JPH09132533A - 乳酸菌発酵物からなる潰瘍抑制剤及び肝臓障害抑制剤 - Google Patents

乳酸菌発酵物からなる潰瘍抑制剤及び肝臓障害抑制剤

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JPH09132533A
JPH09132533A JP7317375A JP31737595A JPH09132533A JP H09132533 A JPH09132533 A JP H09132533A JP 7317375 A JP7317375 A JP 7317375A JP 31737595 A JP31737595 A JP 31737595A JP H09132533 A JPH09132533 A JP H09132533A
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lactic acid
ulcer
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fermentation
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Kiyokuni Shibata
清邦 芝田
Kenji Nakajima
謙二 中島
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KANO SHIYOUJIYUAN KK
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KANO SHIYOUJIYUAN KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 日常生活の中で飲食品として気軽に摂取する
ことができ、各種の栄養成分を豊富に含み、潰瘍の発
症、肝臓障害の発症を抑制する効果のある潰瘍抑制剤及
び肝臓障害抑制剤を提供する。 【解決手段】 米糠及び/又は玄米粉に水を加えた後、
液化型アミラーゼを加えて加熱処理し、この加熱処理液
にセルラーゼ、プロテアーゼ及び糖化型アミラーゼを加
えて酵素処理し、この酵素処理液から遠心分離又は濾過
によって油脂部分を除去し、この処理液に乳酸菌を接種
して発酵させることにより、蛋白質又はその分解物、糖
質、水溶性ビタミン、ミネラルを含有する潰瘍抑制剤及
び肝臓障害抑制剤を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、米糠及び/又は玄
米粉を原料として得られた乳酸菌発酵物からなる潰瘍抑
制剤及び肝臓障害抑制剤に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、社会生活の歪み等の影響により、
精神的なストレスが多くなり、ストレスが原因となる胃
潰瘍、十二指腸潰瘍、肝臓障害等の病気が増加してい
る。
【0003】従来、消化器官の潰瘍治療剤としては、
「キャベジンU」(商品名、興和株式会社製)などのビ
タミンU製剤、L−グルタミン、卵白アルブミンなどの
アミノ酸・ペプチド製剤、豚の上部小腸粘膜より抽出し
たポリペプタイドホルモンからなる「セクレチン」(商
品名、エーザイ株式会社製)などの臓器抽出製剤等が知
られている。
【0004】また、肝臓障害治療剤としては、グルクロ
ラクトン、グルクロン酸アミドなどのグルクロン酸系製
剤、メチオニン製剤、オロチン酸等のビタミン類似物質
からなる製剤、幼牛の肝臓から抽出・加水分解して得ら
れる肝水解物からなる肝臓製剤等が知られている。
【0005】これらの薬剤は、それなりの効果が認めら
れているものであるが、食欲不振、下痢、悪心などの副
作用を伴うものも多く、日常的に摂取又は投与して、潰
瘍や肝臓障害の予防を図るという用途には、適していな
いものが多かった。
【0006】一方、乳酸菌は、乳酸菌飲料等の製造に古
くから利用され、腸内細菌叢の改善などの効果が知られ
ているものの、乳酸菌発酵物の病気に対する生理活性効
