JPH09133767A - 車速計測方法及び装置 - Google Patents

車速計測方法及び装置

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JPH09133767A
JPH09133767A JP7291538A JP29153895A JPH09133767A JP H09133767 A JPH09133767 A JP H09133767A JP 7291538 A JP7291538 A JP 7291538A JP 29153895 A JP29153895 A JP 29153895A JP H09133767 A JPH09133767 A JP H09133767A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frequency
vehicle
road surface
vehicle speed
signal
Prior art date
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Pending
Application number
JP7291538A
Other languages
English (en)
Inventor
Chogo Sekine
兆五 関根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Radio Co Ltd
Original Assignee
Japan Radio Co Ltd
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Publication date
Application filed by Japan Radio Co Ltd filed Critical Japan Radio Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車軸に車速センサを設ける必要を無くす。 【解決手段】 トランスデューサ10を車両の下部に設
け、超音波を路面に送信する。路面からの反射波をトラ
ンスデューサ10により受信し、ミキサ20により周波
数変換し、周波数弁別器26によりその周波数を弁別す
る。弁別結果に応じプロセッサ28が局部発振周波数f
を制御する。中間周波数fと目標周波数fの差Δ
fが0になるよう局部発振周波数f又は送信周波数f
を制御した上で、局部発振周波数f又は送信周波数
に基づき、車速演算器30がドプラ周波数、ひいて
は車速を演算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両において実行
され推測航法、自立航法等に利用可能な車速計測方法及
び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の現在位置等の情報をその車両の乗
員に知らしめる方法の一つとして推測航法が知られてい
る。この方法は、車軸の回転数乃至角度を検出する車速
センサ(レゾルバ、ロータリエンコーダ等)と、車両の
進行方向を検出する方位センサ(地磁気コンパス等)と
を共に車両に搭載しており、これらのセンサから得られ
る速度及び方位情報に基づき求めた車両の現在位置やこ
れまでの走行経路を地図画面等の上で乗員に知らしめる
方法である。この方法はその車両単独で実施できるとい
う利点を有している反面で、センサ出力の積分により累
積誤差が発生するためさほど精度を期待できないという
欠点を有している。そのため、通常は、GPS(Global
Positioning System )等のインフラストラクチャ利用
型測位システムにて車両の位置や速度を検出し、GPS
衛星からの信号を受信できない状況等に限って推測航法
を補助的に実行する。このような航法は、自立航法と呼
ばれる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】推測航法や自立航法を
実施するに際しては、車両の移動速度を何等かの手段で
検出しなければならない。その手段としては、通常、上
述のように車軸の回転数等を検出する車速センサが使用
される。しかし、車輪の直径は荷重、車速、温度等によ
り変化するため、車軸の回転数等を車速として扱うと車
輪直径の変化を原因とする誤差が発生してしまう。これ
は、上述の航法の精度をさらに悪化させる。また、上述
の原理による車速センサが搭載されていない仕様の車両
を改造し当該車速センサを新たに搭載するためには、車
軸又はその周辺の機構部材の改変や車両制御用電子ユニ
ットの改変等が必要になる。このような改変は一般使用
者にとっては困難であり、またこの種の改変が車両製造
業者の十分な指導がない下で行われたとしたら安全上の
問題が発生する。
