JPH0565897A - 遠心式送風機 - Google Patents

遠心式送風機

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JPH0565897A
JPH0565897A JP22444891A JP22444891A JPH0565897A JP H0565897 A JPH0565897 A JP H0565897A JP 22444891 A JP22444891 A JP 22444891A JP 22444891 A JP22444891 A JP 22444891A JP H0565897 A JPH0565897 A JP H0565897A
Authority
JP
Japan
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casing
impeller
blower
blade
circular arc
Prior art date
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Pending
Application number
JP22444891A
Other languages
English (en)
Inventor
Shoji Suzuki
昭次 鈴木
Yukio Kikuta
幸雄 菊田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yasui Corp
Original Assignee
Yasui Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Yasui Corp filed Critical Yasui Corp
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Publication of JPH0565897A publication Critical patent/JPH0565897A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】遠心式送風機において、性能を低下させずに回
転騒音を低減することにある。 【構成】ボリュート形のケーシング1内に舌部片3が設
けられ、そのケーシング内に羽根車2が装備された遠心
式送風機において、該舌部片3の先端径を大きくして羽
根の外側縁との間隔を広くした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は遠心式送風機に係り、詳
しくは洗車機に装備される乾燥用のブロアーに関する。
【0002】
【従来の技術】洗車機に装備される乾燥用のブロアーと
して一般的にターボ形の遠心式送風機が使用されてい
る。この遠心式送風機は、ボリュート形のケーシングに
後向き羽根を有した羽根車が装備され、羽根車の回転に
よって該羽根車の軸心上に位置してケーシングに開設さ
れた吸込口より空気が吸込まれ、回転する羽根車の羽根
の作用によって空気を圧送しケーシングの吐出口より吐
出するものである。そして、上記のケーシングの吐出口
の手前内側には先端の曲面の半径が小さく、鋭角状に形
成した舌部片が取付けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した遠心式送風機
の作動においては、羽根車の回転に伴い空気力学的に騒
音を発生するが、その騒音の主なものは、翼通過周波
数(=羽根枚数×回転数)及びその高周波で卓越したデ
ィスクリート成分として現れる回転騒音、渦の発生な
どによって誘起された広帯域にわたって現れる乱流騒
音、とに大別できる。そして、感覚的には、の成分が
際立って耳につくが(図7参照)、これはケーシングに
取付けられた舌部片の先端付近を羽根が通過する度に発
生する圧力変化が音になっているもので、一般的には
「風きり音」と言われているものである。
【0004】即ち、上記の「風きり音」は舌部片の先端
の曲面半径が小さく鋭角状に形成されて羽根の外側縁と
の間隔が狭いため、羽根車の回転によって羽根が舌部片
の先端付近を通過する時、羽根間から投げ出される空気
の流れは舌部片の先部に衝突することによって生じるも
のである。そして、上記の作用は吸込口側から軸芯に沿
って離れるにともなって顕著となる。しかして、このよ
うな遠心式送風機が洗車機に装備されて作動すると、上
述した「風きり音」は非常に大きく耳障りとなり、各種
の騒音問題が取り沙汰されている今日にあっては騒音の
低減が望まれている。
【0005】本発明は上述した従来の技術が有する問題
点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは性
