JPH09133099A - 軸流送風装置 - Google Patents

軸流送風装置

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JPH09133099A
JPH09133099A JP7294211A JP29421195A JPH09133099A JP H09133099 A JPH09133099 A JP H09133099A JP 7294211 A JP7294211 A JP 7294211A JP 29421195 A JP29421195 A JP 29421195A JP H09133099 A JPH09133099 A JP H09133099A
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JP
Japan
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blade
air
flow
axial
backflow prevention
Prior art date
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Pending
Application number
JP7294211A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Asabuki
弘 朝吹
Wataru Koike
渡 小池
Masayuki Fujio
正行 藤生
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Publication of JPH09133099A publication Critical patent/JPH09133099A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小風量時−高風圧領域において吐出風量が減
少しないようにすること。 【解決手段】 羽根からの風は、遠心送風機の流れに近
く、羽根15と逆流防止板17との間の間隙19から逆
流防止板17の外周側を経て吐出ダクト16の上流内周
側16bに至り、次いで吐出ダクト16の絞り込まれた
内周壁16cに沿って流れ、開口部16aから送出され
る。従って、逆流防止板17の存在により、従来技術の
ように吐出ダクトcの上流内周側に流れた風が、羽根e
の中央部に吸い込まれることがなくなり、ショートサー
キット現象が発生するのを防止できるので、開口部16
aから送出される風量の低減を防ぐことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に、軸流送風機
の小風量時の風向を改善するに好適な軸流送風装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】スポットクーラー等に使用される軸流送
風装置は、図5に示すように、ダクトaに軸流送風機b
が設置され、その軸流送風機bの吐出側に吐出ダクトc
が接続されている。該吐出ダクトcは、その吐出側が絞
られた形状をなし、その絞り込んだ先端部が開口してい
る。このような軸流送風装置は、軸流送風機bが図6に
示す如き曲線Aとしての風量−風圧特性を有している。
一般に軸流送風機の吐出風量は、風量−風圧性能曲線A
と、吐出ダクトcを含むダクト全体の通風抵抗曲線Bと
の交点Pで定まり、図示では16m3/minとなる。
しかし、実機を測定したところ、1.3m3/minし
か出ないことが確認された。なお図5において、dは熱
交換器、eは軸流送風機bの羽根である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記に示す
従来技術の軸流送風装置は、図6における小風量時と大
風量時との流れで示すように、大風量時では風向が軸流
方向に流れ、低風圧領域となるが、小風量時では高風圧
領域となる。そして、小風量−高風圧領域の場合、軸流
送風機bによる風向きは、遠心送風機の流れに近い流れ
となる。即ち、送風機bの内周側から外周側に向かって
流れ、しかもその流れは圧力が高くなるに従いその傾向
が強くなる。ゆえに、高風圧領域における軸流送風機b
の羽根の吸込流は、吸込側と吐出側との両内周部から流
入することとなる。
【0004】従って、図5及び図7に示すように、軸流
送風機bの吐出側に吐出しダクトcを接続し、小風量−
高風圧領域で使用した場合、羽根eからの吐出流Q2
吐出しダクトcに沿いダクト中心部に向かって流れるた
め、羽根eの吸込流は大部分が吐出流Q2から吸込まれ
る。即ち、羽根eの吐出流Q2は大部分はQ4で示す流れ
になって羽根eの吸込流となる一方、一部が吐出しダク
トcに沿うQ3の流れとなって吐出しダクトcの開口部
へと流出する。ゆえに羽根eの作用による吐出流Q2
吸込流Q4との間でショートサーキット現象が生じるた
め、軸流送風機bの吐出流Q0が極端に現象する問題が
ある。
【0005】本発明の目的は、上記従来技術の問題点に
鑑み、小風量時−高風圧領域においてショートサーキッ
ト現象が起こるのを防止し、吐出風量が減少しないよう
