JPH0912973A - 電気絶縁塗料 - Google Patents

電気絶縁塗料

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JPH0912973A
JPH0912973A JP7180553A JP18055395A JPH0912973A JP H0912973 A JPH0912973 A JP H0912973A JP 7180553 A JP7180553 A JP 7180553A JP 18055395 A JP18055395 A JP 18055395A JP H0912973 A JPH0912973 A JP H0912973A
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JP
Japan
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weight
heat resistance
aromatic
polyamide
insulating coating
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Pending
Application number
JP7180553A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Yamato
仁 大和
Hideyuki Imai
英之 今井
Kaoru Shinozuka
薫 篠塚
Hironori Yonemoto
広憲 米本
Koji Yaguchi
浩二 矢口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TOUTOKU TORYO KK
Original Assignee
TOUTOKU TORYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【構成】重量平均分子量が3,000以下で、芳香族ト
リカルボン酸無水物またはその誘導体と芳香族ジイソシ
アネートとを当該芳香族ジイソシアネート/芳香族トリ
カルボン酸無水物またはその誘導体との反応モル比がN
CO/COOHで0.85以上であって1.0を超えな
い範囲内で反応させることにより得られたポリアミドイ
ミド樹脂100重量部と、ポリイソシアネートの遊離の
イソシアネート基をブロック剤でブロックしたブロック
ドポリイソシアネート25〜74重量部とからなる電気
絶縁塗料。 【効果】絶縁皮膜を剥離することをせずに直接半田付け
が可能で、しかも、耐熱性が高く、また、耐湿熱性も高
いポリアミドイミド系電気絶縁塗料を得ることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気絶縁塗料、特に、
絶縁皮膜を剥離することをせずに直接半田付けが可能
で、しかも、耐熱性が高く、また、耐湿熱性も高いポリ
アミドイミド系電気絶縁塗料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電気絶縁電線において、絶縁皮膜を剥離
することをせずに直接半田付けが可能であるということ
は、電線の末端処理、接続の省力化等にとって有利であ
る。従来、電気絶縁電線において、直接半田付けが可能
な電線として、ポリウレタン系絶縁電線、グリセリン変
性ポリエステルイミド系絶縁電線が、電気機器に広く使
用されている。しかるに、近年、電気機器の軽、薄、
短、小(型)化、高性能化、耐久性の向上、低コスト
化、総合的高品位化、使用条件の過酷化等の要請から、
上記した直接半田付け性に加えて、電気機器の使用雰囲
気温度の上昇に伴う、高い耐熱性および耐湿熱性の要求
も増している。こうした観点から見て、ポリウレタン系
絶縁電線では、耐熱性および耐湿熱性の要求を満足せ
ず、また、グリセリン変性ポリエステルイミド系絶縁電
線では、耐湿熱性が満足されず、しかも、半田付け性も
450℃以上と高温での半田付けが必要であり、このた
め、細線においては、導体の劣化を招来し、電気機器接
続部の抵抗の悪化が指摘されている。一方、ポリエステ
ル系絶縁電線、ポリエステルイミド系絶縁電線が、その
耐熱性が比較的に高いことから使用されているが、直接
半田付けが難しく、また、耐湿熱性も極端に悪く、上記
要請に応え得るものとは言えない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる従来
技術の有する欠点を解消することのできる技術を提供す
ることを目的としたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、重量平均分子
量が3,000以下で、芳香族トリカルボン酸無水物ま
たはその誘導体と芳香族ジイソシアネートとを当該芳香
族ジイソシアネート/芳香族トリカルボン酸無水物また
はその誘導体との反応モル比がNCO/COOHで0.
