JPH0913078A - 界面活性剤 - Google Patents
界面活性剤Info
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- JPH0913078A JPH0913078A JP7166538A JP16653895A JPH0913078A JP H0913078 A JPH0913078 A JP H0913078A JP 7166538 A JP7166538 A JP 7166538A JP 16653895 A JP16653895 A JP 16653895A JP H0913078 A JPH0913078 A JP H0913078A
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- oligosaccharide
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Abstract
(57)【要約】
【構成】下記の一般式(I)で表されるN−アシルアミ
ノ酸糖エステルからなる界面活性剤。 【化1】 (式中、R1 は炭素原子数7〜21のアルキル基又はア
ルケニル基を表し、R2 は中性アミノ酸又は塩基性アミ
ノ酸の側鎖を表し、Sは炭素原子数5〜6を有する糖を
単位とするオリゴ糖又はオリゴ糖アルコールから1個の
水酸基を除いた残基を表す。) 【効果】皮膚に対して刺激が少なく、起泡力、泡安定性
に優れ、良好な溶解性、相溶性を有することから、シャ
ンプー、ボディシャンプーなどの洗浄剤成分として非常
に有用である。
ノ酸糖エステルからなる界面活性剤。 【化1】 (式中、R1 は炭素原子数7〜21のアルキル基又はア
ルケニル基を表し、R2 は中性アミノ酸又は塩基性アミ
ノ酸の側鎖を表し、Sは炭素原子数5〜6を有する糖を
単位とするオリゴ糖又はオリゴ糖アルコールから1個の
水酸基を除いた残基を表す。) 【効果】皮膚に対して刺激が少なく、起泡力、泡安定性
に優れ、良好な溶解性、相溶性を有することから、シャ
ンプー、ボディシャンプーなどの洗浄剤成分として非常
に有用である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、皮膚に対して刺激が少
なく、起泡力及び泡安定性に優れ、良好な溶解性及び相
溶性を有する新規なN−アシルアミノ酸糖エステルから
なる界面活性剤に関する。
なく、起泡力及び泡安定性に優れ、良好な溶解性及び相
溶性を有する新規なN−アシルアミノ酸糖エステルから
なる界面活性剤に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
様々な界面活性剤が多分野で使用されている。シャンプ
ー、リンス、ボディシャンプー等の皮膚に直接触れる機
会の多い香粧品に用いる場合、低刺激性のものを用いる
傾向が強くなっているが、界面活性剤の中には皮膚刺激
性の高いものも多く、より安全性の高い界面活性剤の開
発が望まれていた。
様々な界面活性剤が多分野で使用されている。シャンプ
ー、リンス、ボディシャンプー等の皮膚に直接触れる機
会の多い香粧品に用いる場合、低刺激性のものを用いる
傾向が強くなっているが、界面活性剤の中には皮膚刺激
性の高いものも多く、より安全性の高い界面活性剤の開
発が望まれていた。
【0003】糖系界面活性剤であるアルキルグリコシド
は、低刺激性でかつ非イオン界面活性剤であるにもかか
わらず、高い起泡力、泡安定性が良好など優れた性質を
有している。また生分解性が高いことから環境保全とい
った観点からも注目を集めている界面活性剤である。一
方、アルキルグリコシドをさらに化学的に修飾し、界面
活性能、溶解性等の性能をより高める検討が成されてお
り、例えばカルボキシアルキル化グリコシド(特開平3
−287595号公報)や硫酸化グリコシド(特開平4
−5296号公報)やリン酸化グリコシド(特開平4−
9394号公報)等が開発されているが、未だ工業的に
利用されるには至っていない。
は、低刺激性でかつ非イオン界面活性剤であるにもかか
わらず、高い起泡力、泡安定性が良好など優れた性質を
有している。また生分解性が高いことから環境保全とい
った観点からも注目を集めている界面活性剤である。一
方、アルキルグリコシドをさらに化学的に修飾し、界面
活性能、溶解性等の性能をより高める検討が成されてお
