JPH09134072A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JPH09134072A
JPH09134072A JP28965895A JP28965895A JPH09134072A JP H09134072 A JPH09134072 A JP H09134072A JP 28965895 A JP28965895 A JP 28965895A JP 28965895 A JP28965895 A JP 28965895A JP H09134072 A JPH09134072 A JP H09134072A
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JP
Japan
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toner
developing
developing sleeve
development
carrier
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JP28965895A
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Masahiro Yoshida
雅弘 吉田
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 常に安定した現像効率を得ることによって現
像スリーブゴーストの発生を防ぎ、高品位な画像を得る
ことができる現像装置を提供すること。 【構成】 少なくとも、トナー8を担持してこれを搬送
する現像スリーブ(トナー担持体)10と、該現像スリ
ーブ10に接触して該現像スリーブ10上のトナー8の
層厚を規制するドクターチップブレード(トナー層厚規
制部材)9とを有する現像装置7において、前記ドクタ
ーチップブレード9を移動させて前記現像スリーブ10
上のトナー8の層厚を規制する。本発明によれば、画像
形成工程において潜像の現像に供されるトナー8のトリ
ボが常に均一となって安定化するため、安定した現像効
率が得られ、現像スリーブゴーストの発生を防いで常に
高品位な画像を安定して形成することができるという効
果が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式を利
用したレーザビームプリンタや複写機等の画像形成装置
に備えられる現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、画像形成装置は、像担持体である
感光体と、該感光体を所定の電位に帯電させる帯電装置
と、感光体に潜像を印字する光学系と、感光体上の潜像
を現像剤(以下、トナーと称する)により顕像化する現
像装置と、感光体上の顕像化されたトナー像を転写材上
に転写する転写装置と、トナー像を転写材上に定着させ
る定着装置と、転写後に感光体上に残ったトナーを清掃
するクリーニング装置で構成されるのが一般的である。
【0003】又、上記現像装置は、トナーと、該トナー
を担持する現像スリーブと、該現像スリーブ上のトナー
の層厚を規制するトナー層厚規制部材を含んで構成され
ている。
【0004】ところで、上記トナー層厚規制部材とし
て、現像スリーブに接触してトナーコーティングとトリ
ボ付与を行うドクターブレードが広く使われている。そ
して、このドクターブレードを用いたトナーコーティン
グとトリボ付与の一般的な方法としては、ドクターブレ
ードを現像スリーブ上に、現像スリーブの回転方向に対
してカウンター方向に当接せしめ、該ドクターブレード
の現像スリーブへの圧力と、ドクターブレードと現像ス
リーブとの接触部(以下、ニップ部と称する)からドク
ターブレードの当接方向(現像スリーブ回転方向上流
側)の端部までの長さ(以下、N.E.部と称する)と
現像スリーブとで形成される楔状空間の大きさによっ
て、現像スリーブ上のトナーコーティング量を規制し、
現像スリーブ上でドクターブレードとの直接的な摺擦に
よってトナーにトリボを付与する方法が知られている。
【0005】而して、上記方法によって現像スリーブ上
にコーティングされたトナーは、感光体上の潜像を顕像