85以上であって1.0を超えない範囲内で反応させる
ことにより得られたポリアミドイミド樹脂100重量部
と、遊離のイソシアネート基をブロック剤でブロックし
たブロックドポリイソシアネート25〜74重量部とか
らなることを特徴とする電気絶縁塗料に係るものであ
る。
【0005】本発明において使用されるポリアミドイミ
ド樹脂は、分子中にアミド結合とイミド結合をもつ樹脂
で、芳香族トリカルボン酸無水物またはその誘導体と芳
香族ジイソシアネートとを反応させることにより得られ
たものである。芳香族トリカルボン酸無水物の例として
は、トリメリット酸無水物を挙げることができる。芳香
族トリカルボン酸無水物の誘導体の例としては、芳香族
トリカルボン酸無水物の酸クロライドを挙げることがで
きる。芳香族ジイソシアネートの例としては、ジフェニ
ルメタン−4,4 ′−ジイソシアネート(MDI)、ジ
フェニルエーテル−4,4 ′−ジイソシアネート、トリ
レンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、
ヘキサメチレンジイソシアネートを挙げることができ
る。本発明において、当該芳香族トリカルボン酸無水物
またはその誘導体と当該芳香族ジイソシアネートとを反
応させ、その反応モル比NCO/COOHを0.85以
上であって1.0を超えない範囲内とし、かつ、得られ
たポリアミドイミド樹脂の重量平均分子量が3,000
以下となるようにすることが重要である。反応モル比N
CO/COOHが、0.85未満であるときには、ワイ
ヤーの外観を悪くし(ブツの発生)、耐熱性、耐湿熱性
が落ち、一方、1.0を超えるときには、直接半田付け
が難しくなる。ポリアミドイミド樹脂の重量平均分子量
は、ゲルパーミネーションクロマトグラフイー(Gel
Permeation Cromatograph
y)により測定したものである。当該GPC測定による
重量平均分子量(Weight Average Mo
lecular)は、3,000以下好ましくは100
0〜3000で、3,000を超えるときには、直接半
田付けが難しくなる。
【0006】本発明において使用されるブロックドポリ
イソシアネートは、ポリイソシアネートの遊離のイソシ
アネート基をブロック剤でブロックしたものである。ポ
リイソシアネートは、例えば、前記で例示したジフェニ
ルメタン−4,4 ′−ジイソシアネートなどのジイソシ
アネート単独、または、当該ジイソシアネートとポリオ
ール、ポリアミン、ポリカルボン酸などの活性水素含有
化合物と反応させることにより得ることができる。ポリ
オールの例としては、ポリ(オキシプロピレンエーテ
ル)ポリオール、ポリ(オキシエチレンープロピレンエ
ーテル)ポリオールなどのポリエーテルポリオールを挙
げることができる。ポリアミンの例としては、4,4
−ジアミノジフェニルメタン、4,4 ′−ジアミノジフ
ェニルエーテル−m−フェニレンジアミンなどのジアミ
ン;3,4,4 ′−トリアミノジフェニルエーテルなど
のトリアミン;3,3,4,4 ′−テトラアミノジフェ
ニルエーテルなどのテトラミンを挙げることができる。
ポリカルボン酸の例としては、イソフタル酸、テレフタ
ル酸、アジピン酸、コハク酸、セバシン酸、アゼライン
酸を挙げることができる。ブロック剤の例としては、フ
ェノール類、アルコール類、カプロラクタム類を挙げる
ことができる。当該フェノール類としては、フェノー
ル、キシレノール酸などが挙げられ、アルコール類とし
ては、グリセリン、グリコールなどが挙げられる。上記
ブロックドポリイソシアネートとしては、MDI単独、
または、当該MDIと上記ポリオール、ポリアミン、ポ
リカルボン酸などと反応させることにより得られたポリ
イソシアネートの遊離のイソシアネート基を上記ブロッ
ク剤でブロックしたものが好ましい。
【0007】本発明において、上記ポリアミドイミド樹
脂とブロックドポリイソシアネートとの配合割合は、前
者100重量部に対して後者25〜74重量部とする。
当該ポリアミドイミド樹脂100重量部に対して当該ブ
ロックドポリイソシアネートが25重量部未満では、直
接半田付けが難しくなり、一方、74重量部を超えると
きには、耐熱性が飽和し、それ以上添加しても経済的で
はない。通常、一般の重量平均分子量が高く、かつ、芳
香族ジイソシアネート/芳香族トリカルボン酸無水物ま
