JPH09131815A - 燃料用フレキシブルホース - Google Patents
燃料用フレキシブルホースInfo
- Publication number
- JPH09131815A JPH09131815A JP29400795A JP29400795A JPH09131815A JP H09131815 A JPH09131815 A JP H09131815A JP 29400795 A JP29400795 A JP 29400795A JP 29400795 A JP29400795 A JP 29400795A JP H09131815 A JPH09131815 A JP H09131815A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- polyesteramide
- resin
- weight
- thermoplastic elastomer
- Prior art date
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- Pending
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- Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 可撓性が良好で、ガスバリア性に優れ、界面
剥離の恐れがなく、しかも製造が容易であり、内燃機関
用の液体燃料の移送に好適に使用できる燃料用フレキシ
ブルホースを提供する。 【解決手段】 最内層がポリエステルアミド樹脂からな
り、これの外側に隣接した層が熱可塑性エラストマーま
たはポリオレフィンからなる燃料用フレキシブルホース
である。
剥離の恐れがなく、しかも製造が容易であり、内燃機関
用の液体燃料の移送に好適に使用できる燃料用フレキシ
ブルホースを提供する。 【解決手段】 最内層がポリエステルアミド樹脂からな
り、これの外側に隣接した層が熱可塑性エラストマーま
たはポリオレフィンからなる燃料用フレキシブルホース
である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多層状の燃料用フ
レキシブルホースに関し、より詳細には、可撓性が良好
で、内燃機関用の液体燃料に対して長期安定的に非透過
性に優れているフレキシブルホースに関する。
レキシブルホースに関し、より詳細には、可撓性が良好
で、内燃機関用の液体燃料に対して長期安定的に非透過
性に優れているフレキシブルホースに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車などの内燃機関用の液体燃
料を移送するのに好適に使用される耐油性、耐ガソリン
性などに優れ、かつ可撓性の良好なフレキシブルホース
が要望されている。
料を移送するのに好適に使用される耐油性、耐ガソリン
性などに優れ、かつ可撓性の良好なフレキシブルホース
が要望されている。
【0003】従来、この種のフレキシブルホースとして
は、特公昭63−23909号公報に、内層がナイロン
11またはナイロン12からなる樹脂層で構成され、外
層が分子内にナイロン11またはナイロン12およびポ
リテトラヒドロフランを有する可塑化共重合体からなる
樹脂層で構成されているポリアミド系樹脂チューブが記
載されている。
は、特公昭63−23909号公報に、内層がナイロン
11またはナイロン12からなる樹脂層で構成され、外
層が分子内にナイロン11またはナイロン12およびポ
リテトラヒドロフランを有する可塑化共重合体からなる
樹脂層で構成されているポリアミド系樹脂チューブが記
載されている。
【0004】また、特開平5−177771号公報に
は、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体からな
るチューブ外表面を粗面化処理してこれに弾性外層被覆
材を接着してなる燃料用ホースが開示されている。
は、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体からな
るチューブ外表面を粗面化処理してこれに弾性外層被覆
材を接着してなる燃料用ホースが開示されている。
【0005】さらに、特開平5−164273号公報に
は、最内層がフッ素樹脂からなる複合チューブが開示さ
れている。
は、最内層がフッ素樹脂からなる複合チューブが開示さ
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特公昭63−
23909号のものは、ナイロン11またはナイロン1
2からなる内層が柔軟性に欠けるためにこの層を薄くす
る必要があり、また外層の樹脂としてはガスバリア性
(耐有機溶剤性)を大きくするために上記のような構成
の可塑化共重合体が必要であった。
23909号のものは、ナイロン11またはナイロン1
2からなる内層が柔軟性に欠けるためにこの層を薄くす
る必要があり、また外層の樹脂としてはガスバリア性
(耐有機溶剤性)を大きくするために上記のような構成
の可塑化共重合体が必要であった。
【0007】また、特開平5−177771号および特
開平5−164273号のものは、フッ素樹脂層の使用
によりガスバリア性は優れているが、前者では接着性向
上のために外表面にコロナ処理などの粗面化処理を施す
ので、このホースを製造するには、共押出等の成形方法
が採用できず、内層を成形した後、その表面を粗面化処
理し、この面に接着層を塗布した後、弾性外層被覆材を
被せるという繁雑な製造工程を経なければならなかっ
た。また、後者では、外層にゴムを用いた場合、内層と
外層の間に界面剥離が生ずる難点があった。
開平5−164273号のものは、フッ素樹脂層の使用
によりガスバリア性は優れているが、前者では接着性向
上のために外表面にコロナ処理などの粗面化処理を施す
ので、このホースを製造するには、共押出等の成形方法
が採用できず、内層を成形した後、その表面を粗面化処
理し、この面に接着層を塗布した後、弾性外層被覆材を
被せるという繁雑な製造工程を経なければならなかっ
た。また、後者では、外層にゴムを用いた場合、内層と
外層の間に界面剥離が生ずる難点があった。
【0008】本発明の目的は、上記の点に鑑み、可撓性
が良好で、ガスバリア性に優れ、界面剥離の恐れがな
