JPH09133946A - 撮影補助装置 - Google Patents

撮影補助装置

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JPH09133946A
JPH09133946A JP31485295A JP31485295A JPH09133946A JP H09133946 A JPH09133946 A JP H09133946A JP 31485295 A JP31485295 A JP 31485295A JP 31485295 A JP31485295 A JP 31485295A JP H09133946 A JPH09133946 A JP H09133946A
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Masanori Saito
真徳 斉藤
Shuhei Koike
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 照明器具を内蔵した可搬可能な箱体に被撮影
物を入れた状態で何処でも良好な撮影ができるようにす
る。 【解決手段】 被撮影物に照明を当てて撮影装置(デジ
タルカメラ等)30により撮影するために用いる撮影補
助装置であって、側面に持ち運び用穴4を有し、被撮影
物を中に入れた状態で上面の固定台24に設置した撮影
装置30による撮影が行える可搬可能な箱体1と、被撮
影物に対して斜め方向からの照明が行えるように箱体1
内の隅部近傍に配置した照明器具(横に2本並んだ蛍光
灯等)8と、撮影装置30と箱体1内の被撮影物との距
離を調整可能とする距離調整手段(被撮影物受け板9の
高さ変更、昇降装置10等)と、固定台24に設けた光
量を調節する遮光部材(手動式による一対の遮光板(2
7,27))と、からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、商品撮影用の撮影
補助装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】商品撮影を行う際、従来殆どの場合は、
他の光が入らないスタジオにおいて、ライトまたはスト
ロボを使用し、被写体に合ったライティングを行って、
その被写体をカメラで写し取った後、プリントし、ある
いは、ポジフィルムよりデジタルデータとしてスキャニ
ングして取り込むようにする方法が採られていた。ま
た、前述したライティングを行った被写体をデジタルカ
メラで取り込むようにする方法も採られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
商品撮影においては、他の光が入らないスタジオを必要
とするため、広いスペースが必要であり、しかも、十分
な経験とトレーニングを要するものであった。さらに、
撮影のための時間が思いの外かかりすぎるものとなって
おり、また、撮影のために、スタジオで照明器具を使用
するため、機材が高価なものとなっていた。
【0004】本発明の課題は、照明器具を内蔵した可搬
可能な箱体に被撮影物を入れた状態で何処でも良好な撮
影ができるようにすることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決すべく
請求項1記載の発明は、例えば、ビス等の小物からペッ
トフード等の比較的大きなものまでの被撮影物に照明を
当ててデジタルカメラ等の撮影装置により撮影するため
に用いる撮影補助装置であって、例えば、前面の開閉扉
を開けて前記被撮影物(ビスからペットフード等)を中
に入れた状態で一面側、例えば、上面から前記撮影装置
(デジタルカメラ等)による撮影が行える、例えば、周
囲が囲まれて側面の持ち運び用穴等により可搬可能な箱
体と、この箱体の一面側に配置される撮影装置と、前記
箱体内に設けた前記照明用の、例えば、横に2本並んだ
蛍光灯等の照明器具と、前記箱体内の一面側に配置した
前記撮影装置(デジタルカメラ等)と前記箱体内の前記
被撮影物(ビスからペットフード等)との距離を調整可
能とする、例えば、被撮影物受け板の高さ変更、昇降装
置等の距離調整手段と、からなる構成を特徴としてい
る。
【0006】このように、被撮影物を中に入れた状態で
一面側から撮影が行える可搬可能な箱体内に照明器具を