たはその誘導体と芳香族ジイソシアネートとの反応モル
比の高いポリアミドイミド樹脂に、上記MDIより得ら
れたブロックドポリイソシアネートを添加して、半田付
け性の良好な電気絶縁塗料を得ようとする場合、当該M
DIより得られたブロックドポリイソシアネートの添加
量が、75重量部以下では、絶縁電線の半田付けが出来
なかった。本発明では、当該ポリアミドイミド樹脂につ
いて上記特定のものを使用すれば、直接半田付けが可能
で、かつ、耐熱性、耐湿熱性にも優れた電気絶縁塗料乃
至電気絶縁電線が得られることを知った。本発明は、か
かる知見に基づき完成されたもので、ブロックドポリイ
ソシアネートの添加量を低減して、ポリアミドイミド樹
脂本来の特性を効率よく引き出し、直接半田付け特性や
耐熱性、耐湿熱性に優れた電気絶縁塗料乃至電気絶縁電
線を得ることに成功した。
【0008】本発明における電気絶縁塗料には、NMP
(N−メチルー2ーピロリドン)、DMF(N,Nージ
メチルホルムアミド)、DMAc(N,Nージメチルア
セトアミド)などの溶剤を用いることができる。また、
希釈剤として、キシレン、ソルベントナフサなどを用い
ることができる。絶縁塗料の溶剤として用いられている
フェノール、クレゾール類、キシレノール類、セロソル
ブ類、グリコールエステル類、γーブチルラクトン、ア
ノン、DMSO、アルコール類、乳酸メチル、乳酸エチ
ル、フルフラールなどを用いることもできる。また、作
業性の向上のために、触媒として、オクチル酸、ナフテ
ン酸、金属塩、各種アミンなどを用いることもできる。
さらに、作業性の向上、総合的生産性の向上、特性の向
上のため、ポリビニルホルマール、エポキシ、フェノキ
シ、ポリアミド、ポリエステル、ポリウレタン、ポリウ
レタンポリオール、ポリエーテル、ポリスルホン類、ポ
リエーテルイミドなどの熱可塑性樹脂、フェノール、メ
ラミン、ポリエステル、ポリエステルイミド、ポリアミ
ドイミド、ポリエステルアミドイミド、ポリイミド、ポ
リヒダントインなどの熱硬化性樹脂、染料、顔料、滑
剤、酸化防止剤、無機物質などの添加剤を添加すること
ができる。
【0009】本発明におけるポリアミドイミド樹脂に
は、それを上記のように溶剤等で希釈し、適宜添加剤な
どを添加し、塗料化した市販のポリアミドイミド絶縁塗
料を用いることができる。当該ポリアミドイミド樹脂塗
料の例には、東特塗料社製ネオヒートAI−40F、同
ネオヒートAI−34Cなどがある。また、本発明にお
けるMDIより得られたブロックドポリイソシアネート
として、市販のブロックドポリイソシアネートを用いる
ことができる。当該ブロックドポリイソシアネートの例
には、コロネートMS−50、同C−2503、AP−
ステーブル(以上、日本ポリウレタン工業社製)などが
ある。また、トリレンジイソシアネートの三量体より得
られたイソシアヌル環を含むブロックドポリイソシアネ
ートを用いることができる。当該ブロックドポリイソシ
アネートには、CTステーブル(バイエル社製)を用い
ることができる。上記ブロックドポリイソシアネートと
しては、コロネートC−2503を用いることが好まし
い。その理由は、コロネートMS−50、AP−ステー
ブルは相溶性に問題があり、また、CTステーブルは、
半田付け性に問題があるからである。
【0010】
【実施例】次に、本発明を実施例および比較例に基づい
て説明する。尚、測定方法は次の通りである。 導体径;JIS C3003に準拠 仕上外径;JIS C3003に準拠 可撓性(巻付ピンホール);JIS C3003に準拠 半田付け性(秒);;JIS C3003に準拠、(S
n/Pb=1/1) 耐熱性;ツイストペアーを恒温槽にて下記各条件下に加
熱処理後、室温に戻してBDV残存率(%)を測定。 240℃x168hrs 260℃x168hrs 耐湿熱性;ツイストペアーを水を入れた密閉容器中にて
下記各条件下に加熱処理後、室温に戻し、取出してBD
V残存率(%)を測定。 密閉系0.2Vol%−H2O、 150℃x168hrs、 GPC測定; (1)測定法:ポリアミドイミド樹脂塗料をN,Nージ
メチルホルムアミド特級試薬にLiBr0.01モル/
リッター溶液にて0.4wt%にて希釈し、マイクロシ
リンジにて100μl注入して次の条件下にポリアミド
イミド樹脂の重量平均分子量(以下、W.AV.MWと
