JPH09127763A - 電子写真装置及びプロセスカートリッジ - Google Patents

電子写真装置及びプロセスカートリッジ

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JPH09127763A
JPH09127763A JP8226652A JP22665296A JPH09127763A JP H09127763 A JPH09127763 A JP H09127763A JP 8226652 A JP8226652 A JP 8226652A JP 22665296 A JP22665296 A JP 22665296A JP H09127763 A JPH09127763 A JP H09127763A
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electrophotographic
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Akio Maruyama
晶夫 丸山
Noboru Kashimura
昇 樫村
Kazunari Nakamura
一成 中村
Shoji Amamiya
昇司 雨宮
Norihiro Kikuchi
憲裕 菊地
Hiroyuki Tanaka
博幸 田中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、良好な注入帯電を行うこと
ができ、優れた画像を得ることができる電子写真装置及
びプロセスカートリッジを提供することにある。 【解決手段】 本発明は、電子写真感光体及び該電子写
真感光体に接触配置され、電圧を印加されることにより
該電子写真感光体を帯電する帯電部材を有し、該電子写
真感光体の表面層が0.5V以下の還元電位を有する有
機化合物を含有し、かつ該帯電が注入帯電である電子写
真装置及びプロセスカートリッジである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真装置及び
プロセスカートリッジに関し、詳しくは、特定の電子写
真感光体を用い、特定の帯電を行う電子写真装置及びプ
ロセスカートリッジに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真装置の帯電手段として
は、コロナ帯電器が一般的に使用されてきた。また、近
年低オゾン等の利点を有することから、接触帯電装置、
即ち、電子写真感光体に接触配置された帯電部材に電圧
を印加することによって電子写真感光体の帯電を行う装
置も実用化されている。
【0003】しかしながら、コロナ帯電は勿論、接触帯
電も、帯電は帯電部材から電子写真感光体への放電によ
って行われるため、放電開始電圧以上の電圧を印加する
ことによって帯電が開始される。例えば、膜厚25μm
の電子写真感光体を帯電ローラを用いて接触帯電するた
めには、帯電ローラに少なくとも約640V以上の電圧
を印加しなければならない。約640V以上の電圧を印
加することにより初めて放電が開始され、感光体の表面
電位が上昇し始め、それ以降は印加電圧に対して傾き1
で線形に感光体の表面電位が上昇する。以後、この帯電
開始電圧をVthと定義する。つまり、電子写真プロセ
スに必要とされる感光体の表面電位Vdを得るために
は、帯電ローラには(Vd+Vth)のDC電圧が必要
となる。このようにDC電圧のみを帯電部材に印加する
ことによって電子写真感光体の帯電を行う帯電方式を、
DC帯電方式と称する。
【0004】このDC帯電方式では、装置周辺の温湿度
の変動等により帯電部材の抵抗値が変動するため、ある
いは、感光体が使用に伴って削れることによって膜厚が
変化するとVthが変動するため、感光体の電位を所望
の値にすることが困難であった。このような理由から、
更なる帯電の均一性を図るために、特開昭63−149
669号公報等に開示されるように、所望のVdに相当
するDC電圧に(2×Vth)以上のピーク間電圧を持
つAC成分を重畳した振動電圧を帯電部材に印加して感
光体の帯電を行う、所謂AC帯電方式が用いられるよう
になっている。この帯電方式では、感光体の表面電位は
環境や感光体削れ等の外的要因に影響されることなく、
Vdに収束する。
【0005】しかしながら、上述のような接触帯電装置
においても、その本質的な帯電機構は、帯電部材から電
子写真感光体へのエアギャップを介した放電現象を用い
ているため、先に述べたように帯電に必要とされる電圧
は感光体の表面電位を越える値であり、微量ではあるが
