JPH0912675A - エポキシ基を有するエラストマー組成物 - Google Patents
エポキシ基を有するエラストマー組成物Info
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- JPH0912675A JPH0912675A JP16994895A JP16994895A JPH0912675A JP H0912675 A JPH0912675 A JP H0912675A JP 16994895 A JP16994895 A JP 16994895A JP 16994895 A JP16994895 A JP 16994895A JP H0912675 A JPH0912675 A JP H0912675A
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Abstract
ラストマー加硫物を与えるエラストマー組成物を提供す
る。 【構成】 エポキシ基を有するエラストマー、イミダゾ
ール系化合物、およびトリメチルチオ尿素を含有するこ
とを特徴とするエポキシ基を有するエラストマー組成
物。 【化1】
Description
ラストマー組成物に関する。更に詳しくは高速加硫性と
加工安全性をもち、かつ圧縮永久歪を改良したエラスト
マー加硫物を与えるエラストマー組成物に関する。
剤としては、熱分解性アンモニウム塩、ジチオカルバミ
ン酸の金属塩、アミン、ポリアミン塩などが一般的に広
く用いられている。しかし、これらの加硫剤を用いたエ
ラストマー加硫物は、圧縮永久歪が比較的大きく、更に
改良が望まれている。また、エラストマー部品の製造工
程においては、生産性の向上と省エネルギ−の観点から
加硫時間短縮のための高速加硫が要望されている。特開
昭63−132925号公報には、エポキシ基を有する
エラストマーにイミダゾ−ル化合物と尿素結合を有する
尿素誘導体化合物を用いる加硫用組成物が開示されてい
るが、なお圧縮永久歪および加硫速度において十分でな
い。
速加硫性と加工安全性を確保しながらエラストマー加硫
物の圧縮永久歪を改良することを目的に、エポキシ基を
有するエラストマー組成物の加硫方法について種々検討
した結果、優れたエラストマー組成物を見い出し、本発
明に到達した。
キシ基を有するエラストマー、下記の一般式(1)で表
されるイミダゾール系化合物、およびトリメチルチオ尿
素を含有することを特徴とするエポキシ基含有エラスト
マー組成物に関するものである。
キル基、アリール基、置換アリール基、アミノ基、シア
ノ基、メルカプト基を示し、R2は水素原子、炭素数1
〜17のアルキル基、置換アルキル基、アリール基、置
換アリール基を示す。また、R3、R4は水素原子、炭素
数1〜17のアルキル基または置換アルキル基、シアノ
基、ヒドロキシアルキル基、カルボキシル基、チオカル
ボモイル基、イミダゾリル基を示す。)
発明におけるエラストマーは、エポキシ基を有するモノ
マーとこれと共重合可能な少なくとも1種のモノマーと
を、乳化重合、懸濁重合、溶液重合、塊状重合などの公
知の方法により共重合することにより得られる。本発明
におけるエラストマーは、架橋席としてグリシジルアク
リレート、グリシジルメタクリレート、アリルグリシジ
ルエーテル、メタクリルグリシジルエーテル等のエポキ
シ基を有するモノマー単位を0.1〜5.0重量%、好
ましくは0.5〜3.0重量%結合しているものが望ま
しい。
なモノマーとしては、アクリル酸アルキルエステル、ア
クリル酸アルコキシアルキルエステルを主成分とし、そ
の他の成分として共重合可能なエチレン性不飽和化合物
を、エラストマーの特性を有する範囲で使用することが
出来る。
は、メチルアクリレート、エチルアクリレート、n−プ
ロピルアクリレート、n−ブチルアクリレート、イソブ
チルアクリレート、n−ペンチルアクリレート、イソア
ミルアクリレート、n−ヘキシルアクリレート、2−メ
チルペンチルアクリレート、n−オクチルアクリレー
ト、2−エチルヘキシルアクリレート、n−デシルアク
リレート、n−ドデシルアクリレート、n−オクタデシ
ルアクリレート、シアノメチルアクリレート、1−シア
ノエチルアクリレート、2−シアノエチルアクリレー
ト、1−シアノプロピルアクリレート、2−シアノプロ
ピルアクリレート、3−シアノプロピルアクリレート、
4−シアノブチルアクリレート、6−シアノヘキシルア
クリレート、2−エチル−6−シアノヘキシルアクリレ
ート、8−シアノオクチルアクリレートなどが挙げられ
る。
リル酸アルキルエステルも含まれる。
3〜20のアルキレン基、R3は炭素数1〜20の炭化
水素基またはその誘導体、nは1〜20の整数を示
す。)
例としては、2−メトキシエチルアクリレート、2−エ
トキシエチルアクリレート、2−(n−プロポキシ)エ
チルアクリレート、2−(n−ブトキシ)エチルアクリ
レート、3−メトキシプロピルアクリレート、3−エト
キシプロピルアクリレート、2−(n−プロポキシ)プ
ロピルアクリレート、2−(n−ブトキシ)プロピルア
クリレートなどが挙げられる。
ては、必要に応じ種々の化合物を使用することができる