【0004】本発明の目的の一つは、無線技術を利用し
た車速検出手法の提案により、車軸の回転数や回転角度
を検出することなく車両の速度を検出可能にすることに
ある。本発明の目的の他の一つは、上述の目的の達成を
通じ、車輪直径の変化による測位誤差が発生しない航法
装置を提供可能にすると共に、車両への取付けに格別の
知識・技能を要しない航法装置を提供可能にすることに
ある。本発明のさらに他の目的の一つは、速度検出の安
定化・正確化にある。
【0005】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】このよう
な目的を達成するために、本発明の第1の構成に係る車
速計測方法及び装置は、車両から路面に向け周波数f
の無線信号を送信し、路面から周波数f=f+f
の反射信号を受信し、反射信号と周波数fの局部発振
信号との混合により周波数f=f−fの中間周波
数信号を発生させ、目標周波数fと周波数fの差Δ
fが0となるよう周波数f又はfを制御し、差Δf
が実質的に0に至っているときの周波数f又はf
基づき、車両の対路面移動により生じるドプラ周波数f
=f+f−fを検出し、上記ドプラ周波数f
から車両の対路面移動速度vを求めることを特徴とす
る。
【0006】従って、本構成によれば、車軸の回転数や
回転角度を検出することなく車両の速度を検出できる。
本構成を航法装置にて使用した場合、荷重、車速、温度
等により車輪の直径が変化したとしても、それにより測
位誤差が発生することがなく、正確な情報を車両乗員に
提供可能になる。また、車両に取り付けるべき部材は無
線信号の送受信手段(例えば超音波トランスデューサや
アンテナ)やこれに接続される電子回路のみであるか
ら、安全性が問題になるような作業は発生せず、また車
両への取付けに格別の知識・技能は必要でない。加え
て、ドプラ周波数fの検出に先立ち周波数f又はf
が目標周波数にロックされるから、ドプラ周波数f
の検出を安定に実行することができる。さらに、中間周
波数への変換後にすなわち較的低い周波数にて、周波数
差の弁別等を実行しているから、装置構成が簡素かつ安
価になる。
【0007】本発明の第2の構成に係る車速計測方法及
び装置は、車両から路面に向け周波数fの無線信号を
送信し、路面から周波数fの反射信号を受信し、目標
周波数と周波数fとの差が0となるよう周波数f
制御し、差が実質的に0に至っているときの周波数f
に基づき、車両の対路面移動により生じるドプラ周波数
=f−fを検出し、上記ドプラ周波数fから
車両の対路面移動速度vを求めることを特徴とする。本
構成においても、中間周波数への変換により得られる効
果を除き、第1の構成と同様の効果が得られる。
【0008】本発明の第3の構成に係る車速計測方法及
び装置は、第1又は第2の構成において、ドプラ周波数
を検出するのに先立ち、反射信号又は中間周波数信
号の振幅Aが所定値Athを上回ることとなるよう、周
波数f又はfを制御することを特徴とする。本構成
によれば、周波数差の弁別等に十分な振幅Aが得られて
いるときに(例えば中間周波数が周波数弁別器の動作範
囲にあるときに)周波数差の弁別等を実施することがで
き、より確実かつ正確に処理結果が得られる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
関し図面に基づき説明する。
【0010】図1には、本発明の第1実施形態に係る車
速計測装置の構成が示されている。この実施形態で車速
計測のため使用されている無線信号はその送信周波数f
が100〜200kHzの範囲に属する超音波であ
り、この超音波の送受波のためトランスデューサ10が
設けられている。トランスデューサ10は図2に示され
るように車両12の下部に取り付けられており、路面に
対し所定の俯角で超音波を送波し、路面からの反射波を
受波する。このように、本実施形態を採用すれば車軸に
車速センサを取り付ける必要がなくなるから、本実施形
態に係る車速計測装置を車両を製造する際に併せて取り
付ける際の作業性が高まる他、使用者による事後的な取
付けが容易になる。
【0011】また、送信用発振器14は、周波数f
送信信号を発振し、これを1msec程度の幅を有する
パルスにて変調し、変調された送信信号を送受切替器1
6を介しトランスデューサ10に供給する。これに応じ
トランスデューサ10は超音波を送波し、路面からの反
射波を受波する。この反射波は路面に対する車両12の
移動速度vによりドプラ偏移しているから、トランスデ
ューサ10から出力される反射信号の周波数はf=f
+f(但しfはドプラ周波数)となる。ミキサ2
0は、この反射信号を局部発振器18にて生成された周
波数fの局部発信信号と混合することにより、周波数
=f−fの中間周波数信号を生成する。受信信
号検出器24及び周波数弁別器26は、増幅器22によ