果についての報告はまだ少ないのが現状である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、胃潰
瘍、十二指腸潰瘍、肝臓障害等の病気は、病気になって
しまってからでは、上記のような薬剤を用いても治癒が
難しく、副作用のない予防剤を日常的に摂取して、発病
を未然に防ぐことが望ましいと考えられる。
【0008】また、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、肝臓障害等
の病気は、ストレスが原因であることも多く、ストレス
を取り除くことが困難な近代社会においては、上記のよ
うな病気の予防は、重要な課題であると考えられる。
【0009】したがって、本発明の目的は、日常生活の
中で飲食品として気軽に摂取することができ、薬剤のよ
うな副作用の虞れがなく、ストレス等を原因とする潰瘍
の発症や、肝臓障害の発症を顕著に抑制する効果を有
し、しかも各種の栄養成分にも富んだ潰瘍抑制剤及び肝
臓障害抑制剤を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、米糠及び
/又は玄米粉中に含まれる栄養成分に着眼し、これらを
乳酸菌発酵させることによって良好な風味を有する栄養
豊富な飲食品を提供すべく鋭意研究してきたが、その過
程で、上記乳酸菌発酵物が、潰瘍の発症や、肝臓障害の
発症を抑制する効果を有することを見いだし、本発明を
完成するに至った。
【0011】すなわち、本発明の一つは、米糠及び/又
は玄米粉を原料として得られた乳酸菌発酵物であって、
蛋白質又はその分解物、糖質、水溶性ビタミン、ミネラ
ルを含有することを特徴とする潰瘍抑制剤を提供するも
のである。
【0012】また、本発明のもう一つは、米糠及び/又
は玄米粉を原料として得られた乳酸菌発酵物であって、
蛋白質又はその分解物、糖質、水溶性ビタミン、ミネラ
ルを含有することを特徴とする肝臓障害抑制剤を提供す
るものである。
【0013】本発明の好ましい態様においては、前記潰
瘍抑制剤及び肝臓障害抑制剤は、米糠及び/又は玄米粉
に水を加えた後、液化型アミラーゼを加えて加熱処理
し、この加熱処理液にセルラーゼ、プロテアーゼ及び糖
化型アミラーゼを加えて酵素処理し、この酵素処理液か
ら遠心分離又は濾過によって油脂部分を除去し、この処
理液に乳酸菌を接種して発酵させることにより得られた
もので構成される。
【0014】なお、本発明の潰瘍抑制剤及び肝臓障害抑
制剤の構成成分としての蛋白質又はその分解物とは、蛋
白質、ペプチド、アミノ酸等を含む意味である。また、
糖質とは、澱粉、ヘミセルロース等の多糖類やその部分
分解物、オリゴ糖類、二糖類、単糖類等を含む意味であ
る。
【0015】本発明の潰瘍抑制剤及び肝臓障害抑制剤
は、後述する動物試験データに示されるように、ストレ
ス等に起因する潰瘍の発症、肝臓障害の発症を抑制する
顕著な効果を有している。
【0016】また、本発明の潰瘍抑制剤及び肝臓障害抑
制剤は、米糠及び/又は玄米粉に起因する豊富な栄養成
分を含み、乳酸菌発酵によって良好な風味も付与されて
いるので、日常生活の中で飲食品として気軽にかつ好き
なだけ摂取することができ、それによって良好な栄養状
態と健康状態を維持することができる。
【0017】なお、本発明者らは、本発明の潰瘍抑制剤
及び肝臓障害抑制剤である米糠及び/又は玄米粉を原料
として得られた乳酸菌発酵物は、ラットが好んで飲むこ
と、また、アロキサンにより人為的に発症させたラット
の糖尿病に対して顕著な治療効果を有すること、更に免
疫力をも高めることを見いだし、既に特許出願している
(特願平7−209091号参照)。したがって、本発
明の潰瘍抑制剤及び肝臓障害抑制剤を飲むことにより、
糖尿病治療剤及び免疫増強剤としての効果も期待でき
る。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の潰瘍抑制剤及び肝臓障害
抑制剤は、米糠及び/又は玄米粉を原料として得られた