く、しかも製造が容易であり、内燃機関用の液体燃料の
移送に好適に使用できる燃料用フレキシブルホースを提
供することにある。
が良好で、ガスバリア性に優れ、界面剥離の恐れがな
く、しかも製造が容易であり、内燃機関用の液体燃料の
移送に好適に使用できる燃料用フレキシブルホースを提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を達
成すべく工夫されたもので、最内層がポリエステルアミ
ド樹脂からなり、これの外側に隣接した層が熱可塑性エ
ラストマーまたはポリオレフィンからなる燃料用フレキ
シブルホースである。
成すべく工夫されたもので、最内層がポリエステルアミ
ド樹脂からなり、これの外側に隣接した層が熱可塑性エ
ラストマーまたはポリオレフィンからなる燃料用フレキ
シブルホースである。
【0010】本発明による燃料用フレキシブルホース
は、上記のように、ポリエステルアミド樹脂からなり最
内層と、熱可塑性エラストマーまたはポリオレフィンか
らなる外層との2層構造のもののほか、上記熱可塑性エ
ラストマーまたはポリオレフィンからなる層のさらに外
側に、例えばフッ素ゴムからなる耐熱層、例えば蛇腹形
状樹脂管からなる可撓層、例えばカーボン添加樹脂層か
らなる帯電防止層、例えば単繊維繊維補強樹脂からなる
ブレード組込み耐内圧層を設けたものであってもよい。
は、上記のように、ポリエステルアミド樹脂からなり最
内層と、熱可塑性エラストマーまたはポリオレフィンか
らなる外層との2層構造のもののほか、上記熱可塑性エ
ラストマーまたはポリオレフィンからなる層のさらに外
側に、例えばフッ素ゴムからなる耐熱層、例えば蛇腹形
状樹脂管からなる可撓層、例えばカーボン添加樹脂層か
らなる帯電防止層、例えば単繊維繊維補強樹脂からなる
ブレード組込み耐内圧層を設けたものであってもよい。
【0011】まず、本発明フレキシブルホースの最内層
を構成するポリエステルアミドについて説明をする。
を構成するポリエステルアミドについて説明をする。
【0012】ポリエステルアミドは公知であり、耐薬品
性に優れ、可塑化ナイロンよりも柔軟である特性を有す
る。本発明フレキシブルホースの最内層に用いられるポ
リエステルアミドとしては、ジカルボン酸とジオールか
ら得られるポリエステル部分をソフトセグメントとして
有し、破断伸びが500%以上であるものが好ましい。
性に優れ、可塑化ナイロンよりも柔軟である特性を有す
る。本発明フレキシブルホースの最内層に用いられるポ
リエステルアミドとしては、ジカルボン酸とジオールか
ら得られるポリエステル部分をソフトセグメントとして
有し、破断伸びが500%以上であるものが好ましい。
【0013】このようなポリエステルアミドは、ポリエ
ステルアミドオリゴマー100重量部と、ジイソシアネ
ート1〜30重量部からなる。
ステルアミドオリゴマー100重量部と、ジイソシアネ
ート1〜30重量部からなる。
【0014】ポリエステルアミドオリゴマーは、 一般式(1) HOOC−R1 −COOH …… (1) (式中、R1 は、炭素数2〜8のアルキレン基を表
す。)で示される少なくとも1種のジカルボン酸と、 一般式(2) HO−R2 −OH …… (2) (式中、R2 は、炭素数2〜6のアルキレン基を表
す。)で示される少なくとも1種のジオールと、還元粘
度(1g/dL98%硫酸溶液、20℃)が0.5〜
7.0dL/gであるポリアミドとからなる(ただし、
ジカルボン酸が一種のみであり、かつ、ジオールが一種
のみである場合を除く)。
す。)で示される少なくとも1種のジカルボン酸と、 一般式(2) HO−R2 −OH …… (2) (式中、R2 は、炭素数2〜6のアルキレン基を表
す。)で示される少なくとも1種のジオールと、還元粘
度(1g/dL98%硫酸溶液、20℃)が0.5〜
7.0dL/gであるポリアミドとからなる(ただし、
ジカルボン酸が一種のみであり、かつ、ジオールが一種
のみである場合を除く)。
【0015】ポリエステルアミドオリゴマー中のポリア
ミド含量は、3〜30重量%であり、ポリエステルアミ
ドオリゴマーの極限粘度(オルトクロロフェノール中、
30℃)は、0.1〜0.5dL/g、である。
ミド含量は、3〜30重量%であり、ポリエステルアミ
ドオリゴマーの極限粘度(オルトクロロフェノール中、
30℃)は、0.1〜0.5dL/g、である。
【0016】上記ジカルボン酸としては、例えば、シュ
ウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、
ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸等
が挙げられる。また、生成するポリエステルアミドから
得られる成形体の物性を損なわない範囲でその他の各種
ジカルボン酸を併用することもできる。
ウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、
ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸等
が挙げられる。また、生成するポリエステルアミドから
得られる成形体の物性を損なわない範囲でその他の各種
ジカルボン酸を併用することもできる。
【0017】上記ジオールとしては、例えば、エチレン
グリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロ
パンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタ
ンジオール、ネオペンチルグリコール、1,5−ペンタ
ンジオール、1,6−ヘキサンジオール等が挙げられ
る。
グリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロ
パンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタ
ンジオール、ネオペンチルグリコール、1,5−ペンタ
ンジオール、1,6−ヘキサンジオール等が挙げられ
る。
【0018】なかでも、1,2−プロパンジオール、ネ
オペンチルグリコール等の分岐を有するジオールを用い
るとポリエステルアミドの柔軟性を向上させるので好ま
しい。
オペンチルグリコール等の分岐を有するジオールを用い