化するために現像に供される。尚、現像装置内からトナ
ーを現像スリーブ上に供給して次の現像に備える。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のトナーコーティング方法及びトナートリボ付与方法
を用いた現像装置では、現像を行わないで現像スリーブ
が回転する紙間等のとき、現像スリーブ上のトナーが現
像装置内のトナーと入れ替わらないため、チャージアッ
プを起こし、現像スリーブ1周目の現像効率(現像によ
って被現像体に転写したトナー量の現像スリーブ上のト
ナー量に対する割合)が低下してしまう。そのため、現
像スリーブ1周目において現像された箇所とそれ以外の
場所で、現像スリーブ2周目においてトリボの立ち上が
りが異なり、その結果、現像効率に違いが生じて画像上
濃度差が生じる所謂現像スリーブゴーストが発生する問
題が生じた。
【0007】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、常に安定した現像効率を得る
ことによって現像スリーブゴーストの発生を防ぎ、高品
位な画像を得ることができる現像装置を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、少なくとも、トナーを担持
してこれを搬送するトナー担持体と、該トナー担持体に
接触して該トナー担持体上のトナーの層厚を規制するト
ナー層厚規制部材とを有する現像装置において、前記ト
ナー層厚規制部材を移動させて前記トナー担持体上のト
ナーの層厚を規制することを特徴とする。
【0009】請求項2記載の発明は、少なくとも、トナ
ーを担持してこれを搬送するトナー担持体と、該トナー
担持体に接触して該トナー担持体上のトナーの層厚を規
制するトナー層厚規制部材とを有する現像装置におい
て、前記トナー担持体を移動させて該トナー担持体上の
トナーの層厚を規制することを特徴とする。
【0010】請求項3記載の発明は、少なくとも、像担
持体上の潜像を顕像化するトナーと、該トナーを担持し
てこれを搬送するトナー担持体を含んで構成される現像
装置において、前記トナー担持体上のトナーを回収する
トナー回収部材をトナー担持体に近接して配設したこと
を特徴とする。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明において、前記トナー回収部材による前記トナー担持
体上のトナーの回収をトナー担持体にバイアスを印加す
ることによって行うことを特徴とする。
【0012】請求項5記載の発明は、請求項3記載の発
明において、前記トナー担持体上のトナーを前記トナー
回収部材によって回収した後、該トナー回収部材上のト
ナーをトナー収容室内に戻すことを特徴とする。
【0013】従って、本発明によれば、画像形成工程に
おいて潜像の現像に供されるトナー担持体上のトナーの
トリボが常に均一となって安定化するため、安定した現
像効率が得られ、現像スリーブゴーストの発生を防いで
常に高品位な画像を安定して形成することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0015】<実施の形態1>図1は本発明の実施の形
態1に係る現像装置を備える画像形成装置の概略構成断
面図である。
【0016】図1に示す画像形成装置は、感光体1、帯
電ローラ2、現像装置7及びクリーニング装置14のプ
ロセス機器を一体に組み込んで構成されるプロセスカー
トリッジ43と、転写ローラ13と、定着装置15と、
光学系としてのレーザスキャナ4、ミラー6等から成る
光学系を含んで構成されている。
【0017】ここで、この画像形成装置の通常シーケン
スにおける画像形成工程を以下に説明する。
【0018】像担持体としての前記感光体1は、アルミ
ニウム製の導電性基体1bの表面に光導電性の感光層1
aを積層して構成され、その直径はφ24mmであっ
て、図示矢印A方向に24mm/secのプロセススピ
ードで回転駆動される。
【0019】而して、感光体1は回転過程において帯電
ローラ2により負極性の均一帯電を受け、次いで、不図
示のビデオコントローラから送られる画像情報の時系列
電気デジタル画像信号に対応したレーザ光5がレーザス
キャナ4により出力され、300dpiの解像度をもっ