設けて、撮影装置と箱体内の被撮影物との距離調整手段
を備えた撮影補助装置なので、可搬可能な箱体内におい
て、その中に入れた被撮影物に照明器具により照明を当
てて、距離調整手段により撮影装置と箱体内の被撮影物
との距離を最適に調整してから、箱体の一面側から撮影
装置により被撮影物を良好に撮影できる。しかも、可搬
可能な箱体を用いるので、スペースをとらず、何処でも
商品等の撮影が行える。
【0007】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の撮影補助装置であって、前記箱体内の前記被撮影物
(ビスからペットフード等)に対して斜め方向、例え
ば、斜め45°等の位置からの前記照明が行えるよう
に、前記照明器具(横に2本並んだ蛍光灯等)を前記箱
体内の隅部近傍に配置した構成を特徴としている。この
ように、箱体内の隅部近傍に照明器具を配置したので、
箱体内の被撮影物に対して斜め方向からの最適な照明が
行える。
【0008】そして、請求項3記載の発明は、請求項1
または2のいずれかに記載の撮影補助装置であって、前
記箱体の上面に、前記撮影装置(デジタルカメラ等)を
設置するための小箱等の固定台を載置して、この固定台
(小箱等)および前記箱体に撮影用の穴を形成した構成
を特徴としている。このように、箱体の上面に固定台を
載置して撮影装置を設置し、固定台および箱体に撮影用
の穴を形成したので、箱体の上方から撮影が行える。
【0009】さらに、請求項4記載の発明は、請求項
1、2または3のいずれかに記載の撮影補助装置であっ
て、前記撮影装置(デジタルカメラ等)と前記箱体内の
前記被撮影物(ビスからペットフード等)との間には、
光量を調節するための遮光部材、例えば、手動式による
一対の遮光板等を設けた構成を特徴としている。このよ
うに、撮影装置と箱体内の被撮影物との間に、光量を調
節する遮光部材を設けたので、撮影装置に入る光量を最
適にして撮影が行える。
【0010】なお、請求項5記載の発明は、請求項4記
載の撮影補助装置であって、前記遮光部材(手動式によ
る一対の遮光板等)を前記固定台(小箱等)に配置した
構成を特徴としている。このように、遮光部材を固定台
に配置したので、固定台上の撮影装置を覗きながら手元
で、撮影装置に入る光量の最適な調整が行える。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る撮影補助装
置の実施の形態例を図1から図9に基づいて説明する。
先ず、図1は本発明を適用した一例としての撮影補助装
置を示すもので、開閉扉を開けて内部を示した斜視図で
あり、図2はその撮影補助装置の縦断正面図で、図3は
その箱体上面を除いて内部を示した一部破断の平面図で
ある。これらの図1から図3において、1は箱体、2は
前面開口部、3は開閉扉、4は持ち運び用穴、5はモー
タ用穴、6は固定台取付穴、7は覗き窓、8−1,8−
1,8−2は照明器具(蛍光灯)、9は被撮影物受け
板、10は昇降装置、11は下部固定板、12は上部固
定板、13は支柱、14はガイドロッド、15は上下動
ベッド、16は保持穴、17は受け板保持腕、18は送
りネジ、19はギヤボックス、20は電動モータであ
り、また、22は電源スイッチ、23は昇降スイッチで
ある。また、24は固定台であり、この固定台24は図
7および図8に示すようになっていて、25は撮影穴、
26はガイド溝部材、27は遮光部材(遮光板)、28
は遮光板操作摘み、29はスリット、30は撮影装置
(デジタルカメラ)、31はカメラ部、32は液晶モニ
タである。
【0012】この撮影補助装置は、可搬可能な箱体1
に、商品撮影用の照明器具(蛍光灯)8−1,8−1,
8−2、撮影商品を載せる被撮影物受け板9およびその
昇降装置10を内蔵して、撮影装置(デジタルカメラ)
30をセットするための小箱による固定台24を上面に
備えている。即ち、箱体1は、例えば、横幅1,100
mm〜1,200mm、奥行き790mm、高さ1,0
50mm〜1,200mm程度の大きさので内面が白色
のものであり、前板に、例えば、幅900mm、高さ
1,100mm程度の大きな前面開口部2を有して、こ
の前面開口部2に観音開きの開閉扉3,3を備えてお
り、また、左右の両側板に一対の持ち運び用穴4,4を
それぞれ有している。さらに、箱体1は、図示右側の側
板にモータ用穴5を有して、天板のほぼ中央部に固定台