乳酸菌発酵物であって、蛋白質又はその分解物、糖質、
水溶性ビタミン、ミネラルを含有するものであればよ
く、乳酸菌発酵の方法は各種の方法が採用できる。その
好ましい製造方法を記載すれば、次の通りである。
【0019】まず、主原料としては、米糠、玄米粉から
選ばれた少なくとも一種が用いられる。米糠としては、
玄米を白米に精米する過程で除去される米の果皮、種
皮、糊粉層、胚芽等を含む通常の米糠をそのまま用いる
ことができ、玄米粉としては、玄米を粉砕して粉状にし
たものを用いることができる。なお、米糠、玄米粉は、
新鮮なものを用いるのが好ましい。
【0020】米糠及び玄米粉は、下記表1に示すような
豊富な栄養成分を含有している。なお、表1は、「日本
食品成分表(四訂版)、科学技術庁資源調査編」によ
る、玄米、白米及び米糠の可食部100 g当たりの各種成
分の値を示す。
【0021】
【表1】
【0022】また、米糠や、玄米粉中には、フィチン酸
が多く含まれていることが知られている(J.W.JR.Erdem
an, J.Am.Oil.Chem.誌、56巻、736 頁、1979年参照)。
【0023】本発明の潰瘍抑制剤及び肝臓障害抑制剤の
原料としては、上記米糠、玄米粉から選ばれた少なくと
も一種の他に、更に、小麦ふすま、トウモロコシ外皮、
オカラ等を副原料として添加することもできる。これら
の副原料の配合割合は、原料全体に対して1〜50重量%
が好ましい。
【0024】本発明の潰瘍抑制剤及び肝臓障害抑制剤の
好ましい製造方法においては、まず、最初の工程におい
て、米糠、玄米粉から選ばれた少なくとも一種に、必要
に応じて副原料を配合した後、水を加え、次いで、液化
型アミラーゼを加えてよく混合し、加熱処理することに
より、予め澱粉をある程度まで分解して液化する。水の
添加量は、原料全体に対して0.5 〜100 重量倍が好まし
い。加熱処理は、始め10〜90℃までは、3〜60分間程度
かけてゆっくり加熱し、その後、2〜30分間沸騰を続け
るのが好ましい。このようにして加熱処理することによ
り、原料中の澱粉がα化されると共にある程度まで分解
して液化され、後の工程で糊化するのが防止される。な
お、液化型アミラーゼとしては、α−アミラーゼが好ま
しく用いられる。
【0025】このようにして最初の工程を終えた後、次
の工程において、セルラーゼ、プロテアーゼ及び糖化型
アミラーゼを加えて更に酵素処理する。セルラーゼによ
り糠の組織の細胞壁が分解され、プロテアーゼにより蛋
白質が分解される。更に、糖化型アミラーゼにより、上
記工程で液化された澱粉が、グルコースなどに糖化され
る。糖化型アミラーゼとしては、グルコアミラーゼが好
ましく用いられる。なお、この工程においても、液化型
アミラーゼと糖化型アミラーゼとを併用して分解しても
よい。なお、これらの酵素は、いずれも市販されている
ので、その中から適宜選択して用いることができる。
【0026】酵素処理は、それぞれの酵素に応じた添加
量、温度、pH、時間を選択して行えばよく、処理条件
が同じであれば同時に添加して処理することもでき、ま
た、一種又は二種以上を添加して、二回以上に分けて処
理することもできる。なお、後に実施例で示すように、
この酵素処理により、各種ビタミン量が増加する。
【0027】酵素処理を終えた処理液は、次の工程にお
いて、遠心分離又は濾過により、油脂部分を除去する。
例えば遠心分離すると、水不溶性の沈殿物からなる下層
と、水溶液からなる中・上層と、油脂部分からなる最上
層とに分れるので、油脂部分からなる最上層を除くこと
ができる。このようにして、油脂成分を除去しておくこ
とにより、次の工程で行う乳酸発酵の際に、油脂成分が
分解、酸化されて糠臭、腐敗臭となったり、有毒化する
のが防止される。なお、下層の沈殿物と、中・上層の水
溶液とは、混合した状態で次の乳酸発酵を行い、その
後、沈殿物を除去することもできるが、この段階で、沈
殿物をも除去し、茶褐色透明の水溶液のみを乳酸発酵さ
せることがより好ましい。なお、上記沈殿物は、食物繊
