JPH0913299A - 古紙解繊パルプを原料とした断熱緩衝材の製造方法 - Google Patents

古紙解繊パルプを原料とした断熱緩衝材の製造方法

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JPH0913299A
JPH0913299A JP7159237A JP15923795A JPH0913299A JP H0913299 A JPH0913299 A JP H0913299A JP 7159237 A JP7159237 A JP 7159237A JP 15923795 A JP15923795 A JP 15923795A JP H0913299 A JPH0913299 A JP H0913299A
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pulp
mold
cushioning material
adhesive
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JP7159237A
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Osamu Morioka
收 森岡
Hiroyuki Tanaka
博之 田中
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L59/00Thermal insulation in general
    • F16L59/04Arrangements using dry fillers, e.g. using slag wool which is added to the object to be insulated by pouring, spreading, spraying or the like

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  • Thermal Insulation (AREA)
  • Reinforced Plastic Materials (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 空気の対流に起因した断熱効果の低下を確実
に抑制することができるようにする。 【構成】 古紙解繊パルプM1に発泡性を備えた合成樹
脂からなる粉状接着剤Aを均一に混入し、得られた混合
物M3を成形装置3の型枠内に装填し、上記加圧機構に
よる加圧によって上記混合物M3を圧縮した後、加熱装
置4による伝熱加熱によって上記混合物M3内の接着剤
を発泡させるようにしている。上記型枠に装填する前の
上記混合物M3に高圧蒸気を供給するようにしてもよ
い。また、上記発泡性を備えた粉状接着剤Aとして、粉
末状のフェノール系合成樹脂を用いるとよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、古紙を解繊して得られ
る古紙解繊パルプを原料として断熱緩衝材を製造する断
熱緩衝材の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】紙は、セルロース繊維を主成分にしたパ
ルプを水に浸して漉くことにより得られ、乾燥状態では
それを構成しているセルロース繊維が互いに絡み合って
シート状を維持しているが、水に浸したり機械的にほぐ
すと繊維の絡み合いが解け、各繊維が容易に分離してパ
ルプ状に戻る性質を有しているため、および木材資源の
有効活用の観点から、使用済みの紙(古紙)の再生処理
が盛んに行われている。
【0003】従来、古紙の再生は再生紙の製造が主流で
あったが、上記パルプ状に戻ったもの(古紙解繊パル
プ)を所定の形状に成形した断熱緩衝材が製造されるよ
うになって久しい。このような断熱緩衝材は、軽量で取
り扱いが容易である他、非常に安価であることから、例
えば建築物の壁材、間仕切り材、梱包用緩衝材等の用途
で使用されることが多い。
【0004】このような断熱緩衝材は、古紙を縦横数m
mの長方形状に細断して小片にし、この小片を解繊機に
かけて絡んだ繊維をほぐして古紙解繊パルプにし、これ
に繊維長の長い麻くず、糸くず等を混合した後、さら
に、この混合物に粉末状または糸状の合成樹脂からなる
接着剤を混合し、得られた混合物を所定の立体形状を有
するマットに成形し、これに熱を加えることによって製
造される。
【0005】そして、従来上記マットへの熱の供給は、
マットの表面に熱風を供給することによって行われてい
た。こうすることによって熱風がマットに対して厚み方
向に貫流するため、マットの内部に多数の貫通孔が形成
されるとともに、パルプの繊維中に分散している上記接
着剤が溶融し、パルプ中の多数の繊維が交絡している部
分が接着剤を介して相互に接続された状態になる。この
状態のマットを冷却することによって、上記加熱溶融し
ていた接着剤が固化し、これによってパルプ中の繊維の
交絡部分が相互に接着し、かつ、内部に多数の貫通孔の
