JPH09127454A - 光走査制御信号生成回路、光変位測定装置および光電スイッチ - Google Patents

光走査制御信号生成回路、光変位測定装置および光電スイッチ

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JPH09127454A
JPH09127454A JP28757595A JP28757595A JPH09127454A JP H09127454 A JPH09127454 A JP H09127454A JP 28757595 A JP28757595 A JP 28757595A JP 28757595 A JP28757595 A JP 28757595A JP H09127454 A JPH09127454 A JP H09127454A
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control signal
scanning control
optical scanning
operational amplifier
integrating
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JP28757595A
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Masahiko Akiyama
雅彦 秋山
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Keyence Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リンギングやオーバーシュートを起こすこと
なく光ビームを対象物に等速でかつ安定に走査させる光
走査制御信号を生成することができ、しかも回路構成が
簡単な光走査制御信号生成回路を提供することである。 【解決手段】 光走査制御信号生成回路3は、クランプ
回路を備えた第1の積分回路32および第2の積分回路
33を含む。第1の積分回路32は、正および負の電圧
に交互に変化する周期的な矩形波信号S2を積分すると
ともに所定のクランプ電圧でクランプすることにより、
正および負の電圧に交互に変化する台形状信号S3を出
力する。第2の積分回路33は、台形状信号S3を積分
することにより頂部が放物曲線状に変化する三角波状の
光走査制御信号S4を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光走査制御信号生
成回路ならびにそれを用いた光変位測定装置および光電
スイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】物体の凹凸形状および寸法を測定するた
めに走査型の光変位測定装置が用いられている。光変位
測定装置は、対象物に光ビームを直線状に走査させるた
めの光走査装置を備え、対象物からの反射光を位置検出
素子(PSD)や電荷結合素子(CCD)で受光してそ
の受光データを解析することにより対象物の変位を検出
する。
【0003】このような光走査装置では、図5に示すよ
うに、揺動モータ(図示せず)により正方向および逆方
向に交互に回動(揺動)するミラー51で光ビーム50
を反射し、対象物52の表面に直線状の走査ビーム53
を形成する。対象物52に光ビームを往復走査させるた
めに、従来は、正弦波発振回路により発生された正弦波
信号を用いて光走査装置を駆動していた。
【0004】光走査装置を正弦波信号により駆動した場
合、図6に示すように、単位時間当たりの光ビームの移
動距離が走査位置により変化する。すなわち、走査振幅
の頂点に近い位置では単位時間t当たりの移動距離X1
が小さく、走査振幅の頂点から離れた位置では単位時間
t当たりの移動距離X2が大きくなる。
【0005】したがって、光走査装置を正弦波信号で駆
動した場合には、光ビームの走査速度が一定とならな
い。そのため、受光データの解析処理が複雑化するとい
う問題がある。
【0006】一方、三角波信号で光走査装置を駆動する
と、図7に示すように、単位時間t当たりの光ビームの
移動距離Xが走査位置にかかわらず等しくなり、光ビー
ムの走査速度が一定となる。そのため、受光データの解
