JPH09132043A - 田植機における無段変速装置 - Google Patents

田植機における無段変速装置

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JPH09132043A
JPH09132043A JP24377196A JP24377196A JPH09132043A JP H09132043 A JPH09132043 A JP H09132043A JP 24377196 A JP24377196 A JP 24377196A JP 24377196 A JP24377196 A JP 24377196A JP H09132043 A JPH09132043 A JP H09132043A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
continuously variable
variable transmission
case
shaft
pulley
Prior art date
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Pending
Application number
JP24377196A
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English (en)
Inventor
Yoshinari Yamashita
佳成 山下
Toshio Nakao
敏夫 中尾
Kazunori Yamamoto
二教 山本
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Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 機体全体をコンパクトにでき、しかも構造を
簡略化できる田植機における無段変速装置をうることを
目的とする。 【構成】 機体前方にエンジンを搭載し、後方にミッシ
ョンケースを配置し、該エンジンとミッションケースの
間に無段変速装置の無段変速ケースを配設した田植機に
おいて、該無段変速ケースを2つ割りに構成するととも
に、無段変速ケース内に軸架された入力軸及び出力軸が
略左右水平に位置するように、左右のフレーム間に取付
部材によって取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は無段変速装置に関するも
ので、とくに田植機に適用して効果のある無段変速装置
に関するものである。
【0002】
【従来技術】無段変速ケース内に入力軸と出力軸を高さ
方向に並べて軸架した無段変速装置が実開昭61−17
1638号公報に示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上のものは、地上か
らの機体高がとられるため、機体全体をコンパクトにで
きない。また、無段変速ケース自体を支持する部材が別
途必要となり、構造が複雑になりがちである。したがっ
て、本発明は機体全体をコンパクトにでき、しかも構造
を簡略化できる無段変速装置をうることを目的とするも
のである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上のような
目的を達成するため、次のような無段変速装置を提供す
るものである。すなわち、機体前方にエンジンを搭載
し、後方にミッションケースを配置し、該エンジンとミ
ッションケースの間に無段変速装置の無段変速ケースを
配設した田植機において、該無段変速ケースを2つ割り
に構成するとともに、無段変速ケース内に軸架された入
力軸及び出力軸が略左右水平に位置するように、左右の
機体フレーム間に取付部材によって取り付けたことを特
徴とする田植機における無段変速装置である。
【0005】
【作用】無段変速装置が2つ割りのケースでカバーさ
れ、左右の機体フレーム間で、かつ入力軸及び出力軸が
略左右水平に位置するように、該フレームに接近して取
り付けられているので、機体全体の地上高さを節約する
ことができるとともに、無段変速ケース用のフレームを
別途設ける必要がない。
【0006】
【実施例】以下、図面に示す実施例について説明する。
先ず、乗用型田植機全体から説明すると、図5において
(1)は乗用車体であり、この乗用車体(1)の後部に
リフト機構(2)を介して植付部(3)が連結される。
車体フレーム(4)の上にエンジン(5)が搭載される
とともに、その下方に前輪(6)がある。(7)はミッ
ションケースで、この左右両側から伝動ケース(8)が
あり、伝動ケース(8)の後端には後輪(9)がある。
(10)は運転席であり、(11)は足踏台、(12)
はステアリングホイールである。リフト機構(2)はリ
ンクフレームのトップリンク(13)とロワーリンク
(14)が取付けられており、油圧シリンダーの伸縮に
よりリンク(13)(14)を揺動させて植付部(3)
を昇降するようになっている。植付部(3)は苗載台
(15)、フロート(16)、伝動ケース(17)とか
らなっている。又、(18)はロータリーケースであ
り、(19)は植付アームを示す。
【0007】以上のような伝動装置を図6をもとにして
説明すると、エンジン(5)からプーリ(20)とベル
ト(21)を介してプーリ(22)が駆動され、更にプ
ーリー(20a)とベルト(21a)を介してプーリー
(22a)が駆動され、油圧ポンプ(23)が駆動され