取付穴6とその手前側の覗き窓7を有している。固定台
取付穴6は、例えば、縦横250mm×250mm程度
の大きさで、覗き窓7は、例えば、縦横70mm×14
0mm程度の大きさである。
【0013】そして、箱体1の内部には、図示左奥の隅
部の上下方向に沿って商品撮影用の照明器具としての2
本の蛍光灯8−1,8−1が横に並べて側板に対し上半
部側に取り付けられており、図示左手前側の隅部の上下
方向に1本の蛍光灯8−2が前面板に対し上半部側に取
り付けられている。これらの蛍光灯8−1,8−1,8
−2は、例えば、色温度4,200°Kで20Wのもの
を3本使用している。これらのうち、蛍光灯8−1,8
−1と蛍光灯8−2とは後述するスイッチにより別々に
点灯される。また、箱体1の内部には、撮影商品を載せ
る被撮影物受け板9が設けられていて、この被撮影物受
け板9は昇降装置10に連結されている。
【0014】この被撮影物受け板9は、上面が黒色のも
ので、例えば、横幅700mm、奥行き550mm程度
の大きさのもので、図示右側の昇降装置10により上下
動操作される。この昇降装置10は、例えば、昇降スト
ローク量700mm、最大の搭載重量60kg程度のも
ので、図4から図6にも拡大して示したように、下部固
定板11と上部固定板12との間を支柱13,13およ
びガイドロッド14により連結して、ガイドロッド14
に垂直方向の上下動ベッド15を上下動自在に組み付け
ている。この上下動ベッド15は、左右両側に上下方向
に沿った多数(例えば、上下方向に25段等)の保持穴
16,16,16,16,…を有するもので、その左右
各々に受け板保持腕17,17が爪部により着脱自在と
なっている。そして、被撮影物受け板9は、この左右の
受け板保持腕17,17の上に載せてその両外側に位置
する下面の位置決めピン9a,9aにより位置決めされ
る。
【0015】また、上下動ベッド15の背面側には、垂
直方向の送りネジ18が一対的に備えられていて、この
送りネジ18はギヤボックス19に組み込まれている。
このギヤボックス19は、支柱13,13間に固定され
ていて、前記モータ用穴5から箱体1の外部に突出する
電動モータ20を一対的に備えている。この電動モータ
20により回転駆動される回転ギヤ21−1と、この回
転を減速し回転トルクを上げるための減速ギヤ21−2
と、この減速ギヤ21−2と同軸上に形成された駆動ギ
ヤ21−3が、ギヤボックス19内に設けられ、駆動ギ
ヤ21−3は前記送りネジ18に直交状態で噛み合って
いる。以上の昇降装置10は、図2に示すように、下部
固定板11を箱体1の底板上に固定して、上部固定板1
2を箱体1の天板下に固定して組み付けられている。な
お、図1および図2に示すように、箱体1の上面の手前
右側には、前記蛍光灯8−1,8−1を点灯/消灯させ
るための電源スイッチ22−1と、前記蛍光灯8−2を
点灯/消灯させるための電源スイッチ22−2と、前記
電動モータ20を正転・逆転駆動させて上下動ベッド1
5を昇降操作させるための昇降スイッチ23とが並べて
配設されている。
【0016】そして、図7および図8に拡大して内部構
造も示したように、箱体1の天板の前記固定台取付穴6
に、撮影装置(デジタルカメラ)30をセットするため
の小箱による固定台24が着脱自在に取り付けられてい
る。この固定台24は、例えば、横幅250mm、奥行
き250mm、高さ150mm程度の大きさのもので、
下面が開放すると共に、上部に前後方向に長い撮影穴2
5を有している。この固定台24の内部には、その下部
で横方向に沿った前後一対のガイド溝部材26,26が
固定されていて、前後一対のガイド溝部材26,26の
間には、遮光部材である乳白色のプラスチック製の左右
一対の遮光板27,27が横方向にスライド自在に組み
込まれている。この左右一対の遮光板27,27には、
手動操作用の遮光板操作摘み28がそれぞれ取り付けら
れていて、その左右一対の遮光板操作摘み28,28
は、固定板24の前面に形成したスリット29,29か
ら手前側に突出している。なお、この遮光板操作用摘み
28は、前方に突出させる他、遮光板27の左右方向に
一体的に設け、左右側板より突出させるようにしてもよ
い。以上の左右一対の遮光板27,27によって、撮影
範囲を調整可能とする範囲調整手段が構成されている。
【0017】以上の固定台24の上に、撮影装置である
