JPH09132481A - 無機質積層体 - Google Patents

無機質積層体

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JPH09132481A
JPH09132481A JP28733395A JP28733395A JPH09132481A JP H09132481 A JPH09132481 A JP H09132481A JP 28733395 A JP28733395 A JP 28733395A JP 28733395 A JP28733395 A JP 28733395A JP H09132481 A JPH09132481 A JP H09132481A
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JP
Japan
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inorganic porous
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inorganic
porous body
parts
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JP28733395A
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English (en)
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Yuzo Yokoyama
祐三 横山
Masatake Kamiya
昌岳 神谷
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸音性及び断熱性に優れた無機質多孔体より
なる無機質積層体を提供する。 【解決手段】 通気率が1.0〜40cm3 ・cm/c
2 ・sec・cmH2Oで、かつ、かさ密度が0.1
〜0.5g/cm3 である無機質多孔体、及び、通気率
が0.5cm3 ・cm/cm2 ・sec・cmH2 O以
下で、かつ、かさ密度が0.1〜0.2g/cm3 であ
る無機質多孔体を積層してなる無機質積層体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸音性、断熱性に
優れた不燃性の建築材料として好適に使用することがで
きる無機質積層体に関する。
【0002】
【従来の技術】建築材料等に用いられる無機質多孔体は
種々提案されている。このようなものとして、例えば、
特開平5−85858号公報には、水可溶性アルカリ珪
酸塩、無機固体成分、充填材からなる主材に所定量のア
ニオン界面活性剤を添加し、過酸化水素等の発泡剤で発
泡硬化させることにより得られる無機質多孔体が開示さ
れている。しかし、上記無機質多孔体は、吸音性に優れ
ているが断熱性に劣るため、住宅の壁等に用いる場合に
は問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記に鑑
み、吸音性及び断熱性に優れた無機質多孔体よりなる無
機質積層体を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
【0005】本発明の要旨は、無機質積層体として、通
気率が1.0〜40cm3 ・cm/cm2 ・sec・c
mH2 Oで、かつ、かさ密度が0.1〜0.5g/cm
3 である無機質多孔体、及び、通気率が0.5cm3
cm/cm2 ・sec・cmH2 O以下で、かつ、かさ
密度が0.1〜0.2g/cm3 である無機質多孔体を
積層するところにある。
【0006】上記通気率が1.0〜40cm3 ・cm/
cm2 ・sec・cmH2 Oで、かつ、かさ密度が0.
1〜0.5g/cm3 である無機質多孔体(以下、この
ものを「無機質多孔体A」という)の材料、及び、上記
通気率が0.5cm3 ・cm/cm2 ・sec・cmH
2 O以下で、かつ、かさ密度が0.1〜0.2g/cm
3 である無機質多孔体(以下、このものを「無機質多孔
体B」という)の材料としては特に限定されず、例え
ば、水硬化性無機物質と水からなる組成物(以下、この
ものを「材料組成物」という)等が挙げられる。
【0007】上記材料組成物において、上記水硬化性無
機物質としては特に限定されず、例えば、普通ポルトラ
ンドセメント、特殊ポルトランドセメント、アルミナセ
メント、耐酸セメント、耐火セメント、スラグセメン
ト、ローマンセメント、マグネシアセメント、石膏、石
灰、これらの混合物;特開平4−59648号公報に開
示されているSiO2 −Al2 3 系粉体及びアルカリ
金属珪酸塩からなる組成物(以下、このものを「組成物
(I)」という)等が挙げられるが、吸音性、強度の点
から、上記組成物(I)が好ましい。
【0008】上記組成物(I)において、SiO2 −A
2 3 系粉体としては、SiO210〜90重量%、
Al2 3 90〜10重量%の組成を有するものが好ま
しい。このようなものとしては、例えば、アルミナ系研
磨剤を製造する際のダスト、フライアッシュ、フライア
ッシュの分級品や粉砕品、メタカオリン、フライアッシ
ュを溶融し気体中に噴霧させて得られる粉体、シリカア
ルミナ系粉体からなる粘土を溶融して気体中に噴霧され
て得られる粉体、シリカアルミナ系粉体に機械的エネル
ギーを作用させて得られる粉体、粘土鉱物を500〜9
00℃で加熱脱水して得られる粉体に機械的エネルギー
を作用させて得られる粉体等が挙げられるが、組成と粒
度が適当であればこれらに限定されるものではない。
【0009】上記材料組成物において、アルカリ金属珪
酸塩は、一般式 M2 O・nSiO2 (式中、Mは、Li、K及びNaからなる群から選択さ
れた少なくとも1種を表す。nは、正の有理数を表す)
で表される。本発明においては、これらのうち、nが
0.05〜8のものが好ましい。nが0.05未満であ
ると、得られる無機質多孔体の強度低下を起こし、nが
8を超えると、アルカリ金属珪酸塩水溶液がゲル化をお
こしやすく粘度が急激に上昇するため、上記組成物
(I)を使用した場合において、上記SiO2 −Al2
3 系粉体との混合が困難になる。より好ましくは0.