り、例えばカルボキシアルキル化グリコシド(特開平3
−287595号公報)や硫酸化グリコシド(特開平4
−5296号公報)やリン酸化グリコシド(特開平4−
9394号公報)等が開発されているが、未だ工業的に
利用されるには至っていない。
【0004】このように糖系界面活性剤の優れた界面活
性能、低刺激性、高生分解性などを目的として様々な糖
誘導体が検討されているが、N−アシルアミノ酸の糖誘
導体の利用は未だ多くの検討の余地が残されている。特
開昭50−105580公報ではN−アシル中性アミノ
酸の多価アルコールエステルの利用が開示されている
が、対応する多価アルコールがエチレングリコール、グ
リセリン、ソルビトールなど親水性が不十分であり油溶
性界面活性剤を目的としたものである。従って優れた起
泡力及び泡安定性、水に対する良好な溶解性など洗浄基
剤を目的とした本発明とは明らかに峻別される。
性能、低刺激性、高生分解性などを目的として様々な糖
誘導体が検討されているが、N−アシルアミノ酸の糖誘
導体の利用は未だ多くの検討の余地が残されている。特
開昭50−105580公報ではN−アシル中性アミノ
酸の多価アルコールエステルの利用が開示されている
が、対応する多価アルコールがエチレングリコール、グ
リセリン、ソルビトールなど親水性が不十分であり油溶
性界面活性剤を目的としたものである。従って優れた起
泡力及び泡安定性、水に対する良好な溶解性など洗浄基
剤を目的とした本発明とは明らかに峻別される。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記事情
に鑑み鋭意研究を重ねた結果、下記の一般式(I)で示
される化合物が、皮膚に対して刺激が少なく、起泡力、
泡安定性に優れ、良好な溶解性、相溶性を有することを
見出し本発明を完成するに至った。即ち、本発明は、下
記一般式(I)で表されるN−アシルアミノ酸糖エステ
ルからなる界面活性剤である。
に鑑み鋭意研究を重ねた結果、下記の一般式(I)で示
される化合物が、皮膚に対して刺激が少なく、起泡力、
泡安定性に優れ、良好な溶解性、相溶性を有することを
見出し本発明を完成するに至った。即ち、本発明は、下
記一般式(I)で表されるN−アシルアミノ酸糖エステ
ルからなる界面活性剤である。
【0006】
【化2】 (式中、R1 は炭素原子数7〜21のアルキル基又はア
ルケニル基を表し、R2 はアミノ酸の側鎖を表し、Sは
炭素原子数5〜6を有する糖を単位とするオリゴ糖又は
オリゴ糖アルコールから1個の水酸基を除いた残基を表
す。)
ルケニル基を表し、R2 はアミノ酸の側鎖を表し、Sは
炭素原子数5〜6を有する糖を単位とするオリゴ糖又は
オリゴ糖アルコールから1個の水酸基を除いた残基を表
す。)
【0007】以下、本発明の構成の詳細について説明す
る。本発明に用いられるN−アシルアミノ酸糖エステル
のアシル基としては、炭素原子数8〜22の飽和または
不飽和脂肪酸より誘導されるアシル基で、例えばラウリ
ン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オ
レイン酸等の単一組成の脂肪酸によるアシル基の他に、
ヤシ油脂肪酸、牛脂脂肪酸、硬化牛脂脂肪酸等の天然よ
り得られる脂肪酸、あるいは合成により得られる脂肪酸
(分岐脂肪酸を含む)によるアシル基であってもよい。
またアミノ酸部分は、グリシン、アラニン、β−アラニ
ン、ザルコシン、N−メチル−β−アラニン、スレオニ
ン、セリン等の中性アミノ酸、リジン、アルギニン等の
塩基性アミノ酸であって、光学活性体またはラセミ体の
いずれでも良い。
る。本発明に用いられるN−アシルアミノ酸糖エステル
のアシル基としては、炭素原子数8〜22の飽和または
不飽和脂肪酸より誘導されるアシル基で、例えばラウリ
ン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オ
レイン酸等の単一組成の脂肪酸によるアシル基の他に、
ヤシ油脂肪酸、牛脂脂肪酸、硬化牛脂脂肪酸等の天然よ
り得られる脂肪酸、あるいは合成により得られる脂肪酸
(分岐脂肪酸を含む)によるアシル基であってもよい。
またアミノ酸部分は、グリシン、アラニン、β−アラニ
ン、ザルコシン、N−メチル−β−アラニン、スレオニ
ン、セリン等の中性アミノ酸、リジン、アルギニン等の
