JP3575358B2 - ビデオスコープ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、家庭、学校教材、医療機関、研究機関その他種々の産業分野において、動植物,食品,薬物,細菌,人体の皮膚や毛髪,産業機械類に用いる各種物品などの観察、検査及び品質管理等に使用可能な撮像装置に利用され、駆動系をコンパクトにした小型軽量なビデオスコープに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の撮像装置にあっては、観察面から光軸に沿った一定位置にたとえばCCD等の撮像装置を備え、このCCDから得られる映像をモニタで写すようにしたものが知られている。このような撮像装置では、一般には光学系に固定レンズを用いて拡大像を得る場合の他に、交換レンズを用意して拡大像を得ることができる。また、交換レンズを用意せずに高倍率/低倍率の画像を得る方法としてズームレンズを用いる方法がある。
【0003】
従来、レンズ交換などを必要とせずに被写体の撮像倍率を広範囲に亘って任意かつ連続的に可変し得るものとして、たとえば特開平5−145820号公報に記載のビデオマイクロスコープが知られている。
【0004】
このビデオマイクロスコープは、内部に被写体の照明ライトを配置した観察スタンドに対して、レンズ系を内蔵するレンズ鏡筒を対物距離調整機構により摺動調整して、被写体とレンズ系の対物側との相対的な調整ができるようになっている。また、レンズ鏡筒に対して映像信号変換部筒体を拡大(縮小)倍率及びフォーカス調整機構により摺動調整して、被写体に対する所要の拡大(縮小)倍率を得られるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した公報等に記載の従来装置では、たとえばフォーカス調整機構にラック・ピニオン駆動方式を採用しているため、駆動系等が複雑にならざるを得ず、小型軽量化等が必ずしも容易でなかった。また、照明ライトを配置した観察スタンドとレンズ鏡筒と映像信号変換部筒体との3構成部材をそれぞれ別体に作製し、これらを互いに入れ子式に嵌挿する構造であるため、装置の構成が複雑化し操作性等の点でも改善の余地があった。
【0006】
この発明は以上の点に鑑み、小型軽量で優れた操作性と使用性を有するビデオスコープを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載のビデオスコープは、光軸上に配設したレンズ及び撮像素子とこのレンズ周辺に設けた照明装置とを有するビデオスコープ本体と、ビデオスコープ本体を支持する支柱を有する支持スタンドとからなるビデオスコープであって、上記ビデオスコープ本体内に懸架した第1ガイドシャフトに沿って、上記撮像素子を上記レンズに対して光軸方向に独立して移動させる第1の駆動機構部と、上記支柱に沿って、上記ビデオスコープ本体を被写体に対して光軸方向に移動させる第2の駆動機構部と、上記撮像素子に結合するとともに上記ビデオスコープ本体の頂部側と下部側とに配置した各回転軸に装架したベルトと、上記頂部側の回転軸に設けたベルト作動用の第1操作ハンドルとを有し、この第1操作ハンドルで上記レンズから上記撮像素子までの距離を調節して倍率を決定する倍率調整機構と、上記支柱に結合するとともに上記ビデオスコープ本体の頂部側と下部側とに配置した各回転軸に装架したベルトと、上記頂部側の回転軸に設けたベルト作動用の第2操作ハンドルとを有し、この第2操作ハンドルで被写体から上記レンズまでの距離を調節してフォーカシングを行うフォーカス調整機構と、を備え、上記第1及び第2の駆動機構部が上記支柱に沿って光軸方向に平行配置されていて、上記撮像素子及びビデオスコープ本体がそれぞれ独立して移動可能としたことを特徴とする。
【0009】
また、本発明のビデオスコープは、好ましくは、レンズ周辺に複数の照明光源を備え、高倍率時と低倍率時に応じて選択的に点灯するようにし得る。
また、本発明のビデオスコープは、好ましくは、スタンド適所に外部機器もしくは装置との連結部を備えている。