形成された断熱緩衝材が得られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
にして製造された断熱緩衝材は、その内部に、厚み方向
に貫通した多数の貫通孔が形成されているため、これを
用いて所定の断熱処理を施すと、断熱緩衝材を境にして
密度の大きい低温側の空気が上記貫通孔を通って密度の
小さい高温側に移動し、この移動に起因した低温側と高
温側との間の断熱緩衝材を境にした空気の対流が生じる
ため、良好な断熱効果を得ることができなくなるという
問題点を有していた。
【0007】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、空気の対流に起因した断熱
効果の低下を確実に抑制することができ、その結果断熱
効果が優れたものになる古紙解繊パルプを原料とした断
熱緩衝材の製造方法を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
古紙解繊パルプを原料とした断熱緩衝材の製造方法は、
古紙解繊パルプに発泡性を備えた合成樹脂からなる熱硬
化性接着剤を混入し、得られた混合物を加圧機構を備え
た型枠内に装填し、上記加圧機構による加圧によって上
記混合物を圧縮した後、型枠に付設された加熱手段によ
る伝熱加熱によって上記混合物内の接着剤を発泡させて
断熱緩衝材を得ることを特徴とするものである。
【0009】本発明の請求項2記載の古紙解繊パルプを
原料とした断熱緩衝材の製造方法は、古紙解繊パルプに
発泡性を備えた合成樹脂からなる熱硬化性接着剤を混入
し、得られた混合物を加圧機構を備えた型枠内に装填
し、上記加圧機構による加圧によって上記混合物を圧縮
した後、型枠に付設された高周波発生手段による高周波
印加によって上記混合物内の接着剤を発泡させて断熱緩
衝材を得ることを特徴とするものである。
【0010】本発明の請求項3記載の古紙解繊パルプを
原料とした断熱緩衝材の製造方法は、請求項1または2
記載の古紙解繊パルプを原料とした断熱緩衝材の製造方
法において、上記型枠に装填する前の上記混合物に高圧
蒸気を供給することを特徴とするものである。
【0011】本発明の請求項4記載の古紙解繊パルプを
原料とした断熱緩衝材の製造方法は、請求項1乃至3の
いずれかに記載の古紙解繊パルプを原料とした断熱緩衝
材の製造方法において、上記発泡性を備えた合成樹脂か
らなる熱硬化性接着剤として、粉末状のフェノール系合
成樹脂を用いることを特徴とするものである。
【0012】
【作用】上記請求項1および2記載の古紙解繊パルプを
原料とした断熱緩衝材の製造方法によれば、古紙解繊パ
ルプに発泡性を備えた熱硬化性接着剤を混入することに
よって得られた混合物を型枠内に装填し、型枠内の混合
物を加圧機構によって所定の圧力で加圧した状態で加熱
手段によって型枠を介して加熱することにより上記熱硬
化性接着剤が発泡し、これによって古紙解繊パルプは無
数の泡による発泡圧によって圧縮された状態になる。こ
の状態で熱硬化性接着剤が硬化するため、パルプ内に上
記無数の泡による微小空間が形成される。
【0013】そして、特に請求項1記載の製造方法にお
いては、伝熱加熱で発泡性合成樹脂が発泡し、この発泡
によってパルプ内に泡による微小空間が無数に形成さ
れ、これらの微小空間は閉空間なっているため、これら
の無数の閉空間によって断熱緩衝材は断熱効果が優れた
ものになるとともに、クッション性も良好になる。
【0014】また、請求項2記載の製造方法において
は、発泡性合成樹脂が高周波発生手段による高周波印加
によって加熱されるため、上記請求項1の製造方法によ
る作用に加え、加熱時間が短縮される。
【0015】上記請求項3記載の古紙解繊パルプを原料
とした断熱緩衝材の製造方法によれば、古紙解繊パルプ
と発泡性熱硬化性合成樹脂との混合物は、型枠に装填さ
れる前に高圧蒸気の供給を受ける、高圧蒸気の混合物内
部への侵入による加熱によって発泡性熱硬化性樹脂の発
泡が混合物内で均一に行われるため、内部の泡の分布状
態が一様になる。従って、以後の型枠での加熱処理は、
混合物が型枠に接している部分のみの表面仕上げ的な加
熱処理で済ませることが可能になる。
【0016】上記請求項4記載の古紙解繊パルプを原料
とした断熱緩衝材の製造方法によれば、発泡性を備えた
合成樹脂からなる熱硬化性接着剤として、粉末状のフェ
ノール系合成樹脂に発泡剤を混入したものが用いられ、
このようなフェノール系の合成樹脂に発泡剤を混入した
ものは発泡性能に優れているため、得られた断熱緩衝材
は、断熱効果およびクッション性が優れたものになる。
【0017】
【実施例】図1は、本発明に係る断熱緩衝材の製造方法
の第1実施例を示す工程図である。この図に示すよう
に、本実施例の断熱緩衝材の製造方法は、開繊工程P1
と、混合工程P2と、成形工程P3と、加熱工程P4と
から構成されている。
【0018】上記開繊工程P1は、系外から供給された
塊状の古紙解繊パルプM1を解きほぐし、それぞれが他
とは分離したパルプ繊維群M2に分解する工程である。
この工程には、供給された塊状の古紙解繊パルプM1を
開繊爪で解きほぐす開繊装置1が備えられ、この開繊装