塩基性アミノ酸であって、光学活性体またはラセミ体の
いずれでも良い。
【0008】またオリゴ糖又はオリゴ糖アルコール残基
としては、炭素原子数5〜6を有する糖を単位とする2
〜6糖、好ましくは2〜4糖ものであって、具体例を挙
げると、マルトース、ラクトース、マルトトリオース、
マルチトール、ラクチトール、マルトトリイトール、ト
レハロース、サッカロース等である。これらオリゴ糖又
はオリゴ糖アルコールの中で反応性、製品の着色性等の
点から非還元糖であるマルチトール、ラクチトール、ト
レハロース等が好ましい。
としては、炭素原子数5〜6を有する糖を単位とする2
〜6糖、好ましくは2〜4糖ものであって、具体例を挙
げると、マルトース、ラクトース、マルトトリオース、
マルチトール、ラクチトール、マルトトリイトール、ト
レハロース、サッカロース等である。これらオリゴ糖又
はオリゴ糖アルコールの中で反応性、製品の着色性等の
点から非還元糖であるマルチトール、ラクチトール、ト
レハロース等が好ましい。
【0009】本発明に用いられるN−アシルアミノ酸糖
エステルの具体例としては、N−ラウロイルグリシンマ
ルチトールエステル、N−ラウロイルアラニントレハロ
ースエステル、N−ヤシ油脂肪酸アシルザルコシントレ
ハロースエステル、N−ラウロイルグリシンラクチトー
ルエステル、N−ミリストイルスレオニンマルトトリイ
トールエステル、N−ラウロイルリジントレハロースエ
ステル、N−ヤシ油脂肪酸アシルアルギニンマルチトー
ルエステル等があげられる。
エステルの具体例としては、N−ラウロイルグリシンマ
ルチトールエステル、N−ラウロイルアラニントレハロ
ースエステル、N−ヤシ油脂肪酸アシルザルコシントレ
ハロースエステル、N−ラウロイルグリシンラクチトー
ルエステル、N−ミリストイルスレオニンマルトトリイ
トールエステル、N−ラウロイルリジントレハロースエ
ステル、N−ヤシ油脂肪酸アシルアルギニンマルチトー
ルエステル等があげられる。
【0010】本発明に用いられるN−アシルアミノ酸糖
エステルは、ショッテンバウマン法等により得られるN
−アシルアミノ酸を低級アルキルエステル化した後、オ
リゴ糖またはオリゴ糖アルコールとのエステル交換反応
によって容易に得ることができる。この反応は、ジメチ
ルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の溶媒中、ア
ルカリ触媒存在下に温度80℃〜130℃、1〜10時
間程度で行うことができる。このようにして得られた反
応生成物には、目的とするN−アシルアミノ酸糖エステ
ルの他に未反応のオリゴ糖又はオリゴ糖アルコールや副
生成物として2個以上のN−アシルアミノ酸が結合した
ジエステル体も少量確認される場合もあるが、抽出法、
再結晶法、クロマトグラフ法等の公知の方法により精製
できる。またそのまま混合物で使用することもできる。
エステルは、ショッテンバウマン法等により得られるN
−アシルアミノ酸を低級アルキルエステル化した後、オ
リゴ糖またはオリゴ糖アルコールとのエステル交換反応
によって容易に得ることができる。この反応は、ジメチ
ルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の溶媒中、ア
ルカリ触媒存在下に温度80℃〜130℃、1〜10時
間程度で行うことができる。このようにして得られた反
応生成物には、目的とするN−アシルアミノ酸糖エステ
ルの他に未反応のオリゴ糖又はオリゴ糖アルコールや副
生成物として2個以上のN−アシルアミノ酸が結合した
ジエステル体も少量確認される場合もあるが、抽出法、
再結晶法、クロマトグラフ法等の公知の方法により精製
できる。またそのまま混合物で使用することもできる。
【0011】本発明の界面活性剤は、化粧料、洗浄剤組
成物等に使用することができ、その使用量は、用途、剤
型等により適宜決定される。また本発明の界面活性剤
は、相溶性が良いことから配合禁忌がないことも特徴の
一つであり、各種界面活性剤と併用することもできる。
例えば高級脂肪酸塩、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチ
レンアルキルエーテル硫酸塩、N−アシルアミノカルボ
ン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン
酸塩、N−アシルタウリン塩、アルキルベンゼンスルホ
ン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、イセチオン酸系
界面活性剤、スルホコハク酸系界面活性剤等の陰イオン
型界面活性剤、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、
高級脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイ
ン、イミダゾリン系界面活性剤等の両性イオン型界面活
性剤、アルキルサッカライド系界面活性剤、糖エーテル
系、糖アミド系、糖エステル系の界面活性剤、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテル系界面活性剤、高級脂肪酸
アルカノールアミド、アミンオキシド等の非イオン型界
面活性剤及びアルキルトリメチルアンモニウムクロライ
ド、ジアルキルジメチルアンモニウムクロライド、アシ
ルアルギニン低級アルキルエステル塩に代表されるグア
ニジン型界面活性剤等の陽イオン型界面活性剤等であ
る。
成物等に使用することができ、その使用量は、用途、剤
型等により適宜決定される。また本発明の界面活性剤
は、相溶性が良いことから配合禁忌がないことも特徴の
一つであり、各種界面活性剤と併用することもできる。
例えば高級脂肪酸塩、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチ
レンアルキルエーテル硫酸塩、N−アシルアミノカルボ
ン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン
酸塩、N−アシルタウリン塩、アルキルベンゼンスルホ
ン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、イセチオン酸系
界面活性剤、スルホコハク酸系界面活性剤等の陰イオン
型界面活性剤、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、
高級脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイ
ン、イミダゾリン系界面活性剤等の両性イオン型界面活
性剤、アルキルサッカライド系界面活性剤、糖エーテル
系、糖アミド系、糖エステル系の界面活性剤、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテル系界面活性剤、高級脂肪酸
アルカノールアミド、アミンオキシド等の非イオン型界
面活性剤及びアルキルトリメチルアンモニウムクロライ
ド、ジアルキルジメチルアンモニウムクロライド、アシ
ルアルギニン低級アルキルエステル塩に代表されるグア
ニジン型界面活性剤等の陽イオン型界面活性剤等であ
る。
【0012】本発明の界面活性剤は、化粧料、洗浄剤組
成物において通常添加される成分とも併用することがで
きる。例えばエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、ソルビ
トール、ピロリドンカルボン酸ナトリウム(PCAN
a)、グリシンベタイン等の保湿剤、グリセリンモノス
テアレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレ
ート等の乳化剤、流動パラフィン、ワセリン、スクワラ
ン等の炭化水素、セチルアルコール、ステアリルアルコ
ール等の高級アルコール、イソプロピルミリステート、
ミリスチン酸オクチルドデシル等のエステル類、ヒドロ
キシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロー
ス、カチオン化セルロース等のセルロース誘導体、キサ
ンタンガム、クインスシードガム、コラーゲン等の天然
高分子、ポリオキシエチレングリコールジステアリン酸
エステル、エタノール、カルボキシビニルポリマー等の
粘度調製剤、メチルパラベン、フェノキシエタノール、
塩化ベンザルコニウム等の防腐・抗菌剤、グリコール
酸、乳酸等のα−ヒドロキシ酸類、アルブチン、コウジ
酸、ビタミンC類等の美白剤、パール化剤、抗炎症剤、
紫外線吸収剤、pH調製剤、香料、色素、生薬等の薬剤
等を配合することができる。
成物において通常添加される成分とも併用することがで