て走査露光がなされ、レーザ光5がミラー6を介して感
光体1に照射されることによって感光体1表面に静電潜
像が形成される。
【0020】感光体1上に形成された静電潜像は、現像
装置7内の現像スリーブ10上に担持されたトナー8に
より反転現像されてトナー像として顕像化される。
【0021】上記トナー像は転写ローラ13の作用によ
って転写材P上に転写され、トナー像の転写を受けた転
写材Pは感光体1から分離されて定着装置15へ導入さ
れ、そこでトナー像の定着を受けた後、画像形成装置本
体から排出される。尚、トナー像転写後の感光体1上に
残った転写残トナーはクリーニング装置14により除去
され、次の像形成プロセスが行われる。
【0022】前記帯電ローラ2は、芯金とその外周にロ
ーラ状に被覆された105 〜106Ω・cm程度の中抵
抗弾性ゴム層とで構成されており、感光体1に常時当接
するように芯金の両端が軸受で回転可能に支持されてい
る。そして、帯電ローラ2は感光体1に対して従動回転
する。
【0023】ところで、上記帯電ローラ2の芯金はDC
バイアスとACバイアスを重畳できる帯電バイアス印加
電源17に電気的に接続されており、この芯金を介して
帯電ローラ2にバイアスを印加することによって感光体
1表面が所定の電位に帯電処理される。尚、本実施の形
態では、直流電圧成分Vdc=−700(V)、交流電圧
成分Vpp=1600(V)、周波数Vf =400(H
z)の正弦波バイアスが芯金に印加ができるように設定
した。この設定においては、感光体1の表面電位が約−
680(V)に帯電処理される。
【0024】又、レーザ光量は、感光体1上に黒画像の
潜像を形成したときに、感光体1の表面電位−680
(V)が−150(V)になるように設定している。
尚、感光体1の感光層1aはネガの帯電極性を持ってい
るため、本画像形成装置においては感光体1の表面電位
が正の電位になることはない。
【0025】本発明に係る現像装置7は非接触現像方式
を採用したものであって、トナー8を担持してこれを感
光体1へと搬送するトナー担持体である現像スリーブ1
0とトナー収容室3とを有している。
【0026】上記現像スリーブ10は非磁性であって、
アルミニウム、ステンレス鋼等の素管上にカーボンを分
散させた塗料をコートして構成されている。又、塗料コ
ートによって現像スリーブ10の表面上は粗さを有して
おり、その粗さは通常、平均でRa=0.4μm〜3.
5μm、Rz=3μm〜30μmに設定されている。
尚、本実施の形態では、現像スリーブ10の表面粗さは
Ra=1.8μm、Rz=15μmに設定されている。
【0027】更に、現像スリーブ10は不図示の軸受に
よって回転自在に支持されており、本実施の形態では、
現像スリーブ10の直径はφ12mmのものが使用さ
れ、これは周速29mm/secで図示矢印Hに回転駆
動される。又、現像スリーブ10はDCバイアスにAC
バイアスが重畳できる電源12に接続されており、本実
施の形態では、直流電圧成分Vdc=−400(V)、交
流電圧成分Vpp=1100(V)、周波数f=1800
(Hz)の矩形波バイアスを印加した。
【0028】そして、現像スリーブ10は、感光体1に
対して所定の現像間隔をもって対向支持されており、現
像間隔は330μmに設定されている。
【0029】現像スリーブ10上のトナー8の層厚規制
を行うトナー層厚規制部材であるドクターチップブレー
ド9は、厚さ0.3mmのポリウレタン板9bに厚さ
0.06mmのSUS板9aを裏打ちして構成されてお
り、このドクターチップブレード9との摩擦帯電により
トナー8に適正なトリボが付与される。尚、ドクターチ
ップブレード9のN.E.部を3.0mmに設定するこ
とによって、トナーコーティング量が適性量に調整され
ている。本実施の形態では、トナーコーティング量は
1.48mg/cm2 であり、トリボは−9.0μC/
gであった。
【0030】トナー8は、現像スリーブ10に前記現像
バイアスが印加されると、感光体1との最近接位置にお
いて飛翔し、感光体1上の潜像を現像する。尚、トナー
8は平均粒径6.4μmの磁性一成分ネガトナーであっ
て、これはトナー収容室3に収容されている。
【0031】又、現像スリーブ10の内部にはマグネッ
トローラ11が固定配設されており、このマグネットロ