オゾンも発生する。また、帯電均一化のためにAC帯電
方式を用いた場合には、オゾン発生量の増加、AC電圧
の電界による振動音の発生及び放電による感光体表面の
劣化が顕著になる等の問題点が発生していた。
【0006】そこで、特開平6−3921号公報や特開
平7−5748号公報等には、実質的に放電を利用せず
に帯電部材から電子写真感光体の表面層に直接電荷を注
入する帯電、所謂注入帯電が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、注入帯
電が可能であるような電子写真感光体としては、表面層
として導電性の金属酸化物を分散した樹脂層やシリコン
カーバイド層を有するもの等非常に限られたものしか知
られていない。
【0008】本発明の目的は、良好な注入帯電を行うこ
とができ、優れた画像を得ることができる電子写真装置
及びプロセスカートリッジを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、電子写
真感光体、該電子写真感光体に接触配置され、電圧を印
加されることにより該電子写真感光体を帯電する帯電部
材、露光手段、現像手段及び転写手段を有する電子写真
装置において、該電子写真感光体の表面層が0.5V以
下の還元電位を有する有機化合物を含有し、かつ該帯電
が注入帯電であることを特徴とする電子写真装置であ
る。
【0010】また、本発明は、電子写真感光体及び該電
子写真感光体に接触配置され、電圧を印加されることに
より該電子写真感光体を帯電する帯電部材を一体に支持
し、電子写真装置本体に着脱自在であるプロセスカート
リッジにおいて、該電子写真感光体の表面層が0.5V
以下の還元電位を有する有機化合物を含有し、かつ該帯
電が注入帯電であることを特徴とするプロセスカートリ
ッジである。
【0011】このように、本発明は、特定の構成を有す
る電子写真感光体を用いることにより、良好な注入帯電
をすることが可能になったのである。本発明において
は、0.5V以下の還元電位を有する有機化合物を用い
るので、金属酸化物よりも化合物の均一な分散が容易で
あり、シリコンカーバイド層のように大がかりな製造装
置も必要としない。
【0012】なお、帯電が、エアギャップでの放電によ
る帯電か、放電することなしに直接電荷を注入すること
による帯電かの区別は、前記の通り帯電部材への印加電
圧と感光体の表面電位との関係を調べることにより判断
が可能である。即ち、放電による帯電では、感光体上の
帯電電圧は印加電圧に対してしきい値をもち、帯電部材
へ印加するDC電圧を0Vから徐々に増加していくと、
感光体の表面電位は、印加電圧数百ボルトまで0Vを保
った後、放電開始電圧(帯電開始電圧)以降は印加電圧
の増加に対して線形に増加していくのに対して、電荷を
直接注入することによる帯電では、帯電開始電圧が存在
しないか又は非常に小さく、印加電圧の増加に対して0
Vからほぼ線形に感光体の表面電位も増加する。従っ
て、本発明においては、印加電圧と帯電開始電圧の差が
100V以下であるような帯電をすることが可能な装置
で、実質的に放電することなしに行う帯電を注入帯電と
定義する。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明に用いられる電子写真感光
体は、その表面層に、0.5V以下の還元電位を有する
有機化合物を含有するものであればよく、他は特に限定
されるものではない。
【0014】0.5V以下の還元電位を有する有機化合
物を含有する表面層は、該化合物を結着樹脂中に分散し
た溶液を塗布し、乾燥することによって形成される。本
発明においては、導電性基体上に光導電体を含有する感
光層を形成し、その上に本発明の表面層を積層しても、
感光層の少なくとも最表層に0.5V以下の還元電位を
有する有機化合物を含有させてもよい。
【0015】感光層としては、従来公知のものを使用で
き、例えばSe、As2 Se3 、a−Si、CdS及び
ZnO2 等の無機物光導電体、更にPVK−TNF、フ
タロシアニン顔料及びアゾ顔料等の有機光導電体を用い
たものなどが使用可能である。特に有機光導電体を用い
たものは、感光層自体が樹脂と他の化合物との混合物で
形成されるため、感光層上に本発明の表面層を新たに1
層設けなくとも感光層の表面層に0.5V以下の還元電
位を有する有機化合物を添加すればよい。従って有機光
導電体を用いた感光体は、感光体の電子写真特性、電気
的特性及び化学的特性をほとんど損なうことなく、また
非常に簡便に本発明に用いる感光体とすることができ