析処理が容易になる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、三角波
信号はその頂部で不連続に変化するので、走査速度およ
び走査方向が急激に変化する。それにより、図8に示す
ように、光ビームの走査にリンギングやオーバシュート
が発生し、正確な測定結果が得られないという問題があ
る。
【0008】そこで、ダイオードクリップ回路およびロ
ーパスフィルタ回路を用いて三角波信号の頂部を曲線状
に整形することにより、図9に示すような光走査制御信
号を生成する光ビーム走査スキャナ駆動回路が提案され
ている。図9に示す光走査制御信号で光走査装置を駆動
した場合、光走査制御信号の頂部で走査速度および走査
方向が連続的に変化するので、光ビームの走査にリンギ
ングやオーバシュートが発生せず、光ビームが光走査制
御信号に追随して正確に走査される。また、頂部を除く
領域では走査振幅が直線状に変化しているので、光ビー
ムの走査速度が一定となる。
【0009】しかしながら、上記の従来の光ビーム走査
スキャナ駆動回路では、三角波信号の頂部における波形
をコンデンサおよび抵抗からなるローパスフィルタ回路
で整形しているので、頂部で対称性を有する波形を得る
ことが困難である。このような波形の歪みにより光走査
装置の電流回路に負担がかかる。波形を対称に整形する
ためには、ローパスフィルタ回路のフィルタの次数(抵
抗およびコンデンサの段数)を高くする必要があり、回
路が複雑化する。
【0010】本発明の目的は、リンギングやオーバーシ
ュートを起こすことなく光ビームを対象物に等速で走査
させる光走査制御信号生成することができ、しかも回路
構成が簡単な光走査制御信号生成装置ならびにそれを用
いた光変位測定装置および光電スイッチを提供すること
である。
【0011】
【課題を解決するための手段および発明の効果】第1の
発明に係る光走査制御信号生成回路は、光ビームの走査
に用いる光走査制御信号を生成する光走査制御信号生成
回路であって、正および負の電圧に交互に変化する周期
的な矩形波信号を積分するとともに所定の値の正および
負の電圧でクランプする第1の積分手段と、第1の積分
手段の出力信号を積分して光走査制御信号として出力す
る第2の積分手段とを備えたものである。ここで、クラ
ンプとは、信号の電圧を所定の範囲外に変化しないよう
にすることをいう。
【0012】第2の発明に係る光走査制御信号生成回路
は、第1の発明に係る光走査制御信号生成回路の構成に
おいて、第2の積分手段から出力される光走査制御信号
の平均値が所定の基準レベルとなるように基準レベルか
らの平均値のずれを補償する第1の補償手段をさらに備
えたものである。
【0013】第3の発明に係る光走査制御信号生成回路
は、第1または第2の発明に係る光走査制御信号生成回
路の構成において、第2の積分手段から出力される光走
査制御信号に位相進み補償を行う第2の補償手段をさら
に備えたものである。
【0014】第4の発明に係る光走査制御信号生成回路
は、第1の発明に係る光走査制御信号生成回路の構成に
おいて、第1の積分手段が第1の演算増幅器、第1の抵
抗手段、第1の容量手段およびクランプ回路を含み、第
2の積分手段が第2の演算増幅器、第2の抵抗手段およ
び第2の容量手段を含むものである。ここで、クランプ
回路とは、信号の電圧を所定の範囲外に変化しないよう
にする回路をいう。
【0015】第1の演算増幅器の一方の入力端子には矩
形波信号が第1の抵抗手段を介して与えられ、第1の演
算増幅器の他方の入力端子には基準電位が与えられ、第
1の演算増幅器の出力端子と第1の演算増幅器の一方の
入力端子との間に第1の容量手段およびクランプ回路が
並列に接続される。第2の演算増幅器の一方の入力端子
には第1の積分手段の出力信号が第2の抵抗手段を介し
て与えられ、第2の演算増幅器の他方の入力端子には基
準電位が与えられ、第2の演算増幅器の出力端子と第2
の演算増幅器の一方の入力端子との間に第2の容量手段
が接続される。
【0016】第5の発明に係る光走査制御信号生成回路
は、第4の発明に係る光走査制御信号生成回路の構成に
おいて、第2の積分手段から出力される光走査制御信号
の平均値が所定の基準レベルとなるように基準レベルか
らの平均値のずれを補償する第1の補償手段をさらに備
えたものである。第1の補償手段は、第2の積分手段の