置1の稼働によって塊状の古紙解繊パルプM1が開繊さ
れるようになっている。そして得られたパルプ繊維群M
2は、気流輸送で次工程の混合工程P2に向けて導出さ
れるようになっている。
【0019】上記混合工程P2は、上記開繊工程P1か
ら供給されたパルプ繊維群M2に、発泡性を備えた熱硬
化性合成樹脂からなる粉状接着剤Aを混入する工程であ
る。この混合工程P2には、上記パルプ繊維群M2と粉
状接着剤Aとを均一に混合する混合装置2が備えられて
いる。そして、この混合装置2に気流輸送で導入された
パルプ繊維群M2は、粉状接着剤Aが添加された後、下
流側に設けられたブレンダーに導入され、ここでパルプ
繊維群M2と粉状接着剤Aとが均一に混合され、得られ
た両者の均一混合物M3は次工程の成形工程P3に向け
て導出されるようになっている。
【0020】上記成形工程P3は、上記混合工程P2か
ら供給された混合物M3を所定の形状に成形する工程で
ある。この成形工程P3には、所定の立体形状のキャビ
ティを有する型枠を備えた成形装置3が設けられ、上記
混合物M3はこの成形装置3によって冷間で所定形状の
成形品M4にされ、つぎの加熱工程P4に向けて導出さ
れる。
【0021】上記加熱工程P4は、上記成形工程P3か
ら供給された成形品M4を、容量が変化しないように規
制した状態で加熱し、成形品M4を断熱緩衝材M5にす
る工程である。この工程には、上記成形品M4を加熱す
る加熱装置4が設けられている。この加熱装置4は、上
記成形品M4を密封する型枠を有しており、この型枠内
に装填された成形品M4が、型枠を通して伝熱加熱また
は高周波加熱されることによって混合物M3内に分散し
ている粉状接着剤Aが発泡する。そして、この発泡によ
って多くの微細な空間がパルプ繊維群内に形成された状
態で粉状接着剤Aが固化し、内部に無数の閉鎖空間を有
する断熱緩衝材M5が形成されることになる。
【0022】本実施例においては、上記粉状接着剤Aと
して、粉末状のフェノール系の合成樹脂を使用してい
る。このフェノール系合成樹脂は、130℃〜170℃
に加熱することによって一旦軟化して発泡し、その後加
熱の継続によって固化する性質を有している。また、粉
状接着剤Aとして上記フェノール系の合成樹脂の代わり
に、熱硬化性を有する各種の合成樹脂からなる粉状の接
着剤に、有機性の発泡剤を添加したものを用いてもよ
い。
【0023】図2は、開繊工程に適用される開繊装置の
一例を示す断面視の説明図である。この図に示すよう
に、開繊装置1は、フロアF上に立設されたケーシング
10と、このケーシング10に内装されたパルプ受入コ
ンベヤ11、斜行コンベヤ12、オープナーラチス1
3、ビーターローラ14およびプレートファン15とか
ら構成されている。
【0024】上記パルプ受入コンベヤ11は、その上流
側に設けられた持込みベルト16によって運び込まれた
塊状の古紙解繊パルプM1を架台本体10内で受け取
り、それを斜行コンベヤ12に引き継ぐためのものであ
り、ケーシング10の上流側(図面の左方)の底部に配
設されている。上記持込みベルト16の下流端はケーシ
ング10内でパルプ受入コンベヤ11の上流端の上部に
配置され、パルプ受入コンベヤ11の上流端と持込みベ
ルト16の下流端とでベルトの乗り継ぎ部が形成されて
いる。そして古紙解繊パルプM1はこの乗り継ぎ部で持
込みベルト16からパルプ受入コンベヤ11に受け渡さ
れるようになっている。
【0025】上記斜行コンベヤ12は、その上流端が上
記パルプ受入コンベヤ11の下流端に対向して設けら
れ、斜め上方に向かうように配設されている。この斜行
コンベヤ12は、表面に掻上げ爪12aを備えた無端ベ
ルト12bを有しており、この無端ベルト12bの時計
方向の周回移動によってパルプ受入コンベヤ11により
受け入れられた古紙解繊パルプM1は掻上げ爪12aで
上方に掻き上げられるようになっている。
【0026】上記オープナーラチス13は、ケーシング
10内の上方において一端が上記斜行コンベヤ12の下
流端に対向し、かつ、斜行コンベヤ12の上流側に延び
るように水平に配設されている。このオープナーラチス
13は、開繊爪13aを備えた無端ベルト13b有して
いる。この無端ベルト13bのローラ間における時計方
向の周回移動によって斜行コンベヤ12の下流端に到達
した古紙解繊パルプM1は開繊爪13aで開繊され、こ
れによってパルプ繊維の集合体であるパルプ繊維群M2
が得られるようになっている。
【0027】上記ビーターローラ14は、外周面に放射
状に複数のスパイク14aを有する円筒体であって、斜
行コンベヤ12の下流端とオープナーラチス13の右方
端との隙間に対向して設けられている。このビーターロ
ーラ14は水平軸回りに時計方向に回転し、これによっ
て上記オープナーラチス13により開繊されて形成され
たパルプ繊維群M2をプレートファン15の方向に送り
出すようにしている。
【0028】そして、上記ビーターローラ14のスパイ
ク14a先端部と、上記オープナーラチス13の開繊爪
13a先端部との間の隙間寸法を種々設定することによ
って、開繊工程P1から導出されるパルプ繊維群M2の
量が調節されるようになっている。