維質からなり、本発明の主旨とは異なるが、この部分も
機能性食品として利用可能である。
【0028】こうして得られた酵素処理液を、次の乳酸
発酵の工程における本培養液として用いるが、酵素処理
を終了した段階、又は油脂部分を除去した段階におい
て、必要に応じて、糖類を添加することもできる。糖類
としては、例えば、6炭糖類、5炭糖類、2糖類等を用
いることができる。
【0029】続いて、次の工程で、この処理液に乳酸菌
を接種して発酵させる。なお、処理液は、本培養液とし
て乳酸発酵に用いる前に、公知の手段により滅菌処理を
しておくのが好ましい。通常は、オートクレーブ等に入
れ、120 〜130 ℃で、5〜20分間程度処理することによ
り充分な滅菌がなされる。
【0030】乳酸菌としては、乳酸の生成量においては
ラクトバシルス・アシドフィルス(Lactobacillus acido
philus) が、味の面ではラクトバシルス・ビフィズス(L
actobacillus bifidus) が好ましいが、その他、ストレ
プトコッカス・フェカリス(Streptococcus faecalis)、
ラクトバシルス・ブルガリカス (Lactobacillus bulgar
icus) 、ラクトバシルス・サンフランシスコ (Lactobac
illus sanfrancisco)、ラクトバシルス・カゼイ (Lacto
bacillus casei)、ストレプトマイセス・ラクチス(Stre
ptomyces lactis) 等を用いることもできる。これら
は、単独で、又は二種以上を併用して用いることができ
る。これらの乳酸菌の選択によって、最終的な発酵液の
味、香り、栄養素等を変化させることができる。なお、
これらの乳酸菌は、いずれも公知の菌で、容易に入手す
ることができる。
【0031】これらの乳酸菌は、予め前培養した後に、
上記本培養液に添加することが好ましい。例えば、牛乳
培地等を用いて、35〜40℃で7日間程度培養した後、こ
れを更にグルコース0.8 重量%、酵母エキス0.8 重量
%、ラクトース0.7 重量%からなる培地に殖菌して、35
〜40℃で2日間培養して前培養液を得る。そして、この
前培養液を、本培養液に1〜20重量%添加することが好
ましい。
【0032】米糠、玄米粉から選ばれた少なくとも一種
を主原料として調製された本培養液に、乳酸菌を添加し
た後、常法にしたがって発酵を行う。培地は静置培養が
好ましいが、その他、撹拌振とう培養、通気培養なども
可能である。培養条件は、30〜40℃で、3〜10日間程度
とするのが好ましい。
【0033】なお、油脂成分を除去した際に、沈殿物を
除去していない場合は、乳酸発酵終了後、必要に応じて
水不溶性部分を除去する。
【0034】乳酸発酵させることにより、後の実施例で
示すように、各種水溶性ビタミンの量が増加し、特に、
ニコチン酸又はニコチンアミド、パントテン酸、ピリド
キシン(ビタミンB6 )、チアミン(ビタミンB1 )、
リボフラビン(ビタミンB2)は、顕著に増加する。
【0035】こうして得られた乳酸発酵液は、水溶性ビ
タミンを高含量で含有すると共に、セルロース、澱粉、
蛋白質が低分子化され、水溶性となったもの、すなわ
ち、水溶性の植物繊維、糖質、各種ペプチド、アミノ酸
類も含有している。更に、各種のミネラルも豊富に含有
している。
【0036】上記のようにして得られた発酵液は、その
ままでも米糠又は玄米粉の有する特有の悪臭であるいわ
ゆる糠臭はかなり低減されるが、更に以下に示す工程を
行うと、残存する糠臭が更に著しく低減されるので好ま
しい。
【0037】すなわち、上記のようにして得られた発酵
液に、ガス体を接触させるか、超音波を当てるか、又は
放射線を照射する。
【0038】発酵液にガス体を接触させる方法として
は、曝気、脱気、攪拌振盪等の方法が採用される。
【0039】発酵液を曝気する方法としては、人体に安
全なガス体、例えば空気、窒素、酸素、アルゴン等のガ
ス体を、例えばガス噴出器、スプレードライ機等を用い
て接触させる方法が好ましく用いられる。ガス体として