デジタルカメラ30が、図7に示すように、接続用の固
定ネジ33により固定されている。このデジタルカメラ
30は、固定台24上に固定された本体部に対して、撮
影レンズおよびCCD(Charge Coupled
Device:固体撮像素子)を備えるカメラ部31
が回転自在なもので、このカメラ部31が前記撮影穴2
5から下を向いた状態となっていて、箱体1内部の被撮
影物受け板9を映し出す。また、デジタルカメラ30
は、本体部の前面に、カメラ部31での撮影(画像記
録)時におけるビューファインダ兼用の液晶モニタ32
を有している。この液晶モニタ32には、撮影時におけ
るカメラ部31からの画像および画像再生時における画
像が映し出される。
【0018】以上のデジタルカメラ30は、自動焦点・
自動露光機構等により、ピントも色バランスも自動で決
定し、室外・室内とも失敗しない撮影が行えることを念
頭にして誰でも撮影できるように設計されている。ま
た、固定ネジ33と同様な固定ネジ34,35が左側方
と奥側上部の垂直部36に設けられており、固定ネジ3
4は、図8の一点鎖線で示すように、カメラ部31を回
転させ、デジタルカメラ30を取り付け、固定ネジ35
に三脚を取り付けて、固定台24を取り外した状態で、
前面開口部2より箱体1の内部を撮影する場合に用い
る。
【0019】このようなデジタルカメラ30を前述した
ような可搬可能な箱体1の上面に備えた撮影補助装置を
使用することによって、誰でも、どんな商品(例えば、
ビニール、プラスチック、紙等の表面材料を使用した袋
物、箱物および艶消し、艶出しの表面を有するもの等)
でも、バランスのとれた良好な撮影結果が短時間で簡単
に得られるものであり、つまり、均一な色補正のない良
好な画像を容易に撮影することができる。また、箱体1
については、持ち運び移動等が容易となる適度な大きさ
とされていて、外部光を遮断して内部を白く(内面が白
色であるから)することにより、光のバウンス効果を高
め、一方向からの光を利用して撮影する商品の形を自然
に見えるように設計されている。次に、以上の構成によ
る撮影補助装置による商品撮影の仕方について説明す
る。
【0020】先ず、被撮影物である図示しない商品を被
撮影物受け板9の上にその上面に予め引かれた図示しな
い中心線・方眼線に沿って置き、開閉扉3,3を閉じる
と、上方からデジタルカメラ30のカメラ部31により
映し出される液晶モニタ32の画面のセンターが自動的
に出る設計となっている。その後、撮影者は、箱体1の
手前側から液晶モニタ32の画面を見ながら、箱体1の
上面手前右側の昇降スイッチ23をその上下の移動方向
表示にしたがって操作し、電動モータ20の駆動により
駆動ギヤ21−3および送りネジ18の噛み合いを介し
て上下動ベッド15を昇降動ささせて、液晶モニタ32
の画面に適当な大きさになるまで商品を載せた被撮影物
受け板9を上下動させる。また、この時、箱体1の上面
手前右側の昇降スイッチ23に並ぶ電源スイッチ22−
1をON操作して、蛍光灯8−1,8−1を点灯させて
商品に照明を当てておく。この照明に関しては、色温度
4,200°Kの2本の蛍光灯8−1,8−1によっ
て、商品に対し斜め後方左45°の角度から照明してい
て、箱体1の内部の白色の乱反射で「にじみ」、「てか
り」および「色飛び」も出ないように明度が接写から標
準(商品で言えば、ビスからペットフード)まで最適明
度が維持できるように位置関係を設計してある。
【0021】そして、デジタルカメラ30は、色バラン
ス、露光量については、被写体の撮影面積に示す比率で
自動調整するため、被写体によりバラ付きが出る恐れが
あって、色再現および露光量に関しては、固定台24に
内蔵した左右一対の遮光板27,27を、その手動操作
用の遮光板操作摘み28,28により操作して、撮影範
囲を絞ったり開けたりすることによって、液晶モニタ3
2の画面を見ながら画面内の白の色を調節して、商品に
より近い色になるよう調整する。例えば、真っ白な商品
が黒色の被撮影物受け板9に載せられた場合は、白が強
く浮き出るため、遮光板27,27を閉じて撮影範囲を
絞って白の撮影範囲を多くする。また、箱体1天板の固
定台取付穴6に対して、固定台24を90°回転させて
取り付けると、固定台24上のデジタルカメラ30のカ
メラ部31が臨む撮影穴25の長手方向と、箱体1内の