第2の演算増幅器の出力信号を積分して基準電位として
第2の演算増幅器の他方の入力端子に帰還する第3の積
分手段からなる。
【0017】第6の発明に係る光走査制御信号生成回路
は、第4または第5の発明に係る光走査制御信号生成回
路の構成において、第2の積分手段から出力される光走
査制御信号に位相進み補償を行う第2の補償手段をさら
に備えたものである。第2の補償手段は、第2の積分手
段の第2の演算増幅器の出力端子に接続される微分手段
からなる。
【0018】第7の発明に係る光変位測定装置は、第1
〜第6の発明のいずれかに係る光走査制御信号生成回路
と、光走査制御信号生成回路により生成される光走査制
御信号に基づいて対象物に光を走査させる光走査手段
と、対象物からの反射光を受光し、受光信号に基づいて
対象物の変位を検出する検出手段とを備えたものであ
る。
【0019】第8の発明に係る光電スイッチは、第1〜
第6の発明のいずれかに係る光走査制御信号生成回路
と、光走査制御信号生成回路により生成される光走査制
御信号に基づいて対象物に光を走査させる光走査手段
と、対象物からの反射光を受光し、受光信号に基づいて
対象物の有無を検出する検出手段とを備えたものであ
る。
【0020】第1〜第6の発明に係る光走査制御信号生
成回路においては、正および負の電圧に交互に変化する
周期的な矩形波信号が第1の積分手段により積分される
とともに所定の値の正および負の電圧でクランプされ
る。それにより、第1の積分手段からは正および負の電
圧に交互に変化する台形状の信号(以下、台形状信号と
呼ぶ)が出力される。台形状信号における立ち上がり部
分および立ち下がり部分の傾きは第1の積分手段の時定
数で決まり、立ち上がり期間および立ち下がり期間は第
1の積分手段の時定数およびクランプ電圧で決まる。
【0021】そして、第1の積分手段から出力される台
形状信号が第2の積分手段により積分される。それによ
り、第2の積分手段から、頂部が放物曲線状に変化する
三角波状の光走査制御信号が出力される。光走査制御信
号の直線状の立ち上がり部分および立ち下がり部分の傾
きは第2の積分手段の時定数で決まる。
【0022】このように、第1〜第6の発明に係る光走
査制御信号生成回路によれば、複雑な回路構成を用いる
ことなく、頂部で対称な曲線状に変化しかつ頂部を除く
領域では直線状に変化する光走査制御信号が得られる。
したがって、光ビームの走査においてリンギングやオー
バーシュートが発生せず、光走査制御信号の直線状の立
ち上がり期間および直線状の立ち下がり期間で光ビーム
が等速で安定に走査される。
【0023】特に、第2の発明に係る光走査制御信号生
成回路においては、第2の積分手段から出力される光走
査制御信号の平均値が所定の基準レベルとなるように、
第1の補償手段により基準レベルからの平均値のずれが
補償される。したがって、第1の積分手段から出力され
る台形状信号の正のおよび負の一定電圧期間が等しくな
らない場合、台形状信号の正および負の一定電圧期間の
電圧レベルの絶対値が等しくならない場合、あるいは第
2の積分手段にオフセット電圧が存在する場合にも、光
走査制御信号の平均値が基準レベルに保たれる。その結
果、光走査制御信号の飽和が防止される。
【0024】また、第3の発明に係る光走査制御信号生
成回路においては、第2の積分手段から出力される光走
査制御信号に第2の補償手段により位相進み補償が行わ
れる。それにより、電源投入時に光走査制御信号の平均
値が基準レベルの定常状態に安定するまでの時間が短縮
される。
【0025】さらに、第4の発明に係る光走査制御信号
生成回路においては、第1の演算増幅器、第1の抵抗手
段および第1の容量手段により矩形波信号が積分されか
つ積分された信号がクランプ回路によりクランプされ
る。それにより、正および負の台形状部分においてそれ
ぞれ対称性を有する台形状信号が得られる。また、第2
の演算増幅器、第2の抵抗手段および第2の容量手段に
より台形状信号が積分される。それにより、正および負
の部分においてそれぞれ対称性を有する光走査制御信号
が得られる。
【0026】また、第5の発明に係る光走査制御信号生
成回路においては、第2の積分手段の第2の演算増幅器
の出力信号が第3の積分手段により積分され、積分され
た信号が基準電位として第2の演算増幅器の他方の入力
端子に帰還される。それにより、第2の演算増幅器から