ーラ11は4つの磁極を有している。これら4つの磁極
のうち、S1極は感光体1に対向して配設されており、
このS1極はトナー8が感光体1上に飛翔して現像に供
されるときにカブリの要因となるトナーを現像スリーブ
10上に付着させておくために必要である。そして、こ
のS1極の反対側にはS2極が配設されており、このS
2極はトナー収容室3のトナー8を現像スリーブ10に
吸着させ、現像スリーブ10の回転に伴ってその近傍で
トナー8を図1の矢印E方向に循環させる機能を有して
いる。尚、このトナー8の循環は該トナー8のトリボ付
与に寄与する。又、N1、N2極は共に現像スリーブ1
0上にコートされているトナー8の搬送及びトリボ付与
に寄与する。本実施の形態では、S1極は870ガウ
ス、S2極は750ガウス、N1、N2極は共に770
ガウスのピーク値を有するものを用いた。
【0032】ところで、現像スリーブ10の下部に当た
るトナー収容室3の内側には、トナー吹き出し防止シー
ト18が設けられており、このトナー吹き出し防止シー
ト18によって現像スリーブ10の下部からのトナー漏
れが防がれる。
【0033】次に、本実施の形態の特徴である現像スリ
ーブゴーストの軽減方法について詳述する。
【0034】本実施の形態では、現像スリーブ10上の
トナーコーティング量を現像時と非現像時で変化させる
ことにより、現像スリーブゴーストの軽減を図ってお
り、図2(a),(b)に基づいてその方法を以下に説
明する。
【0035】現像スリーブ10上のトナーコーティング
量は、図1の矢印F方向に移動可能な移動部材19を現
像時と非現像時に移動させてドクターチップブレード9
を現像スリーブ10上で移動させることによって調整さ
れる。ここで、現像時とは感光体1上に潜像形成が開始
されてからユーザー指定の転写紙1枚分の画像形成にお
いて感光体1上の潜像が全て現像装置7により顕像化さ
れるまでを指しており、非現像時とはそれ以外を指す。
【0036】上記移動部材19は、現像装置7のレーザ
光開口部付近の内側に設けられたレール28上に配設さ
れており、シーケンスに従って回転する不図示のギヤに
よりレール28上を移動するよう構成されている。又、
この移動部材19はビス16によってドクターチップブ
レード9に連結されており、ドクターチップブレード9
は移動部材19の動きに連動する。
【0037】而して、現像時シーケンス(通常シーケン
ス)では、先ず、感光体1上で潜像形成が開始された時
点でドクタチップブレード9のN.E.部が3.0mm
になるように移動部材19を移動させる。この移動部材
19の移動により、図2(a)に示すように、現像スリ
ーブ10上で画像形成に適正なトナーコーティング量2
0に規制する。尚、ドクターチップブレード9の位置は
現像時シーケンスが終了するまで変わらない。
【0038】非現像時シーケンスは現像時シーケンスが
終了次第開始する。非現像時シーケンスでは、移動部材
19をドクターチップブレード9のN.E.部が0.3
mmになるように移動させる。ドクターチップブレード
9の移動によって現像スリーブ10により搬送されて来
たトナー8は、図2(b)に示すように、ドクターチッ
プブレード9のニップ部に入り込めなくなり、薄層のト
ナーコーティング量21に規制される。尚、図2(b)
において矢印Bはドクターチップブレード9の移動方向
とその距離を示している。このときのトナーコーティン
グ量21は0.59mg/cm2 であった。
【0039】画像形成開始時、非現像時シーケンスにお
ける上記0.59mg/cm2 のトナーコーティング量
21は、現像時シーケンスでは現像スリーブ10上のト
ナー8の約60%が新たにコーティングされることによ
って1.48mg/cm2 のトナーコーティング量20
に設定される。従って、潜像の顕像化に供される現像ス
リーブ10の1周目と2周目のトナー8の立ち上がりは
同一になり、現像スリーブゴーストのレベルは大きく改
善される。尚、移動部材19は非現像時シーケンスが終
了するまで移動しない。
【0040】以上説明したように、トナー層厚規制部材
であるドクターチップブレード9を移動させることによ
り、非現像時に現像スリーブ10上のトナーコーティン
グ量を極力抑え、現像直前に画像形成に適正なトナーコ
ーティング量に規制することができ、現像時のトナーコ