被撮影物受け板9の長手方向とが合って、長物の商品に
合わせて液晶モニタ32の画面に映し出すことができ、
例えば、犬用のペッドフード等の長さ700mm余りの
物にも対応できる設計となっている。
【0022】なお、上述のように、瓶物、透明ペットボ
トルなどの商品を撮影するためには、商品名や形状をは
っきりさせるために、透明ペットボトルを横に寝かせて
撮影する必要があるが、このようにすると、透明ペット
ボトルの中に入っている空気により気泡が生じてしま
い、美しさに欠ける写真となってしまう。このため、被
撮影物受け板9に透明ペットボトルを立たせたまま撮影
補助装置の前面開口部2から撮影するが、この場合、固
定台24を撮影補助装置から取り外してデジタルカメラ
30を固定台24の垂直部36に設けられた固定ネジ3
4に取り付け、さらに、固定ネジ35に三脚を取り付け
てデジタルカメラを固定できるようにして前面開口部2
から撮影するようにする。このように、固定台24を用
いれば、デジタルカメラ30を固定できると共に、上述
したように、遮光板27,27による色調整が可能とな
る。
【0023】また、この場合は、電源スイッチ22−1
を操作して蛍光灯8−1,8−1を点灯する他、電源ス
イッチ22−2を操作して蛍光灯8−2を点灯してお
く。これは、左奥側の蛍光灯8−1,8−1の光を透明
ペットボトルの内部に回り込ませて、商品内部の色を美
しく見えるようにして、より澄んだ本物に近い状態の撮
影を可能とするためである。また、左手前側の蛍光灯8
−2の光は、商品を前面より照らして商品の輪郭をはっ
きりさせて商品を際立たせるようにすると共に、商品ラ
ベルなどを美しく見えるようにして、商品の前面を本物
により近い状態で撮影ができるようにするためである。
従って、透明ペットボトルを撮影する場合は、蛍光灯8
−1,8−1,8−2を点灯させることで、本物により
近い状態の撮影ができる。
【0024】以上の通り、本発明の実施の形態例の撮影
補助装置を使用することで、以下に列挙する効果を得る
ことができる。 (1)デジタルカメラ30の固定台24に手動式の乳白
色プラスチック製の遮光板27,27を設けたことによ
り、写真技術を習得していない人でも、レンズ部31に
入る光量を液晶モニタ32の画面を見ながら、最適画像
を判断することができる。 (2)箱体1上面で固定台24の手前にある覗き窓7か
ら箱体1内部の商品を見ることで、液晶モニタ32の画
面での実物と容易に比較することができる。 (3)デジタルカメラ30の固定台24を平面視正方形
とすることで、箱体1上面に対する固定台24の位置を
90°回転させることにより、被写体である商品に対す
る縦位置・横位置の関係を変えて、液晶モニタ32の画
面に合わせて画像を最適に映し出すことができる。
【0025】(4)被撮影物受け板9の一側に上下動ベ
ッド15が位置する位置関係としたことにより、被撮影
物受け板9に載せて撮影する商品としては、約20mm
程度のビスから700mm位の犬用ペットフードまで可
能となり、また、上下動ベッド15の移動速度を1秒間
10mm程度の速度にすることで、最大重量60kgま
で積載して、ほとんどの商品に対応することができる。 (5)照明に関しては、箱体1内の上方左45°からの
位置に色温度4,200°Kで20Wの2本の蛍光灯
8,8を設置したことにより、色飛びし易いペットボト
ル、袋物および中間色のプラスチック容器も無調整で正
しい色と明るさを得ることができた。 (6)撮影をすることが初めての人でも十分な撮影結果
を得ることができた。しかも、撮影時間が大変に少ない
時間で行えた。結果的に、1/10〜1/20のコスト
で撮影を完了した。
【0026】次に、本発明の実施の形態の変形例につい
て簡単に説明する。先ず、前述した構成によると、箱体
1内の被撮影物受け板9の上に置く商品の姿勢をその都
度変えて、上方のデジタルカメラ30(カメラ部31)
で正面、側面、上面を撮影するが、第1の変形例として
は、例えば、箱体1内に反射ミラー等を利用した反射装
置を設けて、1回の撮影で商品の正面、側面、上面の3
面を同時撮影するように構成してもよい。
【0027】また、前述した実施の形態例においては、
デジタルカメラ30(カメラ部31)と箱体1内の商品
との距離を調整可能とする距離調整手段として、昇降装
置10とその上下動ベッド15に対する被撮影物受け板