るとポリエステルアミドの柔軟性を向上させるので好ま
しい。
【0019】更に、生成するポリエステルアミドから得
られる成形体の物性を損わない範囲で、グリコール及び
ポリアルキレンオキシドを適宜使用することができる。
られる成形体の物性を損わない範囲で、グリコール及び
ポリアルキレンオキシドを適宜使用することができる。
【0020】上記グリコールとしては、例えば、1,7
−ヘプタンジオール、1,8−オクタンジオール、1,
9−ノナンジオール、1,10−デカンジオール、シク
ロペンタン−1,2−ジオール、シクロヘキサン−1,
2−ジオール、シクロヘキサン−1,3−ジオール、シ
クロヘキサン−1,4−ジオール、シクロヘキサン−
1,4−ジメタノール等が挙げられる。
−ヘプタンジオール、1,8−オクタンジオール、1,
9−ノナンジオール、1,10−デカンジオール、シク
ロペンタン−1,2−ジオール、シクロヘキサン−1,
2−ジオール、シクロヘキサン−1,3−ジオール、シ
クロヘキサン−1,4−ジオール、シクロヘキサン−
1,4−ジメタノール等が挙げられる。
【0021】上記ポリアルキレンオキシドとしては、例
えば、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシ
ド、ポリテトラメチレンオキシド、ポリヘキサメチレン
オキシド等が挙げられる。
えば、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシ
ド、ポリテトラメチレンオキシド、ポリヘキサメチレン
オキシド等が挙げられる。
【0022】上記ポリエステルアミドオリゴマーを構成
する成分としては、上記ジカルボン酸のうち少なくとも
一種と上記ジオールのうち少なくとも二種とを用いる
か、又は、上記ジカルボン酸のうち少なくとも二種と上
記ジオールのうち少なくとも一種とを用いる。
する成分としては、上記ジカルボン酸のうち少なくとも
一種と上記ジオールのうち少なくとも二種とを用いる
か、又は、上記ジカルボン酸のうち少なくとも二種と上
記ジオールのうち少なくとも一種とを用いる。
【0023】ジカルボン酸又はジオールの複数成分の少
なくとも一つの成分のジカルボン酸及びジオール成分全
体に対する割合は、30〜70重量%であることがより
好ましい。
なくとも一つの成分のジカルボン酸及びジオール成分全
体に対する割合は、30〜70重量%であることがより
好ましい。
【0024】上記ポリエステルアミドオリゴマーにおけ
る上記ポリアミドは、ポリマー主鎖にアミド結合を有す
るものであって、ポリエステルの構成成分であるジカル
ボン酸およびジオールに溶解するものであり、加熱溶融
できるものであり、還元粘度が0.5〜7.0dl/g
(1g/dL98%硫酸溶液、20℃)である。
る上記ポリアミドは、ポリマー主鎖にアミド結合を有す
るものであって、ポリエステルの構成成分であるジカル
ボン酸およびジオールに溶解するものであり、加熱溶融
できるものであり、還元粘度が0.5〜7.0dl/g
(1g/dL98%硫酸溶液、20℃)である。
【0025】上記ポリアミドは、更に、トルエン/イソ
オクタン=1/1(重量比)混合溶液に対する膨潤度が
重量変化率で5.0%以下であるものが好ましい。
オクタン=1/1(重量比)混合溶液に対する膨潤度が
重量変化率で5.0%以下であるものが好ましい。
【0026】上記ポリアミドは、分子量が約1000〜
60000であるものが好ましく、より好ましくは20
00〜50000である。
60000であるものが好ましく、より好ましくは20
00〜50000である。
【0027】上記ポリアミドとしては、例えば6−ナイ
ロン、6,6−ナイロン、11−ナイロン、12−ナイ
ロン、6,10−ナイロン、6,12−ナイロン等の脂
肪族ナイロン;イソフタル酸、テレフタル酸、メタキシ
リレンジアミン、2,2−ビス(パラアミノシクロヘキ
シル)プロパン、4,4' −ジアミノジシクロヘキシル
メタン、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジアミ
ン、2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジアミン等
の芳香族、脂環族、側鎖置換脂肪族モノマーを重縮合し
たポリアミド等が挙げられる。
ロン、6,6−ナイロン、11−ナイロン、12−ナイ
ロン、6,10−ナイロン、6,12−ナイロン等の脂
肪族ナイロン;イソフタル酸、テレフタル酸、メタキシ
リレンジアミン、2,2−ビス(パラアミノシクロヘキ
シル)プロパン、4,4' −ジアミノジシクロヘキシル
メタン、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジアミ
ン、2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジアミン等
の芳香族、脂環族、側鎖置換脂肪族モノマーを重縮合し
たポリアミド等が挙げられる。
【0028】上記ポリエステルアミドオリゴマー中の上
記ポリアミド含量は、3〜30重量%、好ましくは5〜
18重量%である。
記ポリアミド含量は、3〜30重量%、好ましくは5〜
18重量%である。
【0029】上記ポリエステルアミドオリゴマーは、任
意の方法で合成することができ、例えば、ポリアミド存
在下でのジカルボン酸とジオールとの重合によって得る
ことができる。重合は、通常、エステル化反応と重縮合
反応の二段階の反応からなる。
意の方法で合成することができ、例えば、ポリアミド存
在下でのジカルボン酸とジオールとの重合によって得る
ことができる。重合は、通常、エステル化反応と重縮合
反応の二段階の反応からなる。
【0030】第一段階として、エステル化反応を進行さ
せる。エステル化反応は、上記ポリアミドをポリエステ
ル成分に溶解させて、透明均質な溶液の状態で行う。溶
解温度は、150〜230℃が好ましい。
せる。エステル化反応は、上記ポリアミドをポリエステ
ル成分に溶解させて、透明均質な溶液の状態で行う。溶
解温度は、150〜230℃が好ましい。
【0031】第二段階として、重縮合を進行させる。重
縮合は、減圧下、好ましくは10mmHg以下で、18
0〜260℃にて行うことが好ましい。
縮合は、減圧下、好ましくは10mmHg以下で、18