出力される光走査制御信号の平均値が基準レベルに保た
れる。
【0027】また、第6の発明に係る光走査制御信号生
成回路においては、第2の演算増幅器の出力端子に接続
される微分手段により、光走査手段に位相進み補償が行
われる。それにより、電源投入時に光走査制御信号の平
均値が基準レベルの定常状態に安定するまでの時間が短
縮される。
【0028】第7の発明に係る光変位測定装置において
は、第1〜第6の発明のいずれかに係る光走査制御信号
生成回路が用いられているので、リンギングやオーバー
シュートが発生することなく、光ビームが等速で安定に
走査される。その結果、正確な測定結果が得られる。
【0029】第8の発明に係る光電スイッチにおいて
は、第1〜第6の発明のいずれかに係る光走査制御信号
生成回路が用いられているので、リンギングやオーバー
シュートが発生することなく、光走査制御信号の直線状
の立ち上がり期間および直線状の立ち下がり期間で光ビ
ームが等速で安定に走査される。その結果、正確な測定
結果が得られる。
【0030】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施例による光
変位測定装置の構成を示すブロック図である。
【0031】図1において、信号処理部1は論理回路に
より構成され、レーザダイオード駆動回路2、光走査制
御信号生成回路3、シフト回路4およびスパン回路5を
制御する。駆動回路2は、信号処理回路1の制御に従っ
てレーザダイオード6を駆動する。それにより、レーザ
ダイオード6からレーザビームが出射される。
【0032】一方、光走査制御信号生成回路3は、信号
処理部1から矩形波信号を受け、その矩形波信号に基づ
いて光走査制御信号を生成する。光走査制御信号はシフ
ト回路4およびスパン回路5を介して差動増幅器7の一
方の入力端子に与えられる。シフト回路4は、光走査制
御信号の平均値(直流レベル)を0Vから所望のオフセ
ット値だけシフトさせる場合に用いられる。また、スパ
ン回路5は、ゲインを変化させることにより光走査制御
信号の振幅を調整するために用いられる。
【0033】制御回路8は、差動増幅器7から出力され
る制御信号に基づいて揺動モータ9の駆動コイル9bに
電流を供給する。この揺動モータ9は、駆動コイル9b
に供給された電流に基づいてミラー9aを正方向および
逆方向に回動させる。揺動モータ9には回動位置を検出
するための位置センサ9cが設けられている。位置セン
サ9cの位置検出信号は差動増幅器7の他方の入力端子
に与えられる。差動増幅器7は光走査制御信号と位置検
出信号との差を増幅して制御信号として制御回路8に与
える。これにより、ミラー9aが光走査制御信号に追従
して正確に回動する。
【0034】レーザダイオード6から出射されたレーザ
ビームは投光レンズ10を通して回動するミラー9aに
入射し、ミラー9aにより反射されて対象物11に投射
される。それにより、対象物11の表面にレーザビーム
が直線状に走査される。
【0035】対象物11により反射されたレーザービー
ムは受光レンズ12を通してPSD(位置検出素子)1
3により受光される。PSD13から出力される2つの
測定信号はそれぞれ増幅器14a,14bを介して信号
変換部15に与えられる。信号変換部15は、PSD1
3からの2つの測定信号をそれぞれデジタル信号に変換
して測定データとして信号処理部1に与える。信号処理
部1は測定データに基づいて対象物11の変位(走査方
向および厚さ方向の寸法)を算出する。
【0036】なお、マイクロコンピュータ16は、信号
処理部1に各種指令を与えるとともに変位算出のための
各種演算を行う。表示部17は測定結果を表示する。本
実施例の光変位測定装置においては、レーザダイオード
駆動回路2、レーザダイオード6、制御回路8、揺動モ
ータ9および投光レンズ10が光走査手段(光走査装
置)を構成する。また、受光レンズ12、PSD13、
信号変換部15および信号処理部1が検出手段を構成す
る。
【0037】図2は図1に示される光走査制御信号生成
回路3の詳細な構成を示す回路図である。光走査制御信
号生成回路3は、電圧レベル変換回路31、第1の積分
回路32、第2の積分回路33、平均値レベル補償回路
34、帰還抑制回路35および位相進み補償回路36を
含む。
【0038】入力端子I1には、図1の信号処理部1か