1〜3であり、更に好ましくは0.5〜2.5である。
【0010】上記アルカリ金属珪酸塩は、水溶液にして
添加、混合されるのが好ましい。上記水溶液の濃度は、
10〜60重量%が好ましい。10重量%未満である
と、水が過剰となり硬化収縮が大きくなり、得られる無
機質多孔体の強度低下の原因となり、60重量%を超え
ると、発泡に適した粘度が得られない。
【0011】上記アルカリ金属珪酸塩の添加量は、Si
2 −Al2 3 系粉体100重量部に対して0.2〜
450重量部が好ましい。0.2重量部未満であると、
反応に必要なアルカリの量が少なすぎるために硬化不良
となり、450重量部を超えると、硬化剤が多量となる
ために得られる無機質多孔体の耐水性に問題が生じる。
より好ましくは10〜350重量部であり、更に好まし
くは20〜250重量部である。
【0012】上記材料組成物において、水の添加量は、
水硬化性無機物質100重量部に対して35〜1500
重量部が好ましい。35重量部未満であると、粘度が高
くなり発泡が安定せず、また、高倍率の低密度発泡体が
得られず、1500重量部を超えると、粘度が低下して
発泡が安定せず、また、上記材料組成物全体に対して水
の量が多くなり、得られる無機質多孔体の強度低下を起
こす。より好ましくは45〜1000重量部であり、更
に好ましくは50〜500重量部である。
【0013】本発明においては、上記材料組成物に対し
て、更に、必要に応じて、無機質充墳材、補強織維、発
泡助剤、有機質発泡体、無機質発泡体等を添加してもよ
い。上記無機質充填材は、硬化時の収縮低減、スラリー
の流動性向上、セルの緻密化、気泡の安定化等を図るこ
とができる。上記無機質充填材としては特に限定され
ず、例えば、珪砂、珪石粉、フライアヅシュ、スラグ、
シリカヒューム、マイカ、タルク、ウォラストナイト、
炭酸カルシウム、エアロジル、シリカゲル、ゼオライ
ト、活性炭、アルミナゲル等の多孔質粉体等が挙げられ
る。
【0014】上記無機質充填材は、平均粒径0.01μ
m〜1mmのものであることが好ましい。0.01μm
未満であると、吸着水量の増加によって粘度が上がるの
で作業性が低下し、また、充分発泡せず、1mmを超え
ると、発泡が安定しない。上記無機質充填材の添加量
は、水硬化性無機物質100重量部に対して20〜60
0重量部が好ましい。20重量部未満であると、スラリ
ー粘度が高くなり、作業性が低くなり、600重量部を
超えると、得られる無機質多孔体の強度低下を起こす。
より好ましくは40〜400重量部である。
【0015】上記補強繊維は、得られる無機質多孔体の
強度向上、クラック防止等を図ることができる。上記補
強繊維としては特に限定されず、例えば、ビニロン、ポ
リプロピレン、アラミド、アクリル、レーヨン、カーボ
ン、ガラス、チタン酸カリウム、アルミナ、鋼、スラグ
ウール等が挙げられる。上記補強繊維は、繊維長1〜1
5mm、繊維径1〜500μmのものであることが好ま
しい。繊維長が15mmを超えると、分散性が低下し、
繊維径が1μm未満であると、混合時に再凝集し、ファ
イバーボールが形成され、得られる無機質多孔体の強度
が向上しない。また、繊維長が1mm未満であるか、又
は、繊維径が500μmを超えると、補強効果が小さ
い。上記補強繊維の添加量は、水硬化性無機物質100
重量部に対して10重量部以下が好ましい。10重量部
を超えると、繊維の分散性が低下する。
【0016】上記発泡助剤は、発泡の安定化等を図るこ
とができる。上記発泡助剤としては特に限定されず、例
えば、シリカゲル、ゼオライト、活性炭、アルミナゲル