る。更に本発明の感光体としては、有機光導電体を用い
たものの中でも、電荷発生物質を含有する電荷発生層と
電荷輸送物質を含有する電荷輸送層とを有する機能分離
型の感光体が、繰り返し電位安定性に優れるので好まし
く、その中でも電荷発生層上に電荷輸送層を有し、表面
層である電荷輸送層中に0.5V以下の還元電位を有す
る有機化合物を含有するものが、繰り返し使用時の電位
安定性や残留電位の低さ等の電子写真特性に特に優れて
いるので特に好ましい。
【0016】本発明における還元電位は、以下に記載す
る方法によって測定した。
【0017】(還元電位の測定法)飽和カロメル電極を
参照電極とし、0.1N−(n−Bu)4+ ClO4
-アセトニトリル溶液を用い、ポテンシャルスイーパに
よって作用電極(白金)に印加する電位をスイープし、
得られた電流−電位曲線がピークを示したときの電位を
還元電位とした。詳しくは、サンプルを、0.1N−
(n−Bu)4+ ClO4 -アセトニトリル溶液に10
mmol%程度の濃度になるように溶解する。そしてこ
のサンプル溶液に作用電極によって電圧を加え、電圧を
高電位(0V)から低電位(−1.0V)に直線的に変
化させた時の電流変化を測定し、電流−電位曲線を得
る。この電流−電位曲線において電流値がピーク(ピー
クが複数ある場合には、最初のピーク)を示したときの
電位の絶対値を還元電位とした。
【0018】本発明に用いられる0.5V以下の還元電
位を有する有機化合物は、上記測定法によって測定した
還元電位が0.5V以下であるような有機化合物であれ
ば特に限定されるものではない。但し、成膜性や均一性
の点から有機溶剤に溶解性を示し、結着樹脂に均一に溶
解するものが好ましい。その添加量は結着樹脂に対して
0.1〜100重量%であることが好ましく、特には
0.5〜50重量%であることが好ましい。
【0019】0.5V以下の還元電位を有する有機化合
物の好ましい例を測定した還元電位の値と共に下記の表
1に示す。
【0020】
【表1】
【0021】本発明の表面層が含有する結着樹脂は特に
限定されるものではなく、ポリエステル樹脂、ポリカー
ボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリル樹脂、フッ
素樹脂、セルロース、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹
脂、シリコーン樹脂、アルキド樹脂、塩化ビニル樹脂及
び塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂等が挙げられる。
【0022】また、本発明の表面層は、必要に応じて酸
化防止剤及び紫外線吸収剤等の添加剤を含有してもよ
い。
【0023】次に、帯電部材について説明する。
【0024】帯電部材の形状としては、ローラ、ブレー
ド、ブラシ、導電性液体及び導電性粉体等を電子写真感
光体表面に接触させるもの等が挙げられる。帯電部材を
構成する材料としては特に限定されるものではなく、例
えば金、銀及び水銀等の金属、樹脂にカーボンブラック
等の導電性粉体を分散したもの、導電性高分子、イオン
導電処理したゴム材料及び磁性粉体等が使用可能であ
る。
【0025】電荷の注入性を向上させるためには、帯電
部材と電子写真感光体の表面との接触面積を大きくする
ことが好ましく、この点からブラシ、液体及び粉体が好
ましい。更に使用時のハンドリングの容易さを考慮する
と、液体よりも粉体の方が好ましく、特に粉体として磁
性粉体を用い、これをマグネット棒の周りにブラシ状に
配した帯電部材は、帯電均一性及びハンドリングの容易
さの点でより好ましい。また、ローラやブラシの場合に
は、帯電部材を電子写真感光体に対して周速差をもって
回転させることにより、感光体表面に接触する帯電部材
の面積を増加させることができ、その結果、電荷注入性
を向上させることができる。特には、帯電部材と感光体
が、それらの接触部分において逆方向に回転しているこ
とが好ましい。
【0026】また、本発明においては帯電部材の抵抗が
1×104 〜1×109 Ω/cmであることが好まし
い。帯電部材の抵抗が1×10 Ω/cm2 を越える
と帯電不良が発生し易く、1×104 Ω/cm2 に満た
ないと感光体のピンホール周辺における帯電不良やピン
ホールの拡大、帯電部材の通電破壊が生じ易くなる。
【0027】本発明における帯電部材の抵抗は以下のよ
うに測定することができる。
【0028】まず、帯電部材を直径30mmのアルミニ
ウムシリンダーにニップ幅が3mmとなるように接触配