ら矩形波信号S1が与えられる。電圧レベル変換回路3
1は入力端子I1とノードN1との間に接続され、第1
の積分回路32はノードN1とノードN2との間に接続
され、第2の積分回路33はノードN2と出力端子O1
との間に接続されている。出力端子O1から光走査制御
信号が出力される。
【0039】電圧レベル変換回路31は、演算増幅器O
P1、抵抗R1,R2,R3,R4およびコンデンサC
1,C2を含み、比較器を構成する。演算増幅器OP1
には+12Vの正の電源電圧および−12Vの負の電源
電圧が供給される。
【0040】第1の積分回路32は、演算増幅器OP
2、抵抗R5、コンデンサC3およびツェナーダイオー
ドD1,D2を含む。ツェナーダイオードD1,D2は
クランプ回路を構成する。ツェナーダイオードD1,D
2のツェナー電圧は5.1Vであり、順方向の内部電圧
は0.6Vである。
【0041】演算増幅器OP2の反転入力端子は抵抗R
5を介してノードN1に接続され、非反転入力端子は接
地電位に接続され、出力端子はノードN2に接続されて
いる。演算増幅器OP2の出力端子と反転入力端子との
間にはコンデンサC3が接続されている。また、コンデ
ンサC3と並列にツェナーダイオードD1,D2の直列
回路が接続されている。ツェナーダイオードD1,D2
は互いに逆向きに接続されている。
【0042】第2の積分回路33は、演算増幅器OP
3、抵抗R6およびコンデンサC4を含む。演算増幅器
OP3の反転入力端子は抵抗R6を介してノードN2に
接続され、出力端子は出力端子O1に接続されている。
演算増幅器OP3の出力端子と非反転入力端子との間に
コンデンサC4が接続されている。
【0043】平均値レベル補償回路34は、演算増幅器
OP4、抵抗R7およびコンデンサC5を含み、積分回
路を構成する。演算増幅器OP4の反転入力端子は抵抗
R7を介して出力端子O1に接続され、非反転入力端子
は接地電位に接続されている。演算増幅器OP4の出力
端子は演算増幅器OP3の非反転入力端子に接続されて
いる。演算増幅器OP4の出力端子と反転入力端子との
間にコンデンサC5が接続されている。
【0044】帰還抑制回路35は、互いに逆向きに直列
に接続されたツェナーダイオードD3,D4からなる。
この帰還抑制回路35はコンデンサC5と並列に接続さ
れている。ツェナーダイオードD3,D4のツェナー電
圧は2.0Vであり、順方向の内部電圧は0.6Vであ
る。
【0045】位相進み補償回路36は、抵抗R8および
コンデンサC6を含み、微分回路を構成する。抵抗R8
およびコンデンサC6は出力端子O1と演算増幅器OP
4の反転入力端子との間に直列に接続されている。
【0046】なお、演算増幅器OP2〜OP4にも、演
算増幅器OP1と同様に、+12Vの正の電源電圧およ
び−12Vの負の電源電圧が供給される(図示省略)。
本実施例では、第1の積分回路32が第1の積分手段を
構成し、第2の積分回路33が第2の積分手段を構成す
る。また、平均値レベル補償回路34が第1の補償手段
を構成し、位相進み補償回路36が第2の補償手段を構
成する。さらに、ツェナーダイオードD1,D2がクラ
ンプ回路を構成する。また、0Vが基準レベル(基準電
位)に相当する。
【0047】図3は図2の光走査制御信号生成回路3の
各部の信号波形図である。次に、図3の信号波形図を参
照しながら図2の光走査制御信号生成回路3の動作を説
明する。
【0048】入力端子I1に与えられる矩形波信号S1
は、0Vおよび5Vに交互に変化する。電圧レベル変換
回路31は、矩形波信号S1を所定のしきい値電圧と比
較し、矩形波信号S1の電圧レベルがしきい値電圧より
も低いときに+12Vを出力し、矩形波信号S1の電圧
レベルがしきい値電圧よりも高いときに−12Vを出力
する。それにより、ノードN1に+12Vおよび−12
Vに交互に変化する矩形波信号S2が出力される。
【0049】第1の積分回路32は、抵抗R5の値およ
びコンデンサC3の値で決まる時定数τ1でノードN1
の矩形波信号S2を積分する。このとき、ツェナーダイ
オードD1,D2のツェナー電圧が5.1Vであり、順
方向の内部電圧が0.6Vであるので、ツェナーダイオ
ードD1,D2の両端の電圧の絶対値は5.7V以上に
はならない。したがって、積分された信号がツェナーダ
イオードD1,D2からなるクランプ回路により+5.