0〜260℃にて行うことが好ましい。
【0032】上記重縮合において、上記ポリエチレン形
成成分は、上記ジカルボン酸1モルに対して、上記ジオ
ール1.2〜3モル仕込むのが好ましい。
成成分は、上記ジカルボン酸1モルに対して、上記ジオ
ール1.2〜3モル仕込むのが好ましい。
【0033】上記重縮合反応には、一般にポリエステル
の製造に使用する触媒を使用してよく、例えば、リチウ
ム、ナトリウム、カリウム、セシウム、マグネシウム、
カルシウム、バリウム、ストロンチウム、亜鉛、アルミ
ニウム、チタン、コバルト、ゲルマニウム、タングステ
ン、錫、鉛、アンチモン、ヒ素、セリウム、ホウ素、カ
ドミウム、マンガン、ジルコニウム等の金属;それらの
有機金属化合物、有機酸塩、金属アルコキシド、金属酸
化物等が挙げられる。これらの触媒は単独でも、二種類
以上併用してもよい。
の製造に使用する触媒を使用してよく、例えば、リチウ
ム、ナトリウム、カリウム、セシウム、マグネシウム、
カルシウム、バリウム、ストロンチウム、亜鉛、アルミ
ニウム、チタン、コバルト、ゲルマニウム、タングステ
ン、錫、鉛、アンチモン、ヒ素、セリウム、ホウ素、カ
ドミウム、マンガン、ジルコニウム等の金属;それらの
有機金属化合物、有機酸塩、金属アルコキシド、金属酸
化物等が挙げられる。これらの触媒は単独でも、二種類
以上併用してもよい。
【0034】なかでも、酢酸カルシウム、ジアシル第一
錫、テトラアシル第二錫、ジブチル錫オキサイド、ジブ
チル錫ジラウレート、ジメチル錫マレート、錫ジオクタ
ノエート、錫テトラアセテート、トリイソブチルアルミ
ニウム、テトラブチルチタネート、テトラプロポキシチ
タネート、チタン(オキシ)アセチルアセテート、二酸
化ゲルマニウム、タングステン酸、三酸化アンチモン等
が特に好ましい。
錫、テトラアシル第二錫、ジブチル錫オキサイド、ジブ
チル錫ジラウレート、ジメチル錫マレート、錫ジオクタ
ノエート、錫テトラアセテート、トリイソブチルアルミ
ニウム、テトラブチルチタネート、テトラプロポキシチ
タネート、チタン(オキシ)アセチルアセテート、二酸
化ゲルマニウム、タングステン酸、三酸化アンチモン等
が特に好ましい。
【0035】上記ポリエステルアミドオリゴマーの極限
粘度(オルトクロロフェノール中、30℃)は、0.1
〜0.5dL/g、好ましくは0.2〜0.4dL/g
である。
粘度(オルトクロロフェノール中、30℃)は、0.1
〜0.5dL/g、好ましくは0.2〜0.4dL/g
である。
【0036】上記ポリエステルアミドは、このようにし
て得られたポリアミドオリゴマーの両末端の水酸基と、
ジイソシアネートのイソシアネート基とを鎖延長反応さ
せることにより得ることができる。
て得られたポリアミドオリゴマーの両末端の水酸基と、
ジイソシアネートのイソシアネート基とを鎖延長反応さ
せることにより得ることができる。
【0037】上記ジイソシアネートは、分子内に2個の
イソシアネート基を有する化合物であればその構造は特
に限定されず、生成したポリエステルアミドの流動性を
保つ範囲で3個以上のイソシアネート基を有する化合物
を用いてもよい。
イソシアネート基を有する化合物であればその構造は特
に限定されず、生成したポリエステルアミドの流動性を
保つ範囲で3個以上のイソシアネート基を有する化合物
を用いてもよい。
【0038】上記ジイソシアネートは、ポリエステルア
ミドオリゴマー100重量部に対して好ましくは1〜3
0重量%、より好ましくは2〜15重量部である。
ミドオリゴマー100重量部に対して好ましくは1〜3
0重量%、より好ましくは2〜15重量部である。
【0039】上記ジイソシアネートの量は、ポリエステ
ルアミド1モルに対し、好ましくは0.9〜1.2モ
ル、より好ましくは0.95〜1.1モルである。
ルアミド1モルに対し、好ましくは0.9〜1.2モ
ル、より好ましくは0.95〜1.1モルである。
【0040】上記ジイソシアネートとしては、例えば、
4,4' −ジフェニルメタンジイソシアネート、トリレ
ンジイソシアネート、フェニレンジイソシアネート、ナ
フタレンジイソシアネート等の芳香族ジイソシアネー
ト;1,2−エチレンジイソシアネート、1,3−プロ
ピレンジイソシアネート、1,4−ブタンジイソシアネ
ート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、1,
4−シクロヘキサンジイソシアネート、1,3−シクロ
キヘサンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネー
ト、水素添加した4,4' −ジフェニルメタンジイソシ
アネート等の脂肪族ジイソシアネート等が挙げられる。
4,4' −ジフェニルメタンジイソシアネート、トリレ
ンジイソシアネート、フェニレンジイソシアネート、ナ
フタレンジイソシアネート等の芳香族ジイソシアネー
ト;1,2−エチレンジイソシアネート、1,3−プロ
ピレンジイソシアネート、1,4−ブタンジイソシアネ
ート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、1,
4−シクロヘキサンジイソシアネート、1,3−シクロ
キヘサンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネー
ト、水素添加した4,4' −ジフェニルメタンジイソシ
アネート等の脂肪族ジイソシアネート等が挙げられる。
【0041】ジイソシアネートの添加、混合にはニーダ
ー等の混練機、押出機等を用いることができる。混練温
度は好ましくは60〜240℃、より好ましくは100
〜200℃である。上記混合時に触媒を用いることもで
きる。上記触媒としては、ジアシル第一錫、テトラアシ
ル第二錫、ジブチル錫オキサイド、ジブチル錫ジラウレ
ート、ジメチル錫マレート、錫ジオクタノエート、錫テ
トラアセテート、トリエチレンアミン、ジエチレンアミ
ン、トリエチルアミン、ナフテン酸金属塩、オクチル酸
金属塩、トリイソブチルアルミニウム、テトラブチルチ
タネート、酢酸カルシウム、二酸化ゲルマニウム、三酸
化アンチモン等が好ましい。上記触媒は二種類以上併用
してもよい。
ー等の混練機、押出機等を用いることができる。混練温
度は好ましくは60〜240℃、より好ましくは100
