JPH09133975A - 放射線画像読取消去方法および装置 - Google Patents

放射線画像読取消去方法および装置

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JPH09133975A
JPH09133975A JP23542796A JP23542796A JPH09133975A JP H09133975 A JPH09133975 A JP H09133975A JP 23542796 A JP23542796 A JP 23542796A JP 23542796 A JP23542796 A JP 23542796A JP H09133975 A JPH09133975 A JP H09133975A
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JP
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erasing
light
sheet
reading
radiation image
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JP23542796A
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English (en)
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Satoru Arakawa
哲 荒川
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 読取同時消去を行う放射線画像読取消去装置
において、得られる放射線画像にノイズを混入させるこ
となく、シートの残留画像を良好に消去する。 【解決手段】 読取手段2と消去手段3とを隣接して配
し、消去手段3の消去光源20a ,20b として、蛍光灯21
a ,21b を用いる。蛍光灯21a ,21b から発せられる消
去光のうちフォトマルチプライヤ15a ,15b に検出され
る成分をカットするために、フィルタ22a ,22b を設け
る。シート4は放射線画像が読み取られながら矢印A方
向に移動して、消去手段3において、フィルタ22a ,22
b を透過した消去光により消去され、さらには消去光が
直接照射されて残留画像が消去される。次いでシート4
は矢印B方向に搬送され、さらにフィルタ22a ,22b を
透過した消去光により消去される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蓄積性蛍光体シー
トに蓄積記録された放射線画像の読取りおよび消去を行
う放射線画像読取消去方法および装置に関し、とくに放
射線画像を読み取りながらシートの残留画像を消去する
放射線画像読取方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ある種の蛍光体に放射線(X線、α線、
β線、γ線、紫外線、電子線等)を照射すると、この放
射線のエネルギーの一部がその蛍光体中に蓄積され、そ
の後その蛍光体に可視光等の励起光を照射すると、蓄積
されたエネルギーに応じて蛍光体が輝尽発光を示す。こ
のような性質を示す蛍光体を蓄積性蛍光体と言う。
【0003】この蓄積性蛍光体を利用して、人体等の放
射線画像情報を一旦蓄積性蛍光体のシートに記録し、こ
れを励起光で走査して輝尽発光させ、この輝尽発光を光
電的に読み出して画像信号を得、この画像信号を処理し
て診断適性の良い画像を得る方法が提案されている(例
えば特開昭55-12429号、同56-11395号、同55-163472
号、同56-104645 号、同55-116340 号など)。
【0004】この方法においては、励起光と輝尽発光光
の波長域を分離し、きわめて微弱な輝尽発光光を効率良
く検出するために、600 〜700nm の波長域の励起光によ
り300 〜500nm の輝尽発光光を検出することが好まし
く、蓄積性蛍光体としても600〜700nm の光で励起する
と300 〜500nm の輝尽発光光を発するものが好ましく用
いられるとされている(特開昭55-12429号)。
【0005】このような放射線画像記録再生方法におい
ては、蓄積性蛍光体シート(これは厳密にはパネル状の
ものあるいはドラム状のもの等、種々の形態を採ること
ができるが、総称して「シート」と言うこととする。)
は繰り返し使用することが経済的である。
【0006】読取り時に、十分な強度の励起光を照射す
れば記録されていた放射線画像情報に起因する蓄積放射
線エネルギーは消滅するはずであるが、実際には読取り
時に照射する励起光のみでは完全な消去はできない。し
たがって、蓄積性蛍光体シートを繰り返し使用するとき
