JPH06241045A - 送風装置 - Google Patents

送風装置

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JPH06241045A
JPH06241045A JP2538993A JP2538993A JPH06241045A JP H06241045 A JPH06241045 A JP H06241045A JP 2538993 A JP2538993 A JP 2538993A JP 2538993 A JP2538993 A JP 2538993A JP H06241045 A JPH06241045 A JP H06241045A
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fan
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axial
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Shuji Komoda
周司 菰田
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NipponDenso Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 風の吸込側である上流側の開口形状がファン
と同心円形状でないファンシュラウドを備えた送風装置
において、回転騒音の低減を図ること。 【構成】 ファンシュラウド4は、導入部4aの開き角
度α1 が小さい場合は流出部4cの開き角度α2 を大き
くし、導入部4aの開き角度α1 が大きい場合は流出部
4cの開き角度α2 を小さくするように、流出部4cの
開き角度α2 が導入部4aの開き角度α1 の変化に応じ
て決定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、送風装置に関し、特に
ファンシュラウドの形状に係る。
【0002】
【従来の技術】従来より、図6に示すように、軸流ファ
ン100の外周にファンシュラウド101を備える送風
装置では、軸流ファン100の回転に伴って生じるファ
ン騒音が問題となるが、このファン騒音は、図7に示す
ように、離散的周波数に存在するピーク状の回転騒音
と、広い周波数域にランダムに存在する乱流騒音とに分
けられる。そして、従来では、ファン騒音の大きな要因
である乱流騒音の低減が成されてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、乱流騒音の
低減に伴って相対的に回転騒音が目立つ様になり、騒音
オーバオール値が同じでも耳障りに感じられるという問
題が生じている。この回転騒音は、ファンシュラウド1
01等の形状により大きく影響を受けるもので、例え
ば、ファンシュラウド101の上流側(風の吸込み側)
の開口形状が、軸流ファン100と同心円形状を成す時
に最も低騒音となり、軸流ファン100と同心円形状で
ない場合は、特に軸流ファン100の先端付近で風を吸
い込む有効面積が周方向で変化するため、周方向に通風
抵抗の変化が生じ、この周方向の通風抵抗の変化が回転
騒音の増大に繋がる。従って、車両等に利用される熱交
換器の後方側に送風装置を装着する場合(吸込式ファ
ン)には、一般に熱交換器が矩形状を成すことから、必
然的にファンシュラウド101の上流側開口形状(熱交
換器側)も矩形状となり、回転騒音の増大を招くことに
なる。本発明は、上記事情に基づいて成されたもので、
その目的は、風の吸い込み側である上流側の開口形状が
ファンと同心円形状でないファンシュラウドを備えた送
風装置において、回転騒音の低減を図ることになる。
【0004】
【課題を解決するための技術的思想】ファンシュラウド
101の上流側開口形状が軸流ファン100と同心円形
状でない場合の風の流れを観察すると、図8に示すよう
に、ファンシュラウド101の上流側開口部の開き角度
α1 が小さいことにより通風抵抗が高い部分は遠心方向
に風が流れ、図9に示すように開き角度α1 が大きいこ
とにより通風抵抗が低い部分は、軸方向に風が流れてい
る。ファンシュラウド101の下流側開口部は、軸流フ
ァン100の回転によって生じる風の流れを大気へ有効
に開放させる部分であることから、上述のように風の流
れが周方向に変化している場合に、下流側開口部の開き
角度α2 が一定であると、風の流れが下流側開口部に沿