る。この油圧ポンプ(23)は植付部の昇降部等に作動
油を送るものである。プーリ(22)の軸(24)には
又、割プーリ(25)が設けられており、これからベル
ト(26)を介して割プーリ(27)が駆動される。割
プーリ(27)は又、主クラッチ(28)を介してミッ
ションケース(7)内の歯車機構で軸(29)(30)
を駆動する。なお、軸(30)は植付駆動軸を示す。
又、(69)は図1に示す主変速レバー(68)で操作
される摺動歯車、(70)は後進歯車、(71)は株間
変速装置である。更に又、ミッションケース(7)内の
歯車機構で駆動される歯車(31)は、プロペラ軸(3
2)を駆動し、デスケース内の作動歯車機構(33)
(34)を介して前輪(6)と後輪(9)が駆動され
る。(35)は後輪駆動用の伝動ケース(8)内の歯車
機構を示し、(36)(37)は前輪、後輪の駆動軸で
ある。なお、(38)はベルト(21)のテンションプ
ーリで、(22)はカウンタープーリである。
【0008】次に、以上のような無段変速装置における
駆動側割プーリ(25)と、被動側割プーリ(27)と
の間に割プーリ移動用の操作機構を設けたものについて
説明する。すなわち、図1において(39)は無段変速
ケースであって、2つ割りに構成されており、このケー
ス(39)に駆動軸(40)と被動軸(41)とが軸架
され、駆動軸(40)の一方は入力側(42)で他側は
PTO軸側(43)であって、PTO軸は洗車ポンプ駆
動も可能となっている。この駆動軸(40)には、図6
でいうプーリ(25)が軸架され、又、被動軸(41)
には図6でいうクラッチ(28)と被動プーリ(27)
が軸架されていて、その出力軸端からミッション(7)
へ動力を伝達するようになっている。但し、クラッチ
(28)は移動プーリ(27b)側に設けられている。
そして、駆動軸(40)と被動軸(41)との間には、
それぞれ変速サーボ用プーリ(44)(45)が更に軸
架されており、プーリ(44)はプーリ(45)より大
径となっていて、プーリ(45)は増速される。プーリ
(44)のボスに螺合(48)するボスをもつサーボプ
レート(46)と可動プーリ(25a)のボスとの間に
ベアリング(47)が介在し、可動プーリ(25a)の
ボスは変速サーボ用プーリ(44)のボスにインサート
され、ねじ(48)で出入自在である。すなわち、サー
ボプレート(46)は可動プーリ(25a)に対してベ
アリング(47)を介して回転自在であるが、軸方向に
はサーボプレート(46)によって可動プーリ(25
a)は移動する。但し、可動プーリ(25a)は軸(4
0)にスプライン(49)嵌合している。
【0009】又、変速サーボプレート(46)を挟んで
ブレーキ板(50)(51)があり、一方のブレーキ板
(50)は回転プーリ(52)に固定され、回転プーリ
(52)は軸受(53)を介して左右動自在なケース
(54)に外嵌している。又、他方のブレーキ板(5
1)は、ケース(54)のブレーキ板(50)と対向す
るケース(54)の内壁に取付けられている。ケース
(54)は切換シフター(55)によって左右動する。
前述したプーリ(45)にはこれと一体形成されたプー
リ(56)があり、プーリ(56)はプーリ(45)よ
り大径に構成され、タイミングベルト(57)で回転プ
ーリ(52)を駆動するようになっている。その他クラ
ッチハウジング(58)の外側と可動プーリ(27b)
との間にスプリング(59)が張架されている。又、回
転プーリ(52)とこれに対応するプーリ(56)は同
一径となっている。又、図11に示す前述したスプリン
グ(59)のスラストは固定プーリ(27a)とクラッ
チハウジング(58)の間で処理される。
【0010】さて、図5に示す植付昇降レバー(76)
を介して図示しない副変速レバーで切換シフター(5
5)を操作してブレーキ板(50)を変速サーボプレー
ト(46)に当接させると、プーリ(52)はプーリ
(44)(45)(56)、タイミングベルト(57)
を介して増速されているので、プーリ(44)より速く
回転しており、したがって変速サーボプレート(46)
もプーリ(52)につれ回って増速されることとなる
が、ねじ(48)でのプーリ(44)と変速サーボプレ
ート(46)との回転差からねじピッチの自然戻りで可
動プーリ(25a)をゆっくり低速から高速へ移動せし
める。次に、切換シフター(55)でブレーキ板(5
1)を変速サーボプレート(46)に当接させると、ブ
レーキ板(50)は変速サーボプレート(45)より離
れており、ケース(54)は変速ケース(39)に対し
て左右移動自在であるが、回転方向には固定であるの
で、ブレーキ板(51)は変速サーボプレート(46)
を固定せしめることになる。つまり、図2の(ハ)に示
す如く、ケース(54)は変速ケース(39)に固定さ
れた軸(81)のスプライン(82)に沿って移動する
のでケース(54)は変速ケース(39)に対して左右
移動自在であるが回転方向には固定である。この変速サ
ーボプレートの固定にもかかわらず、プーリ(44)は
依然として回転しているのでその回転差で高速から低速
へ早く変速サーボプレートと共に可動プーリ(25a)
が移動することとなる。切換シフター(55)のストロ
ーク規制は、図2(ハ)の如く変速ケース(39)に当
てることによってなされる。
【0011】又、変速サーボプレート(46)には図2
(イ)(ロ)の如くファン孔(60)があり、ブレーキ
板との間の摩擦熱を除去するようになっている。その
他、(61)は変速ケース(39)の出力軸(41)端