は、特に空気が好ましい。曝気をガス噴出器を用いて行
なう場合は、発酵液100ml 当たり5〜3000ml/ 分のガス
流量で、0.01〜25時間行うのが好ましい。
【0040】また、発酵液を脱気する方法としては、例
えば、凍結乾燥器、真空乾燥器、加熱減圧乾燥器等を用
いて減圧する方法が好ましい。脱気は、0.1 〜700mmHg
柱程度の減圧度で、0.01〜25時間程度行うのが好まし
い。脱気すると、発酵液中に溶存しているガス体が放出
され、そのときにガス体が発酵液と接触する。
【0041】更に、発酵液を攪拌振盪する方法として
は、各種の攪拌混合機や、振盪機を用いて、発酵液を攪
拌又は振盪する方法が採用される。振盪は、往復振盪、
回転振盪のいずれでもよいが、往復振盪が好ましい。振
盪条件は、10〜300 回/分で、10分間〜5時間行うのが
好ましい。攪拌振盪によって、周囲の空気が発酵液中に
混合して、発酵液と接触する。
【0042】一方、発酵液に超音波を当てる方法として
は、公知の超音波発生機を用い、発酵液の容器や、発酵
液中に浸漬した発振器等を介して、発酵液に超音波を付
与すればよい。超音波の振動数は2万サイクル/秒以上
が好ましい。超音波発生機として、例えば「Ultrasonic
generator US300」(商品名、株式会社日本精機製作所
製)を用いた場合、処理条件は、1〜500 μAで、0.1
〜300 分間とするのが好ましい。
【0043】また、発酵液に放射線を照射する方法とし
ては、人体に危険が少ないα線、β線を照射するのが好
ましく、公知の放射線照射装置を用いて照射すればよ
い。
【0044】このようにして、発酵液に、ガス体を接触
させるか、超音波を当てるか、又は放射線を照射するこ
とにより、無色透明に近く、米糠、玄米粉に起因する臭
いが非常に少ない乳酸発酵液を得ることができる。
【0045】本発明の潰瘍抑制剤及び肝臓障害抑制剤
は、上記発酵液そのものであってもよいが、必要に応じ
て上記発酵液を更に乾燥粉末化し、粉剤、錠剤、カプセ
ル剤としたものであってもよい。乾燥粉末化する方法と
しては、噴霧乾燥、凍結乾燥、熱風乾燥、スプレードラ
イなど、各種の方法が採用できる。
【0046】なお、飲料の形態にする場合には、上記発
酵液をそのまま摂取することもできるが、そのままで
は、味、香り、栄養価とも濃厚であるので、2〜20倍
程度に水で希釈して飲むのが好ましい。また、上記発酵
液に、各種香料、着色料、呈味成分、ゲル化剤等を添加
することもできる。
【0047】更に、本発明の潰瘍抑制剤及び肝臓障害抑
制剤は、各種果汁、栄養ドリンク等の飲料に添加した
り、ごはん、パン等の他の食品や、食品素材等に添加し
て摂取することもできる。
【0048】更にまた、本発明の潰瘍抑制剤及び肝臓障
害抑制剤は、各種の飼料に添加することもできる。例え
ば、天然配合飼料中に、飼料重量の1/20〜10倍量
の乳酸菌発酵液を加え、乾燥して飼料とすることもでき
る。
【0049】
【実施例】以下、本発明の実施例を挙げて説明する。以
下の実施例において、液化型アミラーゼとしては、α−
アミラーゼである「ユニアーゼBM80」(商品名、株式
会社ヤクルト本社製)を用い、糖化型アミラーゼとして
は、グルコアミラーゼである「ユニアーゼ30」(商品
名、株式会社ヤクルト本社製)を用い、セルラーゼとし
ては、「セルラーゼオノズカ3S」(商品名、株式会社
ヤクルト本社製)を用い、プロテアーゼとしては、「パ
ンチターゼNP−2」(商品名、株式会社ヤクルト本社
製)を用いた。
【0050】実施例1 新鮮米糠に、その重量の5倍量の水を加えた後、米糠に
対して0.1 重量%のα−アミラーゼ(ユニアーゼBM8
0)を加えて撹拌し、20分かけて90℃まで加熱し、その
後沸騰させて、10分間保持した。
【0051】加熱終了後、50℃まで冷却し、米糠に対し
てそれぞれ0.5 重量%の、α−アミラーゼ(ユニアーゼ
BM80)、グルコアミラーゼ(ユニアーゼ30)及びセル
ラーゼ(セルラーゼオノズカ3S)と、米糠に対して0.