きる。例えばエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、ソルビ
トール、ピロリドンカルボン酸ナトリウム(PCAN
a)、グリシンベタイン等の保湿剤、グリセリンモノス
テアレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレ
ート等の乳化剤、流動パラフィン、ワセリン、スクワラ
ン等の炭化水素、セチルアルコール、ステアリルアルコ
ール等の高級アルコール、イソプロピルミリステート、
ミリスチン酸オクチルドデシル等のエステル類、ヒドロ
キシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロー
ス、カチオン化セルロース等のセルロース誘導体、キサ
ンタンガム、クインスシードガム、コラーゲン等の天然
高分子、ポリオキシエチレングリコールジステアリン酸
エステル、エタノール、カルボキシビニルポリマー等の
粘度調製剤、メチルパラベン、フェノキシエタノール、
塩化ベンザルコニウム等の防腐・抗菌剤、グリコール
酸、乳酸等のα−ヒドロキシ酸類、アルブチン、コウジ
酸、ビタミンC類等の美白剤、パール化剤、抗炎症剤、
紫外線吸収剤、pH調製剤、香料、色素、生薬等の薬剤
等を配合することができる。
【0013】
【実施例】以下に、実施例により本発明を更に詳細に説
明するが、これら実施例に限定されるものではない。
明するが、これら実施例に限定されるものではない。
【0014】製造例1(N−ラウロイルグリシンマルチ
トールエステルの製造) 公知の方法により合成したメチルN−ラウロイルグリシ
ネート50gとマルチトール200g及び炭酸カリウム
2.5gを450mlのジメチルホルムアミドに120
℃にて溶解し、減圧下、100〜110℃にて5時間攪
拌した。反応溶液を冷却した後、減圧下溶媒を除去し褐
色粘性シロップを得た。このシロップに1000mlの
アセトンを加え、過剰のマルチトールを沈澱させ濾別除
去した。沈澱に500mlのエタノールを加え洗浄し
た。洗浄液を濾液に加え、減圧下溶媒を除去することに
より淡黄色粘性シロップを得た。
トールエステルの製造) 公知の方法により合成したメチルN−ラウロイルグリシ
ネート50gとマルチトール200g及び炭酸カリウム
2.5gを450mlのジメチルホルムアミドに120
℃にて溶解し、減圧下、100〜110℃にて5時間攪
拌した。反応溶液を冷却した後、減圧下溶媒を除去し褐
色粘性シロップを得た。このシロップに1000mlの
アセトンを加え、過剰のマルチトールを沈澱させ濾別除
去した。沈澱に500mlのエタノールを加え洗浄し
た。洗浄液を濾液に加え、減圧下溶媒を除去することに
より淡黄色粘性シロップを得た。
【0015】この粘性シロップをシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(溶離液;クロロホルム/メタノール=
5/1→3/1)にて精製し、溶媒を除去、乾燥させて
白色固体30.5gを得た。得られた固体の赤外線スペ
クトル(KBr法)において3330cm-1に水酸基、
1750cm-1にエステル基、1650cm-1にアミド
基のシグナルを確認した。また、FABマススペクトル
において606のピーク[M(親ピーク分子量)+23
(Na)]を確認したことからN−ラウロイルグリシン
マルチトールエステルの生成を確認した。
マトグラフィー(溶離液;クロロホルム/メタノール=
5/1→3/1)にて精製し、溶媒を除去、乾燥させて
白色固体30.5gを得た。得られた固体の赤外線スペ
クトル(KBr法)において3330cm-1に水酸基、
1750cm-1にエステル基、1650cm-1にアミド
基のシグナルを確認した。また、FABマススペクトル
において606のピーク[M(親ピーク分子量)+23
(Na)]を確認したことからN−ラウロイルグリシン
マルチトールエステルの生成を確認した。
【0016】製造例2(N−ラウロイルアラニントレハ
ロースエステルの製造) 公知の方法により合成したメチルN−ラウロイルアラニ
ネート51gとトレハロース220g及び炭酸カリウム
2.5gを500mlのジメチルスルホキシドに130
℃にて溶解し、減圧下、100〜110℃にて5時間攪
拌した。反応溶液を冷却した後、減圧下溶媒を除去し褐