が、その例としては、アクリル酸、メタクリル酸、クロ
トン酸、2−ペンテン酸、マレイン酸、フマル酸、イタ
コン酸、などのカルボキシル基を有する化合物、1,1
−ジヒドロペルフルオロエチル(メタ)アクリレート、
1,1−ジヒドロペルフルオロプロピル(メタ)アクリ
レート、1,1,5−トリヒドロペルフルオロヘキシル
(メタ)アクリレート、1,1,2,2−テトラヒドロ
ペルフルオロプロピル(メタ)アクリレート、1,1,
7−トリヒドロペルフルオロヘプチル(メタ)アクリレ
ート、1,1−ジヒドロペルフルオロオクチル(メタ)
アクリレート、1,1−ジヒドロペルフルオロデシル
(メタ)アクリレートなどの含フッ素アクリル酸エステ
ル、1−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2
−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキ
シエチル(メタ)アクリレートなどの水酸基を有するア
クリル酸エステル、ジエチルアミノエチル(メタ)アク
リレート、ジブチルアミノエチル(メタ)アクリレート
などの第3級アミノ基を有するアクリル酸エステル、メ
チルメタクリレート、オクチルメタクリレートなどのメ
タクリレート、メチルビニルケトンのようなアルキルビ
ニルケトン、ビニルエチルエーテル、アリルメチルエー
テルなどのビニルおよびアリルエーテル、スチレン、α
−メチルスチレン、クロロスチレン、ビニルトルエンな
どのビニル芳香族化合物、アクリロニトリル、メタアク
リロニトリルなどのビニルニトリル、エチレン、プロピ
レン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、フッ化ビニル、フ
ッ化ビニリデン、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ア
ルキルフマレートなどが挙げられる。
としては、1−メチルイミダゾール、1,2−ジメチル
イミダゾール、1−メチル−2−エチルイミダゾール、
1−ベンジル−2−エチルイミダゾール、1−ベンジル
−2−エチル−5−メチルイミダゾール、1−ベンジル
−2−フェニルイミダゾール、1−ベンジル−2−フェ
ニルイミダゾール・トリメリット酸塩、1−アミノエチ
ルイミダゾール、1−アミノエチル−2−メチルイミダ
ゾール、1−アミノエチル−2−エチルイミダゾール、
1−シアノエチル−2−メチルイミダゾール、1−シア
ノエチル−2−フェニルイミダゾール、1−シアノエチ
ル−2−エチル−4−メチルイミダゾ−ル、1−シアノ
エチル−2−ウンデシルイミダゾール、1−シアノエチ
ル−2−メチルイミダゾールトリメリテート、1−シア
ノエチル−2−フェニルイミダゾールトリメリテート、
1−シアノエチル−2−エチル−4−メチルイミダゾー
ルトリメリテート、1−シアノエチル−2−ウンデシル
−イミダゾールトリメリテート、2,4−ジアミノ−6
−〔2’−メチルイミダゾリル−(1)’〕エチル−s
−トリアジン・イソシアヌール酸付加物、1−シアノエ
チル−2−フェニル−4,5−ジ−(シアノエトキシメ
チル)イミダゾール、N−(2−メチルイミダゾリル−
1−エチル)尿素、N,N’−ビス−(2−メチルイミ
ダゾリル−1−エチル)尿素、1−(シアノエチルアミ
ノエチル)−2−メチルイミダゾール、N,N’−〔2
−メチルイミダゾリル−(1)−エチル〕−アジボイル
ジアミド、N,N’−〔2−メチルイミダゾリル−
(1)−エチル〕−ドデカンジオイルジアミド、N,
N’−〔2−メチルイミダゾリル−(1)−エチル〕−
エイコサンジオイルジアミド、2,4−ジアミノ−6−
〔2’−メチルイミダゾリル−(1)’〕−エチル−s
−トリアジン、2,4−ジアミノ−6−〔2’−ウンデ
シルイミダゾリル−(1)’〕−エチル−s−トリアジ
ン、1−ドデシル−2−メチル−3−ベンジルイミダゾ
リウムクロライド、1,3−ジベンジル−2−メチルイ
ミダゾリウムクロライドなどが挙げられる。
量部に対して、好ましくは0.2〜5.0重量部、より
好ましくは0.5〜3.0重量部であり、0.2重量部
未満では、エラストマー加硫物の物性が十分でなく、
5.0重量部を越えると加工安全性が損なわれるおそれ
がある。
ラストマー100重量部に対して、0.1〜5.0重量
部が好ましく、0.3〜4.0重量部が更に好ましい。
0.1重量部未満では加硫速度及び圧縮永久歪の改善が
十分でなく、5.0重量部を越えると成形に問題を生じ
るおそれがある。
的で、さらに、エポキシ樹脂の硬化剤、例えば熱分解ア
ンモニウム塩、有機酸、酸無水物、アミン類、硫黄及び
硫黄化合物などを本発明の効果を減退しない範囲で加え
ることができる。
用に供する場合に、エラストマ−組成物に補強剤、充填
剤、可塑剤などを添加して成形、加硫を行うことによ
り、その目的に応じたエラストマー加硫物を得ることが
できる。
混練ならびに加硫は通常のゴム工業で行われている方法
を使用することができる。
エラストマー加硫物は、耐熱、耐油及び厳しい耐久性に
優れるため、ベルト、ホ−ス、オイルシ−ル、ガスケッ
ト、ダイヤフラムなどの工業部品に好適であり、特に品
