JPH09125970A - 内燃機関の吸気装置 - Google Patents
内燃機関の吸気装置Info
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Abstract
弁を受ける受部の内面に分割ラインが存在しないように
すること。 【解決手段】 内燃機関の運転状態に応じて開閉制御さ
れる吸気制御弁5の外面を受け且つ吸気制御弁に対応す
る形状の受部25をその内部にもつサージタンク14を
有する内燃機関の吸気装置であって、受部全体を含むサ
ージタンクの一部を一体的に有する樹脂製の第1分割体
21と、サージタンクの残部を一体的に有し、振動溶着
により第1分割体と結合された樹脂製の第2分割体22
とを備え、受部に、第1及び第2分割体間の分割ライン
に連続する外面を設け、第2分割体に、受部の外面に対
応する形状の内壁26を一体的に設け、第1及び第2分
割体の振動溶着時と同時に内壁を受部の外面と振動溶着
により結合したこと。
Description
置に関するものである。
ては、実開昭61−132437号公報に示されるもの
が知られている。このものは、吸気制御弁を挿入するた
めの挿入部をその長手方向中央部にもち、吸気制御弁に
より第1サージタンクと第2サージタンクとに分割され
るサージタンクを有し、吸気制御弁の全開時に第1サー
ジタンク内部室及び第2サージタンク内部室間を連通さ
せ、全閉時に両者間の連通を遮断させるものである。こ
のものでは、内燃機関の運転状態に応じて吸気制御弁を
開閉制御することにより、吸気通路の等価管長を変化さ
せ、それにより吸気慣性効果を利用して内燃機関の全回
転数領域に渡って高い充填効率を確保している。
気装置は、鋳造により一体成形されるのが一般的である
が、軽量化を図るために樹脂製の吸気装置を製造するこ
とが望まれる。この樹脂製の吸気装置の製造方法として
は、溶融中子を使用する方法や振動溶着による方法が考
えられるが、設備コスト,製造時間等を考慮すると、振
動溶着による方法が望ましい。
装置を振動溶着で製造する場合、2つの分割体を振動さ
せて溶着する必要があることから、吸気制御弁を挿入す
るためにサージタンクに設ける挿入部に分割ラインが生
じることとなる。そのため、挿入部に段差や溶着バリが
発生することは避けられず、その段差や溶着バリの影響
で、挿入部及び吸気制御弁間全体に渡ってシール部材を
配設したとしても、挿入部及びシール部材間に隙間が生
じることとなり、充分にシールできない。従って、吸気
制御弁の全閉時に一方のサージタンク内部室内の空気が
他方のサージタンク内部室内に漏れて吸気慣性効果が弱
まって充填効率を確保できない恐れがある。
ル性を確保するために、挿入部に生じた溶着バリを取り
除く必要があり、製造工数がかかる。
は、振動溶着により2つの分割体を結合する内燃機関の
吸気装置が開示されているが、吸気制御弁及びそれを挿
入する挿入部の開示はない。このものは、サージタンク
の一部及び吸気管の一部を一体的にもつ第1分割体と、
サージタンクの残部及び吸気管の残部を一体的にもつ第
2分割体とからなり、一方の分割体に相手部材と結合す
るためのフランジ部の全体を一体的に設けたものであ
る。このものでは、一方の分割体にフランジ部全体を一
体的に設けることにより、フランジ部に分割ライン(分
割面)を存在させないようにし、フランジ部及び相手部
材間のシール性を確保している。
ものと実開平6−73368号公報のものとを組み合わ
せて吸気制御弁及びそれを挿入する挿入部をもつ振動溶
着により製造される内燃機関の吸気装置を提供するも考
えられるが、この場合、一方の分割体に挿入部全体を一
体的に設け、他方の分割体に挿入部を挿入するための貫
通穴を設ける構成となる。ところが、この構成では、振
動溶着ができなくなる。
とができ、吸気制御弁を受ける受部の内面に分割ライン
が存在しないようにすることを、その技術的課題とする
ものである。
るために本発明において講じた技術的手段は、内燃機関
の運転状態に応じて開閉制御される吸気制御弁の外面を
受け且つ吸気制御弁に対応する形状の受部をその内部に
もつサージタンクを有する内燃機関の吸気装置であっ
て、受部全体を含むサージタンクの一部を一体的に有す
る樹脂製の第1分割体と、サージタンクの残部を一体的
に有し、振動溶着により第1分割体と結合された樹脂製
の第2分割体とを備え、受部に、第1及び第2分割体間
の分割ラインに連続する外面を設け、第2分割体に、受
部の外面に対応する形状の内壁を一体的に設け、第1及
び第2分割体の振動溶着時と同時に内壁を受部の外面と
振動溶着により結合したことである。