にした軸流送風装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、ダクトに設
置され、羽根の前方に送風する軸流送風装置において、
羽根の前方位置に該羽根と適宜の間隙を隔てて配置さ
れ、羽根からの風が羽根に吸い込まれるのを防止し得る
逆流防止板を取付けたことを特徴とするものである。
【0007】本発明では、上述の如く、羽根の前方位置
に逆流防止板を取付けたので、羽根からの風は、遠心送
風機の流れに近く、羽根と逆流防止板との間の間隙から
逆流防止板の外周側を経て吐出ダクトの上流内周側に至
り、次いで吐出ダクトの絞り込まれた内周壁に沿って流
れ、開口部から送出される。従って、逆流防止板の存在
により、従来技術のように吐出ダクトの上流内周側に流
れた風が、羽根の中央部に吸い込まれることがなくな
り、ショートサーキット現象が発生するのを防止できる
ので、開口部から送出される風量の低減を防ぐことがで
きる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図1乃至
図4により説明する。図1は本発明による軸流送風装置
の第一の実施例を示している。
【0009】実施例の軸流送風装置は、図1に示すよう
に、ダクト11の先端部にフレーム12が固定され、そ
のフレーム12にモートル支持アーム13を介し軸流送
風機が設置されている。該軸流送風機は、支持アーム1
3に取付けられたモートル14と、モートル14の出力
軸に取付けられた羽根15とから構成されている。ま
た、ダクト11の先端部には吐出ダクト16接続され、
羽根の回転によって生じる風量を開口部16aに送出さ
せるようにしている。この吐出ダクト16は、顧客側で
設置されることが多いが、製作側にて取付けられる場合
もある。
【0010】実施例においては、吐出ダクト16の内部
に、羽根15と対向する位置に配置された逆流防止板1
7が設置されている。逆流防止板17は、羽根15の外
周とほぼ同じ径をなす円板形状に形成され、フレーム1
2にアーム18を介し取り付けられることにより、羽根
15と対向する前方に間隙19をもって配置されてい
る。そして、逆流防止板17は、羽根15の回転によっ
て送風されたとき、その風が逆流防止板の17の周囲を
経て吐出ダクト16の上流内周側16b方向に流れると
共に、羽根の中央部に吸込まれるのを防ぎ得るようにし
ている。
【0011】なお、アーム18は、例えば逆流防止板1
7の周囲のうちの四箇所を等間隔で支持しており、羽根
の回転によって生じる風が逆流防止板17の周囲に流れ
るのに悪影響がないように細いもので構成されている。
【0012】実施例の軸流送風装置は、上記の如き構成
よりなるので、軸流送風機の羽根15の回転によって送
風し、しかも小風量時−高風圧領域となる場合、羽根1
5からの風が矢印の如く送風される。即ち、羽根からの
風は、遠心送風機の流れに近く、羽根15と逆流防止板
17との間の間隙19から逆流防止板17の外周側を経
て吐出ダクト16の上流内周側16bに至り、次いで吐
出ダクト16の絞り込まれた内周壁16cに沿って流
れ、開口部16aから送出されることとなる。
【0013】従って、逆流防止板17の存在により、従
来技術のように吐出ダクトcの上流内周側に流れた風
が、羽根eの中央部に吸い込まれることがなくなり、シ
ョートサーキット現象が発生するのを防止できるので、
開口部16aから送出される風量の低減を防ぐことがで
きる。その結果、風量を計算値に可及的に近づけること
ができ、実験では図6と同様の特性をもつ軸流送風機を
用いた場合、12.8m3/minにすることができ
た。
【0014】また、軸流送風装置として、逆流防止板1
7を追加しただけの簡単な構成であるので、従来品に部
品を追加するだけで容易に対処することができる。
【0015】なお図示実施例では、逆流防止板14の大
きさは、軸流送風機の羽根15とほぼ同様の径をなす形
状にした例を示したが、軸流送風機の特性及び吐出ダク
ト16の形状等に応じ、適宜に選定される。これと同様
なことは、逆流防止板14と軸流送風機の羽根15との
間の間隙19の大きさにも当てはまる。また、逆流防止
板17は金属,合成樹脂の何れでも良いが軽量のものが
好ましい。
【0016】図2は本発明による軸流送風装置の他の実
施例を示している。この実施例において前記第一の実施
例と異なるのは、逆流防止板17の形状を変更すること
により、吐出ダクト16からの風量をより改善した点に
ある。
【0017】即ち、この逆流防止板17は、羽根15と
対向する面において外周側から中央部に至るに従い次第
に肉厚に形成されると共に、その中央部では緩やかな最
大肉厚となるように山形形状の緩慢傾斜面17aをなし
ている。一方、羽根15と反対側の面においては外周部
から中央部に向かうに従い次第に肉厚に形成され、しか
も中央寄りの位置から中央部に至るに従い吐出ダクト1
6の内周壁16cに沿うよう、さらに急激に増大する肉
厚となって尖った形状をなす中央尖端状傾斜面17bを
なしている。
【0018】そして、羽根15の回転によって風を発生
させると、その風は、逆流防止板17の羽根15と対向
する面においては、緩慢傾斜面17aに沿い肉厚の中央