能を低下させずに回転騒音を低減することが出来る遠心
式送風機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明が講じた技術的手段は、前述したの成分を
低減させることが、聴覚的には数値以上の低減効果を与
えることに着目し、ケーシング内に取付けられる舌部片
の先端の半径を大きくして羽根の外側縁との間隔を広く
したものである。又、舌部片の先端の半径を大きくし、
且つその舌部片の吸込口と反対側寄りの先端部分を後向
きに切欠したことを特徴とするものである。
【0007】上記の舌部片における先端の半径は従来の
半径に対して数倍以上とし、且つ舌部片の先部と羽根の
外側縁との間隔は数mmとする。又、舌部片の切欠は斜め
に切欠する形態に限られるものではなく、舌部片の先部
に対して直角に切欠しても良いものである。
【0008】
【作用】上記の手段によれば、ケーシングの内部に設け
られた舌部片の先端の半径が大きいため、該舌部片の先
は表面積が広い円弧面を形成し、それにより羽根車の回
転によって羽根相互間から投げ出された空気は舌部片の
先端の円弧面に沿って流れ、騒音発生が減少される。
又、舌部片における吸込口と反対側寄りを切欠した場合
は羽根の外側縁との間隔が広くなるため、羽根車の回転
によって羽根間から投げ出される空気が舌部片の先部に
当たることが少なくなり、回転騒音を減少させることに
なる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
ると、図面は後向き羽根の羽根車を備えた遠心送風機
(ブロアー)を示し、図中、1はケーシング、2は羽根
車、3は前記ケーシング1に取付けられた舌部片であ
り、ケーシング1は金属製平板を用いて今日周知のボリ
ュート形状に形成され、そのケーシング1の側板1aに吸
込口4が開設されると共に、一側に吐出口5が形成され
ており、且つその吐出口5の手前側内側に舌部片3が固
着されている。
【0010】上記のケーシング1に固着される舌部片3
は金属製平板を屈曲して形成され、その形状はケーシン
グ1におけるボリュート形状をした周壁の始端側に連続
する円弧面をなし、その円弧面の先部を所定の曲率を有
する半径で円弧状に形成したもので、先部の円弧面の半
径は従来の半径よりも大きくして、羽根2aの外側縁との
間隔が広くなるようにしてある。
【0011】又、上記の舌部片3はケーシング1の吸込
口4を開設した側と反対側よりを羽根車2の外周から遠
ざかるように傾斜させて切欠部6を形成し、それによっ
て羽根2aの外側縁との間隔が更に広くなるようにしてあ
る。
【0012】以下、上述した本発明の舌部片と従来の舌
部片が装備された送風機の騒音実験について説明する。
本実験においてケーシングの内側に装備される舌部片は
下記の表1に示す4種類であり、A形が従来品、B形,
C形,及びD形が本発明に係る実施品で、C形及びD形
が切欠部6を施した実施品である。
【0013】
【表1】
【0014】上記した送風機の性能測定は、JIS B
8330(送風機の試験及び検査方法)に準じて行
い、流量は送風機におけるケーシングの吐出口に接続し
た筒体先端のオリフィス全開〜全閉の範囲を8段階に設
定し、騒音測定における騒音レベルは、羽根車軸線上、
吸込口より500mmの位置にマイクロホンを設置して測
定する。その測定結果を、回転数Nrpm は表2に、軸動
力Lkwは表3に、全圧PTmmAgは表4に、効率ηは表5
に、騒音レベルL(A)dBは表6に、比騒音レベルL(f)d
Bは表7に、回転騒音バンド音圧レベル dBは表8に示
す。
【0015】
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】
【表6】
【表7】
【表8】
【0016】上述した測定の結果、性能特性は表2乃至
表5に示すように、回転数Nrpm 、軸動力LkwはA,
B,C,D形とも殆ど差が無く、全圧PTmmAgは、低風
量域においてB形,D形が高く、高低差が和らいでいる
ので、より安定性能に近づいているといえる。一方の最
高効率点〜全開にかけては、その差は僅かである。又、
効率は、低風量域ではB,C,D形が高い。しかし、最
高効率は殆ど同じであり、全開時はややC,D形の効率
が高い。全体として、性能については低風量域では差が
あるが、最高効率〜全開で使用する場合では殆ど差はな
い。結果として、騒音の低い実施例タイプとした場合、
効率が低下するようなことはなく、最高効率点は低風量
側に寄り、全開時ではむしろ実施例タイプ(B,C,D
形)の効率が優れる傾向にある。
【0017】騒音特性の実験では、回転数を2900rp
m 前後に保ってある。即ち、ピークとして現れる翼通過