質要求の厳しい自動車用部品として信頼性の向上が期待
できる。
るが、本発明はこれらの実施例により限定されるもので
はない。 実施例1〜4及び比較例1〜11 重合缶に酢酸ビニル10kgとn−ブチルアクリレート
30kgとの混合液40kg、部分鹸化ポリビニルアル
コールの4重量%水溶液43kg、酢酸ナトリウム60
0g、グリシジルメタクリレート600gを投入し、攪
拌機で予めよく混合して、均一懸濁液を調整した。重合
缶内を窒素ガスで置換後、エチレンモノマーを上部から
圧入し、圧力を重合温度45℃で50kg/cm2 にな
るように調節した。引き続き別途注入口より重合開始剤
水溶液を添加し、約10時間重合を行った。
反応モノマーを除去し、3重量%のボラックス水溶液を
添加して乳化液を凝固した後、洗浄、脱水、120〜1
30℃のロール上で20分乾燥して、シート状の生ゴム
を得て試験に供した。
チロールを用いて混練を行い、厚さ2.3mmのシ−ト
を作製し、このシートについてプレス加硫を170℃×
20分の条件で行った後(一次加硫)、ギヤーオーブン
にて160℃×4時間の加硫を行って(二次加硫)、エ
ラストマー加硫物の物性評価用試験片を作製した。一次
加硫物及び二次加硫物の物性試験はJIS K6301
に準じて行い、またムーニースコーチはJIS K63
00に準じて測定し、その結果を表2に示した。
ー組成物は、実施例からも明らかなように加硫速度が速
く、かつ一次加硫後のエラストマー加硫物の圧縮永久歪
が改善されている。
Claims (1)
- 【請求項1】 エポキシ基を有するエラストマー、下記
の一般式(1)で表されるイミダゾール系化合物、およ
びトリメチルチオ尿素を含有することを特徴とするエポ
キシ基を有するエラストマー組成物。 【化1】 (式中のR1は炭素数1〜17のアルキル基、置換アル
キル基、アリール基、置換アリール基、アミノ基、シア
ノ基、メルカプト基を示し、R2は水素原子、炭素数1
〜17のアルキル基、置換アルキル基、アリール基、置
換アリール基を示す。また、R3、R4は水素原子、炭素
数1〜17のアルキル基または置換アルキル基、シアノ
基、ヒドロキシアルキル基、カルボキシル基、チオカル
ボモイル基、イミダゾリル基を示す。)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16994895A JP3437012B2 (ja) | 1995-07-05 | 1995-07-05 | エポキシ基を有するエラストマー組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16994895A JP3437012B2 (ja) | 1995-07-05 | 1995-07-05 | エポキシ基を有するエラストマー組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0912675A true JPH0912675A (ja) | 1997-01-14 |
JP3437012B2 JP3437012B2 (ja) | 2003-08-18 |
Family
ID=15895846
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16994895A Expired - Fee Related JP3437012B2 (ja) | 1995-07-05 | 1995-07-05 | エポキシ基を有するエラストマー組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3437012B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10421858B2 (en) | 2014-06-18 | 2019-09-24 | Compagnie Generale Des Etablissements Michelin | Rubber composition comprising an epoxide elastomer cross-linked by a polycarboxylic acid |
-
1995
- 1995-07-05 JP JP16994895A patent/JP3437012B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US10421858B2 (en) | 2014-06-18 | 2019-09-24 | Compagnie Generale Des Etablissements Michelin | Rubber composition comprising an epoxide elastomer cross-linked by a polycarboxylic acid |
Also Published As
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JP3437012B2 (ja) | 2003-08-18 |
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