9の取付位置変更としたが、第2の変形例としては、逆
に、デジタルカメラ30またはそのカメラ部31を箱体
1内の商品に対して移動可能とする距離調整手段であっ
てもよい。さらに、第3の変形例としては、箱体1の上
面・正面・側面にデジタルカメラ30を設置し、スイッ
チの切替操作によりそれぞれの面の画像を撮影するよう
に構成してもよい。また、第4の変形例としては、手動
式の遮光板27,27は箱体1の側に設けてもよい。
【0028】また、前述した実施の形態例としては、昇
降装置10は電動モータ20を固定して上下動ベッド1
5を移動するようにしていたが、第5の変形例として
は、電動モータ、ギヤボックス、上下動ベッド、板保持
腕とを一体化して、この一体化したものを上下動するよ
うにしてもよい。具体的には、図9に示すように(な
お、ここでは、図4〜図6で示したものと同一部分には
同一符号を付して説明する。)、電動モータ20、ギヤ
ボックス19、上下動部材37とを一体的に形成する。
そして、下部固定板11と上部固定板(図示せず)との
間であって、それら固定板の両端の位置に支柱13,1
3を固定するようにし、また、支柱13,13および送
りネジ18を中間固定部材38に固定する。また、上下
動部材37は電動モータ20が駆動されることで送りネ
ジ18の長さの間で上下動可能となるようにして、さら
に、上下動部材37には、被撮影物受け板9を載置する
ための載置部37−1を一体的に設ける。
【0029】これにより、送りネジ18の長さの間で商
品を上下動させることができる。なお、電動モータ20
も上下動するため、電動モータ20は撮影補助装置内に
納まるようにする。ところで、中間固定部材38を設け
ずに、下部固定板11と上部固定板(図示せず)との間
で支柱13,13および送りネジ18を設けるようにす
れば、下部固定板11と上部固定板(図示せず)との長
い間において、商品を上下動させることができるように
なる。
【0030】なお、以上の実施の形態例においては、使
用する撮影装置としてデジタルカメラ30としたが、本
発明はこれに限定されるものではなく、アナログカメラ
でもよい。また、その他、箱体1の形状や寸法を含む具
体的な細部構造等についても適宜に変更可能であること
は勿論である。
【0031】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明に係
る撮影補助装置によれば、可搬可能な箱体内に照明器具
を設けて、撮影装置と箱体内の被撮影物との距離調整手
段を備えた構成のため、可搬可能な箱体内において、そ
の中に入れた被撮影物に照明器具により照明を当てて、
距離調整手段により撮影装置と箱体内の被撮影物との距
離を最適に調整してから、箱体の一面側から撮影装置に
より被撮影物を良好に撮影することができる。しかも、
可搬可能な箱体を用いているため、スペースをとらず
に、何処でも被撮影物の撮影をすることができる。従っ
て、被撮影物の撮影が簡易に短時間でかつ安価に行える
ようになる。
【0032】また、請求項2記載の発明に係る撮影補助
装置によれば、箱体内の隅部近傍に照明器具を配置した
ことによって、請求項1記載の発明により得られる効果
に加え、箱体内の被撮影物に対して斜め方向から最適な
照明を当てることができる。従って、箱体内において、
最適な照明による被撮影物の撮影が行える。
【0033】そして、請求項3記載の発明に係る撮影補
助装置によれば、箱体の上面に固定台を載置して撮影装
置を設置したことによって、請求項1または2のいずれ
かに記載の発明により得られる効果に加え、箱体の上方
から撮影することができる。従って、箱体内において、
上方から容易に被撮影物の撮影が行える。
【0034】さらに、請求項4記載の発明に係る撮影補
助装置によれば、箱体の一面側に配置した撮影装置と箱
体内の被撮影物との間に、遮光部材を設けたことによっ
て、請求項1、2または3のいずれかに記載の発明によ
り得られる効果に加え、撮影装置に入る光量を最適にし
て撮影することができる。従って、箱体内から入る最適
な光量による被撮影物の撮影が行える。
【0035】なお、請求項5記載の発明に係る撮影補助
装置によれば、遮光部材を固定台に配置したことによっ
て、請求項4記載の発明により得られる効果に加え、固
定台上の撮影装置を覗きながら手元において、撮影装置
