JPH0750292B2 - ストロボ照射角可変可能なカメラ - Google Patents

ストロボ照射角可変可能なカメラ

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JPH0750292B2
JPH0750292B2 JP62329015A JP32901587A JPH0750292B2 JP H0750292 B2 JPH0750292 B2 JP H0750292B2 JP 62329015 A JP62329015 A JP 62329015A JP 32901587 A JP32901587 A JP 32901587A JP H0750292 B2 JPH0750292 B2 JP H0750292B2
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strobe
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Description

【発明の詳細な説明】 −産業上の利用分野− 本発明は撮影者の希望に応じて焦点を可変できる可変焦
点カメラに関し、特に、ストロボを搭載したストロボ付
可変焦点カメラに関する。
−発明の背景− 例えば、ストロボ付ズームレンズカメラのようなストロ
ボ付可変焦点カメラにあっては、撮影レンズの繰出量に
応じて、ストロボの照射角を変化させる必要があるが、
従来のストロボ付可変焦点カメラでは、撮影レンズのズ
ーミングによる繰出量に関係したカム筒の回動角をスト
ロボに伝えて、同ストロボの照射角可変要素(例えば、
フレネルレンズ)を制御している。
−発明が解決しようとする問題点− しかしながら、このような従来のストロボ付可変焦点カ
メラの構造では、撮影レンズの繰出量に応じてストロボ
照射角可変要素の位置が自動的に変更されるから、スト
ロボの発行光量を無駄なく利用できるが、周知のように
ストロボ光の照度は、被写体までの距離の2乗に反比例
して小さくなるから、被写体までの距離が遠い夜間撮影
時等においては、ストロボ光だけでは、露出不足を生じ
てしまい撮影が困難になることがあった。
また、背景の割合に被写体が小さな場合や、被写体の周
辺が煩雑な場合にあっては、前述したような構造では、
画面全体に均一な光を照射することになるので、画像が
平面的になってしまい、撮影者の撮影意図を表現できな
い場合があった。
本発明の目的は、以上に述べたような従来のストロボ付
可変焦点カメラの構造上の問題に鑑み、背景の割合に被
写体が小さな場合や被写体の周辺が煩雑な場合等に、被
写体等の撮影範囲の一部のみに意図的にストロボ光を照
射できかつこの部分照射範囲を撮影者が確認できるスト
ロボ照射角可変可能なカメラを得るにある。
−問題点を解決するための手段− この目的を達成するため、本発明は、撮影レンズの繰出
量に応じて照射角が変化されるストロボを備えたストロ
ボ付可変焦点カメラにおいて、ストロボ光スポット照射
釦の手動操作により前記ストロボの照射角可変要素を照
射角が狭くなる方向に強制移動できる強制移動部材を設
け、前記ストロボ光スポット照射釦からの入力信号及び
前記撮影レンズの繰出量に対応したズーム情報に応じて
強制的な照射範囲を表示するストロボ光スポット表示素
子をファインダ内の視認できる位置に設けることを提案
するものである。
−実施例− 以下、図面について本発明の実施例の詳細を説明する。
まず、第1図及び第2図について本発明を施したストロ
ボ付可変焦点カメラ(ズームレンズ・レンズシャッタカ
メラ)の概要を説明すると、同カメラはカメラボディA
の前面に設ける撮影レンズ鏡胴Bの上部に、被写体まで