う部分と沿わない部分とが生じる。従って、ファンシュ
ラウド101の上流側開口形状が軸流ファン100と同
心円形状でない場合には、その風の流れ方向の変化に合
わせて、ファンシュラウド101の下流側開口部の開き
角度α2 を周方向に変化させることにより、通風抵抗の
周方向変化が緩和されて、回転騒音の増大を防止するこ
とができる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、回転によって空気流を生じさせる軸流フ
ァンと、この軸流ファンの外周に設けられて、前記軸流
ファンの回転によって生じる風を導く導入部、この導入
部に連なる円筒部、この円筒部より下流側を成す流出部
を有し、前記導入部の上流側開口形状が前記軸流ファン
と同心円形状を成さないファンシュラウドとを備えた送
風装置において、前記ファンシュラウドは、前記導入部
の内面側上流端点をA、前記導入部と前記円筒部との内
面側接続点をB、前記円筒部と前記流出部との内面側接
続点をC、前記流出部の内面側下流端点をDとし、直線
ABが前記軸流ファンの回転軸線と成す角度を前記導入
部の開き角度、直線CDが前記軸流ファンの回転軸線と
成す角度を前記流出部の開き角度と定義した場合に、前
記導入部の開き角度が小さい場合は前記流出部の開き角
度を大きくし、前記導入部の開き角度が大きい場合は前
記流出部の開き角度を小さくするように、前記流出部の
開き角度を前記導入部の開き角度に応じて周方向に変化
させたことを技術的手段とする。
【0006】
【作用】上記構成より成る本発明の送風装置は、導入部
の開き角度が小さくて遠心方向に風が流れる場合には、
流出部の開き角度が大きくなるように設定され、導入部
の開き角度が大きくて軸方向に風が流れる場合には、流
出部の開き角度が小さくなるように設定されている。つ
まり、導入部の開き角度の変化に応じて生じる風の流れ
方向の変化に合わせて、流出部の開き角度を周方向に変
化させることで、通風抵抗の周方向変化が緩和されるこ
とになる。
【0007】
【実施例】次に、本発明の送風装置の一実施例を図1な
いし図5を基に説明する。図1は送風装置の正面図、図
2は図1の側面半断面図である。本実施例の送風装置1
は、軸流ファン2、ファンモータ3、ファンシュラウド
4より成り、車両用熱交換器(図示しない)の後方側に
装着される。軸流ファン2は、ファンモータ3によって
回転駆動されるボス部2aと、このボス部2aの周囲に
放射状に配された7枚のファンブレード2bより成る。
ファンシュラウド4は、図3に示すように、導入部4
a、円筒部4b、流出部4cより構成されている。導入
部4aは、その上流側開口形状が熱交換器の外形状に応
じた矩形状(図1参照)を呈し、軸流ファン2の回転に
よって生じる風を軸流ファン2の前方から軸流ファン2
へ有効に導く。円筒部4bは、導入部4aに連なって軸
流ファン2の外周で筒状を成し、軸流ファン2前後での
風の逆流を防止する。流出部4cは、円筒部4bより下
流側で末広がり形状を成し、軸流ファン2の後方へ風を
有効に開放する。
【0008】また、このファンシュラウド4は、導入部
4aの内面側上流端点をA、導入部4aと円筒部4bと
の内面側接続点をB、円筒部4bと流出部4cとの内面
側接続点をC、流出部4cの内面側下流端点をDとし、
直線ABが軸流ファン2の回転軸線と成す角度を導入部
4aの開き角度α1 、直線CDが軸流ファン2の回転軸
線と成す角度を流出部4cの開き角度α2 と定義した場
合に、導入部4aの開き角度α1 が小さい場合は流出部
4cの開き角度α2 を大きくし、導入部4aの開き角度
α1 が大きい場合は流出部4cの開き角度α2 を小さく
するように、流出部4cの開き角度α2 が導入部4aの
開き角度α1 の変化に応じて決定されている。本実施例
における具体的な導入部4aの開き角度α1 に対する流
出部4cの開き角度α2 の設定値を以下に示す。 α2 =K−α1 (K=60°、但しα1 <0°の時はα
1 =0°、α1 >Kの時はα1 =K)。 また、軸流ファン2の回転によって生じる空気流は、軸
流ファン2の回転方向に旋回しながら軸流ファン2の後
方へ流れることになる。このため、本実施例では、α2
のα1 に対する周方向(θ方向)位置をδ=10°回転
方向にずらして配置している(図4参照)。
【0009】次に、本実施例の作動を説明する。軸流フ
ァン2は、ファンモータ3によって回転駆動されること
によって、軸流ファン2の前方から風を吸い込み、軸流
ファン2の後方へ風を送る。この時、ファンシュラウド