〜200℃である。上記混合時に触媒を用いることもで
きる。上記触媒としては、ジアシル第一錫、テトラアシ
ル第二錫、ジブチル錫オキサイド、ジブチル錫ジラウレ
ート、ジメチル錫マレート、錫ジオクタノエート、錫テ
トラアセテート、トリエチレンアミン、ジエチレンアミ
ン、トリエチルアミン、ナフテン酸金属塩、オクチル酸
金属塩、トリイソブチルアルミニウム、テトラブチルチ
タネート、酢酸カルシウム、二酸化ゲルマニウム、三酸
化アンチモン等が好ましい。上記触媒は二種類以上併用
してもよい。
【0042】上記ポリエステルアミドには、安定剤を配
合してもよく、例えば、1,3,5−トリメチル−2,
4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロ
キシベンジル)ベンゼン、3,9−ビス{2−[3−
(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニ
ル)−プロピオニロキシ]−1,1−ジメチルエチル}
−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウ
ンデカン等のヒンダードフェノール系酸化防止剤;トリ
ス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト、
トリラウリルホスファイト、2−t−ブチル−α−(3
−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−p−クメニ
ルビス(p−ノニルフェニル)ホスファイト、ジミリス
チル−3,3' −チオジプロピオネート、ジステアリル
−3,3'−チオジプロピオネート、ペンタエリスチリ
ルテトラキス(3−ラウリルチオプロピオネート)−ジ
トリデシル、−3,3' −チオジプロピオネート等の熱
安定剤等が挙げられる。
合してもよく、例えば、1,3,5−トリメチル−2,
4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロ
キシベンジル)ベンゼン、3,9−ビス{2−[3−
(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニ
ル)−プロピオニロキシ]−1,1−ジメチルエチル}
−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウ
ンデカン等のヒンダードフェノール系酸化防止剤;トリ
ス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト、
トリラウリルホスファイト、2−t−ブチル−α−(3
−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−p−クメニ
ルビス(p−ノニルフェニル)ホスファイト、ジミリス
チル−3,3' −チオジプロピオネート、ジステアリル
−3,3'−チオジプロピオネート、ペンタエリスチリ
ルテトラキス(3−ラウリルチオプロピオネート)−ジ
トリデシル、−3,3' −チオジプロピオネート等の熱
安定剤等が挙げられる。
【0043】上記ポリエステルアミドには、製造時又は
製造後に実用性を損なわない範囲で、繊維、無機充填
剤、難燃剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、無機物、高級
脂肪酸塩等の添加物を配合してもよい。
製造後に実用性を損なわない範囲で、繊維、無機充填
剤、難燃剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、無機物、高級
脂肪酸塩等の添加物を配合してもよい。
【0044】上記繊維としては、例えば、ガラス繊維、
炭素繊維、ボロン繊維、炭化ケイ素繊維、アルミナ繊
維、アモルファス繊維、シリコン・チタン・炭素系繊維
等の無機繊維;アラミド繊維等の有機繊維等が挙げられ
る。
炭素繊維、ボロン繊維、炭化ケイ素繊維、アルミナ繊
維、アモルファス繊維、シリコン・チタン・炭素系繊維
等の無機繊維;アラミド繊維等の有機繊維等が挙げられ
る。
【0045】上記無機充填剤としては、例えば、炭酸カ
ルシウム、酸化チタン、マイカ、タルク等が挙げられ
る。
ルシウム、酸化チタン、マイカ、タルク等が挙げられ
る。
【0046】上記難燃剤としては、例えば、ヘキサブロ
モシクロドデカン、トリス−(2,3−ジクロロプロピ
ル)ホスフェート、ペンタブロモフェニルアリルエーテ
ル等が挙げられる。
モシクロドデカン、トリス−(2,3−ジクロロプロピ
ル)ホスフェート、ペンタブロモフェニルアリルエーテ
ル等が挙げられる。
【0047】上記紫外線吸収剤としては、例えば、p−
t−ブチルフェニルサリシレート、2−ヒドロキシ−4
−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メト
キシ−2' −カルボキシベンゾフェノン、2,4,5−
トリヒトロキシブチロフェノン等が挙げられる。
t−ブチルフェニルサリシレート、2−ヒドロキシ−4
−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メト
キシ−2' −カルボキシベンゾフェノン、2,4,5−
トリヒトロキシブチロフェノン等が挙げられる。
【0048】上記帯電防止剤としては、例えば、N,N
−ビス(ヒドロキシエチル)アルキルアミン、アルキル
アリルスルホネート、アルキルスルファネート等が挙げ
られる。
−ビス(ヒドロキシエチル)アルキルアミン、アルキル
アリルスルホネート、アルキルスルファネート等が挙げ
られる。
【0049】上記無機物としては、例えば、硫酸バリウ
ム、アルミナ、酸化珪素等が挙げられる。
ム、アルミナ、酸化珪素等が挙げられる。
【0050】上記高級脂肪酸塩としては、例えば、ステ
アリン酸ナトリウム、ステアリン酸バリウム、パルミチ
ン酸ナトリウム等が挙げられる。
アリン酸ナトリウム、ステアリン酸バリウム、パルミチ
ン酸ナトリウム等が挙げられる。
【0051】上記ポリエステルアミドは、そのほかの熱
可塑性樹脂、ゴム成分と混合してその性質を改質して使
用してもよい。
可塑性樹脂、ゴム成分と混合してその性質を改質して使
用してもよい。
【0052】上記熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリ
オレフィン、変性ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリ
塩化ビニル、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリスル
ホン、ポリエステル等が挙げられる。
オレフィン、変性ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリ
塩化ビニル、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリスル
ホン、ポリエステル等が挙げられる。
【0053】上記ゴム成分としては、例えば、天然ゴ
ム、スチレン−ブタジエン共重合体、ポリブタジエン、
ポリイソプレン、アクリルニトリル−ブタジエン共重合
体、エチレン−プロピレン共重合体、ポリプロピレン、
ブチルゴム、アクリルゴム、シリコンゴム、ウレタンゴ
ム、オレフィン系熱可塑性エラストマー、スチレン系熱
可塑性エラストマー、塩ビ系熱可塑性エラストマー、エ
ステル系熱可塑性エラストマー、アミド系熱可塑性エラ
ストマー等が挙げられる。
ム、スチレン−ブタジエン共重合体、ポリブタジエン、
ポリイソプレン、アクリルニトリル−ブタジエン共重合
体、エチレン−プロピレン共重合体、ポリプロピレン、
ブチルゴム、アクリルゴム、シリコンゴム、ウレタンゴ
ム、オレフィン系熱可塑性エラストマー、スチレン系熱
可塑性エラストマー、塩ビ系熱可塑性エラストマー、エ
ステル系熱可塑性エラストマー、アミド系熱可塑性エラ
ストマー等が挙げられる。
【0054】上記ポリエステルアミドは、一般に用いら
れるプレス成形、押出成形、射出成形、ブロー成形等の
成形法により成形体とすることができる。成形温度はポ
リエステルアミドの融点、成形方法によって異なるが1
30〜280℃が適している。
れるプレス成形、押出成形、射出成形、ブロー成形等の
成形法により成形体とすることができる。成形温度はポ
リエステルアミドの融点、成形方法によって異なるが1
30〜280℃が適している。
【0055】つぎに、本発明フレキシブルホースの最内
層の外側に隣接した層を構成する熱可塑性エラストマー
またはポリオレフィン樹脂について説明をする。
層の外側に隣接した層を構成する熱可塑性エラストマー
またはポリオレフィン樹脂について説明をする。
【0056】熱可塑性エラストマーは、常温付近でゴム
弾性を有する押出成形可能な熱可塑性樹脂であって、例
えばスチレン系、オレフィン系、ポリエステル系、ポリ
アミド系、ウレタン系、塩化ビニル系、アイオノマー樹
脂およびこれらの共重合体などの熱可塑性エラストマー
や、ランダム共重合などにより柔軟性を付与した熱可塑
性エラストマーが例示される。耐有機溶剤性の点から、
特にオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ウ
レタン系、アイオノマー樹脂などの熱可塑性エラストマ
ーが好ましく、また、破断点伸びおよび曲げ弾性率の点
で、破断点伸びが200%以上で曲げ弾性率が8000
kg/cm2 以下のものが好ましい。
弾性を有する押出成形可能な熱可塑性樹脂であって、例
えばスチレン系、オレフィン系、ポリエステル系、ポリ
アミド系、ウレタン系、塩化ビニル系、アイオノマー樹
脂およびこれらの共重合体などの熱可塑性エラストマー
や、ランダム共重合などにより柔軟性を付与した熱可塑
性エラストマーが例示される。耐有機溶剤性の点から、
特にオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ウ
レタン系、アイオノマー樹脂などの熱可塑性エラストマ
ーが好ましく、また、破断点伸びおよび曲げ弾性率の点
で、破断点伸びが200%以上で曲げ弾性率が8000
kg/cm2 以下のものが好ましい。
【0057】より好ましい熱可塑性エラストマーの例と
して、(1) エチレン・エチルアクリレート共重合体、
(2) アイオノマー樹脂とエチレン・エチルアクリレート
・無水マレイン酸3元共重合体との混合物、(3) オレフ
ィン系熱可塑性エラストマー、例えばエチレン・プロピ
レン・ジエン3元共重合体と、エチレン・酢酸ビニル共
重合体との混合物が挙げられる。このうち、(3) オレフ
ィン系熱可塑性エラストマーが最も好ましく使用され
る。
して、(1) エチレン・エチルアクリレート共重合体、
(2) アイオノマー樹脂とエチレン・エチルアクリレート
・無水マレイン酸3元共重合体との混合物、(3) オレフ
ィン系熱可塑性エラストマー、例えばエチレン・プロピ
レン・ジエン3元共重合体と、エチレン・酢酸ビニル共
重合体との混合物が挙げられる。このうち、(3) オレフ
ィン系熱可塑性エラストマーが最も好ましく使用され
る。
【0058】また、本発明フレキシブルホースに使用さ
れるポリオレフィン樹脂の代表例は低密度ポリエチレ
ン、直鎖状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
ブテンであり、その他、α−オレフィン重合体およびそ
れらのランダム、ブロック共重合体や樹脂混合物も含ま
れる。ポリオレフィン樹脂の好ましい例としては、同樹
脂の層厚にもよるが、低密度ポリエチレン、中密度ポリ
エチレンが挙げられる。
れるポリオレフィン樹脂の代表例は低密度ポリエチレ
ン、直鎖状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
ブテンであり、その他、α−オレフィン重合体およびそ
れらのランダム、ブロック共重合体や樹脂混合物も含ま
れる。ポリオレフィン樹脂の好ましい例としては、同樹
脂の層厚にもよるが、低密度ポリエチレン、中密度ポリ
エチレンが挙げられる。
【0059】本発明によるフレキシブルホースは以上の
通り構成されているので、つぎのような作用を発揮す
る。
通り構成されているので、つぎのような作用を発揮す
る。
【0060】フレキシブルホースの最内層はポリエステ
ルアミド樹脂からなるので、耐薬品性、ガスバリア性に
優れ、可撓性が良好なものである。加えて、ポリエステ
ルアミドは共押出による多層成形において通常の熱可塑
性エラストマーやポリオレフィンとの接着性に優れてい
るので、本発明によるフレキシブルホースを共押出法に