周波数Fr は、 翼通過周波数Fr =回転数n[rps]×羽根枚数Z =(2900/60)×12 =580 [Hz] となる。そして、従来品(A形)に比べ、実施品(B,
C,D形)はいずれも全風量域で騒音を低減している。
最も良い効果を示すのはD形であり、舌部片先端の半径
を大きくとったB形も効果を上げている。又、従来品
(A形)に対する騒音低減量は表6、表7に示すように
全開(最高効率点)にて、騒音レベル、比騒音レベルと
も、 B形 1.5(3.0)[ dB] C形 1.5(3.0)[ dB] D形 2.0(5.0)[ dB] である。また、表8に示すように特に耳障りに聞こえる
回転騒音バンド音圧レベルでは同様に、 B形 1.0(8.5)[ dB] C形 2.5(5.5)[ dB] D形 6.5(8.0)[ dB] の低減量である。
【0018】以上の実験から、実施品(B,C,D形)
はいずれも騒音低減効果をしめしている。B形は、形状
は従来品と同様で舌部片の先端の半径を大きくとったも
のだが、効果は現れている。より大きな効果は、D形の
ような舌部片の先部を切欠して羽根車との隙間を大きく
したものに期待できる。
【0019】
【発明の効果】本発明の遠心式送風機は、以上詳述した
ように、舌部片の先端径を大きくして羽根の外側縁との
間隔を広くしたものであるから、舌部片の先端付近を羽
根が通過する度に発生する圧力変化が少なくなり、その
結果回転騒音(風きり音)は減少し、騒音を低減するこ
とが出来る。又、上記の舌部片における吸込口と反対側
寄りの先部を切欠した場合は、圧縮度合が高くなる奥部
側の隙間が広くなるため前述したような羽根が通過する
度に発生する圧力変化が更に少なくなり、より騒音を低
減することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す縦断正面図である。
【図2】図1の(2)−(2)線に沿う断面図である。
【図3】図1の(3)−(3)線に沿う断面図である。
【図4】舌部片を示す斜視図である。
【図5】舌部片の変形例を示す斜視図である。
【図6】図5に示す舌部片が取り付けられた送風機の部
分断面図である。
【図7】送風機の騒音スペクトルを示す線図である。
【符号の説明】
1…ケーシング 2…羽根車 3…舌部片 6…切欠部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボリュート形のケーシング内に舌部片が
    設けられ、そのケーシング内に羽根車が装備された遠心
    式送風機において、該舌部片の先端径を大きくして羽根
    の外側縁との間隔を広くしたことを特徴とする遠心式送
    風機。
  2. 【請求項2】 上記の舌部片における吸込口と反対側寄
    りの先部が先端から後向きに切欠されていることを特徴
    とする請求項1に記載の遠心式送風機。
JP22444891A 1991-09-04 1991-09-04 遠心式送風機 Pending JPH0565897A (ja)

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JP22444891A JPH0565897A (ja) 1991-09-04 1991-09-04 遠心式送風機

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JP22444891A JPH0565897A (ja) 1991-09-04 1991-09-04 遠心式送風機

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JP22444891A Pending JPH0565897A (ja) 1991-09-04 1991-09-04 遠心式送風機

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100682767B1 (ko) * 2005-10-26 2007-02-15 주식회사 진도리빙텍 환풍기
CN100371645C (zh) * 2006-04-30 2008-02-27 宁波方太厨具有限公司 能双面进风的欧式吸油烟机的风机蜗壳结构
CN108105160A (zh) * 2017-12-29 2018-06-01 广东海信家电有限公司 一种离心风机的蜗壳、离心风机及吸油烟机

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CN108105160B (zh) * 2017-12-29 2020-06-19 广东海信家电有限公司 一种离心风机的蜗壳、离心风机及吸油烟机

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