等の多孔質粉体;ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カル
シウム、ステアリン酸アルミニウム等のステアリン酸金
属塩;オレイン酸ナトリウム、オレイン酸カリウム等の
オレイン酸金属塩;パルミチン酸ナトリウム、パルミチ
ン酸カリウム等のパルミチン酸金属塩;ラウリルベンゼ
ンスルホン酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム等の
界面活性剤等が挙げられる。
【0017】上記発泡助剤として上記多孔質粉体を用い
るときの添加量は、水硬化性無機物質100重量部に対
して5重量部以下が好ましい。5重量部を超えると、破
泡等、発泡に悪影響を与える。上記発泡助剤として脂肪
酸金属塩等の界面活性剤を用いるときの添加量は、水硬
化性無機物質100重量部に対して0.05〜5重量部
が好ましい。0.05重量部未満であると、破泡を起こ
すため、発泡が安定せず、5重量部を超えると、粘度が
上昇し、発泡に悪影響をあたえる。より好ましくは0.
3〜3.0重量部である。
【0018】上記有機質発泡体及び上記無機質発泡体
は、得られる無機質多孔体の軽量化を図ることができ
る。上記有機質発泡体としては特に限定されず、例え
ば、塩化ビニル、フェノール、ユリア、スチレン、ウレ
タン、エチレン等の合成樹脂の粒状発泡体等が挙げられ
る。これらは単独で又は2種以上を混合して用いること
ができる。上記無機質発泡体としては特に限定されず、
例えば、ガラスバルーン、シラスバルーン、フライアッ
シュバルーン、シリカバルーン、パーライト、ヒル石、
粒状発泡シリカ等が挙げられる。これらは単独で又は2
種以上を混合して用いることができる。また、上記有機
質発泡体と上記無機質発泡体を混合して用いることもで
きる。
【0019】上記有機質発泡体及び上記無機質発泡体
は、比重0.01〜1のものが好ましい。0.01未満
であると、得られる無機質多孔体の機械的強度の低下を
招き、1を超えると、軽量化の効果が得られない。より
好ましくは0.03〜0.7である。上記有機質発泡体
及び上記無機質発泡体の添加量は、水硬化性無機物質1
00重量部に対して10〜100重量部が好ましい。1
0重量部未満であると、軽量化の効果が得られず、10
0重量部を超えると、機械的強度が低下する。より好ま
しくは30〜80重量部である。
【0020】本発明においては、上記無機質多孔体A又
は上記無機質多孔体Bを成形する方法としては特に限定
されず、例えば、下記(1)〜(4)の方法等が挙げら
れる。 (1)発泡剤を用い、内部に気泡を形成させる方法。 (2)起泡剤及び起泡機を用いて安定性の高い泡を形成
させておき、ここに上記無機質多孔体Aの材料又は上記
無機質多孔体Bの材料を混ぜ込む方法。 (3)起泡剤と上記無機質多孔体Aの材料又は上記無機
質多孔体Bの材料とを混練し、発生させた安定な気泡
を、混練物内部にまき込む方法。 (4)スチレン、エチレン、塩化ビニル、フェノール、
ユリア、ウレタン等の発泡体等の有機質多孔体の切り屑
やひも状物等を、発泡剤又は起泡剤と上記無機質多孔体
Aの材料又は上記無機質多孔体Bの材料との混合物中に
混ぜ、発泡、硬化後に上記有機質多孔体の融解温度若し
くは焼成温度以上に加熱するか、又は、上記有機質多孔
体を融解するアセトン等の溶剤中に浸漬し、上記有機質
多孔体を溶解させる方法。
【0021】上記(1)〜(4)の方法において使用さ
れる発泡剤としては特に限定されず、例えば、過酸化水
素、過酸化曹達、過酸化カリ、過ほう酸曹達等の過酸化