7Vおよび−5.7Vにクランプされる。それにより、
ノードN2に台形状の波形を有する信号S3(以下、台
形状信号S3と呼ぶ)が出力される。
【0050】台形状信号S3における立ち上がり部分お
よび立ち下がり部分の傾きは第1の積分回路32の時定
数τ1で決まり、立ち上がり期間T1および立ち下がり
期間T2は第1の積分回路32の時定数τ1およびクラ
ンプ回路のクランプ電圧(本例では、+5.7Vおよび
−5.7V)で決まる。立ち上がり期間T1および立ち
下がり期間T2の間の期間が電圧一定期間T3,T4と
なる。
【0051】第2の積分回路33は、抵抗R6の値およ
びコンデンサC4の値で決まる時定数τ2でノードN2
の台形状信号S3を積分する。それにより、出力端子O
1に頂部が放物曲線状に変化する三角波状の光走査制御
信号S4が出力される。
【0052】光走査制御信号S4の正の曲線状変化期間
T11および負の曲線状変化期間T12は、台形状信号
S3の立ち上がり期間T1および立ち下がり期間T2に
対応し、直線状の立ち下がり期間T13および直線状の
立ち上がり期間T14は、台形状信号S3の正および負
の電圧一定期間T3,T4に対応する。光走査制御信号
S4の直線状の立ち下がり部分および立ち上がり部分の
傾きは第2の積分回路33の時定数τ2で決まる。
【0053】すなわち、第1の積分回路32の時定数τ
1を調整することにより光走査制御信号S4の曲線状変
化期間T11,T12を調整することができ、第2の積
分回路33の時定数τ2を調整することにより光走査制
御信号S4の振幅を調整することができる。
【0054】このように、本実施例の光走査制御信号生
成回路3によれば、回路構成を複雑化することなく、頂
部で対称な曲線状に変化しかつ頂部を除く領域では直線
状に変化する光走査制御信号S4が得られる。したがっ
て、図1の光変位測定装置において、光ビームの走査に
リンギングやオーバシュートが発生せず、光走査制御信
号S4の立ち上がり期間T11および立ち下がり期間T
12で光ビームが等速で安定に走査される。その結果、
正確な測定結果が得られる。
【0055】なお、台形状信号S3の正の一定電圧期間
T3と負の一定電圧期間T4とが等しくならない場合に
は、光走査制御信号S4の立ち下がり期間T13と立ち
上がり期間T14とが等しくならない。この場合には、
光走査制御信号S4の平均値(直流レベル)が正または
負の方向にずれ、やがて光走査制御信号S4が飽和する
ことになる。また、台形状信号S3の正の一定電圧期間
T3の電圧レベルの絶対値と負の一定電圧期間T4の電
圧レベルの絶対値とが等しくならない場合にも、同様に
光走査制御信号S4の平均値が正または負の方向にずれ
ることになる。さらに、第2の積分回路33の演算増幅
器OP3にオフセット電圧が存在する場合にも、同様に
光走査制御信号S4の平均値が正または負の方向にずれ
ることになる。
【0056】そこで、図2の光走査制御信号生成回路3
には、光走査制御信号S4の平均値のずれを補償するた
めの平均値レベル補償回路34が設けられている。平均
値レベル補償回路34は、出力端子O1の光走査制御信
号S4を大きな時定数で積分し、積分信号を基準電位と
して第2の積分回路33の演算増幅器OP3の非反転入
力端子に与える。
【0057】光走査制御信号S4の平均値が0Vよりも
上昇すると、演算増幅器OP4から出力される基準電位
が負になる。それにより、演算増幅器OP3から出力さ
れる光走査制御信号S4の平均値が低下する。逆に、光
走査制御信号S4の平均値が0Vよりも低下すると、演
算増幅器OP4から出力される基準電位が正となる。そ
れにより、演算増幅器OP3から出力される光走査制御
信号S4の平均値が上昇する。このように、光走査制御
信号S4の平均値を演算増幅器OP3に帰還することに
より、光走査制御信号S4の平均値が0Vに固定され
る。
【0058】電源投入時には、光走査制御信号S4の平
均値が安定せずに大きく変化するので、平均値レベル補