【0010】
この発明によれば、第1の駆動機構部と第2の駆動機構部とを備え、これらの駆動機構部によって撮像素子をビデオスコープ本体に対して独立して移動可能としたことで、コンパクトで極めて使い易いビデオスコープを実現することができる。
【0012】
このような構成のビデオスコープでは、倍率調整機構がシャフトに沿ってスライドして対物レンズから撮像素子までの距離を独立して調節でき、さらにフォーカス調整機構も同様にシャフトに沿ってスライドして被写体から対物レンズまでの距離を独立して調節することができる。なお、この際、倍率調整機構で一旦調整した倍率は、その後フォーカス調整機構をスライド調節しても変化することがない。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図6に基づき、この発明によるビデオスコープの好適な実施の形態を説明する。
図1は本発明のビデオスコープ内部構造を示す概略外観図である。図2は本発明のビデオスコープの正面一部透視図である。図3は本発明に用いる支持スタンドの外観図である。図4は本発明のビデオスコープの外観構成を示す図であり、(A)は側面図、(B)は正面図である。図5は本発明のビデオスコープの内部構造を示す中心線に沿った概略右側断面図であり、図6は本発明のビデオスコープの内部構造を示す中心線に沿った概略左側断面図である。なお、断面図において斜線は省略した。
【0014】
図面に示す本発明のビデオスコープは、ビデオスコープ本体10が支持スタンド1の基台2に立設された支柱3に沿って上下に移動可能となっている。
このビデオスコープ本体10に第1及び第2の駆動機構部50,60が備えられている。第1の駆動機構部50により、ビデオスコープ本体10に内蔵しているCCD等でなる撮像素子30が、ビデオスコープ本体10内で独立して光学系20に対して光軸方向に移動調整され、これにより撮像素子30と光学系20との間の距離を調節し倍率が決定される。また、第2の駆動機構部60によりビデオスコープ本体10の全体が支柱3に沿って被写体に対して光軸方向に移動し、光学系から被写体までの距離を調節してフォーカシングを行う。この際、撮像素子30もビデオスコープ本体10の移動に従って同時に移動するが、光学系20との間の距離は変化しないので、設定した倍率が変更されることはない。
【0015】
図1及び図2を参照すると、本発明のビデオスコープは、上述のように支持スタンド1とこの支持スタンド1に支持されて光軸方向に移動可能なビデオスコープ本体10とで構成されている。
ビデオスコープ本体10は、筐体11(図4参照)内に被写体と同一の光軸上に配置された光学系としての対物レンズ20と、この対物レンズ20の上方で同一の光軸上に配置された撮像素子30と、この撮像素子30の駆動回路31と、上記対物レンズ20の周囲に配設されて被写体を照明する照明装置40とを備えている。また筐体11の外部には、撮像素子30をビデオスコープ本体10内で独立して移動させる第1の駆動機構部50の第1操作ハンドル51と、ビデオスコープ本体10を支柱3に沿って移動させる第2の駆動機構部60の第2操作ハンドル61が配置されている。これら第1,第2の操作ハンドル51,61は、本実施の形態ではビデオスコープ本体10の頂部に左右並んで配設されている。
【0016】
支持スタンド1は、図3に詳細に示すように、被写体の載置面を構成する基台2とこの基台2の端部から垂直に立ち上がって基台2上に立設された支柱3とから構成され、支柱3とこれを支える基台2とでL字型板状に形成される。基台2の中央部分を円形に繰り抜いて開口2aを形成してもよい。
この支持スタンド1の支柱3には、図3に示すように、その左右両側において上端近傍から下端近傍まで穿設されたガイド孔4と、支柱3の上部近傍において十字状に突出した位置で上下方向に形成した孔5aを有するスリーブ5が設けられ、ビデオスコープ本体10はこれらのガイド孔4とスリーブ5に支持されて、第2の駆動機構部60の操作により支柱3の上端付近と下端付近との間で上下動するようになっている。