ーティング量及びトリボを安定に保つことができる。つ
まり、従来のように連続プリントでの紙間等で現像スリ
ーブが現像を行わないで空回転し、そのためにチャージ
アップしたトナーを現像に使うことによるゴーストを抑
えることができる。
【0041】又、本実施の形態によれば、ドクターチッ
プブレード9の移動によってトナーコーティング量を調
整するため、装置の大型化を招くことはない。
【0042】本実施の形態に係る画像形成装置でプロセ
スカートリッジ43の寿命である5000枚の耐久を行
ったところ、現像スリーブゴーストのレベルが大幅に改
善されたのが確認できた。
【0043】従って、現像時と非現像時にドクターチッ
プブレード9を移動させて現像スリーブ10上のトナー
コーティング量を変化させることにより、現像スリーブ
ゴーストの発生を防ぐことができる。
【0044】<実施の形態2>次に、本発明の実施の形
態2を図3乃至図5に基づいて説明する。尚、図3及び
図4は本発明の実施の形態2に係る現像装置を備える画
像形成装置の概略構成断面図、図5は現像装置のドクタ
ーチップブレードと現像スリーブとの接触部付近の拡大
詳細図である。
【0045】本実施の形態に係る画像形成装置は、感光
体(感光ドラム)1、帯電ローラ2、現像装置7及びク
リーニング装置14のプロセス機器を一体に組み込んで
構成されるプロセスカートリッジ44と、転写ローラ1
3と、定着装置15と、光学系としてのレーザスキャナ
4、ミラー6等から成る光学系を含んで構成されてい
る。尚、図3及び図4においては、図1に示したと同一
要素には同一符号を付している。
【0046】本画像形成装置における画像形成過程は実
施の形態1とほぼ同一であるため、ここではその説明を
省略し、本実施の形態の特徴である現像スリーブゴース
トの低減方法を以下に説明する。
【0047】本実施の形態においても、実施の形態1と
同様に、現像スリーブ10上のトナーコーティング量を
現像時と非現像時で変化させることによって、ゴースト
の低減を図っている。
【0048】即ち、図3において、現像スリーブ10は
矢印D方向に移動可能であり、現像時と非現像時に現像
スリーブ10を移動させることによって、ドクターチッ
プブレード9のN.E.部を変化させ、現像スリーブ1
0上のトナーコーティング量を調整する。実施の形態1
と同様に、感光体1上に潜像形成が開始されてからユー
ザー指定の転写紙1枚分の画像形成において感光体1上
の潜像が全て現像装置7により顕像化されるまでを指し
ており、非現像時とはそれ以外を指す。尚、現像スリー
ブ10の移動は現像時と非現像時共にドクターチップブ
レード9とニップ部を形成しつつ行われる。
【0049】現像スリーブ10のD方向の移動は、該現
像スリーブ10を回転自在に支持している不図示の軸受
をシーケンスに従って回転する不図示のギヤを用いて移
動させることによって行われる。
【0050】現像時シーケンス(通常シーケンス)で
は、先ず、感光体1上で潜像形成が開始された時点で、
ドクタチップブレード9のN.E.部が3.0mmにな
るように現像スリーブ10を移動させる。この現像スリ
ーブ10の移動により、図5(a)に示すように、現像
スリーブ10上で画像形成に適正なトナーコーティング
量26に規制する。尚、現像スリーブ10の位置は現像
時シーケンスが終了するまで変わらない。
【0051】非現像時シーケンスは現像時のシーケンス
が終了次第開始される。非現像時シーケンスでは、図5
(b)に示すように、現像スリーブ10をドクターチッ
プブレード9のN.E.部が0.3mmになるように移
動させる。ドクターチップブレード9の移動によって現
像スリーブ10により搬送されて来たトナー8は、図5
(b)に示すようにドクターチップブレード9のニップ
部に入り込めなくなり、薄層のトナーコーティング量2
7に規制される。尚、図5(b)に示す矢印Gは図3に
矢印Dにて示す非現像時シーケンスの現像スリーブ10
の移動方向とその距離を示している。このときのトナー
コーティング量27は0.63mg/cm2 であった。
【0052】画像形成開始時、非現像時シーケンスの上
記0.63mg/cm2 のトナーコーティング量27
は、現像時シーケンスでは現像スリーブ10上のトナー
8の約57%が新たにコーティングされることにより
