JPH09129534A - レジストパターンの形成方法 - Google Patents

レジストパターンの形成方法

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JPH09129534A
JPH09129534A JP27910695A JP27910695A JPH09129534A JP H09129534 A JPH09129534 A JP H09129534A JP 27910695 A JP27910695 A JP 27910695A JP 27910695 A JP27910695 A JP 27910695A JP H09129534 A JPH09129534 A JP H09129534A
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resist
resist pattern
film
pattern
dimension
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JP27910695A
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English (en)
Inventor
Nobuyoshi Takeuchi
信善 竹内
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Publication date
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コストおよびスループットを維持しつつ寸法
バラツキのないレジストパターンを形成できるレジスト
パターンの形成方法を提供する。 【解決手段】 基準面12に対して異なる高さの面(S
1,S2)を有する被処理膜11上にレジストパターンを
形成する際、レジスト13の膜厚Tと寸法Aのレジスト
パターンを形成することを意図したマスクパターンを用
いて露光および現像し実際に得られるレジストパターン
の寸法Bとの関係を示す波形状曲線に基づいて、被処理
膜11の異なる高さの面(S1,S2)上に塗布されるレ
ジスト13の膜厚(T1,T2)に対応する実際に得られ
るレジストパターンの寸法(B1,B2)が同一になるよ
うに被処理膜11の異なる高さの面(S1,S2)の間の
基準面12に対する高さ(H1,H2)の差を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レジストパターン
の形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造プロセスにおいて、所
望のパターンで被処理膜をパターニングする技術とし
て、フォト・リソグラフィ技術がある。フォト・リソグ
ラフィ工程では、被処理膜上にレジストを塗布し、この
レジストをマスクパターンが描かれているガラスマスク
を通して露光し、マスクパターンをレジストに転写す
る。次に、レジストを現像して被処理膜上にレジストパ
ターンを形成する。この後、このレジストパターンをマ
スクとしてウエハプロセスが行われる。
【0003】このようなフォト・リソグラフィ工程で、
同一のマスクパターンを用いて同一条件でレジストを露
光および現像して得られるレジストパターンの寸法は、
レジストの膜厚に依存して変化することがわかってい
る。例えば、線幅Waの直線状のレジストパターンを得
ることを意図して用意したガラスマスクを用いて実際に
得られるレジストパターンの線幅Wbとレジストの膜厚
Tと実際に得られるレジストパターンの寸法Wの関係
は、図9に示すようなスィングカーブを描く。
【0004】通常、意図された線幅Waと実際の線幅W
bとが一致または近似するレジスト膜厚を選択してい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、通常の
半導体装置、特に多層積層構造の半導体装置の製造で
は、被処理膜の表面が凸凹になり、段差が生じているこ
とが多い。例えば、図8に示すように、下地層(図示せ
ず)の凹凸に従って、表面に段差83が生じた配線用メ
タル81を所望の配線パターンにパターニングする場
合、配線用メタル81の表面にレジスト82を塗布する
と、配線用メタル81の上側表面81aおよび下側表面
81bの上側に形成されたレジスト82の膜厚が異なっ
てくる。図8から明らかなように、上側表面81a上の
