
    を特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 累積手段で累積する対象の濃度範囲は、
    多値画素データの取り得る値に一致した数だけ存在し、
    多値画素データの値がnのとき、濃度範囲nに当該多値
    画素データを累積することを特徴とする請求項5に記載
    の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 生成手段は、注目している濃度範囲に累
    積された値が、最大階調値以上になったとき“1”の2
    値画素データを生成し、 補正手段は、“1”の2値画素データが生成されたと
    き、注目濃度範囲に累積された値から最大階調値を減じ
    ることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011062922A (ja) * 2009-09-17 2011-03-31 Naltec Inc 多階調の記録を行う方法および装置

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JP2011062922A (ja) * 2009-09-17 2011-03-31 Naltec Inc 多階調の記録を行う方法および装置

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