の焦点距離測定を行なう焦点ユニットを備えている。即
ち、周知構造である同焦点ユニットは、レリーズ釦Cの
第一段階押下げにより赤外光を被写体に照射する発光モ
ジュールD1及び同赤外光の反射角度より被写体までの距
離を算定する受光モジュールD2を備え、この受光モジュ
ールD2で算出された焦点距離に応じて、撮影レンズを構
成するフロントコンポーネントレンズb1(第4図示)の
レンズ光軸α方向の位置が調整される。そして、撮影画
像の倍率は、カメラボディAの背面のズーム釦Eを手動
操作することにより変えることができるが、このズーム
釦Eの操作により撮影レンズを構成する前記フロントコ
ンポーネントレンズb1及びリヤコンポーネントレンズb2
(第4図示)がレンズ光軸α方向に移動される。この場
合の撮影画像の大きさはカメラボディAの上部の採光式
ファインダFにより観察される。また、撮影レンズ鏡胴
BのレンズシャッタG(第4図示)は前記レリーズ釦C
の第2段階押下げにより動作されるけれども、同レンズ
シャッタGの開放時間は、カメラボディAの前面の測光
素子Hにより決定され、同測光素子Hに入射する自然光
の光量が不足する場合は、撮影レンズの位置に応じて照
射角を変化されるカメラボディA上部の起倒式ストロボ
Iが発光され、不足する露光光量が補われる。この起倒
式ストロボIはカメラボディAの肩面のメイン釦Jの手
動操作により後述の起倒モータの回転運動で第2図の仮
想線示の状態に起立するが、同起倒式ストロボIの起立
的に撮影レンズ鏡胴Bの前部の球面状バリヤ部材K(第
4図示)開放され、カメラは待機状態となる。
また、カメラボディーAの背面の前記ズーム釦Eに隣り
合った位置には、必要に応じて手動操作できるスポット
照射釦Lが設けてあり、このスポット照射釦Lの手動操
作信号は、第7図に示す中央処理装置Mに入力される
が、この中央処理装置Mの詳細については後述する。
第4図は一部を切欠いて示す撮影レンズ鏡胴Bの拡大図
であり、同撮影レンズ鏡胴BはカメラボディAの前面に
固定される固定側鏡胴1を備え、この固定側鏡胴1の内
周面にはレンズ光軸αと平行な方向に伸びる複数の摺動
溝2を形成してある。そして、この固定側鏡胴1の内部
には前記摺動溝2に沿ってレンズ光軸α方向へ移動でき
る摺動突起3を外周面に突起させた可動側鏡胴4が配置
され、この可動側鏡胴4の内部を仕切る隔壁部4aにレン
ズシャッタGが取付けられ、同隔壁部4aの両側にフロン
ト側ホルダ5及びリヤ側ホルダ6が組込まれる。即ち、
フロントコンポーネントレンズb1を保持するフロント側
ホルダ5は、前記隔壁部4aに形成するホルダガイド7に
沿つて前記レンズ光軸αと平行な方向に移動できる従動
突起5aを有し、同フロント側ホルダ5は図示を省略する
フォーカス駆動手段により受光モジュールD2の入力信号
でレンズ光軸α方向に送られる。また、前記可動側鏡胴
4の基部寄りの内周面には前記レンズ光軸αと平行な方
向に伸びる複数の摺動溝8が形成され、前記リヤコンポ
ーネントレンズb2を保持するリヤ側ホルダ6の外周面か
ら突起された摺動突起9はこれらの摺動溝8に沿って案
内される。
一方、前記固定側鏡胴1の外周面には、固定側鏡胴1の
先端部の保持リング10で抜出しを阻止されたカム筒11が
固定側鏡胴1を中心として回動可能に取付けられ、この
カム筒11の周壁には、前記フロント側ホルダ5のレンズ
光軸α方向への繰出し及び倍率変化に応じた繰出量の補
正を行なう第1補正カム溝12、並びに、前記リヤ側ホル
ダ6のレンズ光軸α方向への繰出し及び倍率変化に応じ
た繰出量の補正を行なう第2補正カム溝13が形成され
る。即ち、可動側鏡胴4の外周面から突起される従動ピ
ン14は、カム筒11の回動運動に応じてレンズ光軸α方向