物;Mg、Ca、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、C
u、Zn、Al、Ga、Sn、Si、フェロシリコン等
の金属粉末等が挙げられる。これらのうち、コスト、安
全性、入手の容易さ、混合の容易さ等の観点から、過酸
化水素、アルミニウム粉末が好ましい。
【0022】上記発泡剤として過酸化水素を用いるとき
は、水溶液にして用いるのが好ましい。上記水溶液の濃
度は、0.5〜35%が好ましい。0.5未満である
と、過酸化水素量に対し水の量が多くなりすぎ、粘度が
低下し発泡が安定せず、35%を超えると、発泡が速く
なりすぎ安定に発泡できず、危険である。より好ましく
は1〜25%である。
【0023】上記発泡剤として過酸化物を用いるときの
添加量は、目的とする発泡体の密度に応じて適宜に決定
することができるが、上記水硬化性無機物質100重量
部に対して0.01〜10重量部が好ましい。0.01
重量部未満であると、発泡倍率が小さすぎて発泡体とし
ての特性を発揮することができず、10重量部を超える
と、発泡ガスが過剰となり破泡する。
【0024】上記発泡剤として金属粉末を用いるときの
添加量は、目的とする発泡体の密度に応じて適宜に決定
することができるが、上記水硬化性無機物質100重量
部に対して0.01〜5.0重量部が好ましい。0.0
1重量部未満であると、発泡倍率が小さすぎ発泡体とし
ての特性を発揮することができず、5.0重量部を超え
ると、発泡ガスが過剰となり破泡する。上記金属粉末の
平均粒径は、1〜200μmが好ましい。1μm未満で
あると、分散性が低下するとともに、反応性が高くなり
発泡が速くなりすぎ、200μmを超えると、反応性が
低下する。
【0025】上記(2)、(3)、(4)の方法におい
て使用される起泡剤としては特に限定されず、気泡コン
クリート等に通常用いられるものを使用することができ
る。このようなものとしては、例えば、カゼイン、にか
わ、アルブミン、アニオン系界面活性剤、カチオン系界
面活性剤、非イオン系界面活性剤、両性界面活性剤、動
物タンパク質系の起泡剤等が挙げられる。上記起泡剤の
添加量は、上記水硬化性無機物質100重量部に対して
0.05〜5重量部が好ましい。0.05重量部未満で
あると、起泡性が充分ではなく、5重量部を超えると、
起泡力が強すぎ、得られる無機質多孔体の強度低下を起
こす。
【0026】上記無機質多孔体A又は上記無機質多孔体
Bは、上記(1)〜(4)等の方法により成形された
後、硬化させて形成することができる。この場合におい
て、硬化させる温度は、常温であってもよいが、硬化反
応を促進することができ、機械的物性を向上させること
ができるので、50〜100℃であってもよい。
【0027】本発明においては、上記無機質多孔体Aの
通気率は、1.0〜40cm3 ・cm/cm2 ・sec
・cmH2 Oである。1.0cm3 ・cm/cm2 ・s
ec・cmH2 O未満であると、吸音性が低下し、40
cm3 ・cm/cm2 ・sec・cmH2 Oを超える
と、吸音性及び強度が低下するので、上記範囲に限定さ
れる。好ましくは3〜20cm3 ・cm/cm2 ・se
c・cmH2 Oであり、より好ましくは5〜10cm3
・cm/cm2 ・sec・cmH2 Oである。
【0028】上記無機質多孔体Aのかさ密度は、0.1
〜0.6g/cm3 である。0.1g/cm3 未満であ
ると、強度低下が著しく実質上保形が不可能となり、
0.6g/cm3 を超えると、積層した場合に断熱性が
低下するので、上記範囲に限定される。好ましくは0.