よって製造することができ、製造が格段に容易である。
ルアミド樹脂からなるので、耐薬品性、ガスバリア性に
優れ、可撓性が良好なものである。加えて、ポリエステ
ルアミドは共押出による多層成形において通常の熱可塑
性エラストマーやポリオレフィンとの接着性に優れてい
るので、本発明によるフレキシブルホースを共押出法に
よって製造することができ、製造が格段に容易である。
【0061】また、最内層の外側に隣接した層がポリオ
レフィンからなるフレキシブルホースは、柔軟性に富み
かつ大きな強度を有する。
レフィンからなるフレキシブルホースは、柔軟性に富み
かつ大きな強度を有する。
【0062】さらに、最内層の外側に隣接した層が熱可
塑性エラストマーからなるフレキシブルホースでは、熱
可塑性エラストマーの低い弾性率および大変形界面の応
力を減衰させる作用により、この層と最内層とを共押出
により強固に接着することができ、これらの層間の界面
剥離の恐れがない。
塑性エラストマーからなるフレキシブルホースでは、熱
可塑性エラストマーの低い弾性率および大変形界面の応
力を減衰させる作用により、この層と最内層とを共押出
により強固に接着することができ、これらの層間の界面
剥離の恐れがない。
【0063】
実施例1 アジピン酸146重量部、ブチレングリコール108重
量部、ネオペンチルグリコール125重量部(ブチレン
グリコール/ネオペンチルグリコール=50/50(モ
ル比)、仕込み時のアジピン酸成分/ジオール成分=1
/2.4(モル比))、6−ナイロン(A1050:ユ
ニチカ社製、98%硫酸中、20℃での還元粘度6.2
dL/g)20重量部、触媒としてテトラブチルチタネ
ート0.25重量部、安定剤として1,3,5−トリメ
チル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン0.4重量部、トリ
ス(2,4−ジ−ブチルフェニル)ホスファイト0.4
重量部を加え、反応系を窒素下200℃に昇温した。1
0分後にはナイロンが溶解し、反応液は透明な溶液とな
った。この温度で反応液をさらに1時間保ち、エステル
化反応を行った。エステル化反応の進行は留出する水分
量を計量することにより確認した。エステル化反応進行
後、反応液を20分間で240℃まで昇温し、減圧操作
を行った。反応系は10分で1mmHg以下の減圧度に
達した。この状態で20分重縮合反応を行った結果、透
明のポリエステルアミドオリゴマー樹脂227重量部が
得られた。
量部、ネオペンチルグリコール125重量部(ブチレン
グリコール/ネオペンチルグリコール=50/50(モ
ル比)、仕込み時のアジピン酸成分/ジオール成分=1
/2.4(モル比))、6−ナイロン(A1050:ユ
ニチカ社製、98%硫酸中、20℃での還元粘度6.2
dL/g)20重量部、触媒としてテトラブチルチタネ
ート0.25重量部、安定剤として1,3,5−トリメ
チル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン0.4重量部、トリ
ス(2,4−ジ−ブチルフェニル)ホスファイト0.4
重量部を加え、反応系を窒素下200℃に昇温した。1
0分後にはナイロンが溶解し、反応液は透明な溶液とな
った。この温度で反応液をさらに1時間保ち、エステル
化反応を行った。エステル化反応の進行は留出する水分
量を計量することにより確認した。エステル化反応進行
後、反応液を20分間で240℃まで昇温し、減圧操作
を行った。反応系は10分で1mmHg以下の減圧度に
達した。この状態で20分重縮合反応を行った結果、透
明のポリエステルアミドオリゴマー樹脂227重量部が
得られた。
【0064】こうして得られたポリエステルアミドオリ
ゴマー(I) 100重量部、4,4'−ジフェニルメタン
ジイソシアネート12重量部を、ブラベンダープラスト
グラフ押出機(直径30mm同方向2軸押出機)を用い
て、180℃で5分間混練し、180℃で押出し、押出
品をペレット化し、ポリエステルアミド樹脂を得た。
ゴマー(I) 100重量部、4,4'−ジフェニルメタン
ジイソシアネート12重量部を、ブラベンダープラスト
グラフ押出機(直径30mm同方向2軸押出機)を用い
て、180℃で5分間混練し、180℃で押出し、押出
品をペレット化し、ポリエステルアミド樹脂を得た。
【0065】上記ポリエステルアミド樹脂を内層に厚み
1.8mmで、直鎖状低密度ポリエチレン(NUCG−
7641、日本ユニカー社製)を外層に厚み2.2mm
で共押出成形して、外径30mmの多層フレキシブルホ
ースを得た。
1.8mmで、直鎖状低密度ポリエチレン(NUCG−
7641、日本ユニカー社製)を外層に厚み2.2mm
で共押出成形して、外径30mmの多層フレキシブルホ
ースを得た。
【0066】実施例2 アジピン酸58.4重量部、スベリン酸104.5重量
部(アジピン酸/スベリン酸=40/60(モル
比))、ブチレングリコール130重量部、1,2−プ
ロパンジオール73重量部(ブチレングリコール/1.
2−プロパンジオール=60/40(モル比)、仕込み
時のアジピン酸成分/ジオール成分=1/2.4(モル
比))、6−ナイロン(T850、東洋紡績社製、98
%硫酸中、20℃での還元粘度3.5dL/g)40重
量部、触媒としてテトラブチルチタネート0.25重量
部、安定剤として1,3,5−トリメチル−2,4,6
−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベ
ンジル)ベンゼン0.4重量部、トリス(2,4−ジ−
ブチルフェニル)ホスファイト0.4重量部を加え、反
応系を窒素下200℃に昇温した。10分後にはナイロ
ンが溶解し、反応液は透明な溶液となった。この温度で
反応液をさらに1時間保ち、エステル化反応を行った。
エステル化反応の進行は留出する水分量を計量すること
により確認した。エステル化反応進行後、反応液を20
分間で240℃まで昇温し、減圧操作を行った。反応系
は10分で1mmHg以下の減圧度に達した。この状態
で30分重縮合反応を行った結果、透明のポリエステル
アミドオリゴマー樹脂251重量部が得られた。
部(アジピン酸/スベリン酸=40/60(モル
比))、ブチレングリコール130重量部、1,2−プ
ロパンジオール73重量部(ブチレングリコール/1.