レジスト82の膜厚T1よりも、下側表面81b上のレ
ジスト82の膜厚T2が厚くなる。
【0006】このような状態で、レジスト82に対して
同一の寸法のマスクパターンを用いて露光および現像し
た場合、図10に示すように、配線用メタル81の上側
表面81aと下側表面81bとで形成されたレジストパ
ターン82a,82bの幅W1,W2が異なってしまう。
例え、図9に示すスィングカーブに基づいて、意図され
た線幅Waと実際の線幅Wbとが一致または近似するレジ
スト膜厚を選択してレジストを塗布したととしても上側
表面81aまたは下側表面81bの何れか一方では適正
化できても他方ではレジストパターンが異なってしま
う。
【0007】このようにレジストパターンの寸法にバラ
ツキが生じると、例えば、ゲート用ポリシリコン層のパ
ターニングでは、異なる大きさのゲートができ、一部の
トランジスタのトランジスタ特性が設計と異なってしま
う。
【0008】より詳細に説明すると、セルフアライメン
トツインウエルプロセスではNチャンネルアクティブ領
域とPチャンネルアクティブ領域とでは面の高さが違っ
ている。従って、Nチャンネルアクティブ領域とPチャ
ンネルアクティブ領域の表面上に形成されるレジストの
膜厚が異なっている。このようにレジスト膜厚が異なる
ために、レジストに対して同一の寸法のマスクパターン
を用いて露光および現像した場合、Nチャンネルアクテ
ィブ領域とPチャンネルアクティブ領域とで形成された
レジストパターンの寸法が異なってしまう。この結果、
Nチャンネルアクティブ領域とPチャンネルアクティブ
領域の表面上に形成されるゲート電極の幅に違いが生じ
る。この結果、設計とは異なる半導体デバイスが製造さ
れる。例えば、Nチャンネルアクティブ領域およびPチ
ャンネルアクティブ領域の何れかの表面上に設計よりも
幅が広いゲート電極を有するトランジスタが形成された
とすると、ロジックデバイスでは最も幅が広いゲート電
極を有するトランジスタにデバイスのスピードが律速さ
れるため、デバイス全体のスピードが低下する。
【0009】この対策としては、レジストの露光の際に
露光量を増やして全てのトランジスタのゲート電極の幅
を狭くして所期のスピードを達成できる半導体デバイス
を製造することが考えられるが、露光量の増加によりト
ランジスタのパンチスルーが問題になる。従って、設計
通りの寸法のレジストパターンを形成することが要求さ
れる。
【0010】また、メタル配線の形成工程では、一部の
メタル配線で線幅が設計より狭くなってしまい、最悪の
場合には断線が生じることがある。
【0011】従来、上述のような課題を解決するため
に、段差の原因となる下地層の凹凸を無くすために下地
層を平坦化する工程を追加すること、および、レジスト
を塗布する前にARC(Anti-Reflection-Coat)レイヤ
ーを塗布してレジストパターンの寸法バラツキを低減す
ることが行われている。しかし、何れの方法も工程数が
増えるためコスト上昇の原因となる。また、下地層を平
坦化する場合には、下地層が完全に平坦にならなければ
問題は解消されない。また、ARCレイヤーを利用する
場合には露光時間を延長する必要があり、スループット
が低下してしまう。
【0012】本発明は、コストおよびスループットを維
持しつつ寸法バラツキのないレジストパターンを形成で
きるレジストパターンの形成方法を提供することを目的
とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、基準面に対し
て異なる高さの面(S1,S2…)を有する被処理膜上に
レジストを塗布する工程、所望のレジストパターンに対
応したマスクパターンで前記レジストを露光する工程、
および、前記レジストを現像する工程を具備するレジス
トパターンの形成方法であって、前記レジストの膜厚T
と寸法Aのレジストパターンを形成することを意図した
マスクパターンを用いて露光および現像し実際に得られ
るレジストパターンの寸法Bとの関係を示す波形状曲線
に基づいて、前記被処理膜の異なる高さの面(S1,S2
…)上に塗布される前記レジストの膜厚(T1,T2…)
に対応する実際に得られるレジストパターンの寸法(B
1,B2…)が同一になるように前記被処理膜の異なる高
さの面(S1,S2…)の間の前記基準面に対する高さ
(H1,H2…)の差を制御することを特徴とするレジス