に入る光量を最適に調整することができる。従って、箱
体上からの被撮影物の撮影に際して、撮影範囲の調整操
作がしやすいものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した一例としての撮影補助装置を
示すもので、開閉扉を開けて内部を示した斜視図であ
る。
【図2】図1の撮影補助装置の縦断正面図である。
【図3】図1の撮影補助装置の箱体上面を除いて内部を
示した一部破断の平面図である。
【図4】箱体内部の距離調整手段としての被撮影物受け
板および昇降装置を示す側面図である。
【図5】図4の距離調整手段(被撮影物受け板および昇
降装置)の正面図である。
【図6】図4の距離調整手段(被撮影物受け板および昇
降装置)の平面図である。
【図7】図1の撮影補助装置の箱体上の固定台および撮
影装置(デジタルカメラ)部分を拡大して示す縦断正面
図である。
【図8】図1の撮影補助装置の箱体上の固定台および撮
影装置(デジタルカメラ)部分を拡大して示す縦断側面
図である。
【図9】距離調整手段を構成する昇降装置の変形例を示
す斜視図である。
【符号の説明】
1 箱体 2 前面開口部 3 開閉扉 4 持ち運び用穴 6 固定台取付穴 7 覗き窓 8 照明器具(蛍光灯) 9 被撮影物受け板 10 昇降装置 14 ガイドロッド 15 上下動ベッド 16 保持穴 17 受け板保持腕 18 送りネジ 19 ギヤボックス 20 電動モータ 22−1 電源スイッチ 22−2 電源スイッチ 23 昇降スイッチ 24 固定台 25 撮影穴 26 ガイド溝部材 27 遮光部材(遮光板) 28 遮光板操作摘み 30 撮影装置(デジタルカメラ) 31 カメラ部 32 液晶モニタ 33,34,35 固定ネジ 37 上下動部材 38 中間固定部材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周囲が囲まれた可搬可能な箱体と、 この箱体内に置かれた被撮影物を撮影するため、前記箱
    体の一面側に配置される撮影装置と、 前記箱体内に設けられ、前記箱体内に置かれた前記被撮
    影物を照明するための照明器具と、 前記箱体の一面側に配置された前記撮影装置と前記箱体
    内に置かれた前記被撮影物との距離を調整する距離調整
    手段と、からなることを特徴とする撮影補助装置。
  2. 【請求項2】 前記箱体内の前記被撮影物に対して斜め
    方向からの前記照明が行えるように、前記照明器具を前
    記箱体内の隅部近傍に配置したことを特徴とする請求項
    1記載の撮影補助装置。
  3. 【請求項3】 前記箱体の上面に、前記撮影装置を設置
    するための固定台を載置して、 この固定台および前記箱体に撮影用の穴を形成したこと
    を特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の撮影
    補助装置。
  4. 【請求項4】 前記箱体の一面側に配置された前記撮影
    装置と前記箱体内に置かれた前記被撮影物との間には、
    光量を調節するための遮光部材を設けたことを特徴とす
    る請求項1、2または3のいずれかに記載の撮影補助装
    置。
  5. 【請求項5】 前記遮光部材を前記固定台に配置したこ
    とを特徴とする請求項4記載の撮影補助装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2000029099A (ja) * 1998-07-13 2000-01-28 Casio Comput Co Ltd 撮影制御装置及び撮影制御処理プログラムを記憶した記憶媒体
US7377660B2 (en) 2003-12-18 2008-05-27 Sharp Kabushiki Kaisha Photographing assisting apparatus, photographing method, and photographing system
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CN105527783A (zh) * 2016-01-29 2016-04-27 王海东 摄影装置
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