置する。次に、この帯電部材の電圧印加部分(実際の電
子写真装置において帯電部材に電圧を印加する場所。例
えば帯電ローラの芯金)に外部より100VのDC電圧
を印加し、帯電部材とアルミニウムシリンダーの間を流
れる電流を測定する。この電流値をI(A)とし、下記
式から得られる値を帯電部材の抵抗値とした。
【0029】
【外1】
【0030】なお、本発明における露光手段、現像手
段、転写手段及びクリーニング手段等の通常の電子写真
プロセスを行うために必要な手段は、何ら限定されるも
のではない。
【0031】以下に本発明を実施例により説明する。
【0032】
【実施例】
(実施例1)図1は、本発明のプロセスカートリッジを
有する電子写真装置の概略構成の例を示す図である。本
例の電子写真装置は、レーザービームプリンターであ
る。
【0033】図1において、1は、直径30mmのドラ
ム状の電子写真感光体である。感光体1は、矢印方向に
100mm/secの周速度で回転駆動される。2は感
光体1に接触配置された帯電部材としての回転ブラシロ
ーラ(帯電ブラシ)であり、この帯電ブラシ2には帯電
バイアス電源S1から−700VのDC電圧が印加さ
れ、感光体1の表面がほぼ−680Vに一様に注入帯電
される。この感光体1の帯電処理面に対して不図示のレ
ーザービームスキャナから出力されるレーザービームに
よる走査露光L(露光手段)がなされ、感光体1の周面
に目的の画像情報に対応した静電潜像が形成される。形
成された静電潜像は磁性一成分絶縁ネガトナーを用いた
反転現像手段3によりトナー画像として反転現像され
る。
【0034】3aはマグネットを内包する直径16mm
の非磁性現像スリーブであり、この現像スリーブ3aに
上記のネガトナーをコートし、感光体1表面との距離を
300μmに固定した状態で感光体1と等速で回転さ
せ、スリーブ3aに現像バイアス電源S2より現像バイ
アスを印加する。電圧は−500VのDC電圧と、周波
数1800Hz、ピーク間電圧1600Vの矩形のAC
電圧を重畳したものを用い、ジャンピング現像を行う。
【0035】一方、不図示の給紙部から記録材としての
転写材Pが給送されて、感光体1と、これに所定の押圧
力で当接させた接触転写手段としての中抵抗の転写ロー
ラ4との圧接ニップ部(転写部)Tに所定のタイミング
にて導入される。転写ローラ4には転写バイアス電源S
3から所定の転写バイアスが印加される。
【0036】本実施例ではローラ抵抗値が5×108 Ω
/cm2 の転写ローラ4を用い、+2000VのDC電
圧を印加して転写を行った。転写部Tに導入された転写
材Pはこの転写部Tにおいて、その表面に感光体1の表
面に形成されているトナー画像を静電力と押圧力にて転
写される。トナー画像の転写を受けた転写材Pは感光体
1から分離されて熱定着方式等の定着手段5へ導入され
てトナー画像の定着を受け、画像形成物(プリントある
いはコピー)として装置外へ排出される。また、転写材
Pに対するトナー画像転写後の感光体表面はクリーニン
グ手段6により残留トナー等の付着物の除去を受けて清
掃される。
【0037】本実施例の電子写真装置においては、感光
体1、帯電部材2、現像手段3及びクリーニング装置6
がプロセスカートリッジ20として一体に支持されてお
り、プロセスカートリッジ20は、電子写真装置本体か
ら一括して着脱自在である。なお、現像手段3やクリー
ニング手段は一体化されていなくてもよい。
【0038】本実施例における電子写真感光体1は、負
帯電用の有機光導電体が用いられており、表面を陽極酸
化によって粗面化することによってレーザによるモアレ
の発生を防止したφ30mmのアルミニウムシリンダー
上に下記の3層を有している。
【0039】まず、アルコール可溶性共重合ナイロン樹
脂(平均分子量29000)10部(重量部、以下同
様)及びメトキシメチル化6ナイロン樹脂(平均分子量
32000)30部をメタノール260部及びブタノー
ル40部の混合溶媒中に溶解した溶液を、上記アルミニ
ウムシリンダー上に浸漬塗布し、乾燥することによっ
て、厚さ1μmの下引き層を形成した。次に下記構造式
【0040】
【外2】 で示されるジスアゾ顔料4部、ポリビニルブチラール樹
脂(ブチラール化率68%、平均分子量24000)2
部及びシクロヘキサノン34部をサンドミル装置にて1
2時間分散することによって電荷発生層用分散液を調製
した。この溶液を前記下引き層上に浸漬塗布し、乾燥す
ることによって、厚さ0.2μmの電荷発生層を形成し
た。
【0041】次に、下記構造式
【0042】
【外3】 で示されるヒドラゾン化合物7部、例示化合物No.