気制御弁の受部全体を一体的に設けたので、受部の内面
に分割ラインは存在しない。結果、受部の内面に段差が
生じることはなくなると共に、2つの分割体を振動溶着
して結合する際に、受部の内面に溶着バリが発生するこ
とはない。従って、受部及び吸気制御弁間全体に渡って
シール部材を密着させることができ、受部及び吸気制御
弁間のシール性を充分に確保できる。よって、吸気制御
弁で区画されるサージタンクの両内部室間のシール性を
確保できる。
除く作業が減り、その分製造工数の短縮化を図ることが
できる。
割ラインに連続する外面を設け、第2分割体に、受部の
外面に対応する形状の内壁を一体的に設けたので、受部
の外面を内壁に確実に振動溶着することができる。更
に、受部の外面を内壁に振動溶着することにより、受部
の外面及び内壁間のシール性も充分に確保でき、結果、
吸気制御弁で区画されるサージタンクの両内部室間のシ
ール性を一層確保できる。
の実施の形態について説明する。
機関の吸気装置1は、その一端が多気筒エンジン(ここ
では6気筒)2に接続され、他端がエアクリーナー3に
接続されている。吸気装置1は、エアクリーナー3に接
続された単一の吸気管11と、吸気管11から分岐した
第1及び第2吸気管12,13と、第1及び第2吸気管
12,13に接続されたサージタンク14と、サージタ
ンク14及びエンジン2間を結ぶ第1〜第6吸気枝管1
5,16,17,18,19,20とを備えている。
せず)に連動して作動するスロットル弁4が配設されて
いる。サージタンク14内には、その長手方向中央部に
て吸気制御弁5が配設され、この吸気制御弁5によりサ
ージタンク14は第1サージタンク内部室141及び第
2サージタンク内部室142に2分割されている。第1
〜第3吸気枝管15〜17は、その一端が第1サージタ
ンク内部室141に接続され、他端が互いに吸気行程が
重なり合わないエンジン2の第1〜第3の気筒(図示せ
ず)に夫々接続されている。又、第4〜第6吸気枝管1
8〜20は、その一端が第2サージタンク内部室142
に接続され、他端が互いに吸気行程が重なり合わないエ
ンジン2の第4〜第6の気筒(図示せず)に夫々接続さ
れている。尚、6は排気管である。
応じて開閉制御され、エンジン2の高負荷低速運転時に
閉弁し、高負荷高速運転時に開弁するものである。吸気
制御弁5は、その閉弁時には第1及び第2サージタンク
内部室141,142間の連通を遮断し、その開弁時に
は両者間を連通させる。具体的には、吸気制御弁5の閉
弁時には、第1及び第2吸気管12,13の分岐部が吸
気脈動による気柱振動の節となり、吸気脈動の振動数は
比較的低くなる。従って、このときエンジン回転数が低
いときに吸気慣性効果により充填効率が高められ、軸ト
ルクが大きくなる。一方、吸気制御弁5の開弁時には、
各吸気枝管15〜20の開口端が吸気脈動による気柱振
動の節となり、吸気脈動の振動数が高くなる。従って、
このときエンジン回転数が高いときに吸気慣性効果によ
り充填効率が高められ、軸トルクが大きくなる。
吸気制御弁5の具体的構成について説明する。
主部(図1の点線部間の部分)1aは、振動溶着により
一体的に成形されたものである。吸気装置1の主部1a
は、樹脂製のロアピース(第1分割体)21及び樹脂製
のアッパーピース(第2分割体)22から構成され、図
4に示すように、ロアピース21の溶着面21aとアッ
パーピース22の溶着面22aとを重ね合わせて振動溶
着させることにより形成される。
は、第1及び第2吸気管12,13の一部、サージタン
ク14の一部、並びに第1〜第6吸気枝管15〜20の
上流側部分(以下第1〜第6吸気枝管上流部と称する)
15a,16a,17a,18a,19a,20aの一
部を一体的に有している。また、ロアピース21は、第
1及び第2吸気管12,13の分岐部を吸気管11に気
密的に結合するためのフランジ部23の全体並びに第1
〜第6吸気枝管上流部15a〜20aを第1〜第6吸気
枝管15〜20の下流側部分(以下第1〜第6吸気枝管
下流部と称する)15b,16b,17b,18b,1
9b,20bに気密的に結合するためのフランジ部24
の全体も一体的に有している。つまり、ロアピース21
の両端に位置するフランジ部23及びフランジ部24に
は、分割ラインはないので、各結合部におけるシール性
を確保できる。一方、アッパーピース22は、第1及び
第2吸気管12,13の残部、サージタンク14の残
部、並びに第1〜第6吸気枝管上流部15a,16a,
17a,18a,19a,20aの残部を一体的に有し
ている。
長手方向中央部に対応する部分に吸気制御弁5を挿入す
るための挿入部(受部)25全体が一体的に設けられて