4 重量%のプロテアーゼ(パンチターゼNP−2)とを
添加し、50℃の恒温器中で、撹拌下に、24時間酵素処理
を行った。
【0052】次いで、得られた酵素処理液を、5℃以下
に冷却し、4℃、5000rpm の条件下に遠心分離し、最上
層の油脂部分と、下層の沈殿部分とを分別除去して、茶
褐色透明溶液を得た。
【0053】次に、得られた溶液を、1L(リットル)
容三角フラスコに200 mlの割合で分注し、綿栓をした
後、オートクレーブで、120 ℃の条件下に、15分間高圧
滅菌処理した。これを乳酸発酵本培養液とする。
【0054】一方、ラクトバシルス・アシドフィルス、
ラクトバシルス・ビフィズス、ストレプトコッカス・フ
ェカリスを、それぞれ牛乳培地等を用いて、35〜40℃で
7日間程度培養した後、この一白金耳を更にグルコース
0.8 重量%、酵母エキス0.8重量%、ラクトース0.7 重
量%からなる培地に殖菌して、35〜40℃で2日間培養し
て3種類の前培養液を得た。
【0055】この3種類の前培養液を、それぞれ、上記
乳酸発酵本培養液に、5重量%の割合で添加し、34〜40
℃で、8日間発酵させて、3種類の乳酸発酵液を得た。
【0056】発酵の進行に伴ない、培養0時間、24時
間、72時間、144時間、192時間で培養液の一部
を採取して、ニコチン酸、パントテン酸、ピリドキシン
(ビタミンB6 )、チアミン(ビタミンB1 )、リボフ
ラビン(ビタミンB2 )の含量を分析した。
【0057】分析定量は、液体クロマトグラフ装置(株
式会社島津製作所製、検知器:紫外分光光度計SPD−
6A(210 nm)、カラム:シンパックCLC−ODS
[M](4.6 ×250 mm)(40℃))を用い、溶媒として
1.2 mMオクタスルフォン酸ナトリウムの0.1 M リン酸バ
ッファー(pH2.1 )溶液とアセトニトリルとの9:1
混液(流速1.5 ml/ 分)を用いて行った。
【0058】この結果を表2に示す。なお、表2におい
て、乳酸菌の欄のAはラクトバシルス・アシドフィル
ス、Bはラクトバシルス・ビフィズス、Fはストレプト
コッカス・フェカリスを表す。
【0059】
【表2】
【0060】表2の結果から、乳酸発酵の進行に伴な
い、各種の水溶性ビタミンが顕著に増大することがわか
る。
【0061】次に、乳酸菌としてラクトバチルス・ビフ
ィズスを用い、発酵時間を240 時間として、上記の方法
で得られた発酵液について、ガス噴出器を用いて、発酵
液100ml 当たり600ml/分の流量で空気を挿入し、5時間
曝気することにより、糠臭を除去した。
【0062】こうして得られた乳酸菌発酵液について、
食品としての安全性をみるための各種分析を行った結果
を表3に示す。
【0063】
【表3】
【0064】また、乳酸菌発酵液に含まれる蛋白質成分
について、アミノ酸分析をした結果を表4に示す。な
お、アミノ酸分析は、過ギ酸酸化処理後、塩酸加水分解
して、アミノ酸自動分析法によって行い、トリプトファ
インだけは、高速液体クロマトグラフ法によって行っ
た。
【0065】
【表4】
【0066】表2〜4の結果から、この乳酸菌発酵液
は、蛋白質又はその分解物、糖質、水溶性ビタミン、ミ
ネラルを含む栄養豊富な飲料であることがわかる。
【0067】実施例2 実施例1の米糠を、ボールミルで微粉砕した玄米粉に替
え、加える水の量を玄米粉の2重量倍とし、加熱処理の
際のα−アミラーゼの量を玄米粉に対して0.6重量%と
した以外は実施例1と同様にして、乳酸菌発酵液を得
た。
【0068】この乳酸菌発酵液の成分を分析したとこ
ろ、実施例1の乳酸菌発酵液と同様に蛋白質又はその分
解物、糖質、水溶性ビタミン、ミネラルを含み、糖質の
含量がやや多いことがわかった。
【0069】試験例 5週齢のSD系雄性ラットを、各群6匹ずつA群、B群
の2群用意し、通常の固形飼料(オリエンタル酵母製)
と、飲料水として、A群については蒸留水のみ、B群に