1.48mg/cm2 のトナーコーティング量26に設
定される。従って、潜像の顕像化に供される現像スリー
ブ10の1周目と2周目のトナー8の立ち上がりは同一
になり、現像スリーブゴーストのレベルは大きく改善さ
れる。尚、現像スリーブ10は非現像時シーケンスが終
了するまで図4に示す位置にある。
【0053】以上説明したように、現像スリーブ10を
移動させることによって、非現像時に現像スリーブ10
上のトナーコーティング量を極力抑え、現像直前に画像
形成に適正なトナーコーティング量に規制することがで
き、現像時のトナーコーティング量及びトリボを安定に
保つことができる。
【0054】又、本実施の形態によれば、トナー収容室
3内に現像スリーブ10が出たり入ったりするため、ト
ナー収容室3内のトナー8の循環を促進することがで
き、トナー収容室3内のトナー量不足による画像上白抜
けが発生するまで、常に安定した濃度で高品位の画像を
得ることができる。尚、本実施の形態に係る画像形成装
置でプロセスカートリッジ44の寿命である6000枚
の耐久を行ったところ、現像スリーブゴーストのレベル
が大幅に改善されたのが確認できた。
【0055】従って、現像時と非現像時に現像スリーブ
10を移動させることによって該現像スリーブ10上の
トナーコーティング量を変化させることにより、現像ス
リーブゴーストの発生を防ぐことができる。
【0056】<実施の形態3>次に、本発明の実施の形
態3を図6及び図7に基づいて説明する。尚、図6は本
発明の実施の形態3に係る現像装置を備える画像形成装
置の概略構成断面図、図7は現像スリーブ印加バイアス
と現像スリーブ上のトナーの感光体及びトナー回収部材
に対する現像効率との関係を示す図である。
【0057】この画像形成装置は、感光体(感光ドラ
ム)1、帯電ローラ2、現像装置22及びクリーニング
装置14のプロセス機器を一体に組み込んで構成される
プロセスカートリッジ45と、転写ローラ13と、定着
装置15と、光学系としてのレーザスキャナ4、ミラー
6等から成る光学系を含んで構成されている。尚、図6
においては図1に示したと同一要素には同一符号を付し
ている。
【0058】本画像形成装置における画像形成過程は実
施の形態1とほぼ同一であるため、ここではその説明を
省略し、本実施の形態の特徴である現像スリーブゴース
トの低減方法を以下に説明する。
【0059】本実施の形態では、現像スリーブ10上の
トナー8を常にトナー回収部材であるアルミドラム32
上に現像させることにより、現像スリーブゴーストの低
減を行っている。
【0060】現像装置22の現像スリーブ10の下部に
アルミドラム32と掻き取りブレード31が配設されて
いる。アルミドラム32は図6の矢印L方向に現像スリ
ーブ10と同速度で回転している。現像スリーブ10と
アルミドラム32は非接触状態に保たれており、両者の
間には180μmの隙間が形成されている。アルミドラ
ム32は接地されており、掻き取りブレード31は厚さ
2.0mmのSUS板とウレタンブレードを一体成型し
て構成され、アルミドラム32と接触している部分のウ
レタンブレードの厚さは3.0mmに設定されている。
そして、掻き取りブレード31はビス30によって現像
装置22内に固定されており、アルミドラム32と接触
する部分はトナー8がまぶしてある。
【0061】現像スリーブ10上のトナー8のアルミド
ラム32上への回収には、現像スリーブ10に印加され
る現像バイアスが利用されている。
【0062】現像バイアスは現像スリーブ10の回転中
に印加され、画像形成中(通常シーケンス)とそれ以外
(トナー回収シーケンス)で2種設定されている。
【0063】ここで、通常シーケンスとは、ユーザーが
指定したプリント信号において1ページ内の情報が感光
体1上で潜像として転換され、その現像が開始されてか
ら終了するまでを指している。トナー回収シーケンスと
は、通常シーケンスを適用しない範囲で現像スリーブ1
0が回転している際に適用されるモードであり、連続プ
リントの紙間等のときにはトナー回収シーケンスに切り
替わる。
【0064】通常シーケンスにおいて、電源33内のス
イッチSが切り替わり、現像バイアスVdc=−400、
Vpp=1100V、周波数f=1800Hzが現像スリ
ーブ10に印加される。このとき、感光体1上の潜像を