色粘性シロップを得た。このシロップに1000mlの
アセトンを加え、過剰のトレハロースを沈澱させ濾別除
去した。沈澱に500mlのエタノールを加え洗浄し
た。洗浄液を濾液に加え、減圧下溶媒を除去することに
より淡黄色粘性シロップを得た。
ロースエステルの製造) 公知の方法により合成したメチルN−ラウロイルアラニ
ネート51gとトレハロース220g及び炭酸カリウム
2.5gを500mlのジメチルスルホキシドに130
℃にて溶解し、減圧下、100〜110℃にて5時間攪
拌した。反応溶液を冷却した後、減圧下溶媒を除去し褐
色粘性シロップを得た。このシロップに1000mlの
アセトンを加え、過剰のトレハロースを沈澱させ濾別除
去した。沈澱に500mlのエタノールを加え洗浄し
た。洗浄液を濾液に加え、減圧下溶媒を除去することに
より淡黄色粘性シロップを得た。
【0017】この粘性シロップをシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(溶離液:クロロホルム/メタノール=
5/1→3/1)にて精製し、溶媒を除去、乾燥させて
白色固体33.2gを得た。得られた固体の赤外線スペ
クトル(KBr法)において3330cm-1に水酸基、
1740cm-1にエステル基、1650cm-1にアミド
基のシグナルを確認した。また、FABマススペクトル
において618のピーク[M(親ピーク分子量)+23
(Na)]を確認したことからN−ラウロイルアラニン
トレハロースエステルの生成を確認した。
マトグラフィー(溶離液:クロロホルム/メタノール=
5/1→3/1)にて精製し、溶媒を除去、乾燥させて
白色固体33.2gを得た。得られた固体の赤外線スペ
クトル(KBr法)において3330cm-1に水酸基、
1740cm-1にエステル基、1650cm-1にアミド
基のシグナルを確認した。また、FABマススペクトル
において618のピーク[M(親ピーク分子量)+23
(Na)]を確認したことからN−ラウロイルアラニン
トレハロースエステルの生成を確認した。
【0018】製造例1と同様な方法により、N−やし油
脂肪酸アシルザルコシントレハロースエステル、N−ミ
リストイルスレオニンマルトトリイトールエステル及び
N−ラウロイルリジントレハロースエステルを調製し
た。
脂肪酸アシルザルコシントレハロースエステル、N−ミ
リストイルスレオニンマルトトリイトールエステル及び
N−ラウロイルリジントレハロースエステルを調製し
た。
【0019】試験例1 下記表1に示す界面活性剤について、その起泡力、泡保
持率、皮膚一次刺激性及び溶解性について評価した。性
能評価については以下の方法に従って行った。
持率、皮膚一次刺激性及び溶解性について評価した。性
能評価については以下の方法に従って行った。
【0020】(1)起泡力及び泡保持率 各界面活性剤について活性剤濃度が0.25重量%にな
るように精製水により調製した。これら水溶液の50g
を採り、350ml容の家庭用ミキサー(岩谷産業製)
により5秒間攪拌し、その直後の泡の体積(ml)と5
分後の泡の体積(ml)を測定した。直後の泡の体積を
起泡力、また下記式により算出した値を泡保持率とし
た。
るように精製水により調製した。これら水溶液の50g
を採り、350ml容の家庭用ミキサー(岩谷産業製)
により5秒間攪拌し、その直後の泡の体積(ml)と5
分後の泡の体積(ml)を測定した。直後の泡の体積を
起泡力、また下記式により算出した値を泡保持率とし
た。
【0021】泡保持率(%)=(5分後の泡の体積/直
後の泡の体積)×100
後の泡の体積)×100
【0022】(2)皮膚一次刺激性試験 ニュージーランドホワイト雄性ウサギ4羽に5%界面活
性剤水溶液0.3mlをしみこませたパッチテスト用絆
創膏を24時間閉塞貼布し、貼布除去後30分、24時
間、48時間、72時間及び1週間後に刺激性を判定し
た。
性剤水溶液0.3mlをしみこませたパッチテスト用絆
創膏を24時間閉塞貼布し、貼布除去後30分、24時
間、48時間、72時間及び1週間後に刺激性を判定し
た。
【0023】
【表1】
【0024】表1から、本発明の界面活性剤は、起泡力
及び泡保持といった泡性能に優れており、皮膚刺激性も
低いことがわかる。また、評価試験の活性剤水溶液を調
製するにあって、本発明品は良好な溶解性を有している
ことも確認された。