ついては実施例1で得られた乳酸菌発酵液を蒸留水で1
/3に希釈した液(以下単に「1/3発酵希釈液」とす
る)とをそれぞれ自由に与えて、2群とも13日間飼育
した。次いで、2群とも、それぞれの飲料水のみ与え
て、24時間絶食させた。
【0070】その後、各群のラットを、金網ケージ(ク
レア製)に固定し、23℃の暗黒下に、21時間、水中
に首まで浸漬した。
【0071】21時間水浸漬後、各群のラットをそれぞ
れエーテル麻酔して開腹し、肝臓と胃とを摘出した。な
お、採血は、水浸漬処置前は末梢血(尾部)から行い、
開腹後は門脈から行った。
【0072】摘出した胃内に1%のホルマリン10ml
を注入して出血班を固定しながら、この胃を10%のホ
ルマリン液中に10分間浸漬し、その大湾に沿って切開
して、潰瘍係数(Ulcer Index )を求めた。潰瘍係数
は、2mm未満の出血斑の個数を顕微鏡(オリンパス光
学工業株式会社製、BO61(1PGS)、1×4)で
数えた数に0.2 を乗じた数と、2mm以上の出血斑の個
数を肉眼で数えた数とを加えることにより求めた。その
結果を図1に示す。図1において、AはA群のラットの
結果、BはB群のラットの結果を示す(以下の図におい
ても同様)。
【0073】図1の結果から、水浸漬することにより両
群のラットとも胃潰瘍ができるが、B群のラット、すな
わち、飲料水として1/3発酵希釈液を摂取していたラ
ットのほうが潰瘍係数が低いことがわかる。したがっ
て、1/3発酵希釈液を摂取していると胃潰瘍の発症が
抑制されることがわかる。
【0074】また、水浸漬前である試験開始後12日
目、及び水浸漬後の開腹前に、それぞれのラットの尾部
から血液を採取し、肝機能の指標酵素であるGOT(グ
ルタミン酸オキザロ酢酸トランスアミナーゼ)活性と、
GPT(グルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼ)
活性とを測定した。GOT活性、GPT活性の測定は、
「全自動スーパードライシステムスポットケムTM S
P−4410」(京都第一科学製)と、同社製の試験紙
「スポットケムTM GOT」、「スポットケムTM
GPT」(いずれも商品名)を用いて行った。水浸漬前
及び水浸漬後のGOT活性の測定結果を図2に、GPT
活性の測定結果を図3に示す。図2、3において、付点
棒は水浸漬前の測定値を表し、黒棒は水浸漬後の測定値
を表す。
【0075】図2、図3から、水浸漬を行うことによ
り、A群、B群の各ラットにGOT活性及びGPT活性
の増加がみられるが、B群のラット、すなわち、飲料水
として1/3発酵希釈液を摂取していたラットのほうが
その程度が低く、水浸漬前の値に近いことがわかる。し
たがって、1/3発酵希釈液を摂取していると肝臓障害
がおこりにくいことがわかる。
【0076】更に、摘出した肝臓について、その重量を
測ったところ、A群の体重当たりの肝臓の平均重量は
3.7g、B群の体重当たりの肝臓の平均重量は3.3
gであった。したがって、肝臓の重量は、A群でやや肥
大化傾向を示していることがわかった。
【0077】また、摘出した肝臓の外観観察のため、そ
れぞれの写真を撮った。図4は、A群のラットの肝臓を
示す写真、図5はB群のラットの肝臓を示す写真であ
る。
【0078】ラットの水浸漬により、胃潰瘍の発症とと
もに、肝臓にも異常が生じることが一般的に知られてお
り、本実験の場合も図4のA群の左から3つ目に、特に
脱色化された異常な肝臓がみられる。しかし、図5のB
群においては、全て良好な肝臓特有の色調を呈してお
り、健全であることがわかる。
【0079】なお、飲料水を蒸留水と1/3発酵希釈液
にし、固形飼料を自由摂取させて飼育した13日間の摂
餌量を測定した結果を図6に示す。
【0080】図6の結果から、1/3発酵希釈液を飲料
水としたB群のほうが、蒸留水を飲料水としたA群より
摂餌量が少ないことがわかる。これは、1/3発酵希釈
