JPH09131072A - 電力変換装置 - Google Patents

電力変換装置

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JPH09131072A
JPH09131072A JP7282862A JP28286295A JPH09131072A JP H09131072 A JPH09131072 A JP H09131072A JP 7282862 A JP7282862 A JP 7282862A JP 28286295 A JP28286295 A JP 28286295A JP H09131072 A JPH09131072 A JP H09131072A
Authority
JP
Japan
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capacitor
voltage
reactor
filter
inverter
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Pending
Application number
JP7282862A
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English (en)
Inventor
Satoshi Inarida
聡 稲荷田
Kiyoshi Nakamura
中村  清
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】LCフィルタを備えた電力変換器において、出
力急変によって発生するコンデンサ電圧の上昇にともな
う過電圧保護動作を防止し、電力変換器の運転を継続す
る。 【解決手段】直流電源1をインバータ装置2によって交
流に変換し、リアクトル31およびコンデンサ32によ
って構成されるLCフィルタ3を介して、交流電力を得
る電力変換器において、負荷電流の最大値ilmax と、コ
ンデンサ電圧目標値Vmax と過電圧保護装置の動作電圧
Vpの差電圧Vrに対し、LCフィルタの特性インピー
ダンスZをVr/ilmax より小さく設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は無停電源、鉄道車両
用補助電源装置などLCフィルタを要する電力変換装置
に係り、特に、負荷急変時の電圧上昇を抑制するための
LCフィルタ定数の設定に関する。
【0002】
【従来の技術】図1に、交流側にLCフィルタを持つ直
流電源から交流電圧を得る電力変換器の一例として鉄道
車両よう補助電源装置の構成図を示す。図1では、直流
電源1をインバータ装置2によって交流に変換し、リア
クトル31およびコンデンサ32によって構成されるL
Cフィルタ3を介して、負荷装置4および列車を制御す
るための制御装置9に交流電力を供給している。また、
電圧制御装置5は、電圧検出手段84によって検出した
コンデンサ32の電圧vが目標瞬時電圧v*と一致する
ようにインバータの電圧指令値vrを出力する。PWM
信号発生電圧7はvrに基づいてインバータ装置2を駆
動するためのPWM信号を発生する。また、コンデンサ
32の電圧を検出し、この電圧が設定値以上になった場
合にインバータ装置2を停止する過電圧保護装置15が
設けられている。LCフィルタ3は、インバータ装置2
の発生する高調波を低減する目的で、インバータ装置2
と負荷4の間に挿入し、低減する高調波の周波数に応じ
て、
【0003】
【数4】
【0004】で決定する共振周波数frを設定しfr以
上の周波数成分を低減することができる。ここで、Lは
リアクトル31のリアクトル容量、Cはコンデンサ32
のコンデンサ容量である。
【0005】ここで、図1の電力変換器で負荷に電流i
lが流れている状態から、短絡事故等の負荷側の理由に
より断路器6が開放された場合について考える。断路器
6が閉じている状態では、リアクトル31にはコンデン
サ32の電圧vを目標電圧v*に制御するためのコンデ
ンサ電流icと負荷電流ilが流れている。この状態
で、断路器6が開放されると本来コンデンサ32の電圧
をv*に制御するために流れている電流icに加え、負
荷電流ilもコンデンサ32に流れ込みコンデンサ電圧
を上昇させる。このとき、過電圧保護装置15の過電圧
検出の設定値を越えると、過電圧保護装置が働きインバ
ータ装置2を停止する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の方式では、負荷
電流ilの大きさによっては過電圧保護装置が働き、イ
ンバータ装置2が停止されるため、制御装置9への電力