(5)0.3部及びポリスチレン樹脂10部をモノクロ
ルベンゼン50部に溶解した。この溶液を前記電荷発生
層上に浸漬塗布し、乾燥することによって、厚さ20μ
mの電荷輸送層を形成した。
【0043】帯電部材としての帯電ブラシ2は導電磁性
粒子を用いた導電磁気ブラシにした。導電磁気ブラシは
非磁性の導電スリーブ(不図示)、これに内包されるマ
グネットロール2a、スリーブ上の導電磁性粒子によっ
て構成され、マグネットロールは固定され、スリーブと
その上に形成された磁性粒子の穂(導電磁気ブラシ)が
感光体との接触位置において感光体と逆の方向に移動す
るように回転される(周速150%)。このときの導電
磁性粒子は平均粒径20μmの焼結したマグネタイトを
用いた。帯電部材の抵抗を前述の方法で測定したとこ
ろ、5×104 Ω/cm2 であった。
【0044】以上のような構成の本発明のプリンターで
画像出力を行ったところ、良好な画像を出力することが
できた。この時、帯電部材2に印加する電圧は−700
Vのみであり、従来の接触帯電装置にように放電を起こ
すための余分な電圧を印加する必要はなかった。また、
このように放電を伴わずに帯電が可能となったため、本
実施例においては放電に起因するオゾンの発生や感光体
表面の劣化を防止することができた。
【0045】(実施例2)例示化合物No.(5)をN
o.(8)に代え、更に、帯電部材の抵抗を3×104
Ω/cm2 にした(マグネタイトの焼結温度により調整
した)以外は実施例1と同様にして電子写真装置を作成
し、評価した。
【0046】その結果は、実施例1と同様非常に良好な
ものであった。
【0047】(実施例3)例示化合物No.(5)をN
o.(9)に代え、更に、帯電部材の抵抗を5×106
Ω/cm2 にした(マグネタイトの焼結温度により調整
した)以外は実施例1と同様にして電子写真装置を作成
し、評価した。
【0048】その結果は、実施例1と同様非常に良好な
ものであった。
【0049】(実施例4)例示化合物No.(5)をN
o.(6)に代え、更に、帯電部材の抵抗を7×108
Ω/cm2 にした(マグネタイトの焼結温度により調製
した)以外は実施例1と同様にして電子写真装置を作成
し、評価した。
【0050】その結果は、実施例1と同様非常に良好な
ものであった。
【0051】(実施例5)例示化合物No.(5)0.