液を飲料水としたB群においては、この発酵希釈液中か
ら栄養分を摂取できるので、その分だけ飼料を食べる量
が少なくなったと考えられる。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の潰瘍抑制
剤及び肝臓障害抑制剤は、ストレス等に起因する潰瘍や
肝臓障害の発症を抑制する効果を有している。また、美
味であると共に栄養豊富であることから、栄養状態及び
健康状態を維持し、向上させる効果が期待できる。ま
た、本発明の潰瘍抑制剤及び肝臓障害抑制剤は、前記表
3に示したように、人体に危険な成分を含有しておら
ず、本来食品として自由に摂取できるものであるため、
日常生活の中で手軽に、かつ好きなだけ摂取することが
できる。したがって、本発明の潰瘍抑制剤及び肝臓障害
抑制剤を継続的に摂取することにより、潰瘍や肝臓障害
の発症を未然に防ぐ効果が期待される。
【図面の簡単な説明】
【図1】試験例における各群の潰瘍係数を示す図表であ
る。
【図2】試験例における各群のGOT活性を示す図表で
ある。
【図3】試験例における各群のGPT活性を示す図表で
ある。
【図4】試験例におけるA群のラットの肝臓を示す写真
である。
【図5】試験例におけるB群のラットの肝臓を示す写真
である。
【図6】試験例における各群の摂餌量の推移を示す図表
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 38/00 A61K 37/02 37/18

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 米糠及び/又は玄米粉を原料として得ら
    れた乳酸菌発酵物であって、蛋白質又はその分解物、糖
    質、水溶性ビタミン、ミネラルを含有することを特徴と
    する潰瘍抑制剤。
  2. 【請求項2】 米糠及び/又は玄米粉に水を加えた後、
    液化型アミラーゼを加えて加熱処理し、この加熱処理液
    にセルラーゼ、プロテアーゼ及び糖化型アミラーゼを加
    えて酵素処理し、この酵素処理液から遠心分離又は濾過
    によって油脂部分を除去し、この処理液に乳酸菌を接種
    して発酵させることにより得られたものである請求項1
    記載の潰瘍抑制剤。
  3. 【請求項3】 米糠及び/又は玄米粉を原料として得ら
    れた乳酸菌発酵物であって、蛋白質又はその分解物、糖
    質、水溶性ビタミン、ミネラルを含有することを特徴と
    する肝臓障害抑制剤。
  4. 【請求項4】 米糠及び/又は玄米粉に水を加えた後、
    液化型アミラーゼを加えて加熱処理し、この加熱処理液
    にセルラーゼ、プロテアーゼ及び糖化型アミラーゼを加
    えて酵素処理し、この酵素処理液から遠心分離又は濾過
    によって油脂部分を除去し、この処理液に乳酸菌を接種
    して発酵させることにより得られたものである請求項3
    記載の肝臓障害抑制剤。
JP7317375A 1995-11-10 1995-11-10 乳酸菌発酵物からなる潰瘍抑制剤及び肝臓障害抑制剤 Pending JPH09132533A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2002060457A1 (fr) * 2001-01-24 2002-08-08 Amato Pharmaceutical Products,Ltd. Agents anti-stress
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JP2019507798A (ja) * 2016-09-30 2019-03-22 ハンウン カン 肝疾患の予防又は治療用薬学組成物

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