顕像化するために、現像スリーブ10と感光体1との最
近接位置においてトナー8の飛翔が起こり、現像が行わ
れる。同時に現像スリーブ10とアルミドラム32との
最近接位置においてもトナー8はアルミドラム32上に
飛翔して現像に供される。
【0065】現像スリーブ10と感光体1及びアルミド
ラム32との現像コントラスト(現像コントラストと
は、被現像体の表面電位と現像スリーブに印加される現
像バイアスVdcとの差分の絶対値)は、感光体1上の表
面電位が−680V〜−150Vであり、アルミドラム
32上の表面電位が0Vであるため、アルミドラム32
との現像コントラストの方が大きい。そのため、感光体
1上の潜像に対して現像を終えた後、残った現像スリー
ブ10上のトナー8はアルミドラム32上に現像され
る。
【0066】現像スリーブ10上にドクターチップブレ
ード9によって規制されてコーティングされたトナー8
は、最終的にアルミドラム32上に回収された時点でそ
の50〜80%が現像に供されたことになる。アルミド
ラム32上のトナー8は、やがて掻き取りブレード31
によりアルミドラム32上から掻き取られ、図6の矢印
K方向に搬送されてトナー収容室3内に回収される。こ
のとき、現像スリーブ10上に新たに吸着するトナー8
は図6の矢印J方向から供給されるため、アルミドラム
32上から掻き取られたトナー8が直ちに現像スリーブ
10上に吸着することはない。そのため、感光体1上の
潜像の現像に供されるトナー8のトリボは常に安定して
いる。
【0067】トナー回収シーケンスでは、電源33内の
スイッチSが切り替わり、トナー回収バイアスVdc=−
180Vが現像スリーブ10上に印加される。このトナ
ー回収バイアスVdcによって感光体1上の表面電位とア
ルミドラム32上の表面電位が共に0であっても、現像
スリーブ10上のトナー8はアルミドラム32上には飛
翔するが、感光体1上には殆ど飛翔しない。つまり、現
像スリーブ10上のトナー8の感光体1とアルミドラム
32に対する現像効率は、現像スリーブ10上にVdcの
みを印加したときには感光体1とアルミドラム32で異
なっており、その結果を図6に示した。
【0068】図6は横軸に現像スリーブ10に印加した
現像バイアスVdcの値を、縦軸に現像効率をとって、感
光体1とアルミドラム32に対する現像効率を表示した
ものである。図6によれば、現像スリーブ10上にVdc
=−180Vを印加したとき、感光体1に対する現像効
率が2%であるのに対し、アルミドラム32に対する現
像効率は48%となる。従って、トナー回収シーケンス
において、現像スリーブ10上のトナー8の約48%は
常に入れ替わっていることになる。画像形成開始時、潜
像の顕像化に供される現像スリーブ10の1周目と2周
目のトナー8の立ち上がりは同一になり、現像スリーブ
ゴーストのレベルは大きく改善される。トナー回収シー
ケンスによってアルミドラム32上に回収されたトナー
8は、通常シーケンスと同様に掻き取りブレード31に
よって掻き取られ、トナー収容室3内に回収される。
【0069】以上説明したように、画像形成時、現像ス
リーブ10上のトナー8のトリボは常に安定しているた
め、感光体1に対する現像効率も常に一様に保つことが
でき、現像スリーブゴーストの無い高品位な画像を得る
ことができる。
【0070】又、本実施の形態によれば、現像スリーブ
10上のトナー8を一旦回収するため、トナー8の劣化
による現像スリーブ10へのトナー融着を防ぐことがで
き、現像スリーブ10の耐久性を高めることができる。
【0071】尚、本実施の形態に係る画像形成装置でプ
ロセスカートリッジ45の寿命である7000枚の耐久
を行ったところ、現像スリーブゴーストのレベルが大幅
に改善されたのが確認できた。
【0072】従って、現像スリーブ10上のトナー8を
一旦アルミドラム32上に回収することによって、現像
スリーブゴーストの発生を防ぐことができる。
【0073】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、少なくとも、トナーを担持してこれを搬送する
トナー担持体と、該トナー担持体に接触して該トナー担
持体上のトナーの層厚を規制するトナー層厚規制部材と
を有する現像装置において、前記トナー層厚規制部材又