に移動できるように、固定側鏡胴1の周壁に形成する前
記レンズ光軸αと平行なスロット15を貫通して第1補正
カム溝12中に突起され、また、リヤ側ホルダ6の外周面
から突起される従動ピン17は、詳細を後述するファイン
ダFの倍率調整レンズ18の移動量と可動側鏡胴4の移動
量との差を修正するため、固定側鏡胴1の周壁に形成す
る前記レンズ光軸αと平行なスロット16及び可動側鏡胴
4の逃げ溝19を貫通して第2補正カム溝13中に突起され
る。勿論、これらの第1補正カム溝12及び第2補正カム
溝13の形状は、異なったレンズ構成である撮影レンズと
ファインダFのレンズ群との移動量の割合に対する倍率
差を補正する形状に定められる。
前記カム筒11の基部寄りの外周面には取付ねじ20により
リングギア21が固定され、このリングギア21には前記固
定側鏡胴1の基板部に固定するズーミングモータ22の駆
動ピニオン23で駆動される減速歯車列24が噛合される。
したがって、ズーム釦Eが手動操作されると、ズーミン
グモータ22によりリングギア21及びカム筒11がズーム釦
Eの操作方向に応じて広角側または望遠側に回動され、
同方向に可動側鏡胴4が繰出されると共に、可動側鏡胴
4の繰出し量に応じたリヤコンポーネントレンズb2の修
正位置が自動的に決定されることになる。
また、前記カム筒11の回動角に対応したズーム情報を得
るため、前記カム筒11とは反対側の固定側鏡胴1の基部
に従動歯車25及び伝達歯車26が組付けられる。即ち、前
記リングギア21に噛合される従動歯車25は伝達歯車26を
介して前記レンズ光軸αと平行な方向に延長された送り
ねじ27を回転駆動する。この送りねじ27には、後述する
倍率調整レンズ18を固定する従動部材28がねじ合せされ
るから、リングギア21から与えられたズーム情報はレン
ズ光軸αと平行な方向の同従動部材28の移動量に変換さ
れることになる。
一方、採光式ファインダFは、第3図に示すように、フ
ァインダ光軸方向に配列した対物レンズ29、倍率調整レ
ンズ18、修正レンズ30、ハーフミラープリズム31、接眼
レンズ32を備え、これらの対物レンズ29、倍率調整レン
ズ18、修正レンズ30、ハーフミラープリズム31、接眼レ
ンズ32は第1図に示すファインダボックス33に組付けら
れる。そして、採光式ファインダFの倍率調整レンズ18
はファインダ光軸方向に移動可能にファインダボックス
33に組付けられ、その外端部を前記従動部材28に固定さ
れる。
また、前記採光式ファインダFはファインダボックス33
の上部に採光窓34を備え、この採光窓34の内部には、第
5図に示す採光ガラス35の下に透明なスポット表示素子
36及びフレームシート37が組込まれる。したがって、前
述した接眼レンズ32からは、ハーフミラープリズム31を
透して撮影画像と同時に、スポット表示素子36及びフレ
ームシート37の像を観察できる。即ち、フレームシート
37の表面には、撮影範囲及び焦点位置を示すフレームタ
ーゲット表示用透光穴37a及び焦点ターゲット表示用透
光穴37b及び照射角表示用透光穴がある。また、透明基
板からなるスポット表示素子36の表面には、このフレー
ムターゲット37aよりも小さな外形寸法の複数の照射角
液晶フレーム36aが設けられるが、これらの照射角液晶
フレーム36aは透明電極間に電圧が印加さない状態では
光透過度が低下されているので、ファインダからの照射
角液晶フレーム36は視認できない。したがって、後述す
る中央処理装置Mでのストロボ発光モードの選択により
ストロボ発光表示36a′及び照射角液晶フレーム36aのひ
とつが選択されると、この照射角液晶フレーム36aの透
明電極間に電圧が印加され、当該照射角液晶フレーム36
aの光透過度が高くなることにより、ファインダーから