は前回の撮影像が残留画像として残って次回の撮影像の
ノイズとなるという問題がある。
【0007】他方、蓄積性蛍光体中に 226Ra や40K等
の放射性同位元素が微量混入しているため、これらの放
射性同位元素から放射される放射線によって、蓄積性蛍
光体シートは放置しておいても放射線エネルギーを蓄積
し、これもノイズの原因となる。さらに宇宙線や環境中
の放射性同位体からの放射線等の環境放射線によっても
エネルギーが蓄積される。これらの放置の間に蓄積され
る放射線エネルギー(以下これを「カブリ」という)も
また次回の撮影像に対してノイズとなるものであるか
ら、このカブリも撮影前には消去しなければならない。
本出願人は、かかるシステムにおける前回の撮影像に起
因するノイズおよびカブリに起因するノイズの発生を防
止するために、蓄積性蛍光体シートに放射線画像情報を
記録する前に、蛍光体の励起光波長領域の光を含む波長
の光で蓄積性蛍光体シートを励起せしめて、蓄積された
放射線エネルギーを十分に放出させる方法を提案した。
【0008】この消去方法としては、可視光あるいは赤
外線を放射するタングステンランプ、ハロゲンランプ、
赤外線ランプ等の比較的長い波長の光源を使ったもの
(特開昭56-11392号)、蛍光灯、レーザ光源、Na ラン
プ、Ne ランプ、メタルハライドランプ、Xe ランプ等
の比較的短い400 〜600nm 程度の波長の光源を使ったも
の(特開昭58-83839号)、1回消去をした蓄積性蛍光体
シートに、1回目の消去に比してその1/5 〜3/10000 の
照射量で2回目の消去を蓄積性蛍光体シートの再使用直
前に行うもの(特開昭57-116300 号)等が知られてい
る。そしてこれらの消去方法のうち、特に可視光領域で
の消去が効率がよいとされている。
【0009】しかしながら、全くUV領域の波長を含ま
ない消去光源で消去を行うと、可視光では消えにくいレ
ベルの比較的深いトラップ電子による残留画像を十分に
消去することができない。一方、UV領域の波長を多く
含む消去光で消去を行うと、前述の深いトラップ電子に
よる残留画像は消去できるものの、UV領域の波長の消
去光自身で新たなトラップ電子を形成してしまい、完全
な残留画像の消去を行うことができない。
【0010】したがって、通常のトラップおよび深いト
ラップによる画像を同時に消去し、効率のよい完全な消
去を行うことは非常に難しく、次に高感度撮影をしよう
としているときなど残留画像の影響が出てしまうため、
消去光中の短波長成分の微妙なコントロールを必要とし
ているのが実状である。そこで、UV領域の波長成分を
含む消去光で消去を行った後、UV領域より長い波長の
消去光で消去することにより、通常のトラップによる画
像の他に深いトラップによる残留画像まで効率よく消去
することのできる放射線画像消去方法が提案されている
(特開平4-1746号)。
【0011】一方、蓄積性蛍光体シートに蓄積記録され
た放射線画像の読取りおよび読取りが終了した蓄積性蛍
光体シートに残留する残留画像の消去を効率よく行うた
めに、放射線画像の読取りを行うための光電読取手段を
備えた読取手段と、消去を行う消去手段とを隣接して配
し、放射線画像の読取りを行いながら、シートの読取り
が終了した一端部から他端部にかけて順次消去光を照射
するいわゆる読取同時消去を行うための装置が提案され
ている(例えば特開平4-32046 号)。このように蓄積性
蛍光体シートに対して読取同時消去を行うことにより、
放射線画像の読取りおよび消去を効率よく短時間で行う
ことができることとなる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た読取同時消去を行う場合に、上記特開平4-1746号に記
載された方法によりまずUV領域の波長域の光により消
去を行うと、UV領域の波長域の光は、シートから発せ
られる輝尽発光光の波長域と比較的近いため、消去光が
読取手段に漏れることにより光電読取手段により検出さ
れてしまい、得られる放射線画像にノイズとして混入し
てしまう。
【0013】一方、光電読取手段には通常励起光を遮光
する励起光分離フィルタが設けられているため、読取同
時消去を行う場合は、この励起光分離フィルタにより遮
光される波長の消去光により残留画像の消去を行うこと
により、得られる放射線画像へのノイズの混入を防止す
ることができる。
【0014】しかしながら、励起光分離フィルタにより
遮光される輝尽発光光の波長域の光では、消去効率が悪
く、シートに残留する画像を十分に消去することができ
ない。
【0015】このように読取同時消去を行う場合におい
ては、十分に残留画像を消去することができず、あるい
は得られる放射線画像に対してノイズが混入してしま
い、良好な放射線画像を得ることができなかった。
【0016】本発明は上記事情に鑑み、読取同時消去を
行う際に、得られる放射線画像に対してノイズを混入さ