なお、必要により、支柱3の背面両側に、支柱の上端に一端を固定し他端をビデオスコープ本体10の下端に固定してビデオスコープ本体10を常時上方へ付勢するコイルバネ6,6を懸架してもよい。
【0017】
なお、支持スタンド1の適所、たとえば支柱3の背面側に、外部機器又は装置との連結部7が設けられている。この連結部7には取付用ネジ穴(図示省略)が形成されていて、本発明のビデオスコープを外部機器等に簡単かつ的確に固定することができるようになっている。ビデオスコープの取付けは支持スタンド1自体を介して取り付けられるため、外部機器が上下動機構を持たなくても機能上問題なく使用することができる。支持スタンド1を取外し可能にすることにより、不必要なときには外しておくことで作業の邪魔にならない。なお、この部分にビデオモニタや検査機器或いはパーソナルコンピュータなどと接続する端子を設けるようにしてもよい。
【0018】
図1及び図2を参照すると、ビデオスコープ本体10は、本体フレームの最上端を構成する上部ブラケット12と、最下端を構成する下部ブラケット13と、両ブラケット12,13を上下に一定間隔を保持して連結する2本のステー14,14とを具備すると共に、一対の第1ガイドシャフト15,15及び一対の第2ガイドシャフト16,16が該ステーの近傍に両ブラケット12,13間で上下に懸架されている。
【0019】
上部ブラケット12の上方、すなわち、ビデオスコープ本体10の頂部には、図2に示すように第1及び第2の駆動機構部用のブラケット52,62が立設されて、筐体11内に収容されている。
【0020】
下部ブラケット13の中央部に形成された孔13aには、撮像素子30に集光するための、例えば凸レンズ等を組み合わせて構成した光学系20がこの撮像素子30と同一光軸上に装着されている。また、図示を省略するが、下部ブラケット13の一端に、ビデオモニタなどの外部機器を接続するための端子部を設けることができる。
【0021】
さらに、下部ブラケット13の裏面、すなわち、下部ブラケット13の下面には、被写体に向けて光を照射する照明装置40が配設されている。この照明装置40は下部ブラケット13の下面に固定された基板41に取り付けられ、好ましくは光学系20を取り囲むようにしてその周囲にリング状に配設されている。
本実施の形態では、照明装置40として被写体への光照射の指向性を考慮して複数の白色発光素子(LED)を用い、光学系20の周囲の内側に複数個、例えば3〜8個の白色発光素子を配置して高倍率用光源42とすると共に、外側には同様に複数個の白色発光素子を配置して低倍率用光源43としている。これら高倍率用光源42及び低倍率用光源43は、高倍率時と低倍率時に応じて選択的又は同時に点灯するようになっている。これらの白色LEDは、筐体11の側面に切替えスイッチ(図示省略)を設けることにより光学系の倍率に応じて自動または手動で適宜切り換えることができる。
【0022】
下部ブラケット13下面からさらに下方へ向けて複数のボス44が突設されている。これらのボス44は、照明装置40が下方へ突出する高さ以上の長さを有し、これらのボス44に支持されて透明プレート45が配設される。この透明プレート45は下部ブラケット13の光学系20に対応した位置に透孔45aを有する。そして、図2に示すように、筐体11の下端を内向きにL字状に屈曲して形成した鍔部11aと上記透明プレート45とでフィルタ装着部17が形成される。このフィルタ装着部17には、図5の矢印Cで示すように、たとえば色フィルタあるいは拡散フィルタ等の各種フィルタ46を着脱することができる。
【0023】
なお、下部ブラケット13の支柱3側に位置する両端下部には、図1に表れているように、ピン8,8を植設したガイドブロック9,9が設けられ、これらのピン8,8が支柱3両側で上下方向に長く形成したガイド孔4,4に係合されている。これらのピン8,8は第2の駆動機構部60の上下動操作に伴ってガイド孔4,4に沿って上下動する。必要により、これらのピン8,8に、支持スタンド1の支柱3の上端に一端を固定した前述のコイルバネ6,6の他端が固定されていてよく、ビデオスコープ本体10が常時上方へ付勢される。