の視認が可能となる。なお、照射角液晶フレーム36aは
撮影範囲を示すフレームターゲット37及び焦点ターゲッ
ト37bとは色を変えると見易くなる。なお、フレームシ
ート37上の前記各照射角液晶フレーム36aに対応しした
位置に、面発光素子であるエレクトロルミネッセンス37
c等を配置すれば、周囲が暗い場所での撮影時に、これ
らのエレクトロルミネッセンス37cを励起させることに
より使用照射角液晶フレーム36aが観察し易くなる。
第6図及び第8図において、カメラボディAの上部に取
付けられる起倒式ストロボIは、前記従動部材28を受入
れる上方を開放した固定枠38を備え、この固定枠38には
後部取付軸39により開放可能な起倒カバー40が取付けて
ある。この起倒カバー40の下部には、前記後部取付軸39
を中心とするセクタギア41が成形してあり、このセクタ
ギア41には、中央処理装置Mからの指令に応じて起倒カ
バー40の起倒を行なう起倒モータ42のピニオン42aが噛
合される。
また、前記起倒カバー40の内部には、発光光源となるキ
セノン管43及び同キセノン管43の光をカメラ前方へ反射
する反射鏡44を組付けた本体ブロック45が固定される。
そして、この本体ブロック45の側面には平面な複数のガ
イド溝46が形成され、本対ブロック45に外装するフレネ
ルレンズ枠47がこれらのガイド溝46に案内支持される。
また、同フレネルレンズ枠47の表面は前記反射鏡44から
の反射光を被写体方向に向って照射する照射角調整部材
即ちフレネルレンズ48で覆ってある。
一方、前記本体ブロック45の下部には前記従動部材28の
位置に応じて前記フレネルレンズ枠47及びフレネルレン
ズ48を調整する照射角制御部材49が配置される。この照
射角制御部材49は中間部の支点ピン49aを前記起倒カバ
ー40の側壁に枢支されるもので、同側壁との間に掛渡す
付勢ばね50により同照射角制御部材49は支点ピン49aを
中心として第8図の時計方向に付勢される。そして、前
記従動部材28の位置即ちズーム情報に応じたフレネルレ
ンズ48の位置を得るため、照射角制御部材49の従動ピン
49bは従動部材28の運動軌跡範囲に臨ませてあり、この
従動ピン49bとは反対側の係合ピン49cは前記フレネルレ
ンズ枠47の後部の係合孔51に挿入される。
一方、前記固定側鏡胴1の基板部には、前記従動部材28
と平行な方向に強制移動される強制移動部材52が組付け
られる。即ち、この強制移動部材52は、前記送りねじ27
と平行に伸びた案内ロッド53に沿いレンズ光軸αと平行
な方向に移動できるもので、その移動量は、案内ロッド
53と平行な送りねじ54の回転運動により制御される。
つまり、この送りねじ54は減速歯車列を介してスポット
モータ55により回転駆動され、前記強制移動部材52の先
端は前記従動ピン49bに臨ませてあるから、従動部材28
の位置に拘りなく、従動ピン49bを強制的に移動させて
フレネルレンズ48を撮影レンズの繰出量の撮影両面に対
応した照射角度よりも狭い照射角度に移動させることが
できる。
第7図は前述したストロボ付可変焦点カメラの信号授受
を示すブロック線図であり、カメラ全体を制御する中央
処理装置Mには、受光モジュールD2からの被写体までの
距離情報、ズーム釦Eの手動操作による撮影レンズの繰
出量情報(ズーム情報)、レリーズ釦Cの動作タイミン
グ情報、スポット照射釦Lの手動操作による希望照射角
情報、メイン釦Jの操作情報がそれぞれ入力される。そ
して、この中央処理装置Mは、ズーム釦Eが手動操作さ
れた場合に、撮影レンズの現在繰出量情報を記憶すると
同時に、ズーム釦Eが手動操作されている時間だけズー
ミングモータ22を駆動状態におく。また、中央処理装置