トパターンの形成方法を提供する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明をさらに詳細に説明
する。本発明は、図1に示すように、レジストの膜厚T
と寸法Aのレジストパターンを形成することを意図した
マスクパターンを用いて露光および現像し実際に得られ
るレジストパターンの寸法(以下、実測寸法という)B
との関係を示す曲線Iが、周期的に変動し、波形を示す
ことに着目した。
【0015】つまり、図1に示す特性図に任意の目標と
する寸法Cを示す直線IIを書き入れると、曲線Iと直線
IIとの少なくとも2つ以上の交点(a,b,c,d,
e)ができる。これらの交点(a,b,c,d,e)に
対応するY軸上の点は、寸法Aのレジストパターンを用
いて得られる実測寸法Bが全て寸法Cになるレジスト膜
厚Ta,Tb,Tc,Td,Teを示す。
【0016】従って、被処理膜の表面に凹凸があり、そ
の表面上に形成されたレジストの膜厚が異なっていて
も、実測寸法Bが同一になる場合がある。より具体的に
は、図2に示すように、被処理膜11が基準面12に対
して異なる高さ(H1,H2)の面(S1,S2)があると
きに、被処理膜11上にレジスト13を塗布した場合、
一方の面S1でのレジスト13の膜厚T1と他方の面S2
上でのレジスト13の膜厚T2は異なる(T1<T2)。
【0017】しかしながら、レジスト13の膜厚T1
2であるときのレジストパターンの実測寸法B1,B2
が同一であるならばレジストパターンの寸法バラツキは
生じない。言い換えれば、レジスト膜厚T1,T2に対応
する曲線I上の点が曲線Iと直線IIとの交点であればよ
い。
【0018】このような条件を満たすために次の方法が
考えられる。すなわち、レジスト膜厚T1,T2における
レジストパターンの実測寸法B1,B2が互いに同一にな
るように、面S1,S2の高さH1,H2の差ΔH、言い換
えれば図1に示す段差14の高さを制御することであ
る。ΔHは、膜厚T1,T2の差ΔTと同じ値である。従
って、ΔHを変更する、言い換えれば、面S1,S2の高
さH1,H2の少なくとも一方を変更することにより、レ
ジスト膜厚T1,T2の差ΔTを変化させて、レジスト膜
厚T1,T2でのレジストパターンの実測寸法B1および
2を同一にする。
【0019】適正なΔHは曲線Iから求められる。すな
わち、寸法Aのマスクパターンが描かれた同一のガラス
マスクを用いて、異なる膜厚Tのレジストに対して露光
および現像を同一条件で行い、レジストパターンを夫々
形成する。次いで、形成されたレジストパターンの実測
寸法Bを測定する。測定結果に基づいて図1に示す特性
図を作成する。
【0020】次いで、図1の特性図にレジストパターン
の目標とする寸法Cの位置に直線IIを書き加える。次
に、曲線Iと直線IIの交点(a,b,c,d,e)のう
ち任意の一点を選ぶ。この一点に対応するX軸上の点の
値を、被処理膜11の異なる高さH1,H2の面S1,S2
の何れか一方の上に形成されるレジスト13の膜厚とす
る。例えば、交点aに対応するX軸上の点の値を高さH
1の面S1上に形成されるレジスト13の膜厚T1とす
る。
【0021】次に、交点a以外の交点(b,c,d,
e)の中から任意の一点を選択し、対応するX軸上の点
の値を高さH2の面S2上に形成されるレジスト13の膜
厚T2とする。例えば、交点bに対応するX軸上の点の
値を高さH2の面S2上に形成されるレジスト13の膜厚
2とする。このようにして決定したレジスト膜厚T1
2の差ΔTを取ることにより、面S1,S2の高さH1
2の差ΔHが求められる。
【0022】ΔHを制御する手段は、被処理膜の凹凸の
原因により異なってくる。例えば、被処理膜表面の凹凸
の原因としては、下地層に対する処理において下地層の
表面に凹凸が生じていることが多い。具体的には、下地
層に対するエッチングにより下地層の一部のみを削った
場合が考えられる。このような場合には、エッチングさ
れる下地層の厚さが面S1,S2の高さの差ΔHに相当
し、このエッチングされる下地層の厚さを制御する。Δ
Hを制御する手段はこれに限定されるものではなく、被
処理膜の凹凸の原因となるものに応じて適宜行うことが
できる。
【0023】被処理層の基準面に対する高さが異なる面
は、図3に示すように3つ以上であっても差し支えな
い。この場合には、曲線Iと直線IIとの交点の中から3
つの面(S1,S2,S3)に対応する数の交点(a,
b,c)を選択し、各交点に対応するX軸上の点をそれ
ぞれの面の上のレジスト膜厚(T1,T2,T3)を決定