せることなく、シートの残留画像を良好に消去すること
ができる放射線画像の読取消去方法および装置を提供す
ることを目的とするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明による放射線画像
読取消去方法および装置は、上述した読取同時消去を行
う方法および装置であって、移動手段により蓄積性蛍光
体シートを読取手段から消去手段に相対的に移動するこ
とにより、蓄積性蛍光体シートの励起光の照射が終了し
た部分に順次消去光を照射してシートの残留画像を消去
する第1の消去を行い、この第1の消去が終了した後シ
ートを消去手段から読取手段に相対的に移動することに
より、消去光をシートに再度照射してシートの残留画像
を消去する第2の消去を行う放射線画像読取消去方法お
よび装置において、光電読取手段により検出可能な波長
域以外の波長域の第1の消去光により第1の消去を行
い、光電読取手段により検出可能な波長域の光を含む第
2の消去光により第2の消去を行うことを特徴とするも
のである。
【0018】また、第2の消去の後、さらに輝尽発光光
よりも短い波長以外の光を含む消去光によりシートの残
留画像を消去することが好ましい。これは例えば、第1
の消去光を発する第1の光源と第2の消去光を発する第
2の光源を第2の光源が読取手段からより遠い位置にな
るようにして並べて配し、シートを読取手段から消去手
段に移動させるときには第1の光源のみを点灯して、第
1の消去を行い、その後、第1、第2の光源を両方とも
点灯した状態でシートを消去手段から読取手段に移動さ
せることによって実行することができる。
【0019】さらに、第1の消去光が輝尽発光光より長
い波長の消去光であり、第2の消去光が輝尽発光光およ
び/または輝尽発光光よりも短い波長成分を含む消去光
であることが好ましい。
【0020】
【発明の効果】本発明による放射線画像読取消去装置
は、読取同時消去を行う方法および装置において、蓄積
性蛍光体シートを読取手段から消去手段へ相対的に移動
させながら、読取りが終了したシートの部分から順次消
去を行う第1の消去を行う際は、光電読取手段により検
出可能な波長域以外の波長域の第1の消去光により消去
を行うようにしたため、この消去光は光電読取手段によ
り検出されることはなく、読み取られた放射線画像に消
去光がノイズとして混入することはなくなる。また、第
2の消去を行う際には、光電読取手段により検出可能な
例えば輝尽発光光の波長域と比較的近いUV領域の波長
成分を含む第2の消去光により消去を行うようにしたた
め、シートの深部にまでトラップされて残留画像の原因
となる電子を放出することができ、これによりシートに
残留する残留画像を十分に消去することが可能となる。
なお、第1の消去が終了した時点では読取が終了してい
るはずであるから、読取手段の駆動を停止して第2の消
去を行うようにすれば第2の消去光が光電読取手段にノ
イズとして検出されるおそれがないが、第1の消去光を
発する第1の光源と第2の消去光を発する第2の光源を
第2の光源が読取手段からより遠い位置になるようにし
て並べて配し、シートを読取手段から消去手段に移動さ
せるときには第1の光源のみを点灯して、第1の消去を
行い、その後、シートを消去手段から読取手段に移動さ
せるときに第2の光源を点灯して第2の消去を行うよう
にしてもよい。この場合、第2の光源が読取手段から充
分遠い位置にあれば読取手段の駆動を停止しなくとも、
第2の消去光が光電読取手段に悪影響を及ぼす検出され
るおそれがない。したがって、読取同時消去を行う場合
に、読み取られた放射線画像に消去光がノイズとして混
入することが無くなり、かつ残留画像を十分に消去する
ことができるため、消去光および残留画像の影響を受け
ない高画質の画像を得ることができる。
【0021】また、第2の消去光による消去の後、さら
に輝尽発光光よりも短い波長以外の光を含む消去光によ
り消去を行うことにより、第2の消去光によりシートが
励起されてしまっても、第1の消去光によりこの励起さ
れた成分を消去することができるため、より消去の効率
を向上させることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態について説明する。
【0023】図1は本発明による放射線画像読取消去装
置の実施の形態を表す図である。図1に示すように、本
発明による放射線画像読取消去装置1は、蓄積性蛍光体
シートに記録された放射線画像を読み取るための読取手
段2と、読取りが終了した蓄積性蛍光体シートの残留画
像を消去するための消去手段3とからなるものである。
【0024】放射線画像が蓄積記録された蓄積性蛍光体
シート4が、図示しないモータにより回転せしめられる
一対の搬送ローラ5および一対の遮光ローラ6により図
1の矢印A方向および矢印B方向に往復搬送される。こ