2〜0.4g/cm3 である。
【0029】上記無機質多孔体Aは、独立した気泡同士
が互いに隣接する気泡膜が破れることにより空孔が連続
して形成された連通気孔構造をなしているものが好まし
い。上記連通気孔構造において、空孔の直径の平均は、
10〜5000μmが好ましい。空孔の直径の平均がこ
の範囲外であると、吸音性が低下するので好ましくな
い。より好ましくは50〜1000μmである。
【0030】本発明においては、上記無機質多孔体Bの
通気率は、0.5cm3 ・cm/cm2 ・sec・cm
2 O以下である。0.5cm3 ・cm/cm2 ・se
c・cmH2 Oを超えると、断熱性が低下するので、上
記範囲に限定される。好ましくは0.3cm3 ・cm/
cm2 ・sec・cmH2 O以下であり、より好ましく
は0.1cm3 ・cm/cm2 ・sec・cmH2 O以
下である。
【0031】上記無機質多孔体Bのかさ密度は、0.1
〜0.2g/cm3 である。0.1g/cm3 未満であ
ると、強度低下が著しく実質上保形が不可能となり、
0.2g/cm3 を超えると、積層した場合に断熱性が
低下するので、上記範囲に限定される。上記無機質多孔
体Bは、上記連通気孔構造ではなく、気泡同士が互いに
独立している独立気泡構造をなしているものが好まし
い。
【0032】上記無機質多孔体A及び上記無機質多孔体
Bの厚さは特に限定されないが、住宅の壁等に用いる場
合等を考慮すると、2〜5cmが好ましい。
【0033】本発明においては、上記無機質多孔体A及
び上記無機質多孔体Bの両者を積層して、無機質積層体
を形成する。上記無機質多孔体A及び上記無機質多孔体
Bを積層する手段としては特に限定されず、例えば、下
記(1)〜(4)の方法等が挙げられる。 (1)上記無機質多孔体A及び上記無機質多孔体Bを、
必要な厚さとなるように必要枚数を重ね合わせ、その周
囲を丈夫なフレーム等で締結する方法。 (2)上記無機質多孔体A又は上記無機質多孔体Bの表
面に接着剤を塗布し、その上に上記無機質多孔体B又は
上記無機質多孔体Aを重ね合わせて両方の無機質多孔体
を接着する方法。 (3)上記無機質多孔体A又は上記無機質多孔体Bの上
に型枠を設け、その中に上記無機質多孔体Bの材料又は
上記無機質多孔体Aの材料を流し込んで硬化させる方
法。 (4)上記無機質多孔体Aの材料又は上記無機質多孔体
Bの材料を型枠に流し込み、成形した後、硬化する前
に、その上から更に上記無機質多孔体Bの材料又は上記
無機質多孔体Aの材料を流し込み、その後、全体を硬化
させる方法。
【0034】上記無機質積層体において、積層される上
記無機質多孔体A及び上記無機質多孔体Bの枚数及び配
列は特に限定されないが、性能、コスト等の観点から、
無機質多孔体Aと無機質多孔体Bからなる2層構造、無
機質多孔体Bを2枚の無機質多孔体Aではさんだ3層構
造、無機質多孔体Aを2枚の無機質多孔体Bではさんだ
3層構造が好ましい。上記無機質積層体の厚さは特に限
定されないが、住宅の壁等に用いる場合等を考慮する
と、5〜15cmが好ましい。
【0035】
【実施例】以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。
【0036】実施例1〜3、比較例1〜4 (1)無機質多孔体の作成 表1に示した配合でSiO2 −Al2 3 系粉体A、S
iO2 −Al2 3 系粉体B、SiO2 −Al2 3
粉体Cに、珪酸ナトリウムを所定濃度の水溶液にしも
の、タルク(タルク83、平均粒径5μm、山陽クレー
工業社製)、マイカ(325S、平均粒径40μm)、
ポリプロピレン繊維(PZL 2 d×6mm、大和紡績
社製)、オレイン酸ナトリウム(和光純薬社製)、ステ
アリン酸亜鉛(和光純薬社製)及びシリコーン系整泡剤
(F345、信越化学工業社製)をそれぞれ添加し、ハ
ンドミキサーで混合攪拌して均一なペーストとした。更
に、発泡剤として過酸化水素(35%品を10%に希
釈、三菱ガス化学社製)を、表1に示す所定量の水に分
散又は溶解させた後、上記ペーストに添加し、更に約1
0秒間混合した。その後、上記ペーストを容器中に流し
込んだ。放置しておくと徐々に発泡が起こり、混合攪拌
後約8分で発泡が完了した。更に、85℃で6時間加熱