Mは、スポット照射釦Lが手動操作されると、スポット
撮影モード動作に切換わり、スポット照射釦Lの手動操
作時間だけスポットモータ55を駆動状態におき、撮影レ
ンズの現在繰出量情報と強制移動部材52の現在移動距離
を比較して、算定されたストロボの現在照射角に対応し
たスポット表示素子36の照射角液晶フレーム36aのいず
れかひとつを選び、このフレームに電圧を印加する。さ
らに、同中央処理装置Mは、レリーズ釦Cの押下げによ
り動作する受光モジュールD2の距離測定結果が近距離撮
影を意味するときつまり、撮影レンズとストロボ照射光
とのパララックスが近距離において大きくなるので、そ
の補正を行なうため、被写体までの距離に対応したパル
ス数及び、又は時間だけ起倒モータ42を僅かに逆転さ
せ、起倒カバー40をわずかに傾ける。
図示実施例によるストロボ付可変焦点カメラは、以上の
ような構造であるから、次のような撮影モードで動作で
きる。
−通常撮影モード− 中央処理装置Mを動作状態において撮影の準備を行なう
には、メイン釦Jを手動操作して電源を投入すればよ
い。つまり、メイン釦Jの手動操作により中央処理装置
Mは起倒モータ42を正転させるから、起倒式ストロボI
の起倒カバー40が第8図示の位置に起立するので、ファ
インダをのぞきながら、レリーズ釦Cを押すだけで撮影
を行なうことができる。
この写真撮影時にあっては、ズーム釦Eの操作方向によ
り撮影者は撮影される被写体の大きさ即ち撮影視界を自
由に選択できる。即ち、ズーム釦Eが手動操作される
と、その操作方向に応じてズーミングモータ22が正転ま
たは逆転方向に回転するから、このズーミングモータ22
の駆動ピニオン23によりリングギア21及びカム筒11がレ
ンズ光軸αを中心として回動される。したがって、この
カム筒11の回動運動に伴って、第1補正カム溝12に係合
する従動ピン14がスロット15に沿ってレンズ光軸αと並
行な方向に移動するので、この従動ピン14と一体の可動
側鏡胴4に支持された撮影レンズ、つまりフロントコン
ポーネントレンズb1及びリヤコンポーネントレンズb2
レンズ光軸α方向に前後動してフイルムに撮影される被
写体の大きさが変化される。
また、ズーム釦Eの手動操作時のリングギア21の回動運
動即ち撮影レンズのズーム情報は、従動歯車25、伝達歯
車26、送りねじ27、従動部材28を介してファインダFの
倍率調整レンズ18に伝達され、ファインダFの視界倍率
が変化されるけれども、この倍率調整レンズ18の移動に
より視界倍率と撮影レンズのレンズ光軸α方向への移動
による被写体の倍率の差は次のようにして修正される。
即ち、リングギア21の回動運動によりカム筒11が同時に
回動されるから、同カム筒11の第2補正カム溝13に係合
する従動ピン17がカム筒11の回動運動によりレンズ光軸
αと平行な方向へ移動される。詳しく説明すると、同従
動ピン17の運動は固定側鏡胴1のスロット16に沿った方
向の可動側鏡胴4に対する相対運動であるが、この従動
ピン17によりリヤ側ホルダ6が可動側鏡胴4に対して相
対的にレンズ光軸α方向に僅かに移動され、撮影レンズ
とファインダFとの間の倍率差が補正されることにな
る。
このファインダFでの動作と同時に、従動部材28の前後
方向の移動量は、照射角制御部材49を介してフレネルレ
ンズ枠47に伝達され、撮影レンズの倍率に応じたストロ
ボIの照射角が決定される。つまり、第6図に示すスト
ロボIの格納状態では、付勢ばね50の力でフレネルレン
ズ枠47が引っ込んだ位置におかれるから、メイン釦Jを
手動操作すると、起倒モータ42の正転により、起倒式ス
トロボの起倒カバー40が第8図示の位置に起立して、照
射角制御部材49の従動ピン49bが従動部材28に衝合され