【0024】
撮像素子30は、ビデオスコープ本体10内において、上部ブラケット12及び下部ブラケット13の間を上下に往復動可能に配置されている。具体的には、撮像素子30は駆動回路31と共に枠体32に装着されていて、この枠体32の両端には一対のスリーブ33,33が形成されている。そして、これらのスリーブ33,33の縦孔33a,33aに上下ブラケット12及び13間に懸架された第1のガイドシャフト15,15を挿通することにより、枠体32は第1のガイドシャフト15,15に沿って上下に摺動する。このようにして、枠体32とこの枠体に装着された撮像素子30及びその駆動回路31は、第1の駆動機構部50の操作によりこの第1のガイドシャフト15,15に沿って光軸上を摺動し、光学系20に対する撮像素子30の距離を適宜に調節して倍率を調整し得るようにしている。
【0025】
次に、上記撮像素子30を上下ブラケット12及び13間で上下動させる第1の駆動機構部50と、ビデオスコープ本体10を支柱3の上端と下端との間で上下動させる第2の駆動機構部60について説明する。
先ず、第1の駆動機構部50は、図1、図2及び図5に示すように、撮像素子30を装着した枠体32をビス等で結合(図5中のA)したベルト55と、このベルト55を作動させるドライブ手段としての第1操作ハンドル51とを含んでいる。具体的には、第1の駆動機構部50のベルト55は、上部ブラケット12上の第1の駆動機構部用ブラケット52に回動可能に配設された駆動プーリ53と、下部ブラケット13上の近傍にてステー14に回動可能に配設された従動プーリ54との間に装架されている。そして、第1操作ハンドル51の回動操作によって、駆動プーリ53と従動プーリ54との間に装架されたベルト55が回動し、これに伴ってベルト55に固定した枠体32、この枠体に装着した撮像素子30及び駆動回路31が一体となって、第1のガイドシャフト15,15に沿って上下動する。これらベルト55,駆動プーリ53及び従動プーリ54で第1の動力伝達手段を構成している。
なお、筐体11の正面には、図4(B)に示すように撮像素子30の枠体32の一部が露顕し得るように縦長のスリット11bが形成されると共に、倍率を示すマーク又は目盛りが表示され、これにより拡大倍率の設定が容易に行える。
【0026】
このように、撮像素子30の枠体32は、スリーブ33を介して第1ガイドシャフト15に沿って移動可能に支持されているので、第1操作ハンドル51の回転操作によってベルト55が回転し、このベルト55に結合された撮像素子30が光軸方向に移動して撮像素子30から対物レンズ20までの距離を調節することにより拡大倍率が決定される。
【0027】
次に、第2の駆動機構部60は、図1、図2及び図6に示すように、第1の駆動機構部のベルト55と並行して配置されたベルト65とこのベルト65を作動させるドライブ手段としての第2操作ハンドル61とを含んでいる。
具体的には、第2の駆動機構部60のベルト65は、ベルト65の背面が支持スタンド1の支柱3とビス等で結合されていて(図6中のB)、上部ブラケット12上の第2の駆動機構部用ブラケット62に回動可能に配設された駆動プーリ63と、下部ブラケット13上の近傍にてステー14に回動可能に配設された従動プーリ64との間に装架されている。そして、第2操作ハンドル61の回動操作によって、駆動プーリ63と従動プーリ64との間に装架されたベルト65が支柱3に結合した固定部Bを支点として回動し、これに伴ってビデオスコープ本体10が支柱3に沿って摺動する。これらベルト65,駆動プーリ63及び従動プーリ64で第2の動力伝達手段を構成している。
【0028】
ビデオスコープ本体10が第2の動力伝達手段により支柱3に沿って摺動する際、ビデオスコープ本体の上下のブラケット12,13間に架設した第2のガイドシャフト16,16が支柱3の上部近傍にて横方向に突出したスリーブ5,5に支持されてこの孔5a,5a内を上下に摺動すると共に、下部ブラケット13に固設されているガイドブロック9,9のピン8,8が支柱3両側に上下方向に形成したガイド孔4,4に係合して、このガイド孔4,4に案内されつつ摺動する。