硬化することより、それぞれ厚さ30mm及び60mm
の無機質多孔体1〜5を得た。得られた無機質多孔体1
〜5を脱型し、五酸化二燐を入れたデシケータ中で乾燥
した。得られた無機質多孔体1〜5の平均連通気孔直
径、通気率、かさ密度を下記評価方法により調べた。結
果を表1に示した。
【0037】表1中、SiO2 −Al2 3 系粉体A
は、アルミナ系研磨剤製造時に生成のダスト(SiO2
32重量%、Al2 3 56重量%、Fe2 3 6.2
重量%、TiO2 1.4重量%、その他4.4重量%、
粒度0.1〜1μm)を、SiO2 −Al2 3 系粉体
Bは、フライアッシュ(平均粒径20μm、JIS A
6201準拠、関電化工社製)を分級機(TC−15、
日清エンジニアリング社製)により分級し、粒径が10
μm以下の粉体を100重量%含有するフライアッシュ
としたものを、SiO2 −Al2 3 系粉体Cは、メタ
カオリン(SATINTONE SP 33、平均粒径
3.3μm、比表面積13.9m2 /g、エンゲルハー
ド社製)を、それぞれ表す。
【0038】評価方法 1.平均連通気孔直径は、顕微鏡で得られた無機質多孔
体の拡大写真を撮影し、50個の連通気孔直径を測定し
算出した。なお、無機質多孔体4及び無機質多孔体5
は、独立気泡構造であった。 2.かさ密度は、得られた無機質多孔体を50×50×
50mmに切断して重量を測定し体積で除して求めた。 3.通気率は、得られた無機質多孔体の100φ×30
mmのものをサンプルとし、通気率測定装置(TA−0
1、高尾製作所社製)にて測定した。
【0039】(2)無機質積層体の形成 表2及び表3に示した組み合わせで、得られた厚さ30
mmの無機質多孔体1〜5を積層して実施例1〜3、比
較例3、4の各無機質積層体を形成した。比較例1、2
については、それぞれ、厚さ60mmの無機質多孔体を
1層で使用した。得られた実施例1〜3、比較例3、4
の各無機質積層体及び比較例1、2の各無機質多孔体に
ついて、吸音率、熱伝導率の測定を、下記方法によって
測定した。結果を表2、3に示した。また、実施例1〜
3の吸音特性を図1に、比較例1〜4の吸音特性を図2
に、それぞれ示した。なお、吸音率の測定においては、
実施例1〜3、比較例3、4について、それぞれ、音源
側には、実施例1は無機質多孔体5の面を、実施例2は
無機質多孔体4の面を、実施例3は無機質多孔体4の面
を、比較例3は無機質多孔体5の面を、比較例4は無機
質多孔体4の面を、それぞれ向けて各無機質積層体をセ
ットした。
【0040】評価方法 1.吸音率は、得られた実施例1〜3、比較例3、4の
各無機質積層体及び比較例1、2の各無機質多孔体の大
きさを100φ×60mmとし、JIS A1405に
準じて測定した。被験体背面は厚さ25mmの鉄板を密
着させて空気層のない状態で測定した。 2.熱伝導率は、得られた得られた実施例1〜3、比較
例3、4の各無機質積層体及び比較例1、2の各無機質
多孔体の大きさを450×450×60mmとし、JI
S A 1412(平板直接法)に準じて測定した。
【0041】
【表1】
【0042】
【表2】
【0043】
【表3】
【0044】
【発明の効果】本発明は、上述の構成により、吸音性、
断熱性に優れた無機質積層体を得ることができ、建築材
料等の用途に好適に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1〜3の吸音特性を表す図。
【図2】比較例1〜4の吸音特性を表す図。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通気率が1.0〜40cm3 ・cm/c
    2 ・sec・cmH 2 Oで、かつ、かさ密度が0.1
    〜0.5g/cm3 である無機質多孔体、及び、通気率
    が0.5cm3 ・cm/cm2 ・sec・cmH2 O以
    下で、かつ、かさ密度が0.1〜0.2g/cm3 であ
    る無機質多孔体を積層してなることを特徴とする無機質
    積層体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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