する。
【0024】これらのレジスト膜厚から高さが異なる面
(S1,S2,S3)の間の高さの差(ΔH1-2,Δ
2-3)を、レジスト膜厚T1,T2の差,T2,T3の差
をとることによりそれぞれ決定する。
【0025】上述のように曲線Iと直線IIとの交点を選
択する場合に、交点のうち少なくとも1つが曲線Iの極
大点または極小点に位置するように、目標とする寸法C
を決定し、かつ、交点を選択することが好ましい。なぜ
ならば、図4に示すように、選択された曲線Iと直線II
との交点が曲線I上の極大点m1および極小点m2にそれ
ぞれ位置している場合、ΔHの制御、言い換えれば段差
14の高さやレジスト13の膜厚の製造誤差があっても
実現するレジストパターンの寸法のふれを小さくできる
利点があるからである。
【0026】上述のようにΔHを制御した被処理膜の表
面上に常法に従ってレジストを塗布した場合、基準面に
対してほぼ均一な厚さで塗布される。従って、異なる高
さを有する面のうち任意の一つの面の基準面に対する高
さHxに当該面の上に形成されるべきレジスト膜厚Tx
加えた高さH3でレジストを塗布する。この後、レジス
トを所望のマスクパターンで露光及び現像することによ
り、異なる高さの面の表面上であっても寸法バラツキな
しに所望の寸法のレジストパターンを形成することがで
きる。
【0027】このように、被処理膜の表面に凹凸があっ
ても、所望の寸法のレジストパターンを被処理膜上に形
成することができる。このため、得られたレジストパタ
ーンを用いて被処理膜のエッチングを行うことにより、
所望の寸法に被処理膜をエッチングできる。この結果、
所望の特性を有する半導体装置を作成することができ
る。より具体的には、ゲート用ポリシリコン層のパター
ニングでは、均一な大きさのゲートができ、高さの異な
る面上であっても設計通りのトランジスタ特性のトラン
ジスタを形成できる。また、メタル配線の形成工程で
は、異なる高さの面上にも所望の線幅のメタル配線を形
成でき、断線が生じるのを防止することができる。
【0028】また、上述のようなレジストパターンの形
成方法において、ARCレイヤーコートを併用すること
も可能である。レジスト塗布後ARCレイヤーコートを
施すことによって、図5に示すようにレジストの膜厚T
と実測寸法Bとの関係を示す曲線I’は振幅が小さくな
り、傾きも小さくなる。この場合、曲線I’と目標とす
るレジストの寸法Cを表す直線IIとの交点は、ARCレ
イヤーコートを施さない場合に比べて多くなる。このた
め、ΔHを決定する際の選択枝が多くなり、製造しよう
とする半導体装置に応じて最も適当なΔHを選択できる
自由度が高くなる利点がある。
【0029】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。本実施例では、セルフアライメントツイン
ウエルプロセスでP型ウエルおよびN型ウエルを形成し
た後に、ゲート電極用のポリシリコン膜を形成し、パタ
ーニングする工程において、本発明のレジストパターン
の形成方法を適用した場合について説明する。
【0030】図6は、セルフアライメントツインウエル
プロセスにおいてゲート電極用のポリシリコン膜をCV
Dによりシリコン基板上に形成する前の段階を示す断面
図である。
【0031】図中51はN型のシリコン基板である。シ
リコン基板51の主面にはP型ウエル52およびN型ウ
エル53が隣り合って形成されている。P型ウエル52
およびN型ウエル53の表面にはトンネル酸化膜54が
形成されている。P型ウエル52およびN型ウエル53
の境界上には、フィールド酸化膜54が形成されてい
る。
【0032】P型ウエル52上には、フィールド酸化膜
54と一緒にNチャンネルアクティブ領域55を規定す
るフィールド酸化膜56が形成されている。
【0033】同様に、N型ウエル53上には、フィール
ド酸化膜54と一緒にPチャンネルアクティブ領域57
を規定するフィールド酸化膜58が形成されている。
【0034】図6に示されているように、セルフアライ
メントツインウエルプロセスにおけるNチャンネルアク
ティブ領域55とPチャンネルアクティブ領域57にお
けるシリコン基板51の表面は高さが異なっている。
【0035】このような異なる高さを有するシリコン基
板51の上側に均一な厚さでポリシリコン膜59を形成
した後、このポリシリコン膜59をパターニングするた
めのレジスト60を塗布した場合、図6に示すように、