及び泡保持といった泡性能に優れており、皮膚刺激性も
低いことがわかる。また、評価試験の活性剤水溶液を調
製するにあって、本発明品は良好な溶解性を有している
ことも確認された。
【0025】応用例 表2〜表12に示す各成分を混合し、常法により種々の
洗浄剤組成物を製造した。これらの洗浄剤組成物は、泡
量、泡安定性に優れ、使用感も良好であった。
洗浄剤組成物を製造した。これらの洗浄剤組成物は、泡
量、泡安定性に優れ、使用感も良好であった。
【0026】シャンプー
【表2】
【0027】ボディシャンプー
【表3】
【0028】ボデイシャンプー
【表4】
【0029】シャンプー
【表5】
【0030】シャンプー
【表6】
【0031】洗顔フォーム
【表7】
【0032】シャンプー
【表8】
【0033】シャンプー
【表9】
【0034】シャンプー
【表10】
【0035】シャンプー
【表11】
【0036】シャンプー
【表12】
【0037】
【発明の効果】本発明のN−アシルアミノ酸糖エステル
からなる界面活性剤は、皮膚に対して刺激が少なく、起
泡力及び泡安定性に優れ、かつ溶解性、相溶性も良好で
あることから各種用途に使用され、洗浄剤組成物の界面
活性剤成分として特に有利に適用される。
からなる界面活性剤は、皮膚に対して刺激が少なく、起
泡力及び泡安定性に優れ、かつ溶解性、相溶性も良好で
あることから各種用途に使用され、洗浄剤組成物の界面
活性剤成分として特に有利に適用される。
Claims (3)
- 【請求項1】下記の一般式(I)で表されるN−アシル
アミノ酸糖エステルからなる界面活性剤。 【化1】 (式中、R1 は炭素原子数7〜21のアルキル基又はア
ルケニル基を表し、R2 は中性アミノ酸又は塩基性アミ
ノ酸の側鎖を表し、Sは炭素原子数5〜6を有する糖を
単位とするオリゴ糖又はオリゴ糖アルコールから1個の
水酸基を除いた残基を表す。) - 【請求項2】Sが2〜4糖のオリゴ糖又はオリゴ糖アル
コールである請求項1記載の界面活性剤。 - 【請求項3】Sがトレハロース、マルチトール、ラクチ
トール又はサッカロースのいずれかである請求項1記載
の界面活性剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7166538A JPH0913078A (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | 界面活性剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7166538A JPH0913078A (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | 界面活性剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0913078A true JPH0913078A (ja) | 1997-01-14 |
Family
ID=15833146
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7166538A Pending JPH0913078A (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | 界面活性剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0913078A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004099121A1 (ja) * | 2003-05-07 | 2004-11-18 | Ajinomoto Co., Inc. | 固体状n-アシルアラニンまたはその塩 |
-
1995
- 1995-06-30 JP JP7166538A patent/JPH0913078A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004099121A1 (ja) * | 2003-05-07 | 2004-11-18 | Ajinomoto Co., Inc. | 固体状n-アシルアラニンまたはその塩 |
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