供給が停止され列車の運行が継続できなくなるといった
問題が生じる本発明の目的は、負荷急変,出力急変によ
って発生するコンデンサ電圧の上昇にともなう、過電圧
保護動作を防止し、電力変換器の運転を継続することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】直流電源1をインバータ
装置2によって交流に変換し、リアクトル31およびコ
ンデンサ32によって構成されるLCフィルタ3を介し
て、交流電力を得る電力変換器において、負荷電流の最
大値ilmax と、コンデンサ電圧目標値Vmaxと過電圧保護
装置の動作電圧Vpの差電圧Vrに対し、LCフィルタ
の特性インピーダンスZを次式のように設定する。
【0008】
【数5】
【0009】LCフィルタの特性インピーダンスを上記
のように設定することによって、断路器6が開放され負
荷が切り放された場合にも、コンデンサ電圧が過電圧保
護装置の動作電圧Vpを越えることがなくなり、負荷開
放によって過電圧保護機能が動作することがなくなり、
インバータの停止を防止することができ、電力変換器お
よび制御装置の運転を継続することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】ここで、図1において負荷電流i
lがコンデンサ32に流れ込むために起こるコンデンサ
電圧の変動分ΔVについて考える。負荷電流ilがリア
クトル31を流れることによってリアクトルに蓄えられ
るエネルギは
【0011】
【数6】
【0012】である。一方で、コンデンサに蓄えられる
エネルギは、エネルギが蓄えられることによってコンデ
ンサ電圧の変動分ΔVによって次式で表される。
【0013】
【数7】
【0014】負荷電流ilによってリアクトルに蓄えら
れるエネルギが、負荷遮断によってすべてコンデンサに
流れ込むものとする数6と数7は等しい。
【0015】この結果、負荷電流ilとコンデンサ電圧
の変動分ΔVの関係は、ΔV=Z・ilとなる。ここ
で、ZはLCフィルタの特性インピーダンスで、
【0016】
【数8】
【0017】である。
【0018】これにより、負荷4の遮断によるコンデン
サ電圧の最大値Vxは、コンデンサ電圧目標値Vmax 、
負荷電流の最大値ilmax およびLCフィルタの特性イン
ピーダンスZによって、Vx=Vmax+Z・ilmaxと表す
ことができる。負荷4の遮断によって発生するコンデン
サ電圧の最大値Vxが、過電圧保護装置の動作電圧Vp
以下であるためには、Vp>Vx=Vmax+Z・ilmaxで
ある必要がある。ここで、VpとVmax の差電圧をVr
とし、数7をZについて整理すると、Z<Vr/ilmax
と変形できる。
【0019】つまり、LCフィルタの特性インピーダン
スを数8のように設定することによって、負荷4が遮断
された場合にもコンデンサ電圧が過電圧保護装置の動作
電圧を越えることがないので、電力変換装置が停止する
ことなく動作を継続することができる。
【0020】このとき、前述したフィルタの共振周波数
frと特性インピーダンスZはリアクトルLとコンデン
サCの組み合わせによって、それぞれ設定することがで
きるのでフィルタの高調波低減特性を失うことなくコン
デンサ電圧の過電圧保護装置の動作による電力変換装置
を防止することができる。図1に実施例では、単相の場
合を例にとって説明したが、3相の場合にも本発明は適
応できる。さらに、本発明は、図3に示すような直流の
負荷と直流に交換するコンバータ間に接続されるフィル
タにも適用できる。
【0021】本発明を鉄道車両用インバータの直流側に
設けられるフィルタに適用する場合の実施例を図2に示
す。図2においては、図示していない架線から電力を取
り込む集電装置10と誘導電動機11を駆動するインバ
ータ装置12とをリアクトル131とコンデンサ132
によって構成されるフィルタ装置を介して接続する。ま
た、コンデンサ132の電圧を検出し、この電圧が設定
値以上になった場合にインバータ装置12を停止する過
電圧保護装置14が設けられている。図2で誘導電動機
11が空転する等してインバータ12の出力が急激に減
少もしくは、急激に零になった場合、図1に示した実施
例と同様にコンデンサ132の電圧が上昇する。この電
圧上昇が大きいと過電圧保護装置14が動作し、インバ
ータ12を停止させる。インバータの運転を続行するた
めにはインバータ装置の制御装置をリセットする必要が
あるため、空走時間が発生してしまい列車の運行に支障
をきたすことになる。ここで、インバータ12の出力急
変によるインバータ12の直流入力電流の変化をΔid
とすれば、出力急変によるコンデンサ132の電圧上昇