償回路34により急激な帰還がかかるおそれがある。こ
れを防止するために、図2の光走査制御信号生成回路3
には、帰還抑制回路35が設けられている。
【0059】帰還抑制回路35のツェナーダイオードD
3,D4のツェナー電圧は2.0Vであり、順方向の内
部電圧は0.6Vであるので、コンデンサC5の両端に
絶対値2.6V以上の電圧が印加されると、ツェナーダ
イオードD3,D4に電流が流れる。これにより、平均
値レベル補償回路34に与えられる電流がバイパスさ
れ、帰還動作が抑制される。
【0060】また、電源投入時には、図4(a)に示す
ように、第1の積分回路32および第2の積分回路33
の時定数により光走査制御信号S4の平均値が0Vの定
常状態に安定するまでに時間がかかる。この過渡応答を
改善するために、図2の光走査制御信号生成回路3に
は、位相進み補償回路36が設けられている。
【0061】位相進み補償回路36は、信号の変化を強
調する微分回路として働き、光走査制御信号S4に位相
進み補償を行う。それにより、図4(b)に示すよう
に、光走査制御信号S4の平均値が0Vの定常状態に安
定するまでの時間が短縮される。
【0062】上記実施例では、本発明の光走査制御信号
生成回路を光変位測定装置に適用した場合を説明した
が、本発明の光走査制御信号生成回路は、光走査式の光
電スイッチにも同様にして適用することができる。この
場合、図1のPSD13の代わりにフォトダイオードを
用い、信号変換部15に比較器を設ける。
【0063】また、本発明の光走査制御信号生成回路
は、光走査装置を用いるその他の測定装置にも同様に適
用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による光変位測定装置の構成
を示すブロック図である。
【図2】図1の光変位測定装置に用いられる光走査制御
信号生成回路の構成を詳細に示す回路図である。
【図3】図2の光走査制御信号生成回路の各部の信号波
形図である。
【図4】電源投入時の光走査制御信号の変化を説明する
ための図である。
【図5】光走査装置による光ビームの走査を説明するた
めの図である。
【図6】光走査装置を正弦波信号で駆動した場合の光ビ
ームの走査振幅の時間的変化を示す波形図である。
【図7】光走査装置を三角波信号で駆動した場合の光ビ
ームの走査振幅の時間的変化を示す波形図である。
【図8】光走査装置を三角波信号で駆動した場合の光ビ
ームの走査にリンキングが発生した状態を示す図であ
る。
【図9】頂部が曲線状に整形された三角波状の光走査制
御信号の波形図である。
【符号の説明】
1 信号処理部 2 レーザダイオード駆動回路 3 光走査制御信号生成回路 6 レーザダイオード 8 制御回路 9 揺動モータ 9c ミラー 11 対象物 13 PSD 15 信号変換部 31 電圧レベル変換回路 32 第1の積分回路 33 第2の積分回路 34 平均値レベル補償回路 35 帰還抑制回路 36 位相進み補償回路 OP1〜OP4 演算増幅器 R1〜R8 抵抗 C1〜C6 コンデンサ D1〜D4 ツェナーダイオード

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ビームの走査に用いる光走査制御信号
    を生成する光走査制御信号生成回路であって、 正および負の電圧に交互に変化する周期的な矩形波信号
    を積分するとともに所定の値の正および負の電圧でクラ
    ンプする第1の積分手段と、 前記第1の積分手段の出力信号を積分して光走査制御信
    号として出力する第2の積分手段とを備えた光走査制御
    信号生成回路。
  2. 【請求項2】 前記第2の積分手段から出力される前記
    光走査制御信号の平均値が所定の基準レベルとなるよう
    に前記基準レベルからの前記平均値のずれを補償する第
    1の補償手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1
    記載の光走査制御信号生成回路。