る。したがって、ズーム釦Eの手動操作により従動部材
28が移動されると、この運動に照射角制御部材49の従動
ピン49bが追従し、照射角制御部材49が支点軸を中心と
して回動される。この結果、従動部材28の移動量に応じ
た位置にフレネルレンズ48が移動され、撮影レンズの倍
率に応じたストロボIの照射角が得られる。なお、メイ
ン釦Jを操作すると、起倒モータ42が逆転して起倒カバ
ー40が第6図示の格納位置になるが、この場合にあって
は、付勢ばね50によりフレネルレンズ48及びフレネルレ
ンズ枠47が起倒カバー40の内部に自動的に格納され、起
倒カバー40の格納状態を検知するスイッチの信号により
撮影レンズ鏡胴Bが初期い位置へ戻され、バリヤ部材K
が閉じる。
−ストロボ照射スポット撮影モード− 被写体までの距離が遠い夜間撮影時、背景の割合に被写
体が小さな場合や、被写体の周辺が煩雑な場合の撮影に
際しては、起倒カバー40を起立させた準備状態で、スポ
ット照射釦Lを希望の時間だけ手動操作すれば、特殊撮
影を行なうことができる。つまり、スポット照射釦Lを
手動操作すると、中央処理装置Mの指令によりスポット
モータ55が正転され、強制移動部材52が従動ピンに向っ
て前進され、第9図に仮想線で示したように、フレネル
レンズ48及びフレネルレンズ枠47が強制的に移動され、
ストロボIの照射角がスポット照射釦Lを操作している
時間に応じて変化される。この場合、中央処理装置M
は、撮影レンズの記憶された現在繰出量情報(ズーム情
報)と強制移動部材52の移動量に関係したスポット照射
釦Lの操作時間情報とを比較し、ストロボIの現在照射
角に対応したスポット表示素子36の照射角液晶フレーム
36aの透明電極間に電圧を印加し、当該照射角液晶フレ
ーム36aの光透過度が高くなる。したがって、光透過度
が高くしたこの証左角液晶フレーム36aは、ファインダ
Fをのぞく撮影者により観察されるから、撮影者は、フ
レームターゲット37aと共に視認できる同照射角液晶フ
レーム36aからストロボ光が照射される範囲を知ること
ができる。
よって、このようなストロボ光のスポット照射による撮
影では、通常では露出不足となりがちな遠距離被写体の
夜間撮影時に、被写体のみを照明した画像が得られる。
また、周辺が煩雑な被写体の撮影の場合は、被写体のみ
の照度を高めて、煩雑な周辺から被写体を浮上がらせた
撮影結果を得ることができる。この利点は、背景の割り
に被写体が小さな場合の撮影にあっても、小さな被写体
の照度が周辺物の照度よりも高くなるから、被写体を強
調した画像を形成できる。
なお、このスポット撮影モードでの撮影の場合、レリー
ズ後にフイルムが巻上げられると、強制移動部材52によ
りスポットモータ55が逆転され、スポット表示素子36で
の表示が終了され、強制移動部材52が元の撮影レンズの
焦点距離に対応した位置に復帰する。また、周辺の逆光
検知手段により測光装置が逆光検出信号を発生した場
合、自動的にストロボで照明されたスポット光モードを
選択するカメラ構成とすれば、ストロボ光を被写体のみ
に照射できるから、無駄なストロボ光のための電力を節
約できる。
−近距離撮影モード− 前述した通常撮影モードやスポット撮影モードでの撮影
の場合、レリーズ釦Cの一段階押下げにより動作される
受光モジュールD2で被写体までの距離が近距離撮影であ
ることが検知されると、中央処理装置Mは、検知された
被写体までの距離に応じた量だけ起倒モータ42を逆転さ
せる。したがって、第10図に仮想線で示すように、起倒
カバー40が後部取付軸39を中心として反時計方向に回動
し、ストロボIの光軸中心がレンズ光軸αに対して傾け
られるから、撮影レンズとストロボIとの間のパララッ