ΔEは、ΔE=Z・Δid(Zは、リアクトル容量L,
コンデンサ容量Cに対し
【0022】
【数9】
【0023】である。)となるので、コンデンサ132
の電圧上昇の最大値ΔEmax は、インバータの出力が最
大から零に急変した場合であるから、インバータの出力
が最大である時の直流入力電流idmax にたいし、ΔEma
x=Z・idmaxとなる。これにより、インバータ動作時の
コンデンサ電圧Edと過電圧保護の動作電圧Epとの差
電圧Erに対して、Er<ΔEmaxつまり、Z<Er/i
dmaxであればインバータ12の出力急変による過電圧の
発生は防止され、インバータ12が停止されることがな
くなり、列車の運行を円滑に行うことができる。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、負荷開放等の電力変換
器の出力が急変する場合に発生する電圧上昇によって過
電圧保護機能が動作することがなくなり、インバータの
停止を防止することができ、電力変換器および制御装置
の運転を継続することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す回路図。
【図2】本発明の第二の実施例を示す回路図。
【図3】本発明の第三の実施例を示す回路図。
【符号の説明】
1…直流電源、2…インバータ装置、4…交流負荷、5
…電圧制御手段、6…断路器、7…PWM信号発生手
段、15…過電圧保護装置、31…フィルタリアクト
ル、32…フィルタコンデンサ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直流電源から交流を得るインバータ装置の
    交流側に接続されるリアクトルおよびコンデンサによっ
    て構成されるフィルタ装置と、前記コンデンサの電圧が
    装置の保護のために設定される設定電圧よりも高くなっ
    た場合に前記インバータ装置を停止する過電圧保護装置
    によって構成される電力変換装置において、前記リアク
    トルの容量Lと前記コンデンサの容量Cを前記フィルタ
    装置に接続される負荷の最大出力電流ilmax と、前記コ
    ンデンサの電圧の最大値Vcと過電圧保護装置の設定電
    圧Vpの差分Vrに対し、 【数1】 を満たすように設定することを特徴とする電力変換装
    置。
  2. 【請求項2】直流電源から任意の直流を得るコンバータ
    の装置の負荷側に接続されるリアクトルおよびコンデン
    サによって構成されるフィルタ装置と、前記コンデンサ
    の電圧が装置の保護のために設定される設定電圧よりも
    高くなった場合に前記コンバータ装置を停止する過電圧
    保護装置によって構成される電力変換装置において、前
    記リアクトルの容量Lと前記コンデンサの容量Cを前記
    フィルタ装置に接続される負荷の最大出力電流idmax
    と、前記コンデンサの設定電圧Edと過電圧保護装置の
    設定電圧Epの差分Erに対し、 【数2】 を満たすように設定することを特徴とする電力変換装
    置。
  3. 【請求項3】直流電源から交流を得るインバータ装置の
    直流側に接続されるリアクトルおよびコンデンサによっ
    て構成されるフィルタ装置と、前記コンデンサの電圧が
    装置の保護のために設定される設定電圧よりも高くなっ
    た場合に、前記インバータ装置を停止する過電圧保護装
    置によって構成される電力変換器において、前記リアク
    トルの容量Lと前記コンデンサの容量Cを前記インバー
    タ装置の直流入力電流の最大値idmax と、前記コンデン
    サの設定電圧Edと過電圧保護装置の設定電圧Epの差
    分Erに対し、 【数3】 を満たすように設定することを特徴とする電力変換装
    置。
JP7282862A 1995-10-31 1995-10-31 電力変換装置 Pending JPH09131072A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102006036092A1 (de) * 2006-08-02 2008-02-07 Siemens Ag Sinusfilter

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DE102006036092A1 (de) * 2006-08-02 2008-02-07 Siemens Ag Sinusfilter

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