【0029】上記ビーターローラ14の下流側のケーシ
ング10には、右方に向かって斜め下方に傾斜したダク
ト10aが設けられており、このダクト10aの下流端
にプレートファン15が設けられている。このプレート
ファン15は、水平軸周りに放射状に突設された複数の
回転羽根15aを有しており、この回転羽根15aの水
平軸回りの回転によって、上記ビーターローラ14から
送り出されたパルプ繊維群M2は、プレートファン15
の下流側に連設された送出パイプ17を通って気流輸送
で次工程に導出されるようになっている。
【0030】図3は、混合工程に適用される混合装置の
一例を示す断面視の説明図であり、図4は混合装置の一
部を構成する混合器の側面視の断面図である。混合装置
2は、送出パイプ17の下流側に形成された接着剤混入
管21と、この接着剤混入管21の上方に設けられた接
着剤供給機構22と、上記接着剤混入管21の下流端に
接続された混合器(ブレンダー)25と、この混合器2
5の下流側に設けられたサイクロンフィーダ27とから
構成されている。
【0031】上記接着剤混入管21の上部には接着剤供
給管21aが接続されており、上記接着剤供給機構22
からの粉状接着剤Aは、図外の空気供給手段から供給さ
れる空気Bの流れに同伴して接着剤供給管21aを通っ
て接着剤混入管21内に供給され、接着剤混入管21内
の気流輸送中のパルプ繊維群M2に混入されるようにな
っている。
【0032】上記接着剤供給機構22は、第1供給機構
23と、第2供給機構24とを有している。上記第1供
給機構23は、接着剤供給管21aに接続されたスパイ
ラルフィーダ23aと、このスパイラルフィーダ23a
の上部に接続された接着剤ホッパ23bとから構成さ
れ、スパイラルフィーダ23aを駆動させることによっ
て接着剤ホッパ23b内に装填されている粉状接着剤A
が接着剤供給管21aに向けて切り出されるようになっ
ている。
【0033】上記第2供給機構24は、スパイラルフィ
ーダ24aと接着剤ホッパ24bとを備えており、スパ
イラルフィーダ24aを駆動させることによって接着剤
ホッパ24b内の装填物が接着剤供給管21a内に切り
出されるようになっている。このように、2系列の供給
機構23,24が設けられるのは、パルプ繊維群M2に
混入される接着剤として2種類の合成樹脂をブレンドし
たものが用いられる場合や、粉状接着剤Aに発泡剤等の
助材が混入される場合に対応するためである。
【0034】上記混合器25は、ケーシング25aと、
このケーシング25a内に設けられた回転円盤25b
と、上記ケーシング25aから延設された混合物導出管
26とから構成されている。上記回転円盤25bは、水
平軸回りに回転駆動するように構成され、その表面に放
射状に形成された複数の膨出部25cを有している。一
方、上記接着剤混入管21の下流端には、図4に示すよ
うに、回転円盤25bの表面中心部に向かった開口が形
成され、気流輸送されたパルプ繊維群M2と粉状接着剤
Aとはこの開口から回転している回転円盤25bの中心
部に供給されるようになっている。
【0035】そして、回転円盤25bの表面中心部に供
給されたパルプ繊維群M2および粉状接着剤Aは、回転
している回転円盤25bの表面に衝突するとともに、膨
出部25cによって撹拌され、これによって両者が均一
に混合した混合物M3が形成され、この混合物M3は混
合物導出管26を通ってサイクロンフィーダ27に向け
て導出されるようになっている。
【0036】上記サイクロンフィーダ27は、気流中か
ら上記パルプ繊維群M2と粉状接着剤Aとの混合物M3
を回収するためのものであり、逆円錐筒状を呈したホッ
パ27aと、このホッパ27aの天井部に接続された空
気導出管27bとを備えている。そして、上記混合物導
出管26の下流端の開口から導出された気流は、ホッパ
27aの内面壁の接線方向に供給されるようになってい
る。
【0037】そして、ホッパ27a内に導入された混合
物M3を伴う気流はホッパ27aの内周面に沿って旋回
し、この旋回によって生じた遠心力で混合物M3がホッ
パ27aの内周面に押し遣られ、その後旋回しながらず
り落ちるようにして下部の開口から外部に導出されると
ともに、空気は空気導出管27bを通って外部に放出さ
れるようになっている。
【0038】上記サイクロンフィーダ27から導出され
た混合物M3は、その下部に配置された型枠の下型31
に受けられ、その量が所定量になった時点で下型31ご
とつぎの成形工程P3の成形装置3に供給するようにし
ている。
【0039】図5は、成形工程に適用される成形装置の
一例を示す断面視の説明図である。この図に示すよう
に、成形装置3は、下型31と上型32とからなる型枠
と、上記上型32を昇降させる油圧シリンダ33とから
構成されている。
【0040】上記下型31は、先の成形工程P3におい
てサイクロンフィーダ27の下部に配置されたものであ
る。この下型31の内部底面には所定の凹凸が形成され
たキャビティが備えられており、このキャビティ内に先
の成形工程P3において混合物M3が装填されたものが
上型32の下部にセッティングされるのである。また、