り増幅された中間周波数信号を入力する。受信信号検出
器24は中間周波数信号から振幅Aを検出し、周波数弁
別器26は所定の目標周波数fに対する中間周波数f
の差Δf=f−fを弁別する。
【0012】プロセッサ28は、図5に示されるよう
に、受信信号検出器24から振幅Aに関する情報を、周
波数弁別器26から周波数差Δfに関する情報を、それ
ぞれ入力する(100)。上述のように受信周波数f
の値は速度vにより変化するから、受信信号強度が高く
なる受信周波数f、ひいては振幅Aが大きくなる中間
周波数fは速度vにより変化する(図3参照)。プロ
セッサ28は、この周波数変化にかかわらず後述の車速
検出を実行できるよう、局部発振周波数fを制御する
ことにより中間周波数fを周波数弁別器26の動作範
囲内に保つ(102〜114)。具体的には、プロセッ
サ28は、受信信号検出器24にて検出された振幅Aが
周波数弁別器26の動作範囲に応じて設定されたしきい
値Ath(図3及び図4参照)を上回るまで(102)
局部発振周波数fを微小値Δfずつ繰り返し変化さ
せていき(104)、A>Athが成立したときには、
周波数弁別器26により弁別される周波数差Δf又はそ
の正負に応じ、実質的にΔf=0が成立するよう局部発
振周波数fを制御する(116)。ここで、Δf=f
−f、f=f−f、f=f+fである
から、Δf=0であればf=f+f−fであ
る。車速演算器30は、局部発振周波数fを検出する
と共に設計的に与えられている目標周波数fを利用し
てこの式による演算を実行し、これによりドプラ周波数
を求める。車速演算器30は、周知の変換式を用い
てドプラ周波数fを速度vに換算し、その結果をナビ
ゲーションシステムのコントローラ(図示せず)に供給
する。このようにして、本実施形態においては、車軸に
センサを設けることなしに速度vを検出可能にしてい
る。従って、荷重、車速、温度等により車輪の直径が変
化したとしても、それにより測位誤差が発生することが
なく、正確な情報を車両乗員に提供可能になる。
【0013】また、ミキサ20→受信信号検出器24又
は周波数弁別器26→プロセッサ28→局部発振器18
→ミキサ20の信号経路は、周波数ロックループを構成
している。従って、周波数ロックループがΔf=0にロ
ックされている状態では、車速演算器30は、安定的に
かつ連続的に正確な動作を実行できる。また、受信信号
検出器24の出力を利用した制御により、中間周波数f
を周波数弁別器26の動作範囲内に維持できる。さら
に、周波数ロックループがΔf=0にロックされていな
い時点でも、不正確ではあれ(従って早期に)速度vを
演算・出力することが可能である。その際、A>Ath
が成立していないことやΔf=0が成立していないこと
等がプロセッサ28により検出されているのであるか
ら、演算結果たる速度vが不正確であること又は装置の
動作が安定していないことを示す情報と共に、速度vを
出力することもできる。
【0014】なお、図3においては、増加の結果局部発
振周波数fが最大値fLHに至ったとき(108)及
び減少の結果局部発振周波数fが最小値fLLに至っ
たとき(112)に、ステップ104にて局部発振周波
数fに加算される微小値Δfの符号を正から負へ
(110)又は負から正へ(114)と反転させてい
る。但し、局部発振周波数fの初期値を最小値fLL
に設定しているものとする(106)。これは、局部発
振周波数fの可制御範囲(fLL≦f≦fLH)全
域に亘って局部発振周波数fを変化させたにもかかわ
らずA>Athが成立しないようなケース(例えば超音
波送波方向全域に亘って吸音部材があり反射波が弱めら
れているケース)に対処するためである。
【0015】図6には、本発明の第2実施形態に係る車
速計測装置の構成が示されている。この実施形態におい
ては、局部発信周波数fではなく送信周波数fが、
振幅A及び周波数差Δfに応じかつ図3と同様の手順
(但しfをfに置き換えたもの)で、制御される。
前述のように車速vの演算の基礎となるドプラ周波数は
=f+f−fであるのだから、この実施形態
のようにfに代えてfを可変制御してもよいこと
は、本願の技術分野に習熟した技術者にとっては、第1
実施形態に関する説明を参照すれば容易に理解し得るで
あろう。
【0016】
【補遺】以上の説明では、本発明を専ら超音波利用にて
実現していたが、原理上本発明はその他の無線信号
(光、電波等)を用いて実現することも可能である。第
2実施形態では、中間周波数fへの変換を省略し、受
信信号検出器24や周波数弁別器26を無線周波数で動
作させるようにしてもよい。また、速度vをナビゲーシ
ョンシステムに供給する例を示したが、速度メータ、車
両駆動制御系、制動制御系等に供給してもよい。さら
に、ナビゲーションシステムとして推測航法、自立航法
等を想定しているが、これ以外の航法でも構わない。自