クスが自動的に修正されるので、ストロボIを使用した
近距離撮影を行なうことができる。ストロボ使用時に測
距情報が近距離の場合、AE連動範囲外となりオーバな露
出になってしまうことがあるけれども、このとき被写体
に照射するストロボ光量を減らすようにストロボ照射角
を撮影画面より広くすることも可能である。
なお、前記実施例においては、レンズシャッタカメラに
本発明を施した場合につき説明したが、本発明は、一眼
レフレックスカメラに実施することもできるが、この場
合には、ペンタプリズムハウジング内に前述したスポッ
ト表示素子36と同様の表示手段を組込んで、撮影画像と
同時に同表示手段の照射角フレームを観察させればよ
い。また、前記実施例では、ズーム機能を備えたカメラ
について説明したが、本発明はこの実施例に限定される
ものではなく、照射角を少なくとも2段に切換られるカ
メラに実施してもよい。
さらに、特開昭62-125335号公報、特開昭62-125336号公
報、特開昭62-135818号公報にはトリミング情報入手手
段をカメラに設置することが記載されているが、これら
のカメラに本発明のストロボ装置を適用すれば特に有用
であり、例えば撮影範囲に応じてストロボ照射角を変化
させれば消費電力を節約した無駄のないストロボ発光を
実現できる。
−発明の効果− 以上の説明から明らかなように、本発明によれば、通常
では露出不足となりがちな遠距離被写体の夜間撮影時
に、被写体のみを照明した画像が得られ、周辺が煩雑な
被写体の撮影や、背景の割りに被写体が小さな場合の撮
影の場合に、被写体のみの照度を高めて、煩雑な周辺か
ら被写体を浮上がらせた撮影結果を得ることができる。
そして、ストロボ光の照射範囲は撮影画像に関係させて
ファインダ内に表示されるので、撮影者は、撮影意図を
的確に実現できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による可変焦点カメラの要部拡大分解
図、第2図は同可変焦点カメラの正面図、第3図は同可
変焦点カメラの上面図、第4図は同可変焦点カメラの撮
影レンズ鏡胴部の拡大上面図、第5図は同可変焦点カメ
ラのファインダ要部の拡大分解斜視図、第6図は格納時
のストロボの断面図、第7図は同可変焦点カメラのブロ
ック線図、第8図は起立時の前記ストロボの断面図、第
9図はスポット照射時の同ストロボの断面図、第10図は
近接撮影時の同ストロボの断面図である。 A……カメラボディ、B……撮影レンズ鏡胴、E……ズ
ーム釦、I……ストロボ、L……スポット照射釦、28…
…従動部材、48……フレネルレンズ、49……照射角制御
部材、52……強制移動部材。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮影レンズの繰出量に応じて照射角が変化
    されるストロボを備えたストロボ付可変焦点カメラにお
    いて、ストロボ光スポット照射釦の手動操作により前記
    ストロボの照射角可変要素を照射角が狭くなる方向に強
    制移動できる強制移動部材を設け、前記ストロボ光スポ
    ット照射釦からの入力信号及び前記撮影レンズの繰出量
    に対応したズーム情報に応じて強制的な照射範囲を表示
    するストロボ光スポット表示素子をファインダ内の視認
    できる位置に設けたことを特徴とするストロボ照射角可
    変可能なカメラ。
JP62329015A 1987-12-25 1987-12-25 ストロボ照射角可変可能なカメラ Expired - Lifetime JPH0750292B2 (ja)

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