部から肉薄の外周方向に流れ、次いで逆流防止板17の
外周とフレーム12との間を経て吐出ダクト11の上流
内周側16bに至る。そして、該内周側16bに至った
風は、逆流防止板17の羽根15と反対側の面において
その中央尖端状傾斜面17bと吐出ダクト11の内周壁
16cとに沿って流れることにより吐出ダクト11から
流出するので、吐出ダクト11内の通風を円滑にするこ
とができる。即ち、吐出ダクトの内周壁16cと逆流防
止板の中央尖端状傾斜面17bとでガイドすることによ
って通風を円滑にするため、第一の実施例と同様にショ
ートサーキット現象が発生するのを防止し、開口部16
aから送出される風量の低減を防ぐことができるばかり
でなく、通風量を増大させることができるようにしてい
る。
【0019】従って、この実施例によれば、逆流防止板
17の緩慢傾斜面17a,中央尖端状傾斜面17bに沿
って通風することにより、通風量を増大することができ
るので、第一の実施例に比較し、通風量をより改善する
ことができる。
【0020】図3は本発明の他の実施例を示している。
即ち、この場合は、開口部側を絞り込んでいない単純な
筒状の吐出ダクト20が形成され、その吐出ダクト14
内に羽根15と対向して逆流防止板17が取付けられて
いる。この実施例での逆流防止板17は、アーム18を
介し吐出ダクト20に取付けられ、また吐出ダクト20
はフレーム12に直に取付けられている。
【0021】この実施例も、逆流防止板17が羽根15
と対向する位置に配置されているので、基本的には前記
第一の実施例と同様の作用効果を得ることができる。
【0022】図4は逆流防止板17を調節可能に取付け
た例を示している。この場合は、フレーム12に位置調
節ボルト21が挿通しており、該ボルト21のねじ部
が、逆流防止板17のアーム18に螺合している。位置
調節ボルト21は、フレーム12に挿通したとき、頭部
21aとねじ部に螺合したピン付きカラー22との間に
フレーム12が位置しており、そのため、頭部21aを
回してねじ部におけるアーム18の位置を変えることに
より、逆流防止板17と羽根15との間隙19を調節す
るようにしている。従って、位置調節ボルト21を操作
することにより間隙19を調節できるので、吐出ダクト
16等の形状によって通風抵抗が変化しても、容易に対
処することができる。
【0023】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、軸
流送風機の小風量時−高風圧領域において、軸流送風機
の羽根の前方位置に配置された逆流防止板により、風が
羽根に戻って吸い込まれるのを防ぎ、ショートサーキッ
ト現象が発生するのを防止できるように構成したので、
吐出風量が減少しない軸流送風装置を提供することがで
きる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による軸流送風装置の第一の実施例を示
す説明用断面図。
【図2】本発明による軸流送風装置の第二の実施例を示
す説明用断面図。
【図3】本発明による軸流送風装置の他の実施例を示す
要部の説明図。
【図4】逆流防止板を調整可能に取付けた例を示す要部
の拡大説明図。
【図5】従来技術の軸流送風装置の構成例を示す説明
図。
【図6】従来の軸流送風機の特性曲線とダクト全体の通
風抵抗曲線との関係を示す説明図。
【図7】従来技術における通風作用を示す説明図。
【符号の説明】
11…ダクト、12…フレーム、14…モートル、15
…羽根、16…吐出ダクト、17…逆流防止板、18…
アーム。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダクトに設置され、羽根の前方に送風す
    る軸流送風装置において、羽根の前方位置に該羽根と適
    宜の間隙を隔てて配置され、羽根からの風が羽根に吸い
    込まれるのを防止し得る逆流防止板を取付けたことを特
    徴とする軸流送風装置。
JP7294211A 1995-11-13 1995-11-13 軸流送風装置 Pending JPH09133099A (ja)

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JP7294211A JPH09133099A (ja) 1995-11-13 1995-11-13 軸流送風装置

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002106350A (ja) * 2000-09-29 2002-04-10 Toyo Radiator Co Ltd 軸流ファンの逆流防止装置
CN105066249A (zh) * 2015-08-05 2015-11-18 广东志高空调有限公司 一种空调器室内机
CN106593900A (zh) * 2016-12-06 2017-04-26 卢璐娇 同步散热的轴流风机
CN112872969A (zh) * 2021-01-12 2021-06-01 武汉金鑫华机械加工厂 一种具有散热和短路保护功能的光学镜片用抛光装置

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