Nチャンネルアクティブ領域55とPチャンネルアクテ
ィブ領域57におけるレジスト60の膜厚T1,T2が異
なってくる。このレジスト60の膜厚T1,T2の差ΔT
は、ポリシリコン膜59のNチャンネルアクティブ領域
55とPチャンネルアクティブ領域57における表面S
1,S2の高さH1,H2の差ΔHに相当する。
【0036】均一な寸法を有するレジストパターンを形
成するためのΔHを、上述のようにレジスト60の膜厚
Tと寸法Aのレジストパターンを形成することを意図し
たマスクパターンを用いて露光および現像し実際に得ら
れるレジストパターンの寸法Bとの関係を示す曲線Iを
作成し、この曲線に基づいて決定する。具体的には、レ
ジスト60にTHMR−iP3300[東京応化工業
(株)製]を用い、寸法Aが0.5μmのレジストパタ
ーンを形成することを意図したマスクパターンを用いて
曲線Iを作成した。次に、この特性図に目標とするレジ
ストパターンの寸法Cとして0.475μmの位置に直
線IIを書き加えた。曲線Iと直線IIとの交点に対応する
X軸上の値、すなわちレジスト膜厚Tは、0.96μ
m、1.04μm、1.085μm…であった。
【0037】この曲線Iと直線IIとの交点の中から2つ
の点を選択し、この選択された点に対応するX軸の点の
値を、ポリシリコン膜59のNチャンネルアクティブ領
域55とPチャンネルアクティブ領域57における表面
1,S2の上に形成されるレジスト60の膜厚T1,T2
をそれぞれ0.96,1.085μmと決定した。次
に、レジスト膜厚T1,T2の差ΔT,すなわちΔH=1
25nmを求めた。
【0038】このようにして求められた値になるように
ΔHを以下のように制御する。まず、図7(A)に示す
ように、N型、(100)、比抵抗8〜12Ω・cmの
シリコン基板51を洗浄した後、920℃でO2ドライ
酸化してシリコン基板上に膜厚30nmのシリコン熱酸
化膜61を形成した。
【0039】次に、ソースガスとしてSiH4/NH3
合ガスを用いた、790℃での低圧CVDにより、膜厚
50nmの窒化シリコン(SiN4)膜62をシリコン
熱酸化膜61上に形成した。
【0040】通常のフォト・リソグラフィ技術に従っ
て、図7(B)に示すように、窒化シリコン膜62上に
P型ウエル形成用レジストパターン63を形成し、この
レジストパターン63をマスクとして、反応用ガスにS
6/O2混合ガスを用いた反応性イオンエッチング(R
IE)を行った。これにより、シリコン基板51の表面
のうち、P型ウエル形成領域64上に形成された窒化シ
リコン膜52を選択的に除去した。
【0041】次いで、シリコン基板51に対してBをイ
オン注入(160KeV,7E12/cm2)した。こ
の後、P型ウエル形成用レジストパターンを除去した
後、シリコン基板51を酸化炉内でH2/O2混合ガス中
980℃で熱処理を行い、図7(C)に示すように、シ
リコン基板51のP型ウエル形成領域上に膜厚280n
mのシリコン酸化膜65を形成した。次に、N2ガス雰
囲気中、1150℃でアニールした。この結果、P型ウ
エル52が形成された。
【0042】この後、シリコン基板51に対してPをイ
オン注入(160KeV,6E12/cm2)し、N2
ス雰囲気中、1150℃でアニールしてN型ウエル53
を形成する。
【0043】引き続き、エッチングにより、窒化シリコ
ン膜62、シリコン熱酸化膜61およびシリコン酸化膜
65を除去した。この結果、図7(D)に示すように、
P型ウエル52およびN型ウエル53の高さの差は12
5nmとなった。
【0044】次いで、シリコン基板51上にゲート電極
用のポリシリコン膜59をCVDで形成した場合、この
P型ウエル52およびN型ウエル53の高さの差は、ポ
リシリコン膜59の面S1,S2の高さの差ΔHになる。
【0045】この後、ポリシリコン膜59の一方の面S
1上のレジスト膜厚T1が0.96μmになるようにレジ
スト60をポリシリコン膜59上全体に塗布し、常法に
従って露光および現像することにより、ポリシリコン膜
59上に所望の寸法のレジストパターンが形成された。
このP型ウエル52およびN型ウエル53の上に設計通
りの均一な幅のゲート電極が形成された。
【0046】なお、ΔHを決定する際に、80nmでは
なく、125nmを選択したのは、上述のセルフアライ
メントツインウエルプロセスでは、P型ウエル52酸化
により形成されたシリコン酸化膜65が、N型ウエル5
3形成の際のPイオン注入工程でマスクとなるため、シ