上記上型32は、その下面部に上記下型31内底面の凹
凸に対応した凸凹を有しているとともに、その外周面は
下型31の内周面に摺接可能に設定されている。
【0041】上記油圧シリンダ33は垂下したピストン
ロッド33aを有し、このピストンロッド33aの下端
部が上記上型32の上面部に固定されている。そして、
油圧シリンダ33の駆動でピストンロッド33aを昇降
させることによって、上型32も昇降するようにしてい
る。
【0042】従って、上昇している上型32の下部に混
合物M3の装填された下型31を配置し、油圧シリンダ
33を駆動させて上型32を下降させることにより、下
型31のキャビティ内に装填されている混合物M3は上
型32によって圧縮され、キャビティ内に成形品M4が
形成されることになる。本実施例においては、上型32
が混合物M3を圧縮する圧力(面圧)は、1.0kg/
cm2に設定されている。このようにして形成された成
形品M4は、ピストンロッド33aを上昇させた後、下
型31に装填された状態でつぎの加熱工程P4に送り出
すようにしている。
【0043】図6は、加熱工程に適用される加熱装置の
一例を示す断面視の説明図である。この図に示すよう
に、加熱装置4は、加熱用上型41と、この加熱用上型
41を昇降させる昇降機構42と、上記加熱用上型41
を加熱する通電発熱体43とから構成されている。
【0044】上記加熱用上型41は、その下面部に、上
記下型31(図5)の下面部に形成されているのと同一
の凹凸を有している。従って、上昇した加熱用上型41
の下部に上記成形品M4の装填された下型31を配置し
た状態で加熱用上型41を下降させると、加熱用上型4
1の上記凹凸は成形品M4の凸凹に確実に嵌まり込むよ
うになっている。
【0045】上記昇降機構42は、駆動モータ42a
と、この駆動モータ42aの駆動軸に同心で接続された
ネジ軸42bとから構成されている。上記ネジ軸42b
は、加熱用上型41の頂部から下方に向けて穿孔された
ネジ孔41aに螺着されており、ネジ軸42bを回転さ
せることによってその回転方向に応じて加熱用上型41
が昇降するようにしている。
【0046】本実施例においては、上記通電発熱体43
としてニクロム線が用いられている。この通電発熱体4
3は加熱用上型41の内部に埋設されており、電源43
aからの電力を得て発熱し、これによって加熱用上型4
1が加熱され、この熱が下型31内の成形品M4に伝熱
されるようにしている。
【0047】以下上記第1実施例の作用について説明す
る。まず、図1に示すように、塊状を呈した古紙解繊パ
ルプM1が系外から開繊工程P1の開繊装置1に導入さ
れる。この導入は、図2に示すように、持込みベルト1
6によって行われる。そして、持込みベルト16によっ
て開繊装置1のケーシング10内に導入された古紙解繊
パルプM1は、その下流端でパルプ受入コンベヤ11に
受け渡され、このコンベヤ11の下流端で斜行コンベヤ
12に衝突して押し付けられた状態になる。
【0048】この状態の古紙解繊パルプM1は、駆動し
ている斜行コンベヤ12の無端ベルト12b表面に突設
された掻上げ爪12aによって斜め上方に掻き上げら
れ、その下流端において、駆動しているオープナーラチ
ス13の無端ベルト13b表面の開繊爪13aによって
引掻かれることによりバラバラに開繊され、パルプ繊維
の集合体であるパルプ繊維群M2になる。
【0049】このようにして開繊された上記パルプ繊維
群M2は、斜行コンベヤ12の下流側に設けられたビー
ターローラ14のスパイク14aの水平軸回りの回転に
よって下流側に送り出され、ダクト10aを通ってプレ
ートファン15に吸引される。プレートファン15を通
過してからのパルプ繊維群M2は、気流に同伴して送出
パイプ17を通り、つぎの混合工程P2に供給される。
【0050】気流輸送で混合工程P2に供給されたパル
プ繊維群M2は、接着剤混入管21において接着剤供給
機構22からの粉状接着剤Aの添加を受け、接着剤混入
管21の下流端から混合器25のケーシング25a内に
導入される。そして、ケーシング25a内に導入された
パルプ繊維群M2と粉状接着剤Aとは、水平軸回りに回
転している回転円盤25bの中心部に吹き付けられ、遠
心力によって回転円盤25b上を径方向に拡散しなが
ら、膨出部25cとの衝突を繰り返し、これによってパ
ルプ繊維群M2と粉状接着剤Aとは気流中で均一に混合
された混合物M3になる。
【0051】その後、上記混合物M3は、混合物導出管
26を通ってサイクロンフィーダ27に導入され、この
サイクロンフィーダ27内での渦流の形成による遠心力
によって混合物M3はホッパ27aの内壁面に押し遣ら
れ、同壁面をずり落ちて下部の開口から予め配置されて
いる下型31内に導出される。一方、サイクロンフィー
ダ27内の空気は天井部に設けられた空気導出管27b
を通って外部に放出される。
【0052】そして、上記下型31内に所定量の混合物
M3が導出された時点で、この下型31はつぎの成形工
程P3に移動され、新たな下型31がサイクロンフィー
ダ27の下部に配置される。
【0053】成形工程P3に移された混合物M3の装填
されている上記混合工程P2からの下型31は、図5に