いる。この挿入部25は、弁挿入穴251aをもつフラ
ンジ部251と、第1壁部252と、第2壁部253と
を備えている。フランジ部251は、ロアピース21に
吸気制御弁5を結合するためのものである。第1壁部2
52は、ブリッジ状を呈しており、ロアピース21の分
割ラインである溶着面21aに連続している。
ンク14の分割ラインに連続している。つまり、第1壁
部252の外面全体は溶着面となり、第1壁部252に
はそれを分割する分割ラインは存在しない。第2壁部2
53は、フランジ部251及び第1壁部252の一端を
連結しており、ロアピース21の内面から図4上方向に
突出している。第1及び第2壁部252,253は、サ
ージタンク14を区画しており、第1壁部252の内面
は、第2壁部253の内面と協働して吸気制御弁5を収
納する弁収納空間を形成している。即ち、この第1及び
第2壁部252,253は、吸気制御弁5の外面を受
け、その形状に対応する形状になっている。
弁5をガイドするためのガイドレール253aが一体的
に設けられている。又、図6に示すように、第1壁部2
52の内面の一部分にも、吸気制御弁5をガイドするた
めのガイドレール252aが一体的に設けられている。
尚、第1壁部252の内面全体にガイドレール252a
を設けても良い。
に設けた例について述べたが、アッパーピース22に挿
入部25を一体的に設けても良い。
252の外面全体を包囲する溶着部(内壁)26が一体
的に設けられ、ロアケース21及びアッパケース22の
振動溶着時に同時に溶着部26は第1壁部252と重ね
合わされて振動溶着により結合される。つまり、第1壁
部252の外面及び溶着部26は、振動溶着時に所定の
圧力が作用するような形状になっている。振動溶着前に
おいては、図7に示すように、第1壁部252の外面に
は、全体に渡ってリブ252a及び2つの凹部252
b,252bが形成され、リブ252aは2つの凹部2
52b,252b間に位置している。又、溶着部26に
は、リブ252aに対向する位置に全体に渡って幅の広
い第1リブ26aが形成され、その両側に所定の距離だ
けおいて全体に渡って2つの幅の狭い第2リブ26b,
26bが形成されている。第1及び第2リブ26a,2
6bにより、2つの凹部26c,26cが形成される。
これらの凹部26c及び第1壁部252の凹部252b
は密閉され、それらの中に振動溶着時のバリが溜められ
る。ここで、第1壁部252及び溶着部26は、振動溶
着後でも、図6に示す如く、凹部の深さが変わるだけ
で、溶着前の形状を略維持している。尚、ロアピース2
1の全溶着面21aの構成は図6及び図7に示す第1壁
部252の構成と同一であり、アッパーピース22の全
溶着面21aの構成は図6及び図7に示す溶着部26の
構成と同一である。
後の吸気装置1の主部1aの挿入穴251aを介して挿
入され、フランジ部251にボルト絞めされる。吸気制
御弁5は、円形状の貫通孔511をもつホルダ51と、
回転軸52と、バタフライ弁体53と、フランジ部54
とを備えている。ホルダ51には、その挿入時に第1及
び第2壁部252,253に対向する外面に、リング溝
512が形成され、このリング溝512内には、シール
リング27が配設される。つまり、図3に示すように、
吸気制御弁5を吸気装置1に挿入した際には、ホルダ5
1の外面がシールリング27を介して第1及び第2壁部
252,253に密着することとなる。
持され、駆動部材(図示せず)に連結されている。弁体
53は、貫通孔511の径と略同一の径をもつ円盤であ
り、回転軸52に固定されている。弁体53は、その開
弁時に貫通孔511を開放し、閉弁時に貫通孔511を
気密的に塞ぐものである。フランジ部54は、ホルダ5
1と一体的に設けられている。フランジ部54には、ホ
ルダ51との結合部を囲むようにリング溝541が形成
され、図3及び図5に示すように、ロアピース21のフ
ランジ部521にも、リング溝541と対応する位置に
同形状のリング溝521bが形成され、これらのリング
溝541,521b内にはシールリング28が配設され
る。フランジ部54は、シールリング28を介して挿入
部25のフランジ部251に重ね合わされてボルト絞め
される。これにより、吸気装置1のフランジ251及び
吸気制御弁5のフランジ部54間のシール性が確保され
る。
アピース21に吸気制御弁5用の挿入壁252,253
全体を一体的に設けたので、挿入壁252,253に分
割ラインは存在しない。結果、挿入壁252,253に
段差が生じることはなくなると共に、2つのピース2
1,22を振動溶着して結合する際に、挿入壁252,
253の内面に溶着バリが発生することはない。従っ