いうこともある)を測定する。 溶離液;N,Nージメチルホルムアミド カラム温度;53.0℃ 流量;1.0ml/min. 圧力;47kg/cm2 (2)測定器: 日本分光社製 デガッサー;880−51型 カラムオーブン;865−CO型 HPLCポンプ;880−PU型 ディテクター(示差屈折率検出器);Shodex R
I SE−51(昭和電工社製) カラム;KD−802、803,804,800P(昭
和電工社製)
【0011】比較例1 ポリアミドイミド絶縁塗料(東特塗料社製商品名ネオヒ
ートAI−34V、重量平均分子量=3,237、NC
O/COOH=1.07、以下、PAIという)を表1
に示す条件下で直径0.45mmの丸銅線に塗布し、焼
付け、絶縁電線を作成した。その特性評価結果を表1に
示す。
【0012】比較例2 ポリアミドイミド絶縁塗料(東特塗料社製商品名ネオヒ
ートAI−40F、重量平均分子量=1,270、NC
O/COOH=0.9)を使用した以外は、比較例1と
同様にして、絶縁電線を作成した。その特性評価結果を
表1に示す。
【0013】比較例3 ポリウレタン系絶縁塗料(東特塗料社製商品名TPU5
100、以下、単にTPUということもある)を使用し
た以外は、比較例1と同様にして、絶縁電線を作成し
た。その特性評価結果を表1に示す。
【0014】比較例4 ポリエステルイミドウレタン系絶縁塗料(東特塗料社製
商品名TSF200、以下、単にTSFということもあ
る)を使用した以外は、比較例1と同様にして、絶縁電
線を作成した。その特性評価結果を表1に示す。
【0015】比較例5 グリセリン変性の直接半田付け可能なポリエステルイミ
ド系絶縁塗料(東特塗料社製商品名TSF500、以
下、単に、PEIということもある)を使用した以外
は、比較例1と同様にして、絶縁電線を作成した。その
特性評価結果を表1に示す。
【0016】比較例6 比較例1で使用のポリアミドイミド絶縁塗料100重量
部に対して、ブロックドポリイソシアネート(日本ポリ
ウレタン工業社製商品名コロネートC−2503)70
重量部を添加した絶縁塗料を使用した以外は比較例1と
同様にして絶縁電線を作成した。その特性評価結果を表
1に示す。
【0017】実施例1 ポリアミドイミド絶縁塗料(東特塗料社製商品名ネオヒ
ートAI−34C、重量平均分子量=2,999、NC
O/COOH=0.95)100重量部に対して、比較
例6で使用のブロックドポリイソシアネート(日本ポリ
ウレタン工業社製商品名コロネートC−2503)70
重量部を添加した絶縁塗料を使用した以外は、比較例1
と同様にして、絶縁電線を作成した。その特性評価結果
を表1に示す。
【0018】実施例2 実施例1において、ポリアミドイミド絶縁塗料を、比較
例2で使用のポリアミドイミド絶縁塗料(東特塗料社製
商品名ネオヒートAI−40F、重量平均分子量=1,
270、NCO/COOH=0.9)に代えた以外は、
実施例1と同様にして、絶縁電線を作成した。その特性
評価結果を表1に示す。
【0019】実施例3 実施例2において、ポリアミドイミド絶縁塗料の樹脂分
に対して8%オクチル酸コバルトを0.2%、8%オク
チルサン亜鉛を0.3%さらに加えた以外は、実施例1
と同様にして、絶縁電線を作成した。その特性評価結果
を表1に示す。
【0020】実施例4 比較例2で使用のポリアミドイミド絶縁塗料(東特塗料
社製商品名ネオヒートAI−40F、重量平均分子量=
1,270、NCO/COOH=0.9)100重量部
に対して、比較例6で使用のブロックドポリイソシアネ
ート(日本ポリウレタン工業社製商品名コロネートC−
2503)30重量部を添加した絶縁塗料を使用した以
外は実施例1と同様にして絶縁電線を作成した。その特
性評価結果を表1に示す。
【0021】実施例5 ブロックドポリイソシアネート(日本ポリウレタン工業
社製商品名コロネートC−2503)の添加量を40重
量部とした以外は実施例4と同様にして絶縁電線を作成
した。その特性評価結果を表1に示す。
【0022】実施例6 ブロックドポリイソシアネート(日本ポリウレタン工業
社製商品名コロネートC−2503)の添加量を50重
量部とした以外は実施例4と同様にして絶縁電線を作成
した。その特性評価結果を表1に示す。
【0023】
【表1】
【0024】表1に示す結果から、次のことが分る。 (1)比較例1に示すような重量平均分子量が3,00