3部をNo.(1)0.5部に代え、更に、帯電部材を
以下のようにした以外は実施例1と同様にして電子写真
装置を作成し、評価した。
【0052】本実施例の帯電部材としての帯電ブラシ2
は、ユニチカ(株)製の導電性レーヨン繊維(商品名
「REC−C」)をブラシ状に配したテープを、直径6
mmの金属製の芯金2aにスパイラル状に巻つけること
により作成した。その外径は14mmで、ブラシ1本は
600デニール/100フィラメントであり、ブラシの
密度は1平方インチ当り100,000フィラメントと
した。また、帯電部材の抵抗値は1×105 Ω/cm2
であった。
【0053】この帯電ブラシ2の芯金2aの両端に50
gの加重をかけて帯電ブラシ2を感光体1に当接させ、
感光体の回転方向にたいして逆方向に150%の周速で
感光体1に接触するように回転させて、−700VのD
C電圧を印加することによって感光体表面を帯電処理し
た。
【0054】その結果は、実施例1と同様非常に良好な
ものであった。
【0055】(比較例1)例示化合物(5)を用いなか
った以外は実施例1と同様にして電子写真装置を作成
し、評価した。
【0056】その結果、感光体の表面はほとんど帯電さ
れず、得られた画像には全面黒カブリが生じていた。
【0057】(比較例2)例示化合物No.(5)を下
記化合物(還元電位0.62V)
【0058】
【外4】 に代えた以外は実施例1と同様にして電子写真装置を作
成し、評価した。
【0059】その結果、感光体の表面を十分に帯電する
ことができず、得られた画像には黒ポチが多数発生して
いた。
【0060】(実施例6)比較例1と同様の感光体上に
以下のようにして表面層を形成した。
【0061】下記構造式
【0062】
【外5】 で示されるアクリルモノマー60部、光重合開始剤とし
て2−メチルチオキサントン10部、トルエン100部
及びメチルセルソルブ200部をサンドミルを用いて4
8時間分散した後、例示化合物No.(3)10部を溶
解し表面層用の溶液を得た。この溶液を比較例1と同様
の感光体上にスプレーコーティング法により塗布し、乾
燥した後、高圧水銀灯にて8mW/cm2 の光強度で2
0秒間光照射することによって3μmの膜厚の表面層を
形成した。
【0063】得られた感光体を用いた以外は実施例1と
同様にして電子写真感光体を作成し、評価した。
【0064】その結果は、実施例1と同様非常に良好な
ものであった。
【0065】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、良好な注
入帯電を行うことができ、優れた画像を得ることができ
る電子写真装置及びプロセスカートリッジを提供するこ
とができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプロセスカートリッジを有する電子写
真装置の概略構成を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 雨宮 昇司 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 菊地 憲裕 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 田中 博幸 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子写真感光体、該電子写真感光体に接
    触配置され、電圧を印加されることにより該電子写真感
    光体を帯電する帯電部材、露光手段、現像手段及び転写
    手段を有する電子写真装置において、 該電子写真感光体の表面層が0.5V以下の還元電位を
    有する有機化合物を含有し、かつ該帯電が注入帯電であ
    ることを特徴とする電子写真装置。
  2. 【請求項2】 表面層が更に樹脂を含有する請求項1記
    載の電子写真装置。
  3. 【請求項3】 有機化合物が樹脂に溶解している請求項
    2記載の電子写真装置。
  4. 【請求項4】 電子写真感光体が基体及び感光層を有
    し、該感光層が表面層である請求項1乃至3のいずれか
    に記載の電子写真装置。
  5. 【請求項5】 電子写真感光体が基体、感光層及び該感
    光層上の表面層を有する請求項1乃至3のいずれかに記
    載の電子写真装置。
  6. 【請求項6】 帯電部材の抵抗が1×104 〜1×10
    9 Ω/cm2 である請求項1乃至5のいずれかに記載の
    電子写真装置。
  7. 【請求項7】 電子写真感光体及び該電子写真感光体に
    接触配置され、電圧を印加されることにより該電子写真
    感光体を帯電する帯電部材を一体に支持し、電子写真装
    置本体に着脱自在であるプロセスカートリッジにおい
    て、 該電子写真感光体の表面層が0.5V以下の還元電位を
    有する有機化合物を含有し、かつ該帯電が注入帯電であ
    ることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  8. 【請求項8】 表面層が更に樹脂を含有する請求項7記
    載のプロセスカートリッジ。
  9. 【請求項9】 有機化合物が樹脂に溶解している請求項
    8記載のプロセスカートリッジ。
  10. 【請求項10】 電子写真感光体が基体及び感光層を有
    し、該感光層が表面層である請求項7乃至9のいずれか
    に記載のプロセスカートリッジ。
  11. 【請求項11】 電子写真感光体が基体、感光層及び該
    感光層上の表面層を有する請求項7乃至9のいずれかに
    記載のプロセスカートリッジ。
  12. 【請求項12】 帯電部材の抵抗が1×104 〜1×1
    9 Ω/cm2 である請求項7乃至11のいずれかに記
    載のプロセスカートリッジ。
  13. 【請求項13】 現像手段及びクリーニング手段の少な
    くとも一方を有する請求項7乃至12のいずれかに記載
    のプロセスカートリッジ。
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