のシート4の上方には、読取手段2を構成する励起光で
あるレーザ光11を発するレーザ光源10と、そのレーザ光
11を反射偏向し、シート4を主走査する図示しないモー
タにより回転されるガルバノメーターミラー12が配され
ている。さらに、レーザ光11が走査される位置の上方に
は、そのレーザ光11の走査により発せられる輝尽発光光
を上方より集光する集光ガイド14a が近接して配置さ
れ、その位置の下方には、輝尽発光光を下方より集光す
る集光ガイド14b がシート4と垂直に配置されており、
さらに集光ガイド14a の近傍には集光ミラー13が配置さ
れている。各集光ガイド14a ,14bは、それぞれ輝尽発
光光を光電的に検出するフォトマルチプライヤ(光電子
増倍管)15a ,15b が接続されている。このフォトマル
チプライヤ15a ,15b は信号処理系16に接続されてい
る。集光ガイド14a ,14b にはフォトマルチプライヤ15
a ,15b にレーザ光11が入射しないように、不図示の分
離フィルタが設けられている。
【0025】消去手段3は、遮光ローラ6を通過したシ
ート4の上方からシート4の残留画像の消去を行う4本
の蛍光灯21a からなる消去光源20a と、遮光ローラ6を
通過したシート4の下方からシート4の残留画像の消去
を行う4本の蛍光灯21b からなる消去光源20b とからな
るものである。また、消去光源20a ,20b には、読取手
段2から最も離れた位置にある蛍光灯21′a ,21′b を
除いた蛍光灯21a ,21b から発せられる消去光から集光
ガイド14a ,14b に設けられた分離フィルタを透過する
波長成分を除去するためのフィルタ22a ,22b が設けら
れている。
【0026】蛍光灯には各種のものがあり、白色
(W)、温白色(WW)、昼光色(D)、白熱電球色、
高演色形白色(W−DL)、(W−SDL)、(W−E
DL)等の通常の蛍光灯の他、緑(G)、青(B)、高
演色性白色(LCD)等の冷陰極蛍光灯があるが、いず
れも約300nm から750nm に亘る広いバンドスペクトルを
有しており、特に600nm を中心として幅の広い高い発光
分布を有し、さらに通常の蛍光灯は450nm 付近と550nm
付近に高い輝度のラインスペクトルを有し、消去光源20
a ,20b として用いることができる。
【0027】フィルタ22a ,22b としては、約400nm 以
下の短波長をカットするシャープカットフィルタ使用す
ることができ、例えば、約420nm 以上の光のみ透過する
(株)HOYAのシャープカットフィルタ「L−42」等
が好適なものとして使用することができる。また、約39
0nm から410nm を境にして、これより長い波長の光のみ
を透過する「L−40」等も使用することができる。
【0028】次いで本発明による放射線画像読取消去装
置の作用について説明する。
【0029】被写体の放射線画像が蓄積記録された蓄積
性蛍光体シート4が搬送ローラ5および遮光ローラ6に
よりまず矢印A方向に搬送され、副走査される。一方、
レーザ光源10から発せられたレーザ光11は図示しないモ
ータにより回転駆動するガルバノメーターミラー12によ
って反射偏向され、シート4に入射し副走査の方向(矢
印A方向)と略垂直な方向(紙面に垂直な方向)に主走
査する。このレーザ光11が照射されたシート4の箇所か
らは、蓄積記録されている放射線画像情報に応じた光量
の輝尽発光光が発散される。シート4の上方に発せられ
た輝尽発光光は集光ガイド14a によって導かれ、フォト
マルチプライヤ(光電子増倍管)15a によって光電的に
検出される。入射端面から集光ガイド14a 内に入射した
輝尽発光光は、集光ガイド14a の内部を全反射を繰り返
して進み、出射端面から出射してフォトマルチプライヤ
15a に受光され、放射線画像を表す輝尽発光光の光量が
フォトマルチプライヤ15a によって電気信号に変換され
る。同様に、シート4の下方に発せられた輝尽発光光は
集光ガイド14b によって導かれ、フォトマルチプライヤ
(光電子増倍管)15b によって光電的に検出される。
【0030】フォトマルチプライヤ15a ,15b から出力
されたアナログ画像信号は信号処理系16に入力され、対
数的に増幅されてデジタル画像信号に変換されて加算さ
れ、さらに再生手段に入力されて可視像として表示され
る。この再生手段は、CRT等のディスプレイ手段でも
よいし、感光フイルムに光走査記録を行う記録装置であ
ってもよい。
【0031】一方、この放射線画像の読取りを行う際に
は、消去光源20a ,20b の蛍光灯21a ,21b は点灯され
ており、蛍光灯21´a,21´bは消灯されている。消去光
源20a ,20b から発せられた消去光は、まずフィルタ22
a ,22b を透過して読取りが終了したシート4に順次照
射される。このフィルタ22a ,22b を透過した消去光は