リコン酸化膜65がある程度以上厚くなければならない
からである。
【0047】以上のように、本発明のレジストパターン
の形成方法によれば、付加的な工程なしで異なる高さの
面S1,S2を有するポリシリコン膜59上に設計通りの
レジストパターンを形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】レジスト膜厚Tと寸法Aのレジストパターンを
形成することを意図したマスクパターンを用いて露光お
よび現像し実際に得られるレジストパターンの寸法Bと
の関係を示す特性図。
【図2】異なる高さの面を有する被処理膜上にレジスト
を塗布した状態を示す模式図。
【図3】異なる高さの面を3つ有する被処理膜上にレジ
ストを塗布した状態を示す模式図。
【図4】レジスト膜厚Tと寸法Aのレジストパターンを
形成することを意図したマスクパターンを用いて露光お
よび現像し実際に得られるレジストパターンの寸法Bと
の関係を示す特性図において、曲線Iおよび直線IIの交
点が曲線Iの極大点および極小点にある場合を示す図。
【図5】レジスト塗布後ARCレイヤーコートを施した
場合のレジスト膜厚Tと寸法Aのレジストパターンを形
成することを意図したマスクパターンを用いて露光およ
び現像し実際に得られるレジストパターンの寸法Bとの
関係を示す特性図。
【図6】セルフアライメントツインウエルプロセスにお
いてゲート電極用のポリシリコン膜をCVDによりシリ
コン基板上に形成する前の段階を示す断面図。
【図7】(A)〜(D)は、本発明のレジストパターン
の形成方法の一実施例の各工程を示す断面図。
【図8】異なる高さの面を有する被処理膜上にレジスト
を塗布した状態を示す模式図。
【図9】レジスト膜厚Tと寸法Aのレジストパターンを
形成することを意図したマスクパターンを用いて露光お
よび現像し実際に得られるレジストパターンの寸法Bと
の関係を示す特性図。
【図10】従来のレジストパターンの形成方法におい
て、異なる高さの面を有する被処理膜上に形成されたレ
ジストパターンの状態を示す模式図。
【符号の説明】
11…被処理膜、12…基準面、13…レジスト、14
…段差、51…シリコン基板、52…P型ウエル、53
…N型ウエル、54、56、58…フィールド酸化膜、
55…Nチャンネルアクティブ領域、57…Pチャンネ
ルアクティブ領域、59…ポリシリコン膜、60…レジ
スト膜、61…シリコン熱酸化膜、62…窒化シリコン
膜、63…レジスト、64…P型ウエル形成領域、65
…シリコン酸化膜。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準面に対して異なる高さの面(S1
    2…)を有する被処理膜上にレジストを塗布する工
    程、所望のレジストパターンに対応したマスクパターン
    で前記レジストを露光する工程、および、前記レジスト
    を現像する工程を具備するレジストパターンの形成方法
    であって、 前記レジストの膜厚Tと寸法Aのレジストパターンを形
    成することを意図したマスクパターンを用いて露光およ
    び現像し実際に得られるレジストパターンの寸法Bとの
    関係を示す波形状曲線に基づいて、前記被処理膜の異な
    る高さの面(S1,S2…)上に塗布される前記レジスト
    の膜厚(T1,T2…)に対応する実際に得られるレジス
    トパターンの寸法(B1,B2…)が同一になるように前
    記被処理膜の異なる高さの面(S1,S2…)の間の前記
    基準面に対する高さ(H1,H2…)の差を制御すること
    を特徴とするレジストパターンの形成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20110063614A (ko) * 2009-12-05 2011-06-13 세미크론 엘렉트로니크 지엠비에치 앤드 코. 케이지 하이브리드 축압기를 구비하는 압력 접속식 전력 반도체 모듈

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KR20110063614A (ko) * 2009-12-05 2011-06-13 세미크론 엘렉트로니크 지엠비에치 앤드 코. 케이지 하이브리드 축압기를 구비하는 압력 접속식 전력 반도체 모듈

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