0を超え、また、NCO/COOHが1.0を超えるポ
リアミドイミド絶縁塗料を用いた場合には、耐湿熱性が
高くても、半田付けが不可能である。 (2)比較例2に示すような重量平均分子量が3,00
0以下で、また、NCO/COOHが1.0以下でも、
このもの単独では、耐湿熱性が高くても、半田付けが不
可能である。 (3)比較例3に示すポリウレタン系絶縁塗料を用いた
場合、半田付けは可能でも、耐湿熱性が劣ることが分
る。 (4)比較例4に示すポリエステルイミドウレタン系絶
縁塗料を用いた場合、半田付けは可能でも、耐湿熱性が
劣ることが分る。 (5)比較例5に示すグリセリン変性の直接半田付け可
能なポリエステルイミド系絶縁塗料を用いた場合、45
0℃での半田付けが必要で、また、皮膜が剥離してしま
うことが分る。 (6)比較例6に示すように、ブロックドポリイソシア
ネート(日本ポリウレタン工業社製商品名コロネートC
−2503)と重量平均分子量が3,000を超え、ま
た、NCO/COOHが1.0を超えるポリアミドイミ
ド絶縁塗料との組み合わせでは、450℃での半田付け
が必要である。 (7)直接半田付け性を可能とし、耐湿熱性を良好なも
のとするには、実施例に示すように、重量平均分子量が
3,000以下で、また、NCO/COOHが1.0を
超えないポリアミドイミド絶縁塗料とブロックドポリイ
ソシアネートとを組み合わせることが良いことが分る。
従来、比較例1に示すような重量平均分子量が3,00
0を超え、かつ、芳香族ジイソシアネート/芳香族トリ
カルボン酸無水物またはその誘導体と芳香族ジイソシア
ネートとの反応モル比NCO/COOHが1.0を超え
るポリアミドイミド樹脂に、MDIより得られたブロッ
クドポリイソシアネートブロックドポリイソシアネート
を添加して、半田付け性の良好な電気絶縁塗料を得よう
とする場合、当該MDIより得られたブロックドポリイ
ソシアネートの添加量が75重量部以下では、絶縁電線
の半田付けが出来ないとされていたが、本発明によりそ
れが可能となり得ることが表1に示す結果から分る。
【0025】
【発明の効果】以上、本発明によれば、絶縁皮膜を剥離
することを必要とせずに直接半田付けが可能で、しか
も、耐熱性が高く、また、耐湿熱性も高いポリアミドイ
ミド系電気絶縁塗料を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08G 18/80 NFM C08G 18/80 NFM (72)発明者 米本 広憲 埼玉県本庄市栄3−9−33 東特塗料株式 会社本庄工場内 (72)発明者 矢口 浩二 埼玉県本庄市栄3−9−33 東特塗料株式 会社本庄工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】重量平均分子量が3,000以下で、芳香
    族トリカルボン酸無水物またはその誘導体と芳香族ジイ
    ソシアネートとを当該芳香族ジイソシアネート/芳香族
    トリカルボン酸無水物またはその誘導体との反応モル比
    がNCO/COOHで0.85以上であって1.0を超
    えない範囲内で反応させることにより得られたポリアミ
    ドイミド樹脂100重量部と、ポリイソシアネートの遊
    離のイソシアネート基をブロック剤でブロックしたブロ
    ックドポリイソシアネート25〜74重量部とからなる
    ことを特徴とする電気絶縁塗料。
JP7180553A 1995-06-26 1995-06-26 電気絶縁塗料 Pending JPH0912973A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100644337B1 (ko) * 2004-03-31 2006-11-10 엘에스전선 주식회사 고농도형 에나멜 동선 피복용 폴리아미드이미드수지용액의제조방법
JP2010513674A (ja) * 2006-12-22 2010-04-30 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー 新規ポリエステルアミドイミド及びポリエステルアミドをベースとする自己融着エナメル

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