集光ガイド14a ,14b に設けられた分離フィルタにより
遮光されてしまうため、この消去光がフォトマルチプラ
イヤ15a ,15b に検出されることはなく、消去光が読み
取られた放射線画像にノイズとして混入することが無く
なる。
【0032】シート4が矢印A方向にさらに搬送され
て、蛍光灯21´a,21´bからの光がシート4の後端に達
する位置まで来ると(この時点では蛍光灯21´a,21´b
は点灯されていないが)、シート4は停止される。つぎ
に蛍光灯21a ,21b を点灯したまま、蛍光灯21´a,21
´bも点灯する。この状態で図示しない搬送手段により
シート4が矢印B方向に搬送される。これによってシー
ト4には蛍光灯21´a ,21´b からの消去光がまず照射
され、シート4の深部にトラップされた電子が放出され
る。このとき蛍光灯21´a,21´bが読取手段2から充分
離れた位置にあれば蛍光灯21´a,21´bからの消去光が
フォトマルチプライヤ15a ,15b に検出されることはな
いが、この時点では読取が終了しているから、フォトマ
ルチプライヤ15a ,15b の駆動を停止しておけばフォト
マルチプライヤ15a ,15b による蛍光灯21´a,21´bか
らの消去光の検出をさらに確実に防止することができ
る。
【0033】シート4が矢印B方向に搬送されるにつれ
て、シート4の蛍光灯21´a,21´bからの消去光が照射
された部分にさらに蛍光灯21a ,21b からの消去光がフ
ィルター22a ,22b を介して照射される。これにより、
蛍光灯21´a,21´bからの消去光の照射によってシート
4が励起されてしまったとしても、その励起された成分
を消去することができ、より効率的な消去を行うことが
できる。
【0034】なお、上述した実施の形態においては、消
去用の光源として、蛍光灯を用いるようにしているが、
UV領域の波長成分を含む消去光を発光する、各種の蛍
光ランプ,水銀ランプ,メタルハライドランプ,UVラ
ンプ等を用いることができる。効率のよい消去を行うた
めには、この消去光源にUV領域のみならず可視光も含
むものを用いる方が望ましく、そのためには、UVラン
プと高圧あるいは低圧ナトリウムランプの組合せを使用
してもよい。この場合においても、上述した実施の形態
と同様に、消去光がフォトマルチプライヤに検出されな
いように、フィルタを介して消去光を蓄積性蛍光体シー
トに照射する必要がある。
【0035】また、水銀ランプは350nm から600nm 付近
にかけて数本の高い輝度のラインスペクトルを有するの
で、消去光源として用いることができる。なお、高圧ナ
トリウムランプは500 〜700nm にかけて広いバンドスペ
クトルを有し、UV領域の光は比較的少ないので消去光
源として用いるときはUVランプと共用して用い、読取
手段から消去手段にシートが送られる際には、高圧ナト
リウムランプにより消去を行い、消去手段から読取手段
にシートが送られる際にはUVランプにより消去を行
う。
【0036】また、低圧ナトリウムランプは580nm 付近
に高い輝度のラインスペクトルを有するが、これはUV
領域に使用可能な放射パワーを有していないので、高圧
ナトリウムランプと同様に、消去光源として用いるとき
はUVランプとの共用が必要である。
【0037】UVランプには、ブラックライト蛍光ラン
プ(BL),健康線用蛍光ランプの他、冷陰極蛍光灯の
BLE,ULE等があり、いずれも300 〜400nm の間に
極めて高い輝度のバンドスペクトルを有している。
【0038】また、上記実施の形態においては、読取手
段から搬送された蓄積性蛍光体シート4はそのまま水平
に消去手段に搬入されるが、例えば図2に示すように蓄
積性蛍光体シート4を可撓性の材料からなるものとし、
消去手段3を読取手段2に対してある程度の角度を持っ
て配し、読取手段2から搬出されたシート4を曲げて消
去手段3に搬入するようにしてもよい。このように読取
手段2と消去手段3とを同一平面上にないものとするこ
とにより、消去手段3における消去光が読取手段2に入
射しにくくすることができる。
【0039】なお、上述した実施の形態においては、読
取手段2、消去手段3を固定してシートを搬送して読取
りおよび消去を行うようにしているが、シートを固定
し、読取手段および消去手段をシートに対して移動する
ことにより読取りおよび消去を行うように構成してもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による放射線画像読取消去装置の実施の
形態を表す図
【図2】本発明による放射線画像読取消去装置の他の実
施の形態を表す図
【符号の説明】
1 放射線画像読取消去装置 2 読取手段 3 消去手段 4 蓄積性蛍光体シート 5 搬送ローラ 6 遮光ローラ 10 レーザ光源 11 レーザ光 12 ガルバノメーターミラー 14a ,14b 集光ガイド 15a ,15b フォトマルチプライヤ 16 信号処理系 20a ,20b 消去光源 21a ,21b ,21′a ,21′b 蛍光灯