  3. 【請求項3】 前記第2の積分手段から出力される前記
    光走査制御信号に位相進み補償を行う第2の補償手段を
    さらに備えたことを特徴とする請求項1または2記載の
    光走査制御信号生成回路。
  4. 【請求項4】 前記第1の積分手段は、第1の演算増幅
    器、第1の抵抗手段、第1の容量手段およびクランプ回
    路を含み、前記第1の演算増幅器の一方の入力端子に前
    記矩形波信号が前記第1の抵抗手段を介して与えられ、
    前記第1の演算増幅器の他方の入力端子に基準電位が与
    えられ、前記第1の演算増幅器の出力端子と前記第1の
    演算増幅器の前記一方の入力端子との間に前記第1の容
    量手段および前記クランプ回路が並列に接続され、 前記第2の積分手段は、第2の演算増幅器、第2の抵抗
    手段および第2の容量手段を含み、前記第2の演算増幅
    器の一方の入力端子に前記第1の積分手段の出力信号が
    前記第2の抵抗手段を介して与えられ、前記第2の演算
    増幅器の他方の入力端子に基準電位が与えられ、前記第
    2の演算増幅器の出力端子と前記第2の演算増幅器の前
    記一方の入力端子との間に前記第2の容量手段が接続さ
    れたことを特徴とする請求項1記載の光走査制御信号生
    成回路。
  5. 【請求項5】 前記第2の積分手段から出力される前記
    光走査制御信号の平均値が所定の基準レベルとなるよう
    に前記基準レベルからの前記平均値のずれを補償する第
    1の補償手段をさらに備え、 前記第1の補償手段は、前記第2の積分手段の前記第2
    の演算増幅器の出力信号を積分して前記基準電位として
    前記第2の演算増幅器の前記他方の入力端子に帰還する
    第3の積分手段からなることを特徴とする請求項4記載
    の光走査制御信号生成回路。
  6. 【請求項6】 前記第2の積分手段から出力される前記
    光走査制御信号に位相進み補償を行う第2の補償手段を
    さらに備え、 前記第2の補償手段は、前記第2の積分手段の前記第2
    の演算増幅器の出力端子に接続された微分手段からなる
    ことを特徴とする請求項4または5記載の光走査制御信
    号生成回路。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の光走査
    制御信号生成回路と、 前記光走査制御信号生成回路により生成される光走査制
    御信号に基づいて対象物に光を走査させる光走査手段
    と、 前記対象物からの反射光を受光し、受光信号に基づいて
    前記対象物の変位を検出する検出手段とを備えたことを
    特徴とする光変位測定装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜6のいずれかに記載の光走査
    制御信号生成回路と、 前記光走査制御信号生成回路により生成される光走査制
    御信号に基づいて対象物に光を走査させる光走査手段
    と、 前記対象物からの反射光を受光し、受光信号に基づいて
    前記対象物の有無を検出する検出手段とを備えたことを
    特徴とする光電スイッチ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11160434A (ja) * 1997-11-26 1999-06-18 Mitsubishi Electric Corp 距離測定装置
US6545513B2 (en) 2001-05-17 2003-04-08 Denso Corporation Electric load drive apparatus
JP2018159815A (ja) * 2017-03-23 2018-10-11 ファナック株式会社 ガルバノスキャナ

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