【0029】
このように、ビデオスコープ本体10は、支柱3のスリーブ5にガイドされた第2ガイドシャフト16と支柱3のガイド孔4にガイドされたガイドブロックのピン8とで案内支持されつつ、第2操作ハンドル61の回転操作によってベルト65が回転し、ビデオスコープ本体10の下部ブラケット13に装着した対物レンズ20が光軸方向に移動して、被写体までの距離を調節することにより焦点が調節される。
【0030】
なお、上記第1,第2の駆動機構部50,60の各駆動プーリ53,63は、第1,第2の操作ハンドル51,61と共に、各々独立して回動可能に筐体11の頂部で回転軸18に軸支されている。また、第1,第2の駆動機構部50,60の各従動プーリ54,64は、下部ブラケット13の真上でステー14,14に架設された回転軸19に、各々独立して回動可能に軸支されている。
【0031】
また、この例では駆動プーリ53,63の至近位置にそれぞれベルト幅合わせプーリ56,66が付設され、上下動する撮像素子6にベルト55,65が干渉しないようにしている。
【0032】
このような構成で成る本発明のビデオスコープでは、第1及び第2の駆動機構部50,60が駆動機構部用ブラケット52,62に配設され、筺体11内で平行配置されていることで、コンパクトな構成を実現している。そして、それぞれの機構の第1操作ハンドル51及び第2操作ハンドル61が共軸の回転軸18のまわりに回転可能としたことで、操作性に優れ使い易いものとなっている。
【0033】
ここで、上記構成において、対物レンズ20を繰り出して倍率を変更する場合の例を説明する。図5に示すように被写体Mから対物レンズ20までの距離をa、対物レンズ20から撮像素子30までの距離をbとする。なお、被写体Mから撮像素子30までの距離を、L=a+bとする。また、対物レンズ20の焦点距離をf、倍率をmとすると、つぎの関係式(1),(2)を得る。
【0034】
1/a + 1/b =1/f (1)
b/a=m (2)
【0035】
上記関係式(1),(2)によれば、b/a=m及びa+b=Lから、bまたはaの距離で倍率を決定することができる。被写体M側の距離aは、被写体Mに凹凸等があると決定し難いため、この実施形態では距離bにより倍率を決定する構造としている。倍率決定後、距離aを合わせる(これはフォーカシングに相当する)。
【0036】
距離aまたは距離bを調整する際、第2操作ハンドル61又は第1操作ハンドル51を回転することにより、ビデオスコープ本体10または撮像素子30を光軸方向に移動させ、これにより所望の倍率を得ると同時に、撮像素子30に対して合焦した光を結像させることができる。このようにして操作ハンドル51あるいは操作ハンドル61を回すだけで、フォーカス調整機構と倍率調整機構が簡単に操作でき、適正且つ明瞭な画像が得られる。
【0037】
また、上記のようにして撮像する場合、照明装置40をビデオスコープ本体10の対物レンズ20の周辺に設けたことにより、低倍率時には照明装置40を被写体Mから離すことで全体を均一に照明することができる。また、高倍率時には照明装置40を被写体Mに近づけることで照度を高めることができ、つまりビデオスコープ本体1の上下動に連動するかたちで自動的に照度を制御することが可能になる。
【0038】
さらに、上記のような照度制御では不十分な場合には、照明装置40の高倍率用光源42のLEDランプを追加点灯させ、これにより特に高倍率時における照度アップを実現することができる。また、低倍率時にはLEDランプ自体の映り込みを防ぐために、内側の高倍率用光源42を消灯させて、低倍率用光源43だけで照明するようにすることができる。このように光学系の倍率に応じてつねに最適な照明を行うことができる。
【0039】
上記実施形態において、図5に示したように基台2上に被写体Mを載置して観察する場合を説明したが、図5の点線で示すように基台2の下方に被写体Mをセットすることも可能である。この場合にはスタンド2の光軸周辺領域に開口2aを設けるものとする。