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射線画像が蓄積記録された蓄積性蛍光
    体シートに対して励起光を照射し、該シートから発せら
    れる輝尽発光光を光電読取手段により光電的に読み取る
    ことにより前記放射線画像を得る読取手段と、該読取手
    段に隣接して設けられた、前記放射線画像が読み取られ
    た蓄積性蛍光体シートに対して消去光を照射することに
    より、読取りが終了した蓄積性蛍光体シートに残留する
    残留画像を消去する消去手段と、前記読取手段および前
    記消去手段間において前記シートを相対的に往復移動せ
    しめる移動手段とを備えた放射線画像読取消去装置にお
    ける放射線画像読取消去方法であって、該移動手段によ
    り前記シートを前記読取手段から前記消去手段に相対的
    に移動することにより、前記蓄積性蛍光体シートの前記
    励起光の照射が終了した部分に順次消去光を照射して該
    シートの残留画像を消去する第1の消去を行い、該第1
    の消去が終了した後前記シートを前記消去手段から前記
    読取手段に移動することにより、前記消去光を前記シー
    トに再度照射して該シートの残留画像を消去する第2の
    消去を行う放射線画像読取消去方法において、 前記光電読取手段により検出可能な波長域以外の波長域
    の第1の消去光により前記第1の消去を行い、前記光電
    読取手段により検出可能な波長域の光を含む第2の消去
    光により前記第2の消去を行うことを特徴とする放射線
    画像読取消去方法。
  2. 【請求項2】 前記第2の消去の後、さらに前記輝尽発
    光光より短い波長以外の光を含む消去光により前記シー
    トの残留画像を消去することを特徴とする請求項1記載
    の放射線画像読取消去方法。
  3. 【請求項3】 前記第1の消去光が、前記輝尽発光光よ
    り長い波長の消去光であり、前記第2の消去光が、前記
    輝尽発光光および/または該輝尽発光光より短い波長成
    分を含む消去光であることを特徴とする請求項1または
    2記載の放射線画像読取消去方法。
  4. 【請求項4】 放射線画像が蓄積記録された蓄積性蛍光
    体シートに対して励起光を照射し、該シートから発せら
    れる輝尽発光光を光電読取手段により光電的に読み取る
    ことにより前記放射線画像を得る読取手段と、該読取手
    段に隣接して設けられた、前記放射線画像が読み取られ
    た蓄積性蛍光体シートに対して消去光を照射することに
    より、読取りが終了した蓄積性蛍光体シートに残留する
    残留画像を消去する消去手段と、前記読取手段および前
    記消去手段間において前記シートを相対的に往復移動せ
    しめる移動手段とを備え、該移動手段により前記シート
    を前記読取手段から前記消去手段に相対的に移動するこ
    とにより、前記蓄積性蛍光体シートの前記励起光の照射
    が終了した部分に順次消去光を照射して該シートの残留
    画像を消去する第1の消去を行い、該第1の消去が終了
    した後前記シートを前記消去手段から前記読取手段に移
    動することにより、前記消去光を前記シートに再度照射
    して該シートの残留画像を消去する第2の消去を行う放
    射線画像読取消去装置において、 前記消去手段が、前記第1の消去を行う際に前記光電読
    取手段により検出可能な波長域以外の波長域の第1の消
    去光を発する第1の消去光源と、前記第2の消去を行う
    際に前記光電読取手段により検出可能な波長域の光を含
    む第2の消去光を発する第2の消去光源とを備えたこと
    を特徴とする放射線画像読取消去装置。
  5. 【請求項5】 前記消去手段が、前記輝尽発光光より短
    い波長以外の光を含む光を発する消去光源をさらに備
    え、前記第2の消去の後、さらに該消去光源により前記
    シートの残留画像を消去する手段であることを特徴とす
    る請求項4記載の放射線画像読取消去装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の消去光源が、前記輝尽発光光
    より長い波長の消去光を発する光源であり、前記第2の
    消去光源が、前記輝尽発光光および/または該輝尽発光
    光より短い波長成分を含む消去光を発する光源であるこ
    とを特徴とする請求項4または5記載の放射線画像読取
    消去装置。
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