2−プロパンジオール=60/40(モル比)、仕込み
時のアジピン酸成分/ジオール成分=1/2.4(モル
比))、6−ナイロン(T850、東洋紡績社製、98
%硫酸中、20℃での還元粘度3.5dL/g)40重
量部、触媒としてテトラブチルチタネート0.25重量
部、安定剤として1,3,5−トリメチル−2,4,6
−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベ
ンジル)ベンゼン0.4重量部、トリス(2,4−ジ−
ブチルフェニル)ホスファイト0.4重量部を加え、反
応系を窒素下200℃に昇温した。10分後にはナイロ
ンが溶解し、反応液は透明な溶液となった。この温度で
反応液をさらに1時間保ち、エステル化反応を行った。
エステル化反応の進行は留出する水分量を計量すること
により確認した。エステル化反応進行後、反応液を20
分間で240℃まで昇温し、減圧操作を行った。反応系
は10分で1mmHg以下の減圧度に達した。この状態
で30分重縮合反応を行った結果、透明のポリエステル
アミドオリゴマー樹脂251重量部が得られた。
【0067】こうして得られたポリエステルアミドオリ
ゴマー(II)100重量部、4,4'−ジフェニルメタン
ジイソシアネート7重量部を、ブラベンダープラストグ
ラフ押出機(直径30mm同方向2軸押出機)を用い
て、180℃で5分間混練し、180℃で押出し、押出
品をペレット化し、ポリエステルアミド樹脂を得た。
ゴマー(II)100重量部、4,4'−ジフェニルメタン
ジイソシアネート7重量部を、ブラベンダープラストグ
ラフ押出機(直径30mm同方向2軸押出機)を用い
て、180℃で5分間混練し、180℃で押出し、押出
品をペレット化し、ポリエステルアミド樹脂を得た。
【0068】上記ポリエステルアミド樹脂を内層に厚み
1.2mmで、オレフィン系熱可塑性エラストマー(ミ
ラストマー8030N、三井石油化学社製)を外層に厚
み2.8mmで共押出成形して、外径30mmの多層フ
レキシブルホースを得た。
1.2mmで、オレフィン系熱可塑性エラストマー(ミ
ラストマー8030N、三井石油化学社製)を外層に厚
み2.8mmで共押出成形して、外径30mmの多層フ
レキシブルホースを得た。
【0069】比較例1 エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体(ネオフロ
ン、ダイキン社製)を内層に厚み1.8mmで、直鎖状
低密度ポリエチレン(NUCG−7641、日本ユニカ
ー社製)を外層に厚み2.2mmで共押出成形して、外
径30mmの多層フレキシブルホースを得た。
ン、ダイキン社製)を内層に厚み1.8mmで、直鎖状
低密度ポリエチレン(NUCG−7641、日本ユニカ
ー社製)を外層に厚み2.2mmで共押出成形して、外
径30mmの多層フレキシブルホースを得た。
【0070】比較例2 ナイロン12樹脂(ダイアミドL−2140、ダイセル
化学社製)を内層に厚み1.2mmで、ナイロン12約
75%とポリテトラヒドロフラン約20%の共重合体を
外層に厚み2.8mmで共押出成形して、外径30mm
の多層フレキシブルホースを得た。
化学社製)を内層に厚み1.2mmで、ナイロン12約
75%とポリテトラヒドロフラン約20%の共重合体を
外層に厚み2.8mmで共押出成形して、外径30mm
の多層フレキシブルホースを得た。
【0071】性能評価 実施例および比較例で得られたフレキシブルホースに対
し、下記項目について評価試験を行った。
し、下記項目について評価試験を行った。
【0072】無鉛レギュラーガソリン透過性評価 長さ20cmのフレキシブルホースを試験ホースとし、
同ホースにガソリンを充填した後ホースを密閉し、これ
を50℃熱風乾燥炉中に5日放置して重量減少を測定し
た。重量減少はホース壁を透過して飛散したガソリン量
と考えられる。この量が300mg以下のものに○を付
した。
同ホースにガソリンを充填した後ホースを密閉し、これ
を50℃熱風乾燥炉中に5日放置して重量減少を測定し
た。重量減少はホース壁を透過して飛散したガソリン量
と考えられる。この量が300mg以下のものに○を付
した。
【0073】引っ張り剥離試験 実施例1および比較例1で得られたフレキシブルホース
に対し、JIS K6301に従って引っ張り剥離試験
を行った。すなわち、試験ホースから管軸方向に幅10
mm、長さ80mmの試験片を切取り、試験片の層界面
にナイフ(市販NTカッター)をあて界面を剥した後、
180℃剥離試験を行った。界面剥離を起こしたものに
×、界面から剥離を起こさず層構成材料が切断したもの
に○をそれぞれ付した。
に対し、JIS K6301に従って引っ張り剥離試験
を行った。すなわち、試験ホースから管軸方向に幅10
mm、長さ80mmの試験片を切取り、試験片の層界面
にナイフ(市販NTカッター)をあて界面を剥した後、
180℃剥離試験を行った。界面剥離を起こしたものに
×、界面から剥離を起こさず層構成材料が切断したもの
に○をそれぞれ付した。
【0074】曲がり試験 実施例2および比較例2で得られたフレキシブルホース
に対し、JIS K6330低温試験B法を常温で行っ
た。座屈したホースに×を、しないものに○をそれぞれ
付した。
に対し、JIS K6330低温試験B法を常温で行っ
た。座屈したホースに×を、しないものに○をそれぞれ
付した。
【0075】得られた結果を表1に示す。
【0076】
【表1】 上記表から明らかなように、実施例のフレキシブルホー
スはいずれの項目においても良好な結果を示した。
スはいずれの項目においても良好な結果を示した。
【0077】
【発明の効果】本発明によれば、可撓性が良好で、ガス
バリア性に優れ、界面剥離の恐れがなく、しかも製造が
容易であり、内燃機関用の液体燃料の移送に好適に使用
できる燃料用フレキシブルホースを提供するができる。
バリア性に優れ、界面剥離の恐れがなく、しかも製造が
容易であり、内燃機関用の液体燃料の移送に好適に使用
できる燃料用フレキシブルホースを提供するができる。
Claims (1)
- 【請求項1】 最内層がポリエステルアミド樹脂からな
り、これの外側に隣接した層が熱可塑性エラストマーま
たはポリオレフィンからなる燃料用フレキシブルホー
ス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29400795A JPH09131815A (ja) | 1995-11-13 | 1995-11-13 | 燃料用フレキシブルホース |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29400795A JPH09131815A (ja) | 1995-11-13 | 1995-11-13 | 燃料用フレキシブルホース |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09131815A true JPH09131815A (ja) | 1997-05-20 |
Family
ID=17802046
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29400795A Pending JPH09131815A (ja) | 1995-11-13 | 1995-11-13 | 燃料用フレキシブルホース |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09131815A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001330178A (ja) * | 2000-05-23 | 2001-11-30 | Idemitsu Petrochem Co Ltd | 柔軟性ホース |
JP2008296586A (ja) * | 2003-06-17 | 2008-12-11 | Daikin Ind Ltd | 積層樹脂成形体、積層樹脂成形体製造方法及び多層成形品 |
-
1995
- 1995-11-13 JP JP29400795A patent/JPH09131815A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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