二点鎖線で示すように、予め上昇している上型32の下
方に位置決め状態で配置される。この状態で、油圧シリ
ンダ33の駆動によって上型32が下降させられる。そ
うすると、上型32は、その外周面が下型31の内周面
に摺接した状態で徐々に下降し、これによってバンド本
体31内に装填されている混合物M3は圧縮された状態
になる。
【0054】本実施例においては、上型32による混合
物M3の圧縮力は略0.5kg/cm2に設定されてい
る。この圧縮状態が所定時間継続されることによって成
形装置3のキャビティ内に所定の立体形状の成形品M4
が形成される。そして、所定時間経過後に、下型31は
再度二点鎖線で示すレベルにまで上昇させられ、内部に
成形品M4を保持した下型31はつぎの加熱工程P4に
導入される。
【0055】そして、加熱工程P4に導入された下型3
1は、予め二点鎖線で示すレベルにまで引き上げられて
いる加熱装置4の加熱用上型41の下方に位置決め状態
で配置される。その後、駆動モータ42aを駆動させる
ことによってネジ軸42bを所定方向に自軸心回りに回
転させ、これによって加熱用上型41を所定量だけ下降
させる。そうすると、加熱用上型41は、その外周面が
下型31の内周面に摺接状態で下型31のキャビティ内
に没入する。
【0056】上記加熱用上型41の下降距離は、加熱用
上型41の下面が下型31内の成形品M4の上面に当接
するまでの寸法に設定されており、これ以上は加熱用上
型41を下降させないようにしている。従って、加熱用
上型41が所定の下降距離だけ下降した状態では、下型
31内の成形品M4は所定の厚み寸法が維持された状態
になっている。
【0057】この状態での電源43aからの電力の供給
によって通電発熱体43は発熱するため、発生した熱が
加熱用上型41を介して成形品M4に伝熱され、これに
よって成形品M4は伝熱加熱される。本実施例において
は、成形品M4は130℃〜170℃の範囲内の所定の
温度になるように制御されている。なお、この温度は、
粉状接着剤Aの種類によって最適の値が選ばれる。
【0058】そして、上記の伝熱加熱によって、成形品
M4のパルプ繊維内に均一に分散している粉状接着剤A
が発泡し、この発泡によって成形品M4の内部に多数の
微小気泡が形成される。この状態が5〜15分間維持さ
れることによって、下型31内の成形品M4は、パルプ
繊維同士が粉状接着剤Aによって強固に接着された断熱
緩衝材M5になる。その後、駆動モータ42aを駆動し
て加熱用上型41を上昇させ、これによって上部が解放
状態になった下型31から断熱緩衝材M5が取り出され
る。
【0059】このようにして得られた断熱緩衝材M5
は、その内部に多数の微小な閉空間が形成されているた
め、これらの閉空間の存在によって断熱効果が優れたも
のになっているとともに、閉空間の周りに存在するパル
プ繊維の弾性変形によって緩衝効果が優れたものになっ
ている。
【0060】図7は、本発明に係る断熱緩衝材の製造方
法の第2実施例を示す工程図である。この図に示すよう
に、第2実施例の製造方法は、開繊工程P1と混合工程
P2と熱圧成形工程P5とから構成されている。上記開
繊工程P1および混合工程P2は、第1実施例のものと
同一である。そして、上記熱圧成形工程P5において
は、混合工程P2から導出された混合物M3を対象と
し、熱圧成形装置5を用いた成形処理と加熱処理とが施
され、断熱緩衝材M5が製造される。
【0061】図8は、熱圧成形工程に適用される熱圧成
形装置の一例を示す断面視の説明図である。この図に示
すように、熱圧成形装置5は、下型51と上型52とか
らなる型枠5と、上記上型52を昇降させる油圧シリン
ダ53と、上型52を加熱する通電発熱体54とから構
成されている。上記通電発熱体54は電源54aからの
電力を得て発熱するようになっている。
【0062】上記下型51および油圧シリンダ53は、
第1実施例で採用された下型31および油圧シリンダ3
3(図5)と同様のものが採用されている。また、上型
52については、その立体形状は第1実施例の上型32
(図5)と同様であるが、本実施例においては、上型5
2に第1実施例の加熱工程P4で用いられた通電発熱体
43(図6)と同様の通電発熱体54が備えられ、これ
によって第1実施例の成形工程P3と加熱工程P4との
2工程処理を、熱圧成形工程P5の1工程処理で済ます
ことができるようにしている。
【0063】そして、第2実施例の上記構成によれば、
まず、開繊工程P1および混合工程P2において先の第
1実施例と同様の処理が施される。そして混合工程P2
においては、図3に示すサイクロンフィーダ27の下部
に下型51を配置し、その中にホッパ27aの下部開口
から排出される混合物M3を装展する。その後、熱圧成
形工程P5において、上昇している上型52の下部に混
合物M3の装填された下型51を配置し、油圧シリンダ
53を駆動させて上型52を所定距離だけ下降させ、こ
の状態での上型52のレベルを保持させる。そうする
と、下型51内に装填されている混合物M3は所定の厚
みに圧縮された成形品M4になる。この状態で通電発熱
体54に電力を供給することによって、通電発熱体54