4は、軸流ファン2へ風を導く導入部4aの上流側開口
形状が軸流ファン2と同心円形状ではなく、熱交換器の
外形状に応じた矩形状を成すことから、特に軸流ファン
2の先端付近で風を吸い込む有効面積が周方向で変化す
る。つまり、周方向において導入部4aの開き角度α1
が変化する。これに対して、ファンシュラウド4の流出
部4cは、その開き角度α2 が導入部4aの開き角度α
1 の変化に応じて決定されており、図4に示したよう
に、導入部4aの開き角度α1 が小さい所では流出部4
cの開き角度α2 が大きく、導入部4aの開き角度α1
が大きい所では流出部4cの開き角度α2 が小さくな
る。
【0010】従って、導入部4aの開き角度α1 の変化
に応じて生じる風の流れ方向の変化(導入部4aの開き
角度α1 が小さい場合は流出部4cで遠心方向に流れ、
導入部4aの開き角度α1 が大きい場合は流出部4cで
軸方向に流れる)に合わせて、流出部4cの開き角度α
2 が周方向に変化することにより、周方向における通風
抵抗の変化が緩和されて、図5に示すように、回転騒音
の低減を図ることができる。なお、図5は、周波数と音
圧レベルとの関係を示すもので、従来(図7参照)と比
較して、回転騒音(離散的周波数に存在するピーク状の
騒音)が3〜6dB低減されているのが確認できる。な
お、本実施例では、K=60°、およびδ=10°と設
定したが、K=50〜70°、δ=0〜20°の範囲で
設定しても回転騒音の低減効果を得ることができる。
【0011】
【発明の効果】本発明の送風装置は、導入部の開き角度
の変化に応じて生じる風の流れ方向の変化に合わせて、
流出部の開き角度を周方向に変化させることで、通風抵
抗の周方向変化が緩和されることになり、その結果、回
転騒音の低減を果たすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る送風装置の正面図である。
【図2】図1に示す送風装置の側面半断面図である。
【図3】本実施例に係るファンシュラウドの部分断面図
である。
【図4】導入部の開き角度と流出部の開き角度との関係
を示すグラフである。
【図5】本実施例に係る送風装置の周波数と音圧レベル
との関係を示すグラフである。
【図6】従来技術に係る送風装置の正面図である。
【図7】従来技術に係る送風装置の周波数と音圧レベル
との関係を示すグラフである。
【図8】導入部の開き角度が小さい場合の風の流れを示
す模式図である。
【図9】導入部の開き角度が大きい場合の風の流れを示
す模式図である。
【符号の説明】
1 送風装置 2 軸流ファン 4 ファンシュラウド 4a 導入部 4b 円筒部 4c 流出部 α1 導入部の開き角度 α2 流出部の開き角度

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転によって空気流を生じさせる軸流ファ
    ンと、 この軸流ファンの外周に設けられて、前記軸流ファンの
    回転によって生じる風を導く導入部、この導入部に連な
    る円筒部、この円筒部より下流側を成す流出部を有し、
    前記導入部の上流側開口形状が前記軸流ファンと同心円
    形状を成さないファンシュラウドとを備えた送風装置に
    おいて、 前記ファンシュラウドは、前記導入部の内面側上流端点
    をA、前記導入部と前記円筒部との内面側接続点をB、
    前記円筒部と前記流出部との内面側接続点をC、前記流
    出部の内面側下流端点をDとし、直線ABが前記軸流フ
    ァンの回転軸線と成す角度を前記導入部の開き角度、直
    線CDが前記軸流ファンの回転軸線と成す角度を前記流
    出部の開き角度と定義した場合に、 前記導入部の開き角度が小さい場合は前記流出部の開き
    角度を大きくし、前記導入部の開き角度が大きい場合は
    前記流出部の開き角度を小さくするように、前記流出部
    の開き角度を前記導入部の開き角度に応じて周方向に変
    化させたことを特徴とする送風装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1996032575A1 (fr) * 1995-04-10 1996-10-17 Hitachi Construction Machinery Co., Ltd. Dispositif de refroidissement pour un echangeur de chaleur
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