は前記トナー担持体を移動させてトナー担持体上のトナ
ーの層厚を規制し、或はトナー担持体上のトナーを回収
するトナー回収部材をトナー担持体に近接して配設した
ため、画像形成工程において潜像の現像に供されるトナ
ー担持体上のトナーのトリボが常に均一となって安定化
し、安定した現像効率が得られ、現像スリーブゴースト
の発生を防いで常に高品位な画像を安定して形成するこ
とができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る現像装置を備える
画像形成装置の概略構成断面図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る現像装置のドクタ
ーチップブレードと現像スリーブとの接触部付近の拡大
詳細図である。
【図3】本発明の実施の形態2に係る現像装置を備える
画像形成装置の概略構成断面図である。
【図4】本発明の実施の形態2に係る現像装置を備える
画像形成装置の概略構成断面図である。
【図5】本発明の実施の形態2に係る現像装置のドクタ
ーチップブレードと現像スリーブとの接触部付近の拡大
詳細図である。
【図6】本発明の実施の形態3に係る現像装置を備える
画像形成装置の概略構成断面図である。
【図7】本発明の実施の形態3に係る現像装置における
現像スリーブ印加バイアスと現像スリーブ上のトナーの
感光体及びトナー回収部材に対する現像効率との関係を
示す図である。
【符号の説明】
1 感光ドラム(像担持体) 3 トナー収容室 7,22 現像装置 8 トナー 9 ドクターチップブレード(トナー層厚規制部
材) 10 現像スリーブ(トナー担持体) 19 移動部材 32 トナー回収部材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、トナーを担持してこれを搬
    送するトナー担持体と、該トナー担持体に接触して該ト
    ナー担持体上のトナーの層厚を規制するトナー層厚規制
    部材とを有する現像装置において、 前記トナー層厚規制部材を移動させて前記トナー担持体
    上のトナーの層厚を規制することを特徴とする現像装
    置。
  2. 【請求項2】 少なくとも、トナーを担持してこれを搬
    送するトナー担持体と、該トナー担持体に接触して該ト
    ナー担持体上のトナーの層厚を規制するトナー層厚規制
    部材とを有する現像装置において、 前記トナー担持体を移動させて該トナー担持体上のトナ
    ーの層厚を規制することを特徴とする現像装置。
  3. 【請求項3】 少なくとも、像担持体上の潜像を顕像化
    するトナーと、該トナーを担持してこれを搬送するトナ
    ー担持体を含んで構成される現像装置において、 前記トナー担持体上のトナーを回収するトナー回収部材
    をトナー担持体に近接して配設したことを特徴とする現
    像装置。
  4. 【請求項4】 前記トナー回収部材による前記トナー担
    持体上のトナーの回収をトナー担持体にバイアスを印加
    することによって行うことを特徴とする請求項3記載の
    現像装置。
  5. 【請求項5】 前記トナー担持体上のトナーを前記トナ
    ー回収部材によって回収した後、該トナー回収部材上の
    トナーをトナー収容室内に戻すことを特徴とする請求項
    3記載の現像装置。
JP28965895A 1995-11-08 1995-11-08 現像装置 Pending JPH09134072A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7424253B2 (en) * 2005-08-22 2008-09-09 Lexmark International, Inc. Toner metering device

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7424253B2 (en) * 2005-08-22 2008-09-09 Lexmark International, Inc. Toner metering device

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