は発熱し、発生した熱が上型52を介して成形品M4に
伝熱され、これによって成形品M4は伝熱加熱され、パ
ルプ繊維同士が発泡状態の粉状接着剤Aによって強固に
接着された断熱緩衝材M5が得られる。
【0064】本実施例においては、以上詳述したよう
に、加圧機能を備えた上型52の内部に通電発熱体54
を埋設しているため、混合物M3の成形処理、および成
形品M4の加熱処理の双方を、この熱圧成形装置5のみ
によって施すことが可能になり、設備コストの低減を図
る上で有利である。
【0065】なお、上記の実施例においては、加熱工程
P4および熱圧成形工程P5における加熱手段として通
電発熱体43,54が用いられているが、通電発熱体4
3,54を用いる代わりに高周波加熱手段を用いるよう
にしてもよい。具体的には、上型および下型を金属製に
して高周波の対極電極として利用し、これらの電極に高
周波を印加するように構成する。この構成によれば、上
記対極電極へ高周波を印加することによって上型と下型
とに挾持された成形品M4は、内部加熱によって迅速に
加熱されるため、作業効率を向上させる上で有効であ
る。
【0066】また、上記の第1実施例における成形工程
P3と加熱工程P4との間に、成形品M4に高温蒸気を
吹き付ける蒸気供給工程を介在させてもよい。具体的に
は、成形工程P3から導出された成形品M4に向けて高
温蒸気を吹き付けるようにするのである。そうすると、
高温蒸気の圧力(例えば140℃の蒸気は3.6気圧の
圧力を保有している)により、蒸気がパルプ繊維の隙間
を潜って成形品M4の内部にまで入り込み、成形品M4
内の温度が短時間に事前加熱された状態になる。この事
前加熱の施された成形品M4を即座に加熱工程P4に送
り込むことによって、加熱工程P4での加熱時間を著し
く短縮させることが可能になる。その結果合計の加熱時
間が、蒸気吹き付けを行わなかった場合に比較して短縮
されるため、作業効率を向上させる上で好都合である。
【0067】(試験例)本発明に係る断熱緩衝材の断熱
性能を調べるために、上記第1実施例の製造方法によっ
て断熱緩衝材を製造し、この断熱緩衝材を縦250m
m、横250mm、厚さ25mmの直方体状に裁断する
ことによって、図9に示すような実施例のテストピース
Xを調製した。一方、古紙解繊パルプと接着剤との混合
物からなる成形品に熱風を供給する従来法によって製造
された断熱緩衝材を用意し、これを上記と同一寸法に裁
断して比較例のテストピースYを調製した。
【0068】これらのテストピースX,Yを、図9に示
すように、表面温度が略200℃に設定された熱盤6の
表面に載置し、各テストピースX,Yの上面の温度と熱
盤6の表面に接している部分の温度(底面温度)を測温
センサ61で測定し、それらの測定結果を温度指示記録
計62によって記録した。なお、上記底面温度は、針状
の測温センサ61をテストピースX,Yに上面から差し
通し、その検出端がテストピースX,Yの裏面から外部
に突出しない状態にして測定した。各テストピースX,
Yのそれぞれの測定点の温度が平衡温度になった時点で
の各測定点の温度は表1に示す通りである。
【0069】
【表1】
【0070】表1に示すように、実施例のテストピース
Xにおいては、底面の温度が192℃、上面の温度が7
0℃であり、それらの温度差は122℃であるのに対
し、比較例のテストピースYにおいては、底面温度およ
び上面温度はそれぞれ186℃および81℃であり、そ
れらの温度差は105℃であった。このことから実施例
のテストピースXの方が、比較例のテストピースYより
も上面温度と底面温度との温度差が大きく、本発明に係
るテストピースが断熱効果の点で従来のものより優れて
いることが確認された。
【0071】
【発明の効果】本発明の請求項1および2記載の古紙解
繊パルプを原料とした断熱緩衝材の製造方法によれば、
古紙解繊パルプに発泡性を備えた熱硬化性接着剤を混入
することによって得られた混合物を型枠内に装填し、型
枠内の混合物を加圧機構によって所定の圧力で加圧した
状態で加熱手段によって型枠を介して加熱することによ
り上記熱硬化性接着剤が発泡し、これによって古紙解繊
パルプは無数の泡による発泡圧によって圧縮された状態
になる。この状態で熱硬化性接着剤が硬化するため、パ
ルプ内に上記無数の泡による微小空間が形成さる。
【0072】そして、請求項1記載の製造方法において
は、伝熱加熱で発泡性合成樹脂が発泡するようにし、ま
た、請求項2記載の製造方法においては、型枠を介した
高周波加熱で発泡性合成樹脂が発泡するようにしている
ため、従来の熱風貫流方式の加熱の場合に形成されてい
た貫流孔が形成されず、発泡によってパルプ内に無数に
形成された微小空間は閉空間なっているため、これらの
無数の閉空間によって断熱緩衝材は断熱効果が優れたも
のになるとともに、クッション性も良好になる。特に請
求項2記載の製造方法においては、高周波加熱が採用さ
れ、これによって加熱時間が短縮されるため、作業効率
を向上させる上で有効である。
【0073】本発明の請求項3記載の古紙解繊パルプを
原料とした断熱緩衝材の製造方法によれば、古紙解繊パ