本発明によれば、USBカメラを搭載することによりパーソナルコンピュータ等に画像を送信するモバイル型の小型、軽量でかつ低消費電力のビデオマイクロスコープを実現することができる。
また、上記実施の形態では、第1及び第2の動力伝達手段として、ベルト及びプーリを用いたが、ベルトに代えてワイヤを用いてもよく、さらにはベルト及びプーリに代えてチェーン及びスプロケットを用いても同様の作用効果を達することができる。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、この種の撮像装置において駆動系等がコンパクトに構成され得るので、小型軽量で優れた操作性と使用性を有するビデオスコープを提供することができる。
また、所定の性能及び機能が実現されることに加えて、実質的にコストダウンが図れることにより経済的にも極めて有利である等の利点を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のビデオスコープの内部構造を示す外観図である。
【図2】本発明のビデオスコープの正面から見た一部透視図である。
【図3】本発明に係る支持スタンドの外観図である。
【図4】(A)は本発明のビデオスコープの外観構成を示す側面図、(B)は正面図である。
【図5】本発明のビデオスコープの内部構造を示す概略右断面図である。
【図6】本発明のビデオスコープの内部構造を示す概略左断面図である。
【符号の説明】
1 支持スタンド
2 基台
3 支柱
4 ガイド孔
5 スリーブ
6 コイルバネ
10 ビデオスコープ本体
11 筐体
12 上部ブラケット
13 下部ブラケット
14 ステー
15 第1ガイドシャフト
16 第2ガイドシャフト
17 フィルタ装着部
18,19 回転軸
20 対物レンズ
30 撮像素子
31 駆動回路
32 枠体
33 スリーブ
40 照明装置
41 基板
42 高倍率用光源
43 低倍率用光源
44 ボス
45 透明プレート
46 フィルタ
50 第1の駆動機構部
51 第1操作ハンドル(ドライブ手段)
52 第1駆動機構部用ブラケット
53,63 駆動プーリ
54,64 従動プーリ
55,65 ベルト
61 第1操作ハンドル(ドライブ手段)
62 第1駆動機構部用ブラケット

Claims (3)

  1. 光軸上に配設したレンズ及び撮像素子とこのレンズ周辺に設けた照明装置とを有するビデオスコープ本体と、ビデオスコープ本体を支持する支柱を有する支持スタンドとからなるビデオスコープであって、
    上記ビデオスコープ本体内に懸架した第1ガイドシャフトに沿って、上記撮像素子を上記レンズに対して独立して光軸方向に移動させる第1の駆動機構部と、
    上記支柱に沿って、上記ビデオスコープ本体を被写体に対して光軸方向に移動させる第2の駆動機構部と
    上記撮像素子に結合するとともに上記ビデオスコープ本体の頂部側と下部側とに配置した各回転軸に装架したベルトと、上記頂部側の回転軸に設けたベルト作動用の第1操作ハンドルとを有し、この第1操作ハンドルで上記レンズから上記撮像素子までの距離を調節して倍率を決定する倍率調整機構と、
    上記支柱に結合するとともに上記ビデオスコープ本体の頂部側と下部側とに配置した各回転軸に装架したベルトと、上記頂部側の回転軸に設けたベルト作動用の第2操作ハンドルとを有し、この第2操作ハンドルで被写体から上記レンズまでの距離を調節してフォーカシングを行うフォーカス調整機構と、を備え、
    上記第1及び第2の駆動機構部が上記支柱に沿って光軸方向に平行配置されていて、上記撮像素子及びビデオスコープ本体がそれぞれ独立して移動可能としたことを特徴とするビデオスコープ。
  2. 前記レンズ周辺に複数の照明光源を備え、高倍率時と低倍率時に応じて選択的に点灯するようにしたことを特徴とする、請求項1に記載のビデオスコープ。
  3. 前記支持スタンド適所に外部機器もしくは装置との連結部を備えたことを特徴とする、請求項1又は2に記載のビデオスコープ。
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