立航法としてはGPSと推測航法を結合させた航法を想
定していたが、GPS以外のインフラストラクチャ、例
えばVICS等を結合させてもよい。
【0017】本発明は、次のような構成としても把握で
きる。これら第4〜第6の構成によれば、それぞれ第1
〜第3の構成と共通する作用効果が得られる。
【0018】本発明の第4の構成に係る車速計測装置
は、車両から路面に向け周波数fの無線信号を送信し
路面から周波数f=f+fの反射信号を受信する
送受信手段と、反射信号と周波数fの局部発振信号と
の混合により周波数f=f−fの中間周波数信号
を発生させ、目標周波数fと周波数fの差Δfが0
となるよう周波数f又はfを制御する周波数ロック
ループと、Δf=0であるときの周波数f又はf
基づき車両の対路面移動により生じるドプラ周波数f
=f−f−fを検出し、ドプラ周波数fから車
両の対路面移動速度vを求める車速演算器と、を備える
ことを特徴とする。
【0019】本発明の第5の構成に係る車速計測装置
は、車両から路面に向け周波数fの無線信号を送信し
路面から周波数fの反射信号を受信する送受信手段
と、目標周波数と周波数fとの差が0となるよう周波
数fを制御する周波数ロックループと、差が0である
ときの周波数fに基づき車両の対路面移動により生じ
るドプラ周波数f=f−fを検出し、ドプラ周波
数fから車両の対路面移動速度vを求める車速演算器
と、を備えることを特徴とする。
【0020】本発明の第6の構成に係る車速計測装置
は、第4又は第5の構成において、さらに、周波数ロッ
クループが、ドプラ周波数fを検出するのに先立ち、
反射信号又は中間周波数信号の振幅Aが所定値Athを
上回ることとなるよう、周波数f又はfを制御する
ことを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る車速計測装置の
回路構成を示すブロック図である。
【図2】 トランスデューサの取付け態様の一例及び超
音波の送受波方向を示す車両側面図である。
【図3】 プロセッサの動作を示すフローチャートであ
る。
【図4】 受信信号検出器の機能を説明するための図で
ある。
【図5】 周波数弁別器の機能を説明するための図であ
る。
【図6】 本発明の第2実施形態に係る車速計測装置の
回路構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 トランスデューサ、12 車両、14 送信用発
振器、18 局部発振器、20 ミキサ、24 受信信
号検出器、26 周波数弁別器、28 プロセッサ、3
0 車速演算器、f 送信周波数、f 受信周波
数、f ドプラ周波数、f 中間周波数、f
部発振周波数、f 目標周波数、Δf周波数差、A
振幅、Ath 振幅のしきい値。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両から路面に向け周波数fの無線信
    号を送信し、 路面から周波数f=f+fの反射信号を受信し、 反射信号と周波数fの局部発振信号との混合により周
    波数f=f−fの中間周波数信号を発生させ、目
    標周波数fと周波数fの差Δfが0となるよう周波
    数f又はfを制御し、 差Δfが実質的に0に至っているときの周波数f又は
    に基づき、車両の対路面移動により生じるドプラ周
    波数f=f+f−fを検出し、 上記ドプラ周波数fから車両の対路面移動速度vを求
    めることを特徴とする車速計測方法。
  2. 【請求項2】 車両から路面に向け周波数fの無線信
    号を送信し、 路面から周波数fの反射信号を受信し、 目標周波数と周波数fとの差が0となるよう周波数f
    を制御し、 差が実質的に0に至っているときの周波数fに基づ
    き、車両の対路面移動により生じるドプラ周波数f
    −fを検出し、 上記ドプラ周波数fから車両の対路面移動速度vを求
    めることを特徴とする車速計測方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の車速計測方法にお
    いて、 ドプラ周波数fを検出するのに先立ち、反射信号又は
    中間周波数信号の振幅Aが所定値Athを上回ることと
    なるよう、周波数f又はfを制御することを特徴と
    する車速計測方法。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3記載の方法を実行するこ
    とを特徴とする車載用車速計測装置。
JP7291538A 1995-11-09 1995-11-09 車速計測方法及び装置 Pending JPH09133767A (ja)

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