ルプと発泡性熱硬化性合成樹脂との混合物は、型枠に装
填される前に高圧蒸気の供給を受け、これによって高圧
蒸気の混合物内部への侵入による加熱によって発泡性熱
硬化性樹脂の発泡が混合物内で均一に行われるため、内
部の泡の分布状態が一様になる。従って、以後の型枠で
の加熱処理は、混合物が型枠に接している部分のみの表
面仕上げ的な加熱処理で済ませることが可能になり、製
造時間の短縮を図る上で好都合である。
【0074】本発明の請求項4記載の古紙解繊パルプを
原料とした断熱緩衝材の製造方法によれば、発泡性を備
えた合成樹脂からなる熱硬化性接着剤として、粉末状の
フェノール系合成樹脂に発泡剤を混入したものが用いら
れ、このようなフェノール系の合成樹脂に発泡剤を混入
したものは発泡性能に優れているため、得られた断熱緩
衝材は、断熱効果およびクッション性が確実に優れたも
のになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る断熱緩衝材の製造方法の第1実施
例を示す工程図である。
【図2】開繊工程に適用される開繊装置の一例を示す断
面視の説明図である。
【図3】混合工程に適用される混合装置の一例を示す断
面視の説明図であり、混合器は正面視で示している。
【図4】図3の混合装置に適用される混合器を示す側面
断面視の説明図である。
【図5】成形工程に適用される成形装置の一例を示す断
面視の説明図である。
【図6】加熱工程に適用される加熱装置の一例を示す断
面視の説明図である。
【図7】本発明に係る断熱緩衝材の製造方法の第2実施
例を示す工程図である。
【図8】熱圧成形工程に適用される熱圧成形装置の一例
を示す断面視の説明図である。
【図9】断熱緩衝材の断熱試験に供された試験装置を示
す斜視図である。
【符号の説明】
P1 開繊工程 P2 混合工程 P3 成形工程 P4 加熱工程 P5 熱圧成形工程 M1 古紙解繊パルプ M2 パルプ繊維群 M3 混合物 M4 成形品 M5 断熱緩衝材 1 開繊装置 10 ケーシング 11 パルプ受入コンベヤ 12 斜行コンベヤ 13 オープナーラチス 14 ビーターローラ 15 プレートファン 16 持込みベルト 17 送出パイプ 2 混合装置 21 接着剤混入管 22 接着剤供給機構 23 第1供給機構 24 第2供給機構 25 混合器 26 混合物導出管 27 サイクロンフィーダ 3 成形装置 31 下型 32 上型 33 油圧シリンダ 4 加熱装置 41 加熱用上型 42 昇降機構 43 加熱手段 5 熱圧成形装置 6 熱盤 61 測温センサ 62 温度指示記録計 X,Y テストピース
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 105:04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 古紙解繊パルプに発泡性を備えた合成樹
    脂からなる熱硬化性接着剤を混入し、得られた混合物を
    加圧機構を備えた型枠内に装填し、上記加圧機構による
    加圧によって上記混合物を圧縮した後、型枠に付設され
    た加熱手段による伝熱加熱によって上記混合物内の接着
    剤を発泡させて断熱緩衝材を得ることを特徴とする古紙
    解繊パルプを原料とした断熱緩衝材の製造方法。
  2. 【請求項2】 古紙解繊パルプに発泡性を備えた合成樹
    脂からなる熱硬化性接着剤を混入し、得られた混合物を
    加圧機構を備えた型枠内に装填し、上記加圧機構による
    加圧によって上記混合物を圧縮した後、型枠に付設され
    た高周波発生手段による高周波印加によって上記混合物
    内の接着剤を発泡させて断熱緩衝材を得ることを特徴と
    する古紙解繊パルプを原料とした断熱緩衝材の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 上記型枠に装填する前の上記混合物に高
    圧蒸気を供給することを特徴とする請求項1または2記
    載の古紙解繊パルプを原料とした断熱緩衝材の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 上記発泡性を備えた合成樹脂からなる熱
    硬化性接着剤として、粉末状のフェノール系合成樹脂を
    用いることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記
    載の古紙解繊パルプを原料とした断熱緩衝材の製造方
    法。
JP7159237A 1995-06-26 1995-06-26 古紙解繊パルプを原料とした断熱緩衝材の製造方法 Pending JPH0913299A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2018190308A1 (ja) * 2017-04-11 2020-02-27 株式会社ブリヂストン エラストマー−金属コード複合体およびこれを用いたタイヤ

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