て、挿入壁252及び吸気制御弁5のホルダ51間全体
に渡ってシールリング27を密着させることができ、挿
入壁252及び吸気制御弁253間のシール性を充分に
確保できる。これにより、吸気制御弁5で区画されるサ
ージタンク14の一方の内部室141(又は142)の
空気が他方の内部室142(又は141)に漏れるのを
極力回避でき、吸気制御弁5の全閉時に両内部室間の空
気の漏れにより吸気慣性効果が弱まるのを回避でき、充
填効率を確実に確保できる。
弁の受部全体を一体的に設けたので、受部の内面に分割
ラインは存在しない。結果、受部の内面に段差が生じる
ことはなくなると共に、2つの分割体を振動溶着して結
合する際に、受部の内面に溶着バリが発生することはな
い。従って、受部及び吸気制御弁間全体に渡ってシール
部材を密着させることができ、受部及び吸気制御弁間の
シール性を充分に確保できる。よって、吸気制御弁で区
画されるサージタンクの両内部室間のシール性を確保で
きる。
除く作業が減り、その分製造工数の短縮化を図ることが
できる。
割ラインに連続する外面を設け、第2分割体に、受部の
外面に対応する形状の内壁を一体的に設けたので、受部
の外面を内壁に確実に振動溶着することができる。更
に、受部の外面を内壁に振動溶着することにより、受部
の外面及び内壁間のシール性も充分に確保でき、結果、
吸気制御弁で区画されるサージタンクの両内部室間のシ
ール性を一層確保できる。
概略を示す模式図である。
である。
視図である。
B断面図である。
成を示す断面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 内燃機関の運転状態に応じて開閉制御さ
れる吸気制御弁の外面を受け且つ前記吸気制御弁に対応
する形状の受部をその内部にもつサージタンクを有する
内燃機関の吸気装置であって、 前記受部の全体を含む前記サージタンクの一部を一体的
に有する樹脂製の第1分割体と、前記サージタンクの残
部を一体的に有し、振動溶着により前記第1分割体と結
合された樹脂製の第2分割体とを備え、 前記受部は、前記第1及び第2分割体間の分割ラインに
連続する外面をもち、前記第2分割体は、前記受部の外
面に対応する形状の内壁を一体的に有し、前記第1及び
第2分割体の振動溶着時と同時に前記内壁は前記受部の
外面と振動溶着により結合されていることを特徴とする
内燃機関の吸気装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28225995A JP3624490B2 (ja) | 1995-10-30 | 1995-10-30 | 内燃機関の吸気装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28225995A JP3624490B2 (ja) | 1995-10-30 | 1995-10-30 | 内燃機関の吸気装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH09125970A true JPH09125970A (ja) | 1997-05-13 |
JP3624490B2 JP3624490B2 (ja) | 2005-03-02 |
Family
ID=17650130
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28225995A Expired - Fee Related JP3624490B2 (ja) | 1995-10-30 | 1995-10-30 | 内燃機関の吸気装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3624490B2 (ja) |
Cited By (7)
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WO2018180002A1 (ja) * | 2017-03-30 | 2018-10-04 | マツダ株式会社 | 多気筒エンジンの吸気装置 |
-
1995
- 1995-10-30 JP JP28225995A patent/JP3624490B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP3624490B2 (ja) | 2005-03-02 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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