に設けた別体ボスで、ここで図6の軸(29)が出力軸
(41)に結合される。又、図3、図4において図7の
クラッチペタル(62)を踏み込むとロッド(63)を
介してクラッチアーム(64)が作動され、クラッチ軸
(41a )を介してクラッチ(28)が切れるように
なっており、クラッチアーム(64)からワイヤー(6
5)を介して植付昇降レバーのデイテント解除部材を解
除方向へ移動せしめるようになっており、クラッチが切
れるとクラッチ(28)が移動プーリ(27b)側に設
けられているので、無段変速装置が低速側に切換えられ
るようになっている。以上のことから主クラッチ操作と
連動して無段変速装置を低速側に切換えることができる
ので、常に低速でのスムーズな発進ができ、発進時の苗
くずれ、エンストなどを解消することができる。又、ワ
イヤー(65)から連結板(66)を介してワイヤー
(67)を操作し、苗つぎクラッチレバーをも操作でき
るようになっている。したがって、逆に苗継ぎクラッチ
レバーを操作すると、主クラッチ(28)をOFFと
し、田植機の走行、植付両駆動を一挙にOFFとするこ
とができるもので、苗継ぎ作業時、走行、植付両駆動を
OFFする必要がある際、それぞれ個別に操作すること
なく一度にOFFすることができるものである。
【0012】以上のような装置を用いることにより油圧
アクチュエータ等を利用しない機械的な構造による安価
な無段変速装置が得られるが、本発明は、このような無
段変速装置において、その無段変速装置のケースを2つ
割りに構成するとともに、無段変速ケース内に軸架され
た入力軸及び出力軸が略左右水平に位置するように、左
右の機体フレーム間に取付部材によって取り付けたこと
を特徴とするものである。すなわち、図3、図7で示す
ように、無段変速ケース(39)が、駆動軸(入力軸)
(40)と被動軸(出力軸)(41)が左右水平に位置
するように、機体の左右フレーム(74)(75)間に
配設されているものであって、金具(72)(73)と
ボルト等によってフレーム(74)(75)に取り付け
られて支持されているものである。このようにケースが
2つ割りに構成されていると組立てがし易いし、無段変
速ケース(39)を軸が略水平になるように横置きにす
ると、機体自体の地上からの高さを節約できるし、左右
のフレーム(74)(75)に無段変速ケース(39)
が接近するため、別途無段変速ケース用のフレームを設
けなくても剛性が得られる。なお、この実施例において
は、別体ボス(61)が横フレーム(80)に支持さ
れ、全体として3点支持で装備されている。
【0013】
【発明の効果】本発明によれば、無段変速ケースを、入
力軸及び出力軸が略左右水平に位置するように配置し、
かつ機体の左右のフレーム間にボルト等の取付部材によ
って取り付けたので、機体の上下高さを節約できるとと
もに、無段変速ケースを左右のフレームによって支持す
ることができるため、無段変速ケース用のフレームを別
途設ける必要がなく、全体としてコンパクトに構成でき
るという効果がある。又、ケースは2つ割りとなってい
るので組立てがし易い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置を示す切断正面図
【図2】(イ)(ロ)(ハ)は変速サーボプレートの平
面図と切断面図及び切換シフターストローク規制装置の
部分図
【図3】無段変速ケースの平面図
【図4】無段変速ケースの一部切断の正面図
【図5】田植機の正面図
【図6】伝動機構図
【図7】フレームの平面図
【符号の説明】
5 エンジン 7 ミッション 25 割プーリ 27 割プーリ 28 クラッチ 39 無段変速ケース 40 駆動軸 41 被動軸 42 入力軸 43 PTO軸 44 プーリ 45 プーリ 46 変速サーボプレート 52 プーリ 55 切換シフター 56 プーリ 74 フレーム 75 フレーム

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機体前方にエンジンを搭載し、後方にミ
    ッションケースを配置し、該エンジンとミッションケー
    スの間に無段変速装置の無段変速ケースを配設した田植
    機において、該無段変速ケースを2つ割りに構成すると
    ともに、無段変速ケース内に軸架された入力軸及び出力
    軸が略左右水平に位置するように、左右の機体フレーム
    間に取付部材によって取り付けたことを特徴とする田植
    機における無段変速装置。
JP24377196A 1996-09-13 1996-09-13 田植機における無段変速装置 Pending JPH09132043A (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5345372B2 (ja) * 1973-08-06 1978-12-06
JPS6219435B2 (ja) * 1979-10-04 1987-04-28 Maruzen Kasei Co Ltd

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5345372B2 (ja) * 1973-08-06 1978-12-06
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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19990202